ヤバい!10,000字超えてしまった…
だけど後悔はしていない!!!
では、どうぞ笑笑
3日後…
ついにその日はやってきた…
そう。七紅天会議である。
私は今円卓の席に座っている。
私の席の左隣にはヴィルが立っており、右隣にはマスカーニャが座っている。
因みにこう言った会議では将軍はそれぞれ1人ずつ代表のポケモン人を同席させてもいいとの事だった。
私は勿論相棒のマスカーニャをと言うか第七部隊にはマスカーニャしかポケモン人がいない。
サクナはニンフィアと参加するようだ。
サクナがこちらの方を向いて手を振ってくれる
可愛い…
そして…私から見て右側…サクナの席の隣にはあの変な神父ことヘルデウスが座っている。
その隣には頭にハチマキ?バンダナ?みたいなものを巻いた拳法家のようなポケモン人…
あっ。目が合った。
ポケモン人がヘルデウスと少し話した後私に近づいてくる…
身長はかなり高い…
180cmはありそうだ…
「貴殿がテラコマリ・ガンデスブラッド将軍ですな?」
「あ…あぁ。そうだ!」
私は弱く見えないように強気で返答する。
だが、ポケモン人は片膝をついて私に頭を下げてきた。
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私の名は『ウーラオス』。師父…ヘルデウス様の元で神の教えと拳法を学びながら第2部隊の隊員を勤めております。以後よろしく申し上げます。」
「あ。ご丁寧に。こちらこそよろしく」
めちゃくちゃ紳士だった。私はちょっと強気な態度をとって申し訳ないと思ってしまう。
続いて私の斜め左前には仮面をつけた寡黙な吸血鬼…第4部隊のデルピュネーだ。
性別は男か女かわからない。しかし、隊服は男性のものだ。
隣に座っているポケモン人は
三白眼に黒髪…額からは角みたいなのが生えている。服装は薄い紫色のパーカーを着ている…
やばい…こいつとも目が合った!
「ん?おチビちゃん!俺っち『パルシェン』って言うんだ!ここにいるデル様の配下!よろぴく!☆」
名前はパルシェンって言うらしい…
何かメラコンシーと似たオーラを感じる…チャラ男っぽい…
「おいぃ!!パァルシェェン!!!敵と仲ぁ良ぉぉくしてんじゃねぇぇぞぉぉ!!!!!」
めちゃくちゃ特徴的な喋りかたをしているのは戦国時代の天照楽土にいそうなポケモン人…
その隣には如何にも歴戦の戦士と言う風貌のおじさん…第五部隊のオディロン・メタルだ…
「やかましいぞ!!!!『ドドゲザン』!!!声のボリュームを落とせ!!!」
「へ…へい!すいやせん!オディロン様…」
ドドゲザンと呼ばれたポケモン人はオディロンに怒鳴られて素直に謝った。
いや…オディロンもオディロンで声でかいけどね…
「ドドゲザン怒られてやんのーww」
「黙ってろやぁ!!!二枚貝野郎!!!バター醤油焼きにして食っちまうぞぉぉ!!!」
ドドゲザンを煽るパルシェン…
駄目だメラコンシーを思い出してしまう。
因みに第1部隊隊長のペトローズ・カラマリアと配下のポケモン人は遠征のため欠席だと言う。
代わりにその席には変態皇帝が座っている。
後は第3部隊隊長のフレーテ・マスカレール…
だけど彼女の隣には配下のポケモン人がいない。
今回はフレーテだけで出席なのだろうか…
いや、そんな筈はない。フレーテだったら絶対に連れてくる筈だ。
「フレーテ。君の配下のポケモン人はまだかね?そろそろ開始の時間だが…」
「カレン様!申し訳ございません!伝えているのですが…」
フレーテがイライラし始める。
「ガルド…一体何をしているの?会議に出ろと言った筈ですのに!!」
どうやら会議に参加するのはあのギルガルドという剣のポケモン人らしい…
すると…部屋の扉が勢いよく開かれ…1人のポケモン人が入ってきた。
「ガルド!!!!漸く来ましたのね!?会議の時間はもう…」
だが、姿を現したのはギルガルドではなく…
悪竜サザンドラだった…
「サザン!?どうして貴方が!?ガルドはどうしましたの!?」
「はい?フレーテ様何を言ってるんすか?
急にガルドの代わりに俺が会議に出ろって指示したのはフレーテ様でしょう?」
フレーテは目を丸くしていた。
「何を言ってますの!?私はガルドにそんな事を言った覚えはありませんわ!!!」
「いや!!でもついさっきガルドが俺のところに来て別の任務を任されたから代わりに俺が会議に参加してほしいってフレーテ様が指示したって言ってましたぜ?」
「はぁ!?ガルドがそんな事を!?一体何を考えてますの!?あの子は!?もしかして反抗期ですの!?」
頭を抱えるフレーテ…
話が噛み合っていない…一体どうなってるんだ?
「はぁ…わかりましたわ。後でガルドには私から話を聞きますわ。とりあえずもう時間がありませんので…サザン…座りなさい。」
「へ…へい…」
サザンドラは腑に落ちない顔でフレーテの隣の席に座る。
フレーテはゴホンと咳払いをすると席から立ち上がる。
「大変失礼いたしました。少々不手際がありましたが、全員揃った事ですのでこれより…
七紅天会議を始めたいと思います。」
ついに始まった…
「本日の議題はたった1つ…即ち…テラコマリ・ガンデスブラッドが七紅天の地位に相応しくないか否かです。彼女は七紅天に就任してから連戦連勝を重ね…先日のラペリコ王国戦でついに10連勝を遂げました。国内外問わず多大なる評価を得ており、その実績には目を見張るものがあります…
そう…実績だけを見るならば。」
緊張で動悸が収まらない…
「皆様は彼女は戦っているところをご覧になったことはありますか?ない筈ですわ!」
「確かに聞いたことがない!!!七紅天とは武の象徴でもある。鍛え上げられた己の肉体で敵を討ち滅ぼす事こそが宿命!!!ガンデスブラッド殿はその辺りはご理解しておられるか!!!」
フレーテの発言に同調したオディロンに問いただされる。
強面な事もあってか…かなり怖い…
「あ…あぁ。勿論わかって…
「ええ。わかっておりますとも。」
だが、私の代わりに返答をしたのはヘルデウスだった…
「わかっていないのはメタル殿の方です!!!!真の強者は弱者に対して武力を行使しないものです!!!貴方のような武力で全て解決するような脳筋野蛮かくとうタイプモドキとは違ってガンデスブラッド殿はそれを重々承知しておられるのです!!!!」
「貴様には聞いていない!!!不愉快だ!!黙っていろ!!!このクソ神父が!!!」
「オディロン様の言う通りだぁ!!!!神父は神父らしく教会で十字架をアホみたいに翳してお祈りでもしてろやぁ!!!!」
「師父に対してなんたる無礼!!!!その言葉取り消してください!!!ドドゲザン殿!!!!」
ヤバい…ヘルデウス陣営とオディロン陣営が喧嘩を始めた…
そういえば以前第七部隊の連中がヘルデウスとオディロンはかなり折り合いが悪いって聞いたことがある…
「おぉ〜!恐ろしい!恐ろしい!こんな野蛮なお方がおられるなど神が悲しみますな〜!その腐った性根を叩き直すために出家される事を勧めますぞ!メタル殿!」
「我々はいつでも歓迎いたしますぞ。オディロン殿。」
「貴様らぁぁぁ!!!その祭服とバンダナを裂いて十字架に磔にしてやろうか!!!!!」
「舐めてんじゃねぇぇぞぉぉぉ!!!!こんの生臭坊主どもぉぉ!!!!!」
「おっ!喧嘩だ喧嘩!!!いいぞいいぞ!やれやれ〜。デル様もほら!って…無視ですか〜。ひどいっすね〜」
オディロンが背中に背負った大剣の柄を握る。
ドドゲザンも額から巨大な刃を生成する。
ヘルデウスとウーラオスは拳法の構えをする。
そして…煽るパルシェン。
まずい…
会議序盤から争いが始まるのか!!??
「おやめなさい!!!!4人とも!!!!いい歳した中年男性が子供みたいな喧嘩をしてみっともない!!!!皇帝陛下の御前ですわよ!!」
フレーテの一喝で4人はそれぞれ武器をしまい、席に着く。
「では…話を戻しますわ…以上の事でテラコマリ・ガンデスブラッドには実力詐称の疑いがあります。ガンデスブラッドさん、何か反論はありますか?」
「う…うむ!私は最強だ!」
「ぶふ…ww反論になってねぇよ…」
マスカーニャ!!笑うな!!何にも思いつかなかったんだよ!!
「それは全く反論になっていませんわ。」
そうだよな〜。反論なんて思いつかないよ…事実だし。
「彼女が七紅天に相応しくないと言う物証もちゃんとあります。」
フレーテが一枚の紙を円卓の上に投げた。
「えっ…」
それは私の学院時代の成績表だった…
「これは…まさか…ブラッドの成績表…」
「何でこんなものが…」
マスカーニャとニンフィアが驚いたような顔をしている。
「彼女が帝立学園に通っていた頃の成績表になりますわ。ご覧の通り魔法も基礎体育も最低の1ばかり。」
「こんな物どうやって…」
「マスカレール家の力を持ってすればこの程度簡単に調べることができますわ。いずれにせよ貴方はどうしようもない劣等生だった…しかも学院を中退してますわよね?」
フレーテの言葉一つ一つが私の心に刺さる。
「この3年間何処で何をしていましたの?まさかひきこもり?」
「どうでもいいでしょ?そんな事…」
「貴方…コネを使ったんでしょう?」
私は何も反論できず俯いてしまう。
「ガンデスブラッド卿は大貴族ですものね。実力も実績もない娘を七紅天に就任させる事など造作もない事ですものね。どうせ人気者になりたかったのでしょう?チヤホヤされたかったのでしょう?」
私の目に涙が出始める。
「フレーテ殿。少し言い過ぎでは?言い方と言うものが…」
「第6部隊のポケモン人は黙っていなさい。」
ニンフィアが私を庇おうとするが、フレーテを構う事なく黙らせてしまう。
「下品なグッズも大量生産して売り捌いていますわよねぇ?よくもまぁあんな真似ができますわよねぇ?面の皮が厚いったらありゃしませんわ。」
フレーテは隣に座っているマスカーニャの方へと向く。
「マスカーニャさん?貴方も大変ですわね?
こんなペテン師クズ娘のお守りをさせられているなんて〜。警察官として優秀な貴方の名前にも傷がつきますわよ〜」
「・・・・・・」
マスカーニャは黙ったまま動かない…
もしかしてマスカーニャ…フレーテの言い分に感化されて…
それでもおかしくない。彼はフレーテに好感を持っている。
私はその事も考えると涙が抑えられない。
「泣いても無駄ですわよペテン師さん。マスカーニャさん?こんな出来損ないの小娘なんかより私の隊に異動されては…」
だけど次の瞬間
マスカーニャの姿が席から消え…
円卓の上…それもフレーテの目の前まで移動して拳を振り翳していた。
そして…拳をそのまま円卓の上に振り下ろした。
凄まじい音が部屋に響き、円卓から振動が伝わる。
「おいおい。壊すなよ?高いんだぞ。この円卓は…」
皇帝はただその場を見つめるだけ
一同の視線はマスカーニャへと向けられている。
フレーテもマスカーニャの行動に呆気にとられ、放心状態だ。
「マスカーニャ…さん?」
「すみません…虫がいたもので…」
勿論虫なんていない。
間違いない…
マスカーニャは怒っている。フレーテや周りに対して怒りを向けているのだ。
「猫ガキ…てめぇ…どう言うつもりだ?」
主人に対して無礼な行いをされたサザンドラも怒りながら椅子から立ち上がる。
「うるさい…糞竜は引っ込んでろ。また水でもぶっかけてやろうか?」
「・・・ぶっ殺されてぇみてぇだな…」
サザンドラを指をパキパキと鳴らす。
「やれるもんなら…
やってみろよ!!!!!!」
マスカーニャがサザンドラの顔面に蹴りを入れた。
サザンドラの体が少しふらつく。
だが、すぐに態勢を持ち直す…
「流石…鍛えているだけはあるな…」
今度はサザンドラの拳がマスカーニャの腹部に突き刺さる。
マスカーニャは吹き飛ばされて床に倒れ込んだ。
「マスカーニャ!!!!!」
「どうしたどうした!!化け猫ちゃんよぉ!!!さっきの威勢は空振りだったのかぁ!?」
マスカーニャは体を起こして立ち上がる。
「へっ。こんなもん大したことない。ミリセント・ブルーナイトに殴られた時の方がよっぽど響いた。」
サザンドラは更に怒りのボルテージを上げてマスカーニャに近づく。
「そうかい。そうかい。そりゃ安心したぜ…
殺してやるよ…」
だが、サザンドラの前にニンフィアとウーラオスが立ちはだかった。
「何の真似だ?てめぇら。」
「あんたもあんたの主人も気に食わない。まだ15歳の子供相手に大人気ないと思わないわけ?」
「正に神の意思に背く行為ですな!!!見過ごせませぬ!!!!」
ニンフィアとウーラオスが臨戦態勢に入る。
「糞が…」
サザンドラが力を入れ始める。
すると両肩から何かが生えてくる。
頭だ…ヘビのような頭が2本生えてきた。
「ガンデスブラッドの側につくなら容赦しねぇ…殺してやるよ!!!!」
「サザンドラァ!!!俺も加勢するぜぇ!!!何だかこいつら見てるとイライラしてきやがるぅ!!!!」
「俺も参加しーよっと!!ムカムカしてきたから!!」
何故かパルシェンとドドゲザンがサザンドラの側につく。
「3対3か…いいぜ!!!!やってやろうじゃねぇか!!!!」
「売られた喧嘩は買ってあげるよ!!!!」
「神よ!!!この拳を振るう許可を!!!!」
ポケモン人達は互いに臨戦態勢だ…
本当に戦い合うつもりだ!!!
「ブラッドは…あいつはな!!!チヤホヤされたいだとか周りから注目されたいだとか!!そんなんで七紅天やってんじゃねぇんだよ!!!ブラッドのことを何も知らないくせに!!俺の相棒を貶すな!!」
「フレーテ様だってな!真剣に七紅天やってんだ!!!ガンデスブラッドみたいにあやふやな感じで七紅天やってんじゃねぇんだ!!ニャアニャア騒いでんじゃねぇぞ!!!」
お互いに主人・相棒を貶されて怒るのはわかる。
だけどこの状況はまずい!!!
ポケモン人達は明らかに様子がおかしい!!
止めないと!!
「サザン!!!お辞めなさい!!!会議の最中ですよ!!」
「ウーラオスも拳を抑えなさい!神は貴方に拳を振るう事を許可してませんよ!」
「お前たちやめろ!!幾ら頭に来たからって暴力はダメだ!!!」
私は席から立ち上がり、皆を止めようとする!
だが、それよりも先にサクナがポケモン人達の真ん中に立つ。
「フィアちゃん!!みなさん!!やめてください!!会議の最中です!!」
「サクナ!!!巻き込まれるから下がってて!」
「ダメ!!フィアちゃん!!!」
サクナはニンフィアの服を掴んで止めようとするが、ニンフィアを含めポケモン人達は聞く耳を持たない。
「邪魔すんじゃねぇ!!!!!蒼玉の小娘がぁ!!!!!」
サザンドラが両肩から生えた2つの首を伸ばしてサクナに嚙みつこうとする!!!!
まずい!!! サクナ!!!!
私はすぐに駆け出す。
そして…サクナの前に立って2つの首に両腕を噛まれてしまった。
「テラコマリさん!!??」
「コマリ様!!!!???」
「ブラッド!!???」
噛まれた両腕に激痛が走る。
「う!!!ぐぅ!!!」
2つ首はすぐに私を離したが、私は激痛でその場に座り込んでしまう。
「テラコマリさん!!!しっかりして!!」
サクナが私の肩に手を添える。
「サクナ…大丈夫?怪我しなかった?」
「わ…私は大丈夫です!!ごめんなさい!!私を庇って!」
私はサクナにこれ以上心配をかけないように笑顔を見せる。
「サクナに怪我がなくて良かったよ…私は大丈夫。心配しなくても…うぐ!!!!」
「テラコマリさん!!!」
だめだ…痛すぎる…噛まれるのってこんなに痛いんだ…
ヤバい…涙が出そう…
「て…てめぇが前に出るのが悪いんだ…俺は悪くねぇよ…」
悪びれもしていないサザンドラの態度にマスカーニャが更に怒りの感情を強める。
「お前…覚悟しろよ…今からズタズタにしてやる…」
本気の殺意に満ちた目をしている。
ダメだ!マスカーニャ!これ以上は!
私は両腕の痛みを堪えて立ち上がる。
「マ…マスカーニャ!やめ…」
だが、耳を劈くほどの雷鳴が鳴り響いた…
一同は音を出した主…皇帝の方へと目を向ける。
流石のヴィルもこの音に驚いたのか硬直してしまっている。
「ポケモン人ども…これ以上続けたい奴は黒焦げになる覚悟をしろ…」
皇帝の凄まじい威圧にポケモン人達は怯んで臨戦態勢を解いた。
ドドゲザン・パルシェン…そしてサザンドラはそれぞれ主人の元へと戻っていく。
「ブラッド!大丈夫か!?」
「テラコマリ…」
マスカーニャ・ニンフィア・ウーラオスは私の元に駆け寄る。
「だ…大丈夫…とは言えない。めっちゃ痛いよ…お前らが争ったりするから…」
「すまん…カッとなってしまった…」
「ごめん…あたしも何か怒りを抑えられなくて…」
「某も何故か我を失ってしまい…」
皆、申し訳なさそうにしている。
不思議だ…皇帝が雷を落としてからポケモン人達は一気に沈静化した…
皇帝…やっぱりすごい奴だったんだな…
「コマリ様!!傷を見せてください!」
ヴィルが私の服をめくって傷を見る。
傷は見た目ほどひどくはなさそうだが…
「な…何だこれ…」
「これは…」
何故か黒いモヤモヤが出ている。
何だこれ…気持ち悪い…
「失礼。ガンデスブラッド殿。」
するとヘルデウスが私の腕を手に取り…傷を見る。
「ふむ…大丈夫ですよ。これは恐らくサザンドラ殿のあくエネルギーです。あくエネルギーが体内に入ると痛覚神経をより刺激して痛みを増大させてしまうのですが、この程度の量であればすぐに回復するでしょう。サクナ。念の為ガンデスブラッド殿に回復魔法を…」
「は…はい!」
サクナはマジックステッキを取り出すとそれで回復魔法を使う。
私の身体は優しい光に包まれて両腕の傷が癒えていく…
それと同時にあくエネルギーも消えていった…
「すごい!痛くない!あの黒いモヤモヤも消えた!!すごいなサクナ!ありがとう!」
「そ…そんな!大したことはしていません!でも…褒められちゃった。えへへ。」
可愛い…やっぱりサクナは笑顔が似合う美少女だ。
「コマリ様。大丈夫ですか?本当にどこも痛みませんか?まだ痛むようでしたら私が舐めてさしあげても…」
「もう痛くないから大丈夫。後それは絶対にやるなよ?」
「ヴィルヘイズ。流石にそれはキモいぞ。」
「あたしもちょっと鳥肌立った…」
ほらみろ。マスカーニャとニンフィアがドン引きしてるじゃねーか。
「むー。私だってコマリ様が心配なんです…」
頬を膨らませて拗ねるヴィル…
ちょっと可愛いと思ってしまった自分がいる。
まぁでも…ヴィルは本気で私を心配してくれているのはわかる。
「ヴィル。ありがとう。心配してくれて。もう大丈夫だ!」
私がそう言うとヴィルは頬を赤くして笑みを浮かべる。
私達は再びそれぞれの席へ着く。
「テラコマリさん…本当にすみませんでした…」
「あたしもごめん。テラコマリ…迷惑かけちゃった。」
ニンフィアとサクナが改めて私に謝る。
「気にしないでよ。2人は私のために怒ったり心配してくれたじゃないか。寧ろ私こそありがとうな。嬉しかった!」
私の笑みを見て2人も笑みを返す。
「ガンデスブラッド殿。申し訳ありませんでした。神の教えを乞う者として恥ずかしい。」
「ウーラオスも気にしないで?ありがとう。」
ウーラオスは拳を胸に当てて頭を下げる。
「はっはっは。ウーラオス。帰ったらまた聖書を読んで武力に関する神の教えを学び直しませんとな。ですが、利己的な理由で拳を振るわなかっただけで神はお許しになるでしょう。」
「師父…ありがとうございます!!」
手と手を合わせてヘルデウスに頭を下げるウーラオス
「しかし、ガンデスブラッド殿素晴らしかったですぞ!自己犠牲をしてまでメモワール殿を庇うその姿勢私は思わず感服いたしました。」
ヘルデウスは私に拍手をする。
「い…いや。体が勝手に動いただけで…」
ここまで褒められるとめっちゃ恥ずかしい。
「でも…本当だよ。サクナを庇ってくれてありがとう!テラコマリ!やっぱりあんた漢気あるよ!」
「そ…そうかな〜。」
ニンフィアにもベタ褒めされる。
「テラコマリさん庇っていただいてありがとうございます!とっても勇ましかったです!!」
サクナまで〜流石に照れるよ〜!
「やったな!ブラッド!これで汚名は返上だ!」
マスカーニャに肩を叩かれる。
さっきまでとは打って変わって私は自信と嬉しさで心を満たされていく。
私にも味方はちゃんといるんだ!
「ゴホン!!!!アクシデントがありましたが、会議を続行いたします!」
しかし、フレーテの一声に緊張が再び走る。
「先に言っておきますが、あの程度の茶番で汚名返上できるなんて思わないでください。確かに優しさだけはあるようですが、それだけでは七紅天にふさわしいとは言えませんわ。」
「あんたまだ言ってるの?さっきの見てテラコマリはまだ七紅天に相応しくないって言いたいわけ?」
「マスカレール殿。流石にそれは鬼の所業では?」
ニンフィアとウーラオスがフレーテに反論する。
「お2人は吸血鬼の社会についてご理解されていないようですわね。吸血鬼社会において実力こそが第一主義なのです。優しさなんて戦場じゃなんの役にも立ちませんもの。」
フレーテの言っている事は最もだ。
吸血鬼社会は完全実力主義。
寧ろ私のような者は異端児なのだ。
「では、それも踏まえて多数決と行きましょう。因みに多数決の権利は七紅天のみとなります。ポケモン人の数は含まれませんわ。よろしいですか?カレン様。」
フレーテの発言に皇帝は頷く。
「そうだな。では、多数決を取ろう。」
「わ…私はテラコマリさんは七紅天に相応しいと思います!!テラコマリさんは私を助けてくれました!それだけでも理由は充分です!」
今度はサクナが私を庇ってくれている。
ありがとうサクナ…君の優しさが嬉しいよ。
「私もガンデスブラッド殿は七紅天に相応しいと思いますな!彼女の姿勢はムルナイトに新たな風を吹かせてくれますぞ!」
「因みにへブン様。ガンデスブラッド家は宗教に対しては唾を吐くような貴族ですわよ?」
「えぇ!?そうなのぉ!?…ですが、この際どうでもいい!!私の考えは変わりませぬ!!」
一瞬揺らいだ感じがしたが,ヘルデウスも私に味方をしてくれている。
「俺は断固反対だ!!!!さっきの光景は虫唾が走る!!」
オディロンの発言に私に味方をしてくれている人達は顔を顰めるが,グッと堪える。
「当然!!!私も反対ですわ!!!実力がないんじゃ意味がありませんもの。」
フレーテも当然反対する。
「3vs2…オーホッホッホ!!ざまぁですわ!!そんなに誰かに優しくしたいんでしたら保育士にでも転職されたらどうですの!?でもこれで貴方の七紅天退任は確実…
「異議あり!!!!!」
突然ヴィルが叫んだ。
「なっ…メイドの分際で何を言ってますの!?」
「異議ありです。まだ結論は出ていません。」
フレーテは立ち上がる。
「はぁ?貴方は一体何を?3vs2でガンデスブラッドさんの退任は決まりましたわ。」
「陛下。挙手制に変えてもよろしいでしょうか?」
ヴィルが皇帝にそう言うと皇帝はふむと言いながら紅茶を飲む。
「では、挙手してもらおうか。まず、テラコマリ・ガンデスブラッドが七紅天に相応しいと思うものは手を挙げよ。」
サクナとヘルデウスが手を挙げる。
「2人ではないですの。何が異議ありなんですの?」
「では、逆にテラコマリ・ガンデスブラッドが七紅天に相応しくないと思うものは手を挙げよ。」
フレーテとオディロンが手を挙げる…
ん?フレーテとオディロンだけ?
あっ…そういえば忘れてた。
ずっと黙ってたから気づかなかったけどデルピュネーが手を挙げていない。
「デル!!手を挙げなさい!貴方もガンデスブラッドさんが気に食わないんでしょう?」
フレーテがデルピュネーに詰め寄るが,デルピュネーは全く反応がない。
「デル!!貴方まさか寝てるんじゃないでしょうね!!??」
フレーテがデルピュネーに怒鳴るが、またまた反応がない…
「デル様〜。フレーテ様カンカンですよ〜?手ぐらい挙げましょうよ〜。」
配下のパルシェンも話しかけるが、未だにデルピュネーは無言のまま…
「ん?デル様?ちょっと…」
パルシェンがデルピュネーの肩に触れた瞬間
デルピュネーはそのまま横に傾き…そのまま床に倒れ込んだ。
「はっ?デル様…」
パルシェンが倒れたデルピュネーの脈を取る…
すると段々とパルシェンの顔が青くなってきた…
「み…
脈がない…死んでる…」
はい? 死んでる?
「ひぃぃ!!」
サクナも顔色を青くする。
「ぜんっぜん気づかなかった。」
「死んでるって…マジで?」
ニンフィアとマスカーニャも放心状態…
「デルが死んでる!?」
「どうなってやがるんだ!?」
「デル様!!デル様!!い…一体誰が…俺の主人を!!!」
フレーテとオディロン、パルシェンはパニックになっている。
「悪魔だぁぁぁ!!!悪魔が現れたのだぁぁ!!!」
「師父!!!聖水です!!聖水で悪魔を追い払いましょうぞ!」
ヘルデウスは十字架をかざして暴れ回り
ウーラオスはそこら中に聖水をばら撒いている。
完全に悪魔祓いだ。
「や…やめんか!!!ヘルデウス!俺に十字架を向けるな!不快だ!!この人型熊!!!聖水を俺にかけるな!!気持ちが悪い!!」
オディロンがヘルデウスとウーラオスに悪魔祓いをやめるよう怒鳴る。
確かに嫌だろうけど何か嫌がり方が普通じゃないのが気になる…
「悪魔なんて存在してなるものですか!!!デルを殺したのはテロリストに決まってますわ!!あるいは…」
フレーテ・オディロン・サザンドラ・ドドゲザン・パルシェンは私に疑いの目を向ける。
「わ…私はやってないぞ!!!」
「貴方が1番動機がありますわ!七紅天退任と言う最もらしい動機がね!!」
「貴殿が1番疑いがかかるのは逃れられぬ事実…それは変わらん!」
「お前がデル様を!!!許さないぞ!!!!」
ヤバいヤバい!!完全に犯人扱いされてる!!
「ど…どうしよう!ヴィル!急にミステリー小説みたいになってきちゃったよ!」
「全く滑稽ですね…
犯人は私だと言うのに。」
「・・・・はぁ?」
私は思わず腑抜けた声が出てしまう。
「会議の前にデルピュネー殿を毒殺して席に座らせておきました。」
「ある意味お前最強だな…」
何やってんだよ!?お前!?
「まぁ待て。コマリがデルピュネーを殺害したと言う証拠はないぞ?フレーテ。お前はコマリをどうしたいんだ?」
皇帝の発言にフレーテは剣を抜いて私に向ける。
「こうしてやりますわ!カレン様?同じ国の将軍が戦争をするのは法的に問題ありませんわよね?」
「うむ。問題ないが?」
皇帝は笑いながら答える。
問題ないのかよ…
「では、決まりですわ!ガンデスブラッドさん。私と貴方で戦争を…
「待て!!!フレーテ・マスカレール!!!」
だが、オディロンが戦線布告をしようとしたフレーテを遮って異を唱えた。
「わざわざ七紅天会議を開いて結論がそれか!!!ぬるいぬる過ぎるぞ!!!よって俺は…
七紅天闘争の開催を提案するぞ!!!!!」
七紅天闘争?なんじゃそりゃ?
「何ですって…」
「七紅天闘争か…面白い!!!」
「カレン様!!」
皇帝が席から立ち上がる。
「良かろう!!開催を許可する!!!知っての通り七紅天闘争とは七紅天による一大エンターテイメントだ!!それぞれの部隊が隊員と3体のポケモン人と共に戦い合い,1番最後まで勝ち残った者が優勝だ!!!国民の期待に応えるよう…
思う存分戦い合うが良い!!!!」
マジで?戦い合うの?
続く
いかがでしたか?
因みに七紅天会議についてですが、不自然な箇所がわかりやすいのとわかりにくいところ二つありましてサクナの涙編の終盤の伏線になっております笑笑
では、また!!