テツノカシラです!
今回クソ長いです笑笑
作者はあんまり文章得意じゃないので長くなっちゃいました…
では、どうぞ!!
古城 西側にて
オディロン軍とヘルデウス軍の戦闘は激化していた…
ヘルデウス軍の隊員達は拳法でオディロン軍の隊員に対抗し、
オディロン軍は剣や弓を使って応戦していた。
「おぉぉぉぉ!!!!!"インファイト"!!!!!」
連撃のウーラオスはかくとうタイプの物理高威力技インファイトで迫り来る敵を薙ぎ払っていた。
インファイトは命中率も安定しているが,使用後に暫くの間防御と特防が下がってしまうデメリットがある。
コマタナ!コマタナ!コマタナ!コマタナァ!!!
連撃ウーラオスの後ろからコマタナが4体飛びかかる。
だが、上から何者かに押しつぶされてただの鉄クズになってしまった。
「エアームド殿!」
コマタナ達を押しつぶしたのはエアームドだった。
「気をつけろザマス。こいつら結構ずる賢くて後ろから狙ってくるザマス。」
「かたじけない!助かりました!」
連撃ウーラオスはエアームドに一礼する。
「礼は後ザマス。オディロン軍はタイプ相性上ミー達に不利な分数で攻めてくるザマス。あの鉄人形達に囲まれたらヤバいザマスから迂闊にインファイトは使わない方がいいザマス。」
「し…承知いたしました!」
助言はありがたいが、語尾にザマスが多すぎるため其処が気になってあまり内容が頭に入らなかった連撃のウーラオス
「それなのにイチローは考えなしに突っ込んでばかりザマス…あれじゃいつのまにかやられてるザマス。」
「ま…まぁ。兄者だから仕方がない。」
少し離れた距離では一撃のウーラオスが敵に特攻していた。
「うおらぁぁぁぁ!!!!インファイト!インファイト!インファイトォォォォォ!!!!!」
一撃のウーラオスの猛攻により敵はどんどん吹っ飛ばされていた。
その様子をドドゲザンは高台から眺めていた…
「へへへへへへ…俺の目の前でどんどんコマタナ達を倒せぇ…そうすれば俺の力はどんどん高くなるぅ。」
ドドゲザンは可愛い鉄人形達がやられていく様を見て怒りが湧きつつも自身の力を高めるには仕方がないと割り切り…ジッと戦闘の様子を見ていた。
第3部隊と交戦中のマスカーニャと第七部隊…
戦況は最悪だった。
先程のサザンドラのあくのはどうによる攻撃で第七部隊の隊員は9名倒されてしまった。
残った兵力は19名…しかも全員体力を消耗
対して第3部隊はまだ40名近くの隊員が存命。
戦力の差は歴然だった…
だが、それでも彼らは諦めずに果敢に対峙していた。
「マスカーニャちゃんよぉ…いい加減にあきらめろやぁ。別にガンデスブラッドが退任したからってお前には何の影響もないじゃねぇか。なんでそこまでしてあいつを守ろうとするんだ?」
サザンドラはマスカーニャに対し挑発とも言える発言をする。
「挑発か?だが、その手にはもう乗らないぞ…俺があいつと戦う理由なんて…相棒だからで十分だ。」
その返答にサザンドラは溜息を吐く。
「お前も救えねぇ程の馬鹿だな…」
サザンドラの二つ首の口に炎エネルギーが集中する。
だいもんじをマスカーニャに放つつもりだ。
避けられるが…今は体力を消耗している上に
ベリウスとカオステルを打ち破ったマリルリとギルガルドにも包囲されている。
少しでも動けば確実にやられてしまうだろう…
「終わりです。諦めてください。」
「じゃあね〜☆」
マスカーニャは何か打開策はないか模索するが,全ての状況が最悪すぎて何も思いつかない。
「さぁ…終わりだ…散りやがれ!!!!!!」
サザンドラがだいもんじを放った。
「(駄目だ…何も思いつかない…ブラッド悪い…俺、負けた。お前は勝てよ。絶対に)」
マスカーニャは今度こそ諦めて目を瞑る。
せめて相棒の勝利を願って…
だが、だいもんじがマスカーニャに届く事はなかった。
「ったく。何を諦めてるんだ。マスカーニャ」
マスカーニャは目を開くと
目の前にラウドボーンがいた。
そして…隣にはニンフィア。
「ラウドボーン…お前なんでここに。」
「俺たちは同盟結んでるだろ?デルピュネー軍の分隊を打ち破って援護に来たんだよ。」
「そうなのか…」
「ごめんね。マスカーニャ…遅れちゃって。」
ニンフィアが謝罪するが,マスカーニャは笑みを浮かべる。
「いや、助かった。礼を言うのはこっちだ。ありがとうな。」
「!!!…い、いや。そんな大したことは…」
マスカーニャの笑みにニンフィアはほんの少しだけ妙な感覚になってしまう。
「本当はサクナをテロリスト扱いしているお前なんて助けてやる義理なんかないが、お前はテラコマリの相棒だ。見捨てるわけにいかない。」
「ラウドボーン…」
マスカーニャは正直サクナに対する警戒は解けない。だが、今は援護に来てくれた第6部隊に感謝をして共闘する事にした。
「後で事情は説明してもらうからな。」
「まずはこの場を切り抜けることだけを考えやがれ。」
「行くよ!2人とも!」
マスカーニャはマリルリ…ラウドボーンはギルガルド
ニンフィアはサザンドラへとそれぞれ向かっていく。
ラウドボーンはスタンドマイクを生成し,ギルガルドに殴りかかる。
ギルガルドはシールドフォルムになり、キングシールドで防御する。
「これであなたの攻撃力は下がりました。もう無駄です。」
「そうか!それは俺が物理アタッカーだったらの話だがな!!!」
ラウドボーンが手にゴーストエネルギーを集中させる。
「"シャドーボール"!!!!!」
「なっ!!??」
ラウドボーンはゴーストタイプの特殊技シャドーボールで攻撃する。
ギルガルドは盾でガードをするが、ゴーストタイプにゴーストタイプの技は効果は抜群のためダメージを負ってしまう。
「俺は特殊アタッカーだ!!!見誤ったな!!魔剣のギルガルド!!!」
ギルガルドはシールドフォルムからブレードフォルムに変わる。
「確かに見誤ってしまいました。ですが、火力はそこまではなさそうですね。私のシャドーボールの方が…威力が出る!!!!」
ギルガルドが剣の先からシャドーボールを放つ!
シャドーボールは命中率が高いため避けられない。
ラウドボーンは少しでもダメージを抑えるためにガードする。
「ぐっ…すっげぇ火力だな…」
「私はゴーストタイプの中でもトップクラスの火力を持っています。次は簡単に受けられると思わないでください。」
ギルガルドは剣を構える。
「(この程度の火力であれば次は攻撃せずにキングシールドでガードしてまた次の攻撃を受けてからブレードフォルムになってシャドーボールを打とう。そうすれば確実に奴を倒せる。)」
そう考えてギルガルドは攻撃のブラフをする。
そして…ラウドボーンが技を放つ瞬間にシールドフォルムに切り替えて
キングシールドを発動させる…
だが、ギルガルドの読みは大きく外れてしまった…
「やっぱりそう来たか!!!読めているぞ!!!!"あくび"!!!」
ラウドボーンが放ったのは変化技のあくびだった。
「あくびだと!!??」
あくびがギルガルドに命中する。
キングシールドは変化技を防ぐことはできない。
更にあくびは相手を10分後に眠らせてしまう催眠技である。
ギルガルドは慌ててブレードフォルムに戻り…
「"かげうち"!!!!!」
ゴーストタイプの先制技かげうちでラウドボーンに攻撃を仕掛ける。
だが、威力が低い先制技でラウドボーンを倒せるはずがなく…
「終わりだ!!!!!フレアソング!!!!」
ラウドボーンの放ったフレアソングを耐久力の下がったブレードフォルムの状態で受けてしまった。
「がっ…馬鹿な!!??…私が…負けた!?」
勿論耐えれる筈がなくギルガルドは吹き飛ばされ,そのまま沈黙した。
「よし!!!!仕留めたり!!!!」
ラウドボーンは勝利のガッツポーズを決める。
「もういい加減倒れてよぉ!!!!」
マリルリの攻撃をかわしながらマスカーニャは葉のナイフや蔦の鞭で応戦していた。
「もう!!!鬱陶しい!!!!」
マリルリが近くにあった自分よりも何倍もある大岩を持ち上げてマスカーニャに向けて投げる。
マスカーニャはそれをかわす。
「(相変わらずすごいパワーだな…種族値はそこまで高くないって事は…
やっぱりあいつのパワーの源は特性…『ちからもち』か…)」
マスカーニャの思っている通りである。
マリルリの特性はちからもち
攻撃力が2倍になると言うものである。この特性によりマリルリはとんでもない威力のみず技やフェアリー技を放つことができる。
「ん?ガルちゃん。どうしたんだろう?」
マリルリのウサギのような耳がピコンと動く。
マリルリもマスカーニャ同様超聴覚の固有能力を持っているため遠く離れたギルガルドの様子が音ですぐに分かった。
「えっ!?嘘!?ガルちゃんやられちゃったじゃん!?どどど…どうしよう!?」
どうやらギルガルドがラウドボーンに敗北した事を知ったようである。
動揺したマリルリの隙をついてマスカーニャは距離を詰めて枝の剣で攻撃する。
だが、マリルリはすぐにそれを受け止める。
「乙女に対して何すんのよ!!!!!"アクアブレイク"!!!!!」
「うおぉっと!!??」
みずタイプの物理技アクアブレイクでマスカーニャに反撃するマリルリ。
マスカーニャはくさタイプなのでみずタイプの技は半減できる。
だが、マリルリのパワーが凄まじく半減でもそれなりのダメージを受けてしまった。
「とんでもない馬鹿力だな…」
「うっさい!!!!こうなったら一気に勝負を決めてやる!!!!
"じゃれつく"!!!!」
マリルリはフェアリータイプの物理技じゃれつくで一気にマスカーニャを倒そうと迫る。
だが…
マスカーニャは難なくかわした。
「うっそぉぉぉ!!??」
マリルリはそのまま岩に激突し、岩を粉々に砕いてしまった。
じゃれつくは命中率がやや不安定で外れてしまうことがある。
「もう!!!!何で外れるのぉ!!!」
地団駄を踏むマリルリ。
地団駄をした箇所が陥没している。
「悪いが,俺の勝ちだ。いい加減倒れてくれ!!!」
マスカーニャがトリックフラワーを放つ構えをする。
「そう簡単に負けてなるもんですか!!!"アクアジェット"!!!」
マリルリがみずタイプの先制技アクアジェットで反撃するもマスカーニャには効かない。
「フィナーレだ!!!トリックフラワー!!!」
「ぴぎゃああああああ!!??」
トリックフラワーがマリルリに命中。
効果は抜群の上マリルリはタイプ一致のくさ技を耐えるほどの耐久力はない為一撃で倒れた。
「正直あんた1人ならどうにかなってたよ。俺はみずタイプにとっては天敵中の天敵だからな。」
マスカーニャは勝利してサザンドラと戦っているニンフィアの元へと向かった。
ニンフィアはサザンドラに対し互角の勝負をしていた。
岩陰などに隠れながら空を浮遊しているサザンドラが放つラスターカノンをかわしている。
「無駄だ!!!!俺は固有能力で生物の体温を感知することができる!!どこに隠れてたってわかるぜ!!」
サザンドラはニンフィアが隠れている場所を的確に把握してラスターカノンを撃つ。
特防が高いニンフィアだが、ラスターカノンは効果は抜群の為なるべく被弾したくない。
「(少しでもあいつに近づければもうあたしの勝ちなんだけど…ラスターカノンの猛攻が凄すぎて中々動けない。)」
ニンフィアはサザンドラの隙を窺うが,中々見つからない。
このまま被弾覚悟で特攻しようかと考えていたところ…
「ニンフィア!!!待たせた!!!援護するぜ!!」
「こっちは片付いたぞ!!」
マリルリとギルガルドを倒したラウドボーンとマスカーニャが援護に来た。
「2人とも!!!」
だが、それがサザンドラの逆鱗に触れてしまった…
「なんだと…ギルガルドとマリルリを倒しただと?」
サザンドラの身体に竜エネルギーが集まり始める…
「おい!!あれ!!」
「あいつ…何をするつもりだ?」
「全員くたばりやがれぇ!!!!!"りゅうせいぐん"!!!!!」
サザンドラの体が青と赤が混じった光に包まれたかと思うと…
空から次々と隕石が落ちてきた。
これこそが数多のポケモン人が葬られたドラゴンタイプの特殊大技りゅうせいぐんである。
凄まじい竜エネルギーを帯びた隕石で相手を攻撃する。
その威力は桁外れで並の耐久のポケモン人は一撃で吹き飛ばされてしまう。
マスカーニャ達にもりゅうせいぐんが襲いかかる。
「避けろ!!!りゅうせいぐんは命中不安だ!かわせる可能性が高い!!」
マスカーニャとラウドボーンはりゅうせいぐんが降ってくるであろう位置を予測してかわす。
ニンフィアは動かない。
「ニンフィアは大丈夫なのか?」
「マスカーニャ。その心配は杞憂だ。」
マスカーニャはニンフィアがフェアリータイプである事を思い出し、安心するが…
ニンフィアはサザンドラを一撃で倒せるほどの火力があるようには見えない。
りゅうせいぐんを無効にしたとしてその後はどうするのだろうか…
「吹き飛びやがれぇぇぇ!!!!餓鬼どもぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
りゅうせいぐんがニンフィアに降り注ぐが、全く効いていない。
ドラゴン技を無効化できるフェアリータイプ…
こんな強力な種族が何故少ないのかが気になるが…
りゅうせいぐんが全て降り注ぎ終わる。
りゅうせいぐんは暫くの間特攻が2段階下がってしまうと言うデメリットがある。
なのでサザンドラは特攻が戻るまで肉弾戦を中心に戦う事になる。
「ちっ。フェアリータイプが…だが、格闘戦なら負ける気がしねぇな。」
サザンドラは指をパキパキと鳴らしながらニンフィアへと近づく。
だが、ニンフィアは余裕の笑みを浮かべていた。
「あんた…馬鹿な事したね。もうあたしには勝てないよ?」
「あぁ?てめぇ舐めてんのか?幾らフェアリーがドラゴンに強いからってな…種族値の差ってもんが…」
「"ハイパーボイス"!!!!!!!!」
だが、サザンドラが言い終える前にニンフィアがノーマルタイプの特殊技ハイパーボイスを放った。
凄まじい音量の声が戦場に響き渡る。
「い…今のは?」
「ハイパーボイスだ。ニンフィアが使う最高火力の技だ。それをあの至近距離で受けちまったら…」
サザンドラは白目を剥いてそのまま地面に崩れ落ちた。
「あ…ぐ…が…」
完全に戦闘不能である。
「あたしの特性『フェアリースキン』って言ってノーマルタイプのわざをフェアリータイプのわざにして1.2倍の威力で放つことができるんだ。そもそもあたしとあんたが戦っている時点で勝負は決まってたって訳。」
ニンフィアは顔にかかった前髪を直すとマスカーニャとラウドボーンの元へと戻る。
「ニンフィア…めっちゃ強かったんだな…」
「フェアリー技が通る相手にはね。だけどそれ以外のサブウェポンはほぼないからはがねとかどく、ほのおタイプには何にもできないよ。」
「それでもすげぇな。」
マスカーニャは思わず感心してしまった。
サクナ率いる第6部隊と交戦中のフレーテ率いる第3部隊
「FOOO!!!」
「この!!!何で貴方だけ生きているんですの!?」
メラコンシーはフレーテの剣技を揚々とかわしながら、爆破魔法を繰り出す。
第七部隊は幹部はメラコンシーを残して全滅…残ったのはたったの10名。
だが、サクナ軍が第七部隊の援護に来てしまったことにより段々と優勢になってきていた。
サクナがマジックステッキを翳してフレーテに魔法攻撃を繰り出す。
第6部隊の隊員達も第3部隊の隊員を次々と倒していた。
「くっ…!!!メモワールさんとガンデスブラッドさんが同盟を結ぶのは想定していましたが…まさかここまでとは…」
「フレーテ様!!!!急報です!!」
「一体何ですの!?サザン達は勝ちましたの!?」
「第6部隊の援軍により…サザンドラ・ギルガルド・マリルリ…全員戦闘不能になりました!!我が軍のポケモン人部隊は全滅です!!!」
「!?何ですって!? サザン達が負けたんですの!?」
フレーテは驚きを隠せなかった…
サザンドラ達は気性が荒い一面はあるが、フレーテは3人には絶対的な信頼を置いていた。
「(あの子達が破られるなんて…少し侮っていましたわ。)」
フレーテは本格的に魔法を使う事を決めた。
その頃テラコマリ達は…
私は負傷したヴィルに代わってブーケファロスを操って古城付近まで来ていた。
「すごいぞ!ブーケファロス!!!このまま古城まで一直線だ!」
「本当ですね。シチューの具にするには勿体ないぐらいです。」
「お前やめろよ!!絶対に!!」
ブーケファロスは古城の周りに立っている柱を跳躍して移動する。
「コマリ様!!お気をつけてください!!デルピュネー軍が迫ってきています!」
私が後ろを向くともうすぐそこまでデルピュネー軍が来ていた。
「騎獣と同じスピードで走れるとかあいつら人間じゃねぇ!!!」
デルピュネーは激昂しながら血のナイフを私たちに投げつける。
「死ね死ね死ね!!クソ雑魚生意気小娘!!!!」
「待ちなさぁい!!!!あんた達許さないからぁ!!!」
だが、ブーケファロスは血のナイフをすべてかわしていく。
「コマリ様。見えてきました。あの古城に紅玉があります。」
「その紅玉を壊せばいいんだな!ブーケファロスもう少しだ!頑張ってくれ!」
ブーケファロスはいななきをして古城を目指す。
古城 西側で戦闘中のオディロン軍・ヘルデウス軍にも古城に来たテラコマリ達の姿は見えていた。
「おぉ!!ガンデスブラッド殿!!!」
オディロン軍の隊員にアイアンクロウをしていたヘルデウスがテラコマリに気づき,歓喜の声を上げる。
それに伴い第2部隊の隊員達もおぉぉぉ!!!と声を出す。
「ガンデスブラッドだと!?」
オディロンは耳につけた通信用鉱石の電源を入れる。
「オオニューラ!ガンデスブラッドが古城に来た。手筈通りに生け捕りにしろ!」
『わかりました。直ちに…」
オディロンの命令を受けてオオニューラは目にも止まらないスピードで古城に向かった。
オディロンの通信を聴いていたヘルデウスは…
「エアームド。隊員を何人か連れて貴方は古城にいるガンデスブラッド殿を援護してください。この場は私とウーラオス達にお任せください。」
「わかったザマス。」
ヘルデウスはエアームドに指示を出した。
エアームドは何名かの隊員を連れて鎧の翼を広げて古城へと向かった。
街ではテラコマリの勇姿?に国民は大いに盛り上がっていた。
『テラコマリ将軍!!デルピュネー軍を引きつけながらオディロン軍とヘルデウス軍が交戦中の古城エリアに突撃!!!何と大胆な作戦でしょう!!!』
国民はおぉぉぉ!!!と声を出してテラコマリにエールを送る。
東側から古城に来た私たちにオディロン軍とデルピュネー軍が容赦なく弓矢や魔法による攻撃を放つ。
私は当たらないようにブーケファロスを操作しながら高く飛び上がる。
正直めっちゃ怖い。
「うわぁぁ!!!集中砲火だぁぁ!!死ぬ死ぬ!絶対に死ぬ!!」
「コマリ様!弱気にならないでください。此処は私にお任せを。」
ヴィルが懐から何かを取り出して空中に放り投げた。
それは空中でボン!!!と音を出すと紫色の煙になって
オディロン軍・デルピュネー軍…
そして…ヘルデウス軍にも降りかかる。
私はそれが何かすぐにわかった。
「お前これ毒じゃん!!私たちも死んじゃうよ!」
「ご安心を。これは男だけを殺す毒ガスです。」
「そんなのあるんだ…ってかさぁ。ヘルデウス達は味方じゃん。味方も巻き添えになってるけど…」
「大丈夫です。ポケモン人にはこの毒は効きませんから。」
「他の隊員達には?」
「・・・・コマリ様のすけべ…エッチ。」
「誤魔化すな!!!」
後で第2部隊の隊員達には全力で謝罪しよう。
ヘルデウス軍は突然発生した毒ガスでパニックになっていた。
「おい!!連撃!!こりゃどう言う事だ!!ガンデスブラッドは味方だろ!?何で俺たちにまで毒ガスを!?」
「た…多分。これはガンデスブラッド殿ではなくメイドのヴィルヘイズ殿の仕業かと…」
「おっかねぇメイドじゃねぇか…同盟結んだ相手ごとなんて…」
ため息を吐く一撃のウーラオス。
「ま…まぁ幸い我々ポケモン人や師父のような強い魔力を持った者には効かないようですし。」
「この毒ガスで他の隊員達は殆ど倒れたけどな…」
2人の周りには同じ隊の仲間やオディロン軍の隊員達が毒ガスで倒れていた。
「まぁ過ぎたこと言っても仕方がねぇ。こうなったら残りの連中を…」
一撃のウーラオスが残りのオディロン軍の隊員を叩こうとした瞬間!!!
「いぃぃぃやぁぁぁはあぁぁぁぁ!!!!!!"アイアンヘッド"!!!!!!」
何者かが一撃のウーラオスに向けて突っ込んできた!!!
「うおわぁぁぁぁ!!??」
一撃のウーラオスはそのまま吹き飛ばされてしまった。
「兄者!!!!!!!」
「よぉ。漸く俺様自らの出陣だぜぇ。」
一撃のウーラオスを吹き飛ばしたのはドドゲザンだった。
先程のあれははがねタイプの物理技アイアンヘッドである。
しかし、防御力が高いウーラオス一族が簡単に吹き飛ばされてしまうほど威力はない。
「迂闊だった…ドドゲザン殿の目の前でコマタナやキリキザンを倒してしまっていたのは…」
ドドゲザンは不敵な笑みを浮かべる。
「お前達が可愛いコマタナ達をボコスカ倒してくれたおかげで俺の特性『そうだいしょう』が面白いぐらい発動したぜぇ。へへへへへへ…」
ドドゲザンの特性そうだいしょうは味方がやられるのを視認すればするほど自身の攻撃力が上がる強力な効果を持っている。
それは鉄人形達も例外ではない。
「さぁ…俺に勝てるかなぁ?ヒーッヒッヒッヒッヒ!!!!」
コマタナやキリキザン達も集まり出した。
幾らウーラオスがかくとうタイプとはいえ敵の数が多すぎる。
「あきらめないぞ。最後まで。」
だが、ウーラオスはハチマキを締め直して拳法の構えをする。
それと同時にコマタナとキリキザン軍団が襲いかかる!!
テラコマリside
私たちは何とかオディロン・デルピュネー軍の猛攻を突破して紅玉の近くまで来ていた。
「コマリ様。あれが紅玉です。」
「わかった!あれを壊せばいいんだな?」
ブーケファロスを走らせて紅玉に近づこうとしたが…
コマタナ!!コマタナ!!コマタナ!!
キザン!!キザン!!キリキザン!!
変な鳴き声?を出す生き物みたいな奴らに囲まれた。
「うわぁぁ!?何だこいつら!?」
「恐らくオディロン軍でしょう。姿形がドドゲザン殿に少し似ています。」
「あいつの手下みたいな感じか。」
コマタナ!!コマタナァ!!
コマタナと鳴き声を出す小さいやつはちょっと可愛いと思ってしまった…
一生懸命手についた刃を振り翳している姿が愛らしい…
「コマリ様?小さくて可愛らしくても敵ですよ?」
「わ…わかってるよ!!何も言ってないじゃん。」
ヴィルってエスパー?私の心で思った事を的確に当ててしまった。
コマタナ!!! コマタナ!!! コマタナァァ!!!
キザン!!! キザン!!! キリキザァン!!!
奴らが一斉に飛びかかってきた。
ブーケファロスは奴らを薙ぎ払おうとする
だが、その前に上から何かが飛んできて一瞬で押し潰して奴らを鉄の塊に変えてしまった。
「今度は何だ!?」
奴らを押し潰したのはポケモン人だった。
全身が鎧みたいな鳥のような奴だった。
「無事ザマス?」
「あ…あぁ。お前は一体…」
「初対面の相手にいきなりお前呼びは良くないザマス。」
「ご…ごめんなさい。」
鎧鳥に注意されて私は素直に謝る。
「素直でよろしいザマス。ミーはエアームド。ヘルデウス様のご命令で其方を援護するように言われたザマス。」
「そ…そうだったのか!ありがとう!」
私が笑顔でお礼を言うと何故かエアームドは顔を少し赤くする。
「め…面と向かって礼を言われると恥ずかしいザマス。でも其方結構可愛いザマスな。」
「そうか?まぁ私は一億年に一度の美少女だからな!誰しもが振り返るのは無理もない!」
「コマリ様ぁ…そんな事よりも早く紅玉を…」
ヴィルが背後霊のように私にのしかかってくる。
「わ…わかった!わかった!お前はブーケファロスと此処で待ってろ!私1人で行くから!」
私はブーケファロスから降りてエアームドと第2部隊の隊員達と共に紅玉のある方へ向かう。
「因みに私は紅玉を壊して勝負をうやむやにしようとしてるんだが…それでいいか?」
「構わないザマス。そもそも師父もミーも第2部隊の連中皆今回の七紅天闘争にはあまり乗り気じゃないザマス。」
「そうなのか?」
第2部隊の隊員達もうんとうなづく。
「提案したのが皆大嫌いオディロンザマスし。そもそも同じ七紅天仲間を陥れようとする神経がミー達には信じられないザマス。」
「ありがとう。私を庇ってくれて。エアームドって口調は変だけど案外
いい奴なんだな!」
「褒めるか貶すかどちらかにしてくれザマス。」
私達がそんな談笑をしながら進んでいた時であった。
「ぐわぁぁ!!??」
後方にいた第2部隊隊員の1人が血を出しながら宙を舞っていた。
そして…そのまま地面に倒れて動かなくなった…
「えっ…な…何が…」
隊員の胸には鋭く巨大な鉤爪で切り裂かれた傷が出来ていた。
一体何が起こったんだ。
「!!!!テラコマリを守るザマス!!!」
私の周りを隊員達が囲う。
「エアームド!!一体何が起こったんだ!?」
「敵ザマス!!多分オディロン軍のポケモン人ザマス!」
「ポケモン人!?」
でも姿が見えない。一体何処にいるんだ?
「があぁぁ!!??」
するとまた隊員が1人切り裂かれた!!
どうやら敵は目に見えない程のスピードで味方を攻撃しているようであった。
「くそ!!何処ザマス!!こんな傷がつくってことは敵は接触攻撃をしているはずザマス!」
つまり敵は私たちに接近して攻撃をしていると言う事だ。
ならば捕らえられる筈だ!!
私も何とか敵を捉えようとするが、
全く見えない…
「ぐわぁぁぁ!!??」
また1人やられた!!
「エアームド殿!!一度撤退しましょう!!遠くからなら敵の姿を視認でき…ごわぁぁ!!??」
「お…おい!!!」
撤退を提案した隊員も容赦なく切り裂く敵…
くそ…一体どうしたら…
「エアームド殿!!!!」
ヴィルの声が聞こえてきた。
「此処は私にお任せください!!!」
ヴィルがまた懐から何か取り出して地面に投げた。
それは地面に広がっていく粘着性のある物だった。
「鳥黐か!!!!」
「私は工作班の班長です。トラップはいつでもご用意できます!」
そして…ヴィルの読み通り
敵は鳥黐に引っかかった。
長身細身の目つきの悪い男だった…
両手には鋭く真っ赤な鉤爪がついている。
「くそ…こんなトラップを仕掛けやがって…でもまぁ俺の特性『かるわざ』を止めるなんて中々いい性能をしてるな。女…」
「お前は確かオオニューラだったザマスか?」
オオニューラと呼ばれたポケモン人は鉤爪についた血を拭う。
「あぁ。そうだ。オディロン様の命令でガンデスブラッドを生け捕りにさせてもらう。エアームド…大人しくガンデスブラッドを引き渡して貰おうか…」
「そう簡単にはいそうですかと言って引き渡すわけには行かないザマスね…」
エアームドは私を庇うように翼を広げる。
「やっぱり…第2部隊と第5部隊は相容れないみたいだな。」
オオニューラは再び鉤爪を構える。
「こんな鳥黐程度で俺を止められると思うなよ?」
そして…鳥黐をそのまま切り裂いてしまった。
「と…鳥黐が斬られたぞ!?」
「くっ…」
オオニューラは爪で再び襲いかかってくる。
「"フェイタルクロー"!!!!!」
「ぐわぁぁ!!??」
また1人隊員がやられた!
しかし、その隊員は少しだけ反応が早かったのか致命傷にはならなかった…
だが…
「!!?? な…何だ!?体が動かなく…」
「おい!!どうしたんだ!?」
隊員はそのまま苦しんだ後動かなくなった。
「おい!彼に何を!?」
「さあな…(俺の専用技フェイタルクローは代々オオニューラ一族にしか使えないどくタイプの物理技だ…ククク…追加効果で毒・麻痺・眠りを相手に与えるが…今回は毒だったみたいだな。)」
不気味な笑みを浮かべるオオニューラ…
私を生け捕りにする為だけにこんな事をするなんて…
よく見るとオオニューラが切り裂いた隊員の中にはまだ生きてて苦しんでいる者もいる…
私はもう我慢出来なかった。
「すまない。エアームド…これ以上は迷惑をかけられない。」
「テラコマリ?」
私はエアームドを押し退けて前に出る。
「コマリ様!!危険です!離れてください!」
「ヴィルも下がってくれ。これ以上お前も傷つけるわけには行かない。」
「!!!!」
私はオオニューラの元へと行き…
頭を下げた。
「ごめん。私1人を生け捕りにしたいならそうしてくれ…だから…ヴィルや第2部隊の皆にはもう手を出さないでくれ…私は弱い…簡単に捕まえられる。」
その言葉を聞いたオオニューラはニヤリと笑い、
「まぁお前が大人しくついてくるならいいだろう…さぁ早くこちらへ…」
だが、次の瞬間大量の血のナイフが雨のように降り注いだ。
デルピュネーだ!!!
奴には毒ガスが効かなかったんだ。
「ふざけるな。第5部隊。ガンデスブラッドは私とフレーテの獲物だ。手は出さないでもらいたい。」
「オオニューラちゃあん。同じどくタイプ仲間として大目に見て此処は引いてくれないかしら?」
「黙れ。俺に命令をするな。雑魚の第4部隊風情が…」
どうやら私の事で揉めているようだった…
「テラコマリ!!!動くなザマス!!」
エアームドが翼を広げて私を足で掴んだかと思うと飛び上がる。
「エアームド!?」
「何が何でも諦めるなザマス!お前は弱くなんかないザマス!!
強いザマス!!自分の身すら犠牲にできる覚悟を持っているお前は強いザマス!!!」
「エアームド…」
だが、エアームドのエールも虚しく…
「逃すか!!!!」
デルピュネーの血のナイフが襲いかかってきた。
「クソ!!!!」
エアームドは私を下ろすとその上から覆い被さり…
全ての血のナイフを私の代わりに受けた…
「エアームド!!!!!」
エアームドの硬い鎧のような身体を血のナイフは簡単に貫いていた…
エアームドの口から血が溢れ出る…
「どうやら…あれは特殊攻撃に…なってしまうザマスね…まぁお前を守れたから…神は…許してくれる…ザマス…アーメン…」
「しっかりしろ!エアームド!!」
私はエアームドに必死に声をかけるが…
既に息をしていなかった…
「馬鹿め…ガンデスブラッドなんかを庇わなければ見逃してやったものを…」
デルピュネーは次の血のナイフを構える。
「お前ら…私を殺す為なら…他の奴らの命もどうだっていいって言うのか!!??」
私は怒りを抑えられずに怒鳴ってしまった。
「やかましいぞ。クソ雑魚生意気小娘如きが…全てお前のせいだ。恨むなら自業自得な自分を恨め。」
デルピュネーが血のナイフを私に目掛けて放つ…
だが、そのナイフが私に突き刺さる事はなかった…
「!!?? ヴィル!!!!」
ヴィルが私を庇ったのだ。
ヴィルは血のナイフであちこち傷だらけになってしまった…
「コマリ…様…ご無事で…良かった…」
ヴィルはそのまま気を失い…
その血が私の口の中に入った瞬間私は意識を失った。
孤紅の恤が発動したテラコマリは起動したモンスターボールを腰に巻きつける。
「なぁにあれ?」
「フン。ただのガラクタだろう?最後までハッタリをかますつもりか…」
テラコマリはモンスターボールから細胞分裂抑制剤を注入する…
『CHARIZARD』
「リザードン」
静かにそう言うと凄まじい熱風をテラコマリが包み…
稀れ子の力を発現した…
「ちょ…何よあれ!?」
「何だ…何だあれは…」
テラコマリは気を失ったヴィルヘイズを抱える。
「これをやったのはおまえたちか?」
テラコマリはデルピュネー・キラフロル・オオニューラ・デルピュネーの部下達を睨みつける。
「よくもゔぃるを…ゆるさない…」
テラコマリはヴィルヘイズを優しく地面に下ろすと強力な炎エネルギーでバリアを作る。
「そんなにその女が大事か?ならばまずはそいつを…」
オオニューラがヴィルヘイズに手を出そうとした瞬間!!!!
テラコマリの凄まじい拳が炎を纏ってオオニューラの身体を古城の壁に叩きつけていた…
「はっ?」
「今のは一体…」
オオニューラは即死だった…
「!!!!!奴を殺せ!!!どんな手段を使ってでも!!!!」
デルピュネーがそう叫び、部下達も魔法攻撃をしかけるが、
全てかわされてしまう。
そして…
キラフロルの横をものすごい風が吹き抜けたかと思うと…
デルピュネーが隣から姿を消していた…
「へっ…?デル様?」
答えは簡単だった。
テラコマリがオオニューラと同じことをデルピュネーにもしたのだ…
デルピュネーは仮面ごと顔面を潰されて絶命していた…
テラコマリはその場から跳躍すると
デルピュネーの部下2人の頭を掴んで地面に叩きつけて圧殺した。
その後は残ったデルピュネーの部下達を殴打や蹴りで殺害していき…
一瞬でデルピュネー軍はキラフロルただ1人になってしまった…
返り血を大量に浴び…まるで赤鬼のようになったテラコマリがキラフロルに迫ってくる…
「ひ…ひぃぃぃ!!??こ…来ないで!?ば…化け物!!!嫌よ!!あんな死に方したくない!!!来ないで!!来ないでぇぇ!!!!
この化け物!!!!!」
だが、キラフロルの命乞いも虚しく…
「いったはずだ。ゆるさないと。しでつぐなえ…
"ブラストバーン"」
テラコマリがそう言い放つと凄まじい獄炎と爆発が古城とその周辺を焼き払ってしまった…
続く
いかがでしたか?
因みに作者はサザンガルド大好きです笑笑
6世代の頃は初期はよく使ってたけど結局終盤にウルガモスが大暴れし始めてからは使わなくなったなぁ…
では、また!!