テツノカシラです!!
今回は今作オリジナルの技が出てきます!
では、どうぞ!!
宮廷では漸く水晶の復旧が完了し、戦いの一部始終が映し出されていた。
「こ…これは何ですか?コマリが白い…」
娘の変わりようにアルマンは驚きを隠せなかった。
「血を吸った相手の種族によって孤紅の恤の質が変わるのだろう…サクナは蒼玉種とのクォーターだからな。あれは蒼玉種の血を吸った姿であろう。つまり…
あの子の烈核解放は真の意味で六国を平らげる為の力なのだよ。」
「後は恐らくテラコマリ様のリザードンの遺伝子も関係しているかと…」
「リザードンは他のポケモン人とは一線を画す特別なポケモン人だからな。」
リザードンと言う言葉にアルマンは少しだけ表情を曇らせる。
「陛下…『彼奴』や『ユーリン』にも成し遂げられなかった覇業を娘であるコマリにさせようと言う話ですか?」
カレンの脳裏にあの頃の光景がフラッシュバックする。
「フッ…まぁともあれ…漸く黒幕の正体が暴けたな。」
「やはりオディロン・メタルでしたか…配下のあのポケットモンスターは…バンギラスのようですね。」
「ポケットモンスターだと!?」
アルマンは水晶を見つめる。
「なっ!?しかもバンギラス!?数多の特殊アタッカーを葬ってきた600族!!!陛下!子供達が危険です!!すぐに援軍を!」
「大丈夫だ。アルマン。コマリとサクナが力を合わせればオディロンもバンギラスも倒せる。」
カレンはそう言うと戦況を見守る。
白銀の美しい長髪をなびかせ…全身からこおり・みずエネルギーを放出しているテラコマリ…
モンスターボールは三日月の模様と黒と青色が混じった物に変化している。
これが孤紅の恤…『ムーンフォーム』である。
タイプはこおり・みず
愛しいものには包み込むような優しい月の光で傷を癒し…
邪悪なるものには冷気と水流を操る力と鉄壁の体で圧倒する…
三日月の姿…
オディロンはテラコマリを警戒しながら大剣を構えている。
「まさか…貴様も稀れ子だったとはな…しかもさっきのモンスターボールからの音声…リザードンの遺伝子を受け継ぎし者か…」
テラコマリは気絶しているサクナに手を向ける
すると…サクナの体に優しい月の光が灯り始め…
身体中の傷や損傷が全て治癒されていく。
「なっ!?馬鹿な!?コルネリウスの秘薬は神具によって生成されたものだ!!その副作用を消すなんてできるわけが!?
まさかこれも稀れ子の… リザードンの力とでも言うのか!?」
サクナを治療したテラコマリは冷たい視線でオディロンを睨む。
「さくなにあやまれ」
「は?」
「さくなにあやまれ」
その言葉にオディロンは激昂する
「何故この俺が道具に謝罪をしなければならないのだ!!!その小娘は逆さ月に忠誠を誓った忠実な僕!!持ち主が好きに使って何が悪い!!!!」
テラコマリはオディロンとの距離を一気に縮めた。
「ちがう。おまえはさくなをむりやりしたがわせた。にどとあのこをどうぐなんてよぶな。」
テラコマリはオディロンに拳をあてる。
「!?ぐわぁぁぁぁ!!??」
するとオディロンは岩も砕ける凄まじい勢いで吹き飛ばされる。
オディロンは大剣を地面に刺して何とか吹き飛ばされた際の勢いを殺し,態勢を立て直す。
「ぐっ…キル…キル…どこへ行った!?テラコマリ・ガンデスブラッド!!!!」
オディロンは視界から消えたテラコマリを必死に探す。
「ここ…」
オディロンが後ろを振り返った瞬間にテラコマリはオディロンの顔面にパンチを繰り出す。
オディロンは再び吹き飛ばされて今度は岩盤に叩きつけられる。
「みんなをたすけなきゃ…」
テラコマリは次にバンギラスの方へ瞬間移動する。
バンギラスに蹂躙され、3人は大量の血を流し倒れていた。
「く…そ…ここまでかよ…」
「サクナ…ごめん…あたし達…貴方を守れなかった…」
ニンフィアとラウドボーンは諦めて死を覚悟している。
だが、マスカーニャだけは諦めていなかった。
「バカ…諦めるなんてまだはえーよ…」
マスカーニャは意識が朦朧としていたが、見ていた…
テラコマリが烈核解放を発動した所を…
バンギラスはマスカーニャの頭を掴み…持ち上げる。
そして…顎と牙にあくエネルギーを込め始める。
あくタイプの物理技『かみくだく』を放つつもりだ。
今のマスカーニャはへんげんじざいによりくさ単タイプになっている為あくタイプの技を半減にできない…
「マスカーニャ…」
「やめろ!…やるなら俺に…」
ニンフィアとラウドボーンがバンギラスにしがみつき…止めようとするが…
バンギラスの牙と顎はもうマスカーニャに届こうとしている…
間に合わない!
2人がそう思った時である。
「させない」
突如美しい白髪を靡かせた吸血姫が自分達の目の前に現れ…
一発のパンチをバンギラスに顔面に当てて転倒させたのだ。
解放されたマスカーニャは地面に着地する。
「いつもギリギリすぎるぜ…相棒…」
「まにあったからだいじょうぶ。」
ニンフィアとラウドボーンはテラコマリを見て驚いている。
「テラコマリ…なの?」
「その髪色…それになんだこの氷エネルギーと…腰の機械は?」
「みんな、ずっとたたかわせてごめんね。
いまからわたしもいっしょにたたかう。」
一見感情がこもってない言い方に聞こえるが,2人はその言葉が暖かくとても優しく聞こえた。
バンギラスがすぐに起き上がり…まるで子供のように地団駄を踏む。
そして…爪と牙を立ててテラコマリに襲いかかる。
「『れいとうビーム』」
テラコマリは手からこおりタイプの特殊技れいとうビームを放ち,攻撃する。
れいとうビームはバンギラスに命中する。
先程よりも明らかにバンギラスはダメージを受けている反応をする。
「砂嵐がなくなったからさっきよりも効いてる!?」
「これが稀れ子の力なのか…」
「すっげぇな…ブラッドはほのおタイプだ…それなのにこおりタイプの技を使ってる…」
ほのおタイプのポケモンがこおりタイプの技を使えるケースは滅多にない。
だが、今のテラコマリはみず・こおりタイプ…本来のリザードンのタイプであるほのお・ひこう技に加えてこおりとみず技も自由に使える。
バンギラスは怒りの咆哮を轟かせ,テラコマリを爪で引き裂こうとする。
だが、テラコマリはそれらをすべてかわしてバンギラスの首に強烈な蹴りを放つ。
凄まじい打撃音が響き…バンギラスが大きくよろける。
更にテラコマリはよろけるバンギラスの腹部に拳を叩きつけ…
再び転倒させた。
「この小娘がぁぁぁぁぁ!!!!!!」
しかし、背後から態勢を立て直したオディロンが大剣をテラコマリ目掛けて振り下ろしてきた。
大剣はテラコマリに命中する
が…
「なっ!?何故だ…全く効いていないだと!?」
テラコマリは全くダメージを受けていなかった。
今のテラコマリは蒼玉種の頑強な身体を持っている為である。
テラコマリは大剣を振り払うとオディロンの腹部と顔を殴り…
遠くを吹き飛ばす。
「ブラッド!!!気をつけろ!!!」
マスカーニャの声にテラコマリが振り返ると
バンギラスが起き上がり…テラコマリ目掛けてロックブラストを発射した。
「!!!!」
テラコマリはかわそうとしたが、何発か当たってしまい、
そのまま地面に転がってしまう。
「テラコマリ!!!」
テラコマリはすぐに上体を起こす。
「タイプ相性までは補えないのか…」
「あぁ…キョジオーンの時と同じだ…やっぱりブラッドはほのおタイプが苦手とするタイプの技に弱いんだ。」
バンギラスは容赦なくテラコマリに迫りくる。
テラコマリはすぐに立ち上がるが…
バンギラスの尻尾の一撃を喰らってしまい、再び倒れ込んでしまう。
蒼玉種の頑強さで何とかダメージを軽減できたが、ポケットモンスターの攻撃は強力すぎて暫く動けなくなってしまう。
バンギラスは動けないテラコマリを踏み潰そうと片足を上げる。
「ブラッド!!!!!」
マスカーニャは弱った身体に鞭を打って何とか立ち上がり、バンギラスを止めようとする。
「ん…んぅ…」
テラコマリの治癒により完全に回復したサクナは意識を取り戻した。
「一体どうなったの…テラコマリさんは?」
サクナは周囲を見渡す。
すると…
バンギラスがテラコマリを踏み潰そうとしている光景が見えた。
「!!!!!テラコマリさん!!!」
サクナは何とか立ち上がり…テラコマリの方へと駆ける。
バンギラスが足をテラコマリ目掛けて振り下ろす。
「やめろぉぉ!!!」
マスカーニャが何とか止めようとする。
だが、バンギラスがテラコマリを踏み潰す事はなかった…
「テラコマリ…さん!!!大丈夫ですか!?」
サクナがバンギラスの尻尾を掴んで動きを止めていたのである。
「さくな!!!」
サクナはバンギラスをテラコマリから引き離すために後ろへと引っ張る。
バンギラスの巨体が後ろへとのけぞっていく。
凄まじい怪力である。
「メモワール…」
だが、バンギラスも負けじと尻尾に力を込めてサクナを振り払おうとする。
「ぐ…くぅぅ!!!」
サクナはバンギラスの力に身体ごと持っていかれそうになるが、両足に力を入れて何とか踏ん張る。
「もう絶対に負けない…テラコマリさんと…皆と…
帰るんだぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
サクナは渾身の力でバンギラスを持ち上げて…
そのまま投げ飛ばした。
バンギラスはそのまま地面に落下して叩きつけられる。
「な…投げ飛ばした…」
「サクナは力が強いってわかってたけど…此処までだったなんて…」
体重が202kgもあるバンギラスを軽々と投げ飛ばした光景を見た一同は改めてサクナの怪力に感服する。
「テラコマリさん!!」
サクナはテラコマリに手を差し伸べる。
「さくな。ありがとう」
テラコマリはその手を取り、立ち上がる。
「お礼を言わないといけないのは私です。テラコマリさん…私のために戦ってくれてありがとうございます!」
サクナがテラコマリに頭を下げる
それを見たテラコマリは無言でサクナの頭を撫でる。
「さくな…やっぱりいいこ。かわいい。」
「えへへ…」
サクナは頬を赤くして愛らしい笑みを浮かべる。
「くそ…羨ましい…」
「ラウ…今は抑えて?」
ラウドボーンが羨ましそうにテラコマリを見つめる。
ニンフィアはラウドボーンを宥める。
「くそ…奴さんまだやり合うつもりらしい…」
マスカーニャの指差す方を見ると
バンギラスは立ち上がり…テラコマリとサクナに対して怒りの咆哮を轟かせ、地面が揺れる程の地団駄も踏む。
「たおさなきゃ。」
「テラコマリさん。私も一緒に戦います!2人ならあいつを倒せます!」
テラコマリはサクナを見つめ…うなづく。
「わかった。いっしょにたたかおう。」
テラコマリは水エネルギーを全身に纏い、サクナはマジックステッキを構える。
バンギラスが2人めがけて突進してくる。
「『ねっとう』」
テラコマリは手からみずタイプの特殊技ねっとうを発射する。
それを見た3人は目を疑う。
「みず技!?テラコマリってみず技も使えるの!?」
「あいつってほのおとひこうタイプなんだろ?みず技を使えるなんて…」
「多分今のブラッドはこおりとみずの両タイプを使えるんだと思う…これも孤紅の恤の力か…」
ねっとうを浴びたバンギラスをその場でのたうち回る。
いわタイプのバンギラスにみずタイプの技は効果は抜群である。
テラコマリの稀れ子の力と砂嵐が収まってしまった事がよりダメージに拍車をかけている。
更に…
バンギラスの体から火花のような物がチラつくようになる。
「よし!!!『やけど』状態になったぞ!!!」
やけど状態とはポケモン人がなる状態異常の一つで時間ごとに少しずつダメージを受け、かつ物理技の威力が半減してしまう厄介なものであり、物理アタッカーのバンギラスにとってはかなりの痛手だ。
ねっとうには技を受けた相手を30%の確率でやけど状態にしてしまう追加効果がある。
「やけど状態になった奴はもうほぼ機能停止も同然だ!!!いけぇ!テラコマリィ!サクナァ!」
バンギラスはやけどを負いながらもテラコマリとサクナにま向かってくる。
今度はサクナが魔法弾をバンギラスに向けて発射する。
コルネリウスの秘薬の効能がまだ残っている為魔法弾の威力は上がっている。
バンギラスは数発の魔法弾を喰らい,仰け反る。
「行きます!!!!!」
その隙にサクナはバンギラスの元へ走っていく。
そして、バンギラスと取っ組み合いになる。
やけど状態とは言えバンギラスの力は強く、体格差もある為サクナはやや押されてしまう。
「れいとうビーム」
しかし、後ろからテラコマリがれいとうビームをバンギラスの顔に命中させて態勢が崩れる。
「はぁぁぁぁ!!!!!!」
サクナは態勢が崩れたバンギラスを横に投げ飛ばした。
バンギラスの巨体が地面に叩きつけられる。
「いま。」
テラコマリはねっとうを出そうとするが…
バンギラスは口から再びロックブラストを発射し,妨害する。
「ぐっ…」
「何も見えない!」
ロックブラストの影響で砂煙が舞い、サクナとテラコマリは視界を一時奪われてしまう。
「!!! さくな!!!」
バンギラスはその隙をついてサクナにかみくだくを行おうと土煙から現れる。
テラコマリはサクナを庇うように彼女を前から抱きしめる。
「フレアソング!!!!!」
「ハイパーボイス!!!!」
「トリックフラワー!!!!」
しかし、マスカーニャ・ニンフィア・ラウドボーンがそれぞれ技をバンギラスに向けて放った事によりかみくだくがテラコマリに当たる事はなかった。
「みんな!」
「今だ!!サクナ!テラコマリ!!」
「ここで決めて!!!!」
「いけぇぇぇ!!!!
コマリィィィィィィ!!!!
サクナァァァァァァァァァ!!!!」
マスカーニャ達のエールに2人は立ち上がり、バンギラスに向き合う。
「さくな…これできめよう。」
テラコマリはサクナに手を差し出す。
「テラコマリさん…はい!」
サクナはうなづき
テラコマリの手を握る。
2人から氷エネルギーと魔力が溢れ出す。
2人はバンギラスに向けてお互いの手を向け…そこに魔力と氷エネルギーを集中させる。
魔力と氷エネルギーが混じった高エネルギー体は凄まじい冷気を放ち,
バンギラスの周りが凍結していく…
「(頭の中にイメージが湧いてくる…テラコマリさんとなら…この大技で…あいつを倒せる!!!!)」
「いくよ!!さくな!!」
「はい!!テラコマリさん!!」
2人の魔力と氷エネルギーはやがて巨大な白い球体状の高エネルギーに変わっていき…
「「『星光のプラズマテイル』!!!!!!!」」
ポケモン人の技と人間の魔法が入り混じった合体技…
星光のプラズマテイルとなってバンギラスへと放たれた。
そして…バンギラスに命中し、爆散した。
2人の合体技を受けたバンギラスは断末魔の咆哮を上げ…
力尽き…ゆっくりと巨体が地面に倒れた…
「やった…やったぞぉぉぉぉ!!!!!」
「2人ともすごかった!!!!格好良かった!!!」
「さっすが。俺の相棒だよ。まさかポケットモンスター…それも600族を倒しちまうなんてな。」
バンギラスを倒し…一同は歓喜の声を上げる。
「テラコマリさん!!やりました!私達の勝ちです!!」
「うん。かったね。」
サクナの笑みにテラコマリも笑みを浮かべる。
「何故だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
だが、オディロンの叫び声が響き渡り,一同はオディロンに目線を移す。
「こんな…こんな馬鹿な事があってたまるかぁぁ!!!!俺の…俺のバンギラスが負けるなど!!!」
「あきらめろ。おまえのまけだ。
さくなにあやまれ。そして、ざんげしろ。」
「黙れぇぇぇぇ!!!!小娘がぁぁぁ!!!!」
テラコマリの言葉に怒り狂ったオディロンは大剣を振り上げるが…
「テラコマリさんに手を出すな!!!!!」
サクナがオディロンの右側に回り込み…
「ぐあぁぁ!!??うあぁぁぁ!!??」
氷結魔法で右腕を凍らせてそのまま怪力で砕いた。
「ざまぁみろ。クソオヤジ…」
追い討ちをかけるようにテラコマリはオディロンの大剣を氷結させて破壊した。
「クソがぁぁぁぁぁ!!!!!どいつもこいつも使えない道具どもだ!!!いつか必ず殺してやるからなぁ!!!餓鬼どもぉぉ!!!」
オディロンは転移用鉱石を取り出し…そのまま何処かへと転移した。
続く
いかがでしたか?
サクナとコマリが共闘するシーン描きたかったんですよねぇ
各編のヒロイン達との合体技は用意する予定です!
では、また!!