ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

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どうも! テツノカシラです!!


後もうちょっとでひきこまりのスペシャルイベントが始まりますね〜。

2期の発表来るといいなぁ。個人的には力の入れようがすごいからある可能性は高いと予想します!笑笑


では、どうぞ!


災厄の悪魔

 

 

宮廷にて

 

 

「陛下…あの黒い影は…」

 

 

 

 

「あれこそが今回の事件の全ての元凶…やはり…災いのつるぎ…パオジアンだったか…」

 

 

 

 

「パオジアン!?」

 

 

 

カレンとアルマンの脳裏に焼きついている悪魔の姿…

 

 

 

「パオジアン…確かはるか昔夭仙郷に突如現れ,国を滅亡寸前まで追い込んだ悪魔の如きポケモン人…ですが、愛蘭一族によって封印されていた筈では?」

 

 

 

モリモトの言葉にカレンは首を横に振る。

 

 

 

 

「いや、封印は朕がまだ将軍になって間もない頃に一度解かれている…確か20年ぐらい前か…その時はユーリンが倒して封印したのだ。あぁ…ユーリンはコマリの母親だ。」

 

 

 

ユーリンのことを言われてモリモトは存じておりますと答える。

 

 

 

「じゃあ…七紅天会議の時にポケモン人達が過剰なまでに怒り狂っていたのも…オディロンが異常にヘルデウス殿の十字架や聖水を嫌っていたのも…」

 

 

 

 

「あぁ…全部このパオジアンの影響だ。奴の固有能力はポケモン人や人間の怒りや憎しみの感情を増長させるものだ。聖水や十字架を嫌っているのは元々奴が人々の憎しみや恨みなどの負の感情がこもった剣から生まれたからだろう…」

 

 

アルマンはパオジアンを見つめて拳をギュッと握る。

 

 

 

「先ほどまでのコマリのオディロンに対する甚振りもパオジアンのせいと言う事か…」

 

 

 

「恐らくそうだろう…コマリはオディロンに対して激しい怒りを覚えていた…それがより拍車をかけてあの子をあんな暴挙に出させたんだ。」

 

 

 

 

「よくも…コマリにあんな事を…優しいあの子があんな事を望む筈がない!!!陛下!!!急ぎパオジアン討伐の為に部隊を派遣しましょう!」

 

 

 

「今は無理だ。アルマン、七紅天はこの闘争で壊滅…ペトローズもまだ帰還していない。朕が行ってもいいが、その隙に奴に帝都に侵入されたら本末転倒だ。様子を見るしかない。」

 

 

 

アルマンは怒りの表情を浮かべながらカレンに詰め寄る。

 

 

 

「でしたら私が行きます!!警察も動かすまでだ!!!長官に繋いでください!!場合によっては『メガシンカ』使用も…」

 

 

 

「アルマン様」

 

 

 

だが、モリモトがアルマンの前に出て制止する。

 

 

 

「少し落ち着いてください。宰相である貴方様がいなくなっては国そのものが機能しなくなります。今,徒に動いてしまっても危険です。此処は陛下のご指示に従いましょう。」

 

 

 

「モリモト!!!お前は私の秘書官だろう!?何故陛下の指示ばかりに従うんだ!!!」

 

 

 

自分の指示に従わないモリモトに激怒するアルマン。

 

 

彼は娘を傷つけ…オディロンを痛めつけるよう仕向けたパオジアンに対して激しく怒っている…

 

 

それはカレンもモリモトもわかってはいる。

 

 

だが、相手は国すら滅ぼすことができるほどの力を持った危険なポケモン人…今は下手に手を出す事は適切ではない。

 

 

 

「アルマン…お前の気持ちは痛いほどわかる…朕もコマリやサクナを傷つけたあの悪魔を許すことはできない。だが、軽率な動き方をすればムルナイト帝国そのものが危なくなる…それほど危険な奴なんだ…」

 

 

 

「陛下…ぐっ…」

 

 

 

「此処は堪えろ。きっと今は大丈夫だ。見たところ奴はまだ完全に肉体を取り戻していないように見える。あちらからも下手に攻撃はしないだろう。」

 

 

 

カレンの説得に漸くアルマンも折れ、動向を見ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如現れたパオジアン…

 

 

 

パオジアンは気絶しているオディロンに視線を向ける。

 

 

 

「こいつが私の封印を解いたのは今から12年ぐらい前か…悪徳な貴族に濡れ衣を着せられてしまい、国を追われたこいつはどこかで災厄の悪魔の噂を聞き…夭仙郷に流れ着いた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12年前…

 

 

 

空腹と渇きに苦しみながらもオディロンは何とか夭仙郷に辿り着き…

 

 

 

 

「み…見つけた!」

 

 

 

パオジアンが封印されている祠を見つけた…

 

 

 

「此処に…此処に対価を払う代わりに願いを叶えてくれると言う災いのつるぎが!!!」

 

 

オディロンは祠に刺してあった8本のオレンジ色の杭を抜き…

 

 

祠に手を当てる…

 

 

すると…

 

 

 

 

 

祠が崩れて…

 

 

 

中には2本の錆びた剣が刺さっていた。

 

 

 

 

「あった!あったぞ!!これが災いのつるぎだ!!」

 

 

 

オディロンは2本の剣を抜き…天に掲げる。

 

 

 

 

「さぁ!!目覚めろ!!災厄の悪魔パオジアン!!!」

 

 

 

すると…オディロンの呼び掛けに応えるように2本の剣は揺れ始め…

 

 

 

 

 

 

 

 

剣から黒いモヤモヤとしたモノが湧き出てくる。

 

 

 

それは剣を取り込み…人の形に変わっていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の封印を解いたのはお前か…?まずは感謝しよう…キル…キル…」

 

 

 

「災厄の悪魔パオジアンよ!!対価はいくらでも払う!!代わりに俺に力を与えてくれ!!!忌まわしきムルナイトを破壊できるだけの力を!!!!」

 

 

 

オディロンの言葉にパオジアンはニヤリと不気味に笑う。

 

 

 

「勿論だ…対価を払うのであればいくらでも願いを叶えてやろう…」

 

 

 

「ならば話は早い!!!俺の身体…いや魂を対価に支払う!!!」

 

 

 

「承知した…」

 

 

 

パオジアンはオディロンの身体に黒い霧状になり、入っていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これで契約は成立だ…お前が非業の死を遂げて魂が体から抜けた時…それを頂こう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私と契約をしたこいつはその力を行使した…

 

 

 

最初は自分を陥れた貴族をバラバラにして殺したか…

 

 

 

その次は確か…そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔好きだった女とその家族を手にかけたんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9年前…メモワール家にて…

 

 

 

力を手に入れ…ムルナイトに帰還したオディロンはかつての想い人だったセリナ・メモワールがいる家の前まで来ていた

 

 

 

「此処に記憶を自在に見ることが出来る異能を持った娘がいるのか…

母親は…やはりセリナだったか…」

 

 

 

大剣を握っている手が震えるオディロン…

 

 

 

「どうしたのだ?オディロン…此処でその娘を手に入れればお前の組織での信用は絶対なものになるぞ?」

 

 

「いや…だが…噂の少女はセリナの娘だ…セリナを手にかけるなど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか…そうか…躊躇してしまうか…仕方がないな…

 

 

 

私が勇気をやろう…」

 

 

私はオディロンの憎しみの感情を助長してやった…

 

 

クックック…そしたら奴はメモワール家の父親を躊躇いもなく斬った…

 

 

惚れていたセリナとか言う母親には殺す前に娘の場所を話して俺のものになればお前だけは助けてやるとか言っていたか…

 

 

だが、あの母親は頑なに娘のことを話そうとしなかった…

 

 

私はオディロンの憎しみを更に助長させてやり…母親を斬らせた…

 

 

最後に残った娘の姉の方も事切れるまで妹のことを話さなかったな…

 

 

美しい家族愛だったなぁ…

 

 

 

こうしてオディロンはサクナ・メモワールの家族を惨殺した訳だ…

 

 

素晴らしいだろう? キル…キル…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パオジアンがまるで他人事のように話すオディロンとサクナの因果の真実…

 

 

「いやぁ…本当に素晴らしい12年だった…おかげでオディロンの魂は憎しみの感情をどんどん蓄積させて美味そうな…えーっと…お前達人間がガチョウを太らせて作る…ああそうだ…フォアグラだ…あれのようになったよ…食すのが楽しみだ…」

 

 

舌なめずりをするパオジアン。

 

それを聞いたテラコマリやポケモン人達は怒りで震えていた…

 

 

 

 

「何を他人事みたいに語ってんだよ…この悪魔め!!!!!」

 

 

 

「クックック…私は人間の負の感情から生まれた邪悪なポケモン人だ…悪魔のようなものさ…」

 

 

パオジアンはテラコマリ達を嘲笑う。

 

 

 

「どうやらお前はここで倒さないといけないみたいだな…」

 

 

「そうみたいだね…」

 

 

 

ラウドボーンとニンフィアがそれぞれ技を放つ準備をする。

 

 

「よせよせ。今のお前達では私には到底敵わない。」

 

 

「フレアソング!!!!」

 

 

 

「ハイパーボイス!!!!」

 

 

2人はパオジアンに向けて技を放つが…

 

 

 

 

 

 

全く効いていなかった…

 

 

 

「!!!!」

 

 

「効いてない!?」

 

 

 

 

 

「だから言っただろう?私を倒す事は不可能だ…」

 

 

 

 

「ゆるさない…」

 

 

 

今度はテラコマリがパオジアンに攻撃を仕掛ける…

 

 

 

だが…

 

 

 

テラコマリの攻撃ですら効いていなかった…

 

 

 

「!!??」

 

 

 

「ほぉ…これは凄まじいな…実体を取り戻していたら間違いなく粉々にされていた…」

 

 

 

パオジアンは嬉しそうにニヤニヤと笑っている。

 

 

「おまえが…おまえがすべてのげんきょうだったのか…さくなに…

 

 

 

さくなにあやまれ!!!」

 

 

 

 

 

「クックック…そうやって怒り狂う顔もかつて私を打ち破ったあの女にソックリだな。実に憎たらしい…だが…

 

 

 

 

 

 

お前の魂はとても芳醇で旨そうだ…ここで殺すのは勿体無い…

 

 

今はこの程度で済ませてやろう…」

 

 

 

パオジアンがテラコマリの顔の前に手をかざす

 

 

するとテラコマリの身体が突然吹き飛ばされて岩盤に叩きつけられた。

 

 

 

「テラコマリさん!!!!!」

 

 

 

サクナがテラコマリに駆け寄る。

 

 

 

「いわ技を使ったわけでもないのに孤紅の恤を発動したブラッドを簡単に…」

 

 

「ラウ…」

 

 

 

「くそ…今はたおすのは無理だ…」

 

 

パオジアンは宙に浮き、6人を見下ろす。

 

 

 

 

「さてと…お前達の処遇についてだが…今日の私は非常に気分がいい…だから命だけは全員助けてやろう…」

 

 

パオジアンは宙に浮きながらオディロンを見つめる…

 

 

 

 

「オディロン…お前は直に非業の死を遂げるだろう…そうなったらその魂を私が残さず食べてやるから安心しろ…クックック…

 

 

キル…キル…」

 

 

 

パオジアンはそれだけ言い残すと何処かへと消え去っていった…

 

 

 

 

 

「まて!!!」

 

 

 

テラコマリはパオジアンを追撃しようと再び翼を展開しようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガンデスブラッド殿!!!!!」

 

 

だが、突然何者かに腕を掴まれて止められた…

 

 

 

「深追いは危険です。相手は災厄の悪魔…今の貴方の孤紅の恤では敵いません。」

 

 

 

テラコマリが振り返る…

 

 

 

自身を引き止めたのは死んだと思われていたヘルデウスだった…

 

 

 

祭服はボロボロになり…左腕には酷い火傷を負っている…

 

 

 

 

「お父さん!!!!」

 

 

「義父さん…」

 

 

「親父!!!生きてたのか!!!」

 

 

 

サクナ・ニンフィア・ラウドボーンがヘルデウスに近寄る。

 

 

 

 

「ええ。あの炎が目前まで迫ってきていたので諦めて神に祈りを捧げていたらウーラオスに近くの亀裂に突き飛ばされて何とか難を逃れました。まぁ流石に無傷ではすみませんでしたがね。」

 

 

ヘルデウスは私はいい教徒に恵まれましたと笑う。

 

 

 

「それはそうと…ガンデスブラッド殿。貴方は充分戦ってくださいました。もう大丈夫ですよ。」

 

 

 

「ヘルデウス…」

 

 

テラコマリはヘルデウスの言葉にうなずき、パオジアンを追撃するのをやめた。

 

 

 

「ありがとう。ヘルデウス。」

 

 

 

「お礼を言うのはこちらですよ。ありがとう。貴方ならサクナを助けてくれると信じていました。流石は炎の吸血姫ですな!」

 

 

 

「お…お父さん…そ…その私…」

 

 

サクナはヘルデウスに対して何と言えばいいのか戸惑ってしまう。

 

 

しかし、ヘルデウスはサクナに対して笑顔を向けて

 

 

頭に優しく手を乗せる。

 

 

 

「サクナ…私は貴方の父です。ですがね…貴方の本当の父はグラジオただ1人だと言う事を忘れてはいけませんよ?」

 

 

 

「えっ…それって?」

 

 

 

「義父さん…サクナの烈核解放で洗脳されてたんじゃ…」

 

 

 

ニンフィアの言葉にヘルデウスはほっほっほ!と笑う。

 

 

 

「サクナに倉庫で手にかけられた時は驚きましたよ。ですが、仮にも私は七紅天ですよ?無効化してしまいました。どうやらアステリズムの廻天は強い魔力やエネルギーを持っている者には効果がかなりアヤフヤになってしまうようですな。アルマン・ガンデスブラッド宰相やギルガルド殿を洗脳できたのはまぐれでしょう。それに彼らも今頃は洗脳は解けていますよ?」

 

 

「親父…じゃあ今まで洗脳されたフリしてたのはなぜだ?」

 

 

 

 

 

「サクナが苦しい思いをしているのはわかっていました…ですが、下手に動けば私の妻や院の子供達…フィアやラウ…サクナ本人にも危害を加えられるかもしれない。そう考えると中々動けなかった…ならばせめてサクナの父親として支えてあげようと思ったのです。散歩中にサクナに殺された妻も全く同じ考えでしたよ?」

 

 

 

ヘルデウスの言葉にサクナは戸惑いを隠せない。

 

 

「待ってよ!私は…貴方と…奥さん…フウロさんを手にかけたんだよ?何でそんな普通にしていられるの?」

 

 

「確かに貴方がした事は決して褒められる事ではありません。ですが、それは貴方が孤独でどうしようもなく苦しんでいた…だからやむを得ずやった…」

 

 

 

「え…」

 

 

「自分を責めようとするのはおやめなさい…誰も貴方の事を責めようなんて思いませんよ?」

 

 

ヘルデウスの言葉にサクナは涙を流す…

 

 

 

「今まで辛かったでしょう?もう苦しむことはありません。私もフウロもフィアもラウも…勿論ガンデスブラッド殿も皆貴方の味方ですよ?」

 

 

 

 

ヘルデウスは優しくサクナを抱きしめる。

 

 

 

「お父さん!!!!!!」

 

 

 

「よしよし。泣き虫な所は昔から変わりませんね。私の親友だった貴方の父上…グラジオによく似ている。」

 

 

サクナはヘルデウスの胸の中でワンワンと泣く。

 

 

「親父…ごめん…俺何も知ろうともせず…親父の事責めたり…」

 

 

 

「あたしも義父さんの事…心の中で責めてた…ごめん…」

 

 

 

「謝ることなんてありませんよ?ラウもフィアにも辛い思いをさせてしまいました。サクナの事をいつも見守ってくれてありがとうございます。」

 

 

 

ラウドボーンやニンフィアも大粒の涙を流して泣く。

 

 

ヘルデウスはそんな2人も優しく抱きしめてよく頑張ったよく頑張ったと慰める。

 

 

 

テラコマリとマスカーニャはそんな4人を暖かい眼差しで見つめる。

 

 

 

「良かったな。ブラッド…」

 

 

「うん…みんな…ほんとうによかった。」

 

 

そんな光景を暫く見守った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一同は落ち着き…

 

 

 

ヘルデウスは気を失っているオディロンに歩み寄る。

 

 

 

 

「メタル殿…いや、オディロン君…」

 

 

ヘルデウスの声にオディロンは漸く目を覚ました。

 

 

 

「ヘル…デウス?何故…お前が…」

 

 

オディロンはヘルデウスの後ろで立っているテラコマリに真っ先に視線が移る。

 

 

 

「ヒィィィ!!?? へ…ヘルデウス!!助けてくれぇ!!??そいつは化け物だ!?血に飢えた魔物だ!?」

 

 

四肢のない体を必死に動かして訴えるオディロン…

 

 

だが、ヘルデウスはそんな言葉を聞かず…

 

オディロンの胸倉を掴んで体を無理矢理持ち上げる。

 

 

 

 

「オディロン君…君の境遇は全く理解できないでもない…けれど…けれども

 

 

 

 

君がサクナや多くの人々にした事は決して神は許してくれません。グラジオだけならず想いを寄せていたセッちゃんにまで手をかけるなんて…勿論私も君を一生許すことはできない…残りの生涯を冷たい監獄の中で懺悔し罪滅ぼしをしてください。そして…苦しみながら死に…地獄へと後悔しながら送られてください…」

 

 

「あ…あぁ…ぐぅ…」

 

 

 

ヘルデウスは穏やかな口調で話していたが、その言葉一つ一つに激しい怒りが込められており、表情も冷たく憐れな者を見るような目をしていた…

 

 

オディロンはそんなヘルデウスの言葉に何も言い返せずにそのまま力無く俯いてしまう。

 

 

ヘルデウスはオディロンをそのまま放り投げる。

 

 

 

 

「さて…後は…」

 

 

 

 

ヘルデウスはテラコマリとサクナによって倒されたバンギラスにちかづいていく。

 

 

 

「彼も…サクナと同じ…オディロン…いや、パオジアンの被害者ですね…」

 

 

「確か…オディロンがムルナイトの外れにある村から連れてきたって言っていました…はかいのいでんしとか言う神具を使って…」

 

 

マスカーニャの言葉にヘルデウスはなるほど…と返答する。

 

 

すると…バンギラスの体に異変が起こり始める…

 

 

 

 

風化し始めたのだ…

 

 

 

「えっ…な…何だ。バンギラスの体が…まさか…ブラッド達の合体技を受けて…」

 

 

 

「いえ。恐らくその神具の影響でしょう…神具で本来の姿に戻ってしまったポケモン人は魔核の治癒を受けることができずに風化して死ぬ…そう聞いたことがあります…」

 

 

 

「そんな…こいつはただ利用されただけなのに…」

 

 

 

 

「・・・・・サクナ。」

 

 

 

「はい…テラコマリさん。」

 

 

 

テラコマリとサクナが風化していくバンギラスの頭に手を添える。

 

 

 

2人はバンギラスの記憶を見る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗いよ…怖いよ…夜に一人ぼっちだ…

 

 

 

 

爺ちゃん…爺ちゃん…

 

 

手を握ってよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

何で…何で

 

 

 

僕…僕…

 

 

 

 

爺ちゃんを噛み殺しちゃったんだ…

 

 

 

 

爺ちゃんはただ、変な薬を飲まされて暴れる僕を…必死に止めようしただけなのに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレ…爺チャンッテダレダッケ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうか…きみはずっとくるしんでいたんだね…ずっとだれかにたすけをもとめていたんだね…

 

 

 

君は…私と同じだね…ごめんね…ごめんね…こんな形でしか助けてあげられなくて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風化していくバンギラスは2人の慈愛に満ちた顔を見て…

 

 

涙を流す…

 

 

 

 

「つぎうまれかわるときはぜったいにしあわせになれる…」

 

 

 

「だから…安心して今はゆっくりお休み…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア…リガ…トウ…」

 

 

 

それだけ言い残し…バンギラスは完全に消滅した…

 

 

 

 

 

悪魔に利用され続けた魂は今…やっと解放されたのだ…

 

 

 

「良かっ…た…」

 

 

「テラコマリさん!!」

 

 

 

テラコマリは全ての役目を果たしたかのように髪色がいつもの色に戻り…気を失うように倒れ込む。

 

 

 

サクナはテラコマリを優しく受け止める。

 

 

 

「お疲れ様です…テラコマリさん…ゆっくり休んでください…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七紅天闘争

 

 

優勝

 

テラコマリ・ガンデスブラッド

 

 

 

失格

 

オディロン・メタル

 

 

 

以上を持って七紅天闘争を終了とす。

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?


パオジアンは今後リンズ編かな? 大ボスとしてまた出ます!


では、また!!
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