ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

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どうも! テツノカシラです!!

ランクマッチで史上初14連敗しましたww


マジで萎えました。


では、どうぞ!!



赤い死神

 

 

 

燃え盛る夢想楽園を眺める私達…

 

 

メラコンシーが爆破した際に発生した火はすでに夢想楽園全体まで広がっていた…

 

 

 

 

 

 

「テラコマリ閣下に変わり…メイドのヴィルが再度全隊に伝達します。総員退避。直ちにその場を離れてムルナイトに帰還せよ。ゲラ・アルカは完全に敵国となりました。尚敵は刀剣だけではなく銃器も扱います。細心の注意を払ってください。」

 

 

そう伝え終えるとヴィルは通信用鉱石の電源を切る。

 

 

 

「皆…ちゃんと逃げられたのかな?」

 

 

 

「お言葉ですが、閣下…此処は核領域。ムルナイトの魔核の効果範囲でもありますので死んでもすぐに復活します。」

 

 

 

「ベリウス…私は誰にも死んでほしくないよ。だってお前たちは可愛い部下達だ。死んでる姿なんて見たくない。」

 

 

 

「閣下…」

 

 

すると、ヴィルが私の肩に優しく手を乗せる。

 

 

 

「ご安心ください。コマリ様。先程コント中尉及びヘルダース中尉より一報がありました。第七部隊全員無事に逃げ切れたようです。」

 

 

「本当か!!良かった!!」

 

 

 

「ですが、意図を感じます。ネリア・カニンガムは相当な実力の持ち主です。それが吸血種1人も仕留めなかったとは…」

 

 

 

「逃がされたって事だよな?しかもあの夢想楽園を破壊されてんのに…意図があるとしか思えねーよ。」

 

 

「今はそんな事考えるのはやめよう。兎に角全員無事で良かった。」

 

 

 

「コマリさん…本当に貴方は優しい人です。」

 

 

 

今度はサクナが私を後ろから抱きしめる。

 

 

確かにネリアには意図があるかもしれない。

 

でも、それでも構わない。

 

私は最悪死んでもいいなんて思えない。

 

 

魔核があろうがなかろうが命は一つしかない。

 

 

簡単に摘まれていいものじゃない。

 

 

 

「コマリ様。陛下より通信が…」

 

 

「わかった。」

 

 

私はヴィルから通信用鉱石を受け取る。

 

 

 

 

『やぁやぁ!コマリィ〜!リゾートは楽しんでいるかね〜?可能なら朕も同行したかったのだが、残念だ〜。コマリよ!帰ったら宮廷のプールでサンオイルの塗りっこをしよう!ヌリヌリとな!』

 

 

 

こっちはそれどころじゃないっつーの!!

 

 

 

「しないよ!!そんな事!!用がないならもう切るぞ!!」

 

 

 

「はっはっはっは!冗談だ!実はな?3日後に天照楽土から使者が来る事になったのだ。名は『アマツ・カルラ』と言う。その者がどうしてもコマリと会談し、六国の行く末について相談したいらしい。」

 

 

 

天照楽土と聞いてドキッとした。

 

 

私達が助けた赤い髪のポケモン人…

 

 

確かこの子は天照楽土から来たって言っていた…

 

 

 

まさか…その事で…

 

 

 

「コマリ。心配する事はない。君たちが助けたそのポケモン人のことについては触れられなかった。だから、安心して帰還したまえ。」

 

 

 

ん?どう言う事?

 

 

 

「実は遠視魔法でずーっと見ていた。あの様子では茶会も無理だ。例のポケモン人とバイクを連れてすぐに帰ってきなさい。」

 

 

 

マジか…抜かりないな…変態皇帝…

 

 

 

 

私達はこうしてムルナイトへの帰路についた…

 

 

 

因みに赤いポケモン人のバイクはカオステルの空間魔法で何とかゲラ・アルカから回収した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいなくなった砂浜…

 

 

 

ネリアは双剣を収めて海を眺めていた。

 

 

 

「コマリ…やっぱり私が思った通りだった…」

 

 

 

「カニンガム閣下…申し訳ありません。ムルナイト第七部隊は全員取り逃してしまいました。」

 

 

 

「構わないわ。大統領へは私の方から報告をしておくから貴方達は待機してて頂戴。」

 

 

 

「了解しました。」

 

 

 

部下はネリアからそう指示されると夢想楽園へと向かう。

 

 

 

「ネリア様…大丈夫ですか?」

 

 

「大丈夫よ。ガートルード…私は喜んでいるのよ。コマリがあの頃から変わっていなくて。」

 

 

 

「テラコマリって昔から凶暴な奴だったんですか?…」

 

 

 

「違うわ。私が言っているのはコマリが昔から変わらないお人好しで心の優しいままでよかったって意味。」

 

 

「夢想楽園を破壊したのに?」

 

 

 

「あれはコマリの部下達が勝手に暴走しただけよ。コマリの意思とは関係ないわ。」

 

 

 

「だからあんな大それた世界征服計画なんか聞いたりとかしたんですか?」

 

 

 

「そうよ?これではっきりした。コマリの力は私には必要って事がね。」

 

 

ネリアは六国新聞を取り出すとクシャクシャに丸め始める。

 

 

「六国新聞の記事を見て…捏造って言うのはわかっていたわ。だけどそれでも確かめたかった。コマリがあの時から変わっていないかを…」

 

 

 

そう…実はネリアはテラコマリを少し試していたのだ。

 

 

もしも世界征服計画にテラコマリが乗れば攻撃的な性格に変わってしまった…否定すればただの臆病者として見切りをつけるつもりだった…

 

 

実はあの赤い髪のポケモン人が屋敷内に侵入していたのも知っていた。

 

 

だが、ネリアはこれもポケモン人には申し訳ないが、テラコマリを試す為の課題にしようと考えたのだ。

 

 

 

 

結果…テラコマリはネリアが昔会った時の心の優しい少女ままでいた為喜んでいる。

 

 

だから、わざと全員逃したのだ。

 

 

 

 

「変わってなくて良かった…アルカを変革する為にはあの子の力は絶対に必要よ。」

 

 

 

「ネリア様…」

 

 

 

ガートルードはネリアの言葉を聞き、彼女が本気であると感じた。

 

 

 

「ネリア様ーーーーー!!!!」

 

 

 

すると…ガートルードとは別のネリアを呼ぶ声が響く。

 

 

 

「『ロトム』そんな大声出してどうしたのよ?」

 

 

ロトムと呼ばれたオレンジ色の髪の眼鏡をかけた小柄なポケモン人の少年が大慌てでネリアに近寄る。

 

 

彼もネリアの部隊の1人である。

 

 

「どうしたもこうしたもないロト!!夢想楽園は完全に壊れてるロト!もう修復は不可能ロト!」

 

 

 

「そうね。もうどうしようもないわ。」

 

 

 

「そんなアッサリしてていいロト!?レインズワース様やマッドハルト大統領になんて言えばいいロト!!」

 

 

 

「私が何とかするからそんなに騒がないで頂戴。大丈夫だから!」

 

 

 

 

「全然大丈夫じゃないロト!?僕はネリア様を心配して…」

 

 

 

「まぁまぁ!ロトム!ネリア様はこれから大統領閣下に報告しないといけませんから!ちょっと向こうに行きましょう!」

 

 

 

「ガートルード殿!?ちょ…ちょっとロトーー!?」

 

 

 

ガートルードに引きずられてロトムは屋敷の方へと連れて行かれた。

 

 

 

ネリアはその隙に通信用鉱石を取り出す。

 

 

「大統領。私です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

『おお!カニンガム君!どうだね?テラコマリ・ガンデスブラッドの生け捕りは成功できたかね?」

 

 

 

通信用鉱石からゲラ・マッドハルトの陽気な声が響く。

 

 

 

ネリアはその声を聞いて腹が煮えくり返りそうになる…

 

 

だが、それを何とか抑えて報告をする。

 

 

 

「申し訳ありません。テラコマリ・ガンデスブラッドの捕獲は失敗しました。敵の抵抗が予想よりも激しく…」

 

 

 

『そのようだな…夢想楽園も地下は無事のようだが…ホテルの方はもう使い物になりそうにないな。あぁ…莫大な建造費用を叩いて作ったのに…また新たな財政計画を立てなくてはなぁ。』

 

 

 

何がホテルだ。貴様は此処で非道な実験や兵器開発をしているだろうがとネリアは心の中で悪態をつく。

 

 

 

「ご存知でしたか…」

 

 

 

『一応『SHARK』を1人そちらに潜らせていたからね。彼の能力は隠密活動にはうってつけだよ。』

 

 

 

「申し訳ありません。大統領。次は必ず捕獲します。」

 

 

 

『了解した。次は頼むよ。カニンガム君

 

 

 

 

 

 

決してわざと逃すような真似はせんようにな…』

 

 

 

「・・・・」

 

 

そちらもやはりバレていた。

 

 

ゲラ・マッドハルトことキング・マッドハルトは抜かりない。

 

 

しかもかなりのリアリストだ。ゲラ・アルカの特殊部隊『SHARK』…通称シャーク部隊を潜らせて戦況を自分の目で確かめるのは日常茶飯事だ。

 

 

次はこうはいかないだろう。

 

 

 

 

「でも…あきらめない。アルカは私が必ず変える!!!」

 

 

 

ネリアは双剣を鞘に収めて屋敷へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムルナイト帝国 宮廷

 

 

 

 

帰還した私達は救出した赤い髪のポケモン人をベッドに寝かせていた。

 

 

色々調べた結果この子はむしタイプを持つポケモン人だとわかった。

 

 

 

「どうしよう…まさかむしタイプが診れる病院がないなんて…」

 

 

むしタイプはあらゆるポケモン人のタイプの中で強いタイプとは言えない。

 

エスパータイプと並び診てくれる病院はムルナイト国内にはない。

 

 

 

「弱りましたね…早く診てもらわねば手遅れになる可能性も…」

 

 

 

「・・・何とか診てくれるよう私が直談判してくるよ。」

 

 

 

私は国内の病院を回っていこうとするが…

 

 

 

「待て。心当たりが1人いる。」

 

 

マスカーニャに止められた。

 

 

「心当たり?」

 

 

 

「あぁ。そいつなら多分こいつを診れる。」

 

 

 

「じゃあ早く連れてこようよ!」

 

 

 

「わかった。

 

 

 

ちょっと宮廷の電話借りていい?」

 

 

 

「電話…ですか?通信用鉱石を使った方が楽では?」

 

 

 

 

「彼奴。通信用鉱石持ってないんだよ。買えって前から言ってるのによ。」

 

 

マスカーニャはブツブツ文句を言うと宮廷の黒電話でその人に電話をかける。

 

 

 

 

「あっ。オレオレ。詐欺じゃねーし。あのさぁ。今から宮廷に来てくれない?通れるようにしとくから…拒否権? ないよ。今から5分以内に来ないとお前の事務所に煙玉投げ込むから。うっす。じゃあよろ〜」

 

 

 

マスカーニャは通話を切った。

 

 

 

 

「もうじき来るぜ。」

 

 

 

「大丈夫…なのか?何か嫌がってるように聞こえたけど…」

 

 

 

「いつもの事だから気にすんな。金さえ払えば大抵のことをやってくれっからさ。」

 

 

 

「お金とるの!?」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

 

「人のために無償で助ける精神とかじゃなくて!?」

 

 

 

 

「彼奴の前で言ってみたら?」

 

 

 

 

何かちょっと雲行きが怪しくなってきたぞ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分後…

 

 

 

「失礼いたします。テラコマリ閣下。お客様がお見えです。」

 

 

私達がいる部屋の扉がノックされ、外からメイドの声がした。

 

 

 

 

「うむ。入ってくれ!」

 

 

 

部屋の扉が開かれて…

 

 

 

 

 

中に紫色の髪をした猫背の少年が入ってきた。

 

 

 

 

「よ!ゲンガー!わざわざ悪いな!」

 

 

 

 

「こんな夜中に脅迫めいた依頼してきやがって…覚えてろよ。」

 

 

 

 

どうやら彼がマスカーニャの言っていた心当たりらしい。

 

 

名前はゲンガー。

 

ムルナイトの中層街で診療所兼探偵事務所を経営しているらしい。

 

 

 

 

「よく来てくれたな!ゲンガーとやら!私はテラコマリ・ガンデスブラッド!七紅天大将軍だ!」

 

 

 

「知ってますよ…ほら早く患者の所に連れて行けよ…」

 

 

 

私が覇気のあるオーラを放ちながら挨拶するが…

 

 

クールな反応をされてしまう。

 

 

 

「あ…あれ?結構ドライ?」

 

 

 

「いつもこんな感じだよ。こっちだ。ゲンガー。」

 

 

 

 

ちょっと腑に落ちないが、私達はゲンガーをあのポケモン人の元へ案内する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「診て欲しいのはこのポケモン人なんだ。」

 

 

 

「どれどれ…うわぁひどい火傷だなこりゃ…体のところどころに裂傷もある。これでよく生きていられるな…」

 

 

 

「治せそうか?」

 

 

 

「大丈夫だ。適切な治療をすればポケモン人ならすぐに回復する。じゃ早速始め…ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、ゲンガーがポケモン人の顔を見て動きを止める。

 

 

 

 

「どうした?ゲンガー?」

 

 

 

「こいつ…どっかで見た事あるような…」

 

 

 

ポケモン人の顔をマジマジと見つめるゲンガー。

 

 

 

 

そして…段々と顔が青ざめてきた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつ!!天照楽土の赤い死神じゃねーか!!??何でムルナイトにいるんだよ!?」

 

 

 

「赤い死神?」

 

 

 

 

「そうだよ!?こいつの名前は『ハッサム』!!むし・はがねタイプの強力なポケモン人だ!!」

 

 

 

「そうなのか…何でそんなに恐れるんだよ?」

 

 

 

私がそう聞くとゲンガーは興奮しながら答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつはな。弱いと言われているむしタイプの中で数少ない強力なポケモン人なんだ…その鋼鉄の硬い拳は鉄の装甲も砕き…強靭な筋力を持つ足による蹴りは敵を一撃で葬る…異名の赤い死神は敵の返り血で真っ赤に染まったこいつの拳や脚から来ているんだ。」

 

 

 

 

「恐ろしい二つ名じゃねーか…」

 

 

 

「しかもこいつは筋金入りのゴロツキにも関わらず1年前にゲラ・アルカの部隊を1人で壊滅させたって話だ…」

 

 

この子がそんな恐ろしい異名を持ったポケモン人だなんて思わなかった…

 

 

 

「ほ…本当に助けるのか?こいつは危険なポケモンだぞ?…」

 

 

 

確かに危険なポケモン人かもしれない。

 

 

それでも…

 

 

私の考えは変わらない。

 

 

「治療してほしい。責任は私が取るから。」

 

 

 

 

「・・・報酬は高いからな。」

 

 

 

ゲンガーはそう言うと持ってきた医療機器でポケモン人…ハッサムの治療を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

ゲラ・アルカ共和国 南地区

 

 

 

 

ガブリアスが朝食の支度をしていると…

 

 

 

「ガブさん…これ。」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

手渡された国内新聞を見ると其処には

 

 

 

 

夢想楽園が破壊されたと記載されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネリア…」

 

 

ガブリアスはそう呟くと再び朝食の準備に取り掛かる。




いかがでしたか?


次回はカルラ初登場かな?


では、また!!
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