今回はいよいよ六国大戦が開戦します!!
では、どうぞ!!
城塞都市フォール 街中にて
メルカとティオは鐘塔に登り其処から双眼鏡でフォールの周辺を観察していた。
現在フォールの周囲を装甲列車が包囲しており、新たな兵器も続々と転移してきている。
野砲に…迫撃砲など様々な種類がある。
「すごいわね〜…あれがゲラ・アルカが開発した新兵器…装甲列車…城の障壁魔法を簡単に貫いたわ…他にも強力そうな兵器が転移してきているわ。」
更に八英将が率いる部隊が3つ転移してきたのが見えた。
「おっ!あれはゲラ・アルカ第二部隊に…第三部隊…第一部隊も!どんどん転移してくるわ!!」
「メ…メルカさぁん!ヤバいですよ!どんどん包囲されてますぅ!!」
「当たり前でしょう!!あっちは宣戦布告してるんだから!さぁどう出る?ムル天同盟!」
ムルナイト帝国 帝都
傷が癒えたハッサムはムルナイト帝国を出ようとバイクを押しながら関所へと向かっていた。
「(結局礼しか言えなかったな…まぁ仕方ないか。テラコマリはゲラ・アルカの件で忙しそうだったしな。これ以上迷惑をかけねぇように早く国を出るか…)」
すると国民達がざわついているのに気づく。
「おい。聞いたか?」
「あぁ。ゲラ・アルカがムル天同盟に宣戦布告して今、フォールで戦ってるって。」
「マジか!!」
「嫌ね…本物の戦争だなんて…」
「しかもゲラ・アルカは強力な兵器をいくつも所有してるんだろ?」
「フォールで食い止められればいいんだけど…」
ムル天同盟と言う事はテラコマリやカルラも城塞都市フォールにいると言う事だ。
国を出て夭仙郷辺りに行こうとしたハッサムだったが…
「クソッタレ!!!すまねぇ。ビートクロン号!また無茶するぞ!!」
ハッサムは愛用バイク…ビートクロン号に跨ると…
城塞都市フォールに向けて凄まじいスピードで向かっていった。
フォール城内にて
一瞬何が起こったかわからなかったが…
すぐに状況を理解できた。
敵の攻撃で私たちがいた部屋が吹っ飛んだのだ。
だけど全員無事だった。
フレーテは無傷で暗黒魔法で煙を払い、ヘルデウスと皇帝は障壁魔法で攻撃を防いでいた。
私はサクナとヴィルが障壁魔法を展開してくれた事で全くの無傷
マスカーニャもかわして爆発を逃れていた。
和魂種の女の子とミナキ・マツバも避けていたらしい。
勿論カルラとその従者の女の子も…
だけどカルラの髪がまるでタワーのように上にビヨーンと伸びており、ちょっと吹きそうになった。
「やってくれましたわね。」
「間一髪やったわぁ。死ぬかと思った…」
部屋は完全に外部に剥き出しになっている為外の様子がすぐにわかった。
フォールの周りを何かが周回している…
あれは鉄道の線路か?…
動いてるのは…まさか列車!?
「な…なんだよあれ!?列車に大砲がついてるよ!?」
「あれは恐らくゲラ・アルカが新たに…と言うかドラクマから強奪した技術で開発した兵器装甲列車だ。あの砲台は強力な障壁魔法すら貫通する対魔法砲だ。できれば優先的に叩きたいな。」
皇帝結構博識なんだな。
装甲列車か…確かにあの砲台からの攻撃は脅威だ。
一発で恐らくヨハン1000人分は死ぬな。
すると…皇帝の通信用鉱石が光っていた。
『やぁやぁ!ご機嫌よう!ムルナイト帝国皇帝陛下!元気にされていますかな?』
陽気なおじさんの声が通信用鉱石から聞こえてきた。
これがキング・マッドハルト…
あれ…なんか聞き覚えがある声のような…
「キング・マッドハルトか…目的はなんだ?さっさと言え。」
皇帝は明らかに怒気を混ぜて通信している。
皇帝が怒ってるところを見たのは2回目だ。結構覇気があって怖いんだよな…
『はっはっはっ!そんなに怒らないでください!我々の目的はムルナイト帝国の征服と言いたいところだが…私も其処まで鬼畜ではないですからな。
ムルナイト帝国の魔核の正体を教えてくれれば兵を引きましょう。あっ。簡単に答えを出さない方が良いですぞ。我々は既に白極連邦及びラペリコ王国と同盟を結んだ。まぁそんなに期待はしていないが、いずれ夭仙郷も同調するでしょうな。』
魔核の正体を教えなければ3ヶ国で攻め滅ぼすって事か!
なんて卑劣な奴なんだ!!!
『いくらムルナイト帝国とは言え4ヶ国を相手にするのは厳しいでしょう。それにもう実際に体験したと思うが、我がアルカ軍には装甲列車を始めとした様々な兵器が…」
「話にならんな。他国から奪っただけの技術で作った玩具程度でいい気になるなよクソ親父が。」
皇帝すっげぇ。
キング・マッドハルトに対してクソ親父って言っちゃったよ!
『・・・貴方とは歳は2つ程しか変わらないはずですが?クソ親父呼ばわりされるのは傷つきますな…』
「ところで…お前は今首都の大統領府にいるんだろう?」
『勿論ですとも。これからペットの鯉達に餌をやらねばならなくてね。この子達がまた可愛くてね。世話は全て私が…』
「ペトローズ。爆破しろ。鯉達は巻き込まない様にな。」
『えっ?…今なん…』
皇帝がもう一つの通信用鉱石でペトローズ・カラマリアに指示を出した。
そして…その瞬間キング・マッドハルトからの通信が途絶えた。
ゲラ・アルカ共和国 南区
ガブリアスがいつものように土木作業の仕事をしている最中だった…
「!?なんだ?」
突然鼓膜を激しく振動させる程の爆音が響いた。
周りにいた人達も爆音に驚いている。
遠くを見ると首都の方角から爆炎と煙が上がっていた。
「あそこは…確か大統領府がある…」
間違いない。大統領府が爆破されたのだ。
恐らくやったのはムルナイト帝国で最強と謳われている七紅天大将軍だとガブリアスはすぐに思った。
昔まだ軍にいた頃にエンタメ戦争で彼女の攻撃を間近で見た事があるからだ。
大統領府に張られた強力な障壁魔法を打ち破るほどの威力を誇る爆破魔法は当時から見てるだけで生きた心地がしなかった。
南地区の人々は大統領府が爆破された事で動揺していたり無関心な反応を示していたりと様々な反応をしている。
炎の勢いは凄まじく恐らく大統領府は跡形もなくなっているであろう。
「ゲラ…」
自分を拾ってくれた恩人であり…自分に地獄を味わわせた怨敵でもある大統領の名を小さく呟いてガブリアスは作業に戻り始める。
フォールにて
「大統領府は完全に爆破した。ペトローズは疲れたから帰って寝るそうだ。」
すごいな…流石第一部隊隊長…
「さぁ!!諸君!!戦いだ!守りたいものを守れ!舐められたら即殲滅しろ!!それがムルナイト帝国の流儀だからな!!!」
皇帝が高らかにそう宣言した。
同じ頃
ゲラ・アルカ共和国の公園にて
逆さ月の幹部…コルネリウスとアマツ・カクメイが大統領府が爆破する瞬間を見ていた。
「うわぁ…すげぇな。ペトローズ・カラマリア…大統領府の強力な障壁魔法を最も容易く破壊するとは…」
「全くだな。ムルナイトは本気で戦争をするつもりらしいな…」
コルネリウスはたい焼きを齧る。
再びフォールにて
ついに本当の戦争が始まった。
フォールの周囲からは兵器による砲弾攻撃が飛んでくる。
サクナとデルピュネーは既に部隊を率いて攻撃を開始している。
カルラは従者の忍者の子と共に何処かに行った。
私は現在ヴィルにお姫様抱っこされる形で移動していた。
マスカーニャもついてきている。
「敵はどうやら迫撃砲や野砲も転移させてるみたいだな。」
「くそぉ!!どんどん街が破壊されていくぞ!?」
「早く第七部隊と合流しましょう!」
するとマスカーニャの耳がピコンと動いた!
「!!!ヴィルヘイズ避けろ!!砲弾だ!!」
「!?」
「うわぁぁ!!??ヤバいヤバいヤバい!!!!」
だが、迫撃砲の砲弾が私達に当たる前に暗黒魔法が砲弾を捕らえてそのまま消してしまった。
フレーテ達だ!
「フレーテ!?」
「ったく!目障りだから早くお行きなさい!!これでさっきの件はチャラですわ!」
「テラコマリィィ!!頑張れよぉ!!」
「此処の防衛は我々にお任せください!」
「キング・マッドハルトなんか倒しちゃえ!!!」
「応援はいいですから貴方達も防衛しなさい!!敵は攻撃の手を緩めませんわよ!」
サザンドラ達からもエールを送られる。
「ありがとう!!フレーテ!3人とも!!」
なんだかんだで第3部隊はいい奴らじゃないか!
今度お菓子作って持っていってあげよう!
「フレーテ様!テラコマリいい奴でしょう?優しいんですよ!」
「ま…まぁ。意外といい子…ですわね////」
テラコマリに礼を言われて少しだけ照れるフレーテ。
だが、次の瞬間
何者かが放った弾丸に気付き…
レイピアで両断した。
2つに割れた弾丸は近くにいたフレーテの部下2人に命中してしまった…
「狙撃!?一体何処から撃ちやがった!?」
「あそこです!」
ギルガルドが指差す方向を見ると…
フレーテ達のいる位置からかなり離れた上空に宙を浮かぶ無数の人影が見えた。
「くっ…小癪な…白極連邦の蒼玉種どもですわ…」
フレーテに向けて狙撃したのは白銀の髪色をした蒼玉種の少女だった。
「ほう…やるではないか。流石七紅天だな。」
少女は狙撃銃を一度収める。
「はーはっはっはっは!!!愚民の皆様ごきげんよう!私は白極連邦最強の六棟梁!!!
プロヘリヤ・ズタズタスキー閣下だ!!!さぁ行け!親愛なる蒼玉達よ!!豚どもをズタズタにして血祭りに上げろ!!!」
プロヘリヤが高々に言い放つとフォールの裏門から凄まじい数の敵兵が進軍してきた。
一方 メルカ・ティオは…
鐘塔は迫撃砲の砲弾の直撃により屋根を完全に破壊されて鐘は無惨な姿になっていた。
「もう嫌だ〜!!!絶対死ぬ!!怖いよ!!帰りたいよぉ〜!!!うわああああん!!!!」
何とか直撃を免れたティオだったが…涙を流しながら帰宅願望に駆られていた…
「ビビってないで撮りまくれ!!!このアンポンタン!!!」
だが、そんな彼女を容赦なく叩くメルカ
「いたぁい!!!メルカさんひどい!!!絶対にパワハラで訴えてや…ん?」
すると…ティオの鋭敏な嗅覚がとある匂いをとらえた。
「この匂いは…間違いない!!!!」
「何か来たの?」
フォールの街中を見ると軍服を着たキリン型獣人の大群が首を振り回しながら猛進していた…
「首の骨が折れるまで全てを首で破壊するラペリコ王国四聖獣第二部隊…
ドッキリン・マッキーリン中将の軍勢です!!!」
「コマリさん…キリンさんの大群です…」
サクナや第七部隊と合流した私達の前に…
キリンの群れが突っ込んできていた。
「ぎゃああああ!!??キリンの化け物ぉぉぉ!?!?」
「何だよ!あれ!?もう純粋な気持ちで動物園に行けないよ!!」
私とマスカーニャはキリン達に対して慄いた。
「お前らはそこで見てろ!!あのキリンどもは僕がまとめて焼肉にしてやるよぉ!!!!」
ヨハンがキリンの群れへと突っ込んでいく。
焼肉かぁ…そういえばキリンって実はウシの仲間なんだよな…
意外と美味しかったり?いや想像するのはやめよう。
「死ねぇぇ!!首長どもがぁぁ!!!」
ヨハンが炎魔法を拳に纏って親玉の麒麟に飛びかかる。
それと同時に親玉のキリンは首を激しく振り回し始めた…
「あ…あれ彼奴死んだな。」
「うん。私もそう思う。」
案の定…
「ぶへぇぇぇ!!??」
ヨハンはキリンの首の攻撃…ネッキングと言うらしいが、それを喰らって40mぐらい吹き飛んで死んだ。
ヨハンの後に続いた奴らもネッキングを食らって吹き飛ばされる。
「キリン…ヤバいなぁ。ど…どうすれば…」
「仕方ないな…
俺が行ってやるよ。」
「マスカーニャ!?無茶だよ!!あんなキリンの大群に挑むなんて!」
すると…マスカーニャは何だか自慢げに指を振ってチッチっと言う。
なんかすっげぇムカつくな…
「テラコマリちゃあん。舐めてもらっちゃ困るぜ?俺はキリンの弱点を熟知してるんだ。」
「キリンの弱点?」
そう。とマスカーニャは頷く。
「キリンはな。首が長いだろ?メリットとは高い位置にある木の葉を食べられる事なんだが…デメリットは頭と心臓が離れてるから血液を脳に送るのがめちゃくちゃ大変なんだ。それを奴らは高い血圧と脳にある血液を一時的に貯めるワンダーネットとか言う毛細血管で補ってるんだ。つまりどう言う事かと言うと…」
「コマリ様。こちらのボタンを押してください。」
すると…マスカーニャがベラベラとうんちくを話している途中でヴィルが変なボタンを差し出してきた。
「へっ?でもマスカーニャが…」
「どうせ役に立たないので聞き流してください。いいから押してください。」
「う…うん。」
私はヴィルに言われるがままボタンを押した。
そしたら…
ドカァァァァンと言う爆発音と共にキリン達と周りにいた第七部隊の部下の一部が爆発した…
「奴らは血圧が下がっちゃダメなんだ!!血圧さえ下げてしまえば一網って…ん?」
「ヴィル…何これ?」
「地雷です。昨日の晩に仕掛けておきました。念の為メモワール殿に血を吸ってもらい、未来を見ましたからね。」
「味方巻き込んでんじゃん!?」
「そうだ!!そうだ!!折角俺がこの『ソウ・イケタの動物の倒し方!!百獣の王への道』で得た知識でキリンどもを攻略しようと思ったのに!!!!」
「些細なことです。後、マスカーニャ殿は本だけで見て聞き齧っただけの知識を戦場で活かそうとしない方がいいですよ。見てて滑稽です。」
マスカーニャはタンクトップを着た男の人がデカデカと表紙になった本を見せてくるが,ヴィルは綺麗に受け流していた。
めっちゃ正論言われてマスカーニャ拗ねてるし
因みにキリン達は黒焦げの文字通り焼肉になっていた。
「すまん。テラコマリ、遅くなった。」
「敵の数が多すぎて困っちゃうわね〜」
すると、デルピュネー達第四部隊も合流した。
七紅天闘争以降何故かデルピュネーやその配下達は私に対してすごく態度が柔らかくなった。
っていうか時々ビビられるような態度を取られる事もある。
「お待たせ。皆。」
「う…うへへ…」
カルラ達も合流した。何で従者の忍者の子に抱えられてるの?
「攻撃チームはこれで全員です!コマリさん!夢想楽園に向かいましょう!」
「そうですね。夢想楽園近くまで大量転移します。」
ヴィルが転移用魔法石を取り出す。
しかし…
一発の銃弾が転移用鉱石を弾き飛ばした。
「!?なんだ!?」
発砲された方を見ると…
「テラコマリ・ガンデスブラッドを殺せぇぇ!!!!」
銃を構えたゲラ・アルカの部隊が発砲してきた。
隊長は恐らくあのトカゲみたいな顔をした翦劉種の男性だろう。
名前は皇帝曰くレインズワースと言うらしい。
そいつも拳銃を構えている。
「くそ…ガラクタしか扱えん鉄錆どもめ。」
デルピュネー隊が翦劉種達に向かっていく。
「私達も行きますよ!皆さん!」
サクナの部隊も向かっていく。
「おい!皆!!」
「コマリごめん!今はばらけたほうがいい!」
サクナの部隊であるニンフィアもサクナの後に続く。
「カルラ様をよろしく。」
忍者の子もカルラを置いて向かっていった。
「撃て撃て!!吸血鬼どもを撃ち殺せぇ!!!」
魔法と銃弾が激しく飛び交う。
翦劉種はサクナやデルピュネーの魔法によって次々と倒れるが…
こちら側の隊員も敵の銃弾を受けて次々と倒れていく。
「閣下!先にお行きください!!」
「此処は我々にお任せください!!!」
「ちょっとお前ら!!!」
第七部隊の連中もベリウスとカオステルを筆頭に敵へと突っ込んでいく。
だが、カオステルの空間魔法は銃弾には効果絶大だった。
高速で宙を舞う弾丸は空間の歪みによって止められて…
弾道を狂わされてしまう。
「空間魔法か…ならこれを使うまでだ!!!」
レインズワースは腰につけた鞘から剣を取り出した。
レインズワースは剣を構えてカオステルに飛びかかる。
カオステルは何とか抵抗するもすぐにやられてしまった。
「さぁて…邪魔なやつはもういない。撃ちまくれぇ!!!」
翦劉達は再び発砲を開始する。
「グオォォォォ!!!!!!」
「!?獣人!?」
レインズワースの後ろからベリウスがバトルアックスで斬りかかる。
レインズワースは味方だと認識していた獣人種に少し動揺してしまうが、ベリウスの軍服を見てすぐに敵だと認知した。
「狼型の獣人か…『まだ生き残りがいたんだなぁ』?とっくに絶滅したと思ったぜ?」
「!!!!我が一族を侮辱するな!!!!!」
ベリウスは再び斬りかかるが…
「狼駆除だ!!!」
レインズワースの銃弾を食らってしまい、
倒れた。
「ベリウス!!!!」
「ブラッド!!!装甲列車の砲弾だ!避けろ!」
頭上から砲弾が降り注いでくる。
私はヴィルに抱えられて何とかその場を逃れた。
「ヴィル!!転移用鉱石は?」
「まだあります。ですが、転移中に攻撃を受けてしまう危険性が高いです。」
「敵の銃弾は俺だけで何とか防げるが…あの装甲列車がやはり厄介だ。」
「わ…私達はこのまま死ぬのでしょうか?…」
装甲列車はいまだにフォールの周りを巡回している。
最低限あれを何とかしなければ夢想楽園まで転移できない…
どうすれば。
しかし、そんな事を考える余裕すらも敵は与えてくれない。
「テラコマリ・ガンデスブラッド将軍ですな?」
野太い男の声が背後から聞こえてきた。
振り返ると180cmほどの大柄な体躯をした翦劉種の男がバトルアックスを構えていた。
「で…でかい…」
「某はゲラ・アルカ共和国八英将第3部隊隊長…ネルソン・ケイズ。
その首貰い受けに参上仕った!!!!!」
ネルソンと名乗った大男はバトルアックスを振りかぶり、思い切り叩きつけた。
地面に凄まじい亀裂が入る。
「コマリ様!!!!離れてください!!」
「俺に任せろ!!」
マスカーニャは蔦を鞭に変えるとそれをバトルアックスの柄の部分に巻きつけた!!
「くさタイプですか…我が相手には少々力不足ですな。」
「うるせぇ!!!」
どうやらネルソンは一見相手を敬う武人気質な人物に見えるが,実際は相手を見下す高圧的なやつみたいだ。
「この程度で我が腕力に勝てると思うとは…片腹痛いわ!!!!!」
「!?うおわああああ!?」
ネルソンはそのままバトルアックスをマスカーニャごと振り回す。
「がはぁ!!??」
マスカーニャは吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。
「マスカーニャ!!!!!」
大ダメージを受けたマスカーニャはすぐには起き上がれない。
ネルソンが近づいてくる。
「テラコマリ・ガンデスブラッドの前にまずは其方の首と皮を我がバトルアックスのサビにしてやろう…」
ネルソンはマスカーニャを殺そうとバトルアックスを振り上げる。
「やめろ!!!!!」
「コマリ様!!!!!」
私は思わずマスカーニャを庇う様に前に出る。
「ブラッド!!よせ!!俺のことは置いて逃げろ!!!」
「お前を見捨てるわけにはいかない!!!!」
めちゃくちゃ怖い!!
だけどそれ以上にマスカーニャが死ぬのは嫌だ!!
「よかろう…ならば2人同時に殺してやろう。」
ネルソンのバトルアックスはより強くバトルアックスを握る。
「コマリ様!!!お逃げください!!!」
「もう無理です!間に合いません!!!」
私を逃がそうと近づこうとするヴィルを必死に止めるカルラ…
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
ネルソンがバトルアックスを振りかざす。
私は覚悟を決めて目を閉じた。
「いやあああああああああああ!!!!!!!!」
ヴィルの悲鳴が響く。
だが、それと同時に何かのエンジン音と走行音が急速に近づいてくるのが聞こえてきた。
「!?!?何だ!?…ぐおぉぉ!!??」
私が目を開けると…
バイクに乗った赤い髪の少年がネルソンを思い切り吹き飛ばした瞬間が目に飛び込んできた。
「お…お前は!!!」
「よぉ。テラコマリ。間一髪だったな。」
赤い死神…ハッサムだった。
続く
いかがでしたか?
ハッサムはむしタイプ…
むしタイプにはやっぱりバイクですよねぇ笑笑
仮面つけちゃおうかな?笑笑
では、また!!