テツノカシラです!!
まだ風邪で仕事休んでて暇なので小説書いちゃいました笑笑
では、どうぞ!!
列車に乗った私達は座席に座って外の景色を眺めていた。
と言ってももう外はほぼ夜のためあまり街並みとかは見えない。
だけど列車から眺める夜の景色はこれはこれで新鮮で気に入った。
乗り心地は最高だ。
車以上に心地よい揺れが何とも気分がいい。
「うふふ。コマリ様ったら。よっぽど列車がお気に召したようですね。」
「うん!こんなにいい物とは思わなかった!ねぇねぇ!ヴィル!もう街が遠のいていくよ!列車ってすごい!」
「おい!あんまりはしゃぐな!恥ずかしいだろうが!!」
私は初めての列車についはしゃいでしまい、マスカーニャに注意された。
確かに目立つし…やめておこう。
「皆、ちょっといいかしら?」
ネリアが皆に対して招集をかける。
「それじゃあ。ちょっと状況の整理をしましょう。私達の目的は夢想楽園に行き,其処で行われているマッドハルトの悪事を暴いて奴を倒す事よ。」
「確か夢想楽園では違法な神具の持ち込みや大量破壊兵器の開発がされているのですよね?」
ヴィルの問いにネリアが頷く。
「ええ。そうよ。更には魔核を利用した非情な人体実験もね。多分反対派や王族。国境沿いで行方不明になった他種族達も夢想楽園の地下で幽閉されているわ。」
「なるほどな…そしてそれらの目的を達成する為に今俺たちは南地区にいる竜王…ガブリアスに援軍を願いに行っている訳だな。」
「彼の力は絶対に必要よ。夢想楽園の闇を暴けてもマッドハルトを倒せなければ意味がないもの。」
マッドハルトってそんなに強いのか…
「なぁ。ネリアちょっと私…気になった事がいくつかあるんだが、いいか?」
「何?コマリ…」
「ガブリアスってやつは元々はアルカ軍にいたんだろう?何で今は退役しちゃったんだ?その…ドラクマだっけ?その国との戦争の時もめちゃくちゃ活躍したんだよな?その後に軍を辞めたってよっぽどの事があったんじゃ…」
「!!!ドラクマ戦の後…彼はマッドハルトと色々あったのよ…」
私の言葉に何故か言葉がたじろいでしまうネリア…
ガブリアスは軍で一体何があったんだ?
「ガブリアスって奴って…コマリ?あなた…5年前の事で彼の事を思い出したんじゃないの?」
「すまない…うろ覚えなんだ。そもそもガブリアスって名前もピンと来ない。本人に会えばわかるかもだけど…」
ため息をつくネリア
「それと…わ…私からも宜しいですか?」
「何?カルラ。」
カルラが控えめに手を挙げる。
「うちの五剣帝の1人が調べたのですが…マッドハルト大統領は元々はアルカのご出身ではない事と…純血の翦劉種ではないがわかったのですが…真偽のほどは?」
するとネリアは驚いた顔をしていた
「どう言う事よ…マッドハルトが純血の翦劉種じゃないって!?確かに彼は元々どこかの小国で生まれたって話は聞いた事あるけど…純血の翦劉種じゃないって話は初耳よ!?どうやって調べたの!?」
興奮したネリアがカルラに詰め寄る。
「は…はひぃ!?て…天照楽土は…捜査技術がかなり優れていると自負していますので綿密なDNA鑑定で…発覚しましたぁ。」
カルラの肩を掴み、前後に揺らすネリア
「一体何の種族とのハーフなの!?」
「それがぁ!?実はぁ!?該当するぅ!?種族がぁ!?見つからなかったんですぅ!?ふわぁん!?ふわぁん!?」
激しく揺らされて目を回すカルラ…
「該当する種族がないって…意味がわからないわ!?まさか人間以外の生物とのハーフとか言うんじゃないでしょうね!?」
「カニンガム殿。少しよろしいですか?」
ヴィルがネリアの肩に手を添える。
「何よ。ヴィルヘイズ!」
「コマリ様がいない所で。」
小声でネリアに話すヴィル
ネリアはそれを聞くとカルラを解放してネリアと共に座席を離れる。
「カニンガム殿…いるではないですか…」
「だから何がよ!?第7の種族でもいるって……!?まさか…」
「そうです…キング・マッドハルトの正体は恐らく…
ポケモン人とのハーフです…」
ヴィルとネリアが何を話しているのか聞こえないまま話は終わり…私達は朝まで眠りにつくことになった。
南地区までは朝までかかるそうだ…
ゲラ・アルカ共和国 大統領府
マッドハルトの沈黙を確認する為に天照楽土の隠密部隊が瓦礫の山を調査していた。
「槐01から桔梗02へ。」
『こちら桔梗02 槐01 どうぞ』
「キング・マッドハルトの遺体はまだ見つかっていない。逃亡した可能性もあり引き続き…瓦礫の中を捜索する。」
『了解。こちらもまだ見つかっていない。細心の注意を払って捜索せよ。』
「了解。終わり。」
隠密部隊の隊員は通信を切り…再び瓦礫の山を探索する。
「本当にいない…まさか本当に逃げ出したのか…ん?」
隊員は何かを見つけた。
其処は大統領府の中庭…
その中に少し大きめの溜池があり…
4匹の鯉が悠々と泳ぎ回っている。
「何で鯉が?…」
隊員が近づこうとした時である。
「がぁっ!?」
後ろからサーベルの刃で体を貫かれたのである。
「異国の者よ…我が国の土を勝手に踏みにじり…私の可愛い鯉達に近づく事は許さん…」
マッドハルトだった。
爆発の炎が大統領府に降り注ぐ直前に建物を脱出したのである。
隠密部隊の隊員はそのまま絶命し、マッドハルトは遺体をそのまま瓦礫の山に捨てる。
先程まで通信していた者も含め隠密部隊全員既に殺害されていた。
此処はゲラ・アルカ共和国…
故にこの国の魔核で魔泉の儀式を行なった者しか魔核の治癒を受けられない。
この隠密部隊達が蘇る事はもうない。
マッドハルトは中庭に降り…鯉達に近づく。
「すまなかったなぁ。私が不甲斐ないばかりに…でもお前達が無事でよかったよ。」
鯉達に穏やかに語りかけるマッドハルト。
すると…彼が耳につけていた通信用鉱石が反応する。
「レインズワース君か。」
『大統領!ご無事ですか!?』
「問題ないよ。鯉達も無事だった。だが、私も歳だな…昔ほど体がついてこんわい。」
『何よりでございます!それで今の戦況なのですが…』
「わかっているさ。テラコマリ・ガンデスブラッドとネリア・カニンガムの追跡はそのままSHARKに一任したまえ。」
『了解しました。』
「うむ。」
通信を切るマッドハルト。
懐から2枚の写真を取り出す。
一枚は八英将になったばかりのネリアの写真…
もう一枚は自身と共に映るガブリアスの写真だった…
マッドハルトはクーデターを起こし、自身が大統領になった日のことを思い出していた。
彼は呆然としてその場に座り込むことしかできなかったネリアに対して言った。
「ネリア・カニンガム。父親と違って投獄は見送ってやる。だが…
王族としての権利は全て剥奪する。」
ネリアは拳を作る。
「お前はこれからどうしたいのだ?」
「取り返す…絶対にお前から取り返す!!国も皆も!!お前から奪われた物全てを取り返してやる!!!!」
ネリアはマッドハルトを睨みながら叫ぶ。
「ならば。私の忠実な僕となれ。これからお前に私の全てを叩き込む。剣技・戦闘・生きる為に必要な術をな。逃げ出す事も弱音を吐く事も絶対に許さん。
私がお前をアルカ最強の戦士にしてやる。ネリア。」
こうしてマッドハルトはネリアに全てを教え…彼女を月桃姫と畏怖されるアルカ最強の戦士に育て上げた。
そんな事を思い出し…マッドハルトは静かに笑みを浮かべる。
「ネリア…ガブリアス…いよいよだな。早く来い。私から奪われた物全てを取り戻して見せろ。」
夜の光に照らされて浮かぶその影は…
凶悪な水龍の形をしていた…
ゲラ・アルカ共和国 南西部 駅
段々と日が出始めた頃…
列車は駅に停まり…
特殊部隊SHARKは列車に乗り込んだ。
早朝
陽の光と共に私は目を覚ました。
「ん…んぅ…もう…朝か。」
「おはようございます。コマリ様。」
「流石に早起きだな。ブラッド…」
ヴィルとマスカーニャは既に起きていた。
「ヴィル…マスカーニャ…おはよ〜…」
私は寝ぼけ眼を腕で擦る。
「ネリア達はぁ?」
「カニンガム殿とガートルード殿は既に起きられています。」
「アマツ・カルラはまだ涎垂らしてグースカ寝てるがな。」
見るとネリアとガートルードは起きて周りを警戒している。
カルラは確かにすぴぃ…と言いながら寝ている。
「そういや後どのくらいで南地区に着くの?」
「後20分程だそうです。」
後もうちょっとだな。
そういえばネリア達が周りを警戒しているのが気になるが…
「なぁネリア…何でそんなに周りを警戒してるんだよ?」
ネリアは神妙な顔つきで私を見る。
「ねぇ…おかしいと思わない?此処まで全くと言っていいほど敵の襲撃がないのよ?幾ら私達が警戒しながら動いてるとはいえ…あまりにも何もなさすぎるのよ。」
「それっていい事なんじゃ?」
「確かに言われてみれば…普通だったら1〜2人の襲撃があってもおかしくないはずだ。なのに何故…」
そんな事を考えていると…
車両の扉が開き…
車掌が入ってきた。
「おはようございます。切符の確認に参りました!」
どうやら切符の拝見に来たようだ。
「では、お一人ずつ確認していきますね!」
車掌がマスカーニャ・カルラ・ヴィル・ガートルード・私の順で切符を確認する。
最後にネリア…
「では最後にお客様の切符を確認させていただきますね…」
「ええ。」
ネリアは車掌に切符を渡す。
それにしても随分若い車掌だ。
歳も私達と其処まで変わらなそうな男の子の感じがする。
「どう…かしら?」
「少々お待ちくださいね〜。ちょっと確認に手間取っておりまして…」
何故かネリアの切符だけ確認に手間取っている車掌。
すると…ポケットに手を突っ込み…何かを取り出そうとする。
虫眼鏡でも取り出すのかな?
だが、次の瞬間ネリアの目つきが変わった!!!!
「この!!!!!」
ネリアが双剣を抜いて車掌を斬ったのだ!!!
車掌の身体が大きく揺らぎ、床に倒れる。
「ネリア!?何やってんだよ!?」
「敵襲よ!!!皆、戦闘準備して!!」
ネリアの叫びに全員が武器を構え始める。
ちなみにカルラはこの叫びで目を覚まして混乱している。
「やれやれ…さすがはネリア将軍…」
すると…斬られたはずの車掌が起き上がり…アクロバティックな動きでネリアから距離を取る。
「一筋縄では行かないか…」
「お前は何者だ!!」
私は偽車掌に叫ぶ
すると偽車掌はニヒルな笑いをすると
車掌服を脱ぎ捨てる…
正体は黒髪に水色っぽい軍服を来た少年だった…
腰には銃を収納するためのホルダーを付けている。
「俺はゲラ・アルカ共和国特殊部隊SHARK隊長…ドラパルト。テラコマリ・ガンデスブラッド及びネリア・カニンガムの拘束に来た。」
どうやら正体はポケモン人のようだ。
「ドラパルト…直接会うのは初めてね。」
「そうですね。はじめまして。ネリア・カニンガム将軍。」
ネリアに紳士のようにお辞儀をするネリア
「この特殊部隊…まだSHARKを名乗ってるのね…いい加減名前改名しなさいよ。
この部隊は元々ガブリアスが隊長を務めていたからSHARKと呼称されていたのよ?」
ネリアがドラパルトに皮肉を込めて言う。
「改名するつもりはありません。この部隊はガブリアス前隊長がいた偉大な部隊です。彼と同じドラゴンタイプを持つ私が意志を継ぎ…」
ヴィルがミリセントの時よりも素早い投擲でドラパルトに向けて毒クナイを投げた。
「そして…彼を越える為にSHARKの名を名乗り続けているのですから!!!」
だが、ドラパルトはホルダーから素早く銃を取り出し…全て手動で弾丸を装填すると目に留まらない早撃ちでヴィルのクナイを弾いた。
「なっ!?」
「ドラゴンは獲物を逃さない…」
ガートルードやマスカーニャも数本もの鋼鉄のナイフや葉っぱの投げナイフを奴に向けて投擲するが…
全て早撃ちで弾かれてしまった。
それにしても肘を大きく曲げて銃を撃ってる…
他の翦劉種でそんな撃ち方をしている奴はいなかったから
珍しいな。
「メシヤァ!!!!!」
ドラパルトがそう叫ぶと…
1車両目と3車両目からSHARKの隊員が次々と私達がいる2車両目に突入してきた!!
「や…やばい!!囲まれたぁ!?」
全部で恐らく6人はいる。
全員銃やサブマシンガン…アサルトライフルで武装している。
「く…逃げ場が…」
「やはり2車両目を取り囲んで正解だった。有事の際に対処しやすいからな。」
「お前!!本物の車掌さんはどうしたんだよ!?」
「殺してはいない。ただ、少し眠ってもらっているだけだ。まぁ任務のためとはいえ同志に手を出すのは心が痛むがな。」
言ってる意味があまりわからなかった。
「ドラパルト…名前は聞いたことある…
確か…最速のドラゴンタイプだったか?」
マスカーニャがドラパルトに対してそう言うと…
ドラパルトは自動式拳銃をスピンさせながら答える。
「その通りだ。タイプは先祖代々ドラゴン・ゴーストタイプ。この世界に存在するあらゆるポケモン人の中で最も高い素早さを持ち…
最も銃の扱いに長けた種族だ。」
マスカーニャは武器を取り出そうとするが.
ドラパルトは再び発砲し、阻止する。
「無駄だ。俺は固有能力で遠距離武器の弾道を読み取ることができる。それと長年で磨き上げたこの銃のテクニックで貴様らのやる事など手に取るようにわかる。」
カッコつけながらセリフを言うドラパルト…
何かキザでプライドが高い嫌な奴だな…
「キザでカッコつけ…目立ちたがり屋の高飛車なクソガキですね。」
ヴィルがドラパルトに向けて毒を吐いた。
勿論ドラパルトが聞き逃すはずがなく…
「おい。女…口の聞き方に注意しろよ?お前は今俺に対して強気なことを言っていい立場ではない。」
ドラパルトが再びガンスピンをし始める。
「そうですか。ですが…
コマリ様が本気を出せばあなたみたいな玩具が大好きな坊やは簡単に倒せますよ?」
おい!?余計なこと言うな!?
刺激するだけだ!?
「そうか…ならば死ね。」
その言葉にカチンと来たのかドラパルトはヴィルに向けて引き金を引いた!!!
だが、弾丸が出ることはなかった。
「!?!?何!?
何でジャム(弾詰まり)が!?」
代わりに鳴るカチカチと言うしょぼい音…
「今よ!!!!!」
ネリアがドラパルトに飛びかかる。
「!? くそ!!"ドラゴンアロー"!!!」
ドラパルトが腕から青と赤が混じった竜エネルギーの弾丸を発射する。
ネリアは双剣で弾くが、衝撃で双剣が手から離れてしまう。
だが、ネリアは構わずドラパルトに挑みかかり
「ふっ!!!!」
「ぐわぁ!!??」
奴を捕えると抵抗させないまま足を払い,床に倒す。
そしてそのまま拘束する。
ドラパルトは何とか抜け出そうとするが、鍛えられたネリアの筋力の前では敵わなかった。
「隊長!!!」
「ドラパルト隊長!!!」
「構うな!!!俺ごと撃て!!」
ドラパルトは部下に命令するが…
その前にヴィル・マスカーニャ・ガートルードがSHARKの隊員に向かっていく。
ヴィルは正拳突きや蹴りで制圧し…
マスカーニャも木の剣や蔦の鞭で難なく倒す。
ガートルードもネリアと同じ動きで敵を倒した。
「皆…強いなぁ。」
「さ…さすがです…」
私とカルラは呆然と見ているだけだった。
何かめっちゃ罪悪感が…
「クソ!!!!何故ジャムなんか!!」
「知らないわよ。銃の使い方が悪いからじゃない!!!」
「ぐぅ!!!」
未だに抵抗するドラパルトに対し拘束する力を強めるネリア…
だが…ドラパルトは何とか右腕だけを抜け出させ…
ポケットから転移用魔法石を取り出す。
「一時撤退だ!!また会おう!!!!」
ドラパルトはそのまま転移用魔法石を発動し…
SHARKは列車内から姿を消した。
「逃げられたわね。」
「そうみたいですね。」
ネリアは床に放り出された双剣を拾って鞘に収める。
「ネ…ネリア…さっきのって。」
「アイツらはSHARK。ゲラ・アルカの特殊部隊よ。管轄してるのはレインズワースなんだけど…」
「いや…そうじゃなくてあの格闘術って…」
「あぁ。CQCの事?」
「C…Q C?」
全く何の事か分からなかった。
「CQC。Close Querters Combatの略。西側の小国が発祥の近接格闘術よ。主に銃や剣を持った相手に対して有効な戦闘方法なの。」
マスカーニャやヴィルの行う格闘術とは確かに違っていた。
何かめちゃくちゃ敵投げてたし。足払いしてたし。
「何か柔道みたいでしたね…」
カルラがそう呟く。
「そうね。私にCQCを教えてくれたのはガブリアスなんだけど。彼は独自のアレンジで天照楽土のジュードーも取り入れていたわ。CQC自体も元々は近接格闘術全般を示すみたいだし。どれが正解とはないみたいだからね。」
なるほどなぁ。
私も練習したらできるようになるかな??
「多分暫くあいつらは襲ってこないわ。何であいつらが私達が2車両目にいたのを知ってたのは気になるけど…もうすぐ南地区に到着するわ。車掌を探してさっさと降りるわよ。」
「わ…わかった!」
私達は車掌を探し始めた。
車掌は4車両目のトイレの中で気を失っていたが、すぐに意識を取り戻した。
どうやら後ろから殴られて気を失ってしまったらしい。
だが、車掌はゲラ・アルカに移住してきた蒼玉種だったらしく全くの無傷だった。
良かった〜。
そんな事をしているうちに列車は南地区に到着した…
夢想楽園 地下にて
レインズワースは通信用鉱石で誰かと通信していた。
「ち…ドラパルト達はネリアとテラコマリを取り逃したか…わかった。他のSHARKの班長にも伝えておけ。」
通信を切るとレインズワースは壁に八つ当たりをする。
「くそが…俺の犬の癖に失態をしやがって!ドラパルト!!」
正直レインズワースはドラパルトを嫌っている。
ネリアと同じくらいの歳のくせに妙に達観していたりする所が気に食わないからだ。
だが,実力はかなり高いため評価せざるを得ない。
「(あのガブリアスと言い…俺はドラゴンタイプとか言う種族は大嫌いだ.)」
レインズワースはイラつきながら夢想楽園の地下を進んでいく。
レインズワースはとある部屋へと入る。
其処は何と床や壁が所々凍っていた。
その周囲には
沢山の人間や動物の死体が転がっている。
部屋の奥には…
背中から巨大な背鰭を生やししたポケモン人の大男が座っていた。
ポケモン人は牛を食べていた。
牛の分厚く硬い骨も難なく噛み砕いて咀嚼し、飲み込む。
「おい…何をしている?
『セグレイブ』…」
セグレイブと呼ばれたポケモン人は食事の手を止めて…
振り返る。
「レ…レインズワース…様。」
レインズワースは懐から何かを取り出す。
それは鋼鉄製の鞭だった。
「俺の許可なく…
此処から出るなと言ってるだろうが!!!!!」
レインズワースは鞭を思い切り振るい、セグレイブを強く叩く。
セグレイブはあまりの痛みに獣のような叫び声をあげる。
「す…すみません!!!腹が減ってしまってつい!!!」
「お前は俺の犬だ…犬が主人に楯突くな!!!!」
レインズワースは何度も何度もセグレイブを鞭で叩く。
「すみません…もう…しません…」
痛みに耐えながら謝罪するセグレイブ。
「わかりゃいいんだよ。次はないからな?…」
レインズワースは部屋を後にする。
レインズワースは夢想楽園の番犬の代わりにこのセグレイブを使っているのだ。
タイプはこおり・ドラゴン
ドラゴンタイプの中では強くはないタイプだが、
その力は非常に強大である。
「グルルルル…」
恨みや憎しみが込もった唸り声を出しながらセグレイブはレインズワースが出て行った扉を睨みつけていた…
南地区に到着した私達はついにガブリアスが住んでいると言う家の前まで来ていた。
南地区は首都から少し離れた所にあり住宅街と言った感じだった。
ガブリアスの家も案外普通だった。
「それじゃあ呼び鈴を鳴らすわよ。」
ネリアがチャイムを鳴らす。
暫くすると扉が開き…
「はーい。どちら様ですかー?」
中から声と共に緑色の髪をした綺麗な女の人と小さな女の子が出てきた。
続く
いかがでしたか?
次回はついにガブリアスとコマリ閣下のご対面です!!
では、また!!