テツノカシラです!!
いよいよマッドハルトとの決戦です!
では、どうぞ!!
城塞都市フォールにて
戦車部隊を退けた防衛チーム…
生き残ったのはフレーテ・ヘルデウス・サザンドラ・ギルガルド・マリルリ
それから天照楽土の2人と
援軍として参加したハッサム
そしてミリセントのみであった。
「ふう…ゲラ・アルカ最強の戦車部隊を何とか壊滅させましたわ。」
「ブルーナイト殿…助かりましたぞ。」
「別に…」
そっけない返事しかしないミリセントにフレーテは顔をしかめる。
「ブルーナイトさん…もう少し敬意を込めていただいてよろしいかしら?」
「何でそんな事しなくちゃいけないのよ。」
ミリセントは嫌悪感を出した表情をする。
すると遠くからバイクの音が聞こえてきた。
「よぉ。あんたら無事だったか。良かったな。」
ハッサムだ。
少し特攻服が汚れているが、ミリセントと同じほぼ無傷だった。
「ハッサム殿!ご無事でしたか!」
「流石に戦車相手は骨が折れたけどな。まっ。これでテラコマリに対する借りはチャラって事で。」
西側の戦車部隊はほぼハッサムによって車体を破壊されていた。
「ねぇ…あなた。お名前は?」
するとミリセントがハッサムに近づく。
「あ?俺はハッサムだが…」
「ふ〜ん…」
ハッサムの顔をマジマジと見つめるミリセント
「何でテラコマリの周りにはイケメンばっかり集まるのかしら…憎たらしい。」
「はぁ?」
ミリセントの言っている意味がわからず目を点にして首を傾げるハッサム…
そんなやり取りをしていると…
一同の近くに転移門が構築され…
中からカレンが姿を現した。
脇腹を押さえて…
「やぁやぁ。諸君。無事フォールを守り切ったようだな。」
「カレン様?…一体…」
フレーテはすぐに気がついた。
カレンの左脇腹から血が出ているのを…
悲鳴を上げるフレーテ
「カレン様!!!!大丈夫ですか!?脇腹にお怪我を!!」
「騒ぐな…大した事ない。擦り傷だ。」
「いけません!!神具による傷だったらどうするのですか!?すぐに血を止めます!! サザン! 救急道具をすぐに持ってきなさい!!!大至急よ!!!!」
「は…はい!!!わかりやした!!!」
神具ではなくただのサーベルで斬られただけなんだが…とカレンは心の中で思う。
サザンドラは6枚の羽根を羽ばたかせてフォールの城へと向かった。
フレーテは自身の服の一部を切り取るとそれを傷口に当てて止血する。
「時間が経てば魔核で回復するさ。そんな事しなくても…」
「カレン様はこの国の皇帝です!もっと御身を大事にしてください!!!」
「す…すまん。」
涙目で顔を真っ赤にしたフレーテに怒られ…罪悪感と申し訳なさで謝罪するカレン
「だけど…雷帝って言われて恐れられたあんたがかすり傷とはいえ手傷を負わされるなんて…どんな奴にやられんだ?」
ハッサムに聞かれてカレンは答える。
「キング・マッドハルト…
奴は稀れ子だ…」
ついに戦場に姿を現したキング・マッドハルト。
だが、その正体はテラコマリと同じポケモン人と他種族のハーフ…
強大な力を持った稀れ子…
「ゲラ…!!!!」
「久しぶりだな。ガブリアス…あまり変わってないようで良かった…私は見ての通り少し歳をとってしまった。今年で41歳になるんだ。」
マッドハルトはガブリアスに紳士な笑みを浮かべる。
「マッドハルト…」
「君も久しぶりだな。交流パーティ以来だ。ミス・テラコマリ。お美しいお姿になられて何よりだ。」
マッドハルトはテラコマリにお辞儀をする。
「マッドハルト…その姿…」
「ああ。やっとお前達に本当の姿を見せる事ができた…」
その姿は体の所々の箇所が魚の鱗のようになっており…少し半魚人を思わせる見た目をしていた。
「あんた…本当に…」
「確かに…俺がまだ軍にいた頃。あんたからは時々翦劉種とは別の匂いがしたが…」
マッドハルトは空の方へと顔を上げる。
「私の父はギャラドスと言うポケモン人だった…父はその戦い方…武勇伝から…凶悪竜と呼ばれ…畏怖された。
だが、ある日父は1人の翦劉種…私の母親と出会い…愛し合い…
3人の子を産んだ。その1人が私だ。」
マッドハルトはサーベルを鞘に収めて地面に座る。
「さて…其処の白銀の綺麗なお嬢さん。」
マッドハルトはサクナに目を向ける。
「な…何ですか?…こっち見ないでください。私の事をジロジロ見ていいのはコマリさんだけで…」
「ネリアとガブリアス…そしてミス・テラコマリを回復したまえ。先の戦闘で体力を消耗しているだろう。」
「は?」
マッドハルトは突然サクナに3人を回復するように指示した。
「ゲラ…どう言うつもりだ?」
「どうもこうもない。消耗したお前達を倒しても何も得られん。私は全力のお前達と戦いたいのだ。」
早くしたまえと言ってサクナを急かすマッドハルト
サクナは回復魔法を発動し、ネリア・ガブリアス・テラコマリを回復させた。
「よし。これで準備を整った。」
マッドハルトはゆっくりと立ち上がる…
そして、次の瞬間 マッドハルトの姿が消え…
ネリア達3人が気づいた時には3人以外の者は全員マッドハルトに無力化されていた。
「!!??みんな!!!」
「(何だ!?今の!!速すぎて見えなかった!)」
3人が認知した時にはマッドハルトはすでに元の場所にいる。
「お前達以外には申し訳ないが、見物していただく事にした。私は公平な勝負がしたいんでね。」
マッドハルトがサーベルを構える。
「さぁ。始めよう。アルカを懸けた最後の戦いを!!!」
「臨むところよ!!!!!マッドハルト!!!!!」
まずはネリアがマッドハルトに双剣で挑み掛かる。
マッドハルトは双剣による斬撃を容易くかわし、かわしきれないものはサーベルで受け流す。
「ほぉ…これがつい先ほど発現したと言うネリアの烈核解放…尽劉の剣花か…」
「だから…何よ!!!!」
尽劉の剣花はあらゆる物を斬ることができる烈核解放…
レインズワースの快刀金剛やセグレイブの鱗すらも斬れた。
だが、マッドハルトの普通のサーベルは斬ることができない。
「く…やっぱり一筋縄にはいかないようね!」
「これでも現役の頃はアルカ最強の将軍として戦場を駆け回っていたからな。」
マッドハルトはネリアの攻撃を全てさばくと
今度は反撃に出る。
「!!??」
それは目にも止まらない速さの剣術だった。
幼い頃から見てきたものだが、歳をとった今でもその剣の腕は衰えていない。
ネリアは何とか避けつつ反撃しようとするも
マッドハルトのサーベルが速すぎて避けるのが精一杯だった。
刀身がネリアの顔を突くように襲いかかる。
「(速すぎる!!!このままじゃ押し切られる!)」
壁まで追い込まれたネリア…
「どうした?ネリア…お前の力はこんな物ではあるまい!!!!!」
マッドハルトがサーベルを振り上げる。
だが、
「うおおおおお!!!!!」
ガブリアスがマッドハルトのサーベルを思い切り蹴った。
マッドハルトはサーベルを離してしまい,宙に舞う。
そして、そのまま地面に突き刺さる。
「ガブリアス…」
「これ以上…お前の好きにはさせない…ゲラ!!!!!」
マッドハルトを睨みつけるガブリアス
「『りゅうのはどう』」
更に追い打ちをかけるようにテラコマリがりゅうのはどうを放つ。
マッドハルトはこれも難なく避ける。
「ふむ…なるほど…聞いた通りだ…血を吸った種族によってタイプや能力が変わる烈核解放…かなり強力だな。」
マッドハルトは3人からすぐに距離を取り、地面に刺さったサーベルを抜く。
「マッドハルト…覚悟しなさい。絶対にあんたを倒すから!」
ネリアはマッドハルトに威嚇をする。
だが、マッドハルトは怯む様子はない。
「ネリア…私はね。お前のように全てを切り裂く最強の矛を持っている訳でもレインズワース君のような最強の盾を持っている訳ではない…そんな私がどうやって弾丸が飛び交い、剣が振るわれる戦場で功績を立てたか…わかるかね?」
すると…マッドハルトの目が赤く光り始めた…
烈核解放を発動したのである。
「2人とも!!」
「わかってる…」
「何をしてくるんだ…」
「ネリアに最強の矛があるように…
私には最強の眼があるのだ!!」
マッドハルトの左目から青黒いオーラが出ている
「これが私の烈核解放…『ホルスの眼光』だ!!!!!」
ホルスの眼光…それはマッドハルトの視力を飛躍的に上昇させる烈核解放…これによりマッドハルトは超視力と並外れた動体視力を得られ、敵の攻撃を瞬時にかわし、攻撃することができる。
この烈核解放でペトローズの爆破も難なく回避したのだ。
マッドハルトはガブリアスとの距離を一気に詰める。
そして、目に止まらない速さでサーベルを突き刺す。
ガブリアスは何とかかわし、かわせない物は竜の鱗で防御する。
「(さっきよりも速い!!!くそ!!避けきれない!!)」
ガブリアスの頬を刃がかすめる。
「ガブリアス!!どうした!!!私はお前に逃げることを教えた覚えはないぞ!!!」
「くっ!!!じしん!!!」
ガブリアスはじしんを至近距離で繰り出す…
マッドハルトの周囲に自身の振動が襲いかかる。
が…
「ふふふ…ぬかったなガブリアス。
ギャラドスはみず・ひこうタイプだ。じめん技は効かん。」
「なっ!?しまっ…」
マッドハルトはガブリアスの腹に蹴りを入れ,吹き飛ばす。
ガブリアスは壁に叩きつけられる。
「タイプ相性をしっかりと見定めることだな。」
「マッドハルト!!!!」
テラコマリが銃を生成し、マッドハルトに向けて発砲する。
「ほぉ…そんな事もできるのか。」
マッドハルトは弾丸を全て避けてテラコマリに接近し、サーベルで斬ろうとするが、
テラコマリは剣を生成し,受け止める。
「おまえはたおす。げら・あるかはぶっ壊す!!!」
「あの時の平和ボケした小娘が…まさかここまでの大物だったとはな…
だが!!!」
マッドハルトは鍔迫り合いをしながら体を動かす。
「所詮は吸血種!!!剣の腕で翦劉種に敵うと思うな!!!!」
そのままテラコマリを地面に吹き飛ばす。
「コマリ!!!!よくも!!!」
ネリアが再びマッドハルトに挑む。
だが、マッドハルトはネリアの攻撃をすべてかわしてしまう。
「くっ!!!なんでかわせるのよ!!!」
「ホルスの眼光を発動した私にそんな遅い剣捌きは通用せん!!!」
「がっ!!??」
マッドハルトはネリアの腹をサーベルの柄の部分で思い切り殴る。
ネリアは地面に思い切り転倒する。
「お前も知っているはずだ。私は戦場で一回も死どころか傷一つ負った事すらない。」
マッドハルトはネリアに刃先を向ける。
「早く立て。そうしなければ私からアルカは取り戻せないぞ。」
ネリアは双剣を手に取り…何とか立ち上がる。
「ゲラァァァァァァァァァ!!!!!!!」
今度はガブリアスがマッドハルトにサメのようなヒレで斬りかかる。
サメのヒレとサーベルがぶつかり合い、激しい金属音が鳴り響く。
ガブリアスの姿が少し変異していた。
目の色は黄色と黒の畏怖の感情を抱かせる物に変わり…
足は肉食獣脚類のような形になっていた。
尻尾は夢想楽園の時よりも長く頑強な物に変わり…先端にはサメの尾鰭が生えている。
マッドハルトとガブリアスはそのまま剣撃に入る。
マッドハルトのサーベルをヒレで受け止め、攻撃するガブリアス
マッドハルトはヒレによる斬撃を防いで反撃する。
だが、どちらも相手にダメージを与えられていない。
「まさか…ホルスの眼光を発動した私の攻撃が通らないとは…」
「勝つ!!!俺は勝つ!!!絶対に勝つ!!!!」
ガブリアスは必死にマッドハルトに斬撃を繰り返す。
だが、やはりお互いにダメージを与えられない。
ガブリアスは視力が飛躍的に上がった訳ではない。
彼は固有能力としてサメの仲間が持っているロレンチーニ器官と言う生物が放っている微弱な電気を感じ取る生体器官を持っている。
これにより彼はマッドハルトが動く際に発生する微弱な電気信号を感じ取り、即座に攻撃を避けたり反撃をすることができるのだ。
「うおぉぉぉ!!!!!」
ガブリアスは体重を乗せて重い一撃を繰り出す。
マッドハルトはサーベルで受け止めるが、ガブリアスの攻撃が重すぎて地面が陥没する。
「く…さすがドラゴンタイプ…凄まじく重い一撃だな…」
マッドハルトはその一撃を受け流し…再びガブリアスを蹴り飛ばす。
「スケイルショット!!!!!!」
だが、吹き飛ばされる際にガブリアスはマッドハルトにスケイルショットを放つ。
マッドハルトはそれをサーベルで打ち落とすが…
強力な竜エネルギーが籠った鱗の弾丸によりサーベルが少し欠けてしまう。
「私の愛刀が…」
更にテラコマリが両手に剣を構えてマッドハルトに迫る。
「"ハードプレス"!!!!」
はがねタイプの物理技ハードプレスで攻撃を仕掛ける。
テラコマリは剣を左右から圧迫するように振りかざす。
マッドハルトも2本のサーベルで受け止める。
「こちらも凄まじいパワーだ…はがね技も使えるとはな…」
先ほど欠けた部位に少しだけヒビが入る。
「くそ!!!!」
マッドハルトはテラコマリを振り払い、距離を取る。
「こいつはもう限界だ。」
マッドハルトは新しいサーベルを鞘から抜こうとした時であった。
「はあああああああああ!!!!!!!」
ネリアがすぐ近くまで来ていた!!!
「!!!!!!」
咄嗟のことでマッドハルトはヒビが入ったサーベルを構えてしまう。
「もらったああああああああ!!!!!!」
欠けたサーベルはネリアの双剣の前では簡単に折れてしまい、
マッドハルトのホルスの眼光はネリアの尽劉の剣花により切り裂かれた。
「ぐおぉ!!??」
マッドハルトの左目は潰され…血が噴き出る。
将軍になり、大統領にのしあがって初めて受けた傷の痛みは凄まじくマッドハルトは一瞬悶えてしまう。
「これでホルスの眼光はもう使えない。片目を失ったあんたに3人を相手にもう勝機はないわ。」
ネリアはマッドハルトに降伏を勧めるが、
「ふん!!!!!!!」
「ぐっ!!??」
マッドハルトの不意打ちにより脇腹にかすり傷を負う。
ネリアはすぐにマッドハルトから距離を取る。
「ねりあ!!!!」
「大丈夫。かすり傷よ。」
ネリアは脇腹から流れ出る血を拭き取り、再びマッドハルトと対峙する。
ガブリアスとテラコマリも構える。
痛みを無理矢理収ませたマッドハルトは3人に向き合う。
「ふふふふ…まさかホルスの眼光を無力化されるとは…
流石だ。ネリア…やはりお前は母親…
レイアによく似ている。」
母親の名前を呼ばれてネリアは顔をしかめる。
「あんたがお母さんの名前を気安く呼ばないでちょうだい。」
「何故だ。『あの子』の名前をなんて呼ぼうが私の勝手だ。」
「お母さんがあんたと同じどこかの小国の出身だからってあんたなんかに気安く話に出されたくないのよ!!!!」
ネリアはマッドハルトに斬りかかる。
マッドハルトは素早い身のこなしでかわして距離を取る。
「さてと…
そろそろ秘密兵器を使わせてもらおうか…」
マッドハルトは懐から二つの小道具を取り出す。
「!?ゲラ…それはまさか…」
それを見たガブリアスは驚愕する
「このブレスレットは『キーストーン』と呼ばれる石でこちらはメガストーンと呼ばれる石だ…
お前たちはメガシンカは知っているか?」
「メガシンカ?…何よそれ。」
「ある特定のポケモン人達だけが扱うことができる強力な力だ。
その力を一度行使すれば…天災すらも引き起こせる。」
「え…」
マッドハルトはニヤリと笑う。
「そう…それがメガシンカ…そして、そのメガシンカに必要なのがこの2つのアイテムなのだ。」
マッドハルトはブレスレット…キーストーンを手首に付け…
指を遺伝子の模様がついた石の部分に沿わせて発光させる。
そして…メガストーンを自身の胸に押し当てる。
「!!!!まずい!!奴にメガシンカをさせるな!!!!」
3人は何とかメガストーンを取り上げようとするが…
「もう遅い…メガシンカ!!!!!!」
マッドハルトは球体に包まれ…
その球体が四方に飛散すると…
中から更に凶悪な姿になったマッドハルト…否
『メガギャラドス』が姿を現した。
続く
いかがでしたか?
一応先にお伝えしておくと稀れ子は皆メガシンカできるポケモンになりす!
次回マッドハルトがメガギャラドスの力で大暴れします…
では、また!!