ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

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どうも!


テツノカシラです!!


今回はついに第3章完結です!


では、どうぞ!!


真の王

 

マッドハルトが倒されてから数日後…

 

 

マッドハルト政権の関係者は全員逮捕され、今はアルカ国内にある留置所で収監されている。

 

 

 

国民は前々から独裁的で戦争を頻発させていたマッドハルト政権に対しては不満や反抗心があったようで反対運動を起こす者はいなかった。

 

 

 

唯一セグレイブやドラパルトの行方だけはわかっていないようだったが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルカ共和国 留置所

 

 

ネリアはメイドのガートルードを連れて此処に収監されているレインズワースの元へ来ていた。

 

 

 

「来たわよ。レインズワース…」

 

 

 

牢の中からレインズワースがネリアを睨む。

 

 

 

「帰れ…お前の顔なんて見たくもない…」

 

 

彼はネリアに好意を持っていたが、自身が崇拝していたマッドハルトをネリア達に倒されてから毛嫌いするようになった。

 

 

 

「マッドハルト政権は終わったわ。いい加減認めなさい。」

 

 

 

「そうだな…じゃあ大罪人である俺は死刑か?それとも今まで自分がされた事をそのままやり返すのか?どっちだ?」

 

 

 

レインズワースが冷たく言い放つ。

 

 

 

「ネリア様。行きましょう。こんな奴気にかける必要なんてありません。」

 

 

 

「ち…」

 

 

 

ガートルードはレインズワースと兄妹の縁を切った。

 

 

故にもうレインズワースの事を兄だとも思っていない。

 

 

だが、

 

 

 

 

「ガートルード…やめなさい…幾らひどいやつでも貴方にとってはたった1人の家族なのよ?縁を切ったとは言えそう言う言い方はダメよ。」

 

 

 

「ネリア様…すみません。」

 

 

 

ネリアに諭されて謝罪をするガートルード

 

 

 

 

「何でだ…何でお前はそうやって人に優しくできるんだよ…」

 

 

 

 

 

「ガートルードから話は聞いてるわ…あんたにもあんたなりの事情があった事を…故郷を蒼玉種に滅ぼされて力に固執するようになったって…」

 

 

 

 

「余計な事ばかり…」

 

 

 

レインズワースはガートルードを睨む。

 

 

 

 

「あんたもコマリに早く出会っていればこんな事にならなかったかもしれないわね…でも…まだあんたはやり直せるわ。暫く其処で反省しなさい。死刑とかにはしないわ。」

 

 

 

ネリアはそれだけ言い残すとガートルードと共に留置所を去っていった…

 

 

 

 

 

 

「全く…あんな目を他人に向けるなよ…」

 

 

 

 

レインズワースは静かに涙を流していた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

留置所を後にしたネリアは首都でガブリアスと待ち合わせをしていた。

 

 

 

 

「ネリア!」

 

 

車に乗ったガブリアスがネリア達に声をかける。

 

 

 

 

「すまない。遅れた。」

 

 

 

「大丈夫よ。ガブさんこそ怪我はもう大丈夫なの?」

 

 

 

「ああ。あのサクナちゃんって子の回復魔法で治りが早くてな。もう全快した…怖かったけど…」

 

 

 

因みにあの戦いの後一気に力が抜けて気絶したテラコマリをガブリアスが抱えて運んでいたらサクナとヴィルヘイズに怨霊のような顔で睨まれて生きた心地がしなかったらしい。

 

 

 

「まぁ…あの2人は仕方ないわ…」

 

 

 

「う…思い出したら胃が…」

 

 

 

繊細でナイーブな一面があるガブリアスは2人の事を思い出して鳩尾を抑える。

 

 

 

「気にしないの!さぁ早く旧王宮に向かいましょう。」

 

 

 

「わかった。じゃあ行こうか。」

 

 

 

ガブリアスはネリアとガートルードを車に乗せると旧王宮へと向かっていった。

 

 

 

 

その後を…バイクが追跡しているのも気が付かず…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧王宮に着いた3人は車から降りて中に入る。

 

 

 

 

「懐かしいな。」

 

 

 

「ええ。ガートルード…此処にいるのよね?…」

 

 

 

「はい。もう中にいらっしゃいます。」

 

 

 

かつて自分が住んでいた場所を進んでいくネリア…

 

 

 

暫く歩いていると玉座の間に着いた。

 

 

 

 

 

其処にいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

「!!!」

 

 

 

 

「ネリア…」

 

 

 

 

アルカ王国前国王…ライアン・カニンガム…

 

 

 

ネリアの父親だった。

 

 

 

「お父さん…」

 

 

 

やつれてしまい、足取りもおぼつかないが、間違いなかった。

 

 

 

「お父さん!!無事だったのね!!」

 

 

 

ネリアは父親と抱擁する。

 

 

 

「ネリア…頑張ったな…辛い思いをさせてすまなかったな…」

 

 

 

「ううん。いいの…お父さんが生きてて良かった…」

 

 

 

ネリアは父親との再会に涙を流す。

 

 

 

 

「お前の活躍はガートルードから聞いていたよ。夢想楽園を破壊し,ギャラドスを打ち倒したと…」

 

 

 

「ううん…私だけの力じゃない…コマリやガブさんがいてくれたおかげよ。」

 

 

 

 

「そうか…」

 

 

 

ライアンはガブリアスに目を向ける。

 

 

 

ガブリアスは頭を下げる。

 

 

 

「国王陛下。ご無事で何よりです。」

 

 

 

「ガブリアス…ありがとう。ネリアを支えてくれて。」

 

 

 

「い…いえ。私は一時はゲラの部下として奴らと共に国王陛下を追いやった身…そのお言葉はあまりにも勿体ないです。」

 

 

 

 

ライアンは首を横に振る。

 

 

 

 

「頭を上げてくれ。ガブリアス…私はもう国王ではない。それに…私は君が奴らと同じだなんて思っていないよ?

 

 

君は繊細で傷つきやすいが、優しい青年だ…」

 

 

 

 

ライアンは笑みを浮かべながらガブリアスを讃える。

 

 

 

 

「陛下…」

 

 

 

ガブリアスはライアンの言葉に笑みを返す。

 

 

 

 

その時だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧王宮の窓が勢いよく破られ…

 

 

バイクに乗った少年が突如現れた。

 

 

 

 

 

「やあ!!また会えたな…

 

 

 

 

 

 

ガブリアス!!!!!!」

 

 

 

 

正体は行方をくらましていたドラパルトだった…

 

 

 

 

 

「ドラパルト!!」

 

 

 

ネリアとガートルードは武器を構える。

 

 

 

 

「待て!!2人とも!!」

 

 

 

だが、ガブリアスが2人を制止する。

 

 

 

 

 

「マッドハルト大統領は死んだ…

 

 

だが、まだ俺はあなたと決着をつけていない。

 

 

 

 

 

最後の勝負をしよう…ガブリアス。」

 

 

 

 

不敵に笑うドラパルト。

 

 

 

 

 

だが、ガブリアスもそれに同調するように笑う。

 

 

 

 

「いいだろう。」

 

 

 

 

ドラパルトはガブリアスの返答を受けて…

 

 

 

ホルダーから銃を二丁取り出す。

 

 

 

 

「それは…シングルアクションアーミー…高性能のリボルバー式拳銃か…」

 

 

 

 

「ああ…そして世界で最も高貴な銃だ。こいつを使って…シルバールーレットをしよう。」

 

 

 

シルバールーレット…それはリボルバー式拳銃にたった一発だけ弾を入れて順番が来たらシリンダーを適当に回して頭に突きつける。引き金を引き、もしも弾丸が発射されたらその人物は死亡し,負けるという白極連邦発祥のデスゲームだ。

 

 

 

 

「ちょっと!!あんた何勝手な事を!!」

 

 

 

 

 

 

「わかった。応じよう。」

 

 

 

 

「ガブさん!?」

 

 

 

 

 

ドラパルトは弾丸を一発リボルバー式拳銃の筒に装填する。

 

 

 

 

そして…2丁の拳銃をガンスピンして

 

 

 

 

 

 

 

「さあどちらか片方を選べ。」

 

 

 

 

2丁の拳銃をガブリアスに差し出す。

 

 

 

 

 

ガブリアスは…

 

 

 

 

右の拳銃を手に取る。

 

 

 

 

「よし。では…

 

 

 

 

始めようか。」

 

 

 

 

 

まず一発目…

 

 

 

 

お互いセーフ。

 

 

 

 

 

2発目も

 

 

 

 

弾は発射されない…

 

 

 

 

 

 

 

3発目…

 

 

 

これも入っていない…

 

 

 

 

 

それから4.5発目もお互いにセーフ…

 

 

 

 

 

そして…最後…6発目…

 

 

 

 

 

 

「いよいよこれが最後だな…」

 

 

 

 

「さぁ始めようか…」

 

 

 

 

 

ガブリアスとドラパルトは互いに拳銃を頭に突きつける。

 

 

 

 

 

 

 

「ガートルード…何で6発目が最後なの?」

 

 

 

「リボルバー式拳銃の装弾数は6発なんです。」

 

 

 

 

「それで…」

 

 

 

一同は緊張に包まれながら

 

 

 

2人の動向を伺う。

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

けたたましい銃声が鳴り響く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝利を手にしたのは…

 

 

 

 

 

 

 

「ふ…全く…あなたは運もお持ちのようだ。」

 

 

 

 

ガブリアスだった。

 

 

 

 

 

「あいにくだが、お前さんの微弱な電気の流れでどっちの銃に弾が入っているかわかっていたさ。

 

 

 

そいつが空砲だって事もな。」

 

 

 

 

ガブリアスもニヒルな笑いをドラパルトに向ける。

 

 

 

 

どうやらガブリアスはドラパルトと対面すると自然とシンパシーに似た高揚感に包まれ、彼と話すときだけはややクールになるようだった。

 

 

 

 

「流石だ。やはり…まだあなたから竜王の名をもらうのは無理なようだ。」

 

 

 

ドラパルトはガブリアスに背を向けて窓ガラスを割った勢いで倒れたバイクを起こす。

 

 

 

 

その時ドラパルトの顔を見たライアンは驚いた顔をしていた…

 

 

 

 

 

「ま…待ってくれ!!」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

ドラパルトはライアンに視線を向ける。

 

 

 

「君は…どこかで私と…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ?貴方様とは初対面ではないですか?」

 

 

 

ドラパルトはそれだけ言い放つ。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

服のポケットから何かを取り出し…

 

 

ネリアに向けて投げた。

 

 

 

「あんた…何よこれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マッドハルトからだ。その中に貴様やガブリアスとの関係が全て書かれている。必ず読め。」

 

 

 

ドラパルトはバイクに跨り…エンジンをかける。

 

 

 

 

「じゃあな。ガブリアス…色々楽しませてもらったよ。

 

 

いいセンスだ!!また会おう!!!!」

 

 

 

ドラパルトはバイクを走らせてそのまま姿をくらましてしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体何だったのよ…」

 

 

 

ネリアはドラパルトから渡された手紙を見つめる。

 

 

 

「ネリア…それは…」

 

 

 

 

「マッドハルトからみたい…多分生前に書いたものよ。」

 

 

 

「読んでみよう…」

 

 

 

ネリア達は手紙の封を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中には手紙と…一枚の写真が入っていた。

 

 

 

 

写真に写っていたのはまだ少年時代のマッドハルトと…

 

 

 

 

 

 

 

 

2人の少女だった。

 

 

 

 

 

だが、ネリアはその少女の1人に見覚えがあった。

 

 

 

 

 

「この子…

 

 

 

 

何だか写真で見た私のお母さんに似てる」

 

 

 

それだけではなかった。

 

 

 

 

 

「待て…もう1人のこの少女…

 

 

 

俺の死んだ母さんに似てる…」

 

 

 

 

 

「!!!!それは…」

 

 

 

 

ライアンも写真を見て驚いている。

 

 

 

 

 

2人は手紙を読み始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネリア・ガブリアス

 

 

 

 

これを読んでいるという事は私は2人に打ち倒された後と言う事だ…

 

 

 

さて…まずその写真に写っているのは私と…

 

 

 

 

 

ネリア…ガブリアス…

 

 

 

 

 

お前たちの母親だ。

 

 

 

 

 

少し吊り目の方がネリアの母親…レイア・マッドハルト…

 

 

 

 

もう1人の垂れ目の方がガブリアスの母親…クレア・マッドハルト…

 

 

 

2人は私と血のつながった2歳下の妹達だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちが生まれたのはとある南の小国の湖にある小さな村だった。

 

 

そこはいかりのみずうみと呼ばれ、代々ギャラドスが支配していた場所だ。

 

 

 

私は其処で稀れ子として生を受けた。

 

 

だが、ギャラドスと言うのは子供の頃は弱く非力なポケモン人だった。

 

 

 

私はよく周りから酷いいじめを受けていた。

 

 

 

 

 

 

情けないが、妹達にはよく助けられた。

 

 

だからいつか絶対に強くなり…妹達は守れるようになりたいと思い…毎日鍛錬を欠かさなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、ある日…村が旧ラペリコ王国に襲われた…

 

 

 

昔のラペリコ王国は『オオカミ一族』が中枢を担っていた為非常に強力な国家として恐れられていたんだ。

 

 

 

多くの仲間が死んだ…

 

 

 

母も殺された…

 

 

 

幼かった私や妹達はそのまま生き別れになってしまったのだ…

 

 

 

 

 

私は燃え盛る村を背にして必死に逃げた…何とか生き延びた…

 

 

 

 

 

 

 

それから私は六国を放浪しながら妹達を探した…

 

 

 

そして…22歳になった時…たどり着いたのが、母親の故郷であるアルカ王国だった。

 

 

 

国で傭兵の仕事をしながら私は妹達を探し続けた…

 

 

 

そして…

 

 

漸く見つけたんだ…八英将であり…国王と恋仲になっていた妹の1人…レイアを…

 

 

 

レイアは泣いて喜んでいた。

 

 

私もだった…漸く妹を見つけることができた。

 

 

希望を持ち始めた…

 

 

 

だが、クレアの姿は其処にはなかった。

 

 

 

村を襲撃されてからレイアもクレアとはぐれてしまい…

 

 

 

自身も死にかけていた所を…現国王…ライアンの父親に助けてもらったそうだ…

 

 

 

アルカ王国中を探したが…クレアは見つからなかった…

 

 

 

 

 

それから2年の月日が経ち…八英将になった私はクレアが白極連邦にいると聞き…向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、私が来た時にはもう…クレアは冷たくなっていた。

 

 

 

そして…その傍にいたのが…

 

 

 

 

ガブリアス…お前だった。

 

 

 

 

 

クレアは14歳でお前を産んだそうだが…

 

 

 

お前は貧困のせいで痩せ細り…一歩でも歩けば骨が折れてしまいそうだった…

 

 

 

私はせめて…お前だけでも連れて帰ろうとしたが…

 

 

 

 

お前はまだ奇跡的に生き流れている父親である先代のガブリアスが出稼ぎから戻るまで此処を動けないと言っていたな…

 

 

 

 

 

 

 

だが、私は無理矢理お前をアルカへ連れて帰った…

 

 

 

妹の亡骸もそのままにして…

 

 

 

 

今思えば私は罪悪感にも見舞われていたのかもしれない…

 

 

ずっと見つけてやれなかったクレアに対する。

 

 

 

だが、この行動がのちに悲劇を生んでしまった…

 

 

 

 

 

 

 

私はクレアの事やお前の事を全てレイアに話した。

 

 

 

レイアは三日三晩泣いた…そして…暫く塞ぎ込んでしまった…

 

 

 

私は何で言葉をかけていいかわからず…見守る事しかできなかった…

 

 

 

 

 

私は…せめてお前にはレイアや私との関係を黙っておくことにした。

 

 

父親代わりとは言わないが、お前を育てようと決めた。

 

 

 

 

最初は抵抗していたお前も飢えと渇きには勝てなかったようで無我夢中で食べて段々と現実を受け入れ始めた。

 

 

 

 

 

そして…私はお前に生きる術全てを教えた。

 

 

 

 

そして…お前は11歳でエンタメ戦争で功績を立てた…

 

 

 

 

そんなお前の姿を見て…レイアも徐々に立ち直り始めた…

 

 

 

 

レイアにも…

 

 

 

 

2人の姉弟の命が宿っていたのだ。

 

 

 

 

そう…ネリアお前と…

 

 

 

 

 

 

生まれてすぐに白極連邦のスパイに連れ去られた双子の弟だ…

 

 

 

 

その子は希少なドラゴンタイプのポケモン人だったんだ。

 

 

 

それを理由に白極連邦に目をつけられ、連れて行かれた。

 

 

 

 

息子を奪われたレイアはその子を取り戻すために白極連邦に戦争を仕掛け続けた…

 

 

 

だが、そんな事を続けるレイアを疎ましく思った当時の白極連邦書記長はとあるポケモン人にアルカに連れて行かれた我が子を取り戻すチャンスをやると唆し…

 

 

 

竜エネルギーを使ってレイアを殺すように取引をさせた…

 

 

 

 

 

そのポケモン人こそがガブリアス…お前の父親だ…

 

 

 

 

 

レイアと先代のガブリアスは激しく殺し合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激闘の末…レイアは先代のガブリアスに殺されてしまった…

 

 

 

だが、その後すぐに戦場で先代のガブリアスも自ら命を絶った…

 

 

 

恐らくレイアが自分の妻の姉だと知って絶望したからだろう…

 

 

 

レイアは幼い頃に撮ったクレアや私との写真をいつも肌身離さず持っていたからな…

 

 

 

 

 

事の真相を知った私とライアンは残された子供達にはこの事を隠す事にした…

 

 

 

真実を知ればお前達の心には深い傷が残ってしまうと考えて…

 

 

 

 

 

それからライアンは国の軍事力を大幅に下げた。

 

 

 

勿論国民や高官からは批判の声が相次いだ。

 

 

 

 

だが、私はライアンを責める事はできなかった。

 

 

 

ネリアやガブリアスはライアンではなく私を慕っている。

 

 

私はやるせない気持ちに支配されてしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、私はクーデターを起こした…

 

 

 

ライアンに代わり…私が王になる事で彼を悲しみの呪縛から解放し、ラペリコ王国や白極連邦にこれ以上奪われなくなると考えて…

 

 

 

 

ネリアやガブリアスを最強の戦士にする事でレイアとクレアの忘形見を幸せにできると思った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、そうではなかった…

 

 

 

 

ネリアからは憎しみを買い…ガブリアスは私から離れていった…

 

 

罪のない小国を侵略し続け…自分の部下達の暴挙すらもコントロールできない私は…悪魔の独裁者になってしまった。

 

 

 

 

 

私は王の器ではなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

だから…だから私は…

 

 

 

 

 

 

ネリア…お前が私を倒し…新たな王になる事を望んだ。

 

 

 

 

 

ネリア…真の王はこの世のどこにもいない…

 

 

 

だから…お前が世界で最初の真の王となり…

 

 

 

 

アルカを…守っていってくれ。

 

 

 

 

ガブリアス…お前にはネリアを支えてやってほしい。

 

 

 

立ち直るにはまだ時間がかかるかもしれない。

 

 

だが、お前ならできると信じている。

 

 

 

 

お前達が私を倒し、アルカを変革するための作戦…

 

 

 

 

オペレーション・ドラゴンブレイド

 

 

見事に完遂だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

後は頼む

 

 

 

 

叔父 ゲラ・マッドハルトより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手紙を読み終えたネリアは静かに涙を流していた…

 

 

 

 

「馬鹿じゃないの…あいつ…どんだけ不器用なのよ…」

 

 

 

 

「すまん…ネリア…ゲラの事は全て知っていた。だが、私には彼を止める事はできなかったんだ」

 

 

 

 

「まさか…ネリアと俺が従兄妹同士だったなんて…」

 

 

 

 

ライアンは懐から何かを取り出した。

 

 

 

 

 

「ネリア…これをお前に託そう。」

 

 

 

「これは…」

 

 

 

 

黄金の鞘に収められた短刀だった。

 

 

 

 

 

「これは…アルカの魔核だ。」

 

 

 

 

「!!!アルカの…」

 

 

 

 

ネリアはそれを手に取る。

 

 

 

 

「ネリア…それを守り…お前が新たなアルカの王となれ。そして…

 

 

 

レイアやガブリアスの母…そして…ゲラの想いを胸に突き進め!」

 

 

 

 

父親の言葉にネリアは力強く頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…次期大統領選挙にてネリアは圧倒的な票数を獲得し…

 

 

 

アルカ共和国の大統領となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネリアが大統領就任から数日後…エンタメ戦争にて

 

 

 

 

 

「よがっだねぇぇ!!ネリアァァァ!!!!」

 

 

 

 

「もう何であなたが泣くのよぉ。本当に優しくて可愛いわね。コマリは!」

 

 

 

 

私はネリアから一連の話を聞いてエンタメ戦争中にも関わらず号泣してしまった…

 

 

 

 

 

 

後でヴィルやサクナにも詰め寄られて修羅場になったが…

 

 

 

トホホホ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンオウ島 海上

 

 

 

 

アルカ領内に浮かぶ島…

 

 

ガブリアスの心に本当のトラウマを植え付けた元凶が潜む場所…

 

 

 

その島の周辺を不審に飛び回る怪しい魔導ヘリ…

 

 

 

 

 

 

ヘリからは何か大きな鉄の塊が投下される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは海上に落ちたと同時に凄まじい大爆発と共に巨大なキノコ雲を発生させた…

 

 

 

 

 

 

 

ゴアァァァァァァァァァァゴオォォォォォォォエェェェェン!!!!!!

 

 

 

巨龍の咆哮が海の中に響き渡る…

 

 

その熱は海に潜む何者かの身体を焼き尽くした…

 

 

 

 

 

 

 

 

これが…後にアルカに更なる災いをもたらす事になる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢想楽園跡…

 

 

 

 

 

マツバはカルラと共にこの場所を調べていた。

 

 

 

 

「!?カルラはん!!!」

 

 

 

「どうされましたか!?」

 

 

 

 

 

「これ…」

 

 

 

 

ミナキが指差す方を見ると巨大な瓦礫に…

 

 

 

 

虫や草…蜥蜴を模した何かの文字が刻まれていた。

 

 

 

 

 

「これって…」

 

 

 

 

「間違いない…

 

 

 

 

 

 

 

『愚崙徒(グロント)』がここに来たんや…多分ソルト・アクィナスはそいつに…」

 

 

 

 

 

 

「まさか…

 

 

 

『ウルガモス』が…」

 

 

この愚崙徒が天照楽土で近い未来…事件を引き起こす…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムルナイト帝国内

 

 

 

フードを被った少年が人気のない民家で通信用鉱石で会話していた。

 

 

 

 

 

「はい…はい…申し訳ありません。私は部隊を除隊いたします。ムルナイトへの亡命を援助してくださり感謝いたします。

 

 

前国王陛下…それでは。また…」

 

 

 

少年は通信用鉱石を切り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隣に置いてある黒電話の受話器を取り…ダイヤルを回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私です…ゲラ・マッドハルトことギャラドスは討伐されました…これでまた世界の覇権は…

 

 

 

 

 

我々…白極連邦に…」

 

 

 

月明かりに照らされ…

 

 

 

 

 

ドラパルトの顔が明らかになる。

 

 

 

 

 

「恐らく…奴は最初から死を望んでいたかと…だからこそ死のリスクが伴うメガシンカのアイテムを逆さ月から貰ったのでしょう…

 

 

 

 

それからギャラドスの遺伝子と夢想楽園での大量破壊兵器の開発データは無事回収いたしました。

 

 

既に本国へ輸送しています。」

 

 

 

 

ドラパルトは続ける。

 

 

 

 

「大丈夫です。誰も私の正体に気づいていません。

 

 

 

 

 

 

私が本当は白極連邦のスパイである事も…」

 

 

 

通話相手の話を聞くドラパルト…

 

 

 

 

「姉弟?…あぁ。十中八九…

 

 

 

 

 

 

ネリア・カニンガムは生き別れた私の双子の姉で間違い無いでしょう。本人は全く気づいていませんでしたが…

 

いえ。別に気にしてなんかいませんよ?私は親愛なる彼女のために動いていますから…そのためならたとえ血の繋がった姉であろうと。」

 

 

 

 

 

 

「それと…今後の活動についてですが、予定通りムルナイト帝国に潜り込みました。ただ、潜入先については…私に一存願いたい。

 

 

とっておきの隠れ蓑を見つけました…」

 

 

 

 

ドラパルトの視線の先には…

 

 

 

 

 

ブルーナイト邸がある。

 

 

 

 

「それでは…また随時報告いたします…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イグナート・クローン書記長」

 

 

 

 

 

受話器を置くドラパルト…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3章 ドラゴンブレイド 完

 

 

 

 

第4章に続く…

 

 

 




いかがでしたか?


一応ドラパルトの事とかは伏線を張っていました笑笑

ガブリアスの本当のトラウマになった要因については第4章の後の次の章にメインで出て来る予定です!



次回は天照楽土編ですね!頑張ります!!


では、また!!
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