テツノカシラです!!
今年なんか雨少なくないですか?野菜がまた高騰しないといいなぁ
今回はオリジナルの技が登場します!
では、どうぞ!!
手下の下級集団達が一斉にハッサムに飛び掛かり、拘束する。
だが、ハッサムの強靭な腕力と脚力の前では歯が立たずすぐに振り払われてしまう。
「"とんぼがえり"!!!!!」
ハッサムはむしタイプの物理技とんぼがえりで下級集団達をまとめて吹き飛ばす。
そしてパンチや蹴り技で次々と薙ぎ払っていく。
「おらおらぁ!!そんな貧弱じゃ俺をとめらんねぇぞ!!てめぇら!!!!」
下級集団の1人がスタンロッドのような魔道具でハッサムを感電させるが…
「そんなもん効くかぁ!!!!」
ハッサムはスタンロッドを破壊して下級集団の顔にパンチを繰り出す。
下級集団は血を流しながら倒れる。
後ろから掴みかかろうとする下級集団も地面に力づくに押し倒して腹を思い切り踏みつける。
そんな戦闘を繰り返している間に下級集団は全滅した。
デンチュラは車から離れて逃走する。
「ハッサム!!!」
するとマスカーニャ達が駆けつける。
「テラコマリを頼む!!!俺は奴を追う!!逃すか!!!!!」
ハッサムはデンチュラを追う。
東都 南区
上南城跡地
PM12:00
ハッサムは逃走したデンチュラは巨大な堀がある城の跡地に追い詰めた。
「追い詰めたぞ…蜘蛛野郎…」
「追い詰める…ですか…まるで『彼』のような事を言うのですね。」
だが、デンチュラは余裕そうな笑みをマスクの中で浮かべる。
「私は人間が大嫌いです…奴らは私利私欲の為なら大地を汚し森を削り同族であろうと他種族の生物であろうと容赦なく駆逐する野蛮な生物です…
貴方も十分理解しているはずですよ?ハッサム…」
「・・・・」
ハッサムは駆け出し…デンチュラに攻撃を仕掛ける。
パンチ…キック様々な近接戦闘を行うが…
「いいですねぇ!その近接戦闘能力!!流石は赤い死神ハッサム!!!『先代』に育てられただけはありますね!!!」
デンチュラは攻撃を全て素早い身のこなしでかわす。
「その力を人間を殺すために使えばいいものを!!!!」
デンチュラは再びハッサムに糸を放射する
が…
ハッサムは着ていた特攻服を脱いでそれを盾がわりにして糸を防ぎ…
それをデンチュラに被せる
「"バレットパンチ"!!!!!!」
そして…はがねタイプの物理技バレットパンチで攻撃する。
バレットパンチは先制技で相手よりも先に技を放つことができる。
はがね技なのででんきタイプのデンチュラには効果は今ひとつだが…
一発一発が鋭い弾丸のような勢いと威力でデンチュラは思わずのけ反ってしまう。
「う…ぐあ…こうかはいまひとつかつ威力の低い先制技なのにこの威力なんて…
特性『テクニシャン』…貴方との相性は抜群のようですね。」
特性テクニシャン…威力が低い技の威力を上げて放つ事ができる強力な特性である。
この特性によりハッサムはバレットパンチを威力の高い先制技として放てるのだ。
バレットパンチを扱うはがねタイプのポケモン人は数多いが、一番代表的なのはハッサムであろう。
「この打撃力はいいですね…貴方も殺す喜びを覚えたのではないですか?」
「違う…そんな喜び…
俺にはねえ!!!!!!!」
ハッサムの怒号が響き渡る。
「そうですか…私たちは同じポケモン人で同じむしタイプだと言うのに分かり合えないなんて…
残念です!!!!!!」
デンチュラは糸を出して宙を飛び、アクロバティックな動きで堀下へと滑り落ちていく。
ハッサムも跳躍し、デンチュラを追う。
堀下に着地する。
しかし、すぐ後ろにいたデンチュラに拘束されてしまう。
4本の腕で両腕を掴まれてしまい、胴体も力強く掴まれてしまう。
「見てください!!!!この圧倒的な殺傷能力!!!!人ではない喜び!!!貴方も同じポケモン人…なのにそれなのに!!!
ボンギガパゲグバゼパバサンボゼグ!!!!(この幸せが何故わからんのです!!!!)」
興奮したデンチュラはハッサムは堀の壁に押し付ける。
「さぁ…貴方も私に狩られて…幸福の糧となってください…」
だが、ハッサムは堀の壁に足をつけ…
思い切り蹴り…デンチュラごと50mの高さまで跳躍し、
そのまま回転し…
デンチュラを引き剥がした。
ハッサムはそのままバク宙の姿勢になり…背中から虫の羽根を生成して全身に虫エネルギーを集中させる。
そして…
「ギラシラギダ!空中では私が圧倒的に…
不利!!!!!!!」
ハッサムは右足をデンチュラの方へ伸ばし…
そのまま飛び蹴りの姿勢になり…
「"ひこうしゅうげき"!!!!!!!」
「ぐうあぁぁ!?!?」
デンチュラの腹に力強く脚を叩き込む。
そしてそのまま地上へと猛スピードで落下していき…
堀の壁にデンチュラを叩きつけた。
凄まじい轟音が鳴り響き…デンチュラの身体は壁に亀裂が入り、めり込んでしまう。
ハッサムはそのまま地上に着地する。
「バ…ゼ…ガバ…ダパ…ババ…バン…」
デンチュラはそのままこと切れて…地面に落下して絶命した。
「はぁ…はぁ…」
右足が痙攣している…
ひこうしゅうげきはむしタイプの物理技でタイプ相性の不利を無視して相手に攻撃できる強力な技であるが、自分にも反動ダメージが来る。
現在使えるポケモン人はハッサムのみである。
一方…テラコマリ達は…
「ん…んぅ…」
「コマリ様!!!!」
目を覚ました私の視界には目が真っ赤になっているヴィルの顔がまず最初に飛び込んできた。
「ヴィ…ヴィル?お前…南区を離れたんじゃ…」
「コマリ様のおバカ!!!!」
「ぐえぇ!?」
すごい力で抱きしめられた。
「すっごく心配したんですから!!!もう二度とあんな無茶はしないでください!!!!」
いつものふざけた感じではなく真面目に言われた…
「だってヴィルを危険な目に遭わせたくなかったから…ご…ごめん。これからは気をつけるよ…」
私は今回ばかりはこのメイドの言う通りだと思ったので素直に申し訳ないと思う。
「でも…本当に無事でよかった…コマリ様…」
私は泣きじゃくるヴィルの頭を優しく撫でる。
「ったく。無茶すんなよ。俺はお前の相棒なんだぞ?こんな事じゃなくてもっと別の頼り方をしろよな。」
「マスカーニャも悪かった。」
私は相棒にも頭を下げる。
「テラコマリさんは…すごく慕われてるのですね…」
カルラがポツリと呟く
「え?そうかな?」
「すごいです…私にはありませんから…そう言うの…」
何処か悲しげな顔をするカルラ…
だが、私はある大事な事をすぐに思い出す。
「そうだ!ハッサムは!?」
「あいつは下級集団を1人で倒した後あの城の跡地までデンチュラを追って行った。」
よく見ると私たちの周りには下級集団の愚崙徒達が倒れている。
ハッサム…これ全部1人で倒したんだ…
「急いで追いかけよう!!ハッサムが心配だ!!!」
私たちはハッサムを追いかける。
PM12:50
「いた!!ハッサム!!!」
城跡についた私たちはハッサムをすぐに見つけた…
足元には倒れたデンチュラがいる…
「ハッサム!!大丈夫か!?」
「テラコマリ…お前こそ大丈夫か?」
「私は平気だ!それよりお前はどうなんだ!」
「ああ…大丈夫だ。」
足元に視線を移す。
どうやらデンチュラを倒したようだった…
すると私たちはこの後とんでもないものを見る事になる…
「え…何これ…」
なんと…デンチュラの身体から青い炎が燃え盛り始めた。
そして…デンチュラの身体はそのまま灰になってしまった…
「何ですか…これ…」
「やはりか…」
「やはりって…どう言う事?」
「デンチュラは神経組織に『ゲブロン』を埋め込んでいたんだ。」
「ゲブロンって何ですか?」
「俺も詳しくはわからないが、黒い鈴の形をした神具でこれを体内に埋め込む事で自身の攻撃は全て魔核の治癒を無効化できるようになるみたいだ…
だが、使用者が致命傷を負うとゲブロンは青い炎を発生させて使用者の体を灰化させて死なせる…勿論魔核の治癒は受けられないらしい…」
「何ですか…それ…じゃあ犠牲になった人達は…」
「多分…もう生き返らない…」
後に残ったのは灰に塗れた黒い鈴…ゲブロンだけだった…
PM12:50
アマツ・カルラ陣営
第一の愚崙徒 デンチュラ 討伐成功
東都 アマツ本家
PM16:00
デンチュラを倒した私たちだったが…その足取りはかなり重たい…
交流パーティでフーヤオが言っていた事が今ならわかる気がする…
居間にいるとカルラのお祖母さんが入ってきた。
「ご苦労だったね…お前たち。今日はもう休みな。」
それだけ言うと部屋を出ようとする
「カヤ殿…貴方知っていましたね?愚崙徒が本気人間狩りをするときは神具を使う事を…」
マスカーニャはお祖母さんを睨みつける。
「やめろ。マスカーニャ。」
私はマスカーニャを止める。
「だったらなんだい…今更もう止められないよ。」
お祖母さんはそれだけ言い残すと部屋を出る。
「テラコマリさん…私も部屋で休みます…それでは…」
カルラもこはるを連れて部屋を出る。
残された私達は何もせずただ呆然とするしかなかった…
東都 西区
AM2:00
デンチュラがやられたとバルジーナからの知らせを受けた愚崙徒達は再び西区の廃寺に集まっていた。
「デンチュラグギンザデデゾンドグバン?」
「本当じゃ…ハッサム…あの子にやられて…ゲブロンが発動した。」
「やっぱり…ハッサムがやったんだね…」
カメレオンキノコの青年は下に俯いて唇を噛む。
「じゃあ…次は私ね…大丈夫よ。デンチュラの分まで人間を狩るから。」
蠍蝙蝠の女が前に出る。
「ゲギゼギジュザングスバジョ…ゴセゼゲギジャブドボソギバダパ?」
「ゲギギャビダベデガゴギザギダゲロボゾドバギデボソグ。」
バルジーナはゲブロンを蠍蝙蝠の女の腹部に埋め込んだ。
「ベンドグゾギボスゾ…『グライオン 』」
「ヘマなんかしたりしないわ。」
蝙蝠蠍の女…グライオンは羽を広げるとグライダーのように滑空しながら東へと向かった…
「ハッサム…」
カメレオンキノコの青年は首領ウルガモスの方を向く。
「みんなの命を守らねば…」
翌日
PM12:00
昨日から意気消沈している私たち…
食事もあまり喉を通らない…
正直…天舞祭を甘く見ていた…
それも魔核と言う無限に魔力を生み出す正に奇跡の存在があるからだ…
しかし、敵である愚崙徒には魔核の概念は通用しない。
殺さなければ私達が死ぬ…
確かにデンチュラとの会話で何となくは予感はしていたが、まさか本当だとは思わなかった…
ハッサムはどう思っているんだろうか…
すると客間の障子が開けられた…
カルラとこはるだ。
「テラコマリさん…マツバさんからです。
愚崙徒の犠牲になった方のお葬式に来て欲しいと…」
「!!」
葬式なんて10年に一度あるかないかだ…
だが、出ないと言う選択肢はない。
私達は支度をして東都の南区へと向かった。
東都 南区
PM13:30
葬儀の会場には喪服を着た人達が大勢集まっていた。
12人もの人達がデンチュラの犠牲になったそうだ…
「あぁ。みんなお疲れさんや。」
「マツバ…」
葬儀場に着いたら入り口にマツバが立っていた。
「すまんかったな…愚崙徒が神具を使っているかもしれん事…早めに伝えられれば良かったんやけど…」
「大丈夫だ…」
私は周りを見渡す。
暗い表情で会場を行き来する和魂種達…
線香の匂いが漂ってくる。
私たちは式場に入り…犠牲になった12人の人達にお焼香だけした。
犠牲者の中にはマツバの知り合いだと言う考古学者の顔もあった…
帰ろうとした時である…
「テラコマリはん。ちょっとええかな?」
マツバに呼び止められて私は歩みを止めた。
その後ろには恐らく親子と思われる母娘がいる。
娘さんは私と歳は変わらなそうだった。
2人は私にお辞儀をする。
「僕の知り合いの考古学者の先生…
ナツメさんの奥さんと娘さんや。」
「!!!!」
「テラコマリ将軍…カルラ様…本日は主人の為にお焼香にきてくださりありがとうございます。」
「いえ…お焼香をあげる事しか私達にはできませんから…」
私はいつもの口調ではなく敬語で話をする。
すると娘さんの方が口を開く
「そんな事ない…テラコマリ将軍徒カルラ様は父の仇を討ってくれたもの…
実は私…もうすぐ結婚するの…父はその祝いに新しい反物を買う為にあの反物屋に行ったんです…それなのに…それなのに…」
涙を流し始める娘さん
「お願い…テラコマリ将軍…カルラ様…絶対に愚崙徒達を倒して…天照楽土を平和にしてください…これ以上父のような犠牲者を出さない為にも…」
私たちに懇願する娘さん…
その顔からは溢れんばかりの涙を流れている…
森を切り拓かれ…住処を奪われた愚崙徒の気持ちはわかる…
だが…だからといって関係ない人の命が奪われていい訳じゃない。
私が今思っていることはカルラや他のみんなも思っているはずだ。
「大丈夫。絶対に私たちが愚崙徒達を止めて見せます。だから…
安心して元気な赤ちゃんを産んでください。」
カルラの言葉を聞いて私は娘さんのお腹を見る。
娘さんのお腹が少しだけ膨らんでいたのだ…
停車させたビートクロン号に寄りかかりながらハッサムはテラコマリ達を待っていた。
世間ではデンチュラを倒したのはテラコマリと言う事になっている。だが、彼にとってそんな事はどうでもいい。
彼はデンチュラを葬った自身の手を見る。
「あの感触…やっぱり好きにはならねぇな…」
ハッサムは喧嘩は幾度もなくやってきた…
だが、殺し合いは彼は好きになれない。
だから、エンタメ戦争にも参加した事はない。
エンタメ戦争に参加しないのはそれだけが理由ではないが…
ふとハッサムは葬儀場から出てきた少女に目が行く。
容姿が似ていた為一瞬カルラだと思ったが、違った。
恐らく少女は犠牲者の中の遺族…
少女はその場で泣き崩れる。
ハッサムはそれを見て拳を力強く壁にぶつける。
「女の涙はいつ見ても苦しいな…
続けるしかねぇか…」
ハッサムは焼香をしに葬儀場の中に入っていく。
東都 東区
PM19:00
東都 東区にある花街…
様々な芸者の店が立ち並ぶピンクと紫色に染まった街である。
「さぁて…今日はどの店にしようかなぁ?」
ある男がニヤニヤしながら芸者の店を見て回る。
「おっ!お兄さん!お兄さん!うちどう〜?新しい子入ってるよ〜!」
客引きの男に呼び止められて男はその店に近づく。
「新しい子?」
「うんうん!ザルバちゃんって子!中々の美人さんだろう〜?」
「ほ〜う。これは中々!」
「しかもこの子!宿屋同行OKだよ〜?」
「おぉ〜!!それはいいなぁ!」
「どうする〜?お兄さん!」
「決めた!!この子指名で!!」
「ありがとうございまぁす!!!ザルバちゃんご指名入りました〜!!!」
男は店の中で待ち…しばらくすると…
「ご指名ありがとう〜。ザルバで〜す。よろしくお願いしまーす」
「おぉ!!これは中々!!」
男の前に現れたのは紫色の髪をした美女だった。
男はザルバと酒を飲んだり芸者の芸を見たりして楽しんだ後…
2人で宿屋へと入っていく。
「楽しかった〜。お兄さん。面白い人ね…」
「え…えへへ。そうかな?俺もザルバちゃんと遊べて楽しかったよ!」
「そ〜お?嬉しいな〜!うふふふ…なら…
もっと楽しませなさい…」
「え…?」
突然男の背中に激痛が走る。
「あ…が…あ…があぁぁ…」
そして…男の身体はジューと言う音共にドロドロに溶け始めた。
残ったのはわずかな骨と溶けた体組織のみ…
「ゾンド…ビンゲンンゴドボデデダバベ…」
ザルバの正体は
愚崙徒の上級集団の1人…グライオンだった…
続く
いかがでしたか?
ひこうしゅうげきは作者の完全オリジナル技になります。
詳細についてはまた設定資料集に載せますね!
次回はカルラについてちょっと触れられます!
では、また!!