ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

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どうも! テツノカシラです!

最近はランクマかひきこまりの小説を読むかのどちらかしかやっていませんねぇ笑笑

たまーにFOD見たりもしてるか笑笑


では、どうぞ!



逆さ月

 

 

 

決闘から暫くして

 

 

エンタメ戦争において連勝を重ねているテラコマリ率いる第七部隊は皇帝であるカレンから多大なる評価を得ていた。

 

 

ある日テラコマリはカレンにその功績を讃えるパーティに招待をされた。

 

 

最初テラコマリは乗り気ではなかったが、これも仕事の一つとヴィルヘイズに言われ、仕方なく参加することにした。

 

 

 

 

 

 

 

パーティ当日

 

会場には様々な貴族や将軍が来ており、テーブルに並んでいる料理もどれも豪勢な物だった。

 

 

テラコマリは赤いドレスを来てヴィルヘイズ、マスカーニャ、ベリウスと共にパーティに参加していた。

 

 

 

「(うぅ…やっぱり私こう言うの苦手だなぁ。)」

 

 

「閣下…我々はどうすれば良いでしょうか?」

 

 

 

「ベリウス…お前も…いやお前はこういうパーティは苦手か?」

 

 

ベリウスは静かに答える

 

 

「正直言って苦手です。上流階級とは無縁の生活をしてきましたので。」

 

 

「俺もだ。こういうパーティに参加したのも要人警護でしかないからなぁ。」

 

 

マスカーニャもクールぶっているが、手にはかなり汗をかいて緊張している様子を隠せていなかった。

 

 

「そう卑屈になる事はない。お前たちが帝国軍の一員として戦果を上げた事に相違はない。もっと誇っていいとおもうぞ!ベリウス、マスカーニャ!」

 

 

テラコマリは2人を励ます。

 

 

「閣下…」

 

 

「ブラッド…」

 

 

 

 

「やぁ!やぁ! コマリ!パーティを楽しんでいるかな??」

 

 

するとこのパーティの主催者であるカレンがテラコマリ達のそばまで来ていた。

 

 

ヴィルヘイズ、ベリウス、マスカーニャはその場で首を垂れて跪く。

 

 

 

「そんなにかたくなることはない!諸君らもパーティを楽しみたまえ!特にマスカーニャはコマリの良き相棒として活躍してくれているみたいじゃないか!」

 

 

「陛下。勿体なきお言葉です。ありがとうございます。」

 

 

カレンはテラコマリと腕を組む

 

 

「ではでは!コマリよ!朕の事はレンちゃんと呼んで構わないぞ!さぁ共に語り合おうじゃないか!」

 

 

「わ…わかったからそんなにグイグイ引っ張るな…」

 

 

「良いではないか!良いではないか!あっ!マスカーニャも一緒に語り合おう!ちょっと2人を借りるぞ!」

 

 

カレンはテラコマリとマスカーニャを連れて別のテーブルへと移動する。

 

 

 

「時にコマリよ。七紅天の仕事はどうかね?」

 

 

「いや…どうって言われても…」

 

 

「あっはっは!まぁ聞くまでもないか!君はこの数ヶ月で様々な国を打ち破ったのだ。かような七紅天は朕は見た事がない。」

 

 

 

「そ…そうなの?どう見ても運が良かっただけだって…」

 

 

「マスカーニャもコマリを助けてくれているみたいじゃないか。やっぱり2人を組ませて正解だったな!」

 

 

カレンは血液ジュースを手に取って飲む。

 

 

「お前は飲まないのか?」

 

 

「私は血が苦手なんだ…飲めない。」

 

 

「そっか…そうだったな。」

 

 

「(あれ?いじってこない?)」

 

 

テラコマリはマスカーニャがいつもみたいにいじってこない事が気になった。

 

 

カレンもそれを見てジュースを飲んだ後席を離れようとする。

 

 

 

「ではでは〜。後は若い2人で楽しみたまえ〜」

 

 

マスカーニャとテラコマリは突然2人きりになり、気まずくなってしまう。

 

 

 

「(う〜ん…何か…何か気まずい)」

 

 

 

「(やっべぇ…何話したらいいか全然わからない…)」

 

 

 

2人は何を話していいかわからず数秒ほど静寂に包まれる。

 

 

しかし…

 

 

 

 

「ブラッド…聞きたいことがあるんだ。」

 

 

マスカーニャがその静寂を破った。

 

 

 

「な…何?」

 

 

テラコマリはまたいつもみたいに捻くれた事を聞かれてしまうと思い,身構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故…2度もヨハンを殺さなかったんだ?お前は一体何がしたくて何を考えてるんだ?」

 

 

マスカーニャはずっとわからない事を素直にテラコマリにぶつけた。

 

 

テラコマリは突然普段のマスカーニャからは想像できない事を聞かれた為思わず驚いた。

 

 

しかし、すぐに真剣な顔になり、

 

 

 

 

「簡単だよ。私は無益な争いが嫌いなんだ。誰かが血を流すところなんて楽しいはずないでしょ?」

 

 

 

「!!!!」

 

 

 

「本当はエンタメ戦争なんてものも好きじゃない。あんな命を簡単に…紙切れのように捨てられるものなんて好き好んでやってる訳じゃない。」

 

 

 

テラコマリの口から次々と語られる彼女の心境を聞いて驚いたマスカーニャ

 

 

 

「ブラッド…お前…」

 

 

 

「マスカーニャ…私はさ、力って言うのはエンタメ戦争や誇示する為に使うんじゃなくて困ってる人や守りたい人のために使うべきだと思うんだ。」

 

 

 

「守りたい人のために使うべき…」

 

 

 

マスカーニャは今までそんな事を考えた事はなかった。

 

 

愛を知らずに幼少期を育った彼にとって守りたい人なんてものは存在しなかった…

 

 

「(俺は今まで誰かを心から信用して生きた事はなかった…上っ面だけの関係しか築いてこなかった…だけど…こいつなら…

 

 

 

 

 

 

テラコマリ・ガンデスブラッドなら…)」

 

 

 

 

 

「マスカーニャにはいつも助けられてばかりだからいつかは私がお前を守ってやりたいな。この場で言うのもあれだけど…

 

 

 

 

 

いつも本当にありがとう。」

 

 

 

一瞬の曇りもない純粋で綺麗な赤い目…

 

 

「(初めて…心の底から信頼することができるかもしれない!!)」

 

 

 

マスカーニャはそれを見てテラコマリの対する気持ちが固まった。

 

 

「ブラッド…俺からも話したい事がある」

 

 

 

「何かな?流石にこの流れで弄りはやめてよ?」

 

 

 

「そんな事しない!俺の…俺の話を!!!」

 

 

マスカーニャがそう言いかけた時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんは。そこのお二方…」

 

 

突然黒い狐の仮面をつけた少女に2人は声をかけられた。

 

 

 

「え…えっーと。こ…こんばんは?」

 

 

 

「ど…どうも…」

 

 

2人は突然話を遮って挨拶を交わした少女に萎縮してしまう。

 

 

 

「ごめんなさいね。お二人で話してるところに割って入っちゃって。」

 

 

少女はマスカーニャの方に近づく。

 

 

「えっと…私に何か?」

 

 

「いいえ。貴方…とても綺麗なお顔をしてるわね。ねぇ…そのマスクも外してよくお顔を見せて?」

 

 

「は…はぁ…」

 

マスカーニャは渋々いつもつけている黒い星形の仮面を外して素顔を見せる。

 

 

 

「あらぁ…やっぱり…なんて端正な顔立ちなのかしら。目もすごく綺麗で…

 

 

 

私ご・の・み♡」

 

 

 

「えっ///あの////」

 

 

あまり女性慣れしていないマスカーニャは少女の妖艶な声と仕草で思わず顔が赤くなってしまう。

 

 

「(ん?この匂い…どこかで?)」

 

 

それと同時に少女がつけている香水の匂いに覚えがあるような気がした。

 

 

 

少女はマスカーニャから離れると次はテラコマリへと近づく。

 

 

「貴方は…テラコマリ・ガンデスブラッド閣下よね?貴方とも少し話がしたいわ。」

 

 

 

「あ…あぁ。いいとも!共に語り合おうじゃないか!」

 

 

 

テラコマリは腰に手を当てて将軍らしさをアピールする。

 

 

 

「うふふふ…あはははは!!面白いわね!貴方!」

 

 

しかし、少女は腹を抱えて笑い始める。

 

 

 

「噂通りの自由奔放な振る舞いだわ!部下達にも自由な裁量を与えているからエンタメ戦争でも勝ち続けることが出来るのね!」

 

 

 

「ま…まぁ!そうだな!あいつらは放っておいても敵をどんどん倒していくからな!」

 

 

 

 

「あんたが動かなくても?」

 

 

少女の問いに一瞬緊張してしまうが、テラコマリはすぐに平常に戻る。

 

 

 

 

「あ…いや…私が動いてしまえば勝負は一瞬で着いてしまうんだがな!それでは一方的すぎてつまらないからな!」

 

 

 

テラコマリの言葉に少女は指を頬に当てる。

 

 

「確かにあんたが本気を出したら一方的かつ可憐な勝負になってしまうからつまらないわよね。」

 

 

「そうさ!だから私はいつも司令塔になって戦争に参加しているんだ!それが大変なんだけどな…あははは!」

 

 

 

「全くその通りよ!」

 

 

少女はテラコマリに背を向けて同意する。

 

 

 

「敵を倒すための戦いではなく自国の力を誇示するための戦いなんて…」

 

 

 

 

 

「?」

 

 

 

マスカーニャは少しだけ少女の周りの気が変わったことに気づく。

 

 

 

「戦争を侮辱しているとしか思えないわ…」

 

 

 

「ま…まぁそう言う考えもあるな。」

 

 

 

「そうよ…でも一番戦争を侮辱しているのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テラコマリ…あんたよ。」

 

 

少女はゆっくりと仮面に手をかけて外す…

 

 

 

その瞬間少女の周りの気がより鋭い刃物のようになる感覚をマスカーニャは感じた。

 

 

 

 

「(なんなんだ…こいつ…)」

 

 

 

 

 

「あたしはあんたの生き様が本当に気に食わない…あれだけの事をしておいてどうして七紅天なんかしていられるの?どうしてお天道様の下を平然と歩いていられるの?周りからチヤホヤされて…素敵な男の子と相棒になれたのがそんなに嬉しいの?お前さえいなければ…お前さえいなければ.…

 

 

 

 

お前さえいなければ!!!!」

 

 

 

少女はだんだんとピリピリとした気をテラコマリへと向ける。

 

 

 

「(こいつ…何でブラッドに…待て…この感覚…この匂い…

 

 

 

 

俺はこいつとどこかで?)」

 

 

 

少女に既視感をより強く抱き始めたマスカーニャは身構える。

 

 

 

 

「あ…あの」

 

 

 

 

 

 

困惑するテラコマリに少女は振り向く。

 

 

 

「あら。ごめんなさいね。私の名前は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミリセント・ブルーナイト…あんたに3年前の借りを返しにきたのよ。」

 

 

 

「!!!!!!!!」

 

 

テラコマリの脳裏に3年前のトラウマの光景がフラッシュバックする。

 

 

 

それと同時に少女…ミリセントからは強烈な殺気が放れた。

 

 

 

 

 

 

 

「(!!??そうだ!思い出した!こいつはあの時の!!!)」

 

 

ミリセントと以前宮廷で交戦した少女が同一人物だと気づいたマスカーニャ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブラッド!!!!!逃げろ!!!!!」

 

 

 

マスカーニャはテラコマリに駆け寄ろうとするが…

 

 

 

それよりも早くミリセントがドレスからナイフを取り出した。

 

 

 

 

そしてそれをテラコマリに向けて投げる。

 

 

 

「(駄目だ!!!間に合わない!!!)」

 

 

マスカーニャがテラコマリを庇おうと向かうが、間に合わない。

 

 

テラコマリにナイフが突き刺さりそうになるその瞬間

 

 

 

 

「閣下!!!!!!」

 

 

 

ベリウスがテラコマリを突き飛ばした。

 

 

 

テラコマリはそのままミートソースパスタが置かれていたテーブルにぶつかり、尻餅をついた。

 

 

 

頭からミートソースがかかってしまった為テラコマリの顔や髪は赤くなってしまった。

 

 

「!!!!ベリウス!!!!」

 

 

 

テラコマリの視線の先には背中にナイフが刺さったベリウスが立っていた。

 

 

「閣下…お逃げください…」

 

 

ベリウスはそのまま倒れてしまう。

 

 

 

会場から悲鳴が上がり招待客はパニックになり、会場から逃げ出す。

 

 

「あら。外れてあんたの飼い犬に当たっちゃったわね。次は外さないわよ。」

 

 

ミリセントは再びナイフを構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

しかし、激昂し,まるで血に飢えた獣のような牙と爪を剥き出しにしたマスカーニャがミリセントに飛びかかった。

 

 

 

「ちょっと〜!マスカーニャ〜。怖いわ〜。そんな猛獣みたいな顔して襲ってこないでよ〜」

 

 

 

「黙れぇぇ!!!!」

 

 

マスカーニャは爪や牙でミリセントに攻撃をしかけるが、全てかわされてしまっていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テラコマリは何が起きているのかわからなかった。

 

 

「(何が起きたの…私…殺されそうになって…ベリウスが私の身代わりになって…マスカーニャがあいつと戦って…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コマリ様!!!!ふせてください!!!」

 

 

すると後方から毒クナイを構えたヴィルヘイズが走ってきた。

 

 

 

「マスカーニャ殿!!!避けて!!!」

 

 

「!!!!!」

 

 

マスカーニャはその場からすぐに跳躍し,避ける。

 

 

ヴィルヘイズはミリセントに目掛けて毒クナイを投げるが、

 

 

ミリセントも跳躍し、揚々とかわしてしまった。

 

 

毒クナイは壁に突き刺さり、その部分を一瞬で溶かしてしまった。

 

 

 

「溶解性の毒?当たったら死んじゃうじゃない♪」

 

 

 

ミリセントはそのまま床に着地する。

 

 

 

「次こそ当てて見せましょう!」

 

 

ヴィルヘイズは再び毒クナイを構える。

 

 

だが、ミリセントは余裕な表情を見せながらナイフをクルクルと回す。

 

 

 

そして、ナイフを再び投げる動きを見せる

 

 

が…

 

 

 

 

「させるかぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

黒いオーラを手に宿したマスカーニャがミリセントの手を思い切り叩いてナイフを地面に落とさせた。

 

 

マスカーニャは追撃で爪をミリセントに突き立てようとするが…

 

 

 

「おっと!あっぶない♪」

 

 

ミリセントは余裕な様子でかわしてしまう。

 

 

 

そして…地面に落ちたナイフをすぐに拾う。

 

 

 

「今のは"はたきおとす"よね?確かポケモン人の技の一つであくタイプだったわね?」

 

 

 

「知ってるのか?」

 

 

 

マスカーニャはミリセントを睨みながら言う。

 

 

 

「もちろんよ。ポケモン人の事も色々勉強してるから。確か"はたきおとす"は敵が持ち物を何か持っていると威力が更に上がるんだったわね?咄嗟にガードしたからこの程度で済んだわ。」

 

 

マスカーニャに叩かれたミリセントの腕は赤く腫れ上がっていた。

 

 

「でも、ガードしたとは言え…この威力…タイプ一致の技の威力としか思えない。マスカーニャ…貴方くさ・あくタイプなのね!」

 

 

 

ミリセントは嬉しそうに言う。

 

 

「お前…何酔ったみてぇな面してんだよ…」

 

 

マスカーニャはミリセントの態度に怒りを隠しきれなかった。

 

 

 

「嬉しいの!ますます貴方を気に入ったわ!あくタイプも持っていたなんて!」

 

 

 

「何なんだよ!!!何でお前はそこまで俺を!!!」

 

 

マスカーニャは激昂し、叫ぶ。

 

 

しかし、ミリセントはただ笑っているだけ…

 

 

 

 

 

 

「だって…貴方は私と同じ匂いがするもの…貴方も昔はどちらかと言うとこっち側だったんじゃない?」

 

 

 

 

「!!??」

 

 

 

 

その一言でマスカーニャは一瞬動揺してしまうが、すぐに正気に戻り、ミリセントに迫る。

 

 

 

だが、ミリセントに攻撃が届く寸前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、ミリセントの前方から土埃と地面が砕ける音が響き,

 

 

 

 

「ミリセントに手を出すナ!!!!!」

 

 

 

 

岩のような大男が現れ,マスカーニャの攻撃を防御した。

 

 

 

「なっ!!??」

 

 

 

マスカーニャは一度距離をとる。

 

 

 

「助かったわ。キョジオーン。」

 

 

 

 

「ごめん。オデ、遅くなっタ。」

 

 

キョジオーンと呼ばれた大男はマスカーニャの攻撃にビクともしていなかった。

 

 

 

「もう1人仲間が!?」

 

 

 

「ヴィルヘイズ!!奴はポケモン人だ!!」

 

 

 

ヴィルヘイズは毒クナイを構える。

 

 

 

「ミリセントより体も大きく動きも鈍そうです。これなら毒クナイで!!!」

 

 

ヴィルヘイズは毒クナイをキョジオーンに向けて投げる。

 

 

 

 

毒クナイはキョジオーンに見事に突き刺さる。

 

 

 

 

 

 

 

だが、キョジオーンの身体に変化はなく苦しむ様子は全くない。

 

 

 

「えっ…どうして!?」

 

 

 

 

 

「オデに毒は効かなイ。」

 

 

 

キョジオーンは近くにあったテーブルを片手で軽々と持ち上げるとヴィルヘイズ目掛けて投げる。

 

 

 

だが、宙に舞ったテーブルは当時発生した雷撃によって破壊された。

 

 

 

「皇帝陛下!!!」

 

 

雷撃はカレンの魔法による攻撃だった。

 

 

 

「ヴィルヘイズ。そいつの特性は"きよめのしお"と言ってな。毒や麻痺、やけどなどの状態異常を全て無効化してゴーストタイプの技も半減にしてしまうんだ。」

 

 

カレンはミリセントへと視線を移す。

 

 

 

「おい。下郎、朕のパーティをよくもめちゃくちゃにしてくれたな。我が国の大事な兵士にも傷を負わせよって…覚悟はできているな?」

 

 

 

「別にめちゃくちゃする事とかそこで倒れてる犬を殺すのが目的じゃないわ。私はあんたを殺してアルマン・ガンデスブラッドも殺して…

 

 

 

 

そこで無様に座り込んでるテラコマリを殺すのが目的なんだから。」

 

 

 

ミリセントはナイフを手でクルクルと回しながら皇帝であるカレンにも臆する事なく話す。

 

 

 

「話が通じぬ阿保には何を言っても無駄なようだな。吹き飛べ。」

 

 

 

カレンはミリセントとキョジオーンに向けて雷撃を放つ。

 

 

ミリセントは高く跳躍してかわす。

 

 

 

「ぐぅぅぅ!!!!!」

 

 

キョジオーンはその場で防御する。だが、カレンの放った雷撃はあまりにも威力が強すぎる為ダメージは受けてしまう。

 

 

 

 

 

カレンがミリセントに追撃を喰らわせようとするが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テラコマリの近くに着地したミリセントは彼女にナイフを突きつける。

 

 

 

 

「!!!!!」

 

 

テラコマリは恐怖で体が硬直してしまい、目から涙が出てきてしまう。

 

 

 

 

「コマリ様!!!!!」

 

 

「ブラッド!!!!!」

 

 

 

テラコマリを人質にされた為カレンはやむなく攻撃をやめる。

 

 

 

「つまらない…私は本気のあんたと殺し合いがしたいのに…」

 

 

 

「何の…事…」

 

 

 

 

ミリセントは殺意の目をテラコマリに向ける。

 

 

 

「お前に私の気持ちがわかってたまるか!!!」

 

 

 

「!!!!!」

 

 

テラコマリはより恐怖心に包まれて、体が震えてしまう。

 

 

 

「まぁそんな事はどうでもいい。私は今の境遇に満足している。国を追われ…『逆さ月』に入る事が私の宿命…」

 

 

 

 

 

「貴様…やはり逆さ月か」

 

 

 

「逆さ月!?」

 

 

逆さ月と言う言葉を聞いてマスカーニャは驚愕してしまう。

 

 

「(逆さ月と言えば死こそ生ける本質と謳い、六国の魔核の破壊を企てているテロリスト集団だ…警察でも警戒レベル5クラスで捜査している危険な連中だ…そんな奴らの1人…)」

 

 

しかし、テラコマリを人質にされている為下手に動けない。

 

 

 

「ミリセント、そろそろ時間ダ。」

 

 

 

キョジオーンがそう言うと

 

 

 

ミリセントはテラコマリの耳に顔を近づける。

 

 

「テラコマリ…次は殺してあ・げ・る」

 

 

テラコマリの首に小さな軽い傷をつけるとそのまま跳躍し,空中に現れた転移用の魔法陣に飛び込む。

 

 

 

「じゃあね。マスカーニャ!また会いましょう!」

 

 

ミリセントはそのまま逃亡する。

 

 

キョジオーンはその場で会場の床を破壊して地中から逃亡した。

 

 

 

 

 

後に残ったのは無残に荒らされた会場の後だけだった。

 

 

 

 

「!!!ベリウス!!」

 

 

マスカーニャは倒れているベリウスに近づく。

 

 

 

「ベリウス!しっかりしろ!」

 

 

「下手に動かさないほうがいい。ナイフは恐らく『神具』だ。抜かずに柔らかい布で傷口を抑えて止血しなさい。転移魔法を用意しろ!!!ベリウス中尉を急いで病院に搬送するんだ!」

 

 

 

カレンの指示でマスカーニャは自身の服の一部を破いて止血し、会場にいた兵士たちは病院への転移魔法陣を用意する。

 

 

 

 

 

「コマリ様!!大丈夫ですか!?コマリ様!!」

 

 

 

ヴィルヘイズが必死に声をかけるが、テラコマリは放心状態で動けなかった…

 

 

 

 

「どうして…どうして…あいつはまた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私をいじめに来るの…」

 

 

「コマリ様…」

 

 

 

ヴィルヘイズはただ主に寄り添うことしかできなかった…

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 




いかがでしたか?


因みに最初の敵ポケモン人としてキョジオーンを出したのは理由はありますね笑笑

ぜひ当ててみてください!


では、また!
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