またまた遅れてすみませんでした!!!
中々忙しくて書けなくて!
では、どうぞ!!
東都 中央区
レイゲツ本家
AM11:20
カリンは部下達を率いて東区にある花街に向かう準備をしていた。
そこへ連絡を受けたプロヘリヤとリオーナも合流する。
「突然申し訳ございません。ズタズタスキー殿・フラット殿」
「構わない。それで東区の花街とやらに出た愚崙徒は?」
「はい…今朝通報があり…どうやら芸者に化けていたようで男性客7人が犠牲になったと…」
「……手口は?」
カリンが眼鏡をかけた隊員に目を移す。
「手口は何らかの酵素を元にした劇物を体内に注入した事による体組織の分子レベルの破壊による殺害…と思われます。」
「こうそ?…たいそしき?…ぶんしレベル?…」
手口を言われてもリオーナはピンと来ていないようで頭の上にハテナマークが浮かび上がる。
「要約すると何か強い酸性の物で体をドロドロに溶かされて殺されたって事だ。」
「あっ!そう言う事か…って…マジで?…」
リオーナは人間がドロドロに溶けていく過程を想像してしまい、口元を押さえてしまう。
「中々にえげつないやり方をするんだな…」
「これより戦闘準備を整え次第東区の花街へと向かいます。今回はズタズタスキー殿とフラット殿にもご同行願いたい。」
「無論だ。」
「そんな危険な奴は放っておけない!」
2人の返答にカリンは軽く笑みを浮かべる。
「ありがとうございます。では、準備が出来次第東区に向かいますのでよろしくお願いします!」
プロヘリヤとリオーナはそれぞれ武器や魔法石を装備して準備をする。
そして、レイゲツ陣営は東区へ向けて隊を進軍させる。
風前亭
AM11:45
「カルラはん!」
カルラ作の和菓子を食べていたら風前亭に突然マツバが走り込んできた。
「マツバさん!どうされたんですか!?」
「東区の花街に愚崙徒が現れたんや!!」
それを聞いた私達に緊張感が走る。
「今度は東区に!?」
「7人犠牲者も出てる!今レイゲツ陣営も向かってる所や!!」
するとハッサムは目にも止まらない速さで店を出てバイクに跨る。
「ハッサム!!!!」
「先に行かせてもらう。」
ハッサムはバイクのエンジンをかけて急発進させた。
あっと言う間に私達の視界からいなくなった…
「私達も急ごう!カルラ!」
「はい!!」
私達は馬車を拾って東区へと向かった。
同時刻
レイゲツ陣営
「ところでさぁ…プロヘリヤ。花街って何?」
「いや。私にもわからんな。花が多く咲いてる街とかか?レイゲツ殿。花街とはどう言う所なんだ?」
2人は花街について知らない。
だが、プロヘリヤに聞かれたカリンは無表情のまま
「・・・・行けば…わかります…」
なんだかモヤついた返答しかできなかった…
東都 東区
AM12:45
現在東区では愚崙徒による被害がリアルタイムで発生した為住民達は皆屋内待機をしている。
馬車も東区と中央区の境辺りまでしか行けずに私達は花街とやらに向かっていた。
「カルラ…花街ってどんな所なんだ?」
「実は…私にもわからないんです…小さい頃に一度お祖母様に聞いた事があるのですが、『お前は知らなくていい!!!』って怒鳴られました。」
そんなにやばい秘密が隠された場所なのか…
何か余計に知りたくなってくる。
「ヴィルとマスカーニャは知ってるか?」
「いえ。全く。」
「いや。知らないなぁ…」
「日々あちこちに諜報活動をしているこはるなら知っているのでは?」
カルラもこはるに聞く。
「・・・知らない方がいい…って言うか行けばわかる…」
「??」
はぐらかすような言い方をするこはる…
一体何があるのだろうか…
花街
同時刻
「なななな…」
「何此処ぉぉ!?////」
プロヘリヤとリオーナは絶句した。
花街とは所謂…
芸者屋と遊女屋が入り混じった地区である。
「何が花街だ!?////如何わしい店ばかりじゃないか!?////」
「こ…こんな所早く出たい…////」
大人の世界に全く耐性がない2人は顔を真っ赤にしながら周りの店を見ないようにする。
「まぁ…お2人はそう反応すると思っていました…」
現在花街には人はひとりもいない…
無人となった街を進んでいくレイゲツ陣営。
カリンは妙に慣れた足取りで花街を進んでいく…
「「(何で慣れた足取りで街を歩けるのだろうか…)」」
2人は少し疑問に思うが、すぐに気持ちを切り替えて後に続く。
暫く歩いていると…
「ん?」
カリン達の前方に人が立っていた…
芸者の姿をした女だ。
紫色の髪色をして艶かしさもある…
「あれは…」
「ええ…恐らくは…」
カリンは恐る恐る女に近づく。
「そこのご婦人…」
「ん?私…ですか?」
女はカリンに色気のある笑みを浮かべる。
皇帝と同じ同性愛者のカリンはその笑みに一瞬ドキりとしてしまうが、すぐに平常心を保ち再び女と向き合う。
「1時間程前この地区に愚崙徒が現れたと通報があり、現在該当地区に住まわれている方は屋内待機するよう警報が出されています。危険ですので早く避難を…」
「そうですか…それは怖いですねぇ…
なら貴方達も逃げなさい…
あの世にね!!!!!」
突然女の背中から何かが伸びてカリンに襲いかかった!!
正体はサソリの尻尾だった。
「そうはさせん!!!」
だが、一発の弾丸が尻尾を弾いた。
女は尻尾を一度引っ込める。
「ちっ!!!」
「はぁぁぁ!!!!」
すかさずリオーナが女に蹴りと正拳突きを浴びせる。
女は防御したが、勢いを殺しきれずそのまま転倒する。
「もう一発!!!!!」
リオーナがさらに攻撃を加えようとしたが…
「にゃああぁ!!??」
女はリオーナの頭に蹴りを入れて怯ませてからすかさず立ち上がる。
「あたしの獲物達を逃がしやがって…
お前達全員生きて帰さん!!!」
女の姿がみるみる変わっていく。
右腕はサソリの鋏に変形し、左腕は鋭い鉤爪が生えたものに変わる。
背中からグライダーの形をしたコウモリの羽根が生成されていく。
そして…コウモリとサソリを模した仮面を装着する。
鉤爪や尻尾の筋には赤黒い液体が分泌されている…
「ガダギパゾブガゴシ『グライオン』!!!リバゴソギビギデジャス!!!!!(あたしは毒蠍『グライオン』!!!!皆殺しにしてやる!!!!)」
愚崙徒上級集団の1人…グライオンは鉤爪を構えながらリオーナに近づく。
「死になさい!!!!!!」
「!!??」
鉤爪をリオーナに振り下ろす。
リオーナはすぐに素早い身のこなしでかわした。
だが、鉤爪が当たった箇所は…
「と…溶けてる…」
何とジュウゥ…と言う音を立てて白い煙を発生させながら溶けていたのだ。
「なるほどな…あれで被害者の身体を…」
「強酸性の溶解液か…」
プロヘリヤがグライオンに向けて発砲する。
だが、グライオンは尻尾と鋏でガードし、銃弾を弾いてしまった。
「防御力もかなり高そうだ…」
「では、次は私が!!!!」
カリンが刀を抜き、グライオンを斬ろうとするが、鋏で防がれてしまう。
「ルザジョ!!!!」
尻尾の針をカリンに向けて振り下ろす。
だが、カリンはすぐにかわして態勢を立て直す。
「レイゲツ殿。凄い反射神経だな。」
「いえ。和魂種ならば皆できます。」
尻尾の針が突き刺さった箇所は溶けて白い煙を放つ。
グライオンが溶解液を大量に分泌した影響で白い煙が充満し始めていた。
その影響でカリンの部下達が咳き込みをし始めている…
「く…この煙を吸うだけで危険だな…一度撤退する!!」
レイゲツ陣営は武器を収め、撤退を始める。
「逃がすか!!!!!」
グライオンはすかさず追い討ちをかけようとするが、
カリンは閃光魔法石を投げて目眩しをした。
眩しい光に思わず顔を腕で覆ってしまうグライオン
目を開けた時には既にレイゲツ陣営は姿を消していた。
「ブゴガ…ヅギパババサズボソグ」
グライオンをそう言い捨てると花街の奥へと姿を消した。
PM13:30
私たちは花街に到着した。
「ヴィル…何か…ピンク色が多く…ないか?」
「ですね…理由は全くわかりませんが…」
「何だかとても綺麗ですね…お祖母様がどうして怒ったのか全くわかりません…」
第一印象は綺麗な街だった…
こはるが答えづらいような反応をしていたのがよくわからない。
「あ…あぁ…花街って…そう言う事か…」
何故かマスカーニャだけが顔を赤くして俯いている。
「何で顔を赤くしてるんだ?」
「いや…何でもない…」
マスカーニャはそのまま私たちから顔を逸らす。
するとこはるがマスカーニャに近づく。
「絶対に行っちゃダメだよ。もしも行ったらテラコマリに言うから。」
「わ…わかってるよ!/////」
何か耳打ちされたようだが、よく聞こえなかった。
「どうやら花街の人々は既に避難したようですね…」
人は1人もいない。避難は間に合ったみたいだ。
私達は愚崙徒を探す。
すると目の前に見慣れた赤い髪の少年の姿が見えた。
ハッサムだ。
「ハッサム!!」
私たちが近づくとハッサムは地面に膝をついて何かを見ている。
「ハッサム…一体どうしたのですか?…」
「見ろ…これ。」
ハッサムが指差す方を見ると地面や壁がドロドロに溶けていた…
「これは…」
「多分愚崙徒だ。」
「恐らく強酸性の溶解液ですね…人間にかかれば恐らくは骨まで…」
ヴィルは毒薬や劇物に詳しい為すぐに溶解液とわかったらしい…
そんなテラコマリ達を
グライオンは建物の屋根に逆さまに捕まりながら狙っていた…
「ヅギパガギヅサザ…」
グライオンは羽根を広げてテラコマリ達に飛びかかった!
「ギシャアァァァ!!!!!!」
「!?避けろぉ!!!!」
ハッサムの叫び声で私達はすぐに避けた。
鈍臭い私やカルラはこはるとヴィルに抱えられながら
ハッサムとマスカーニャは自力で避けた。
「何だこいつは…」
私たちの目の前に現れたのはまるでコウモリとサソリを合わせたような姿をしたポケモン人だった。
頭部にはサソリとコウモリを模した仮面を付けている。
体型からして多分女の人だ…
「ん?」
ポケモン人はハッサムに目線を向ける。
「貴方…もしかして…ハッサム?」
「あぁ…」
「やっぱりね…私はグライオン。貴方は殺したデンチュラと同じ…下級集団から上級集団に昇格した愚崙徒よ。」
グライオンと名乗ったポケモン人の蠍の尻尾や鉤爪から赤黒い液体が流れ出ている…
それが地面に垂れるとその部分が溶ける…
「ひどいわねぇ…『仲間』を殺すのってどんな気持ちなの?」
「!!??」
ハッサムがその言葉に一瞬動揺した瞬間にグライオンは鉤爪で襲いかかる。
だが、ハッサムは素早い身のこなしでかわした。
「グダジャギパベ…」
グライオンがハッサムに追撃をしようとした時マスカーニャがグライオンの後ろに回り込んで木の剣で攻撃する。
木の剣はグライオンに命中するが…
まるで金属に当たったかのような音が響いた。
「!?」
「うふふ…その程度じゃ私の耐久力を突破できないわよ。」
グライオンが尻尾をマスカーニャに向けて突き刺そうとするが…
マスカーニャはすぐにかわす。
「マスカーニャ!!」
「大丈夫だ!何だこいつ…ありえないぐらい硬かった…」
木の剣にも亀裂が入っている…
グライオンは周囲を見渡す。
「でも…流石に多勢対無勢は武が悪いわね…
これを使うしかないか…」
グライオンは懐から何かを取り出す…
「何か取り出した?」
それは紫色の水晶玉だった…
あれは一体…
「あれは…もしやどくどくだま?」
「どくどくだま?」
「ポケモン人に猛毒を与える道具です。何故あんな物を…」
グライオンは仮面を外し…
そのどくどくだまを飲み込んだ。
「あいつ何でどくどくだまを!?」
「自ら猛毒に…」
グライオンの全身に猛毒が回り始める。
「これでよし…さぁ続きをしましょう。」
しかし、猛毒が身体中を循環しているというのにグライオンは苦しんでいる様子はない。
「(何なんだ…何故自ら猛毒状態に…下手に近づくのはよそう。)」
マスカーニャは葉を4枚取り出し…
それを刃に変えてグライオン目掛けて投擲する。
グライオンは鋏で全て弾く。
そして…尻尾を伸ばしてマスカーニャに攻撃を仕掛ける。
マスカーニャをそれをかわして右手にトリックフラワーの花爆弾を生成する。
そしてそれをグライオンに投げる。
グライオンは花爆弾をはたき落とそうとするが、トリックフラワーは絶対必中の為グライオンの体に花爆弾が仕掛けられる。
「トリックフラワー!!!」
そしてトリックフラワーを起爆した。
「ぐ…」
トリックフラワーを食らったグライオンは漸くよろける。
毒状態になったと言う事はどくタイプやはがねタイプではない。
かと言ってくさタイプの技を半減にできるタイプのダメージとは思えない。
「よし!効いてる!」
「すごいですね…彼強かったんですね。」
「まぁ腕力は私の方が強いですが、すばしっこさでは負けます。」
感心するカルラと負け惜しみを言いつつもマスカーニャを認めるヴィル。
「マスカーニャ。大丈夫か?」
「ああ。今回はお前1人に背負わせたりなんかしない。」
「・・・」
だが…
「ババババビブパベ…ザベゾパダギンゴドバサゾヅサブブゾゾジャバギパ。」
グライオンの身体には傷一つついていなかった。
明らかに大きなダメージを受けたような反応だったのに。
「これだけ回復すれば使えるわね…」
するとグライオンは鋏で自分の体を傷つけた。
血が流れ出る。
「なっ!?」
「まさか…」
「"みがわり"」
グライオンが技名を言うと流れ出た血が人形の形に変わる。
「な…何だあれ!?」
「あれは…みがわり…ほぼ全てのポケモン人が使える変化技です。自身の身体にダメージを与えることでみがわり人形を作り出して壊されない限り相手の攻撃を無力化する技です。」
グライオンの周囲を不気味に漂う身代わり人形…
「身代わり人形を壊すぞ!!!ハッサム!!」
「あ…あぁ。」
マスカーニャとハッサムはグライオンに向かう。
だが、何だかハッサムの様子がおかしい気がする。
何だこの違和感は…
「はたきおとす!!!」
マスカーニャははたきおとすで攻撃するが…
「"まもる"」
だが、グライオンは使用すれば相手のどんな攻撃も防ぐバリアーを展開する変化技…まもるで攻撃を防ぐ。
「くそ!!!」
マスカーニャはグライオンから距離を取る。
更に信じられない光景が目に映る。
何と…猛毒状態のはずのグライオンの傷がみるみる塞がっていくのだ。
「何で…傷が回復してるぞ!」
「猛毒状態なのに…」
何が何だかわからなかった。
「まさか…お前の特性って…」
ハッサムの言葉にグライオンは仮面の下でニヤリと笑う。
「正解よ…私の特性は…
『ポイズンヒール』よ。」
「ポイズンヒールだと!?」
ポイズンヒール…それは毒・猛毒状態時にダメージを受けるとそのダメージを回復すると言う強力な特性。
耐久力が高く溶解液を放つ固有能力を持つグライオンとはかなり相性がいい。
「ヤベェぞ…このままじゃ…
みがわりとまもるを繰り返されるだけで消耗させられる。」
「ふっふっふっふ…じしん!!!!」
ハッサムとマスカーニャにグライオンはじしんを放つ!!
一方一時撤退したレイゲツ陣営は…
「アマツ陣営が戦闘開始したらしいな。」
「はい。斥候の情報によるとグライオンはどうやら特性ポイズンヒールで回復しつつみがわりやまもる・溶解液やじしん攻撃で相手をじわじわと消耗させる戦法をするようです。」
「なるほど…撤退して正解だった。」
「カリン様!!!!」
すると…待機していたフーヤオがカリンの部屋に入ってくる。
「科学班からです!!
グライオンの溶解液を中和する弾と…
外殻を破壊する魔法石が完成しました!!」
フーヤオが一発の弾丸と魔法石をカリンに手渡す。
カリンはそれを手に取り、立ち上がる。
「ズタズタスキー殿とフラット殿を呼べ。再び花街に向かう。」
「了解いたしました!」
フーヤオは一瞬で姿を消す。
「カルラなんぞに獲物を横取りさせん!」
カリンは刀を強く握り…部屋を後にする。
続く
いかがでしたか?
グライオンは自分も今でも苦しめられているポケモンですね笑笑
では、また!!