ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

63 / 67
どうも! テツノカシラです!!



すごく文章が長くなってしまった…



では、どうぞ!!


バサギリとカルラ

 

 

 

東都 西区

 

 

廃寺

 

AM11:10

 

 

普段は夜しかこの場に姿を現さないウルガモスが昼間にも関わらず姿を見せていた。

 

 

 

 

その傍にはハッサムの物とは少し違うオートバイが停めてあった…

 

 

 

 

「ウルガモス…どこへ行くのじゃ?」

 

 

 

バルジーナがヘルメットを被るウルガモスに問いかける。

 

 

 

 

 

 

「俺も久々に…街に行こうと思う…」

 

 

 

 

 

「行ってはならん…お前は顔を知られている…」

 

 

 

 

 

「ヘルメットを付けていればわからないさ。」

 

 

 

 

ウルガモスはバイクに跨り、エンジンをかける。

 

 

 

虫の羽音のようなエンジン音だった…

 

 

 

 

 

「夜までには戻る…

 

 

 

行くぞ…オートセクター。」

 

 

 

ウルガモスは愛機…オートセクターを東都に向けて走らせていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッサムの家

 

 

AM11:15

 

 

ハッサムの過去を聞いて…私やカルラが想像していたよりも遥かに深刻で残酷な運命だと感じた…

 

 

彼が女性と戦えない理由…それは実の母親からのあまりにも酷い虐待によるトラウマだったのだ…

 

 

敵の女性に攻撃を仕掛けようとするとどうしても母親の怒りと狂気に満ちた顔を連想してしまい…体がすくんでしまうと言うのだ。

 

 

 

 

 

「話の続きをするぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の中に逃げた俺は愚崙徒の前首領バサギリと出会った…

 

 

 

黒と茶が混じった髪をしていて俺が言えた義理じゃないが、正にアウトローな見た目をしてた…

 

 

 

「お前…此処が俺たち愚崙徒の縄張りだってわかってんのか?」

 

 

 

 

「・・・・」

 

 

 

 

バサギリは俺に対して威嚇や警告も交えて話しかけてきた…

 

 

 

だけど…空腹や疲労が限界に達していた俺に…返事をする気力なんてもうなかった…

 

 

 

 

 

 

「にしても…こいつ随分痩せてるな…着物からして娘みたいだが…」

 

 

 

 

 

 

バサギリは俺のことを観察するように見てきた…

 

 

 

 

 

「ん?この着物の家紋…

 

 

 

まさか…」

 

 

 

 

だが、家紋や俺の身体を見てからバサギリの表情が変わったんだ。

 

 

 

それと同時に…

 

 

 

 

 

 

 

「いたぞ!!若様だ!」

 

 

 

 

キサキの追っ手が迫ってきていた。

 

 

 

 

 

「もう…来ちゃっ…た…」

 

 

 

 

 

「おい。貴様ポケモン人か?」

 

 

 

 

 

「だからなんだ?」

 

 

 

 

 

「そのお方はお前のような奴が近づいていいご身分のお方ではない。殺されたくなければ早々に去れ。」

 

 

 

 

だけどバサギリは怯む事はなかった

 

 

 

 

 

「てめぇらこそ…この山が俺ら愚崙徒の縄張りだって知っててズカズカ入ってきたのか?」

 

 

 

「愚崙徒!?」

 

 

 

 

「貴様…まさか愚崙徒の首領の!?」

 

 

 

 

 

 

「あぁ。てめぇら…キサキの家の奴らだろ?

 

 

 

 

じゃあこいつはキサキの跡取りの餓鬼か…」

 

 

 

 

 

「き…貴様のような獣に応える義理はないわ!!」

 

 

 

 

「さっさとキキョウ様をこちらに引き渡せ!!!」

 

 

 

 

 

バサギリは俺に再び目を向ける。

 

 

 

「こいつ…ポケモン人だろ?

 

 

 

何でこんなガリガリに痩せ細ってんだよ。」

 

 

 

 

 

 

「キキョウ様はキサキ家の偉大なる跡取りになるのだ!ポケモン人である事も当に捨てられたわ!!」

 

 

 

 

 

「それは全て跡取りになる為に必要な過程なのだ!!!!」

 

 

 

 

 

キサキの者達の言葉の一つ一つに優しさや慈悲のかけらもなく…俺は思わず涙を流した…

 

 

 

誰1人も…俺の苦しみを理解してくれない…

 

 

 

 

俺はついに我慢できなくなった…

 

 

 

 

 

 

「お腹…空いた…」

 

 

 

 

「・・・・」

 

 

 

 

 

「叩かれ…るの…嫌だ…怖い…」

 

 

 

 

 

それしか言葉は出てこなかった…

 

 

 

だけどそれだけで十分だった…

 

 

 

 

 

 

「キキョウ様!!何を弱音を吐かれているのですか!?」

 

 

 

 

 

「これは帰ったらご当主様にまたキツくお叱りを…」

 

 

 

 

 

 

 

追っ手の1人が言葉を何か言いかけた瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつは鼻血を流しながら後方の林に吹き飛ばされていた…

 

 

 

 

 

 

バサギリが左足を宙に浮かせた状態にしているのを見てすぐに蹴り飛ばした事を理解した…

 

 

 

 

 

 

「おい…」

 

 

 

 

 

「き…貴様正気か!?」

 

 

 

 

「たかがポケモン人がキサキに手を出せばどうなるかわかっているのか!?」

 

 

 

 

「一族諸共皆殺しになるぞ!!!」

 

 

 

 

追っ手達は武器を構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきから黙って聞いてりゃ…てめぇら全員救いようのねぇクズどもだな。あの頃となんも変わっちゃいねぇ。まだこんなちいせぇ餓鬼にまともに飯も与えず体罰ばかり…反吐が出るぜ…」

 

 

 

 

 

「黙れ!!!我らに口答えするな!!!!」

 

 

 

 

 

 

追っ手の1人がバサギリに斬りかかろうとした瞬間

 

 

 

 

 

 

バサギリは強力なむしエネルギーを身体から放って追っ手を威圧した…

 

 

「こ…これは…」

 

 

 

「たかがむしタイプがこんなエネルギー量を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全員とっとと失せやがれぇぇ!!!!!これ以上俺らの山を荒らすつもりなら皆殺しにしてやる!!!!!!」

 

 

 

 

その恫喝で殺されると悟った追っ手達は蜘蛛の子を散らすように山から逃げていった…

 

 

 

 

 

 

俺はただ唖然としていた…

 

 

何が起こったのかすぐには理解ができなかった…

 

 

 

 

「立てるか?…」

 

 

 

バサギリは困惑していた俺に優しく手を差し伸べてくれた…

 

 

 

 

俺は弱々しくその手を握って何とか立ち上がった。

 

 

 

 

「お前…名前は?」

 

 

 

 

「私は…キキョウ…です…」

 

 

 

 

俺は母親に強引に付けられた名前を名乗った…

 

 

 

 

だが、バサギリは首を横に振った。

 

 

 

 

 

「違う。お前の本当の名前だ。」

 

 

 

 

 

「え…本当の…名前?」

 

 

 

 

「そうだ。」

 

 

 

 

 

 

俺は母親に二度と名乗ってはいけないと言われた真名を名乗った。

 

 

 

 

 

 

 

「ハッサム…」

 

 

 

「ハッサムか…

 

 

 

ついてこい。」

 

 

 

 

「は…はい。」

 

 

 

 

 

バサギリに手を引かれて俺はそのまま彼についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着いた先は小さな村だった。

 

 

 

其処が愚崙徒達の集落だと言う。

 

 

 

「綺麗…」

 

 

 

とても美しい場所だった…

 

 

村の周囲に自生している木々は街の物よりも大きく神秘さを漂わせている。

 

 

川の水はとても澄んでいて魚が泳いでいる。

 

 

 

陽の光に照らされて村全体がとても輝いていたんだ。

 

 

 

 

「だろ?此処が俺たちの家…

 

 

 

 

太陽の郷だ。」

 

 

 

 

太陽の郷…正にその名前にぴったりな秘境だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村の中に入って俺はバサギリの家に案内された。

 

 

 

 

「おーい。ガモス、ガッサ。帰ったぞ〜。」

 

 

 

 

 

バサギリが名前を呼ぶと家の奥から俺と同い年ぐらいの少年2人が姿を見せた…

 

 

 

 

「おかえり…」

 

 

 

「兄さん。おかえりなさい!」

 

 

 

この2人が後に愚崙徒の首領となるウルガモスと…キノガッサだった。

 

 

 

 

「結局縄張りは大丈夫だったの?」

 

 

 

「あぁ。大丈夫だ。」

 

 

 

「ん?その子は…誰?」

 

 

 

キノガッサが俺を見て首を傾げる。

 

 

 

「女か…気配からしてポケモン人みてぇだが…」

 

 

 

ウルガモスも俺に警戒心を抱きながら見つめる…

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや…こいつは男だ。どうやら…キサキから逃げてきたみてぇだ。」

 

 

 

キサキと言う言葉を聞いて2人の顔色が変わった。

 

 

 

 

 

「キサキから…って事は。」

 

 

 

 

ウルガモスはバサギリを見ながら話す。

 

 

 

 

 

「訳ありだ。」

 

 

 

 

 

バサギリは靴を脱いで俺と一緒に家に上がる。

 

 

 

 

「とりあえずまぁ…飯にするか。こいつも相当腹減ってるみたいだしな。

 

 

 

釜飯作っぞ!!」

 

 

 

 

 

「また釜飯かよ…この前食ったばっかりじゃん。」

 

 

 

 

「僕は好きだよ。兄さんが作る釜飯。」

 

 

 

 

俺は状況をあまりよく飲み込めないまま流れに身を任せて3人と食卓を囲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜。食った食った!」

 

 

 

「兄ちゃん…食い過ぎ。腹壊すぞ。」

 

 

 

「美味しかったね〜。山菜と川魚の釜飯。」

 

 

 

見知らぬ連中と一緒に飯を食うのは普段なら抵抗があった。

 

 

だけどこの時の俺はそれすらも忘れるほどの空腹と乾きに苦しめられていたせいで脂の乗った川魚とシャキシャキして水々しい山菜が入った釜飯を無我夢中で食べた…

 

 

 

 

 

「警戒する余裕もない程腹減らしてたんだな…」

 

 

 

 

「す…すみません…」

 

 

 

 

「謝んなよ。お前が悪いわけじゃないだろ?」

 

 

 

「ガモス…少し言い方がキツイよ?ごめんね?」

 

 

 

ウルガモスが無愛想にそう返答する。

 

 

それを宥めるキノガッサ。

 

 

 

 

「さて…腹もいっぱいになった事だし。

 

 

 

 

ハッサム…話してくれるか?お前がキサキの家で何をされたか。」

 

 

 

 

 

「はい…」

 

 

 

 

俺はバサギリ達にこれまでの事を全て話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全て話し終えて…

 

 

3人はただ黙っている…

 

 

囲炉裏の火のパチパチと言う音だけがしていた。

 

 

 

 

「そうか…」

 

 

 

バサギリはただ優しく俺の頭に手を置いた。

 

 

 

一瞬叩かれると勘違いして身震いをしてしまった。

 

 

 

 

「辛かったな…今まで…」

 

 

 

 

短いが、とても暖かくて心地いい言葉だった…

 

 

 

キサキの家の奴らは誰も俺の苦痛の叫びを聞いてくれなかった…

 

 

 

初めてだった。俺に優しく声をかけてくれた人は…

 

 

 

 

 

俺はそれまで押さえていた感情が溢れ出して気がついたら涙を流していた…

 

 

 

 

「お…おい。泣くなよ。なんで泣くんだよ。悪いのはキサキの家の奴らだろ?」

 

 

 

「ガモス。やめなって。

 

 

 

彼は僕らと同じだ。わかってるでしょ?」

 

 

 

 

「・・・」

 

 

 

 

キノガッサとウルガモスも俺の話に共感してくれた…

 

 

 

 

 

「よく堪えてきた。これからはもう堪える必要はない。」

 

 

 

 

「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前…俺の弟になれ。今日から此処がお前の家だ。」

 

 

 

 

バサギリが優しく微笑んで俺の頭を撫でた。

 

 

 

「で…でも。あの人達…私を追って…必ず来る…」

 

 

 

「んなもん。俺がぶっ飛ばしてやるから心配すんな!!」

 

 

その言葉が本当に嬉しかった…

 

 

 

 

「お前らもいいだろ?兄弟が増えるんだぜ?」

 

 

 

 

 

 

「僕は賛成!家族が多い方がいい!」

 

 

 

 

 

「まぁ…兄ちゃんに任せる…」

 

 

 

 

 

 

2人も反対する事なくすぐに賛成してくれた。

 

 

 

 

 

「うっし!今日から俺たちは家族だ!!よろしくな!

 

 

 

ハッサム!」

 

 

 

 

 

「は…はい!よろしくお願い申し上げます!」

 

 

 

3人は俺を家族として受け入れてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜…

 

 

 

 

俺は中々寝付けなかった。

 

 

 

バサギリは隣の部屋で大いびきをかいて寝てるが…

 

 

 

 

「寝れねーのか?」

 

 

 

寝付けない俺にウルガモスが声をかけてきた。

 

 

 

「は…はい。何だか嬉しさと不安で中々寝れなくて…」

 

 

 

 

「まぁそうだよね。僕も最初の頃はそうだった。」

 

 

 

キノガッサも起きていたようで俺に声をかけた。

 

 

 

 

「お2人は…いつ頃からバサギリさんと暮らしているのですか?」

 

 

 

 

「俺は2年前から」

 

 

 

「僕は1年前だね。」

 

 

 

 

「どう言った経緯で?」

 

 

 

 

 

2人は自分たちの事を話してくれた…

 

 

 

キノガッサは五剣帝のマトウ家の三男として生まれたらしいが…

 

 

生まれてすぐに死んだ父親である先代のキノガッサがマトウ家の長女の愛人だったらしく1人だけ父親が違う彼は乱雑な扱いを受けていたらしい。

 

更にポケモン人の中では弱いと言われるくさタイプである事も拍車をかけて酷い差別も受けてゴミ捨て場に捨てられた所をバサギリに拾われたと話した。

 

 

 

 

 

 

ウルガモスは普通の家で産まれたらしいが、父親の死後しばらくしてから間引きと称して実の母親に山に置き去りにされた所を拾われたと言う…

 

 

 

 

 

 

「俺さぁ…母親に恨まれてたんだ…父親…先代のウルガモスが死んだのは俺を産んだ事が原因だって…恨み言をずっーと言われてきた…」

 

 

 

「そう…だったんですか。」

 

 

 

 

ウルガモスは上言のように言っていたが…俺は真剣に聞いていた。

 

 

 

 

「人間って勝手だよな…俺も街にいた頃むしタイプって理由だけで周りから石投げられたりとかしたぜ。」

 

 

 

 

「僕もこの役立たずの穀潰しが!って言われて蹴られたりとかした…」

 

 

 

 

 

同じだった…俺と…

 

 

 

 

俺も家の使用人からむしタイプって理由だけで蔑まされたりしたから…

 

 

 

 

「俺達…似たもの同士だな。」

 

 

 

 

「改めて話すとそうだね。」

 

 

 

 

「そうですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからな。同じ痛みを知ってるからこそわかりあえるぜ。」

 

 

 

 

「え…」

 

 

 

ウルガモスがそう話す。

 

 

 

 

「俺たちは人間から差別を受けてきた…

 

 

 

だからこそ同じ苦しみを理解し合える兄弟になれる。

 

 

 

 

 

これからは兄ちゃんと一緒に3人兄弟で頑張っていこうぜ!」

 

 

 

 

ウルガモスがサムズアップをする。

 

 

 

初めて見たウルガモスの笑顔はまるで太陽のようだった。

 

 

 

 

「うん!そうだね!これからよろしく!ハッサム!」

 

 

 

 

キノガッサも俺に手を差し伸べる。

 

 

 

 

俺は本当に嬉しかった。

 

 

初めて家族ができたような気がして…

 

 

 

いや家族ができたんだ。

 

 

 

 

「はい!私こそこれからよろしくお願いします!!」

 

 

 

俺はキノガッサとウルガモスと固い握手を交わした。

 

 

 

 

 

「おいおい。お前男なんだろ?だったらその私って一人称やめろって。」

 

 

 

 

「敬語もなし!」

 

 

 

「え…じゃあ…なんて言えば?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺みたいにさ!一人称は俺!兄ちゃんみたいな感じで行こうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ…わかった!お…俺…頑張る…ぜ!ウルガモス!キノガッサ!」

 

 

 

 

ウルガモスに言われて慣れないながら俺は頑張った…

 

 

 

 

 

 

 

 

それからは大変ながらも毎日が楽しい日々だった…

 

 

 

 

 

ウルガモスやキノガッサとも山の中を駆け回ったり…山菜採りをしたり釣りなんかもしたな。

 

 

 

 

兄貴には戦い方や狩りのやり方を教わった。

 

 

「いいか。ハッサム。俺たちは火を出す事も水を操る事もできない。お前や俺は腕力がかなりあるから打撃や斬撃が主な武器になるが、それだけでは心許ない。

 

 

 

そこで役に立つのが…足技だ。お前にはパンチだけではなく足技も教えてやる。」

 

 

 

 

 

 

 

「わかった!兄貴!」

 

 

 

 

 

 

俺の蹴りは兄貴から教わった物だったんだ。

 

 

 

 

 

俺は着々と戦闘能力を身につけて…

 

 

 

 

10歳になって…

 

 

 

初めての狩りをした。

 

 

 

愚崙徒は狩猟民族だ。一人前として認められるには1人で狩りをして獲物を仕留めなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は難なく巨大なアマノイノシシを仕留めた。

 

 

 

 

初めての狩りを成功させて兄貴やウルガモス達は跳んで喜んでいた。

 

 

 

 

本当に毎日が充実していた日々だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…初めての狩りを成功させた褒美に兄貴が俺にくれたのが…

 

 

 

 

 

 

 

 

ビートクロン号だったんだ。

 

 

 

元々兄貴がバイク屋をやりたかったらしく郷の端で小さな整備小屋を構えていた。

 

 

 

 

ビートクロンは兄貴が俺の為に作った俺だけのマシンだったんだ…

 

 

 

 

 

 

ウルガモスやキノガッサからはかなり羨ましがられたが、俺は本当に嬉しかった。

 

 

 

 

ビートクロン号は険しい山道でも走る事ができる代物で俺は一日中ツーリングする日もザラに増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど…ある日

 

 

 

 

「ん?…あれは…」

 

 

 

 

3人で川に釣りに出かけた日だった…俺は山の入り口で何人かの和魂種と話している兄貴を見つけた…

 

 

 

 

 

 

「悪りぃ。2人とも。ちょっと兄貴の所に行ってくる!」

 

 

 

 

 

「おい!ハッサム!」

 

 

 

「早くしないとイワナが下流の方に行っちゃうよ!」

 

 

 

 

 

「すまん!先に行っててくれ!」

 

 

 

 

俺は制止する2人の声も聞かないままビートクロン号を走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兄貴と和魂種達が話している傍の茂みに隠れて話の内容を聞いた。

 

 

 

 

 

「バサギリ殿…わかってくださいよ〜。これはあなた方の為でもあるんですよ〜。」

 

 

 

 

「此処に工業製品工場を建築すれば他国の我が国に対する侵略の可能性が著しく低くなるのですよ?」

 

 

 

「それだけではなく我が国で開発した製品を他国に輸出する事で莫大な経済効果を得ることができます…これはあなた方にとってもメリットしかない話ですぞ?」

 

 

 

 

和魂種達は不気味な黒い着物を着ていた。

 

 

中心にいるのは妖怪みたいな風貌をした不気味な老人だ。

 

 

「俺らにどんなメリットがあるってんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「輸出によって得た莫大な利益の一部を使って貴方方愚崙徒が住む郷を今よりも更に発展した物に致しましょう。」

 

 

 

 

 

「その為に俺たちを立ち退かせてこの山を削り…

 

 

工場を建てるってか。」

 

 

 

 

あの工場建設の話を…していたんだ。

 

 

 

 

 

 

「えぇ。ですので…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿か?この山を捨てるわけねぇだろ?」

 

 

 

兄貴はバッサリと切り捨てた。

 

 

 

 

 

「此処は俺達にとって譲れねぇ場所だ。死んでも絶対に立ち退かねぇからな。」

 

 

 

兄貴は鋭い目つきで3人を睨みつける。

 

 

 

 

 

 

「ひぃ…」

 

 

 

 

「とっとと失せろ。

 

 

 

 

マトウ…」

 

 

 

 

 

 

マトウ…確かに兄貴は奴らをそう呼んでいた。

 

 

 

 

「ふっふっふ…やはり手厳しいですな。わかりました…では、また来る事にしましょう…

 

 

 

皆さん、今日のところは帰りましょう。」

 

 

 

 

「は…はい。かしこまりました。

 

 

 

ご当主様…」

 

 

 

 

 

どうやらご当主様と呼ばれた老人こそがマトウ家の主らしい…

 

 

 

マトウ家の奴らはそのまま去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄貴…」

 

 

 

 

「!!…ハッサム。」

 

 

 

俺は茂みから出て兄貴にさっき見た事を聞いた。

 

 

 

「お前は何も気にしなくていい。だから…

 

 

 

 

この件には絶対に関わるな。」

 

 

 

 

兄貴は何故か俺が工場建設の件に関わるのを必要以上に拒んでいた。

 

 

 

俺はとりあえず山に戻り…ウルガモスやキノガッサと釣りをしてその日を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日経ったある日…俺はどうしても工事建設の事が気になって皆に黙って東都に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「東都に来るのは3年ぶりか…あまり街並みは変わってないな…」

 

 

 

俺はカマキリを模したマスクをつけたままバイクを押して街を歩いた。

 

 

 

 

「おい…見ろよ。」

 

 

 

 

「愚崙徒だ…」

 

 

 

 

「何で街中を歩いてるのよ…」

 

 

 

 

 

「薄気味悪い仮面だな…」

 

 

 

 

 

天照楽土は当時からくさやむし系タイプに対する差別や偏見がかなり酷く特にそれらのタイプを持つポケモン人が多くいる今の愚崙徒に対する目はかなり厳しかった…

 

 

 

「(まぁ今は全く気にしてねぇけど…)」

 

 

 

 

俺はマトウの家を探す為に東都を歩き回った…

 

 

 

 

だが、全然見つからない。

 

 

 

 

 

 

あきらめて今日は帰ろうとした時だ…

 

 

 

 

 

近くの木の木陰から歌が聞こえてきた…

 

 

 

 

手毬歌だった。

 

 

 

 

俺は気になって歌の聞こえる場所まで歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは着物を着た俺よりも2つほど歳が下らしき少女だった…

 

 

 

 

少女は音に気づいて俺の方を向く…

 

 

「あ…誰…ですか?」

 

 

 

 

 

「いや…俺は…」

 

 

 

 

 

俺はそのまま去ろうとしたが、

 

 

 

 

「あっ!まってください!」

 

 

 

 

少女は俺を呼び止めた…

 

 

 

 

「な…何だ?」

 

 

 

 

 

「あなた…ポケモンじんさん…ですか?」

 

 

 

 

「そ…そうだが…」

 

 

 

 

少女は不思議なものを見る目で俺を見てきた。

 

 

 

 

「はじめてみました!ポケモンじんさんはこんなかぶりものをみんなつけているんですか?」

 

 

 

 

「いや…俺ぐらい…かな?」

 

 

 

 

少女があまりにもグイグイ来るので俺は困惑した。

 

 

 

「お前…俺が怖かったりとか鬱陶しかったりしないのかよ…」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

少女は首を傾げる。

 

 

 

 

「俺はポケモン人だぞ…しかもむしタイプだ。それに…」

 

 

 

 

 

「そんなことおもったりなんてみじんもしてないですよ?」

 

 

 

 

「え?…」

 

 

 

俺は少女の返答に思わず腑抜けた声を出してしまった。

 

 

 

「あなたはわるいひとにはみえません。それにそのかぶりものもとてもかっこいいです!かまきりさんですか?」

 

 

 

少女は何の曇りもない目で俺をまっすぐに見つめる。

 

 

 

「お前…変わった奴だな…」

 

 

「えへへ…よくいわれます。だからよけいにおともだちができないのかなぁ?

 

 

 

 

そういえば!あなたのおなまえはなんていうんですか?」

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

「おなまえ!」

 

 

 

本来であれば人間には気安く名乗りたくない…

 

 

だが、少女の不思議な雰囲気に俺は…

 

 

 

 

「ハ…ハッサムだ。」

 

 

 

 

つい名乗ってしまった。

 

 

 

少女はニコッと笑う。

 

 

 

 

 

「わたしは…カルラ!

 

 

 

 

 

アマツ・カルラです!!」

 

 

 

 

これが…俺とカルラとの出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はそれから…暇さえあればカルラに会いに東都に行くようになった…

 

 

 

最早マトウ家を探すことなど忘れて…

 

 

 

カルラと話していると何故だか心地よかった…

 

 

太陽の郷とはまた別の温もりを感じた。

 

 

 

 

 

それにカルラは何だか兄貴と雰囲気も何となく似ていた…

 

 

 

 

「ハッサム!見ててください!」

 

 

 

 

「おう。」

 

 

 

カルラはよく玩具の弓矢で的を射ていた。

 

 

 

悔しいが、これがかなり上手い。

 

 

 

「えっへん!すごいでしょう?むかしから弓は得意なんです!」

 

 

 

 

「後は逃げ足とかな…お前走るの遅いし何処へだって寝るし球投げだって明後日の方行っちゃうじゃん。」

 

 

 

「プクー!プクー!」

 

 

カルラは頬を膨らませてポカポカと俺を叩く。

 

 

 

 

そんなたわいもない事ばかりしていた…

 

 

 

 

 

カルラは両親を早くに亡くして唯一の肉親である婆さんも多忙の身で友達もできず1人でいる事が多かったみたいだからお互いにシンパシーを感じていたのかもしれない…

 

 

 

 

だが、カルラに俺が愚崙徒であると伝えるのは当時は何故か言う気になれなかった…

 

 

 

 

 

 

 

そんな事を繰り返していたある日…

 

 

 

カルラが10歳頃になった時だった…

 

 

 

 

 

いつものように2人で話していたら…

 

 

 

 

「カルラ」

 

 

 

長髪の若い男がカルラに声をかけてきた。

 

 

一瞬不審者かと思い、俺は身構えたが…

 

 

 

「!!お兄様!!」

 

 

 

 

そいつはカルラの従兄弟…

 

 

 

アマツ・カクメイだった。

 

 

 

 

「あっ!お兄様!彼は私のお友達の…」

 

 

 

 

 

「ハッサム…だろ?」

 

 

 

 

「!!…何で俺の名前を…」

 

 

 

 

奴は何故か俺の名前を知っていた…

 

 

 

 

「まぁシークレットと言う事にしておいてくれ。」

 

 

 

 

 

カクメイは俺のそばまで来て何かを耳打ちしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

「3月24日の夜…お前は18:06を過ぎるまで絶対に太陽の郷を出るな。いいな?」

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

カクメイは意味がわからない事を俺に耳打ちすると「じゃあな」と一言だけ言って去っていった。

 

 

 

 

「ハッサム…お兄様と何を話したんですか?」

 

 

 

 

「さぁ?…わからん。」

 

 

 

 

後に俺は最悪な形でその意味を知る事になる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月24日…16時頃…

 

 

 

 

 

その日…俺はカルラと会ってすぐに太陽の郷に帰った。

 

 

 

 

「ただいま。帰ったぜ〜。」

 

 

 

 

「あっ!おかえり!ハッサム!」

 

 

 

 

「……おかえり…」

 

 

 

 

キノガッサとウルガモスが夕食の支度をすでに始めていた…

 

 

 

俺も手伝おうとするが…

 

 

 

 

「ハッサム…

 

 

 

 

お前最近街に何しに行ってんだ?」

 

 

 

ウルガモスが苛立った様子で俺にそう聞いてきた。

 

 

 

 

いつかは聞かれると覚悟はしていた。しかし、いざウルガモスに言われると威圧感が凄まじかった…

 

 

だが、カルラの事は言えない。

 

 

 

 

 

ウルガモスは普段はあまり態度や口に出さないが、人間に対する敵意や恨みは愚崙徒の中では一番あると言っても過言ではない。

 

 

 

カルラの事を話せば何をするかわからない。

 

 

 

 

「前に話したマトウ家の奴らを探してんだよ。」

 

 

 

俺は拙く誤魔化した。

 

 

 

しかし、ウルガモスはそれで納得するわけが無く更に疑惑の目を俺に向け、キノガッサも不安そうな表情を浮かべる。

 

 

 

 

「まだ…見つからないの?」

 

 

 

「あぁ。」

 

 

 

 

 

「それにしたってもうそろそろ1年ぐらい経つじゃねぇか…

 

 

いくら何でも時間がかかりすぎてる…」

 

 

 

 

 

ウルガモスは俺を睨みながら近づいてくる。

 

 

 

 

 

「お前…俺らに何隠してるんだよ?…

 

 

 

本当の事を言え。街に何をしに行ってるんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや…だからマトウの家を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘つくんじゃねぇよ!!!!!!!」

 

 

 

ウルガモスは持っていた調理器具を地面に投げて怒鳴り声を上げる。

 

 

 

 

「ガモス!!落ち着いて!!」

 

 

 

キノガッサが止めようとするが、ウルガモスは俺の胸ぐらを掴む。

 

 

 

 

 

「俺たち家族だろ?…何で隠し事をするんだよ!!??」

 

 

 

 

「か…隠し事なんかしてねぇって!!!俺を信じてくれ!」

 

 

 

 

 

「まだ言うか!!!」

 

 

 

 

ウルガモスは今にも俺を殴ろうとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめろ。お前ら。」

 

 

 

 

玄関の方から声がして振り返る。

 

 

 

 

 

そこには兄貴と…老婆が1人立っていた。

 

 

 

 

 

「兄貴…」

 

 

 

 

「兄弟で意味のない殴り合いなんてするな。無駄な血が流れるだけだ。」

 

 

 

 

兄貴が喧嘩を止めた事でキノガッサは安堵した。

 

 

 

 

 

 

「もう喧嘩すんなよ。

 

 

 

それと…今日は俺、用事ができたから夜遅くなる。その間はバルジーナが面倒みてくれっからお前ら言う事聞けよ。

 

 

 

そんじゃバルジーナよろしくな。」

 

 

 

 

 

「パバダダ。ザジョグギベ…」

 

 

 

兄貴はそれだけ言い残して家を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

17:40頃…

 

 

夕食を食べ終え…俺たちはバルジーナから色々な話を聞いていた…

 

 

 

「しっかし…バルジーナのよく話してる…愚崙徒語?あれよくわかんないよなぁ。」

 

 

 

 

「確かに喋ってるのはバルジーナくらいだもんね。」

 

 

 

 

「ふっふっふ。確かにそうじゃな…わしが若い頃は愚崙徒は今よりももっと凶暴な部族でな?この愚崙徒語を標準語にしてよく人間を襲っていたわ。」

 

 

 

 

「人間を狩ってたって話は本当なのか?」

 

 

 

 

「あぁ。本当じゃとも。ゲブロンと呼ばれる自分も死ぬ神具を体の中に入れて人間を狩る事が昔の愚崙徒にとっては神聖な儀式だった。当時からわしは疑問に思っていたがな…

 

 

じゃが先代のバサギリが首領になってからはそんな儀式はなくなっていき…いつしか愚崙徒語を話す者も少なくなった…」

 

 

 

 

 

「そうか…先代のバサギリって事は…兄ちゃんの親父って事か。」

 

 

 

 

 

「兄貴の親父…会ってみたかったな。」

 

 

 

 

しかし、俺たちの言葉にバルジーナの目が少しだけ泳いだような気がした…

 

 

 

 

 

「そういえば兄さんは今日用事があるって言ってたけど…

 

 

何の用事なんだろう?」

 

 

 

 

「確かに…バルジーナにはなんて言ってたんだ?」

 

 

 

 

 

「さぁ…わしも何も聞いてないな。」

 

 

 

 

 

「そうか…」

 

 

 

 

 

俺たちはとりあえず食器でも洗おうと立ち上がった時である。

 

 

 

 

外が妙に騒がしい事に気がついた…

 

 

 

 

「ねぇ。何だか外が騒がしくない?」

 

 

 

「本当だ。何だろう。」

 

 

 

 

俺たちは外を出ると愚崙徒達が皆外に出て山の麓を見ていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく見ると山の麓がオレンジ色に光っていた。

 

 

 

 

 

 

「ま…まさか山火事!?」

 

 

 

 

「いや…火事なら燃え移ってなさすぎる。」

 

 

 

 

恐らくあれは松明か何かだ。

 

 

 

オレンジ色にあそこまで光ると言うことは大勢の人がいると言う事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時…俺は嫌な予感がした。

 

 

 

 

 

 

兄貴の姿はない。用事があるから夜遅くなると言っていたから…

 

 

 

 

 

兄貴の用事とあのオレンジ色の光が無関係とは思えなかった…

 

 

 

 

 

 

「まさか…」

 

 

 

 

俺は急いでビートクロン号に跨り、光の場所へ行こうと準備する…

 

 

 

 

しかし、バルジーナが目の前に立ち塞がった。

 

 

 

「バルジーナ!!!どいてくれ!!」

 

 

 

 

 

「駄目だ!!!行ってはならん!!!」

 

 

 

バルジーナは険しい表情で俺の進路を塞ぐ。

 

 

 

 

 

「兄貴とあれが無関係とは思えない!!!様子を見に行くだけだ!!

 

 

 

 

 

どけ!!!!」

 

 

 

 

 

俺は何とかバルジーナをかわしてビートクロン号を走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

「ハッサム!!!!」

 

 

 

 

「おい!!!ハッサム!!!」

 

 

 

 

キノガッサとウルガモスの声も聞こえたが、俺は気に留めずにバイクを更に加速させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄貴…兄貴…兄貴!!!!」

 

 

 

 

頭の中は兄貴の事でいっぱいだった。

 

 

 

 

 

俺はとにかく山の中を無我夢中で走った。

 

 

 

 

そして…漸くオレンジ色の光が目前まで見えた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、それは…絶望の光景だった…

 

 

 

 

 

 

3月14日 18:06…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目に飛び込んできたのは…

 

 

 

 

松明を持った大勢の和魂種と…

 

 

 

 

 

血溜まりの中で倒れている兄貴の変わり果てた姿だった…

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?


次回はコマリ閣下が初めてウルガモスを目にするかな?



では、また!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。