ポケットモンスター 炎の吸血姫の革命   作:テツノカシラ

65 / 67
お久しぶりです。テツノカシラです。 


新年あけましておめでとうございます!


そして…大変お待たせして申し訳ありませんでした!!


リアルが色々と忙しかったりして中々執筆ができずにいました!


今年からは何とか月に5話はせめて投稿できるように頑張ります!



では、どうぞ!!


頭の中の指令

 

 

 

 

突然ハッサムの家の呼び鈴が鳴った。

 

 

 

 

「誰だ?今日はウチに来るやつはお前ら以外はいないはずだが…」

 

 

 

ハッサムは立ち上がり、玄関の方へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「ういっーす。今開けるぜ。どちら様で…」

 

 

 

 

 

 

戸を開けた瞬間ハッサムの言葉が止まる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな。ハッサム…

 

 

 

愛する兄弟よ。」

 

 

 

 

 

 

私も気になって玄関に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッサムの目の前には白髪の女の人…いや。

 

 

女の人にも見間違うような美しいポケモン人の青年が立っていた。

 

 

 

 

「お前…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルガモス…!?」

 

 

 

 

 

ハッサムの口から告げられた名前…

 

 

 

 

それは人間によって生き様を滅茶苦茶にされ…

 

 

 

憎しみと怒りに駆られた愚崙徒の首領…

 

 

 

 

 

 

ウルガモス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウルガモスですって!?」

 

 

 

カルラ達も慌てて立ち上がり…玄関に来る。

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

 

「来るな!!!」

 

 

 

ハッサムの怒声が響く。

 

 

 

 

 

「こいつは人間を躊躇なく殺す…だから近づくな。」

 

 

 

それを聞いたヴィルは私の肩を掴んで後ろに引く。

 

 

 

こはるもカルラの前に出ていつでも戦えるように構える。

 

 

 

 

 

「心配するな。殺しはしない…

 

 

 

『今は』な?」

 

 

 

 

背筋がゾクッとする感覚に襲われる。

 

 

言葉では殺さないと言っているが、ウルガモスから溢れているのは得体の知れない殺意だ。

 

 

 

エンタメ戦争でも感じたことはない。

 

 

その感覚はミリセントや暴走したセグレイブと同じ…いやそれ以上の禍々しい物だ。

 

 

 

 

 

「一体…何の用だ?…」

 

 

 

 

「いや…返り討ちにしたお前が気になって様子を見にきたんだ。

 

 

あの時はやりすぎてしまったからな…」

 

 

 

 

ウルガモスはハッサムに対して慈しむような視線を向ける。

 

 

 

 

「ハッサム…俺はこの数年で数えきれないほど聞いてきた…

 

 

 

 

 

 

 

皆の悲痛な叫びを…助けを求める声を…」

 

 

 

 

思い出を語るようにポツリポツリと話し始めるウルガモス

 

 

 

 

「愚魯徒達の事か…」

 

 

 

 

 

 

 

「それだけじゃない…」

 

 

 

ウルガモスは道端を歩く様々な生き物に目を向ける。

 

 

 

 

 

「わずか数年で人間は多くの命を絶やしてきた…無残に殺されていく動物達…垂れ流されていくゴミや毒…」

 

 

ウルガモスは工場の方へと顔を向ける。

 

 

 

「ある日…俺の頭の中に流れ込んできたのだ。皆の命を守れ。これ以上緑を…青い空を奪わせるなと…皆の叫びを聞けと…」

 

 

 

工場から出てくる黒い煙を見ながらウルガモスはゆっくりと私たちの方を向く。

 

 

 

「ハッサム…お前には聞こえなかったのか?あの声が…母なるこの星からの指令が…」

 

 

 

「指令だと?…」

 

 

 

「あぁ…」

 

 

 

 

するとウルガモスの背後から数km離れた場所から馬に乗った和魂種達が接近していた。

 

   

 

 

 

「カルラ様!!あれ!!」

 

 

 

「まさか…あれは!?」

 

 

 

 

先頭に立っているのは…

 

 

 

 

レイゲツ・カリン。

 

 

その両隣にはリオーナとプロヘリヤ…

 

 

 

 

レイゲツ陣営である。

 

 

 

「カリン様!!遠視魔法で確認しました!!!住民からの目撃情報通りです!!!」

 

 

 

「うむ。承知した…総員戦闘準備!!!!

 

 

 

 

 

 

目標は愚魯徒首領…ウルガモス!!!!!」

 

 

 

 

 

 

カリン達がそれぞれ武器を構えて猛スピードで馬を走らせる。

 

 

 

 

 

「やはり来たか…レイゲツ…俺を殺しに…」

 

 

 

ウルガモスは素早く近くに停めていたバイクに跨る。

 

 

 

 

「待て!!!ウルガモス!!!!」

 

 

 

私は思わずウルガモスに声をかけてしまう。

 

 

 

 

「コマリ様!!!危険です!!!」

 

 

 

 

「ハッサムから話を聞いたよ…もっとお前達の事を知りたい。

 

 

できれば力になりたい!!!話し合わないか!!そうすればカリン達なら私が…」

 

 

 

 

 

「おめでたい奴だな…吸血種の小娘…

 

 

お前にいい事を教えてやろう。俺がこの母なる星から受けた指令それは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

 

 

 

 

 

 

 

       「この種を皆殺せ…だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルガモスがニヤリと笑うと顔が一瞬不気味な昆虫のような物に変わったような気がした。

 

 

 

ウルガモスはバイクのエンジンを入れるとレイゲツ陣営へと向かっていく。

 

 

 

 

 

そのままカリンの部下2人をはねて逃亡した。

 

 

 

「逃すか!!!!!」

 

 

 

レイゲツ陣営はウルガモスの後を追う。

 

 

 

 

私はあまりの不気味さと恐怖で思わず立ち尽くしてしまった。

 

 

 

「コマリ様!!!大丈夫ですか!?」

 

 

 

「ヴィル…ダメだ…今のウルガモスとは話し合えなかった…」

 

 

 

私の肩にハッサムが強く手を置く。

 

 

 

 

「当たり前だ。奴と俺たちではもう価値観が全く違う。虫と人間が分かり合えないように奴とはわかりあえねぇ。

 

 

 

だから二度と話し合おうなんて考えるな。多分一歩間違えてたらお前は殺されていた。」

 

 

 

ハッサムの言葉に私は更にゾクッとしたが…それと同時になんだか悲しい気持ちになる。

 

 

 

「ハッサム殿。これからどうされるのですか?」

 

 

 

「俺はとりあえず奴らを追う。お前らは家にいろ。時期にまっつぁんが迎えに来るはずだ。」

 

 

 

ハッサムはビートクロン号に乗って後を追った。

 

 

 

「わ…私も行く!!!」

 

 

 

 

「いけません!!コマリ様!!」

 

 

ヴィルが私の体を拘束する。

 

 

 

「離してよ!ヴィル!!!あのまま放ってなんておけないよ!!!」

 

 

 

「落ち着け!!ブラッド!!!今俺たちが行ってもどうにもならない!!とりあえずここで待つんだ!!!」

 

 

 

マスカーニャにも止められてしまい、私は抵抗をやめた。

 

 

 

確かにウルガモスは怖い。殺されるかもしれない。

 

 

だけど…だけどそれ以上に何か力になりたい。

 

 

 

原因は人間にあるんだ。彼だってなりたくてああなったわけではない。

 

 

山を削り…川を汚し。黒いガスを出し続けるあの工場によって仲間を殺された。

 

 

やるせなさすぎる…

 

 

 

「あ…あのガンデスブラッドさん。」

 

 

するとカルラが私の服のポケットを指差す。

 

 

見ると通信用鉱石が光っていた。

 

 

誰かが通話してきているのだ。

 

 

 

「誰だ…この番号?

 

 

はい。テラコマリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え…何でお前が?…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東都 中央区

 

 

 

PM 13:40

 

 

 

東都をオートセクターに乗り凄まじいスピードで走行するウルガモス。

 

 

その後を馬で追跡するレイゲツ陣営

 

 

 

山間部では坂道などを容易く登れる馬に軍配が上がる。

 

 

しかし、平地など普通の道では…

 

 

 

 

「くそ!!奴め!バイクをまるで手足のように操縦してやがる!!」

 

 

 

 

 

 

圧倒的にバイクの方が上である。

 

 

 

機動力など全てが馬を上回る。

 

 

 

 

 

更にウルガモスの卓越した運転技術によりレイゲツは魔法での遠距離攻撃など全てかわされてしまっていた。

 

 

 

「(攻守交代だな…)」

 

 

 

 

すると今まで逃げていたウルガモスは突然バイクの向きを変える。

 

 

 

 

そして…ウイリーをしながらまっすぐとレイゲツ陣営に向けて突っ込んできた。

 

 

「う…うわあああああ!!??」

 

 

 

そして…すれ違い様にバイクの前輪を馬にぶつけて馬ごとカリンの部下を転倒させる。

 

 

 

「貴様ぁぁ!!!」

 

 

部下の1人が刀を抜き…魔力をこめた刃を飛ばす。

 

 

 

ウルガモスはそれを難なくかわし…

 

 

 

「ぐわあああああ!!??」

 

 

 

今度は馬の足に車輪を思い切りぶつけて転倒させる。

 

 

 

更に近くにいた部下も後輪で攻撃して無力化させる。

 

 

 

「プロヘリヤ!!ヤバいよ!!馬から降りて戦おう!」

 

 

 

 

だが、同じ事を考えたカリンの部下が馬を降りて刀を抜いて果敢に挑むが、そのままバイクで轢かれてしまう。

 

 

 

「そんな事しても無駄だな。降りればああやってあのバイクで轢かれてしまうぞ。」

 

 

 

「じゃあやめる。」

 

 

 

 

リオーナは馬から降りるのをやめた。

 

 

 

 

「レイゲツ殿。此処は一度撤退した方が良いのでは?幸い近隣住民の居住地にはメテオライト殿が結界魔法を張ってくれている。これ以上は無駄な犠牲を増やすだけですぞ?」

 

 

 

 

プロヘリヤの提案にカリンは苦虫を噛み潰したような顔をするも

 

 

 

 

「そうですな。此処は撤退させましょう。

 

 

 

 

 

 

ズタズタスキー殿。フラット殿。部下達を連れて撤退してください。怪我をした部下達の治療もお願いします。」

 

 

 

 

カリンは刀を抜き、馬を歩かせる。

 

 

 

 

「えっ…えぇ!?貴方は残るつもりなの!?」

 

 

 

 

 

「はい。こんな機会はまたとありません。ですので私だけで奴を仕留めてみましょう。」

 

 

 

 

「いやいや!無理だよ!!騎獣でもいない限りあいつのバイクテクニックには勝てないって!!」

 

 

「少々無謀ではないか?カリン殿。」

 

 

 

 

 

 

2人はカリンを止めようとするが、カリンは引き下がらない。

 

 

 

 

「此処で奴を駆除できれば我が天照楽土に安泰と平穏を…

 

 

そして私の次期大神の権利も約束されます。

 

 

ですので何がなんでも奴を此処で仕留めます!!!!!」

 

 

 

 

 

カリンは馬を走らせる。

 

 

 

ウルガモスもオートセクターで突進してくる。

 

 

そして、バイクで向かってくるウルガモスの攻撃をかわし、刀から魔力の刃を飛ばす。

 

 

 

魔力の刃は高速で放たれ、ウルガモスは避けきれずオートセクターの車体に傷がついてしまう。

 

 

 

「ギブダダ…」

 

 

車体が揺れた事でバランスを崩しそうになるも何とかウルガモスは車体を安定させる。

 

 

 

「貴様などその鉄の塊ごと斬ってやろうぞ。」

 

 

 

カリンは刀に水の魔力を込める。

 

 

 

「ふん!!!!」

 

 

 

水の魔力は刃となり、ウルガモスへと向かっていく。

 

 

 

ほのおタイプを持つウルガモスには効果は抜群である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ…浅はかだな。」

 

 

 

ウルガモスは水の刃へと向かっていく。

 

 

 

 

 

「無駄だ。先ほどよりも強く魔力を込めた。相殺など不可能…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルガモスはそのまま勢いよくバイクごと飛び上がった。

 

 

 

「な!?」

 

 

 

 

そして…着地するとすれ違いざまにカリンが乗っている馬の足を蹴り、転倒させる。

 

 

 

「ぐ…!?くそ!!!」

 

 

 

カリンは何とか転倒する前に体勢を直して着地する。

 

 

 

 

ウルガモスはオートセクターを空ぶかしさせながらカリンを見つめている。

 

 

 

「ギョゲンボンバロボバ…」

 

 

 

 

カリンは刀を構える。

 

 

 

 

ウルガモスはバイクを再びウイリーさせながらカリンへと向かっていく。

 

 

 

「そのバイクごと切り裂いてくれる!!!!」

 

 

 

カリンは刀に魔力を込めて迎え撃つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし…

 

 

 

 

「氷結魔法!!!」

 

 

 

 

 

突如ウルガモスのいる地面とその進行方向の地面が凍結し始めた。

 

 

「!?」

 

 

 

ウルガモスは素早く前輪を下に下ろし、ブレーキをかけるが間に合わずそのままバイクごと転倒する。

 

 

 

しかし、受け身をしっかりとっていた為すぐに起き上がる。

 

 

 

 

「何だ…この氷結魔法は」

 

 

 

カリンも突然の事で状況が読めないでいた。

 

 

自分や部下によるものではない。では、誰が…

 

 

 

 

 

 

「何とか間に合いましたね。」

 

 

 

 

ウルガモスの後方より少女の声が聞こえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにいたのはテラコマリの騎獣ブーケファロスに跨った白銀の少女…

 

 

 

 

 

 

 

 

ムルナイト帝国七紅天サクナ・メモワールであった。

 

 

 

「ブーケファロスさん。ありがとうございます。なんとか間に合いました。」

 

 

サクナはブーケファロスの頭を撫でる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分前…

 

 

テラコマリside

 

 

 

私に通信用鉱石で連絡してきたのはサクナだった。

 

 

「何でサクナが天照楽土にいるんだよ!?」

 

 

私はサクナからブーケファロスを借りて天照楽土に来たと伝えられた。しかし、突然の事で思わず大声を出してしまう。

 

 

「ごめんなさい!!!ブーケファロスさんはモリモト秘書官が貸してくださいました。天照楽土は現在愚魯徒の襲撃による緊急隔離体制になってて転移魔法が使えないとの事で…馬車か自動車って言う手もあったんですが、モリモトさん意外と強引で…でも危険な目には合わせたりしないのでご安心ください!!」

 

 

 

「それもそうだけど!!私が聞いてるのはお前がなんで天照楽土に来たのかって事だ!!」

 

 

 

「2日前に皇帝陛下に志願したんです。私も現地に行ってコマリさんの助けになりたいって。最初は危険すぎるって理由で却下されたんですけど…モリモトさんが説得してくれて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サクナ、来て早々悪いけどすぐに帰るんだ。」

 

 

 

私は自分でも驚くぐらいの冷淡な声でサクナに帰るように伝えた。

 

 

 

 

「え!?何でですか!!」

 

 

 

 

「危険すぎるからだ。皇帝には後で私から言うよ。」

 

 

 

 

 

「六国大戦の時だって一緒に戦ったじゃないですか!!」

 

 

 

 

サクナは声を荒げて反論する。

 

 

 

 

「あの時は神具を使われなかったからだ!!でも今回は違う!!相手は容赦なく人間を殺す奴らだ!もしも殺されたら二度と蘇らないんだ!!!」

 

 

私はデンチュラの犠牲になったナツメさんの葬式を思い出してしまい…サクナに帰るよう諭す。

 

 

もしもサクナが殺されたらと考えると気が気じゃない。

 

 

 

「嫌です。いくらコマリさんの頼みでも今回ばかりは聞けません。」

 

 

 

 

「サクナ!!!!」

 

 

 

「コマリさんが危険な場所にいるのに私だけムルナイトにいるなんてできません!!!それにコマリさんのためならこの命だって惜しくありません!!」

 

 

 

それだけ言い残すとサクナは通信用鉱石を一方的に切ってしまった。

 

 

 

「おい!!サクナ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

 

 

「貴殿はサクナ・メモワール将軍か!何故…」

 

 

 

「詳しい話は後です。まずはそこにいる危険なポケモン人さんを…」

 

 

サクナはブーケファロスから降りてその場から逃した。

 

 

 

「巻き込まない為か…だが、利口な判断とは言えないな。」

 

 

 

「あの子はコマリさんの騎獣です。ですから私の勝手に巻き込むわけにはいかないんです。」

 

 

 

サクナはステッキを取り出し、ウルガモスに魔法攻撃を放つ。

 

 

 

しかし、ウルガモスは全て素早い身のこなしでかわしていく。

 

 

多少は魔力弾が当たってしまっているが、大したダメージを受けている様子はない。

 

 

 

 

サクナはウルガモスとの距離を詰めてステッキと近接技による格闘戦を行う。

 

 

 

だが、この攻撃もウルガモスは全て見切ってかわす。

 

 

 

「(中々素早い!!)」

 

 

 

サクナのパンチをかわし、ウルガモスは右足による蹴りをサクナの右肩に浴びせる。

 

 

 

 

「!!!…お前…蒼玉種の血もあるのか…」

 

 

 

蒼玉種の血を引いているサクナはダメージをあまり受けていない。

 

 

 

「はい。ですから貴方の蹴りなんて…

 

 

 

何ともありません!!!!」

 

 

そして、強引にウルガモスの足を振り払い、パンチを放つ。

 

 

 

 

ウルガモスは何とか腕で防御するが、あまりにも重い一撃に相殺しきれずにそのまま吹き飛ばされ、地面に転がる。

 

 

 

 

「貴方は魔法攻撃を防ぐ特防はかなりあるみたいですが、物理的な攻撃を防ぐ防御や攻撃力は低いみたいですね。多少は鍛えているみたいですが、」

 

 

 

ウルガモスは素早く立ち上がる。

 

 

 

 

 

「大した馬鹿力だ。」

 

 

 

サクナはステッキに魔力を込め始める。

 

 

 

 

「これで終わりにします。」

 

 

 

「魔法で俺を殺すのか?」

 

 

 

 

 

「いえ…貴方を殺すのは正直難しい気がします。だったら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

活動停止させればいい!!!!!!」

 

 

 

 

 

サクナはステッキから特大の氷結魔法を放つ。

 

 

 

ウルガモスは避ける動作を見せない。

 

 

氷結魔法は見事にウルガモスに命中した。

 

 

 

 

ウルガモスは凍結して動けなくなった。

 

 

 

 

 

 

「よし。これでコマリさんと一緒に帰れる…」

 

 

 

 

 

カリンはあまりにも強大な氷結魔法を見て唖然としてしまった。

 

 

 

 

 

「メモワール将軍…まさか貴殿がここまでの実力をお持ちとは思わなかった…」

 

 

 

 

「私なんて弱っちですよ。コマリさんの方がもっとすごいです。」

 

 

 

 

ウルガモスを凍結させたサクナはカリンに事情を話そうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

「ん?何これ?…」

 

 

 

2人の足元に煙のような物が発生していた…

 

 

 

 

 

いや、サクナの後ろから煙…否。

 

 

 

 

 

蒸気になった水分が大量に発生している。

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?まさか!!!」

 

 

 

サクナが後ろを振り向く。

 

 

 

 

 

 

 

 

凍結したウルガモスが赤く光り…氷を溶かしていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて氷は全て溶け…

 

 

 

 

 

中から6枚の羽根と触覚を生やしたウルガモスが現れる。

 

 

 

 

 

「どうした?人間はこの星で一番賢い生き物なんだろう?」

 

 

 

ウルガモスは羽根から鱗粉が出始めそれを手に集める。

 

 

 

 

そして、鱗粉を摩擦熱で火の玉に変えてサクナ目掛けて投げた。

 

 

 

 

 

「!!!!!きゃあああ!!」

 

 

 

 

サクナはステッキでガードするが、凄まじい威力で相殺できず吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

「メモワール殿!!!!」

 

 

 

 

 

 

ウルガモスは今度はカリンに向けて火の玉を放とうとする。

 

 

 

 

カリンは刀で応戦しようと構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その前に1台の改造オートバイが両者の間に割って入ってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ウルガモス!!!!!!」

 

 

 

 

 

ハッサムだ。

 

 

 

 

 

ハッサムはバイクから降りるとウルガモスに拳をぶつける。

 

 

 

 

 

ウルガモスも拳を作り、ハッサムの拳とぶつかる。

 

 

 

 

 

 

「もうこんな馬鹿な事はやめろ!!!ウルガモス!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ふ…ハッサム…指令が聞こえないお前に俺たちが止められるとは思えん。」

 

 

 

 

 

ウルガモスは6枚の羽根を使って宙を舞い、オートセクターに跨る。

 

 

 

 

 

 

 

「今日はこのくらいにしておこう。あまりやりすぎるとルール違反になるからな。」

 

 

 

 

 

 

「ルール違反?」

 

 

 

 

 

 

 

ウルガモスはオートセクターでそのまま走り去っていった。

 

 

 

 

 

ハッサムはただ、その後ろ姿を見る事しかできなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東都 西区 廃寺

 

 

PM14:30

 

 

 

「ゾグジャサヅヅビグゴパダダジョグザゾ?」

 

 

 

「やっと終わったか…さてと…」

 

 

 

バルジーナに言われ、キノガッサは指の関節を鳴らして立ち上がる。

 

 

 

「ゲギゼギジュザングスバジョ…ゴセゼゲギジャブドボソギバダパ?」

 

 

 

「ガギダバサジスラゼビ…グゼビゴドゲグガスゴドボゾゴギヅレデボソギデギブ」

 

 

 

それを聞いたバルジーナはキノガッサの腹部にゲブロンを埋め込んだ。

 

 

 

 

「間に合うのか?その期限までで?」

 

 

 

 

 

「余裕さ…獲物はたくさんいるんだ。僕も頭の中の指令通りにそろそろ動かないとね…」

 

 

 

 

 

キノガッサは周りの景色に同化するとそのまま廃寺を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに狩りがガッサまで回ってきたのか…」

 

 

 

 

バルジーナの後ろにいつのまにか協力者の少女がいた。

 

 

 

 

 

「おぬしいたのか…」

 

 

 

 

 

 

「ウルガモスが東都で騒ぎを起こした。あいつの狩り…少し難易度が高くなったんじゃないのか?」

 

 

 

だが、少女の言葉にバルジーナは笑う。

 

 

 

 

 

「ヒッヒッヒッヒ…いやむしろ好都合じゃよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東都 中央区

 

 

 

逃走していたウルガモスは天照楽土の警察4〜5名に取り囲まれたが…全員返り討ちにしてしまっていた…

 

 

 

 

 

 

「あ…あぁ…くそぉ!!!」

 

 

 

 

 

生き残っていた警察官の1人が銃を発砲するが、ウルガモスには効いていない。

 

 

 

 

「ガッサの狩りはまだ始まってはいないよな?

 

 

 

 

 

 

 

あぁ…全身がだるい…さっきの氷結魔法を食らったせいだ。

 

 

 

 

 

 

血が足りん。」

 

 

 

 

ウルガモスは身体から昆虫の脚を生やし…発砲した警察官を捕える。

 

 

 

 

 

 

「うわぁ!?や…やめろぉ!!!やめ…」

 

 

 

 

 

 

そして…頭部を鱗翅目の昆虫のような形に変えると大きく口を開けて警察官の頭部をそのまま食いちぎり…

 

 

捕食した…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?


ついに次回からは害悪キノコことキノガッサが狩りを始めますのでぜひご期待を!!


では、また!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。