今回はいよいよ自分がやりたかったオリジナル描写ができます!!
ぜひ最後までどうぞ!!
地下へと逃げ込んだマスカーニャは地下の一室へと移動し、担いでいたヨハンを寝かせた。
「ヴィルヘイズはいいのか?」
「キョジオーンは回復に時間がかかる。ミリセントはかならず俺を追ってくるから多分大丈夫だ。」
「さっきの技は?積み技を無効化してたが…」
「あれはトリックフラワー。マスカーニャ一族しか使えないくさタイプの物理技だ。相手に確定急所のダメージを与える事で積み技で上がった能力ランクを無視する事ができる。もう喋るな。」
マスカーニャはちょっと服を破るぞと言ってヨハンの服を破る。
ヨハンの腹には神具で刺された痛々しい傷ができ、血が大量に出ていた。
「な…何をする気だよ…」
「出血が酷い…このまま放置すれば出血性ショックを引き起こす危険かあるからそれの応急処置だ。」
マスカーニャは先程キョジオーンから奪い取った岩塩を取り出す。
「お…おい!!!それ塩だろ!?そんなの傷に塗ったら…」
「心配するな!これは薬になるんだ!」
マスカーニャはヨハンの傷に砕いた岩塩を塗る。
ヨハンは最初苦痛の表情を浮かべるが,すぐに表情から緊張が抜ける。
3分後…
「あ…あれ?…血が…」
ヨハンの腹部の傷から出血が止まり,痛みも軽減していた。
「な…何で…塩で…」
「キョジオーンの固有能力だ。奴の岩塩には高い栄養素や傷を治癒する高い効果があるんだ。」
「だから…お前逆さ月にあんな騙し討ちを…」
「あぁ。ヴィルヘイズの傷にも塗ってやらないと。」
マスカーニャは岩塩を懐にしまう。
「マスカーニャ…何で僕を助けたんだ?僕はお前とテラコマリを…」
「あぁ…そうだな。大方殺して大恥をかかせようとしたんだろ?」
マスカーニャの言葉にヨハンは俯く。
「確かに以前の俺ならお前もテロリスト共と一緒に殺していた…
だけど…ブラッドと出会って俺は変わった。あいつならお前も見捨てずに助けただろう…俺はブラッドの代わりをしただけだ。」
「マスカーニャ…」
ヨハンはここまで助けてくれ,優しさを感じさせてくれたテラコマリやマスカーニャに感謝と温情を感じたと同時に今までの自分の行いに懺悔と怒りを感じてしまった。
しかし、そんな間もミリセントの靴音と共にかき消された。
「あ…あいつ本当に追ってきた…」
「くそ…(キョジオーンの岩塩はあくまでも応急処置…ヴィルヘイズよりも傷が深いこいつを早く医者のところに連れて行かないと…二人とも転移魔法の鉱石は持っていない…だが、迂闊に出れば…)」
二人一緒にミリセントに殺されるだろう…とマスカーニャは考えた。
すると…マスカーニャの猫耳が微かな風の音を捉えた。
「(風の音…この部屋からか…)」
マスカーニャは音がする方向へミリセントに気づかれないようにゆっくりと近づく。
部屋の隙間から僅かに隙間風が通っていた…
「(そうか!此処から外に出れる!!)おい、ヨハン!」
マスカーニャに呼ばれ、ヨハンも近づく。
「何だ?何か策が?」
「此処から隙間風が通っている。多分外へと通じているはずだ。お前は先に脱出して逃げろ。そして、すぐに中層街に行って医者に治療してもらうんだ。」
「お前はどうするんだ!?」
「俺は奴らと戦ってヴィルヘイズを救出する。」
「無茶だ!!あのキョジオーンって奴だけなら兎も角ミリセント・ブルーナイトには敵わない!!あいつは強い!いくらお前でも危険だ!それに中層街に医者なんていない!帝都まで行かないと…それにこの時間は病院なんてどこも閉まってて…」
マスカーニャはすぐに小さな紙切れに文字を書いてヨハンに渡した。
「医者なら大丈夫だ。中層街に24時間対応してて急患も受け入れてくれる凄腕の医者がいる。そのシオン診療所兼探偵事務所ってところに行け。あいつなら俺の名前と事情を話せばすぐに対応してくれる」
マスカーニャはトリックフラワーで壁を破壊する。するとそこは外へと繋がる井戸の中だった。
「井戸だ。浅いからすぐに出れる。早く行け!ヨハン!」
「でも!!」
「俺なら大丈夫だ。ヴィルヘイズを連れて戻る。
俺たちは仲間だろ?」
ヨハンはマスカーニャが笑ったところを初めて見た。
ヨハンは思わず涙を流す。
「ごめん!!!ありがとう!!!」
ヨハンは井戸を登って外へと脱出して中層街へと向かった。
それと同時に爆音を聞きつけて部屋の戸を蹴破ったミリセントが姿を見せる。
「見つけたわ…マスカーニャ…」
マスカーニャは木の剣を構える。
「さて…バトル再開だ!!!!」
マスカーニャとミリセントは剣で斬り合い,再び上の階へと移動した。
ブーケファロスに乗って50分…私は漸くラネリエント街へと到着し、ニビ廃城へと向かっていた。
「(あれがニビ廃城か…)急ぐぞ!!ブーケファロス!!」
ブーケファロスは走るスピードを上げてニビ廃城へと急ぐ。
「テラコマリ!!」
だが、突然私を呼ぶ声がしてブーケファロスを一度止めた。
「ヨハン!?なんでお前が…」
「それは…いや。後でどんな罰でも受ける!!!テラコマリ!このままじゃマスカーニャが!!」
「!!!!わかった…すぐに私も向かう!ヨハンは早く逃げて!」
私はブーケファロスを再び走らせる。
「(僕は本当に大馬鹿野郎だ…テラコマリもマスカーニャもあんなに優しくしてくれたのに…くそ!!!!)」
ヨハンは傷がまた開かないようにしながらシオン診療所兼探偵事務所を目指す。
ニビ廃城では…
マスカーニャとミリセントの攻防はより激しくなっていた。
キョジオーンはまだじこさいせいで回復しており、動けない。
マスカーニャは動けないキョジオーンから仕留めようとするが,ミリセントの攻撃が激しく近づくことすらできない。
「マスカーニャ!よそ見をしていたら死ぬわよ!!」
「くそっ!!!」
できればキョジオーンを今倒しておきたい。じこさいせいで完全回復されてしまった場合はかなり厄介である。
「キョジオーンを先に倒そうったってそうはいかせないわ。さぁ!!早く私に殺されて!!」
「そう簡単にやられてたまるか!!!!」
マスカーニャは身体から黒いオーラを放つ。
「あく技?またはたきおとすかしら?でもその手には乗らないわ!!」
ミリセントは魔法弾でマスカーニャを攻撃しようとする。
だが、その瞬間マスカーニャは一気にミリセントの目の前に移動し、
「"ふいうち"!!!!!!」
「がっ!!??」
ミリセントが魔法を放つよりも先に攻撃をした。
これがあくタイプの先制技ふいうちである。相手が攻撃をする際のみ発動し、相手よりも必ず先に攻撃する事ができる。
「こんな技もあったなんて…油断できないわね〜…マスカーニャ」
「くっ…」
だが、ふいうちははたきおとすやトリックフラワーと違い,技の威力はそこまでない為ミリセントには大したダメージは入っていない。
「ウオォォォォォォォ!!!!!!」
更にダメージが回復したキョジオーンが襲いかかってきた
「(まずい!!??)」
マスカーニャは咄嗟にかわし、トリックフラワーでキョジオーンを攻撃する。
だが、
「あれ?さっきよりも痛くないゾ?」
「!!??(!?しまった!?)」
今の状態でキョジオーンにトリックフラワーを使ってしまった事がマスカーニャの命取りになった。
「これなら平気ダ!!!!しおづけ"!!!!」
キョジオーンはいわタイプの物理技しおづけで体の岩塩をマスカーニャに飛ばす。
マスカーニャはかわそうとするが…
「ぐあぁぁ!!??」
岩塩の向かってくる速度が早くすぐに身体にくっついてしまった。
「ぐぅぅ…ぐぁぁぁ…」
「オデらキョジオーン一族しか使えない技しおづけはどうダ?威力は高くないが,一定時間岩塩による定数ダメージを与え続けるんダ。」
岩塩はマスカーニャの身体にどんどんすり込まれ,全身を皮膚が裂かれたような凄まじい激痛を与える。
「ふふふふ…距離を取らずにトリックフラワーを使ってしまった事が命取りになったわね…貴方の特性は『へんげんじざい』でしょ?使った技のタイプになるって言う…昔は瞬時に別のタイプに変われる最強クラスの特性だったけど今ではタイプが変わるのに5〜10分かかってしまうようになった使い勝手の悪い特性になったらしいじゃない。」
そう…今のマスカーニャはふいうちを使ったことによりあく単タイプになっている為草技のトリックフラワーがタイプ不一致技になってしまった。
それによりキョジオーンに対してのダメージが低下してしまったのだ。
「さてと…殺す前に…」
「が…」
ミリセントはしおづけの定数ダメージで動けないマスカーニャの髪を掴んで無理矢理上体を起こす…
そして…
マスカーニャの肩に思い切り噛みついた。
「ぐあぁぁぁ!!??」
そして…マスカーニャの血を吸う。
ある程度吸い終えるとマスカーニャを離す。
血を吸われたマスカーニャは力無く倒れる。
「これで思い残す事はないわ…
じっくり殺せる…」
ミリセントはマスカーニャに殴る蹴るなどの暴行を加え続ける。
「ふん!!!!」
「がぁ!?!?」
ミリセントの硬い拳がマスカーニャの腹部に突き刺さる。
マスカーニャはその場で吐血し,うずくまる。
「本当にひどいわ…マスカーニャ。私は貴方の事好きだったのに…私よりもあんな木偶の坊のメイドを選ぶなんて…
一体どんな趣味をしてるのよ!!!!!」
「ぐあぁぁ!!??」
今度はマスカーニャの顔を思い切り蹴る。
ミリセントはマスカーニャの胸倉を掴んで無理矢理起こす。
「お前は私を傷つけた…私はお前と分かり合えると思ったのに…
お前は裏切ったんだ…私を…」
「うる…せぇ…俺は…お前…とは…違う…」
「はぁ?」
マスカーニャはミリセントの腕を掴む。
「俺は…悪に染まらなかった…いや…染まり切る前に引き返せた…本当の意味の超えては行けない一線を越えなかった…だから俺は…変われた…」
「・・・・」
「お前は…違う…お前は逆さ月なんかに入って…一線を超えてしまった…引き返さずにそのまま闇の中へと…入っていってしまったんだ…」
ミリセントは神具の大型ナイフを構える。
「それが最後の言葉でいい?」
冷たくそう言い放ち…
マスカーニャにナイフを振り下ろそうとする
「マス…カーニャ…殿…」
ヴィルヘイズはその光景を見る事しかできない…
「や…やめて…」
ヴィルヘイズの目の前でマスカーニャを殺そうと…ミリセントはナイフを振り下ろした。
「やめろ!!!!!!!!!」
だが、第一声と共にニビ廃城の壁が破壊された音によりミリセントのナイフがマスカーニャに突き刺さる事はなかった。
「なんダ!!??」
土煙と共に騎獣に跨ったマスカーニャの相棒が姿を現したのだ。
「おせぇよ…相棒…」
「コマリ…様…」
土煙から姿を現した私とブーケファロス。
「グオォアァ!!??」
まずはキョジオーンをブーケファロスの突進で吹き飛ばす。
その後はミリセントにも攻撃をしようとするが、ミリセントはその場からすぐに離れてブーケファロスの足元に魔法弾を放つ。
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
ブーケファロスと私は吹き飛ばされてしまう。
「テラコマリの飼い犬が!!!!私に触るんじゃねぇよ!!!!!!」
ミリセントは神具のナイフでブーケファロスを刺そうとする。
「させるか!!!!!」
私は転移用の魔法鉱石を投げてブーケファロスを離脱させた。
「ありがとう…ブーケファロス。後は私にまかせてくれ。」
私はモリモトに渡された魔法石を取り出す。
「ヴィル…マスカーニャ…遅れてごめん。今…
助けるから!!!!」
ミリセントが凄まじい形相で私を睨みつける。
「や〜と来たのねぇ…テラコマリィ…遅すぎて待ちくたびれたわ〜。」
「・・・・・・」
神具についた血を舐めて私に恐怖心を受け付ける
正直ものすごく怖い。すぐにでも逃げ出したい。
だけど…もう逃げないと決めた。
絶対にヴィルとマスカーニャを助けて帰ると決めた!
「ミリセント…よくもヴィルとマスカーニャにひどい事をしたな…」
「ちっ…何正義感出してんのよ…あの女は人質の為、マスカーニャは…私の物にする為…そのための殺しよ。」
「ふざけるな!!!!!二人は連れて帰る!!絶対に!!!」
「だから…
いちいちごちゃごちゃ言ってんじゃねぇぞ!!!!!クソ雑魚がぁぁぁぁ!!!!!!!」
ミリセントが魔法を私に放つ。
私はすぐさま防御魔法を展開する魔法石で障壁を作る。
そして…炎魔法の魔法石をミリセントに向けて投げる。
「ぐっ!!!!」
ミリセントは爆風に巻き込まれる。
だが、すぐさま斬撃で煙を晴らして姿を見せる。
「戦う準備は一応してきた訳ね…だけどこれで勝てると思ったら大間違いよ!!!!」
「はっ!!??」
ミリセントは障壁魔法を強引に破壊する。
「吹き飛べ!!!!」
「うわぁぁ!!??」
私は思い切り蹴飛ばされて壁に激突する。
ミリセントが神具のナイフで私にトドメを刺そうとするが、
「ブラッドに手を出させるか!!!!」
マスカーニャがミリセントの腕を掴んで押さえ込む。
「マスカーニャ!!!!!」
私もすかさずありったけの力を込めてミリセントを押さえ込む。
だが…
「ボロボロの化け猫とひきこもりが組んだところで無駄なのよ!!!!」
「!!??きゃあああ!!??」
「ぐわぁぁぁ!!!」
私は強引に振り解かれてしまい,マスカーニャは近距離から魔法弾攻撃を受けてミリセントを離してしまった。
私は床に倒れ込んでしまう。
マスカーニャは負けじとミリセントに爪と牙で応戦するが、全て防がれてしまい,頭を掴まれて壁に叩きつけられた上に腹に何度も膝蹴りを喰らわされてしまっていた。
「マスカーニャ!!!!!!!」
私はマスカーニャが持っていた木の棒に硬質化魔法石を使って武器を作って
「マスカーニャを離せ!!!!!」
「ぐあぁぁ!!??」
ミリセントの肩を殴りつけた。
金属と同等の高度を持つ木の棒で殴られたことによりミリセントはマスカーニャを離した。
私はその後もミリセントの肩や腰、足も殴りつける。
だが、
「調子に乗るな!!!!!」
「があぁぁぁ!!??」
ミリセントに殴られて蹴り倒されてしまう。
「このクソガキが…ヒーローぶりやがって!!!!!
ひきこもりだった癖に!!!!!」
「私はひきこもりなんかじゃない!!!!!
ミリセント!!!!お前を倒して!!新しい一歩を踏み出すんだから!!!!」
私は暴風魔法石を使ってミリセントを遠くまで吹き飛ばす。
「それがどうしたのよ!!!!!」
ミリセントは再び私に斬りかかろうとするが…
「倒れろ!!!!!ミリセント!!!!!」
最後の魔法石…岩石魔法でミリセントの頭上に巨大な岩石を召喚する。
「!!!????くそがぁぁぁぁ!!!!!!」
ミリセントはそのまま岩石の下敷きになった。
暫しの間静寂が流れる。
「ブラッド!!!」
傷だらけのマスカーニャが私に駆け寄る。
「マスカーニャ!!無事か!!」
「あぁ…
絶対に来るって信じてた。」
「ごめん…私は大馬鹿だった…ヴィルもマスカーニャも傷だらけになって戦ってくれてたのに…」
だが、マスカーニャは私の頭をガシガシと撫でた。
「何言ってんだ!!!お前だって俺とヴィルヘイズの為に命かけたじゃねぇか!」
その顔には笑みが浮かんでる。
私はそれを見て安心した。
「!!!そうだ!ヴィル!!!」
私とマスカーニャは磔にされているヴィルを下ろして地面に寝かせた。
「ヴィル!!!大丈夫!?」
「コマリ様…来てくれたのですね…」
「来たよ!!もう大丈夫だから!!一緒に帰ろう?」
「はい……ぐっ!!!」
「ヴィル!!!」
ヴィルが鎖骨の傷に苦痛の表情を浮かべる。恐らく神具で傷をつけられた物だ。
「待ってろ!!すぐに応急処置をしてやる!」
マスカーニャは服から岩塩を取り出す。
「それは…」
「キョジオーンの岩塩だ。傷の薬として使える。」
マスカーニャはヴィルの鎖骨の傷に塩を塗る。
すると出血がすぐに止まった。
「すごい!出血が止まった!」
「後は両手の傷だな。」
マスカーニャがヴィルの両手の絆に塩を塗ろうとした瞬間!!!
マスカーニャの背後でザクッと言う音が鳴り響く。
「!!??がっ!!???」
次の瞬間マスカーニャは吐血をした。
「マスカーニャ!!??」
背後からマスカーニャを神具で刺したミリセントが顔を出していた。
「キッヒッヒッヒ…」
ミリセントはそのままマスカーニャを遠くへと吹き飛ばした。
私はすぐに立ちあがろうとしたが、
「よくもやってくれたなぁぁぁ!!!!!テラコマリィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!」
「がっ!!??」
激昂したミリセントの神具のナイフで片足を刺されてしまった。
「コマリ様!!!!」
動けなくなった私はミリセントに首を掴まれて宙に浮いてしまう。
「あんな魔法石で私を倒せると思ったら大間違いよ…」
ミリセントは私をその場から離す。
「もういいわ。あんたよりも先にヴィルヘイズとマスカーニャを殺す。」
ミリセントは倒れているヴィルに魔法を放とうとする。
「!!??やめろ!!!!」
私は咄嗟にヴィルに覆い被さる。
「はぁ…何でいつもいつもあんたは弱い癖に…
自分のことも顧みずに他人ばかりを助けようとすんのよ!!!!!」
ミリセントは私とヴィルを思い切り蹴り飛ばした。
ヴィルと私は廃城の教壇に叩きつけられ、そのまま倒れ込んだ。
「ムカつくのよ…そう言うの本当に!!!!」
あぁ…駄目だ…ミリセントは強すぎる…
せめてヴィルとマスカーニャだけ…でも…
駄目だ…体が動かない…私はここで…死ぬのかな?
ひきこもりのダメ娘のまま…
「コマリ…様…」
ヴィルが起き上がり…私を優しく抱きしめる。
「貴方は世界で一番強くて…優しい人…だけど…自分に自信が持てないから…そんなに不安そうなお顔になってしまうのです…」
暖かい…まるで優しく灯る炎のようだった…
「コマリ様…貴方はミリセントなんかに負けません…だって貴方は…
私のヒーローだから…」
ヴィルの手の甲の傷から流れ出た血が…
私の口の中へと入っていった。その瞬間私の意識は途切れた。
そして…ヴィルヘイズの目が赤くなった。
「(コマリ様…貴方は負けません。たとえこの先…どんな事があろうとも)」
モリモトから手渡された機械が起動音と共に作動した。
ヴィルヘイズの血を飲んだテラコマリはゆっくりと立ち上がり、機械を取り出す。
「まだ生きてるのか…テラコマリ…何よそれ?そんな物で私を倒せるの?」
神具を構えて迫るミリセント
だが、テラコマリは動じる事なく…
機械を腰に装着する。
機械のバックルの球体が光り、テラコマリは球体の上にある注入機のような部品を球体へと押し込む。
『CHARIZARD』
女性の機械音声が聞こえた。
そして…テラコマリの周囲の温度が上昇していく。
「(何…何なの?まさか『烈核解放』!!??)」
ミリセントはテラコマリから距離をとる。
「 リザードン!!!!! 」
テラコマリがそう叫んだと同時に彼女は光に包まれ,炎の竜のような影が現れて消滅した。
ミリセントが目を開けると…
「はっ?…テラコマリ?」
テラコマリの髪がオレンジ色になり、両手はまるでドラゴンのような鋭い爪と鱗で覆われ,炎が宿っていた。
続く
いかがでしたか?
今作のコマリの設定に関してはまた設定・資料集を更新しますのでぜひそちらもご覧ください!!!
では、また!!!