盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】 作:小花
「リナ、ちょっといいか?」
『うん。』
ある夜の事… 2人が普段寝ている場所でエースはリナを呼び出した。
◆◆◆
「お前… ゴールド・ロジャーに子供がいたらどうする?」
『ゴールド・ロジャーって海賊王でしょ?』
「ああ。……で、どうなんだ?」
『新世界からずっと出てなかったからよく分からないけど… 海賊王ってかっこいいよね!』
「どこがだ…!!」
『え…?』
アジトを出て森を歩くこと少し。川が見える場所まで来て互いに座った途端エースはリナに静かに問いかける… リナも答えようと口を開き、新世界を出ていなかったために分からないものの海賊王がかっこいいと純粋な感想を伝えると、エースの顔はどんどん険しくなる。
「……おれの父親は… ゴールド・ロジャーだ」
『え… エースが??海賊王の?』
「…………ああ。引いただろ?おれが海賊王の息子だと知って」
『引かないよ。ロジャーさんはロジャーさん、エースはエースだもん。』
「リナ…」
エースは目を伏せながら父親がゴールド・ロジャーだと言いリナも目を丸くして驚くが、彼女の答えは変わらなかった。
「お前… おれが必要か?」
『私はずっとエースと仲良くしたい。だからエースが必要』
「おれに生きててほしいのか?」
『もちろんだよ。ずっと生きててほしい。私より先に死んだら許さないんだから!』
「ふはっ、死なねェよ」
それからもエースの次の問いかけにさえも動じる事なく彼が必要だ、と。ずっと生きていてほしい、と。まっすぐな目で伝える。少し笑いあったあと、彼女は何かを言おうとさらに口を開く。
『エース。生まれてきてくれてありがとう。これからもよろしくね、ずっと仲良くしよう』
「……!!ああ、ずっと仲良くしてやる」
「『ふふっ / ……ははっ』」
最後にリナは生まれてきた事への感謝と、ずっと仲良くしたいという気持ちをエースにぶつける。エースもどこか嬉しそうに応じて、また仲良く笑い合う。
◆◆◆
「ありがとな、時間割いてくれて」
『いいよ、気にしないで』
「お前やサボが必要としてくれるのなら、おれも嬉しい」
『そう?よかった。』
「ああ… おやすみ」
『うん、おやすみエース』
川を出てアジトに戻ると互いに布団に潜り込み、エースは先ほどのお礼を言う。そして少しの会話をかわし、互いに眠ってしまった。
◆◆◆
「あのエースがリナと馴れ合うとはねェ」
「「お頭…」」
ダダンもエースをどこか気にかけていたのか、自身より2つ年下の女の子であるリナと仲良くなり始めてきた姿を見て… 少し微笑みながらも遠くから見つめていた。