盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】 作:小花
リナはイーブイがニンフィアに進化してまもなく18歳となり、ニンフィアやゲコガシラとともに任務をこなしたりする一方で、2人とたくさん出かけたり遊んだりもした。もちろん朝早くからゲコガシラの修行にも力を入れていて、今日この日だって朝から修行に打ち込んだ。休憩を挟み走り込みやら技の出し合い。さまざまな事をして力をつけて、帰りに通りすがりのトレーナーにバトルを挑まれて戦っていた時だった。
「ガラァァァァァアアア!!!!!」
「『!?』」
「フィアッ!?」
突如ゲコガシラが大きな声で吠えるように雄叫びをあげる。そこから体が光り出していく。……これは、進化だ。たまたま通りすがったトレーナーはまさか向かい合っていたポケモンの進化に立ち会うとは思いもせず、「おお…!!」と言いながらその光景を見届ける。ニンフィアも【なに!?】と言いたげに今もなお青く光り続ける幼馴染を見ている。
全員驚く中、青い光が完全に晴れると…?
忍者のようなポーズを取り、クールな雰囲気で立っているその姿。ゲコガシラはしのびポケモンのゲッコウガへと最終進化を遂げた。
『……ッ』
「おおお!!!ゲッコウガじゃないか、これはすごい!!」
《ゲッコウガ、しのびポケモン。ケロマツの最終進化系。忍者のように神出鬼没。素早い動きで翻弄しつつ、水の手裏剣で切り裂く》
『ゲッ… コウ… ガ?』
「コウガ!!」
『おめでとう!!!ついにゲッコウガになれたんだね!!』
「コウッ、コウガ!!」
トレーナーは目を輝かせながらもすごいと大歓喜し、リナのゲッコウガにカロス地方の図鑑をかざしている。見た事がなかったんだろう。当のリナ本人はニンフィアへと進化した時のように呆然としながらゲッコウガの名をつぶやく。ゲッコウガも【うむ!拙者は無事にゲッコウガへとなれたんでござるよ!!】と喜びながら主へ告げてくる。それを見て本当に最終進化を遂げたんだと分かり抱きしめ合い、再びコートに立った、その刹那…
ゲッコウガの姿がまたも変わっていく。
「『え?』」
水のベールに包まれたままだが、ゲッコウガの身体が色違いのように黒くなり、ゲッコウガの瞳もサンゴのような桃色の瞳からリナが持つ茶色の瞳へと変わっていき、後ろには彼女の長くてサラサラした髪型がそっくりそのまま生えてくる。
「コウガ!!」
『ゲッコウガ… ともに戦いたいのね?』
「コウッ!」
『よし、わかった… じゃあ… 新技いくわよ!みずしゅりけん!!」
「コォォォオウ… コウガッ!!!」
「ナゲッ!?」
ゲッコウガは新技となったみずしゅりけんで相手のナゲキを一撃で倒し、倒れたのが分かると彼も元の姿に戻った。トレーナーも倒されたと分かり呆然としながら「バトルありがとう!キミのゲッコウガは強いね」とたたえた。
『……なんだったの…?あの力…』
彼女もただ呆然と立ち尽くし、ニンフィアとゲッコウガとともにアジトに帰った。