盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】   作:小花

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続・しんかポケモンとの出会い

Heroine Side

 

お兄ちゃんが目を覚ましてから2週間。ちょうど今日で大ケガによる絶対安静期間が終了。ケガも2週間かけてようやく安定してきたため今日はさっそくと言わんばかりに、私が立てた予定を入れている。

 

「なあなあリナ!!今日は何すんだ!?」

 

怪盗業では私の後輩となったお兄ちゃんは「明日からちょっと予定があるからよろしくね」と朝のうちに話すとこの通りかわいらしい笑顔で目をキラキラさせながらおりこうに ‘‘ まて ’’ をしている。

 

『今日は… ちょっと付き合ってもらうわ』

「エッ?♡♡」

『違うわよ。そっちの意味じゃない』

「なーんだ、遠慮せずとも兄ちゃんと付き合ってくれてもいいんだぜ?」

『はいはい』

 

今言ったのは「今日はお出かけに付き合ってもらう」の意味なのに「私と付き合って♡」の意味だととらえたのだろう、このシスコン男… 軽くあしらい説明するためさらに口を開く。

 

『今日ね、【カントー地方】へ行くの』

「かんとーちほう?」

『そう。そこで… お兄ちゃんの仲間として加わるポケモンをGETする』

「おお… おれもついにぽけもんを手にすんのか」

『うん、そう。まずはタマムシシティってとこの近くに行って散策して… もしそこで運良く捕まえられたら、少し距離があるけど… ‘‘ マサラタウン ’’ っていう町にある研究所へ行ってポケモン図鑑をもらうの』

 

お兄ちゃんは嬉しそうにしながらうんうんと頷き話を聞いていて、私は説明しながら彼も良いトレーナーになれると強く思った。その後朝ご飯を食べて支度を済ませ、さっそく移動魔法を使ってカントー地方・タマムシシティへ。

 

◆◆◆

 

『ポケモンにはね、複数の【タイプ】があるの』

「たいぷ…」

『そう。ほのおタイプ・みずタイプ・くさタイプ・でんきタイプ、いわタイプ・あくタイプ・かくとうタイプ・エスパータイプ、どくタイプ・むしタイプ・こおりタイプ・ノーマルタイプ、はがねタイプ・ドラゴンタイプ・ひこうタイプ・じめんタイプ、ゴーストタイプ、そしてフェアリータイプの18種類ある』

「じゅ… 18種類!?!?なんだってそんな大量のたいぷがあンだよ!」

『最初は誰だってびっくりするよ。私だってポケモンスクールって所に通って勉強した時、こんないっぱいタイプがあるの?って驚いたもん』

『それと、ポケモンには相性っていうのがあるの』

「相性…?」

『そう。少しあげるなら炎は水・地面・岩に弱くて、水は草と電気に弱い。ドラゴンは同じドラゴンや氷とフェアリーに弱いの』

 

カントー地方へ着くなり歩きながらポケモンの事を勉強してもらおうと、さっそくポケモンのタイプや相性の事を教える。例として本当に本当にざっくりだったがほのおタイプの弱点とみずタイプの弱点、ドラゴンタイプの弱点をあげた。

 

「炎は水に弱い… もしかして水で消せるからか?」

『そう。しかもドラゴンタイプは攻撃する時、フェアリータイプには攻撃が効かない』

「効かねェやつもあるんだな…」

 

お兄ちゃんは自分もトレーナーになるからかタイプについての話に真剣に耳を傾けているがそうこうする間に最初の目的地だったタマムシシティへ到着、お兄ちゃんのポケモンとなる子をGETするための道具を一式揃えるために【タマムシデパート】へやってきた。

 

「ここは…?」

『ポケモンに関する道具を買う場所なんだけど、ここはタマムシデパートっていう大きなデパートらしいの』

「デパート… あれだろ?服とか買えるでっけえ店」

 

お店をグルグルと回りながらモンスターボールとキズぐすりなどを購入。お兄ちゃんも私の選んでいる物をじっくり眺めている。

 

◆◆◆

 

そのままタマムシシティを出てポケモンを探しに繰り出しおとなりの16番道路に出ると、さっそくミニスカートを履いた私達より年下の女の子のトレーナーに捕まりポケモンバトルを申し出られる。一緒にいたお兄ちゃんはまだ1体もポケモンを持っていないためバトルは私が引き受け、相手がエネコを出してきたのを見て私はゲッコウガを出す。

 

「エネコ、ひっかく!」

「ニャーッ」

『かわして!』

「コウッ!」

 

相手はまずご挨拶と言うように、ノーマルタイプの技【ひっかく】を出させる。こちらもかわすよう指示するとゲッコウガは持ち前のスピードとずば抜けた身体能力で素早く飛び上がり、逆にエネコの方から飛び上がられて引っ掻かれようとしてもバク転したりスイスイと避けたりしながらひっかき技を全てかわした。

 

「5回も引っ掻いたのに全部かわされた!なんで!?」

『私のゲッコウガを甘く見ないでよね!』

「コウガ!」

『ゲッコウガ、みずしゅりけん!』

「コウッ… ガァ!!!」

「ニャッ!?」

 

私のゲッコウガ VS 相手のエネコ。この戦いはレベルの差が顕著で、あっという間にノックアウト。女の子は「やーん!倒せると思ったのにぃ… あのゲッコウガ強すぎ!!」なんてワーワー騒いでいるがお兄ちゃんが早く行こうと急かしてきたためそのまま通り過ぎた。

 

◆◆◆

 

ガサッ…

 

「『!!』」

 

16番道路を経て17番道路へ入るなり草むらがガサッと揺れ、私もお兄ちゃんも身構える。

 

ガサッ… ガサッガサッ…

 

草むらの揺れはさらに大きくなり、その次には…

 

「イッブイ!」

 

かわいらしい見た目をしたしんかポケモンのイーブイが現れた。

 

「こいつは… いーぶい…!!」

『ここにもいたんだ… お兄ちゃん、さっきみたいに下がってて。あなたはまだポケモンがいないから生身で戦うのは危ない…!』

「わかった。ここは任せたぞ」

『お願い、ゲッコウガ!』

「コウガッ」

 

突如現れたイーブイを見て、お兄ちゃんは驚きながらじっと見る。お兄ちゃんは強い。だけどこの世界の人達はほとんどの人がポケモンを連れていて、ポケモンを持たない人はほぼいない… その事を考慮して、先ほどのバトルの時のように後ろに下がらせ、再びゲッコウガを呼び出す。

 

ゲッコウガは忍者のようにかっこよく立ちながら腕組みをして糸目だった目をキリッと開き、鋭い目でイーブイをギロリと睨みつけている。

 

「イーーッ… ブイ!!!」

「なんだあれはっ!?」

『これは… たいあたり!ゲッコウガ、かわすのよ!!』

「コウッ」

 

放ってきた技はたいあたり。このイーブイは好戦的な目をしながらゲッコウガを見ていて、どうやらバトルしたいんだろうというのがすぐ分かる。ならばこちらも応じるまでだ。

 

『ゲッコウガ、れいとうビーム!』

「コウガッ!!!」

「イブイ!?」

 

効いてる…!あとひと押し、ふた押しすれば弱ってくるはずだ。ゲッコウガにはもう少し協力してもらおう…

 

「イーーッ… ブィィィィイイ!!!!」

「グッ…!?」

『ゲッコウガ、あともう少しだよ。』

「コウ。」

 

次いで鳴き声をくらいゲッコウガのステータスが下がる。私はあともう少しだと声をかけると、【なに、リナ殿が気にする事ではござらん。拙者も戦う事が好き故、もっとこうしてお主と共にバトルしていたいのでござるよ】と嬉しそうに話してくる。

 

『わかった。じゃあ、もう一度みずしゅりけん!』

「コウッ… ガ!!!」

「ブイッ…!!……イッ… ブイ…」

 

イーブイはみずしゅりけんをくらうと苦しそうにしながらフラフラし始める。……もう頃合いかな。

 

『お兄ちゃん、いいよ。』

「お?」

『GETできそうな頃合いまで弱らせたから… ボール出してこっち来て』

「そうか、もうGETできるんだな?わかった」

 

お兄ちゃんはカバンに入れていたモンスターボールを出すとイーブイもようやくお兄ちゃんに気づいたのだろう、目をそらさずじっと見た。

 

「イブイ?」

「かわいーな、お前。いーぶい… だよな?」

「……イッブイ!!イブゥイ♡」

 

そしておもむろにこの野生のイーブイのもとへ行き、頭を撫でる。優しい手つきで撫で、触れ合う。たったこれだけでイーブイも彼を気に入ったのが分かる。

 

「……お前… おれと来ねェか?おれの仲間として、ともにバトルしよう」

「イブ!イッブイ!!」

「そうか…!ありがとう。」

 

イーブイに勧誘すると、イーブイも【うん!キミと一緒に行きたい!!】と笑顔で即答。お兄ちゃんにも嬉しそうに頷き即答したのが伝わったのか、感謝してそのままボールを出す。

 

「いけっ、モンスターボール!!」

 

ポワンポワンポワンポワンポワン… ポーン!!

 

ボールを投げるとしばし揺れたのちに停止。無事、お兄ちゃんの最初のポケモンとして加わった事を証明した。

 

「……フッ… イーブイ、GETだぜ。これからよろしくな」

 

お兄ちゃんは小さく笑うと私がイーブイをGETした時とまったく同じ言葉を述べ、改めてよろしくと伝えるとボールはこちらこそ!とでもいうようにかたり… と揺れる。

 

『そうと決まればマサラタウンへ行かないとね。お兄ちゃんもトレーナーになったから図鑑をもらわないと』

「んあ?あーそういえば言ってたな… 行こうぜ」

『もー、しっかりしてよ〜』

 

という訳で兄のポケモンとなったこのイーブイも無事にGET成功し、私達はこれからここからはるか遠くにある田舎町・マサラタウンへと向かう事になった。




イーブイ出現場所はピカブイの物を参考にしています
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