盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】 作:小花
カントー地方・17番道路にてしんかポケモンのイーブイをGETしたエース、彼の妹・リナが所有するボーマンダを出して覚えさせている技のひとつ【そらをとぶ】を使って彼女が一度訪れた事があるというトキワシティへ。ここまで来ればマサラタウンはもう近い。
『あれだ… マサラタウン…!!』
「へえ、のどかな町だな。」
しばらく歩くとマサラタウンへ到着。入ってすぐの高台から見えるのは前方には大きな山、2人の周囲には見渡しても見渡しきれないほどの大きな原っぱ。その隣にはたくさんの木々が生い茂り、マサラタウンはまさに田舎町という言葉が似合う。
◆◆◆
それから小川が見えて、そこに建つ橋を渡って丘の上に建つ一軒の建物。それが彼らの目的の場所・オーキド研究所だ。
「ここか?町のポケモン研究所ってのは…」
『そう。ちょっとまってて』
『ごめんくださーい!誰かいませんか〜?』
エースは興味深そうにキョロキョロしながら見渡すその横で、代表でリナが訪問を告げる挨拶をした。
「お前さん達、よく来たのお!ワシがオーキドじゃ」
『あなたがオーキド博士ですか…!はじめまして、私はエンジェル・D・リナといいます』
「やあ、初めまして。おれはポートガス・D・エース、そこにいるリナって女の子の兄貴だ。よろしく」
しばし待つと扉が開き、白衣をまとった老齢の男性が出てくる。この人物こそがカントー地方のポケモン博士であるオーキド博士だ。まずはリナが自己紹介をして、続くようにエースも自己紹介をする。
「リナさんと… お兄さんのエースくんじゃな。さあ、2人とも中に入りなさい」
「『お邪魔します』」
2人とも中に通され、挨拶をしてリナ→エースの順で入室。
◆◆◆
「さて… 今日は何用じゃ?と言いたいところじゃが、お兄さんのエースくんが新人トレーナーじゃな」
中に入るなり、オーキド博士はエースがポケモンをGETしたぱかりの新人トレーナーだと見抜く。さすがポケモン博士と言うべきか。
「ああ、そうだ。」
「エースくん。キミはポケモンは何体持っておる?」
「1人だ。こないだイーブイを仲間にした」
「イッブイ!」
「イーブイか… イーブイは【しんかポケモン】という分類なだけあって、進化先も多く未知なる可能性が広がるのお」
「おっさん、イーブイの進化先…?ってのは何種類あんだ?」
「おっ…!?コラッ、普通に呼ばんか普通に!!」
「こりゃ失敬」
エースも質問に対し正直に答えイーブイを仲間に加えた事を報告、モンスターボールから出してやった。オーキド博士もエースのパートナーポケモンとなったイーブイに興味を持ったところで質問した。……呼び方の事で怒られたが。
「イーブイは… 対象の進化の石で進化するほのおタイプのブースター、みずタイプのシャワーズ、でんきタイプのサンダース、くさタイプのリーフィア、こおりタイプのグレイシア、完全に懐いた状態で夜に進化するあくタイプのブラッキー、完全に懐いた状態で朝・昼・夕方のいずれかに進化するエスパータイプのエーフィ、完全に懐いた状態で進化するフェアリータイプのニンフィアがいるぞ」
「8種類か… 8種類!?!?妹のイーブイは完全に懐かせてたからあのニンフィアになったんだな…」
オーキド博士からイーブイの進化先を教えられると、エースは最初こそ「ふむ…」といった感じで納得するもこの大量とも取れる多さに驚く。そして同時に妹のイーブイのニンフィアへの進化方法を知った。
「ほほう、リナさんのイーブイはニンフィアになったんじゃな!これは興味深い… 少し見せてくれんかの?」
『はい、いいですよ。出てきて、ニンフィア!』
「フィア!」
「よう、元気してっか?」
「フィーア!」
「ふむ… ニンフィアの肌触り、ムダや汚れの無いツヤツヤの毛並み… よく育てられておるな」
『ありがとうございます。私のニンフィアは女の子なので身なりには特に気を遣ってます」
リナのニンフィアは元気よく出てきて、エースとも笑顔で挨拶をかわすとオーキド博士はさっそくまじまじと観察するとともにリナのニンフィアがかなりよく育てられている事を見抜いて褒める。彼女のニンフィアは幼馴染のゲッコウガ共々長い間この2匹で過ごしてきただけあり主との絆は今や強くて切れる事の無く固いものとなった。
「さて、話が逸れてしまったが… エースくんよ。キミももう1人ポケモンを連れていくといい。」
「ポケモンをもう1人?」
「うむ、ここカントー地方では初心者用のポケモンとしてくさタイプのフシギダネ、ほのおタイプのヒトカゲ、みずタイプのゼニガメがおる。案内するからついてくるといい」
◆◆◆
「キミが気に入ったポケモンを新しい仲間に加えるのじゃぞ」
「……う〜〜〜〜〜〜ん…」
カントー地方での初心者用ポケモンはたねポケモンのフシギダネ、とかげポケモンのヒトカゲ、かめのこポケモンのゼニガメの3匹だ。オーキド博士はようやく新人トレーナーのエースを該当の3匹の元へ案内し、この中から1匹を選んで仲間にするように説明。エースはさっそく3匹の前に立ち大きな声で唸りながら悩み始めた。
「……、なァ、こいつは?」
「これはヒトカゲじゃな。ほのおタイプじゃよ」
「炎… つまり、火。なら… おれはこいつだ」
「決まったようじゃの。なら、餞別のポケモン図鑑を持っていきなさい」
「ん、サンキュ」
エースは悩んだ末にほのおタイプのヒトカゲを選択。それと同時に本来の目的だったポケモン図鑑をもらった。
『それじゃ、ありがとうございましt「あーちょっと待ちなさい」』
「『え?』」
「せっかくじゃ。ここマサラタウンに住むトレーナーのポケモンを見ていくかね?」
『わあ、ぜひ見たいです!』
「おれもだ。この町のヤツは何を捕まえて仲間にしてきたのか気になるし」
オーキド博士は何を思ったのか、研究所に訪れた2人に庭で放し飼いしているマサラタウン出身のポケモンを紹介する事にした。