盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】 作:小花
エースが目を覚ましてから3週間。彼のパートナーとなったしんかポケモンのイーブイと、新しい仲間となったとかげポケモンのヒトカゲ。この2匹は…
『『ふんっ!!!』』
見ての通り… 実はかなり仲が悪い。左右にそっぽを向き、幼馴染であることから互いに異性である事を感じさせないほど非常に仲が良いニンフィアやゲッコウガとは違いポケモンフーズすら一緒に食べない。
『イーブイ殿、ヒトカゲ殿、仲良くするでござるよ』
『だーれが仲良くなんてするか!!この茶色野郎と馴れ合うなんざ真っ平ごめんだね』
『あなた達、同じエースのポケモンなのよ…?仲良くしてよ…』
『やだ!たとえニンフィアの頼みでもね』
ニンフィアやゲッコウガが必死に止めても効果なし。ヒトカゲは1人で食べ出しイーブイは姉のような存在であるニンフィアにベッタリ。彼女の幼馴染のゲッコウガが近くにいようとお構い無しだ。
◆◆◆
さて、なぜエースとリナがいないのかと言うとちょっとした散歩と夕食の買い出しに出ているからだ。ポケモン達はこの程度の外出なら平気で待てるためこうしてのんきにご飯を食べたり
『何で仲良くできないんだろ… 2人とも同じエースのポケモンでしょ…?』
『拙者にも分からぬが、互いの相性が良くないのでは?』
優しく仲間思いなニンフィアは未だモメ続けるイーブイやヒトカゲを心配していて、同じカロス地方で育った幼馴染であり今や兄のような存在のゲッコウガに相談するほどだった。
『僕とヒトカゲって絶対仲良くなれない気がする』
『奇遇だな、俺もだ』
『ちょっ、もうやめてよ…!!』
2匹はポケモンフーズ片手にバチバチと睨み合い、イーブイは横にいるヒトカゲに対し絶対に仲良くなれないとまで言った。ニンフィアがさらにあわあわしながら止めに入ろうとすると、玄関の扉が開いた。
『誰だ…』
「ただいまー!待たせてすまねェな」
『ニンフィア、ゲッコウガ、ただいま』
『おかえり!』
『なんだ… リナ殿とエース殿でござったか…』
来たのはエースとリナで、2人は仲良く袋をひとつずつ持ちあって帰宅してきた。突然の来客に水の手裏剣を構えようとしながら鋭い目つきで警戒していたゲッコウガは自身の主だと分かると、すぐに糸目になりその構えを解いた。
「またケンカしてんのか?仲良くしろよなー」
『だって… ヒトカゲが… 僕のフーズ狙うんだもん…』
『イーブイだっていちいち突っかかってきてんだろ!?』
「はいはいやめろ、悪化するぞ」
エースは呆れながらもうやめろと言い仲裁に入り、2匹のケンカはようやく止まる。……が、イーブイがムスッとしながらまだなにか言いたそうにするとヒトカゲも苛立ちながら食ってかかってきた。
「ほら、仲直りしろ。な?」
『『……ごめんなさい。/ ……ケッ』』
「やればできんじゃねェか!」
『えへへぇ♡♡』
2匹ともどこか不服そうに、そしてかなり不満そうにしながらも謝り仲直り。エースもイーブイ→ヒトカゲの順で謝れた事を褒めるように頭を撫でてやった。主からなでなでされるのが大好きなイーブイはこの通り顔がデレッとしている。
その後はイーブイもヒトカゲも各自で過ごし、リナの作った夜ご飯を食べてヒトカゲとゲッコウガはボールに戻り就寝、ニンフィアとイーブイはそれぞれの主にくっついて就寝、1日を終えた。