盃兄弟の長女は怪盗でした【アニポケXY / XY&Z】 作:小花
ここは、リナが兄のエースと二人暮らししている秘密のアジト。エースはリナが用意したであろうみずの石、かみなりの石、こおりの石、リーフの石、そしてほのおの石をじっと見ていた。これらは全てイーブイが対象の進化先へ進化するものだ。
みずの石を使うとみずタイプのシャワーズへ、かみなりの石を使うとでんきタイプのサンダースへ、こおりの石を使うとこおりタイプのグレイシアへ、リーフの石を使うとくさタイプのリーフィアへ、ほのおの石を使うとほのおタイプのブースターへとそれぞれ進化する。
「進化先って… 8個あるんだったよな」
『そう。みずの石を使うとシャワーズ、かみなりの石を使うとサンダース、こおりの石を使うとグレイシア、リーフの石を使うとリーフィア、ほのおの石を使うとブースターになる』
「イブイ?」
『この子の意思もあるから… よく相談して決めてね』
「わかった。」
エースはリナからよく相談して決めろ、と念を押されると外に出ていた自分のイーブイと向き合う。
「イーブイ… これを使うとお前は進化する。ほかにも、なつき進化ってのもあるらしいがな。……進化する気はあるか?」
「イッブイ!」
「あるのか… しかも進化先はおれに任せるって…」
『じゃあ、お兄ちゃんは何にさせたいの?』
エースのイーブイは【進化して強くなりたい!】と言っている。このイーブイはかねてより強くなるのが夢で、この8つの進化先のどこかに進化するのも夢であった。だから進化先へも特にこだわっておらず、主となった者に合わせるつもりであったのだ。という事からエースに合わせるとして、その意志をかわいらしい鳴き声を発しながら伝えてくる。
リナの矛先は兄に向き、エースは悩み始めた。
「……、じゃあ… この黄色いのを使って進化させたい」
『それはほのおの石だね。これを使うとブースターになる』
「イブイ!!」
「ぶーすたー… 炎っぽい名前だな。火だったおれにピッタリだ」
悩んだ果てにほのおの石を使う事を決意。イーブイも進化先が決まって喜んでいる。
「イーブイ、この石を使ってお前をブースターにしたい。いいか?」
「イッブイ!」
「ありがとう。ブースターになっても、引き続き仲良くしてくれよ」
「イブイ!」
これを使いたいと、イーブイに問いかけるとイーブイも【いいよ!】と即答。進化してブースターになっても仲良くしてほしいと伝えると、イーブイはそのままほのおの石へ歩み寄り… 右手を触れた。次の瞬間、イーブイの体を青い光が包み込む。……進化だ。
「イーブイ…!!」
『進化が… 始まってる』
どんどん進化は進み、青い光が完全に晴れると…
「スタ!」
イーブイはほのおポケモンのブースターに進化していた。
『ブースター…』
「こいつが、ブースター…」
「スタァ♡」
《ブースター、ほのおポケモン。イーブイの進化系。体内に炎袋があって、吸い込んだ息を1700度の炎にして口から吐き出す。》
「ほのおタイプ… か、これからもよろしくな。」
「スタ!!」
ブースターへと進化を遂げ姿を変えたイーブイはさっそくエースの元へ歩み寄り、エースも呆然としながらもブースターに図鑑をかかげる。ほのおタイプだと分かると小さく笑い、これからもよろしくと伝えブースターも笑顔で頷いた。