魔法少女の敵に転生してしまった   作:但野ミラクル

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戦闘は終わらねえ!

「んー、絶体絶命だね」

「ガアガア(何体いるんですか、これ?)」

 あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!俺と菊川さんは突然黒い箱みたいなものに包まれたと思ったら、全然知らない所にいた。訳が分からないと思うが、俺もよく分からない。多分黒い箱はワープ装置みたいなものだと想像は付くがそれだけだ。

 しかも、周囲にインベーダーが大量にいる環境だからまじでやばい。命の危険を感じる。

「とりあえずアイギス、これ蹴散らせる?」

「ガアガア(分からないです)」

 俺は首を傾げる。あんまり大きなインベーダーがいないから勝てるかもしれないが、この前の猿のインベーダーレベルのインベーダーがいれば正直勝てるとはいえない。

「……とりあえず、倒せそうな奴を倒してある程度数を減らせたら包囲の薄いところを一点突破しよう」

「ガアガア(了解です)」

 とりあえず、弱そうなインベーダーに蹴りを入れる。

「ギャッ!?」

 あ、気絶した。えっ、弱っ。

「「「「「「「「「ギャアギャア」」」」」」」」」

 あ、逃げた。

「……やったね、とりあえず私たちも移動しようか。あのインベーダーたちは逃げたけど変なのを連れてこないとは限らないからね」

「ガアガア(了解です)」

 

 

 

 とりあえず、安全そうな場所に移動した俺たちは作戦会議を行うことにした。といっても話すのは基本菊川さんだから会議というのは正確ではないかもしれない。

「とりあえず、隠れながら人のいるところを探そう、そうしたら電話で皆に情報を送れる」

 十分ほど相談した結果この結論が出た。

 後、菊川さんの予備の変身ステッキをもらった。いざって時のために預かっていてほしいとのことだ。

 まあ、これぐらいしかできることはない。

 というわけで菊川さんと二人で歩いていると、人影が見えた。よっしゃ、これでなんとか……、え?

「インベーダー?」

「ガアガア?(え?これ?え?)」

「う、うああ、うぬぬ?」

 俺たちが見たのはインベーダーの体に人の頭がついたキメラのような姿の少女だった。胴体と足は犬で顔は人、手はタコのような触手だ。アンバランスとしかいいようがない。

「あ? 人か、気づかなかったよ、しかも二人も」

「っ!?」

「ガアガア(喋った!?)」

 いや待てそれよりも今二人って言ったのか?俺を人間だと認識した?

「どうやら特殊な人間らしいね、君たちは。すごい魂の形をしている」

「魂?」

「そう、私は魂の形が見えるの。お父さんやお母さんにそう改造されたから、多分そこの大きな人も改造されたんだよね。そこのお姉さんはまた違う感じの歪さだね。面白い、面白いよ。でも残念、こんな面白い存在を殺さないといけないなんて!」

 とても信じられないようなことをベラベラと話す少女に俺は動揺していた。なんだ、この子。親に改造された?俺も改造されている?菊川さんが歪?何を言っているか分からない。

「殺す? 殺せると思うの? 私たちを?」

「うん。だって私は最強だもの」

 そう言うとキメラの体をした少女は俺に襲いかかってきた。

 っ!?速い!

 キメラの体をした少女の攻撃は速く、そして重かった。防いでも体の芯に響く。既に黒魔強化、そして美玲さんに教わったムエタイを駆使しているが全然勝てる気がしない。

「うぐっ」

「ガアガア(やばい)」

 しかも菊川さんが触手に捕まり首を絞められている。まずい!

「ふふ、この子を」

 

 パァン!という破裂音が辺りに響いた。

 ……ねこだまし。菊川さんが放った音の爆弾が少女を襲った。

 一瞬だが意識を落とした少女から菊川さんが肘打ちして逃れた。

 とはいえ状況は元に戻っただけだ。

 菊川さんも戦闘に参加しているが全然少女に手も足も出ず、既に黒魔強化も使っている。万事休すである。いや、一応手はあることはあるか、それも二つほどのジョーカーが。……使うか。正直できるか、そして使えるか分からない一手、いや二手だが使うしかない。菊川さん、使わせてもらうね。

 俺は菊川さんから預かった変身のステッキを持って口を開く。

「ヘン、シン」

 俺がそう言った瞬間光が俺を包んだ。薄い幕のようなものがくるくると俺の体を駆け巡る。

 ん?なんか体が熱いような気がする。気のせいか?

 変身による光が消え、俺は手や足を眺める。

 スラッとした手と足、フリルのついたかわいらしい袖やスカート。うーん、ファンシー。

 ん?いや待て?今変なものがあったような?

 スラッとした手と足?んー?……俺、人間の姿してない?

「え? まじで?」 

 あ、声出たわ。うわー、女の子の声ですね。え?魔法少女のステッキって変身って言えればインベーダーでも男でも女の子みたいになるの?さらっと凄くない?

「え?え?え?」

 混乱しているのはキメラみたいな少女も同じらしく額を触手で押さえている。

 その隙をついて俺は少女の首を締めた。三角絞めである。不意を疲れた少女は抵抗したものの魔法少女に変身して補正がかかったパワーには負けたようでなんとか倒せた。

 その後、冷泉さんや名草先生が助けに来てくれた。

 後、なんか色々裏でなんかしていた人たちは根絶できたらしくお礼を言われた。

 ……詳しいことはよく分からなかった。

 

 




この後、番外編を書いていきます。
しばらく別の作品を書いていくのでちょっとこの作品の投稿は止まります。

……下手すると、番外編の方が情報量が多いかもしれない。
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