この日記が見つかったということは私はおそらく死んだんだろうね。見つけてくれたあなたには悪いけどこの日記はできるだけ最後まで読んでほしい。私の軌跡を最後まで知っておいてほしい
1,
私が生まれたのは割りと特殊な家だった。
終末思想というか世界を滅ぼそうという破滅思考というか。まあ、ふざけた家でね。インベーダーによって世界を滅ぼそうとする思想に侵されていたんだ。
従順なふりをしていたからそんなに干渉はされなかったけどね。多分小さな頃から本能が理解していた。ヤバイ奴には反抗するな、と。反抗をすれば私を奪うだろうということまでね。
まあ本能による警告のおかげでそこまでひどい扱いはされなかったね。
とはいえこんな馬鹿な思想と心中するのは勘弁だった。多分元々は他国のスパイ辺りが仕込んだ宗教とかが色々あって変質しちゃったのだろう、正確にはわからないし別にそこはどうでもいい。
問題は、組織がインベーダーによる世界滅亡を願っているだけではなく、インベーダーを異世界からわざわざ呼び出したり、改造して放ったりと工作をしてくることだ。
んー。結論からいうとこんな思想を持つ組織を潰すことにした。だってこんなのあってもメリットが何一つない。
絶対に潰す、そう思った。
とはいえ、目立ったことはできないから、幼なじみの冷泉ちゃんや新田ちゃんと仲良くしたり、魔法少女養成学校に入らされたりしたぐらいだね。
まあ、その後は色々あって冷泉ちゃんに殺されちゃった。
うん、色々あったんだ。……冷泉ちゃんの両親を殺したのが私の両親の実験によるものだったと知ったときには手遅れだったといっておこう。まじであいつら余計なことしかしないな。
ちなみに冷泉ちゃんは割りと慈悲のあるやり方で止めを差してくれました。
2,
私の能力は死んだときに過去へと飛ぶ能力である。
死んだときに知った。
そもそも能力があることが分からなかった。検査方法はあるんだけど、私の能力は検査に引っ掛からないタイプだったらしい。割りと検査にも穴がある。国もできるだけ能力の判定が正確にできるように頑張ってはいるものの、未だに抜け漏れが出てきている。
飛んだ時期は私の15歳の誕生日だった。この時点では条件を判別できなかったものの推測できる部分はあった。
一つ、死んだときに、特定の時間、もしくはランダム、あるいは一定の時間までしか飛べずある程度時間が経てば勝手にどの時間軸に飛ぶか設定され、時間を逆行できる。
二周目の時点ではこれ以上は推測できなかったが、後に死んだら自動発動、3年か5年か15年のどれかの時間ごとに自動的に飛ぶ時間が設定され、設定された中で一番最新の時間に巻き戻されることは大体判明した。後は私が戻りたいと思っても思ってなくても死ねば自動的に発動する点も発覚した。
この周では冷泉ちゃんにばれないように資料を隠したんだけど、新田ちゃんに怪しまれて調査された挙げ句に組織と繋がりがあることが判明して捕まっちゃった。
まあ、その後は情報を吐いて魔法少女たちに組織を潰してもらおうと思ったんだけど、私がいないと色々あって日本が滅ぶ。捕まっちゃいけないらしいことが分かった。
3,
三回も死んで巻き戻ったことからおそらく死に戻りが私の能力であることはほとんど確定した。なので今回はちょっと博打に出ることにした。ちゃんと死ねるように用意をしてから、魔法少女養成学校のトップの学長に能力に関係すること以外の全てを話した。
今までの失敗は私の立場によることが原因だった。なら一か八か強引な手を打つことも必要だと思ったんだよね。
私は賭けに勝った。二重スパイとして私は雇われることになった。学長には私がボロを出してもフォローしてもらうように頼んだ。これ以降は魔法少女に殺されることや疑われることはなくなったのでこれで正解だったのだろう。
ただ、その後大きな狼型インベーダーによって魔法少女が大量に殺されたことで戦力が不足し、無茶をせざるを得ず死んでしまった。
4,
三周目以降はしばらく狼型インベーダーの倒し方を模索していった。とはいえ、狼型インベーダーは大きい割には素早い。弱点がちょっと見当たらない。
そこで四周目は狼型インベーダーの首にしがみつき首の骨を折ろうとしたがいかんせん首が固く殺せなかった。負けて死亡。
5,
五周目は狼型に相性の良さそうな魔法少女をあてがい倒そうとした。なんとか勝った。まじで相性のいい魔法少女がいて助かった。
でも、その後が問題で猿型のインベーダーに主力の魔法少女が大体殺された。
どうやら猿型のインベーダーは肉弾戦ができる魔法少女じゃないと抵抗すらも難しいらしい。とはいえ、魔法少女で肉弾戦ができる人はほぼいない。一応東京にもいるけどその人は切り札的扱いを受けていたせいで戦わせるのが困難だった。
6,
狼型インベーダーと戦い感じたことは東京の魔法少女だけだと被害が大きすぎるということだった。他の場所からか、別の所属から戦力を引っ張って来ないと対抗できない。
そこで私はある人物を訪ねることにした。名草先生の同期の研究者であったが、問題行動を起こしたとして追い出された逆神空さんである。少し手間取ったがなんとか見つけた。
協力を頼んだら、快く頷いてくれた。もし彼に協力を頼みたいときは私の知り合いと告げたらいいよ。もしそれでもだめなら「名草先生に危険が迫っているので協力してほしい」とでも言えば大体のことは聞いてくれるよ。
まあ、戦力になるのは逆神さんじゃなく、逆神さんが匿っている人体実験に巻き込まれた魔法少女なんだけどね。その魔法少女の能力は分かりやすくいうとテレポート、具体的にいうと黒い箱で包んだものを転移する能力だ。結構強い。
精一杯やった。猿型のインベーダーに負けて死んだ。
7,
相討ち覚悟で猿型インベーダーと戦った。死んだ。
8,
猿型インベーダーを倒すために猿型インベーダーがどこから来たかを探ったところ実験で生み出された強化された猿であることが発覚した。もちろん実験をしたのは両親が所属している組織だ。
猿型インベーダーと戦い死んだ。
9,
猿型インベーダーを改造した研究所を探した。時間内には見つからず、猿型インベーダーに負けた。
10,
彼のことは猿型インベーダーを探す中で偶然存在を知った。色んなところで誘導をしてその研究所へと魔法少女を突入させた。
施設では魂についての実験もなされており、彼もその実験の被害者だったのだろう。実験に死んでいたものだったと記録されていたが何故か発見時には生きており、生き返ったと予想される、仮死状態だったのだろうか?今も真相は分からない。もしかしたら魂の実験により何か異常が起きている可能性はある。例えば、性格の変異や場合によっては魂の変質とかも起こり得る。もちろん、魂なんてものがあるならだが。とはいえ私の能力を考えるとあり得ない話ではない。元の世界の肉体が死んだはずなのに私の頭はまだ稼働できている。なら魂があっても不思議とはいえない。
なお、実験台であった彼の名前はたまに変化している。シロ、とかアイギスとかデュランダルのときもあった。
結局、猿型インベーダーに負けた。
狼型インベーダーまでの流れは大体今の世界線と同じなんだけどね。猿型インベーダーには本当に苦労させられた。
なお、これ以降は毎回アイギスが戦力であることを前提で書いていく。
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勝てそうなメンバーを何人か追加させた。猿型インベーダーに負けた。
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自ら志願し、猿型インベーダーに挑んだ。猿型インベーダーに負けて死んだ。
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最適解の魔法少女と私と、割りと奥の手である逆神さんのところの空間転移能力を使える魔法少女に助力を頼んで挑んだ。猿型インベーダーに負けて死んだ。
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ここまでは魔法少女を主な戦力としてアイギスに対してのアプローチはあまりしてこなかった。アイギスは不安要素でもあったからだ。ただ、ここまで来たらアイギスを頼る他はない。
黒魔強化を使えるようにするために冷泉ちゃんを起こす仕組みを(アラームを誤爆させた)作りなんとか起こして強化させて猿型インベーダーに勝った。
ただ、その後は人間を実験台にして作り出されたキメラのような少女、通称名、混沌によって殺された。この子は魔法少女トーナメントまではともかく、それ以降になるとほぼ不死身(地球からエネルギーを無限に吸うため)でありアイギスでもどうしようもなかった。ただ、このときにアイギスが魔法少女に変身していたため、どこかで話せるようになっていたことは把握して魔法少女トーナメント辺りかと山をはっていた。
15,
キメラに勝つために早めにキメラの場所を探し殺そうとしたがキメラと東京に来る大量のインベーダーを倒すためにはアイギスがいないと戦力が足らず、アイギスが来るまで待つしかなかった。位置を判明させ、襲撃をかけるための策を練り、逆神さんのところの魔法少女の転移で移動させることにする。猿型インベーダーに負けた(場合によっては猿に負けるためこれ以降は逆神さんのところの魔法少女を補佐につけアイギスの手助けをしてもらっている)
16,
16は今回の世界線。まあ、大体のことはこの世界で起こったことを調べてもらえば分かると思う。
ここまで来るのに本当に大変だった。
今思うと、今回はアイギスが魔法少女を変身することを驚いていなかったことなどは失敗だった。この失敗は次回があれば気をつけて行こう。ない方が嬉しいけども。
ページも余ったことだし東京へと大量に現れたインベーダーたちを討伐してくれた魔法少女の説明と活躍振りを紹介をしていこう。
まずは彼女を語ろうか。毒島ちゃん。毒を操る。下手するとアイギスより危険であり、上層部も彼女の扱いは探り探りである。何せ薬も毒も作り放題だ。一応摂取した毒やどんな成分か分かれば複製はできる。アイギスに使った毒は、昔発生したインベーダーの毒を複製したものだ。毒で毒を制す、というわけだけど、運よく彼女の持つ毒はアイギスには効かなかったようだ。
セーフ!!ここだけは本当に神頼みだった!!セーフ!まあ、アイギスは他のインベーダーと比べて生まれ方が特殊だから一応の説明はつく。
多分、魔法少女としての貢献はともかく能力での貢献は日本、いや世界でも一二を争うかもしれない。
彼女は毒を水の魔法に混ぜてインベーダーの皮膚や口、傷口に触れさせ倒す。
東京に現れた大量のインベーダーは結構彼女に倒されている。
次は守護川ちゃん。盾を作り出す能力を持つ魔法少女。攻撃は苦手みたいだけど逆に防御はかなり得意。作り出す盾は二種類あり、8割程度の衝撃を吸収する盾と衝撃や飛来物を跳ね返す盾がある。跳ね返す盾は衝撃を殺せない代わりに彼女にとって貴重な攻撃手段でもある。しかも二つの盾は見た目が変わらないためどちらの盾を作り出したか戦っている相手からしたら厄介なことこの上ない。初見殺しの能力と言ってもいい。防御を打ち抜くためには強力な一撃が必要、しかしその強力な一撃をカウンターされたら一溜まりもない。
……アイギスに負けたのはアイギスが強すぎただけだ。彼女は考えもしなかっただろう、まさかわざわざ盾に集中攻撃を受けるとは。
作戦は至ってシンプル、盾を殴ってその衝撃で痺れさせて手を使えないようにすればいい。この作戦によりアイギスは快勝した。
ちなみにそれで勝てなさそうならローキックで守護川ちゃんの機動力を落としてから頭を掴んで地面に叩きつける作戦でした。叩きつける動きなら衝撃を返されてもそこまでのダメージは受けないからね。
アイギスのせいで大会では散々だったけど、東京のインベーダー戦ではサポートとしてとても活躍した。彼女が倒したインベーダーも何体かいたみたい。
次は岩井戸先輩。能力は岩石を作り出し飛ばす能力。岩石の精密な射撃可能な射程は本人の見える範囲まで。なので基本的には獲物との距離をできるだけ離して攻撃することとなる。ただ精密でなければほぼ無限の射程を持つ。故に、敵しかいない環境ではただの殲滅兵器となる。
インベーダー戦では市民の避難を完了させた後即座に岩井戸先輩が上空に設置した岩石を超巨大インベーダーに落とした。おかげで大量の魔法少女を失うリスクを減らせたので本当に岩井戸先輩には頭が上がらない。その後はちまちまと周りの魔法少女のサポートに回ってくれていた。超高火力攻撃もサポートもできるので本当に優秀な先輩だ。
次は京上さんだ。
彼女に関しては言えることはただ一つ、彼女は準最強の魔法少女である。全力で戦っていれば魔法少女になったアイギスだろうが倒せただろう。
ああ、この書き方だと誤解を生むので一応補足しておこう。トーナメントで彼女は本気でアイギスと戦ってはいたよ。ただし、全力ではなかった。だって本当の意味での全力出すとおそらく日本どころか世界が滅びかねないもの。
彼女の能力は周囲の生命力を吸い自分の身体能力と破壊衝動を増強するというものだ。そう、周囲の生命から生命力を吸うのだ、無差別に。インベーダーや人間を区別せずに範囲で生命力を吸っていく。範囲は京上さんが選択できるが範囲が広がれば広がるほど身体能力の倍率は上がる。故に強敵と戦うときは、周りから生命力を吸わなければならなくなりがちだ。だから、彼女の本拠地である九州では魔法少女の中では若干嫌われているらしい。人気もあるんだけどね。
ちなみに、破壊衝動の増強の方はある程度の範囲ならそこまで物を無差別に破壊したくはならないらしい。ただ、やりすぎるとどうなるか分からないので彼女はあんまり範囲を広げようとしない。ただ広げられる範囲は多分地球を覆うことができるぐらいとのこと。本当かは不明だが、彼女は意味のない嘘をつかない。少なくとも彼女はそう考えているということだ。本当にどうしようもなければ彼女は本気を出さないだろう。
東京のインベーダー戦では市民が避難した後に大暴れして、インベーダーを瞬殺していた。多分、一体五秒ペースでインベーダーが死んでいた要因の大半は彼女だろう。
最後、天音ちゃんの評価だね。一体一なら最強、以上。……流石にこれじゃあ短いかな。ちょっとだけ補足しておくね。
彼女は魔法少女に変身せずにインベーダーに勝っており、そこからスカウトされた人物である。能力は自身の身体能力の強化、強化の倍率は最低10倍、最高倍率不明。あまりにも身体能力強化が強すぎるため能力使用後に負担がかかり、暫く動けなくなったり筋肉の断裂が起こることが多い。
効率よく敵を倒すという意味では彼女以上の魔法少女はいるが、単体の強さでは彼女以上の魔法少女はおそらく存在しない。
試せないけど、本気の京上さんと魔法少女になったアイギスが共闘して天音ちゃんと戦ってもおそらく瞬殺される。
混沌も不死身でなければ天音ちゃんに倒してもらえたんだろうなとは思う。私、天音ちゃんが参戦する前には亡くなってたから憶測になるけどね。
まあ、こんなものかな。
ああ、読んでいたらわかると思うけど、これはもしものときの遺書みたいなものだよ。戦力の分析とか希望となる当てを探しているなら別冊を読んでね。いやぁ流石に死んでいるのに誰にも苦悩を知られないのはちょっとだけ悔しいからね。まあ、誰にも読まれないのならそれはそれで嬉しいんだけどね。
じゃあね。誰が読んでいるかわからないけど応援しているよ。
菊川奏より愛を込めて
皆さん、お久しぶりです。私生活が忙しかったのとめちゃくちゃ難産だったことで更新が遅くなりました。
後、一瞬ですが日刊ランキング7位になってました。応援ありがとうございます。
その上で謝りたいことがあります。
ストックがもうすっからかんだからよっぽど筆が乗らないと次の更新が大分先です。
元々10話で終わる予定だったこともあり、番外編ぐらいしかもう書けないかもしれません。
一応、筆が乗れば本編みたいなもののアイギス逮捕連行編を書いていくかも知れませんが、そのときのヒロインがおっさんなんですよね……。
という感じでどう更新したらいいか考えていく時間が必要+新作も書いていく予定なので更新が大分先です。(あと前回後書きで書いていた、しばらく別の作品を書いていくのでちょっとこの作品の投稿は止まります、というのが大分迷走した上でぽしゃりました)
更新は続けて行く予定ですので応援はしていただけると幸いです。