魔法少女の敵に転生してしまった   作:但野ミラクル

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名草先生のパーフェクト魔法、能力教室

「さーて始まりました、天才名草先生の魔法、能力ってなーにのコーナーだよ?」

「名草先生……いくらなんでもふざけすぎです」

 冷泉さんに名草先生のところに連れて来られたと思ったらこれである。……いきなり過ぎる上にはっちゃけ過ぎではないかな?

「おっとこういうテンションの方が緊張せずに話を聞きやすくなるんじゃないかと思ったけど、違った?」

「……脱力はしているかもしれませんね、呆れて」

 ……まあ緊張は色んな意味でぶっ飛びましたね、色んな意味で。

「今日は魔法と能力について解説しておこうと思って呼んだんだ。魔法はともかく能力はインベーダ君にとっても有用だろうし」

 まあ、それは確かにその通りだろう。

 知っておきたい。

「まず、魔法について話そうか。魔法それは主に年若い少女しか変身できない魔法少女と呼べる者のみが使える魔法。特殊な道具であるステッキで変身できる者にしかできない奇跡とでも言おうか、まあただねえ」

 名草先生は遠い目をした。

「その奇跡は割りと一般化してしまったんだがね。ステッキの構造を解析できた大馬鹿者がいたせいでね」

 すげえな、その解析できた人。

「いや、すごいのは認めるんだがそのせいで世界は魔法少女を量産する事態に陥ってしまった、多くの年若い少女に戦いを押し付けることになってしまった訳だ。しかも素質の持つ者なら変身、の一言で変身できるんだからね。量産化はいいことばかりではないよ」

 ああー、それは確かに問題ではあるかも。産業革命とかもいい側面と悪い側面があった。偉大でありながらも大きな罪であった。量産化も良し悪しがあるわけだ。

「もちろん、必要だったのは分かるし、魔法少女が少なければもっと国が荒れていたのは確かではある。でもやっぱり子供に戦わせたくはなかったから複雑でね。ああ、すまない、話を戻そう。それで魔法は魔法少女にしか使えないのだが、逆にいうと魔法少女は全員同じ魔法が使える」

 え?そうなの?

「魔法は画一化されており、スマホの機能を使うと同一のように他人でも同じ条件で使えば同じ魔法が使える。その代わり使うのが上手い下手早い、遅い、熟練度が低いと使えない魔法などはある、ただしイメージの仕方や性格により多少属性は異なるね。そこはオプションとして追加できるよ。そのためこまごまとした違いを作ることは可能、基本は同じ魔法でカスタムはでき、よく使う魔法の速度を上げる、どこか一つだけ特化したものを使うなどができるとかだね。

基本魔法は放出、防壁、身体強化、補助魔法拘束魔法とかだね。要するに量産できるのが魔法だ」

 あー、つまり、魔法っていうのはある程度差を作れるもののスペックは統一されてる武器なのね。つまり戦車で言ったらM4A6 シャーマンみたいなものだね。……じゃあ逆に能力はワンオフ機か?

「そして、能力は逆に完全に才能に依拠するもの、魔法自体もある程度条件はいるけど飽くまで最低限の才能でいい。だが能力は完全に運でしか手に入らない。魔法少女に変身しなくても能力は使える、魔法よりも強大な力を持ち一騎当千の働きを見せる、それが能力者。それゆえに敵である怪物は能力を使う、いや能力しか使えない。たまに能力も使えない者もいるけどね」

 わあ、ヤバそう。

 ん?待てよ、じゃあ……

「たまに、能力と魔法の両方を使える子もいるけど結構確率はまれだからいたらラッキーぐらいの感じだね」

 ああー。やっぱりいるんだ、両方使える人。

「……で、君が使える可能性があるのは能力の方だ、魔法は使えないだろうからね。喋れないから」

 ん?喋れないと変身できないのか?

「という訳でね」

 名草先生がニヤリと笑う。 

 あ、嫌な予感がする。

「君の能力を探るために検査をすることになりました!」

 ……どんな検査なんですかね。

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