超次元ゲイムネプテューヌ Origins Unknown 作:シモツキ
設定・用語集
カオスエナジー
シェアエナジーや魔力とも違う、未知のエネルギー。アルテューヌ(過去の記憶)という、概念的なものであり実在はしない(あり得ない)筈のものに、一つの『存在』としての在り方を与え、レイの力を受ける事で明確な実体を得てからはアルテューヌにとっての力の源となった。単なるエネルギーではなく、宿した存在の心や内側に秘められた『何か』を引き出す力があり、一種の精神干渉効果があると言える。また、女神に対しては影響力が比較的強い…が、これはカオスエナジー(と女神)そのものの性質なのか、それともアルテューヌという女神が宿した事による効果なのかは不明。また強いといっても即座に影響を及ぼす訳ではなく、多量のエナジーがある空間にいる程度では、その効果は薄い。また下記の通り、モンスターに大量のカオスエナジーを与える事で、実質的に使役が可能となる。
カオスエナジーは元から信次元にあったものではなく、明確な意思を持って別次元や別世界から持ち込まれたものでもない。ただ、ある経緯によりカオスエナジーという『概念』が信次元に芽生えた事により、発生した。とはいえ現状アルテューヌ以外で観測されておらず、そのアルテューヌに関しても活用していただけに過ぎない為、未だカオスエナジーについては不明な点が多い。
カオスモンスター
上述のカオスエナジーを流し込まれた事により、状態の変質したモンスターの事。カオスエナジーの影響により本能やモンスターとしての凶暴性が強くなっており、多少のダメージでは怯まず目標へ襲い掛かる傾向が強い。また、カオスエナジーを宿すより強い存在に従う性質も持つが、これはあくまで本能的に従っているだけである為、意のままに操れる訳ではない。
各国国防軍が有する部隊の一つ。形式上は軍に属しているが、指揮系統の主体は女神及び教会にあり、実質的にはその直属部隊となっている。自国から遠く離れた地、或いは別次元における女神の拠点、移動教会として開発されたアルカディア級特装空中拠点艦を母艦として活動する部隊で、艦載戦力としてオラクル中隊を有する。女神が自国外で長期の活動をする際にはその護衛を、更に有事においては女神(教会)の指示の下即応的に動く事を主要任務としており、特殊な立場故所属する軍人は全員が特務階級となっている(所属と共に特務階級となる)。また、司令官でもある母艦の艦長は枢機卿と呼ばれるが、これは通称であり、正式な名称ではない。
軍人でありながら軍ではなく教会の指示を受けて活動する場合もある事、遠隔地では当然支援の手も限られる事から、所属する隊員には精鋭として能力と精神性の両方を高いレベルで求められる。特に精神性については女神への深い忠義、信仰心を持つ者が望ましいとされ、実際多くはそういった者が所属する傾向がある(元々軍は女神への信仰心の強い者が多い)が、当然必須という訳ではなく(そもそも精神を正確に測るのは困難)、隊員の選定には女神も主体的に関わるが故に、逆に信仰心を重視せず選ばれる場合もある。
上記の通り、別次元含めた遠隔地での活動が本来の想定となる為、現状常設の部隊として運用されているのは神生オデッセフィアのみであり、他の四ヶ国では必要に応じて都度選定、召集を行う形を取っている。神生オデッセフィアにおいても平時は試作機のテスト運用や式典での警備、曲技飛行等の実戦からは遠くなりがちな任務を行っている。それでいて有事となれば柔軟且つ遊軍的な活躍が求められる事は隊員にとっての負担となる為、そういった意味でも前述の通り実力は勿論、相応しいと言えるだけの精神性が求められる。
原天界帰
原初の女神が編み出した、任意の過去を現在へと上書きする術式。次元が過去の状態となる為、時間遡行(時間の巻き戻り)に例えられるが、実際には次元を過去の段階へ改変している形である為、時間の流れとしては変わらず未来へ向かっている。但し、それも次元の外から観測した場合且つ、起こっている事象を正確に認識出来るものでなければ把握出来ない為、実質的には次元全体での時間遡行とほぼ変わらない。また、初めから『信次元』を対照にした術式である為、別次元や別世界には影響を及ぼさない…が、別次元や別世界等と繋がっている状態で発動した場合、どうなるかは不明。また、信次元外の存在が信次元にいる状態で発動すれば、その人物は上書きと共に消滅し、逆に信次元の存在が信次元外にいる状態で発動すれば、その人物は信次元内外で二人になり得る等、二次的、副次的な影響が発生する可能性はある。
原天界帰に必要となるのは、信次元全体を上書きし得るだけのシェアエナジーと、上書きする過去についての正確な情報元となるイストワールの二つ。当然ながらイストワールは信次元の彼女である必要があり、シェアエナジーに関してもイストワールとの親和性が高いものが望ましい。よってイリゼやセイツ、或いは原初の女神のシェアエナジーが理想的で、それ以外の場合何かしらの対応をしなければイストワールに危険が伴う。そして術式自体がイストワールへ組み込まれている為、術式そのものを別途準備する必要はない。
何故原天界帰という術式を原初の女神が編み出したかは不明。だが、イリゼが未来へ対する『保険』として創られた事、イストワールが記録者としての力を持つ理由も不明である事、そして原初の女神のスタンスや、同じく次元を改変する事も可能な《女神化》を行使した経験もある事等を踏まえて考えた場合、原天界帰もまた信次元に万が一の事があった際の最終手段として編み出された、と推測する事が出来る。
時空の歪み
文字通り、時間と空間の双方が異常化した事により、物理的な『歪み』として発生した現象の事。単に時間が停止している、空間が断絶している…といった状態ではなく、むしろそれ自体が一つの『領域』となっており、更に歪んでいる…即ち本来の在り方から外れているが故に、制御する事が可能であれば、領域内の時空を操作(=時間移動や空間の改変等)する事も出来る。次元の歪み同様、小規模であれば自然と解消されるが、規模が大きくなると周囲へ拡大するようになり、飲み込まれた場合にどうなるかは全くの不明(単に歪みの領域内となる訳ではない…というより、そうなるとは限らない)。上記の通り概念的なものである関係から、物理的な破壊や抹消は基本的に不可能(無理な破壊をした場合も、どうなるかは不明)だが、同じく時空に干渉し得る力や、一部の概念的な能力であれば、対処や対抗する事も可能。
信次元国家間連携機構
通称信国連。幾度もの大きな戦い、次元規模の危機を経て、神生オデッセフィアという新たなる国と、友好条約の破棄を背景に、実質的には破棄された友好条約の発展的解消の様な形で発足された、五ヶ国及び信次元全体の平和と更なる発展を目標とする国際組織。本部は神生オデッセフィアにあり、これは当該組織の本部がある、という事自体が大きな意味を持ち、神生オデッセフィア以外の四ヶ国にある場合はそれだけで四ヶ国のパワーバランスに影響を与え得る為、それを回避する意図で決定された。また、天空の浮遊大陸である神生オデッセフィアは、後述する信国連軍の本部並びに最大の拠点として最も適している事も、本部設置の理由の一つ。
信次元全体の平和と発展を目標とする為、信国連は幾つもの部門を持ち、その活動は軍事を始め経済や技術、医療や福祉、文化や教育等、非常に多岐に渡る。当然職員も各国の人間が集まっているが、信国連の職員は全員が自国からの『出向』という形で所属しており、今に至るまでの経験と、それぞれの業界に関する現在進行形の知識が各委員会や部署等にて活用、反映出来る仕組みとなっている。ただ、これについては出向形式を取った事による副次的な効果であり、元々は超大規模の国際組織を手探りで進める関係上、想定通りの運営とはならない可能性も高く、そうなった場合に仕事を失う職員が大量に出てしまう危険を避けるという狙いと、自国の利益より信次元全体の利益を優先する、というスタンスではなく、自国の利益を意識しつつ、互いの国を尊重しながらも信次元全体での利益も生み出していく、というスタンスで各職員には業務に当たってほしいという理念を持つ事が理由。更にもう一つ、信国連軍の在り方についても、この出向という形は大きな意味を持つ。
基本的には各部門毎に独立し、その上で柔軟な協力を行う信国連だが、包括的な意思決定機関として、信国連総会がある。更にその上位に女神理事会が存在しているが、その理事会から権限の委任を受ける事により理事会に変わって決定を下す事も可能。信国連総会は定期的に実施される通常総会と臨時総会の二つの形式を持つが、女神理事会はその時々に応じて適宜行われる。
信国連軍(信次元国家間連携機構軍)
信国連の主要部門の一つである、五ヶ国による連合軍。上記の信国連の出向形式は信国連軍においても適応されており、信国連軍所属の軍人は、全員が自国の国防軍にも籍を持つ。その性質上、常に全ての信国連軍人が信国連側で活動している訳ではなく、むしろ信国連軍として対応すべきレベルの有事や女神からの召集がない限りは、その殆どが自国の軍人として活動している。そして信国連軍の作戦行動については、後述する艦隊の内、最大二個艦隊までは女神個人の勅令によって出動させる事が可能(但し後に審問や正当な命令であったかの審議が行われる)だが、三個艦隊以上を動かす場合は信国連の最高意思決定機関である女神理事会による協議が必要になる。
主要な戦力は信国連艦隊と呼ばれ、第一から第十までの十個艦隊が存在。人員同様兵器も各国から集まっており、正式な艦隊の内訳としては、各国家毎空中艦と陸上艦を一隻ずつ、五ヶ国で空中艦五隻に陸上艦五隻の計十隻という構成になっている。加えて十個の艦隊のどれにも属さない総旗艦として、ヘブンズゲート(ヘブンズゲート級特装機動要塞艦)も現在は信国連に属している他、補給艦や艦船修理も可能なドック艦も後々配備される予定。各国家毎に艦隊を構成するのではなく、どの艦隊も混成部隊となっているのは、艦隊規模の戦力が何れかの国の暴走で容易に動かせてしまう事を防ぐ為で、女神の勅令で艦隊を動かす場合も、単純計算で構成員の八割が自国民ではない点がある為に、この形式は安易な出動命令に対しての強力な牽制効果を持つ。
ここまでに書いた通り、信国連軍の戦力は各国の兵器で構成されている。しかしそれは現状そうであるというだけであり、信次元全体を守る信国連軍としての兵器や、ヘブンズゲート級の二番艦又は準同型艦の開発も進められている他、各国で重ねられる軍拡によって起こりつつあるインフレが過剰なものにならないよう、抑制や対策についても協議が行われている。
信次元プラネテューヌ総合大博覧会
通称大博覧会と呼ばれる、ネプテューヌ手動で企画、運営、実施となった超大型行事。五ヶ国の中でも、特に技術の先鋭さで強みを持つプラネテューヌの技術力を次元全体に発信すると共に、一種のお祭りとして次元中から人を集める事によって、技術者の更なる躍進と、各種技術の一層の発展へ繋げるのがこの行事の趣旨。その為技術のジャンルや系統は問わず、企業や研究機関は勿論、個人での披露も可能となっている他、お祭りとして屋台を始め多くの出店や参加を受け付けた。本行事はプレオープンと正式なオープンとで二段階の開催が行われており、どちらも一日のみではなく、一定の期間で以って開催された。その規模故に細かな問題や不十分だった点を挙げる意見も当然あったが、全体的に見れば十分成功と呼べる域であり、第二回の開催や、別の国での同様の行事を望む声も多数上がった。
フォーム
カオスフォーム
アルテューヌが持つ、カオスエナジーの力を前面に引き出した姿。カオスエナジーの「呼び起こす力」によって身体能力が向上する他、戦闘中におけるカオスエナジーの運用能力自体も高まる。だが他の女神達が持つ高位の姿(ネクストフォーム、ビヨンドフォーム、リバースフォーム等)と比較した場合、革新的な変化や強化と言える程の戦闘能力向上はなく、戦い方も基本的には大して変わらない。しかしその分消耗はあまり大きくなく、カオスエナジーの運用能力が高まった事でより効率の良い戦闘や能力行使が可能となる為、短期決戦よりも長期戦に長ける。
上記の性質を持つ為、ネクストフォームとは対照的だが、(女神の場合は正のシェアエナジーと)系統の違う新たな力を行使するという点ではビヨンド(カニバル)フォームと、それまでの戦い方の延長線上にあるという点ではリバースフォームと近い部分も存在する。またそもそもカオスフォームは女神のみのものではなく、仮に女神以外がカオスエナジーを得た場合、また違う性質のカオスフォームとなる可能性もある。
ビヨンド・cHAOS
ネプギアが編み出した、ビヨンドフォームとカオスフォームを掛け合わせた…ように見せかける、ビヨンドフォームの派生の一つ。NG粒子の性質を活かし、NG粒子自体をカオスエナジーに偽装、表面的にはカオスエナジーと非常に近い状態とする事により、ビヨンドフォームでカオスエナジーも同時に行使しているような形を作り上げる。だがあくまで見せかけのものに過ぎず、実際に運用している力はビヨンドフォームのみである為、戦闘能力の向上は限定的(一応多少の向上はあるが、偽装カオスエナジーの形成、管理にリソースを取られる上、フォーム維持にNG粒子を使っている関係上、NG粒子を用いた戦法、戦術には大きな制限が掛かってしまう為、総合的な強化とは言い難い)。
この通り『見せかける』為だけのフォームではあるが、これは決してビヨンドフォームとカオスフォームの噛み合わせが悪いという事ではない(そもそもそれは試されていない)。よって、本来の意味での『ビヨンド・カオスフォーム』も実現し得る可能性自体はある。
機体・艦船解説
OMG-01(A/S) 【マエリルハ】
・UPOM-02 【キエルバ】
専用武装
OGD-S06-VE 制圧型放電式電磁投射砲【スタンレールランチャー】
キエルバユニットのバックパックに装備される半固定火器。ランチャーという名称だが、カノン系武装に近い運用方法を持つ。長砲身が目立つ本武装だが、その最大の特徴は砲ではなく専用の弾頭にあり、電磁投射砲を給電装置として活用する事により充填した高電圧を解放する事で、強力な放電を引き起こす。これは直撃させた対象への追撃は勿論、放電を爆風の様に利用する事での範囲攻撃にも使用可能な他、電圧を下げる事で対象(特に敵機体)を破壊する事なく行動不能にする、非殺傷性の武器としても扱う事が出来る。
・UPOM-03 【ガビエルム】
動力・GOB-O-NG5 バーストエンジン×1
推進器
ユニット後部大型スラスター×2
武装
OGD-S05 長射程電磁投射砲(ロングレールランチャー)×1
OGD-P06 長射程荷電粒子砲(ロングビームカノン)×2
特殊機構
腰部パイルバンカー×2
マエリルハのユニットパックの一つ。ルヴァゴと同様無人支援戦闘機を兼ねるバックパックと左右腰部の装備で構成されているユニットであり、航空形態への変形や、ユニットを遠隔操作しての戦闘も可能である点もルヴァゴと共通しているが、基本装備として汎用性を重視しているルヴァゴと違い、兵装からも見て取れる通りこちらは長距離火力支援・重砲戦仕様。その為砲撃時の安定性やより多いペイロードの確保を目的に、デルタ翼が採用されている。また、変形や分離の仕様、性質もある程度違っており、無人機の上に本体が乗る空戦形態がなく(無人機側がその作りとなっていない)、代わりにルヴァゴにおける滞空形態(バックパックを背負ったままの人型)を地上、空中共に基本の形態としている。本体側のビームサーベルはそのままである為近接格闘も可能だが、やはり装備の仕様の関係からあまり推奨はされていない。
上記の通りバックパックを背負った状態のまま、ロングレールランチャーとビームカノンを用いて後方からの砲撃を行う戦法が、本装備の基本。高い火力と射程距離を持ち、光実それぞれの武装を備えている為対応力も十分。だが本ユニットの運用方法はそれだけに留まらず、無人機を分離し、搭載された各種高性能センサーやカメラによって広範囲の把握や攻撃対象の補足、得られた情報を基に本体がロングレールランチャーによって長距離砲撃を叩き込むという、狙撃手とスポッターの組み合わせを本体と無人機で行える事も大きな特徴となっている。
長距離火力支援という仕様から勘違いされる事もあるが、本ユニットはあくまで砲戦型であり、狙撃仕様ではない。よって精密射撃やピンポイントでの攻撃にはあまり向かず、どちらかといえばある程度の狙った『範囲』を攻撃する事の方が得意。ただ、超長距離攻撃能力と高い移動能力(変形機構)で一方的に攻撃し得るという点では、狙撃手に近い動きも可能。
GOB-O-NG5 バーストエンジン
ルヴァゴやキエルバに搭載されている物と同型の動力炉。但し本ユニットの武装はどちらもエネルギーの消費が激しい為、出力重視の調整が施されている。だが小型の動力炉である事には変わらない為、十全の火力を発揮するには本体からのエネルギー配給も必須。
ユニット後部大型スラスター
性能や配置がルヴァゴのものとほぼ同じとなっている推進器。しかしそれは推進器単体で見た場合であり、ユニットの重量はルヴァゴよりガビエルムの方が上である為、推力重量比ではやや劣るが、そもそも本ユニットは高速戦闘を主眼に置いていない為問題視はされていない。
長射程電磁投射砲(ロングレンジレールランチャー)
ユニット上部中央に装備されている半固定火器。使用時は本体の脇の下を通す形で展開、腕部で保持する形を取る。狙撃用でこそないものの威力、射程共に申し分なく、半固定式として射角も十分に取る事が出来る。但し、非展開時はユニット後方側を向いている為、航空形態やユニットを分離させている際に火器として運用するのは厳しい(後方を攻撃したい場合であれば一応有効に機能する)。
長射程荷電粒子砲(ロングビームカノン)
ユニット上部左右に一門ずつ装備されている半固定火器。航空形態や分離時はそのまま、滞空形態では肩越しに展開して使用する。キエルバとは逆に、ルヴァゴの物より長砲身化しており、威力も射程も向上している。基本的には連装型の様に使用するが、それぞれ独立している為交互に撃つ事や、別々の角度で砲撃を行う事も可能。上述の通り荷電粒子砲は後方を向く為、航空形態や分離時はこちらを主に使用する。
腰部パイルバンカー
腰部左右に搭載される、機体固定用の装備。地面を始めとする足場に杭を打ち込む事で機体を固定し、安定した射撃、砲撃を可能とする(但し固定無しでも攻撃は可能)。一応武装としても使用可能だが、まともに狙えるのはほぼ真正面のみの為緊急時以外の使用は現実的ではない。
・UPOM-09J 【スポーロス】
動力・GOB-O-NG5P バーストエンジン×1
推進器
ユニット後部大型スラスター×2
腰部フレキシブルスラスター×2
武装
OGD-P07B 荷電粒子砲(ビームカノン)×2
OGN-P02 連結式携行荷電粒子収束剣(ビームサーベル)×2
マエリルハのユニットパックの一つ。オラクル中隊隊長であり、神生オデッセフィア国防軍有数のエースであるサクリスタン専用のパックとして開発された。サクリスタンが求める機動性や運動性の大幅向上がコンセプトとなっており、元々はルヴァゴを改良する形での開発が考案されていたが、求める水準に到達させるのは厳しいと判明した為、新規のパックが開発される事となった。その為形状や構成はルヴァゴと似ているが、腰部分のユニットもスラスターになっている事や、ミサイルはオミットされている事など、明確な差異も見受けられる。また、本機は空戦形態でなくとも自立飛行可能なだけの推力を持つ為、ガビエルム同様無人機への搭乗機能は不要という意見もあったが、後述の通り本機は姿勢制御が難しく、その点において(比較的だが)安定飛行の出来る空戦形態は状況によって必要になるという判断から残される事になった。
一方、本装備は本体と合わせての変形…即ち航空形態への可変機構は有していない。これは上記の通りバックパックとして接続した状態であれば、航空形態にならずとも単独飛行が可能である為であり、それを可能としているのはバックパックの圧倒的な高推力(サクリスタン機自体も推力を限界まで高めている)があってこそ。反面高推力故にかなりピーキー且つ、空中での姿勢制御はルヴァゴ装備のマエリルハより難しくなっている為、その面でも本装備が量産を前提としていない、所謂ワンオフタイプのユニットである事が見受けられる。
廃された航空形態の代わりとして本ユニット独自に有しているのが、バックパック状態から水平に跳ね上げた高機動形態。これは名前の通り本装備の高推力を十全に活かす為の形態であり、主翼も水平展開出来る為十分な揚力も確保出来、直進は勿論三次元的な機動性も高いレベルで実現している。一方バックパックとして接続したままの状態は基本形態と呼ばれ、高機動携帯や空戦形態より表面積が少なくなる点や、横の広がりがない分遠心力が必要以上に生まれない点から、防戦時や完全な地上戦を行う場合などはこちらの方が有効に働く。
この装備の開発主体は、当然ながら神生オデッセフィアの国防軍。だが、本装備の開発には正規軍の人間ではない、そしてサクリスタンの友人である、とある人物が関わっている。またその人物は、スタンレールランチャーの開発にも一部関わっているとの事。
GOB-O-NG5P バーストエンジン
各種ユニットパックに搭載されている動力炉の改良モデル。サクリスタンの求める高推力実現の為に用意された。その為当然最大出力は通常モデルを上回るが、反面コストも上昇しており、低出力時の安定性は低いという欠点もある事から、単なる上位互換モデルという訳ではない。
ユニット後部大型スラスター
ルヴァゴとほぼ同様の配置を持つ主推進器。これとは別に細かな姿勢制御を行う為の小型スラスターを複数本ユニットは備えており、高機動戦時や近接格闘時に活用される他、主器たるこの大型スラスターと同軸に向ける事で、スポーロスは最高速度を発揮する事が出来る。
腰部フレキシブルスラスター
キエルバにて主に採用されている物と同型の推進器。外装は多少違い、こちらも限界まで推力が高められているが、元々キエルバの時点で鈍重な機体を動かす為の推進器として高い推力を持っていた為、そのまま採用される事となった。上部にビームサーベルのホルダーを持つ。
荷電粒子砲(ビームカノン)
ユニットの左右前部から砲身が突き出る形で装備されている固定火器。可動機能を持たない為、基本形態では撃つ事が出来ない(真上に撃つ事なら出来る)。シュータータイプに近い性能を持つタイプであり、カノンとしては比較的連射性が高いのが特徴。反面単発の威力や射程距離はやや低下しているが、スポーロスは高機動戦や近接格闘を主眼に置いている為問題視はされていない。
連結式携行荷電粒子収束剣(ビームサーベル)
未使用時は腰部フレキシブルスラスターの上部に装備される、近接格闘用武装。プラネテューヌのオンミニド・セーガ(F型)に搭載されている物と同様、柄尻同士の連結で双刃刀形態を取る事が出来る。連結による多少の出力強化と変則的な攻撃を可能とする点も似通っているが、サクリスタンは向こうよりもこの形態を多用している。また、通常のサーベルも変わらず装備している為、本機は四本のビームサーベルを持つ。
BUSS-01 【アルカディア級特装空中拠点艦】
所属・プラネテューヌ国防軍/ラステイション国防軍/リーンボックス国防軍/ルウィー国防軍/神生オデッセフィア国防軍
設計開発・信次元国家間連携機構
生産形態・特装型
全長・548m
動力・BUE-S-02 艦載式大型魔光動力炉×4
主推進器・動力炉直結型大型スラスター×4
艦載可能機体数・MG一個中隊以上
離着陸設備
リニアカタパルト三基
レールレスリニアカタパルト二基
ハッチ二基
武装
連装荷電重粒子砲(メガビームキャノン)×2(光学主砲)
連装電磁投射重砲(メガレールキャノン)×2(実体主砲)
三連装荷電重粒子砲(ビームキャノン)×3(光学副砲)
連装電磁投射重砲(レールキャノン)×3(実弾副砲)
艦載連装荷電粒子砲(ビームキャノン)×2
艦載重粒子砲(ビームキャノン)×4
光学・実体弾機銃×多数
ミサイル発射管×多数
防御兵装
艦載大型高エネルギーシールド発生装置
艦橋用高エネルギーシールド発生装置
艦載大型ビームシールド
艦載大型魔力障壁
特殊機構
フルステルスシステム(魔力迷彩/第四世代アクティブステルス)
魔導制御エリアシステム・EⅡ型
信国連(信次元国家間連携機構)にて設計開発が行われた艦船であり、信国連初の軍事兵器である特装艦。拠点艦、という名前からも分かる通り、単なる戦闘艦ではなく、『遠隔地、ひいては別次元における女神の拠点』というコンセプトで開発が行われた。その為本艦種は移動教会とでも言うべき機能や設備を備えており、五ヶ国に一席ずつ、計五隻が建造され配備される形となった(神生オデッセフィアの物は五番艦、固有名はアヴァラス)。即ち信国連で開発された艦種でありながら、各国の軍に所属しているという形であり、これはリーンボックスで開発された艦種ながら、後に信国連軍所属(リーンボックス国防軍との兼務ではなく完全な専属)となったヘブンズゲートとは対照的。また、コンセプトの関係もあり信国連軍との協働は想定されているが、完全に各国の専属艦となっている点でも真逆と言える。
全長が汎用戦闘艦から凡そ100m程増大した、500m級と呼ぶべき本艦種だが、汎用戦闘艦(特に空中艦)と比較した場合、火力に関しては大型化の割にはあまり向上していない。だがこれは拠点としての運用を重視している為であり、それを示すように防御面や機動性は大きく向上している他、女神が長期滞在する事、相当な期間自国から離れる事も想定している為、居住性もかなり良好。加えて上述の通り、教会としての機能や設備も有している…というより、居住性や教会としての機能を確保していった結果、艦の大型化に繋がった…というのが実際のところ。
通常の作戦にて運用される場合はまずない事、運用の主体となる
動力炉
本艦種同様、信国連にて開発された魔光動力炉を四基装備。汎用戦闘艦より大型の艦である為、動力炉もそれ相応にサイズアップしているが、性能とサイズの比較をした場合、汎用艦との『質』の差はあまりない。だが本艦種及び信国連にて開発された兵器は五ヶ国それぞれの人間が整備、運用する事を想定している関係から、どの国の人間でも(きちんと知識や技術があれば)扱える作りにする事が意識されている。
推進器
現代艦船の基本である、動力炉直結型スラスターを四基備える。大型化し、それに比例する形で総重量も大きく増加しているアルカディア級を空中艦として、拠点艦として十分に動かす為の強力な推進器となっている。数は勿論だが、配置も汎用戦闘艦とそれなりに近い。
離着陸設備
通常のカタパルトや搬入口も兼ねるハッチの他、ヘブンズゲートにてその有用性が実証されたレールレス型のカタパルト(旋回先)も搭載。通常型とレールレス型を合わせたリニアカタパルトの数は五基、これはMG一個小隊(4〜5機)を一度に射出出来るという事であり、女神の護衛や出撃要請を受けた場合において、艦載機部隊を迅速に展開する力を持っていると言える。
主砲・副砲・艦載砲
光学式、実体式のそれぞれを備える、攻撃兵装。各種の役割は汎用戦闘艦と同じであり、その性能(火力や連射性)も汎用艦と大差はない。しかしこれは、逆に言えば汎用缶の時点で十分な性能を有しているという事であり、同等クラスの艦船にも有効打を与えるだけの力がある。
光学・実体弾機銃・ミサイル発射管
機銃は迎撃用の、ミサイル発射菅は長距離攻撃から短距離の迎撃まで必要に応じた弾頭で行う、防御・攻撃兵装。汎用戦闘艦と比較した場合、機銃は防御力向上の為艦の大型化以上にその数を大幅に増やしており、迎撃用ミサイルと合わせ濃密な弾幕形成を可能とする。ミサイル発射菅も迎撃用として増加が著しいが、攻撃用ミサイルも扱える多目的発射管も多数装備している為、こちらは火力向上にも繋がっている。
艦載大型高エネルギーシールド発生装置
艦橋用高エネルギーシールド発生装置
艦載大型ビームシールド
艦載大型魔力障壁
エネルギーの膜や壁を展開し、全方位或いは局地的な防衛を行う防御兵装。上記の迎撃兵装と重厚な装甲、そして各種の防御兵装により堅牢な布陣を敷くのが本艦種であり、個々の出力はどれも汎用戦闘艦と同等以上。汎用艦ではどちらかのみだったビームシールドと魔力障壁を両方搭載している点も、女神の拠点として防御能力を重んじているアルカディア級の特徴の一つ。
フルステルスシステム(魔力迷彩/第四世代アクティブステルス)
二種類のステルスにより視覚的、電子的共に不可視となるシステム。アクティブステルスは最新鋭のものとなっており、より高いステルス性能を有する。因みに信次元でも光学迷彩の研究は進んでいるが、運用実績があり、その分より信頼性がある魔力迷彩の方が採用された。
魔導制御エリアシステム・EⅡ型
魔光動力炉や魔力障壁運用に必要な魔力の確保や制御を行う為のシステム。ルウィー以外の国で採用されたE型をベースに新規開発されており、通常のE型とほぼ同様の運用は勿論、本来の仕様(ルウィー版)に近い仕様でも運用が可能。
この投稿を以って、OUの更新も一先ず終了となります。最後の最後まで本作にお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
そして、次回作の『超次元ゲイムネプテューヌ Origins transition』ですが……これまで通り、次週の日曜日から、同じく週一での投稿となります。こちらも是非、読んで下さいねっ!