超次元ゲイムネプテューヌ Origins Unknown   作:シモツキ

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第三十六話 わたしの選択

 後一歩のところまでいった。もう足は前に出している。後ほんの少し前に出せば、ゴールラインに到達する。ただ、そのまま進む、進めるだけで、決着は付く…確かにそういう段階にまで、到達していた。

 なのにそれが、瓦解した。本当に後一歩だったのに、目前の目前で崩れ去った。それだけでも痛い。凄く痛い。けど、それよりも…絶好のチャンスを逃した事が、「そんな事より」と思えてしまう程の事が、目の前で起きていた。襲われているのに、仕掛けられているのに、これっぽっちも信じられなかった。だって、それは…アルテューヌを助けに入ったのは──。

 

「どうして…どうしてなの、ネプギア……っ!」

 

 わたしの一撃を阻み、わたしを追い立てた飛翔体。見覚えのある、遠隔操作端末。

 それ等が飛んでいく、戻っていく先に、わたしは叫ぶ。そこにいる、一人の女神に向けて。…ネプギアに、向けて。

 

「答えて頂戴、ネプギア…これは一体、何の真似……?」

「……っ…セイツ…!」

 

 肩口を押さえ、表情を歪めながらのセイツの言葉。押さえても尚溢れ出す、肌とプロセッサを赤く染めるセイツの血。わたしは駆け寄り、宙でよろめくセイツを支える。

 

「…もう一度、言うわ…答えなさい、ネプギア……!」

 

 見上げるセイツの語気が強まる。さっきの声に籠っていたのは動揺で…今の声に籠っているのは、怒り。

 ここまで数度、わたしも言っている。信じられなくて、訳が分からなくて、感情がそのまま言葉になって、どうしてと言った。けどこれまで、一度も…何もネプギアは言わなかった。…これまでは。今までは。

 

「…ふふっ、ふふふっ」

 

 十二の飛翔する端末が、舞うようにしてネプギアの周囲を飛び回る。その中心で、ネプギアはわたし達を見下ろし…笑い始める。何かを解放したような、抑えていたものを解き放ったような…いつものネプギアとは違う、笑い声を上げる。

 

「…ふぅ。間一髪のところだったね、()()()()()

「……──ッッ!」

 

 その声に、その言葉に、愕然とする。聞き慣れた声。毎日の様に耳にしている、ネプギアの『お姉ちゃん』と言う呼び掛け。…けど、違う。その言葉を向けられているのは……わたしじゃない。

 

「…ネプ、ギア……」

「駄目だよ、お姉ちゃん。セイツさんが何か狙っている事は分かっていたでしょ?わたしもまさか、わざと刺されて捕まえにくるなんて事は予想出来なかったけど…あの時、感情的になっちゃってたよね?」

 

 呼び掛けに対して呟くアルテューヌ。そのアルテューヌに肩を竦めて、穏やかな声でネプギアは返す。

 聞こえる声は、いつも通り。普段通りの、女神化している分少しだけ落ち着いた声音を…アルテューヌに、向けている。

 

「セイツさんも、大丈夫……じゃ、ないですよね。…良くないですよ、そういうのは。勝機と自信があれば、って言っていましたけど…そういうのは、仲間や友達にとっては何も嬉しくないですから」

「…だったら、仲間の…姉の邪魔をするのは、ネプギアの中では『良い事』なのかしら……?」

「違いますよ、セイツさん。わたしは邪魔をしたんじゃないんです。わたしは…姉を助けただけです」

 

 続けてネプギアは声のトーンを落とし、真面目な顔でセイツに言う。普段ならそれは、ネプギアらしい指摘に聞こえるけど、今はそれも皮肉に聞こえる。

 そしてそれにセイツが返せば…またネプギアは、アルテューヌの事を姉と呼ぶ。わたしではないわたしを。もう一人のわたしの事を。

 

「…説明、して頂戴…冗談じゃ、ないんでしょう…?」

「そうだよ。わたしが、冗談でこんな事をすると思う?」

「だったら…ッ!…だったら、どうして……!」

 

 分かっている。こうして訊くまでもなく、ネプギアがふざけてる訳じゃないって事は。だから、分からない。だから余計に、理解が出来ない。何をどうしたって、今のネプギアに繋がるものが浮かばなくて…わたしはどうしてと、ネプギアへ訊く事しか出来ない。

 そんなわたしの姿は、ネプギアの目にどう映っているのか。それも分からないけど…ネプギアは、頷いた。頷いて、言った。

 

「おかしいと、思わなかった?もう一人の自分…『ネプテューヌ』にとって、一番近くて親和性も高い女神の『ネプギア』へわざわざ危険を冒してまで接触したのに、したのがお喋りだけだったなんて」

「それは…ネプギアが、アルテューヌからの誘いを断ったから……」

「本当にそうだと思う?…もし、わたしが嘘を言っていたら?わたし自身も気付かない内に、何かを仕掛けられていたとしたら?」

 

 浮遊していた遠隔操作端末が、肩と腰の浮遊ユニットに戻っていく。それと共に、ネプギアはわたしを見つめる。

 話しただけ。プリンを食べて、誘われて、けど断って、時間稼ぎにモンスターをけしかけられただけ。…それが、もし真実じゃなかったとしたら。ネプギアが語った内容に、嘘や抜け落ちた部分があったとしたら。…それをわたしは、否定出来ない。初めにネプギアから何があったか聞いた時は、何も違和感なんて抱かなかったけど…ネプギア自身の言葉で、途端に不安になってくる。

 

「…いつからなの…?アルテューヌとの接触後、わたし達に話した時点で今と同じ状態だったなら、イストワールを狙うチャンスは…原天界帰を行えるチャンスは、幾らでもあった筈…つまり、実際にはかなり後…そういう事なのね…?」

「勿論その通りですよ。……ついさっき、お姉ちゃんが何かしようとしてましたよね?」

『まさか…』

「はい。つまり、そういう事です」

 

 言われて思い出すのは、わたしが斬ろうとした直前の、アルテューヌの動き。何かの…カオスの力の発露。あれを止める為にわたしは斬ろうとして、けど直前にネプギアに止められて、その機に乗じてアルテューヌもセイツを蹴り飛ばした…だから結果的に、アルテューヌがしようとしていた『何か』は不発に終わったと思っていた。

 だけど、あれが実は、もう既に発動後だったとしたら。あれが、ネプギアに対する…ネプギアへ仕掛けていたものへ対する合図で、それによってネプギアが行動を起こしたのなら…辻褄は、合う。理解、出来てしまう。

 

「さてと、種明かしは済んだし…ここからは二対二、かな?だけどお姉ちゃんとセイツさんはもうかなりの重傷だし、消耗の面で一番有利なのはわたし。さぁ、どうする?──ネプテューヌ、さん」

「……っ…!」

 

 心が、締め付けられる。わたしを呼ぶネプギアの声が、言葉が、お姉ちゃんじゃない事に、心が握り潰されるような感覚を抱く。

 向けられるM.P.B.L。ネプギアの持つ、刃の斬っ先。…ネプギアがその気なら、わたしは迎え討たなきゃいけない。神次元のいーすんを守らなくちゃいけないし、今一番酷い怪我を負っているのはセイツなんだから、わたしが戦うしかない。…なのに、大太刀を上げられない。大太刀を持つ手に、力が入らない。

 頭の中が、ぐちゃぐちゃになっていく。状況を、目の前の事を理解すればする程に、拒絶感が湧き上がる。何かの間違いだと、こんな事が現実な訳ないと、心の奥から叫びが聞こえる。だけど、誰も否定はしてくれない。ネプギアがアルテューヌを『お姉ちゃん』と呼び、わたしに刃を向けているのは紛れもない事実で……

 

「…と、思ったけど…時間切れみたいだね」

「え?…あ……」

 

 肩を竦めて、M.P.B.Lを降ろすネプギア。ちらりとネプギアが視線を向けた先、そこに見えるのはノワールとユニちゃんの姿。

 

「クロワールさん、次元の扉を開いてもらえますか?」

「ん?おいおい待てよ、これで終わりなんてそりゃねーだろ。どう考えたって、ここからもっと面白く──」

 

 鋭く振るわれるM.P.B.Lと、そこから放たれる一発の光弾。放たれた光弾は宙を駆け…クロちゃんのすぐ側を、すぐ近くの地面を撃ち抜く。

 

「お願いします、クロワールさん」

「…ひゅぅ、躊躇いなく撃ってきやがるとはな…。…了解だ、ちょっと待ってろ」

「ありがとうございます。後は……」

 

 冷や汗と共に了承をしたクロちゃんから、ネプギアはノワールとユニちゃんの方へ向き直る。軽く身を屈め…次の瞬間、爆ぜるように加速して二人の方へと突っ込んでいく。

 

「……っ!ノワール、ユニちゃ…くッ……!」

 

 咄嗟に追い掛けようとしたわたしへ、また遠隔操作端末が飛来する。飛んでくるのは、小型四基。迫る端末へわたしは大太刀を振るい…躱される。そして感じるのは、自分が振るった剣撃の鈍さ。

 わたしが足止めを喰らっている間に、ネプギアと残りの端末は二人へ接近。先行する端末は突撃する事で二人を分断し、ネプギアは驚く二人へ更に迫る。

 

「これって…ちょっと、ネプギア!?アンタいきなり何を……って、んなぁ…ッ!?」

 

 動揺するユニちゃんに肉薄したネプギアは、そのままユニちゃんを掴んで…背負い投げ。全く状況を理解出来ていないユニちゃんを投げ飛ばし、反転してきた端末をユニちゃんの方へと向かわせる。八基の端末が再度ユニちゃんに迫っていって…その隙に、ネプギア自身はノワールへ。

 

「貴女…自分が何をしているか分かってるの…!?」

「分かっていますよ。分かった上で、わたしはわたしの出来る事を、わたしにしか出来ない事をしているんです」

「…そう。だったら容赦は……」

 

 同じように動揺しているノワールだけど、ユニちゃんが投げ飛ばされた事もあって、既に戦闘機動に移っている。下がるノワールに対してネプギアは踏み込み、二人は言葉を交わす。

 その末に変わる、ノワールの雰囲気。回避と後退に徹していたノワールは、次の瞬間前進に転じる。元から積極的に仕掛けていたネプギアと、前進に転じたノワール。二人の距離は、一瞬の内に縮まっていって……

 

「……──っ!」

 

 ノワールは、硬直する。動きを止めたノワールの横を、ネプギアは駆け抜ける。何があったのかは分からない。だけど確かに、ノワールは動きを止めて…鋭いターンを掛けたネプギアは、端末を呼び戻して離れていく。

 

「クロワールさん、準備は!?」

「ご覧の通り、開きたてほやほやだ」

「この短時間でもう開くとは…相変わらず、さらりと並大抵ではない事を……(・・;)」

「おっと、自分の能力で扉に干渉を…なんて事考えるなよ?次元の扉がどんだけ不安定で、どんだけ危ねーもんなのかは分かってるよな?」

 

 こっちに飛んできていた端末も、ネプギアの方へ戻っていく。声に反応して振り向けば、既に次元の扉は開いていて…現れた時とは逆に、イリゼの眠る結晶体は扉によって消えていく。イリゼが、また…いなくなる。

 

「退くよ、お姉ちゃん!」

「……っ…ネプギア、わたしは……」

 

 次元の扉へ向けてどんどん加速していくネプギアは、アルテューヌへと声を飛ばす。ネプギアからの声に、アルテューヌは言葉を詰まらせ…そんなアルテューヌを、ネプギアは抱えるようにして掴む。

 

「追って…追いなさい、ネプテューヌ…!」

「セイツ…けど、今は貴女も……」

「いいから、早く…ッ!」

 

 次の瞬間、セイツの言葉がわたしの背を叩く。四基で二人を同時に相手取るのは無理だと判断したのか、ネプギアが手負いのセイツに手心を加えてくれたのかは分からないけど、セイツは端末に殆ど狙われていなくて…だとしても、今のセイツを放っておく訳にはいかない。

 そう思った、思って言葉を途中まで返したわたしへの、更なる強要。セイツは今も肩を押さえていて、顔色も明らかに悪くて…それでも目には、まだ強い意思が灯っている。逃しちゃ駄目だって意思が。…イリゼへの、思いが。

 

(……ッ、そうよ…ここで逃したら、イリゼは戻ってこない…ネプギアだって……っ!)

 

 弾かれるようにして、わたしも扉に向けて飛ぶ。今ある力を全て振り絞って、全速力で、ネプギアを追う。

 分からない。分からない。何も分からない。分かりたくない。目の前にある状況の事なんて、考えたくない。だけど、今は待ってくれない。何もしなければ、逃げられてしまえば、策が台無しになる。多分一度きりしか通用しない策が潰れて、後少しのところまで近付いたイリゼが離れていって……ネプギアも、手の届かないどこかへ行ってしまう。

 それは、駄目だ。絶対に駄目だ。追わなきゃいけない。逃しちゃいけない。だからわたしは駆けて、手を伸ばして……だけど、わたしの目の前で次元の扉は閉じる。閉じて、消える。後に残ったものは、何もなく…伸ばした手が届く事は、なかった。

 

 

 

 

 先手を打たれて、結果的には攻めの策が裏目に出たとはいえ、守りの策はばっちりと機能していた。アルテューヌの隠していた力や、イリゼの事で翻弄もされたけど、上手くいきそうだった。…なのに、それが瓦解した。ネプギアの行為で、離反で…状況は、一変した。

 それは全くの予想外。だけど、あまりにも重い一手。そして、一変した事で失ったものは…あまりにも、重い。

 

「ふぅ、ふぅ…もう、こんなケガしないでよ…!」

「…凍らせちゃって、いいの…?」

「えぇ、応急処置には凍らせるのが一番…最近そう学んだわ…」

 

 本当に…?…というロムちゃんからの視線に頷き、治癒を掛けてくれたロムちゃんとラムちゃんに傷の凍結処置を頼む。…皆からは半信半疑と言った目で見られているし、後でコンパ辺りに怒られるかもしれないけど…治癒魔法による応急処置自体はしてあるし、女神の身体は頑丈だから、多分これで良いと思う。…多分。

 

「……っ…ありがとう、二人共…かなり楽になったわ」

「楽になった、じゃねぇよ。ロムとラムにそんな怪我の治癒をさせやがって…戦う以上は傷付くのも避けられねぇが、自分から重傷を負う前提の行動なんざ取るな」

 

 二人に感謝を伝えた直後、ブランから少しキツめの声で言われる。…返す言葉がない。他の人に対してだったら、重傷だろうと大丈夫、勝機は十分にある…とでも返せるけど、治癒という世話を、楽な筈のない行為をさせてしまったロムちゃんとラムちゃんの事を思えば、確かに反省もしなくちゃいけない。

 

(…でも……)

 

 申し訳ないとは思う。重傷を追う事なく狙いや目的を果たせるように、更に強くならなくちゃいけない。…だけど、わたしはわたしの在り方を、今の在り方を変える事は出来ない。今のわたしでも、イリゼを取り返す事は出来なかったんだから…今のままでも足りないんだから、怪我を躊躇ってなんかいられない。

……本当に、分かってはいる。これじゃイリゼと同じで、注意出来ないって事も。

 

「…ネプギアちゃん……」

 

 ぽつり、とベールが零した声。その声で、皆は肩をぴくりと震わせて…恐らく無意識に声を出してしまった様子のネプギアは、申し訳なさそうに目を伏せる。

 ベールにブラン、ロムちゃんラムちゃんが到着したのは、ノワールとユニがこの場に着いたのより少し後。つまり、わたし達がアルテューヌとクロワールを取り逃した…ネプギアが一緒に行ってしまった後。

 

「…ネプギアちゃん…どうして……」

「そんなの、アルテューヌのしわざに決まってるわよ!そうでしょ?」

「…ネプギアは、そんな感じに言っていた…わね」

 

 怪我を見てすぐ治療を最優先にしてくれた、落ち着いて治癒魔法を掛けてくれた二人は、幼くても流石は女神候補生と言ったところ。でもわたしへの応急処置が済んだ事で、今の状況…ネプギアが離反した事に目が向いたのか、ロムちゃんもラムちゃんも落ち着かない様子だった。

 対照的にわたしは今、大分頭が冷えている。治癒の為に暫くじっとしなくちゃいけなかった事、それにさっきまでのわたし以上に『大丈夫じゃない』相手を見た事で、わたしはある程度は冷静になれていた。…わたしより遥かに大丈夫じゃない、ネプテューヌを見た事で。

 

「わたしは、わたしは…また……」

「ネプテューヌさん……(´Д` )」

 

 座り込み、土を握り締めるネプテューヌ。側に寄るイストワールの事も気付いていないのか、彼女の声への反応はない。

 次元の扉が消えた時、伸ばした手が届かなかった時、消えてなくなった扉の前で、ネプテューヌは立ち尽くしていた。それから膝を突き、力無く座り込んでしまっていた。

…気持ちは、分かる。同じ姉として、ネプテューヌの辛さ、信じられないという気持ちは理解出来るし…その上で、計り知れない。理解も想像も出来るけど、今ネプテューヌが感じている辛さは、きっとわたしが想像している以上。同じ姉でも、わたしとネプテューヌじゃ…イリゼとネプギアじゃ、状態も状況もまるで違う。

 

「…考えてみれば、前とは逆ね」

「前…って、いうと?」

「くろめの時よ。…あの時は、情けないけど私達が揃いも揃って離反しちゃった訳だもの」

「あぁ…確かにあの時とは逆、ですわね…」

 

 離れた場所にいるネプテューヌの姿を見つめながら、ノワールは呟く。わたしが尋ねれば、ノワールは自嘲気味の表情と共に答えてくれて、ベールが続く。ブランも、二人の言葉に小さく頷く。

 確かにそうだ。その時わたしはその場にいた訳じゃないから、事の顛末は話でしか知らないけど、ネプテューヌ達がくろめの策謀によって敵になってしまった時と、今のネプギア…それにネプテューヌとは逆の状態。戦力的には、守護女神の四人が離反してしまった前の時より、あくまでネプギア一人である今の方がずっとマシとはいえ、問題はそこじゃない。そういう事じゃない。

 前の事を思い出したか、皆黙り込む。良くない空気、重い空気がわたし達の中を流れて…そんな中、ノワールは軽く地面を蹴って飛ぶ。

 

「お姉ちゃん…?」

 

 無言で飛んでいくノワールの向かう先は、ネプテューヌとイストワールがいる場所。地面の上を滑るようにして飛んでいったノワールは二人の近くで着地し、呼び掛ける。ネプテューヌとノワールとで、何度か言葉が交わされ…ネプテューヌの腕を掴んだノワールが、そのままネプテューヌを立ち上がらせる。

 

「全く、世話が焼ける…ほら、状況整理するわよ。めそめそしてたって、何も状況が良くなったりはしないんだから」

「ちょっ…だ、だからって引っ張らなくたって……」

「ならさっさと来なさいっての」

 

 有無を言わさず、ノワールはネプテューヌを連行してくる。後に続くイストワールは、困惑気味な顔をしていて…恐らくわたしも、イストワールと似たような顔をしていると思う。

 とはいえ、ノワールの発言は正しい。ネプテューヌの気持ちは分かるけど、ネプテューヌのしていた事は、『これから』には何も繋がらない。だからかネプテューヌも無理矢理引っ張られる事には文句を言いつつも、ノワールからの指摘そのものには拒否を示さず従っていて…全員が、一ヶ所に揃う。そこからノワールは軽く見回し、言う。

 

「単刀直入に言うわ。ネプギアは、私達を裏切った」

『……っ…!』

「……とも、言い切れないわ」

 

 事実を、起こった事をそのままに表す、ノワールの言葉。遠慮もオブラートもないその言い方に、わたし達は全員が息を呑み…けれど、ノワールの言葉には続きがあった。裏切ったとも言い切れない…この場で起こった事、わたし達が見たものとは、逆の意見をノワールは口にした。

 当然驚いたわたしだけど、表情からしてノワールは希望的観測…もっと言えば、根拠のない発言を言っている訳じゃない様子。実際ノワールはユニの方を見やって…その視線を受けたユニは、「あ…」と何かに気付いた顔になる。

 

「そういえば、背負い投げ……」

「せおいなげ?」

「…ユニちゃん、されたの…?」

「えぇ。ネプギアに空中で、何もない方向に向けて…ね」

 

 ネプギアにやられた。それを聞いて、ロムちゃんとラムちゃんは表情を曇らせる。ユニがネプギアに攻撃を仕掛けた…友達が、別の友達に攻撃をしたという事が、二人には切ないようで…そこでブランが、腕を組みつつ口を開く。

 

「いや、それって意味があるのか?地面なり何なりに叩き付ける為の背負い投げを、何もない方向にって、ネプギアはどんだけ……って、あ。そうか…」

「背負い投げでどんだけ…その言葉選び、意図的ですの?」

「茶化すなっつの。そうじゃなくて……」

「分かっていますわ。無意味でしかない、明らかに選択として間違った行動。それをネプギアちゃんが、真面目な攻撃としてやる訳がない。…つまりそこには、別の意図なり何かしらの理由なりがある、という事ですわね」

 

 小さく肩を竦めたベールは、真面目な顔になってネプギアの背負い投げ…その行為の不可解さと、それに対する推測を口にする。

 実際のところ、それが合っているかどうかは分からない。でもネプギアが、斬撃でも射撃でも打撃でもなく、わざわざそれ等より手間が掛かってカウンターされる危険性もある背負い投げを選んだのは、それ相応の理由がある筈。攻撃としては一見無意味な背負い投げでなければいけなかった何かがある筈。

 

「じゃあ、ネプギアは…もしかしたら、ネプギアは……」

 

 ほんの少し、その声に希望の色を灯すネプテューヌ。同じように、ユニやロムちゃん、ラムちゃんも表情を好転させる。そして、そんな皆の反応に対し、ノワールは真面目な表情を浮かべたまま……頷く。

 

 

 

 

 次元の扉を抜けた先、そこはどこか分からない別次元。どこか着地できそうな場所は、とわたしは見回し、地盤のしっかりしていそうな所へ()()()()()()()()()降ろす。

 

「ネプギア…どうして……」

「今は静かにしてて。それと、傷口を見せて」

 

 何故、と問うアルテューヌさんを制して、肩を軽く押さえる。セイツさんの貫手を受けた傷口を見て、すぐに治癒魔法を掛ける。

 

「へぇ、お前は治癒魔法を使えるのか。ルウィーの女神って訳でもねぇのに、器用なもんだな」

「クロワールさんも黙ってて下さい。吹っ飛ばしますよ」

「褒めたんだからそんな冷たい声で言うなよ。なんかもう、言い方が某宇宙の帝王じゃねぇか」

 

 まあ、吹っ飛ばすなんて表現な辺りは色々甘いお前らしいけどな、とクロワールさんは変わらずの軽口を叩いてくる。それを気にしていたら、本当に集中出来ない。そう考えてわたしは無視する事にし、意識を傷口と、治癒魔法だけに向けて専念。

 

「……っ、駄目…やっぱりわたしのハイヒールじゃ、ここまでの怪我は治し切れない…仮に治せても、どっちにしろその場凌ぎにしかならないし…セイツさん、何も指で抉らなくたって……」

 

 暫く治癒魔法を掛け続けた事で分かったのは、とてもわたしの治癒魔法なんかじゃ対処し切れない傷だって事だけ。もしわたしじゃなくてロムちゃんやラムちゃんだったら、それでも治せたかもしれないけど、ここにはいない、今は頼れない人の事を考えたって何にもならない。

 でも、それならやれる事はない?怪我の治癒を諦めるしかない?…ううん、違う。まだ、やれる事はある。

 

「お姉ちゃん、もう暫く動かないで。もし少しでも怪我の状態をよくしたいなら、わたしの言う事を聞いて」

「……分かったわ」

 

 横になったまま、頷いてくれるアルテューヌさん。それにわたしも頷き返して、キーボードとウィンドウを展開。手始めに傷とアルテューヌさんの傷口から流れる血を解析、データの取得と分析を行う。

 

(…これは…そっか、やっぱりアルテューヌさんも『お姉ちゃん』なんだ…。…でも、それなら……)

 

 一体何をしているのか、とアルテューヌさんとクロワールさんが見つめる中で、データに目を通し、分析し、キーボードに指を走らせる。得られた情報を元に、精製、構築するNG粒子の性質を設定していく。

 

「よし、後は促進効果をもう10%…ううん、15%上げて、シェアエナジー同士の結合で滞留もし易いようにすれば……」

 

 最終工程として、効果の調整と可能な限りのシミュレートを実行。あくまでデータ上での話だけど、効果と結果を十分に検証し…完成した『仕様』で、粒子の精製を開始する。

 

「…ネプギア…貴女、ずっと何を……」

「準備だよ、ここまでは。そしてここからが、わたしに出来るもう一つの治癒。ちょっと擽ったいよ」

 

 困惑した顔のアルテューヌさん、その肩の傷に手をかざす。傷口に、その内側へ向けて、精製したNG粒子を注入していく。NG粒子の光…シェアエナジーと魔力、そしてビヨンドフォームのプロセッサに搭載したNPドライヴより生成したNP粒子が融合した、紫の光が流れ込む。

 

「…ぅ…擽ったいっていうか、ピリピリするんだけど……」

「え?…まぁ、うん…取り敢えず大事なのは、そこじゃなくて効果だから」

「そ、そう…。…これが、治療なの…?」

「NG粒子…細かい説明は省くけど、わたしの力でお姉ちゃんの自然治癒力を強めたり、傷口付近の細胞…更に言えばそれを構成するシェアエナジーや、今のお姉ちゃんが持っているもう一つの力を、一時的に再生力へ特化した性質へ変容させる事で、傷の回復を促進させている…って言えば、分かる?」

「…そんな事が出来るのね…」

 

 驚きと感嘆が混じったような、アルテューヌさんの声。それにわたしは頷いた上で、説明を続ける。

 

「勿論、簡単な事じゃないよ。考えただけで出来る訳じゃないから、対象や目的に合わせてデータを取ったり演算したりしなきゃいけないし、前にもやった事のあるやつなら問題ないけど、こうやってその場で新しく何かをやる場合はぶっつけ本番になるから、当然失敗する危険もあるし…」

「え、失敗…?…大丈夫、なのよね…?むしろ逆に、傷が悪化したりとかは……」

「さ、流石にそんな事はない筈だから大丈夫!思った程効果が出ない…みたいな事はあるかもしれないけど、悪化するような事はない…と、思う…。……多分…」

「ちょっと…!?」

 

 わたしからの返答で、アルテューヌさんは顔を引き攣らせる。…まあ、最後に「多分」なんて付けたら、不安になるのも当然の事。だけど断言は出来ない。だって、この仕様での精製は初めてやる事だから。なら、言わなきゃいいって考えもあると思うけど…それはまあ、うん。もう言っちゃったし、後の祭りだし。

 と、話す間もわたしはNG粒子の注入を続ける。傷口の周辺へ、入念に込めていく。

 

「凄ぇもんだな。つか、それなら某黄金の近距離パワー型みたいにそのNG粒子自体で傷を塞いだりする事は出来ねぇのか?」

「NG粒子はあくまで変容させる為のものであって、NG粒子そのものが変わる訳ではありませんから。…でも、もし出来ればもっと早く完治するし…やってみる?」

「え、遠慮しておくわ…」

 

 もう十分かな、と粒子の注入を止めて、代わりに「やってみる?」…と伸ばした人差し指の先にNG粒子を漂わせる。それを見て、アルテューヌさんはまた顔を引き攣らせる。

 

「…こほん。それはともかく…一先ずは治癒を掛けてくれた事、それについては感謝するわ」

「ううん、この位気にしないで」

「そうはいかないわ、ただ絆創膏を貼るのとは訳が違うもの。…それに、わたしは貴女に訊かなくちゃいけない事がある」

 

 身体を起こし、立ち上がるアルテューヌさん。それに合わせてわたしも立ち、アルテューヌさんと向き合う。そして一拍の後…アルテューヌさんは、言う。

 

「ネプギア、貴女はどうして裏切った振りをしてまでして…わたしを助けたの?」

「…振り、なんかじゃないよ。ここまで来てる時点でもう、振りなんかじゃない」

「そういう事を言ってるんじゃないわ。わたしは貴女へ何か仕掛けた訳でも、ましてや操っている訳でもない。貴女は正気のまま、ここにいる…そうでしょう?」

「うん、そう。この行動は、わたし個人の意思だよ」

 

 視線を鋭くするアルテューヌさんに、わたしは頷いて返す。…その通り。わたしが()()()()()達へ語ったのは嘘。自分からこうだって言った訳じゃなくて、疑問として投げ掛ける形ではあったけど…騙そうとした事には変わりない。そして、今しているのが皆への裏切り行為だっていうのも…紛れもない、事実。

 

「どうして、そんな事を……」

「何か、変かな?わたしはお姉ちゃんの妹で、お姉ちゃんはわたしのお姉ちゃんなんだよ?」

「はぐらかさないで頂戴。わたしはネプテューヌであっても……貴女の、お姉ちゃんじゃないわ」

「なら、お姉ちゃんが助けを求める顔してたから…じゃ駄目かな?」

「だから、はぐらかさないで…!そもそもわたしは、そんな顔なんか……」

「ううん、してたよ」

 

 誤魔化さないでほしい。そんな理由じゃ納得出来ない。そんな様子を見せるアルテューヌさんに、助けを求めてなんか、と否定しようとするアルテューヌさんへ、わたしははっきりと言葉を返す。わたしの「していた」という返しに、一瞬アルテューヌさんは口籠もり…わたしは、続ける。

 

「だって、お姉ちゃんの顔からは、声からは、感じたもん。友達も、仲間も、家族も、全部自分のものだった筈だ、って。自分は奪われてすらいない、手にする前に失ったんだ、って。だから、お姉ちゃんの言葉には、『記憶を失ったままのネプテューヌ』への否定はあっても、友情とか絆とか、そういう思いそのものへの否定はなかった…そうでしょ?」

「…それは、貴女の憶測よ。第一、わたしは女神なんだから、誰かへの『思い』自体を否定する訳がないでしょう?」

「確かに、それはそうだね。だけどそれでも、わたしは思うの。お姉ちゃんからの言葉には『どうして貴女ばかり』…って感情があった気がするって。…それに、今考えてもやっぱり、お姉ちゃんが前に接触してきた時の事は、不自然だよ。あの状況で、あの流れで、あのやり取りでわたしがお姉ちゃんの誘いに応じるなんて…お姉ちゃん自身、思ってなかったよね?」

 

 戦いの中で感じた思いを、気持ちを口にする。アルテューヌさんは憶測だと、女神として普通の事だと返してくるけど、わたしにはそれも建前に感じる。前に誘われた時の事は、これまでもずっと引っ掛かっていて…アルテューヌさんは、これに対して何も言わない。言わないって事は…多分、わたしの解釈は間違っていない。

 

「もし本気であの時わたしを引き込もうとしてたなら、もっとわたしに揺さ振りを掛けたり、都合の良い事を言ったり、それこそ何か仕掛けたりする方が良い…っていうより、そういう事でもしなきゃ、接触するリスクに対して割に合わないもん。なのに、お姉ちゃんはそうしなかった。普通にプリンを食べて、ただ誘って、駄目なら仕方ない…って退いただけ。くろめさんへの勧誘が本命で、こっちはもののついでだからあまり時間は掛けられない…って考えがあった訳でもないでしょ?もしそうなら、プリンを食べるのを優先するなんておかしいし」

「…プリンが悪いのよ、それについては。プリンが凄く美味しいから……」

「…うん、あの時も言ってたね。誰かと食べるプリンは、凄く美味しいし楽しいって。…お姉ちゃん。これもお姉ちゃんの言う『憶測』だけど、本当はお姉ちゃん、ただわたしとお喋りしながら、一緒にプリンを食べたかったんじゃないの?嘘も誤魔化しもない言葉で、わたしと話そうとしてくれたんじゃないの?最後に言っていた『楽しかった』も、『もう少し話したかった』も、わたしを誘ったのが『本心』だっていうのも…全部、本当に思ってくれていたんじゃないの?」

「…違う、わたしは……」

「お姉ちゃん、お姉ちゃんは…お姉ちゃんの中にある、本当の気持ちは…ただ、『今のネプテューヌ』の全てが羨ましかっただけ──」

「違うッ!!」

 

 一歩、また一歩と踏み込んでいく。アルテューヌさんの心へ、そこにあるんじゃないかって気持ちへ、わたしなりに近付いていく。そしてわたしの思う核心へ、一番深いと思う場所へ手を伸ばして……拒絶、される。

 

「……っ…!」

「勝手な事を、言わないで頂戴…!ネプギア、貴女には助けられたわ。こうしてわたしに付いてくれた事を、嬉しくも思っている。だけど、勝手にわたしの心を、わたしの思いを、分かったようなフリして決め付けないで…!わたしは貴女のお姉ちゃんじゃない…!貴女が知っている『ネプテューヌ』と、わたしは違う…!もう別のものなの、違うのよ…ッ!」

「…ごめん、お姉ちゃん……」

 

 思わず気圧されたわたしへ、感情が露わになった言葉が返ってくる。拒絶と、怒りと、他にも色んな感情がごちゃ混ぜになったような声で、違うんだと重ねて言う。

…失敗した。踏み込み過ぎた。踏み込むなら、もっと少しずつ、順序をやらなくちゃいけないのに…多分、衝動的になっていた。

 

「…お姉ちゃんと呼ぶのも止めて。何度も言うけど、わたしは……」

「お姉ちゃん、でしょ?何を言ってるの?」

「……あくまでそのスタンスを貫くっていうのね」

「そうだよ?お姉ちゃんなんだから支えるし、力になるし、助けたいの。おかしい事なんか、何もないよね?」

「…そういうの、意地が悪いわ…」

 

 わたしが譲る気なんてないという姿勢を示すと、アルテューヌさんは拗ねたように顔を背ける。それにわたしが肩を竦めれば、今度はその視線をクロワールさんへと向ける。

 

「クロワール。いーすんが神次元ってところの自分と入れ替わっていたなら、今もまだ神次元にいる可能性が高いわよね?」

「そりゃそうだな。けどもう、神次元は神次元で警戒してるんじゃねーのか?」

「そうだよ、というかまだ全然怪我が治ってないでしょ?治るまでは安静にしなきゃ……」

「そんな悠長に構えていたら、それこそ次はいーすんに手出し出来ないような態勢を整えられてしまうわ。だから今は……」

 

 今はそれよりやるべき事がある、という態度を見せるアルテューヌさん。言いたい事は分かるけど、『怪我をする前提』と『怪我をした後』の違いはあるけど、そこで浮かぶのはさっきのセイツさんの行動。わたしの中では、なんだかむっとした気持ちが芽生えて…わざとらしく肩を揺らしながら、言う。

 

「ふーん、助けられておいて突っ撥ねるんだ。わたしが助けなきゃあそこで捕まって終わりだった筈なのに、そもそもまんまと策に嵌められてああなったのに、懲りずにまたすぐ動くんだ。それなら確かに、お姉ちゃんは『違う』のかもね」

「うっ…ね、ネプギア……?」

「っていうか、良くないと思うなぁ。まずは今後の事より、自分の身体を心配した方が良いと思うなぁ。怪我もそうだけど、治癒を名目にわたしがお姉ちゃんの身体へ致命的な何かを仕込んだ可能性も、ちょっとは考えないと…って、そんな事しないよね。助けてくれた人を疑ったり、ましてや蔑ろにする事なんて、お姉ちゃんがする訳ないもんね」

「ぇ、あ、え…?…いや、その……」

「…マジか…あっさり立場逆転ってか、圧倒的優位に立ちやがった…こりゃ素直な甘ちゃんどころか、とんだ悪女だぜ……」

 

 驚きと困惑と動揺と…とにかく信じられないって感情がありありと見える表情と共に、アルテューヌさんは言葉を詰まらせる。そんなアルテューヌさんとわたしを交互に見て、クロワールさんは凄く失礼な事を言う。なんですか?…とわたしが見れば、クロワールさんは乾いた笑いを浮かべて…多分、誤魔化そうとしていた。

 

「…で、どうするの?お姉ちゃん」

「…まずは自分の状態を万全にしなきゃ、本来対応出来る筈のものも対応出来なくなっちゃうものね…」

「だよね。…わたしはお姉ちゃんを助けるよ。たとえお姉ちゃんが、要らないって言ってもね」

 

 にこりと笑って、それからまたアルテューヌさんを見つめる。わたしの意思を、改めてはっきりと伝える。それに対して、アルテューヌさんは何も言わなかったけど…そんな事は、関係ない。今言った通り、要らないと言われても助けるつもりなんだから。何も言わなくたって、わたしの行動は変わらないんだから。

 うん、そうだ。今アルテューヌさんを助けられるのはわたしだけ。これは思い上がりかもしれないけど…それで良い。思い上がりだとしても、この気持ちは…助けたいって思いは、わたしの真実なんだから。だから今は、今という間だけは──わたしが側に、居続けよう。

 

 

 

 

 

 

……因みにその後、ビヨンドフォームを解除したわたしは、はっとすると共にさっきの物言いに関してアルテューヌさんへ平謝りをするのでした…。




今回のパロディ解説

・それは全くの予想外。だけど、あまりにも重い一手
デュエル・マスターズの呪文の一つ、シヴィル・バインドのフレーバーテキストの事。漫画での使用シーンは、いつも「アクア・サーファーや予言者コロンの可能性もあったよね…」と思います。

・「背負い投げでどんだけ〜〜意図的ですの?」
タレント、IKKOこと豊田一幸さんの代名詞的なフレーズの一つ(二つ)事。というか、どんだけ無しでも背負い投げだけでIKKOさんの事を連想する私です。

・「〜〜某宇宙の帝王〜〜」
DRAGON BALLに登場するキャラの一人、フリーザの事。あんな感じに言ってるんでしょう。本当は殺しますよ、にしたかったのですが…ネプギアは言いそうにないな、と思って止めておきました。

・「〜〜ちょっと擽ったいよ」
仮面ライダーディケイドの主人公、門矢士の代名詞的な台詞の一つのパロディ。…ハードフォームにはなりませんよ?やってるのがネプギアですし、アルテューヌ(ネプテューヌ)はやられてる側ですからね。

・「〜〜某黄金の近距離パワー型〜〜」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風に登場する幽波紋(スタンド)の一つ、ゴールド・エクスペリエンスの事。ああいう事まで出来たら、流石にちょっと強過ぎますね。

・「〜〜この行動は、わたし個人の意思だよ」
ガンダムSEEDシリーズの主人公の一人、アスラン・ザラの台詞の一つのパロディ。分かってる方もいるかもですが、ネプギアのビヨンドフォームはキラや(ストライク)フリーダムを意識した部分があります。

・「なら、お姉ちゃんが助けを求める顔してたから〜〜」
僕のヒーローアカデミアの主人公、緑谷出久の名台詞の一つのパロディ。ネプギアはヒーローではなく女神候補生です。…まあ、より厳密には、ヒロインではなく…ですが。
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