超次元ゲイムネプテューヌ Origins Unknown   作:シモツキ

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第四十九話 顕現せし過去

 ネプギアの真意。それが何なのかは分からない。真意なんて大仰な言葉が見合う程の事は、予想も推察も出来ていない。ただ…アルテューヌを、過去のネプテューヌを、敵として切って捨てる事が出来ないから、そうしたくないから、彼女の味方をしている…そういう事なんだろうとは、思っていた。アルテューヌという『個人』への思いだから、アルテューヌのやろうとしている事、目的に賛同している訳じゃない…実際のところはこんな感じだろうと、私は見ていた。そう思える、理由があった。

 だけど…ううん、だからこそ私は、油断してしまっていたのかもしれない。ネプギアは、立ち位置としては敵でも、本質としては敵じゃない…平たく言えば、スパイの様なものだって、心のどこかで考えていた。だから致命的な事にはならない、起こらない…そんな風に、思ってしまっていた。…そんな確証なんて、初めからなかったっていうのに。

 

「…ネプギア……」

 

 負のシェアの、闇色の光とも違う、暗い輝きに包まれたネプギアの姿。そこから光が解き放たれ、再び姿を現した時、ネプギアの装いは変貌していた。身を包むプロセッサユニットは、腕と脚は十分な面積を持っているのに反して、胴回りは無駄を限界まで切り詰めたような、最低限のみに留めたような、胸元と股を覆うだけのものに…酷く歪な構成へと代わり、その色合いもビヨンドフォーム以上に禍々しいものへと変わっていた。翼も、これまでよりも鋭角的となっていた。

 そして、ビヨンドフォーム最大の特徴だった、遠隔操作端末とそれを備える浮遊ユニットも、大きく様変わりしていた。機能までは、外見だけじゃ分からない。けど、両肩両腰合わせて四つあった浮遊ユニットが、腰の左右の二つへと減って…まるで巨大な手、或いは顎門の様な形相を見せていた。

 

「驚いた?ユニちゃん。…まさか、お姉ちゃんのカオスの姿について、何も聞いてなかったなんて事はないよね?」

「…そりゃ、聞いてはいたわよ…。けど……」

「わたしまで、だなんて思わなかった?」

 

 茫然とした声で呟いたユニへ、ネプギアはいつもと変わらない調子で呼び掛ける。軽く首を傾げて、ユニを見つめる。

…本当に、大きく変質した外見と違って、纏う雰囲気は変わっていない。それこそ、不気味な位に。プロセッサと同様の、異質さを感じる程に。

 

「ネプギア、ちゃん…だいじょうぶ、なの…?」

「そ、そーよネプギア!そんなおっかないかっこう、止めなさいよ!」

「ふふ、大丈夫だよ二人共。それに、凄いんだよ?この姿。これまでにない力が湧き上がってくる感じがあるし、全然違和感なんて抱かない。むしろ、今まで見えてなかった景色が分かるようになった気分だよ」

「正気に…正気に戻りなさいな、ネプギアちゃん!そんな格好…流石に破廉恥が過ぎますわ!」

「それは、まぁ…というか、ベールさんがそれを言うんですね…」

 

 狼狽える二人の言葉にも、不自然さを覚えるレベルの余裕で以ってネプギアは答える。突っ込むところがズレているベールはともかくとして…私の中にも、じわりと焦燥が生まれていく。

 今のネプギアから、圧倒的なプレッシャーを感じる訳じゃない。だから余計に、底知れない。強さも、能力も、今考えている事も…全くもって、読めない。

 

「…けど、言葉で言ったって、なら大丈夫か…だなんて思わないよね。だから……」

 

 小さく肩を竦め、翼を大きく広げるネプギア。何かしてくる、そう感じた私は身構え…次の瞬間、ネプギアの翼から、それに腰の浮遊ユニットの基盤からも、膨大な力が放たれ始める。暗い光を放つ力…カオスエナジーが、濁流の様に広がりこの空間を覆い始める。

 

「……ッ!これは…!」

「だから体験してもらおうってかよ…!ちッ…うずめ!くろめ!」

「ああ…!」

「任せとけ!」

 

 カオスエナジーが広がる中、あの感覚が、天界にあった教会で抱いた違和感が急速に私の中で渦巻き始める。反射的に私は声を上げ、振り返る。同じように声を上げたブランと共に、うずめとくろめへ視線を向ける。

 手を繋ぎ、女神化する二人。更に二人は、揃って盾を掲げる。そして広がるカオスエナジーを迎え討つように、叫ぶ。

 

『シェアリングフィールド、てんかーいっ!』

 

 掲げられ、展開した二つの盾から溢れ出すシェアエナジー。光り輝く、温かな力が駆け抜けるように広がりこの空間を包んでいく。

 それは、女神の力を大きく後押ししてくれる領域。前の戦いでは、形成逆転の大きな一手となった、切り札の一つ。…けど……

 

「…ぅ…あ、れ…?」

「……っ…どうして……」

 

 ぽつり、と溢れるうずめとくろめの、狼狽の言葉。それが何故なのか、何を指すのか…そんな事は、聞くまでもなかった。だって…まだ違和感が、カオスエナジーの侵食が消えていなかったから。確かにシェアリングフィールドは展開している、力が満ちていく感覚もある…だけどシェアリングフィールドはカオスエナジーを塗り潰す事なく、二つの領域が同時にこの場に存在していた。

 

「…まさか、対策済みとは…ネプギアちゃんを相手に回す事が、ここまで厄介だとは思ってもみませんでしたわ」

「某Dが二つの空間みたいに、後出しで張り替えるなんて事はさせませんよ?」

 

 シェアリングフィールドがあれば、少なくともその展開範囲内にいる間は、カオスエナジーを気にしなくて良い。その想定が崩れる事で、胸の中の焦燥が強まる。クロワール曰く、ただ外から浴びせるだけじゃ中々効果が出ない…つまり違和感はあっても、それが実際に悪影響を及ぼすまではかなりの余裕があるらしいけど、だからって楽観視は出来ない。最悪の場合、その「中々効果が出ない」って部分すら、ネプギアは克服してきている可能性すらある。

 

(…本当に、底知れないわね…これがネプギアの持つ力って事かしら。或いは…覚悟の力、かしらね…)

 

 こっちは多人数、対してネプギアはたった一人。なのに今、空気を支配しているのはネプギア。ユニ達だけじゃなくて、私達守護女神すら、女神候補生であるネプギアに精神面で圧倒されている。相変わらずネプギアの真意は分からないけど…間違いなく険しい、困難極まる道を選んで突き進んでいるその『覚悟』が、今のネプギアからはひしひしと伝わってくる。正直…称賛にすら、値する。……だけど。

 

「…正に万全、やれる限りの事も、その為の心構えも、一切取り零していない…だから今、ここにいる。そんな顔ね」

「それ位しなくちゃ、ここには立てないですから。それに、一杯食わされたのはわたしも同じですよ。マジェコンヌさんの事に気付いたとはいえ、気付いても何も状況は変わらない訳ですし」

「ふん、余裕たっぷりでよく言うわ」

「実際、余裕はありますからね。暫くの間は、ほぼ確実に皆さんをここへ留める事が出来ますし…皆さんはもう、余裕を持って戦う事なんか出来ない。そうでしょう?」

「…そうね、その通りだわ。だから……」

 

 否定は出来ない。経緯、状況、先の見通し…そういうものが左右する、心の余裕。ネプギアが何より私達を上回っているのは、その部分。…けれど、してやられた私達だけど、万策尽きた訳じゃない。ネプギアの覚悟は凄まじいけど…それは、ネプギアだけのものじゃない。

 

「──まずは、その余裕を引き剥がす」

 

 私は捨てる。ネプギアへの、無意識の内に抱いていた楽観視を。ネプテューヌの妹だっていう、立場はどうあれ仲間な筈だっていう、甘さと遠慮を。小さく一つ、息を吐いて…ネクストフォームを、解放する。

 解き放った切り札と、シェアリングフィールドの恩恵で力が漲る、満ち溢れる。侵食されるような感覚もより深く、鮮明に感じるようになるけど…今は気にしない。これが危険なものだっていうなら…不味くなる前に、終わらせるのみ。

 当然ネプギアは、表情を引き締める。全力で迎え討つ…そんな眼差しを、私に向けてくる。私もまた、全身に力を込めて…路面を蹴る。そして──私は、加速する。何よりも速く。飛び抜けて速く。際限なく。

 

(これにも何か対策している?…ううん、そんな事は関係ない。対策しているなら…更にそれよりも、私は速く駆け抜ける…!)

 

 突出し、ネプギアへ向けて接近する。私以外の、全てが停滞する。私は時間の頸木から、私自身を解放する。何もかもを、置き去りにする。

 回避も迎撃もしない、きっと私の接近を認識すらしていないネプギアへ肉薄する。ナナメブレードを背中側に引き付け、真っ直ぐに突き出す。それと共に、私は本来の時間の流れへと回帰し……左の肩口を、刃で穿つ。

 

「……ッ、ぐ…ッ!」

「──今の一撃、よく凌いだわ。…と、言いたいところだけど…辛うじてでも反応出来た事が仇になったわね。全く反応出来なければ、怪我せずに済んだのに」

 

 滑るように、肩口を裂いた刃。峰側は外れている、だから深々と突き刺さった訳じゃないけど…今のネプギアの呻きと歪んだ表情を見れば、どれ程の痛みが走っているかを想像出来る。

 皮肉じゃない。実際私は、喉元に斬っ先を突き付けるだけのつもりだった。だけどネプギアが反応した結果…当たり前に流れる時間の中へ戻った直後、そこから刃が届くまでの刹那の間にM.P.B.Lの刃を滑り込ませて防御を図った結果、突き出す軌道と勢いが逸れて肩を斬り裂く事となった。

 

「そんな簡単に、やられは──」

「しないでしょうね、分かっているわ。だから…全力で、叩き落とすッ!」

 

 防御体勢から、そのままネプギアが突き出してくるM.P.B.Lの斬っ先。それを私は、再び加速する事で躱す。避けて、背後に回り込んで、袈裟懸けを放つ。それもネプギアは刀身で受けるけど、既に体勢は崩れた状態。私はすぐさま身体を傾けながら回転し、斜め上から打ち下ろす形で回し蹴りを叩き込む。宙からネプギアを、脚を振り抜き撃ち落とす。

 

(もっと私がネクストフォームを使いこなせていたら、初手で終わらせられていたかもしれない。…私も、まだまだね)

 

 落ちていくネプギアに追撃はせず、見下ろす。落下しながらも私を見据えるネプギアへ、攻めずに敢えて余裕を見せ付ける。ネプギアの、精神的優位を切り崩す為に。

 加速したまま、時間を超越したまま攻撃しなかったのは、ネプギアを舐めていた訳でも、手心を加えた訳でもない。ただ単に、私がまだ未熟なだけ。私のネクストフォームの力は、自分を対象に、自分自身を起点にするもの。だから制御に失敗すれば、少しでも狂いが生じればそれはそのまま自滅に繋がるし、連続使用や私の主観での長時間使用も、精度の低下を引き起こす。だから今は、制御失敗によるリスクを回避する為に攻撃の瞬間には解除する必要があるし、何度も立て続けに行うって事も出来ない。…でもそれは、現状野放し。今はまだそうだってだけ。これで満足する気なんてないし…私は必ず、ネクストフォームを使いこなす。使いこなしてみせる。

 

「…流石、ノワールさん…流石、ユニちゃんのお姉さん…けどッ!」

 

 路面に激突する寸前、翼を広げて持ち堪えたネプギアは、M.P.B.Lでの単射を撃ってくる。続けて遠隔操作端末を、腰の浮遊ユニットに接続したまま稼動させて、全方位の砲撃を仕掛けてくる。どれも回避は決して難しいものじゃなかったけど…多分これは、単なる時間稼ぎ。現にネプギアは、私達が避けている間に立て直す。立て直し、肩に治癒魔法を掛けて…静かに降り立つ。

 

「ノワール、調子は!?」

「嫌な感覚が張り付いてくるけど、見ての通りよ!速攻で終わらせれば問題ないわ!」

「…速攻、ですか…確かにそれはそうですね。速攻で、終わらせられるのなら…ですが」

 

 ブランの言葉に、ネクストフォーム使用を極度に危険視する必要はないと返す。それにブランは頷いて…次に声を発したのはネプギア。短時間で完全に癒しきる事は出来ないのか、まだ治りきっていない肩から手を離し、余裕を取り戻したような声を発する。そしてユニットに接続した状態の端末を、指の様に動かしてみせる。

 

「ユニちゃん。ユニちゃんはさっき、言ったよね?まさか一人で全員を相手にするつもりだなんて言わないでしょう?って」

「言ったわね、それが何だってのよ…!」

「ふふっ──そのつもりだよ?わたしは」

「ネプギア、アンタ……」

 

 薙ぎ払う照射を躱しながら反撃に転じたユニの射撃。それを斬り払ったネプギアは、頬を緩めて笑う。その表情に、再び余裕を浮かべて見せる。

 一瞬、何を馬鹿な、と思った。幾ら私達にはない力を有してるとしても、そこまでの事が出来る筈がないと私は一蹴しようと思ったし、驚くユニも多分似たような事を考えている。きっと皆、そう思っている。

 けどそれは、その考えは、覆される。浮遊ユニットから分離した端末…それ等がネプギアを中心とするような形で路面へ突き刺さり、膨大な力が空に向けて噴出する。暗い光が、地から逆巻く。

 

「なに、これ…!?」

「なんかすっごくキケンな感じ…!」

 

 緊張感の滲む、ロムとラムの声。何が起こるかは分からない。だけど逆巻き昇る光からは、何が起きてもおかしくないだけの圧力を感じる。

 その間にも、更に強まる暗い光。更にはさっきのように、噴出する光もまた歪みだして……

 

『──な…ッ!?』

 

 そして、光は霧散する。歪みを残して、暗い光は立ち消えて…代わりに歪みが、形になる。四つの形に、人の姿に。

 それは、はっきりと見える存在じゃなかった。靄が人の形になったような、そんな存在だった。セイツが言っていた、ネプテューヌからシェアエナジーを得る前のアルテューヌ…それを思い出す姿をしていた。…けれど、分かる。初めて見るのに、一瞬で理解する。確信する。初めて見るけど、知らない訳じゃない。だってそれは…誰より、何より知っている、何よりも『今』の私に近しい存在なんだから。

 

「……え?」

「……──ッ!」

 

 四つの存在の内一つがゆらりと揺れた次の瞬間、瞬きの直後、その存在は消える。…ううん、消えた訳じゃない。その存在は、転移したが如くユニの眼前に現れる。だけどそれは、転移した訳でもない。そういう事じゃ、ない。

 即座に、反射的に、私は加速する。時間の流れを上回り、今正に振るわれようとしていた靄の刃へ割って入る。私は、その存在の攻撃を止める。──その存在と、全く同じ力で以って。

 

「ふ……ッ!」

「そういう、事かよ…ッ!」

 

 私が斬り結ぶ中、無数の槍が宙に現れ飛来する。十や二十なんてものじゃない、それを遥かに上回る槍が押し寄せて…その全てが、撃ち落とされる。同じ数の、同じ槍が迎え討ち、互いに砕けて地に落ちる。

 その直後、別の靄が突進する。ブランもまた、同じように突出する。互いに武器を構えたまま、肉薄し…どちらも、止まる。写真の様に、絵画の様に、完全に静止して…数瞬後、刃同士が激突する。時の流れが軋むような感覚と共に、激突の音が響く。

 

「これは…ならば、もう一人は……ッ!」

 

 跳躍したマジェコンヌが放つ、刺突の様な電撃。それは真っ直ぐ、ネプギアの方へと伸びて…ここまで動いていなかったもう一人、最後の靄がネプギアの前へ滑り込む。それと共に、手にした武器を横に振るい…電撃を、斬り裂く。斬り払った訳じゃない。けれど確かに、その一太刀は電撃を断ち斬り完全に掻き消す。

 完全に私と同じ力、無数の槍、時間の停滞、断ち斬る斬撃。全て私は知っている。そう、それは…間違いなくこれは……

 

「…ねぷっち達の、力…?」

「…ううん、違う…ねぷっち達、そのもの…ッ!?」

 

 発された声、うずめとくろめの驚愕。…それが、答え。現れたのは──ネクストフォームの、私達四人。

 

「おいおいネプギア…流石にこれは、想定外が過ぎるってもんだろ…」

「信じられませんわ…一体どういう芸当ですの…?」

 

 飛び退いたブランと前に出たベールは、既にどっちもネクストフォーム。対する四人…ネクストフォームを有する四つの存在も、端末を引き戻したネプギアと共に並び立つ。

 

「お姉ちゃん、これは…まさか、本当に……」

「えぇ、正直信じられないけど…本物よ」

 

 視線は一切外さないまま、背中越しに答える。間違いない。少なくとも私が攻撃を止めた存在…誰にもその動きを見せなかった、誰も見えなかったあの存在は、その力は、私以外の何者でもない。

 けど、何故か。私はここにいる。ならどうして、目の前にも私がいるのか。別次元の存在、コピー体、今のネプギアの持つ能力…幾つか可能性は思い浮かぶけども、恐らく違う。完全にじゃないけど、漠然とだけど…感覚的に、分かる。そして、私の視線と言葉に答えるように……ネプギアは、言う。

 

「そう、これは本物のネプテューヌさん達です。ここは天界。天界の中にある、時空が歪んだ領域。だから、力を貸してもらう事にしました。──オリゼさんと戦った時の、皆さんに」

 

 何でもないように、信じ難い事を言ってのけるネプギア。信じ難いけど、目の前にあるのが事実。確かな、真実。

 

「力を貸してもらうって…じゃあ結局一人で相手する訳じゃないじゃない…!」

「あはは、確かにね。でも見ての通り、過去から直接来てもらった訳じゃないよ。言ってみれば、歪んだ領域だからこその、影みたいなもの。だからこれは、ネプテューヌさん達であって、ネプテューヌさん達じゃない。だけど、影だからって劣るような事は……」

「ないのだろうな。感じる気配、気迫は本物と遜色ないのだから」

 

 ひしひしと感じる、それぞれの存在感。私達の影は、力だけの存在なのか、思考も正しく持ち合わせているのか、そこに心はあるのか…気になる事は多いけど、なんであろうと脅威である事には変わりない。私が、私達が相手だというなら、楽観視出来る要素は一つもない。

 

「相手はネプギアちゃんに加えて、わたくし達…それぞれの得手不得手を踏まえて、相性の良い相手とぶつかる方が、戦術的ではありますけれど……」

「その組み合わせをじっくり考えさせてくれる訳がないわな。…自分の事は、自分が一番分かってるんだ。だったらわたし達はわたし達が相手して、ネプギアはロムやラム達に任せる方がいいだろうよ」

「であれば、ネプテューヌとは私が戦おう。どうも私…『マジェコンヌ』とネプテューヌとは、次元を問わず因縁があるようだからな」

「まあ、そうですよね。これでもやっぱり、まだ少しだけ不利。だから……」

 

 状況を、起こった事を飲み込んで、構え直す。私も私を、自分の影を相手する事に異論はない。むしろ、そうしたいと思ってすらいた。私を私以外が止められるとは思わないし…万が一にも私が私以外に負ける姿なんて、見たくないもの。

 そして、大きくその差は縮まったとはいえ、依然私達の方が優位。私達の影を、私達とマジェコンヌで押さえ込むだけで、ユニ達はかなり有利な状態でネプギアとぶつかる事が出来る。…と、その通りにいけば楽なものだけど…やっぱりネプギアは、それも承知していた。ネプギアの隠し球は、これで終わりじゃなかった。

 開かれたネプギアの手から、登っていく一筋の光。その先にあるのは…私達の影に気を取られていて見落としていた、もう一つの歪み。暗い光が届いた瞬間、その歪みもまた紐解けるように変貌する。もう一人の女神の影が…ゆっくりと、降り立つ。

 

「──ごめんなさい。少しだけ、イリゼさんの力も…貸して下さい」

 

 現れた五人目。信次元の、もう一人の守護女神。…イリゼだけが、女神としての素の姿だとは思えない。十中八九、リバースフォームだと見て間違いない。

 ほんの一瞬ネプギアが見せた、余裕とは違う表情。確認する間もなく消えてしまった、ネプギアが内に秘めた本心の一端。だけど今は、それを気にしている余裕は、考えている時間はない。イリゼの影によって、更に戦力差は縮まった。頭数はこっちが上でも、総戦力はもう、どっちに勝利が転がるか分からない域にまでなっている。

 戦場は、外とは隔絶された、シェアリングフィールドとネプギアの力が満ちた領域。相手はネプギアに、私を含むネクストフォームの四人に、リバースフォームのイリゼ。…恐らく、これが…最大の戦いになる。

 

 

 

 

「ノワール?ベール、ブラン?…反応がない…通信が途絶している…?」

 

 先行する皆からの返答がない。試しにセイツの方へ通信を掛ければ、こっちは繋がる。だからインカムの不調や、時空の歪み全体で途絶してるって事ではない。

 

(固まって動いているなら、余程な事がない限り…ううん、余程の事があっても、何とかなる筈。むしろ気を引き締めるべきは、わたしの方ね)

 

 皆への呼び掛けを止め、建物の影から出る。低空飛行で、街の中を進んでいく。

 ここまではマジェコンヌがわたしの姿をした状態で、ノワール達と共に先行してくれたから、わたしは楽に進む事が出来た。派手に進軍するセイツ達を陽動に先へ進む、どう見ても主力なノワール達の、更に後ろから向かう事でアルテューヌ達からのマークから外れる…あんまり気乗りする作戦ではないけど、おかげでわたしは体力を温存したまま進めている。全力で、全身全霊で、アルテューヌとぶつかる事が出来る。

 それに、これはわたしを温存する、わたしの為だけの作戦じゃない。これは……

 

「……!この歪みは……」

 

 そんなわたしの思考を遮るように、視界に映った巨大な歪み。それはまるで、この時空の歪みを縮小したような、歪みの中の新たな歪み。それを見て、わたしは確信する。通信が途絶したのは、これが原因だと。皆は、この中にいるんだと。

 中がどうなっているかは分からない。だから、一瞬思う。わたしのネクストフォームの力で歪みを斬り裂く事は出来ないか、と。でも、それは悪手。そんな事をしたら、わたしが皆といるように見せかけたのが台無しになるし、これが時空の歪みと同質のものなら、下手にわたしの力で斬り裂く訳にはいかない。斬り裂き消してしまったが最後、クロちゃんの言っていた通り、取り返しの付かない事態になってしまう可能性がある。

 

「…信じてるわよ、皆」

 

 両手を強く、強く握り締めて…力を抜く。心を落ち着け、先に進む。…勿論、助けられるなら助けたい。だけど、何も考えずに行動するのは違うし…きっと、皆は助けを必要としていない。自分達の事は気にせず…とかじゃなくて、こっちはこっちで何とかするから、ネプテューヌもネプテューヌでやるべき事を果たせ、って考えているんじゃないかと思う。…そう、さっき思ったばかりじゃない。皆なら、何とかなる筈って。

 

(あれは、ただの罠かしら。それとも、あの中にネプギアもいる…?)

 

 アルテューヌが出てきている可能性は低い…と思う。だってアルテューヌは、ネプギアが味方になって以降は、積極的に出ていく役目をネプギアに任せがちだから。前の時も、ネプギアから提案したとはいえ、わたしとの戦いをネプギアに任せて自分は撤退していたから。…少しばかり気に食わないけど、メインはアルテューヌで、ネプギアはあくまで協力している側なんだから、その判断は理解出来る。

 そしてもしその通りなら、アルテューヌはきっと待ち構えている。まさか、攻め込まれたからって逃げるなんて事はもうない筈。

 

「見えた、後は……!」

 

 迂回のルートを取り、出来るだけ目立たないよう周囲の建物に隠れながら進んできたわたしは、漸く教会を視界に収める。ここまで来たなら、後は一気に…と行きたいところだけど、折角ここまで冷静に進んできたんだから、ここで功を焦るのは愚の骨頂。だから見える範囲で教会の状態を確認して、どこから攻め込むか考えていたところで、インカムに通信が入る。

 

「聞こえてる?こちらセイツ、そっちの調子はどう?」

「こっちはもう教会の近くまで到達したわ。そっちは…もう少し掛かりそうね」

「速いわね、こっちもスピードを上げていくわ」

 

 戦闘の音は、インカム越しでなくても聞こえている。だけどまだ、少し遠い。最短距離を突き進んでいるとはいえ、カオスモンスターを薙ぎ払いながら進むんじゃ、侵攻ペースが上がらないのも仕方のない事。…けど、だからってただ待つんじゃ時間が勿体無いし、わたしが先に突っ込むよりは、セイツ達と同時か、セイツ達に気を取られている隙を突いての教会突入の方が戦術的には望ましい。だとすれば、今わたしが出来るベストな選択は……。

 

「…よし」

 

 路面を蹴り、再びわたしは対空を飛ぶ。目的地を変えて、また迂回のルートを取る。

 向かう先は、教会…じゃなくて、その裏手側。セイツ達の侵攻ルート、その反対側に当たる位置。そして、そうする理由は勿論…挟撃。

 

(こっちもスピードを上げていく、って言ってたんだから、恐らく……)

 

 遠巻き、幾つもの建物越しに教会の横を抜けて、裏手側に回り込む。急ブレーキを掛けて、方向転換して、さぁ後は向こうを待つだけ…正にそう思った瞬間に、教会正面へ近付く戦いに変化が起こる。先行するMG数機が一斉射撃を仕掛け…その穴を道に、一人が突出する。それが誰かなんて…考えるまでもない。

 

「一気に行くわよ、ネプテューヌ!」

「えぇ!」

 

 わたしも大きく高度を上げ、全速力で教会へ突撃する。もう隠れる必要はない。ここまで来たら、後は突っ込むだけ。ただそれだけ。

 教会周辺に彷徨いていたカオスモンスターが、わたしに気付いて襲ってくる。けど地上のモンスターは何の脅威にもならないし、飛行するモンスターも多くはセイツ達の迎撃に当たっていたのか、大した数じゃない。だから邪魔なモンスターだけを斬り裂いて、叩き落として、残りは無視して突き進む。

 

「イリゼを取り戻す…ッ!」

「そして、アルテューヌを…過去のわたしを、倒すッ!」

 

 互いに意気込み、更に加速する。取り戻す事、倒す事…どちらも取り零せない、絶対の目的。その為にわたし達は来た。だから必ず果たす。果たしてみせる。

 気合いは十分、調子も上々。後は勝つだけ、終わらせるだけ。その思いを滾らせて、わたしは裏手から、セイツは正面から、挟み込む形で同時に突入……

 

『んな……ッ!?』

 

──その、時だった。教会の敷地へと到達する、正にその時…ダークメガミが、現れる。飛んできたとか、地面を突き破ってきたとかじゃなくて、本当に何の前触れもなく現れ、セイツの行手を阻む。

 

「セイツ、無事!?」

「くッ、やっぱりどこかから一瞬で転移か何かをしてるっての…!?けど、ダークメガミ一体程度──」

「…セイツ?」

 

 教会の正面側へ現れた巨体により、見えなくなるセイツの姿。セイツはすぐにインカムでの呼び掛けに答えてくれたから、一瞬ほっとしたわたしだけど、次の瞬間セイツの声が聞こえなくなる。それどころか、インカムからは何一つ音がしなくなる。そして…一瞬遅れて、わたしは気付く。教会が、その敷地の内側が、歪みで覆われている事に。

 

(…前後からの同時突入を選んだおかげで、わたしは突入出来た…そう考えて、いいのかしら…)

 

 ダークメガミの出現で突撃を止められたセイツは今、歪みの外にいる。それがなかったわたしは、間一髪で歪みの内側に入る事が出来た。普通に考えれば、先走らずに挟撃を選んで正解だった、って思えるけど…タイミングが、引っ掛かる。どうして今、このタイミングで歪みが発生したのか…いや、発生させたのかが、どうにも気になる。

 単に、新たな歪みの発生には準備や時間が必要で、もっと早い段階から展開してシャットアウトする…って事は出来なかったってだけならいい。後一歩で突入出来る…そのタイミングで展開する事で、わたし達を絶望させようと思っていた、でもわたしには突入されてしまった…って場合でも、別にいい。そんな事を考えるかどうかはともかくとして、こっちの作戦勝ちと言えるんだから。だけどもし、そうじゃなかったとしたら。わたしは作戦勝ちで内側に入れたんじゃなくて…わたしが、わたしだけが入れたこの状況が、向こうの意図的なものだったとしたら。

 

「…いや、それを今考えても仕方ないわね。わたしは入れた、飛び込めた…理由はどうあれ、その事実は変わらないわ」

 

 懸念は懸念として頭の片隅に残しつつも、わたしは進む事を選ぶ。待てばすぐ解決するなら待つけど、きっとそんな事はない。だったら今は、進むしかない。

 

(…けど、考えてみたらここからまた、アルテューヌがいる場所を探さなきゃいけない訳よね。ここにも地下があったら更に探す範囲は広がるし、少し厄介……)

 

 もう大分追い詰められているのかもしれないけど、一人で教会全体を調べるのはやっぱり骨が折れるし、また『探す』って事をやらなくちゃいけないのかと思うと、気持ちとしても少し億劫。でも、だとしてもやるしかない。…そう、思っていた時だった。

 

「──漸く来たのね、遅かったじゃない」

 

 落ち着き払った、冷ややかな声。言葉だけじゃ、誰に向けられたものか分からない…だけどそれ以外の凡ゆる要素から、誰に向けられているかなんて明白な、敵意ある声。

 

「…わたしがここにいるのは、想定通りとでも言いたげね」

「えぇ、その通りよ。むしろ、貴女が単独で動いてくれて良かったわ。貴女は、貴女だけは…わたしだけの力で、倒したかったんだもの」

 

 やっぱりわたしだけは突入出来たんじゃなくて、わたしだけが突入させられたのか。そんな風に思いながら、視線を向ける。ゆっくりと見据えて…アルテューヌと、正対する。

 

「…ネプギアは、どうしたの?」

「ネプギアなら、貴女とレジストハート以外の女神を全員引き付けてくれているわ。本当に、大したものね」

「当然よ。ネプギアはわたしの自慢の妹なんだから」

 

 小さく笑うアルテューヌに対して、わたしは胸を張ってみせる。無論、今のはアルテューヌへの煽りで…アルテューヌの表情は、不愉快そうに歪む。

 

「裏切られておきながら、よく言うわ」

「へぇ、そう言うって事は、自分は信じてもらえてるって信じてるのね」

「事実を述べただけよ。それにわたしは貴女程、安易に信じたりはしない」

「そう。もしそれが本心なら、妹も信じられないような女神にネプギアを渡す訳にはいかないわね。…まあ、本心じゃなかったとしても、渡す気なんて毛頭ないけど」

 

 ネプギアは渡さない。そう言いながら、アルテューヌを睨め付ける。わたしもまた、アルテューヌへと敵意を向ける。

 胸を張ったのは、煽りの為。信じてるのねと言ったのも、半分は煽り。だけど、今のは違う。絶対に、ネプギアをアルテューヌには渡さない。大切なのは、ネプギアの意思、ネプギアがどうしたいか…っていうのは、当然分かっている。でもその上で、わたしはネプギアを渡さない。それが、わたしの意思。お姉ちゃんとしての、心。

 

「…一度だけ言うわ、こんな馬鹿な事は止めて投降しなさい」

「…馬鹿な事?」

「そうよ。貴女のやろうとしている事は間違っている。貴女の勝手な怒りに、エゴに、無関係な人間を…信次元を巻き込んでいい権利は、どこの誰にも有りはしないわ」

「それを元凶が言うなんて、盗人猛々しいにも程があるわね。…貴女こそ、少しでも自分に責任があると思っているなら、今すぐに全てをわたしに明け渡しなさい。最低でもその位はしてくれないと、話にならないわ」

 

 真っ向から、わたしはアルテューヌを拒絶する。アルテューヌも、わたしの言葉を跳ね除ける。…その位はしてくれないと、なんて言っているけど、仮にわたしがその通りにしたとしても、恐らくアルテューヌは止めようとはしない。これ位の事すらする気がないなら、交渉する価値もない…アルテューヌは、きっと単にそう言いたいだけ。

 

(これ以上の対話は…出来そうにないわね。そんなの、向こうは望んでいないでしょうし…わたしも、そうだもの)

 

 同じ自分だからこそなのか、手を取り合いたい、共に歩みたいって気持ちが湧いてこない。嫌いな訳じゃない、怒りはあるけど憎んでいる訳でもない。だからきっとこれは、こう思うのは、『自分』に向ける感情だから。結局やっぱり、『わたし』だから。…うずめに、自分の時はどう思ったか、今はどう思っているかを、聞いておけば良かったかもしれないわね。聞いたとしても、今ある思いが変わっていたかどうかは、分からないけど。

 

「わたしは貴女を倒す。倒して信次元の今を、これからを守る」

「わたしは今を否定する。否定して、在るべき信次元の今を取り戻す」

 

 言葉と共に、大太刀を構える。アルテューヌもまた、同じように大太刀を両手で握る。…これでいい。わたしとアルテューヌは、相容れぬ存在。きっとうずめとくろめの様にはいかない。もしその可能性があったとしても…その道が開けるのは、戦いの後。

 合図なんか、ある訳がない。これは試合でも、決闘でもないんだから。それでも互いを見据えたまま、静かに構え合う。集中力を高め、神経を張り詰め、緊張感と共に力を漲らせ……わたしとアルテューヌは、同時に動く。

 

『ふ……ッ!』

 

 初手から目一杯の加速を掛けての、得物を振り上げながらの突進。一気に近付き、距離を詰め、大太刀を振るう。袈裟懸けを仕掛ける。

 ぶつかり合う、刃と刃。お互いの袈裟懸けが、斜めに振り出した一撃が衝突し、わたし達は斬り結ぶ。そのまま数瞬せめぎ合い…互いに大太刀を押し込むようにしながら、刃を軸に半回転。大太刀を引きつつ立ち位置を入れ替えるような形になって、直後に次の攻撃を放つ。

 

『デュエルエッジッ!』

 

 わたしが次に打ち込んだのは、剛の斬撃。全身の力を込めた、捻りも加えた横薙ぎを放ち…それも、アルテューヌと激突する。同じ技同士で激突し、一瞬の拮抗の後わたしの大太刀はアルテューヌの大太刀の上を、アルテューヌの大太刀はわたしの大太刀の下を、刀身の腹同士を擦りながら滑り…わたしの刃もアルテューヌの刃も、それぞれ鍔にぶつかり止まる。斬撃の重みが、衝撃になって大太刀を、わたしの腕を襲い…同じように、わたしもアルテューヌも弾かれる。

 

「32式……」

「エクスブレイドッ!」

 

 距離が開く中わたしは翼を広げて姿勢制御。一気に減速し、再びアルテューヌを見据え、人差し指と中指、二本の指を立てた状態で大太刀から離した左手を突き上げ、宙にシェアエナジーの大剣を精製。投げるように左手を振って、エクスブレイドを即座に放つ。そして、それもまたぶつかり合う。アルテューヌのエクスブレイドと、ぶつかり合って激しく砕ける。わたしの言葉を引き継ぐように、或いは乗っ取るようにアルテューヌは言い…砕け散り、霧散するシェアエナジーの光越しに、またわたしとアルテューヌの視線が交錯する。

 ここまでは、全くの互角。選択も、タイミングも、鏡合わせのように全くの同じ。改めて、アルテューヌもわたしなんだと…どっちもネプテューヌなんだって、理解させられる。…けど、きっと同じなのはここまで。同じになるのは、この時まで。

 

(そう。わたしとアルテューヌは、同じじゃない。同じわたしだけど…心の中にあるものも、望む未来も、全く違う)

 

 仮に何もかも同じ、完全なコピーだとしても、環境やそこに至るまでの経緯…たった一歩、たった一瞬分の差一つで、どこかに違いが生まれる。その違いが、別の違いを、差を生み出す事で、段々と動きも、思考も、選択も、結果も変わってくる。戦いっていうのは本当に色々な要素が絡み合うからこそ、完全に同じ存在同士でぶつかったとしても、いつまでも同じになんてなる筈がない。

 ましてやわたしとアルテューヌは、スタート地点は同じでも、『記憶を失う』という分岐点以前は一つの存在だったとしても、今は全く別の道を歩んでいる。同じわたしだけど、違うものは沢山ある。だからこそ優劣も付くし…わたしは勝つ。わたしが勝つ。それが、わたしの果たすべき責任であり…示すべき、証明。あの時、記憶を取り戻さない事を選んだのは正解だったんだって…間違いだらけのわたしだけど、それも全部ひっくるめてここにいるわたしが、『信次元のネプテューヌ』なんだって…この戦いで以って、勝利で以って、全身全霊で──証明してみせる。




今回のパロディ解説

・「某Dが二つの空間〜〜」
デュエル・マスターズにおけるカードタイプの一つ、D2フィールドの事。しかしD2フィールド及びDスイッチというと、まず「でんぢゃらスイッチ」の方を思い浮かべてしまう私です。

・「聞こえてる?こちらセイツ〜〜」、「速いわね〜〜上げていくわ」
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONに登場するキャラの一人、V.Ⅳラスティな台詞の一つのパロディ。分割していますが、元々は一つの台詞です。

・「〜〜貴女の勝手な〜〜有りはしないわ」
魔法少女リリカルなのはシリーズに登場するキャラの一人、クロノ・ハラオウンの名台詞の一つのパロディ。深みのある台詞なのは勿論ですが、これを当時一四歳のキャラが言うって言うのも凄いですね。
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