超次元ゲイムネプテューヌ Origins Unknown   作:シモツキ

7 / 68
第二話 未開への第一歩

 信次元国家間連携機構。通称信国連と呼ばれるこの国際組織は、幾つもの次元や世界を巻き込んだ先の戦いの最後で、信次元を守る為に破棄された改定友好条約の再締結と共に、これまでよりも更に強固に、更に多角的且つ柔軟に信次元の平和と繁栄を守る事を目的として発足した。

 国家間連携、の名の通り、経済、技術、文化、福祉等、様々な方面で積極的な協力、協働を行う事がこの組織の意義で、その為に多くの部門が存在している。当然どの部門にも国を問わず人が集まっていて…ただ一つ特徴的なのは、多くの職員が自国から『出向』という形で信国連に籍を置いているという事。例えば福祉に関する委員会の議員が、自国でも福祉の仕事に携わっていたり、事務局の職員は、自国では教会の職員を勤めていたりと、名誉職ではなく現役の人間が立場そのままに信国連にも所属をしている。

 こういう形を取った理由は三つ。一つは(過去に似たような組織が設立された事もあるらしいとはいえ)全く新しい試みだからこそ、何かしら運営に支障が出た際に、職員の生活が立ち行かなくなってしまう事を避ける為。一つは信国連が『自国優先ではなく、全体を見た視点から最善を探す』組織ではなく、『それぞれの視点から各国のベストを重ね合わせ、最高を目指す』組織である為。そして、もう一つは…信国連発足における最大の理由である軍事、即ち信国連軍の設立には、この『自国の所属であるままに、信国連の所属でもある』という形を取る必要があった為。

 

「ふむ…やはりここは、もう暫くかかりそうか」

「申し訳ありません。少々事前調査のデータとは異なるようでして…ただ、何とか最終的な予定には間に合わせられるかと」

「いいや、遅れを踏まえた修正案を出してくれるかな。場所が場所だ、現場は勿論君達にも焦る事なく進めてほしい」

 

 掘削作業がやや遅れている現場に赴き、直接確認する。その上で、当初の予定よりも余裕を持った作業を、と責任者へ伝える。

 今私がいるのは、神生オデッセフィアの地下。この大陸が今の形となる前も、地下には広い空間があって…それは、現在も残っている。そしてそれを、神生オデッセフィアでは活用しようとしている。神生オデッセフィアとしても、信国連としても、広大な空間があるならそれを利用しない手はない。

 

(別段急ぐ必要のある事でもないのだから。…と、いうのを女神が言う訳にはいかないかな)

 

 女神の姿のまま、もう少しだけ現状を目で見て確認しつつ、私は内心で呟く。

 信国連としての活用方法。それは、信国連軍の基地及び艦隊の軍港として開発し運用するというもの。信国連軍の施設という事で、当然開発は信国連主導で行っている。その上で、神生オデッセフィアの領域内での開発という事で、女神としての管理は私とセイツが担っている。

 で、何故神生オデッセフィアに新国連軍の基地及び軍港を、となったのかといえば、ギルド同様信国連の本部も神生オデッセフィアにあるからで、神生オデッセフィアに本部があるのは、大陸の位置的にも国家間のパワーバランス的にも、神生オデッセフィアにあるのが一番だとなったから。

 

「案内ありがとう。君達のおかげで、現状がよく分かったよ」

 

 一通り見て回り、把握をしたところで、私は地上へと戻る。ここは大陸の外縁付近で、教会までは暫くの間飛ぶ事になる。ついでに教会へと回ってきた、方向的に近かった場所でのモンスター討伐依頼をこなした上で、教会に向かう。

 現状信次元に大きな危機や争いはなく、早急に軍備を拡張しなければいけない訳じゃない。先の戦いを経ての民意から、四ヶ国は軍拡を行っているし、自国の防衛は勿論、信国連軍として肩を並べる上でも一定以上の戦力が必須な神生オデッセフィアでも開発と配備は急務として進められているとはいえ、それはあくまで各国の事情であり、信国連としての急務ではない。…けど、守護女神の一角が、公務の中で防衛に対して楽観的な発言をするというのは当然良くない訳で…守護女神となった今は、こういうところにも気を付けなくちゃいけない。…いやまぁ、これまでだって女神ではあった訳で、前々から公的な場での発言には気を付けてきた訳だけど。

 

「(さてと。帰ったら今日は……)…うん?」

 

 夜へと向かう空を飛び続ける中、不意に聞こえた一つの声。はっきりと聞こえた訳じゃない、何か聞こえたような気がする…そんな程度の声に私は一度前進を止め、ぐるりと見回し…そこでまた、聞こえる。今度はさっきよりもはっきりと、明確に私の事を呼ぶ声が。

 

「…ネプテューヌ?」

「…良かった、今度はちゃんと聞こえたのね」

 

 馴染みのある声に、私が振り向き見上げれば、上から声が返ってくる。それと共に、私より高高度にいた女神がゆっくりと降下してくる。

 二つ結びの三つ編みを作った紫の髪に、澄んだ青色の瞳。開いた胸元から腰回りに掛けてはぴったりと身体に沿った黒の、両腕の内側はシースルーとなった紫色の、足回りは腹部と同じく非透過のプロセッサ。降りてきた女神は…やっぱり、ネプテューヌ。

 

「どうしたの?今日は来るなんて言ってなかったよね?」

「えぇ、ちょっと貴女と話したい事があったの」

 

 今日は公務でもプライベートでも、ネプテューヌが来るなんて話は聞いていないし、本人から言われてもいない。だから不思議に思った私が訊くと、ネプテューヌは一つ頷いて、私の事をじっと見る。

 その瞳から感じるのは、真剣な感情。具体的にどう、とは言えないけど…今のネプテューヌは、いつもとは何か違う。

 

「…場所を、変えても?」

「あ、うん。流石にここじゃ落ち着かないもんね」

 

 女神にとっては飛行も滞空も造作のない事…ではあるけど、真面目な話をしたいって事なら、こんな風の吹く空でというのは私だって落ち着かない。だから私は頷き、ネプテューヌと共に改めて教会へ向かおうとする。

 けど、暫く飛んだところで私は止められる。神生オデッセフィアに幾つかある、まだ使われていない、殆ど人のいない形だけの街の上空で、この辺りでいいとネプテューヌは言う。

 

「いいの?教会まで来てくれれば、お茶位は出すよ?」

「そこまでしなくてもいいわ。それに…ここなら、誰かに聞かれる事もなさそうだもの」

「それって……」

 

 誰かに聞かれるのは不味い事なの?…そんな意図を込めた私の視線に、ネプテューヌは首肯する。それを受けて、私はここにする事を選ぶ。

 降下し、着地する。人のいない、形だけしかない街並みは、ただの荒野なんかより物寂しい感じがあって…けれど今は、そんな事気にしない。それよりも大事な事が、今はある。

 

「ネプテューヌ、話して。私に出来る事なら、力になるから」

「…わたしはまだ、何も言ってないわよ…?」

「そうだね。けど、連絡もなしに来て、直接、誰にも聞かれないような場所で話したいなんて言われたら、それ位想像は付くよ」

 

 小さく肩を竦めて、私は言う。これ位は察しが良くなくても分かると言って、軽く笑う。するとネプテューヌは、数秒黙って…それからまた、頷いた。

 

「それじゃあ…の、前に…確認しておきたいんだけど、貴女はわたしの最近見てる夢の事、知ってる…わよね?もし記憶違いだったら申し訳ないんだけど、話したような気がしてて……」

「夢…いや、ネプテューヌから夢に関する話をされた事はなかった筈だよ。…あ、でもここ最近に限定するならって話だし、ネプテューヌが話した気がするっていうのは、もっと前の事と記憶違いしてる…とかじゃない?」

「そう…かもしれないわね。ごめんなさい、変な事言っちゃって……」

 

 私の方が記憶違いしてるとかでなければ、ここ最近でネプテューヌから夢の話をされた事はない。そう私が返すと、ネプテューヌは少し目を逸らしつつ私に謝って…うーん……

 

「ネプテューヌ」

「な、何かしら?」

「…今日のネプテューヌ、何か変だよ?雰囲気もだけど、他にもなんていうか…。……それだけ、深刻な事なの?」

 

 言うか言うまいか少し考えた後に、目を逸らしたネプテューヌとは逆に、私はネプテューヌをじっと見て問う。雰囲気だけじゃなく、他にも普段とは何か違う気がすると言い…そこで一旦区切って、改めて尋ねる。

 何か違う、という事を深掘りするのは止めた。それを深掘りする事よりも、ネプテューヌの話を聞こうと思った。そっちの方が、建設的だと思ったから。

 

「…えぇ、深刻な事よ。オリジンハート…これは貴女にしか頼めない、貴女だからこそ頼みたい事なの」

 

 そう言って、ネプテューヌは話してくれる。初めに夢の事を。ネプテューヌがここ最近見ているという、悪夢の事を。

 それは、戦いの夢だった。それもただの戦いじゃない…ネプテューヌが、守護女神の四人が戦っているという夢だった。ネプテューヌの語りは、まるで本当にそれを経験したかのような重みと響きがあって…そう感じる程にまで鮮明な夢だったんだろうと、容易に想像する事が出来る。

 

「…ここまでが、夢の内容よ。いつも全く同じって訳じゃないし、目が覚めるタイミングもまちまちだけど…」

「そ、っか…ごめんね、そんな夢の話をさせちゃって。そういうのって、説明するのも辛いよね…」

「気にしないで。…というより、わたしから切り出した話なんだから、説明するのは当然の事よ。そうでしょ?」

 

 確かにそれはその通り。何せ、話に来たのはネプテューヌの方なんだから。それでも私は、思わずごめんね、と言っていて…ただネプテューヌは、特に気にしていない様子だった。

 

「…もしかして、いつもと雰囲気が違うのはそのせい?いや、自分の雰囲気なんて、自分じゃよく分からないものだろうけど…」

「いつもと違う、って事なら、多分そうだと思うわ。…ここからが本題なんだけど…続けてもいい?」

「勿論」

 

 これが前置き、本題の為の説明だと分かっているから、私は首肯。私からの首肯を受け取ったネプテューヌは一拍置いて、その本題へ入る。

 

「わたしは、考えたわ。どうやったらこの悪夢を見ないようになるかを。わたしの見ている、悪夢の解決策を。そうして考えている中で、思ったの。もしかしたらこれは、何か意味のある悪夢なんじゃないかって」

「意味?」

「予知夢、ってあるでしょ?もしこれがそうなんだとしたら、わたしが夢で見ているのは、これから起きる事。そしてきっと、夢の通りになるのは…今の信次元が、多くの人が望むような未来じゃないわ」

「そうだね…皆もそうだし、私も望まない。…けど…そういう事なら、どうして私に…私だけに話すの?そういう事ならむしろ、皆がいる場で……」

 

 これは予知夢なんじゃないか、というネプテューヌの考えは分かる。でも、争いの予知夢なら、それこそ皆に伝える方が回避し易いんじゃないの?と私は思って…そんな私に向けて、ネプテューヌは言う。

 

「貴女が、夢の中にいないからよ」

「え…?」

「夢の中に、貴女はいなかった。戦っているのは、ノワール、ベール、ブラン…そして、わたしだった。貴女だけがいない夢だった。確かに皆に言えば、皆気を付けると思うけど…そんな簡単に回避出来るものかしら。こういうのって、直接的な解決をしようとしても、場所とか人が変わるだけで、結局同じような事が起きてしまう…ってものじゃない?」

「それは…まぁ、分からなくもないけど……」

 

 過去や未来を変えた筈が、辻褄合わせの様に似た様な結果になってしまった…というのは、創作でもよくある展開。これがそうとは限らないけど、確かに「そんな単純な対処で何とかなるの?」…とは私も思う。

 

「それに、夢の中にいない相手に伝えるのと、夢の中にいる相手に伝えるのだったら、絶対に後者の方が影響は大きいわ。そしてその影響が、良い方に転がるか悪い方に転がるか分からない以上、直接的な方法は、後に残しておきたいのよ」

「そういう事ね…うん、段々分かってきた。だから、私なんだね」

「そうよ。間違いなく夢の中で、わたし達は戦っていた…守護女神が争っていた。けどそこに、貴女は…守護女神の中で貴女だけがいなかった。だからわたしは、それが鍵だと思っているわ。そこにいなかった貴女こそが、予知夢かもしれない夢を覆す鍵なんじゃないか…って」

 

 漸く分かった、ネプテューヌが私に、私だけに話した意味。私へ伝えたかった事、頼みたかった事。

 はっきり言って、曖昧な部分が多い。確たるものがあるんじゃない…それこそ夢と、そこからの推測しかない、だから当然解決に繋がるかどうかも怪しいような、そんな話。…でも……

 

「ネプテューヌ。それで、私はどうすればいいの?」

「…それって……」

「うん、引き受けたよ。ネプテューヌの、頼みを」

 

 私は、頷く。深く頷き、受け入れる。上手くいくかどうかなんて、さっぱり分からないという事を理解した上で…それでも、だとしても、私はネプテューヌの力になる。なりたいと、思う。

 

「…良いの?」

「良くなかったら、引き受けたなんて言わないよ。さっきも言ったけど、私だってその夢が現実になる事なんて望まないし…ネプテューヌは困っていて、なんとかしたい事があって、私を頼ってくれた。そして私は、力になれる…かもしれない。それは私にとって、十分な理由だよ」

「…ありがとう、感謝するわ」

「どう致しまして…っていうのは、解決してからの方がいいかな。…で、だけど…他に何か情報はある?予知夢を現実にしないにしても、もう少し情報がないと、動きようがないというか……」

 

 実のところ、初めから力を貸すつもりはあった。だってネプテューヌの頼みなんだから。そして話を聞いてみて、やっぱり力になりたいと思ったから、私は言った。そんな私に対し、ネプテューヌは複雑そうな…一言じゃ表現出来ないような顔をしていた。

 それから私は、話を進める。力を貸すにしても、予知夢の内容を覆すにしても、『守護女神の四人が戦っている』ってだけじゃどうしようもない。だから私は訊き、ネプテューヌは考え込むような顔を見せ…また、口を開く。

 

「…四大陸の外、この神生オデッセフィアよりも遥か遠い場所…って言ったら、信じてくれる?」

「…よりもい?」

「え?…あー……うん、偶々よ」

「あ、そ、そうなんだ…こほん。…浮き島の一つ…いや、それよりも更に遠い彼方…って事?」

 

 尋ねた私の言葉に対する答えはない。ただ、答えがないという事が、無言という事が、このやり取りにおいては肯定を示す…と、思う。……というか、狙ってなかったんだネプテューヌ…今日のネプテューヌはほんと、違和感抱くレベルで真剣なんだね…。

 

「…そうなると、大規模な調査隊を編成する事は出来ない…いや、それ以前にあんまり唐突に大規模な事をしたら、色々変に思われるよね…。…けど、逆に好都合でもあるか……」

「好都合?」

「ほら、その四大陸より遥か遠い場所…私達にとっては未開領域とでも言うべき彼方に何があるのか、そもそもどんな環境や空間なのかは、元から将来的に調査、探索をする計画になってたでしょ?で、前にオンラインでネプテューヌが博覧会の話をしてくれた時にも言ったけど、私としてはその未開領域にしろ、天界にしろ、別次元にしろ、積極的に調査をしていきたい。だから…その為の先行調査って形なら、自然に話を進められるって事」

 

 これならどう?と私が再度訊けば、今度は「それで大丈夫」とネプテューヌは答えてくれる。

 ネプテューヌの口振りからして、正確な位置までは分かっていない様子。それが本当に分からないのか、その場所にいけば「ここだ」って分かるけど、周りに目印になるようなものがないせいで、上手く説明出来ないだけなのかは分からないけど…どちらにせよ、多分この件は簡単にはいかない。そもそも『戦闘があった場所』ならまだしも、『今後戦場になるかもしれない場所』なんて、何の情報もない可能性があるし、そこだけ調べれば何とかなるって話でもないと思う。

 詰まるところ、ネプテューヌの頼みは一筋縄じゃいかない可能性が高いし、本腰を入れて調査していく必要があると思う。だからこそ、私的な形で動くよりも、私達が女神として計画していた事に絡めた形の方が良いだろう…そんな風に、私は考えた。

 

「わたしはあくまで頼む身、任せる側よ。だからどう動くかは一任しようと思ってるし、急がなくてもいいわ。身も蓋もない事を言えば、今のところ夢以外には何もない…夢の内容が悪いって事を除けば、特に実害がある訳じゃないんだもの」

「ほ、ほんとに身も蓋もない事言うね…もし調査の結果何も分からなかったらどうする?分からないというか、引っ掛かるものが何もなかったら、って話だけど……」

「その時はその時…としか言えないわね。また身も蓋もない事を言っちゃうけど、正直予知夢だって確定した訳でもないし」

「…え、っと…ネプテューヌは私に夢の内容を覆してほしいんだよね…?ちょっと気になるから行ってきて感覚で頼んでるとかではないんだよね…?」

「まさか。…ただ、一つだけお願いがあるわ。この件に関しては、今日こうして話した…って事だけじゃなくて、今後も黙っていてほしいの。わたしの夢の内容を現実にしない為じゃなくて、別の理由…今貴女の言った、先行調査が目的だって形で通してほしいんだけど…それは、出来る?」

 

 二連続で身も蓋もない事を言う、ここまでの話をひっくり返すような事も言ってしまうネプテューヌに、何とも言えない感情が私の心の中を渦巻く。ふざけた訳ではない…と、思うけど…やっぱり真剣そのものでも、どっか抜けてる辺りはほんとネプテューヌだよね…。

…と、思っていたところでもう一つ、ネプテューヌからお願いをされる。この件は隠したまま進めてほしいと頼まれる。何故か、までは言わなかったネプテューヌだけど…まあ、聞くまでもないと思う。だって、これについてそのまま皆に話したら、それはノワール達に夢の内容を直接伝えるのと同じ事になってしまう訳だから。

 

「情報は少ない、本当の事は話せない、その関係で力を借りられる相手は限られている、何より『かもしれない』スタートだから色々はっきりしていない……ほんと、無茶な事言ってくれるね、ネプテューヌ」

「本当に悪いとは思ってるわ。でも、今は…今のわたしには、貴女しか頼れないの」

「…はぁ…全くもう、そんな言い方されたら私が断れないの知ってるよね?いや、さっき引き受けるって言ったし、断る気なんてないんだけど……あんまり無茶な事言われてただ引き受けるだけっていうのも少し癪だから、私からも一ついい?」

 

 改めて話を整理すると、この頼みは無茶も甚だしい。無茶というか、端的に言うと「この辺りに何かあるかもしれないから、あったら何とかしてほしい」っていう、この上なくふわっとしている頼み事を、秘密にするという縛り付きで達成しにいくんだから、文句の一つも言いたいところ。まあ、文句は言わないけど、すんなり引き受けるのは、ちょっと嫌だ。

 だからこっちからも、と私が言えば、ネプテューヌはぴくりと肩を揺らし、それから無言で頷いてくる。それと共に、私に視線を向けてきて…そんなネプテューヌに向けて、私は言った。

 

「順調に上手くいけば気にする必要はなくなるだろうけど、そうでない限り、博覧会には…少なくとも、そのプレオープンには間に合わない可能性が高い。これを楽しみにしていた私としては、個人としても女神としても凄く惜しい。だから、絶対に私は正式な本番には間に合わせる。間に合わせてみせるから…間に合って良かったと心から思える博覧会に仕上げてみせてくれ。私は限界まで期待を引き上げる…その期待、裏切ってくれるなよ?」

「……そうね。貴女の…オリジンハートの思いは、しっかりと受け取ったわ」

 

 答えは、受け取った。私は言い、答えを聞いた。…これで、十分だ。思うところ、気になるところはあるけど…だとしても、充分だと私は言える。

 だからここからは、具体的な計画を練らなくちゃいけない。これまでと同じようにはいかない、これまでとは何もかも違う中で、目的を達成する為に頼れるのは──。

 

「最後に、もう一つだけ。今後気になる事があった場合、全部貴女の判断に任せるわ。だから今後はわたしと二人の状況になったとしても、今日話した事は貴女の心の中だけに留めておいて頂戴」

「…どうして?」

「わたしなりの決意…とでも言えばいいのかしらね。無理なお願いをする代わりに、方法や結果がどうなろうとも、わたしはそれを黙って受け入れる…その前段階として頼んでいるって思ってくれれば嬉しいわ」

「また、ネプテューヌらしからぬ事を言うね…けど、分かった。…任せてよ、ネプテューヌ。私は私のやれる事を、必ずやり切るから」

 

 そうして私とネプテューヌとの会話は終わり、ネプテューヌは去っていった。話は済んだし、今度こそお茶でも…と思ったけど、他にもやる事があるからとネプテューヌは行ってしまった。

 やっぱりなんというか、今日のネプテューヌは普段と違う感じだった。近付く博覧会本番の事が頭にある、ってのは当然だろうし、他にも私の知らない事情があったりするのかもしれないけど…一番は、それだけネプテューヌにとって悪夢の存在が心にのしかかっているからだと思う。

 ならば、私は手を尽くす。友達の為に、未来の為に。それが私の選択であり…オリジンハートの選択だ。

 

 

 

 

 やるべき事、その為に必要なものを決めてからは、あっという間…ではなかったけど、連日結構慌ただしい時間を過ごす事になった。未開領域の調査準備は一応少しずつ進めていたとはいえ、元々はもっと先にやる予定の事だったから、その先行調査という名目で進めるのも楽ではなかった。

 ただまあ、幸い私は守護女神。私がそう決めたんだからそうするの!…を自国内であれば取り敢えず押し通せるし、多少無理があってもしっかりした名目があれば、皆私の選択を尊重してくれる。尤もそれも、私がここまで信頼を得てきたからだけど。ふふっ、女神の名は形だけじゃないんだからね?

 

「これでよし、っと。…んー…残る問題は一つだけど…どうしよっかなぁ……」

「ぬらぬぅら?」

「ちちる?」

 

 準備はほぼ完了。既に各所にも説明をし、快い返事を受けている。女神の皆に対しては、「え、何故今?」って当然の問いを返されたけど、偶然にも先日、それこそネプテューヌとやり取りをした時にも言ったように、オンラインで話した時に調査関連を積極的に進めていきたい…という話を私からしていたから、そのおかげで驚かれはしたけど、唐突過ぎる、と怪しまれる事はなかった。そして、少々狡い策ではあるけど、皆に理解してもらう上で、私は私と神生オデッセフィアの立場を利用した。神生オデッセフィアが四ヶ国に少しでも早く追い付く為に、成果や実績を積み上げていきたいんだと、博覧会を進めるネプテューヌに負けてられないって私も発起したんだと、それっぽい事を言って、言いくるめた。勿論それは嘘じゃなく、追い付きたくて、その為に色々やるんだってスタンスはこれまでも示してきてるし、行うのはあくまで先行調査だけで、結果や発見出来たものを独占したりはしないと約束もした上だけど……なんというか、「そこまで言うならやらせてあげよう、花を持たせてあげよう」という気遣いをされたような気もした。ありがたいし都合も良いけど、まだ私は皆からすれば『守護女神における後輩、多少花を持たせる位なら神生オデッセフィアの勢いを背中に感じる程にはならない』…と考えられてる程度なんだって感じてしまって、少し悔しかった。…認めざるを得ない、事実でもあると思うけど。

 まあともかく、後は出発するのみとなった。なったんだけど…ここにはちょっとした問題(?)が残っている。何とも可愛い、私に目を向けてきょとんとしている問題が。

 

「ライヌちゃん、るーちゃん。やっぱりライヌちゃん達は、私と一緒の方がいい?」

「ちーる?ちるっ!」

「ぬぬらぬ〜♪」

「あははっ、だよね。うーん、ここは……」

「こら、ライヌちゃんとるーちゃんを連れてく気?」

 

 リビングルームで側に寄り、両の手でそれぞれ撫でれば、るーちゃんは元気良く鳴き、ライヌちゃんは手に擦り付いてくる。私の問いがちゃんと伝わったのかどうかは謎だけど、私との時間を好いてくれているのはきっと間違いない。なら、一緒に行った方が……そう思ったところで、私は背後から声を掛けられる。

 

「あ、セイツ……えーっと、駄目…?」

「駄目。旅行に行くんじゃないのよ?それに、るーちゃんはまだイリゼからの力で戦えるとしても、ライヌちゃんは極度の怖がりでしょ?そんなライヌちゃんを連れていくのは、むしろライヌちゃんに辛い思いをさせる可能性の方が高いんじゃないの?」

「うっ…返す言葉がない……」

 

 完全な正論で返され、私は肩を落とす。…いや、私も分かってはいたよ…?ただ、一応訊いてみただけで……。

 

「ごめんねライヌちゃん、るーちゃん…お姉ちゃんが、駄目って言うから……」

「そんな野良を飼うのを拒否されたみたいに言うんじゃないの。というか、それならわたしが何も言わなかったら本当に連れてくの?」

「それは……」

 

 言葉に詰まった私を見て、セイツは「全くもう…」と肩を竦める。…しょっちゅうじゃないけど、こういうやり取りする事もあるよ?だって、姉妹だもん。セイツは姉だもん。

 

「ライヌちゃん達の事はわたしがちゃんと面倒見てあげるから、連れて行くのは諦めなさい。ねー、ライヌちゃん、るーちゃん」

「ちーるるぅ?」

「ぬら…ぬらぬぬ」

 

 ねー、と言ってセイツが笑い掛けると、るーちゃんはどうしたの?と問うようにセイツを見つめ、ライヌちゃんも大人しい声音で鳴く。元々人懐っこいるーちゃんは勿論、時間を掛けて信頼を得た事で、今はライヌちゃんからもセイツは怖がられていない。だからセイツに預けていく事に不安はなくて…まぁ要は、私が「連れていきたいなー、これまでも長期間不在だった事が何度もあったし、連れて行けるならそっちの方がいいよなー」…的な感じに思っていたってだけの事。そして、多少後ろ髪を引かれる思いはあるけども、ライヌちゃんとるーちゃんはセイツに任せようと心に決める。

 

「ライヌちゃん、るーちゃん、ちゃんとセイツの言う事聞くんだよ?どっちもお利口さんだから大丈夫だとは思うけど、危ない事をしちゃ駄目だよ?」

「らぬら!」

「ちぃる!」

「ふふふ、偉い。セイツ、ライヌちゃん達を宜しくね?もう十分分かってると思うけど、窓を開けっ放しにはしないでね?ライヌちゃんは怖がりだからいきなり大きい音を立てたりするのは厳禁で、るーちゃんは綺麗好きだから、ちょっとした汚れは別に良いけど、キツい汚れとかが出来ちゃったら放置しないようにね?それと、可愛いからって食べ物をあげ過ぎたりするのも駄目。分かったかな?」

「ちょっとー?最後、わたしにまでライヌちゃん達へ伝えるような言い方になってるわよー?」

「お風呂入って、歯を磨いて、顔を洗って、宿題もするんだよ?」

「あのねぇ……イリゼ、今回ギャグ成分が少ないからって、そんな変にボケなくたっていいのよ?」

 

 まだこれから出発!…って訳じゃないけど、私はライヌちゃんとるーちゃんに伝えるべき事を伝える。ついでにセイツにも、色々気を付けてほしい事を言って…その中でふざけてみたら、セイツに呆れられてしまった。メタ視点から窘められてしまった。…まあでも確かに、似合わないふざけ方はしてしまった気がする…気を付けよう、うん。

 

「…で、イリゼ。実際のところ、何が目的なの?」

「え?」

「未開領域への先行調査よ。それをやる事自体はわたしも賛成だし、気持ちは分かる…っていうか、イリゼの目指す先はわたしの目指す先でもあるんだから、わたしや皆に語った事が嘘だとは思わないけど…他にも目的が、あるんでしょ?」

 

 私が内心で気を付けようと考えている中、仕切り直すように私を呼んだセイツは、ふっと真面目な顔を浮かべて訊いてくる。驚く私に対し、胸を乗せる形で腕を組みつつ私の真意を尋ねてくる。

 

(…まぁ、そうだよね。皆ならまだしも、セイツなら気付くし、訊いてくるよね)

 

 それは、そこまで意外な事ではなかった。姉であるセイツが気付く事は別に驚きじゃないし、他の皆と違って一緒に住んでいるからこそ、訊く機会なんて幾らでもある。だから、切り出し易いタイミングを選んで訊く事だって出来る。そしてセイツにとっては、今がその時だったって事。

 予想はしていた。でもいざ訊かれると、私の中で身構えてしまう部分があって…それを感じ取ったのか、セイツは更に私に問う。

 

「…言い辛い事なの?」

「…うん。言い辛いっていうか、言えない事…言う訳にはいかない事なの」

「変に抱え込んで、一人で何とかしようとしてる訳ではないのよね?」

「それは大丈夫だから、心配しないで。それに、行くのは私一人じゃないんだからさ」

 

 心配して、気に掛けてくれているセイツにも黙っている…っていうのは心苦しい。でも、黙っていてほしいというのもネプテューヌの頼みだし、知ればどうしても行動に出てしまう。セイツが普段通りを心掛けてくれたとしても、無意識部分に多少なりとも影響があるだろうし…色々不明瞭だからこそ、不確定要素は出来る限り増やしたくない。

 

「大丈夫。心配しなくていい。それはどっちも、イリゼの本心ね?自信を持って言える事ね?…わたしの目を見て、目を逸らさずに、言えるわね?」

「言えるよ。自信を持って、心から」

「…………」

「…………」

「……分かった。わたしも女神で、イリゼの姉よ。イリゼがそう言い切るなら、真っ直ぐ見て断言するなら、わたしはそれを信じるわ。…話してくれた目的も、その裏にある目的も、両方取り零しちゃ駄目よ?」

 

 セイツの瞳を、じっと見つめる。オリゼに似た、イストワールさんにも似た…私にも似たその瞳を、見つめ返す。そして、ゆっくりと頷き納得をしてくれたセイツに、エールを送ってくれた姉に、私も深い首肯で返した。

 

「…けど、お姉ちゃんとしてはやっぱりちょっと不満ね。他の人には話せない事でも、わたしには話してくれると思ってたのに……」

「私個人で完結してる事なら良いんだけど、今回はそうでもないから…でも、信頼はしてるんだよ?」

「それは分かってるわ。イリゼからは常に信頼の感情が伝わってくるし、信頼される姉だって自負もあるし、常に信頼の感情が伝わってくるし…後、信頼の感情が伝わってくるし」

「二度ならず三度もって……」

 

 同じ事を二回言うのはよくあるネタ発言だけど、三回…っていうのは中々ない。ただまぁ、感情に焦がれるセイツらしい発言といえば、そうな訳で…結果私が行き着いたのは、苦笑だった。

 ただでも、信頼を伝える事、伝わる事はとても大事。ちょっと冗談みたいな言い方になってるけど、セイツ自身の言う通り、セイツが納得してくれたのは、私からの信頼が伝わってるから…っていうのがあるだろうし、私としてもセイツなら分かってくれるっていう信頼が心にあったから。だから納得してくれたんだって、少なくとも私は思っている。

 

「セイツ、私も出来る限り早く済ませてくるつもりだけど…その間、

神生オデッセフィアを宜しくね?」

「任せなさい。守護女神のイリゼじゃなくて、わたしが残った…その判断が間違いじゃなかったって皆が思うような、完璧な……」

「…セイツ?」

「…よく考えたら、これまでわたしとイリゼと二人で国を率いてきたんだから、わたし一人でも完璧に出来ちゃったら色々アレだし、普段と違う事が求められる有事はそもそも起こってほしくないし…そういう意味では、『完璧な』に続く言葉って、どれもあんまり宜しくないわね……」

「それは、まぁ……」

 

 別に公的でもなんでもない、ただの会話なんだから、そこまで気にしなくても良いと思うけど…と内心思いつつも、私は同意し頬を掻く。

 多分、今回の件は神生オデッセフィアを建国して以降で尤も長い、守護女神の長期不在になると思う。まだまだ成熟には程遠い神生オデッセフィアにとってこれは決して良い事じゃないし、早く戻れるならそれに越した事はない。でも神生オデッセフィアには、私の他にも女神が、頼れるセイツがいる。だから、心配はないし…これもまた、信頼。セイツが私を信じてくれているように…私もセイツを、信じてる。信じてるから、言える。きっと私がいない間も、神生オデッセフィアは大丈夫だって。心配しなくていいって。

 

 

 

 

 そして、出発の日となった。表向きには、神生オデッセフィアが未開領域への先行調査を行う日に、その裏では私がネプテューヌの悪夢を現実のものとしない為未開領域へ踏み込む日に。

 情報が殆どない場所へ行くんだから、懸念する事は当然あるし、不安がないって言ったら嘘になる。だけど、私は一人じゃない。

 

「各員、最終チェック」

「主要機関、全基起動完了。出力安定域まで、残り20」

「各システム、正常に作動中。全回線、通信状態良好」

「自動解析の結果も問題なし、緊急対応プロトコル含めオールグリーン」

「全ブロックより、確認完了の返答がきました。格納庫からも、早速出撃になっても大丈夫だと回答が来ています」

 

 落ち着いた、それでいて緊張感のある指示と報告が次々と上がる。それを聞きながら、私はその時を待つ。

 

「全兵装、反応良好。カタパルト並びにハッチも正常な稼働を確認しました」

「姿勢制御系、浮遊演算システム、その他航行系統の値もシミュレート結果からの乖離無し」

「司令部より入電。気象及び神生オデッセフィア圏内における予定航路の安全は確認出来ているとの事です」

「よし。司令部、メインゲートの開放を」

 

 全ての確認が済んだ事で、私の正面下方に座る人物…艦長が司令部へと通信を入れる。その通信を受け、ゲートが開く。艦内の光を除けば暗かった空間に、光が差し込み広がっていく。

 ここは、神生オデッセフィア最大の国防軍基地。ゲートは地下ドックと外とを繋ぐもので…今私がいるのは、空中艦のブリッジ。

 

「これより本艦は、ドックより出航する。現時刻を以って開始となるこの作戦は、我々枢機部隊(カーディナル)にとって初の長距離遠征であると共に、我等が守護女神、オリジンハート様の崇高なる意思に追従する、極めて重要な任務である!総員、心せよ!」

『了解!』

「機関出力、浮遊域へ移行!微速前進、上昇角40!」

 

 出航の通達が艦内通信で行き渡り、艦が揺れる。ゆっくりと浮き上がり、外へと、空へと向かって昇っていく。

 そして、立ち上がり振り向いた艦長が私に視線を送る。それを受け取った私は頷き、私もまた立ち…女神の姿のまま、腕を振るい言い放つ。

 

「アヴァラス、発進!」

 

 アルカディア級特装空中拠点艦・アヴァラス。自国から遠く離れた遠隔地、ひいては別次元における女神の拠点として、信国連主導で開発され、各国に一隻ずつ配備された…部隊共々形式上は軍の所属ながら、実質教会の…つまりは女神の直属として、多岐に運用される事となった最新鋭艦が、神生オデッセフィアの空へ舞い上がる。

 この空中艦と、艦載機、そしてそれ等を運用する枢機部隊(カーディナル)こそが、私と共に未開領域へと踏み込んでくれる同行者。これまでとは違う旅の、これまでとは違う…けれど信頼のおける仲間。

 

「空中艦ナカツマキより、アヴァラスへ。女神様、これより本艦並びに陸上艦セシールは、神生オデッセフィア圏内の限界まで随伴致します」

「ありがとう。君達がこうして随伴してくれる事、見送らんとしてくれる事を、心から感謝する」

 

 上空へと到達し、機関最大で空を進み、街から離れたところで待機していた空陸それぞれの艦が護衛についてくれる。神生オデッセフィア国内だし、艦も私も万全の状態なんだから、必要不可欠という訳じゃないけど、艦長が言った通りこれは私にとっても部隊にとっても初の長距離遠征で、不安に思う人は勿論、少しでも何かしたいと思ってくれる人がいる。そんな人達に応える為にも、形としてこういう事は必要になる。人には心があるんだから、合理性とか、無駄を省くとか、そういう観点だけじゃ決めちゃいけない事がある。

 

「諸君、十分に気を引き締めてほしい。だが同時に、気負い過ぎる必要はない。私は君達の優秀さも、実直さも、気高い精神性も、全て知っている。その君達であれば、共に行く者として何の不安もないと、確信している。だからこそ、君達は君達が持つ、当たり前に出せる力を発揮してくれるだけで良い。そして、私は約束しよう。君達が私を信仰してくれるように、私は君達の信頼に応えてみせると!」

 

 私は共に歩む仲間へ、私を信じ、支える為にここにいる皆へ、はっきりと言う。言い切る。私からの信用を、私こそが皆に応えるのだと言う事を、心から示す。

 空を行く艦。行き先は、未開領域。私は私の目的を、託された願いを果たす為、皆と共に…進む。




今回のパロディ解説

・「〜〜貴女だけがいない夢だった〜〜」
君だけがいない街のパロディ。イリゼだけがいない…つまり、原作ですかね。OI以降はそうとも言えませんが、OAに関しては完全にではないにしろ、概ねそんな感じでしょう。

・「…よりもい?」
宇宙よりも遠い場所の事。神生オデッセフィアよりも遥かに遠い場所、略してよりもいです。しかし狙ってなかったと分かった時のイリゼは、何とも言えない顔をしていた事でしょう。

・「お風呂入って〜〜するんだよ?」
ドリフのバビノン音頭における合いの手のパロディ。因みにこの曲、大元である「いい湯だな」からの幾つかのアレンジバージョンがあり、これもその一つらしいですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。