シャングリラ・フロンティア二次創作設定置き場   作:もち団子

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戦術機技術試験隊記録 「速」

異形の戦術機の前にたたずむ二人のプレイヤー

「主任やりましたね」

「ああ、ついに完成した

 これで【最高速度】は我々のものだ」

彼らが見上げるその機体は一般的な戦術機とは異なり、ロケットのような形だ

「新大陸であればだれの邪魔もありませんし、いけそうですね」

「ああ、これといった障害物もない、いけるな

 パイロット、準備を」

主任と呼ばれたプレイヤーがパイロットに選ばれたプレイヤーを呼ぶ

呼ばれたパイロットは異形の戦術機を装備していく

 

彼らはクラン「戦術機技術試験隊」

戦術機のデータを取り、設計、作製、アセンブルを考えるクランである

初めは真面目にタイプメンのデータを取っていたが、だんだんゲテモノ戦術機を作るようになった

今回の戦術機は、サンラクというプレイヤーや成し遂げた偉業【最高速度】を超えるスピードを出すことを目的に作成された

 

「主任、聞くのを忘れていたのですが、この機体の名前は何にしますか?」

「名前か、そうだな…」

男は少し考えた後、端末を起動させ機体に貼るデカールを印刷した

それを機体に貼り、塗料を塗り、貼り付けたものを剥がした

そこには「速」と描かれていた

「“速”ですか、いいですね」

「この機体にあった名前だろう」

「そうですね」

その後機体の目に光が灯る

「出撃準備整いました」

パイロットがそう発言すると男は頷き

「了解した

 ついに【最高速度】到達の時だ

 

 “はやおくん”発進!!」

「りょ、了解

 出撃します」

男のネーミングセンスにドン引きしながらもパイロットは機体を動かした

 

機体は姿勢を斜めにした後、装着されたブースターを起動した

 

ものすごいスピードで飛んでいった機体を見送った二人は機体の視野と連動させた画面を見る

「すさまじいスピードですね」

「まだまだ足りないな、更に加速だ」

男は通信機で加速するようにパイロットに指示を出す

 

加速を続ける機体であったがギシギシといった音とともに徐々に装甲が剥がれていく

「主任、装甲が剥がれていっています、中止するべきでは?」

「かまわん、加速し続けろ」

機体は加速する

加速する

加速し続ける

 

加速する機体の視界の中である人影を捉える

「主任、人がいます」

「ばかな、このスピードに付いてくるものがいるのか?」

人影はどんどん近づき、機体の真横に着く

機体がカメラを向けるとそこには

 

「あ、どうも」

半裸の鳥頭がいた

その半裸鳥頭のプレイヤーはそのまま走り去っていった

 

「……まじかよ」

「【最高速度】本人ですね、主任」

「この機体では追いつけないのか」

「いや、まだあきらめるのはまだ早いですよ、主任!」

落ち込む男を励ましながら指示を出す

「加速を」

「了解、加速します」

機体は限界を迎えながらも加速し続ける

走り去っていった半裸鳥頭を追いかけて

 

「失敗したな」

「そうですね」

話す二人のプレイヤーの目の前には、さっきまで空を駆けていた機体の残骸がある

「空中分解して爆発するとは」

「【最高速度】はまだまだ遠いですねぇ」

「そうだな」

男たちはそう言いながらも笑っていた

 




登場人物

・主任
クランリーダー
ネーミングセンスがない

・主任のとなりにいたやつ
クランメンバー
眼鏡

・パイロット
クランメンバー
速度重視のビルドだった為、パイロットに選ばれた

・通りすがりの半裸鳥頭
シャングリラフロンティアの主人公のサンラクさん
たまたま通ったところにものすごいスピード飛ぶ戦術機がいた為、見に来た
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