どうも、天野燈志だ。俺は椚ヶ丘中学の3年A組に所属している。この椚ヶ丘中学は勉強もスポーツも一流だ。
俺の成績は上の下で部活は……体質上やらない。ハッキリ言って世界記録なんて簡単に取れるのが目に見える。正直目立つ事は面倒だし、この身体を存分に活かす事ができるのが最近趣味の幽霊退治だ。
ただ、学校にいる間は本当に退屈だ。ハッキリ心を許せる友人もいない。周りも自慢話や貶すようなことばかり、自己肯定がウザいしナルシストもどきやキメェやつもいるわ、教師もまともじゃないわでストレスが溜まる。
思えば、この学校に入学した時から退屈だったのかもしれない。俺は母さんを楽にさせたくてこの学校を選んだが…友達の事をよく聞かれてあまり心配させたくないので幽霊退治を理由に友達と遊びに行くと嘘をついている。
本当に心を許せる友達白蛇のハクだけだ。
ただ、最近驚いた事は月が常時三日月になったことくらいか。
そしてヤンキーから矢田を助けてから翌日学校へ行くと、職員室に呼び出された。
そこには担任が立っていた。
「全く、E組の生徒をかばうために他校と喧嘩をしたと聞いたぞ!ふざけるな!お前はE組行きだ。お前のせいで、私の評価に傷がつくんだぞ!」
「………」
どうでもいい、くだらない説教だった。所詮は保身のためか。俺は適当に聞き流している。
こいつを俺は教師として見ない。ただの腐ったみかんとして扱おう、そう思った。
だからこう言った。
「そうかい、生憎俺はあんたを教師としてはなっから認めてない。話はそれだけか?だったら解散解散。あっ、それとあんた多分明日から学校来れないと思うから理事長に呼ばれるんじゃないか?」
「は?何を言ってるんだお前?エンドのE組風情「これ…なんだと思う?」
なっ⁉︎」
俺は写真を取り出し見せるとそこは仲良く腕を組んでいる先生と1人の女性とホテルに入ろうとしている場面とその他色々だ。
「あんた確か既婚者だろ?たまたま見かけて付けてみたらあらビックリ。浮気の現場と来た。その他も出たわ出たわ。あっ、これはもう理事長に提出してるんでどんな罰が下されるか楽しみだなぁ…今までお疲れさん」
その後の腐ったみかんの顔は見ものだった。しばらくすると通知が来た。俺は1週間の停学の後E組行きらしい。まぁ、元からあの環境も人も気に食わなかった。通知をもらった後授業をサボり停学明けまで家でゆっくりする事にする。
今日は母さんも仕事が遅く夜には帰ってくる。メールでE組行きになったと経緯を含め送ったら母さんは優しく
【あなたは間違ってなんかない。そもそもその学校がどうかしてるのよ…やり方はともあれ、あなたは人を助けた。自分の行いに誇りをもって】
励ますように返事を返して来た。思わずクシャッとなる感覚がする。
ピンポーン♪
それに、どうせ今の退屈な日々よりはマシになる事を祈る。するとインターホンがなり玄関の扉を開けると黒いスーツに身を包んだ男性が中にいた。
「私は防衛省の烏間という者だ。君が天野燈志君か?」
「はぁ…そうっすけど、その防衛省の人が俺に何の用だ?」
「……今、家には誰も居ないか?」
「ああ、母は仕事中で今は俺1人だけだ」
「では、君に話がある。家に入らせては貰えないか?」
「(この感じ……なにか余程重要な事なのか?だが、なぜ一般人の俺に。取り敢えず探るだけ探るか)わかった。どうぞ」
取り敢えず烏間と名乗った防衛省の男性を招き入れる。
「どうぞ…緑茶でよかったか?」
「ありがとう、いただこう」
取り敢えずお茶を出す。それにしてもこの人…かなり鍛えてる、強いな。
「本題に入る前に…月の事件は知っているか?」
「ああ、流石にあんなもん世界中の人が知ってるさ。月が7割破壊された事件、ニュースでいろいろな考察があったが、まっ、予想としては見たことの無い超生物の仕業か、何かしら実験に失敗したかのどっちかを予想してる。感だがな、それで何の関係が?」
月爆破事件は世界的に有名な事件だ。それと、後者の方はなんとなくだがそんな気がする。一瞬にして月が七割失うなど何かしらの爆発がないとあんな風にはならないだろう。
「後者の方は興味深いが…実は月を破壊した犯人がE組で教師をしている。…その超生物がこいつだ」
「(黄色いタコ?エイリアン?後何故に教師?)」
ツッコミどころ満載だが敢えて聞かないでおこう。凄い苦労してる人の顔をしていた。なんか、お疲れ様です色々
「…だいたい分かった。つまりそいつを殺せという話か?」
「話が早くて助かる。報酬は100億だ。奴は普通の銃やナイフが効かない、奴に効くのはこの銃弾とナイフだ」
そう言って烏間さんはこの生物に関する資料とピンク色のBB弾の様な物とナイフ型のゴムの様な緑色の物をテーブルの上に置く。
「分かった。そこのナイフと銃をくれ」
依頼の内容に、俺の中の退屈が覆る予感がした。わからねぇが…確実に覆る…確信を持って思える。
「ああ、分かった。それと、俺は表状君たちの担任であり体育を担当している。来週からよろしく頼む」
「わかっ……わかりました。来週からよろしくお願いします、烏間先生」
烏間先生。この人はまともで信用と信頼できそうだ。こう言う相手には敬語は使うしそれ以外は基本タメ口で言っている。
玄関まで見送り門を開けた。そして烏間先生は帰っていった。
「マッハ20のターゲットか……へっ、面白くなってきやがった」
取り敢えず気分が良い内に俺は幽霊狩りをしようと思った。有名な心霊スポットに赴き呪霊を探した。
「お〜い、幽霊さん出てこーい。さもないと見つけてその目玉をほじくってやるよ」
ここは某動画投稿サイトにて有名な投稿者が生放送中に妙な心霊現象も起きたと言う少し有名な場所だ。こう言う場所には相当強力な幽霊がおりいい運動ができる。
「ハク」
ハクに支持すると口から太刀の柄が吐き出されそれを掴み取り出す。
「今宵は月がよく見える。なあ、そうは思わないか、幽霊さんよぉ?」
『¥€〆<$…¥€〆<$』
見た目は虫だが、色々混じっている…もう気持ち悪いくらいだ。何がなんだか分からないほどだ。
「さてと、来週の暗殺に向けてトレーニング相手になってもらうぞ」
俺は鞘から太刀を抜く、その全貌は漆黒の大太刀で愛用する刀類の一つだ。
その大太刀を右手で持ち幽霊に斬りかかる。
『$%〒〆/$"……#"&¥"#&¥¥$#』
「何言ってるのか分かんねぇが取り敢えず斬らせろ!」
袈裟斬りを仕掛、切り傷を負わせるが、幽霊の尻尾で攻撃してきた。
「危な!」
気配で避けたものの攻撃速度が速い。今まで遭遇した中で早いのかもしれない
「今回は歯応えがありそうだな」
『¥%#¥"$"〒〆$#&〒』
何か喋っているのか俺には分からなかった。次の瞬間、幽霊の脚が八本に増え、4本ずつ触手のように鋭く伸ばし攻撃してきた。俺も応戦し斬り落とすがあの脚の打撃は中々強烈だ。
「まっ、当たればの話だがな…」
俺は予測してその攻撃を避けた。脚の叩きつけ攻撃に俺は太刀で防ぐ。
「なかなかいい攻撃だ。だがな、これじゃあ俺には勝てねぇよ」
俺は脚を斬った。そして追い討ちをかけるように連続で斬りかかるが、最後の一撃は避けられた。
「なるほど……それがてめぇの本領ってわけか」
幽霊の攻撃方法が増え八本の脚の他に頭部と尾部から針のようなものが伸びてきた。もう、化け物だなこいつ。いや、元々見えないが化け物だが、そして恐らくこいつは虫だろうと思い斬撃を飛ばす。斬撃は命中したがあまりダメージは入っていない。
「そいつがお前の全身なのか?中々いいセンスしてるじゃねぇか」
『¥%&#¥$"$&』
「だからなんだって話だがな」
すると、幽霊の脚が伸びて来たので俺は一旦避けると同時に脚を数本斬り落とした。こいつで4本だ。そして残りの2本を斬り落とそうとした時、触手の様な脚で斬ろうとした俺の腕を絡め取る。
「ちっ!」
俺は取り出すと巻きついている部分に突き刺した。すると幽霊は急に苦しみ出し俺を拘束していた触手の様な脚を放した。どうやらこいつにも痛覚はあるらしい。俺はそのまま距離をとると……ある事に気づいた
「おい、てめぇその脚治らないのか?」
『¥%&"#$』
どうやらそうらしいな……それに何故か苦しんでいるようにも見える。
「どうした?お前の本領はそんなもんじゃないだろ?」
『¥%&$……"』
「そうかい、じゃあこれで終わりにしてやるよ!」
俺は連続で移動しながら幽霊に複数の斬擊を浴びせる。この動きは普通に視認するのは難しいだろう。
俺はある程度斬り刻み納刀すると幽霊は血飛沫を噴きながら消失する。
「ああ…汚ねぇな。まぁ周りからも見えねぇから問題ないが気持ち悪りぃな」
幽霊の返り血を浴び付着した血をある程度拭き取る。太刀に着いた血も横に振るうことで血を落とし納刀しハクに飲み込ませる。
「さてと、明日からはもっと手応えのあるやつと戦いたいな。今のうちに
新しいいわく付きの場所を探しておかないとな」
俺は家に帰りついた後、母さんが帰ってきたので晩飯を済ませ、風呂に入り早めに就寝する。
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「やっぱ呪霊いないじゃん。と言うか祓われてるし無駄足じゃん!しかし、これだけ戦闘の後残しておいてやっぱり残穢の一つもない。最近この辺の呪霊が誰かに祓われてるし……アイツと同じ体質の人間がいるのは間違いなさそうだね」
燈志が幽霊を倒して数十分後、包帯で目隠ししている黒づくめの衣服を着込んだ男が現れ愚痴を吐きながら戦闘の後を観察しておりスマホを取り出し誰かに連絡する。
「あっ、もしもし冥さん?ちょっと頼みがあるんだけどさ。僕が行ってた任務場所の辺りにさ、また呪霊が居なくなってるんだよね。多分呪術師でもなければ呪詛師じゃない奴が祓ったんだと思うんだけど、調査頼んでもいいかな?」
『ふふっ、それは五条くんの報酬次第かな?』
「もちろん報酬は弾むよ。それじゃよろしくね」
電話を切ると白髪の男はその場から去ろうとする。
「さて、僕も帰るか……折角面白い人材がいるかもしれないんだ。機会があったら接触しておかないとね」
そう言い、その白髪の男性は夜の闇に消えていく。その男の口元はニヤリと笑みを浮かべていた。