暗殺教室 呪力から脱却した暗殺者   作:狼ルプス

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集会の時間

植物人間の幽霊を退治して数日、あれ以来何もなく日常を過ごしている。あの幽霊が言っていた呪力ってのが気になって調べたが検索内容にヒットすることは無かった。

 

そして現在俺達E組は昼休みを返上し、渚や杉野、茅野と一緒に全校集会の為に本校舎へと向かっていた。

 

「昼休み返上してまで本校舎まで行くとか、このクラスは大変だな。しかも遅れたらペナルティだろ?」

 

「この学校のルールだからな。こればかりは仕方ねぇよ」

 

俺の言葉にクラスメイトの杉野はそう返した。ホントE組を見下すのが好きな学校だ。将来大丈夫か?世の中そんなに甘くねぇぞ。

 

「カルマってサボりなんだろ?大丈夫なのか渚?」

 

「カルマ君も成績良いからね、罰くらっても痛くも痒くもないって」

 

「アイツらしいな」

 

「そう言えば燈志君はカルマ君と面識はあったんだっけ?」

 

「ああ、アイツの悪虐に偶に乗ることがあってな、中々面白え事するもんだからついノリノリで参加してたな」

 

「「ええ…」」

 

「ち、因みにどんな悪虐を?」

 

「ん?そうだな…喧嘩ふっかけてきたヤンキーを返り討ちにして俺が押さえつけたところにカルマが鼻の穴にカラシをぶち込んでたりとかしてたな」

 

「「「もはや拷問⁈」」」

 

息ピッタリだな、まぁ…ここだけの話し偶に俺ですらドン引く事があるからカルマには弱みを握らせる訳にはいかないと心に誓っている。

 

「人聞きの悪いな。俺はただ事実を言ってるだけだ」

 

「いや、それはそれで怖いから!」

 

そんな会話をしながら俺達は本校舎に向かっていると

 

 

 

 

「ぎゃああああ!」

 

少し遠い場所から悲鳴が聞こえてくる。この声は確か岡島だったか?何をどうしたらこんな叫び声出すんだよ。

 

 

『ハハハ、ヤク…イカナイ、ト』

 

『ぺ、ペナルティティ…』

 

「………」

 

またいる。サイズはそこそこあるが大したことはなさそうだな。流石に渚達も一緒だし退治は難しいな。仕方ない。

 

「渚…」

 

「?どうしたの燈志君」

 

「先に行っててくれ、教室に忘れ物したから今からとり行ってくるわ」

 

「え…ちょっと燈志くって、もういない⁈(え、今さっきまで隣に居たよね?)」

 

「どうした渚?」

 

「あっ、いや…燈志君忘れ物したから旧校舎に戻るって」

 

「マジか⁈ここから距離あるだろ。燈志の奴間に合うのかよ?」

 

「うん……それは分からないけど……」

 

「はぁ……しょうがない、岡島が心配だし俺たちは岡島の安否を確認しつつ先に本校舎に行こうぜ!」

 

そう言って杉野達は本校舎の方へと向かった。E組の生徒は全員無事に辿り着けるといいが

 

 

 

 

 

「ハク…いつのも短剣を頼む」

 

早速ハクにいつもの短剣を出してもらい幽霊へと接近し斬り裂く。

 

「ったく、とっとと終わらせて本校舎に行きたいんだが」

 

ウジャウジャと霊がいるので少しギアを上げ霊を斬り裂いていく。

 

さっさと片付けて本校舎に向かわねぇと渚達に迷惑かけちまう。速攻で片付ける。

 

 

「これで終わりだ」

 

 霊を斬りつけながら進んでいき、最後の一匹を片付け俺は一息つく。ここまでの霊は大したこと無かったが本校舎に行くには丁度いい運動にはなったと思う。

 

 

 

「ふぅ、さっさと本校舎に行くか」

 

ハクに短剣を飲み込ませた後少し足力を上げて下山をする。最短で行くには木々をつたいながら行くのが最適ですこのままいけば本校舎まではあっという間だ。

 

 

 

 

「ん?」

 

本校舎に向かっている途中足を止め、目の先で誰かが足を抑えているのを見つけた。あの髪型…矢田か?

 

「矢田、どうした?」

 

「天野君⁉︎どうしてここに?渚達と一緒に行ってたんじゃ…」

 

「忘れ物取りに戻って今本校舎に向かってだんだよ。お前はどうした?」

 

「実は、足を捻ってしまって」

 

「…ちょっと見せてみろ」

 

「う、うん」

 

捻ったと思われるアキレスに触れると

 

「……痛っ!」

 

矢田は顔をゆがめる。これだと歩くのも難しそうだな。ただでさえ足場も悪い場所もある。このまま歩かせたら悪化するな。

 

「お前は教室に戻った方がいい。無理して行くと悪化す「いや、集会に行かせて」…はぁ?」

 

今なんて言った…集会に行くっていたか?

 

 

「もしこれで皆にペナルティがかけられたら悪いし……私も行かないと」

 

「……」

 

「お願い……」

 

コイツ、マジだな…みんなの為にその状態でもいこうと決意している。何言っても聞かない顔だなこれは。これ以上言うのは無駄か。

 

 

「……分かった。ただし文句は言うなよ?」

 

「え、きゃっ⁉︎」

 

俺は矢田を抱える。いわゆるお姫様抱っこになるが、こっちの方が抱えやすいし、走りやすい。これだったら矢田は足を痛めずにすむ。

 

「っ?!ちょ、ちょっと待って天野君!私は一人で歩けるから!」

 

「この足場とその足でか?」

 

俺は矢田の足を指すが矢田は首を横に振る。まぁ、そんな余裕もないだろうな。足に負担をかけたくない筈だし仕方ないよな?

 

「悪いな、その状態のお前を見捨てる程俺は腐っちゃいねぇよ。みんなに迷惑かけたくなかったら今は大人しく抱えられてろ」

 

「……ありがとう天野君」

 

「気にするな。それに……」

 

「?」

 

「お前軽いし、無理して歩かせる理由もないしな」

 

俺がそう言うと矢田は顔を赤く顔を俯く。何故に?俺は思った事を言っただけだが

 

「それともう一つ」

 

「?」

 

「口はしっかり閉じてろ。舌噛むからな」

 

「え?」

 

そして俺は足に力を入れて山を下っていく。その衝撃で俺が立っていた足場は凹む。その速力は普通の人間が出してもいい早さでは無い。

 

 

「(す、凄い……速い!)」

 

殺せんせーみたいにマッハとはいかないが、矢田は燈志の超人的な速力に驚くが舌を噛んだらヤバイのでしっかり口を閉じしっかり掴まる。そしてあっという間に本校舎が見える位置まで到着した。時間までまだ余裕はある。

 

 

 

 

「よし、もういいだろ」

 

「す、すごい…あの距離をたった数秒で…」

 

そう言って俺は矢田を降ろす。まぁ、ここまでくれば付き添いで行けば後は大丈夫だろ。その後は本校舎の保健室に向かい手当を行う。

 

 

「歩けるとは思うが、今回の集会は誰かに支えてもらうか…無理そうだったら集会に参加はするなよ?」

 

「ありがとう……」

 

そう言う矢田の顔は依然として赤いままなのが少し不気味だが、今は気にしないようにしておこう。

 

「天野君!」

 

矢田が俺を呼ぶ、矢田はまた顔を赤くしモジモジしている。

 

「どうした?」

 

「……あ、ありがとう……さっきは助けてくれて」

 

「気にすんな…それとさっきの事は渚達には内緒な?」

 

「うん、分かった」

 

そう言って達は体育館に向かった。とりあえず間に合いそうだな。 

 

 

 

E組は集会で差別待遇を受ける。俺らはそれに長々と耐えねばならない。まっ、腐ったみかんどもの話なんぞ俺にとってはどうでもいいんだがな

 

「えー、君たちは全国から選ばれしエリートです。それはこの校長が保証します。ですが、努力を怠ると、どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」

 

「へーへ、アンタみたいなハゲにならないよう気をつけますよっと」

 

「ぶっ…」

 

「っ、くく」

 

俺の発言にクラスメイト達は笑いを堪える者、表情を変えず震えながら我慢するものが多発した。

 

 

「き、貴様!」

 

「はいはい。失礼しましたっと」

 

 

ハゲ校長の話は聞き流した。欠伸が出そうだ。その後生徒会から宿泊行事の説明があった。が、E組のプリントが無かった。

 

「すみません、プリント無いんですが」

 

磯貝が言うと、司会者の男は悪びれもせずこう言う。

 

「すみません、足りなかったみたい。それにホラ、E組は記憶力を鍛えたほうがいいんじゃ無いですか?」

 

 

「アンタの方が大丈夫か?E組の分だけ忘れる事ができるなんて、ある意味スゲーな」

 

「な、何だと⁉︎」

 

俺の煽りにE組は全員が笑いを堪えている。

 

 

「磯貝君、問題ないようですねぇ。手書きのコピーが全員分あるようですし」

 

突如プリントが手元に現れそこには殺せんせーがおり鉛筆をクルクル回していた。何してんだあの先生、あの変装で怪しまれないと本気思ってんのかあれで?鼻とかも誤魔化せてないだろ

 

「はい。プリントあるんで続けてくださーい!」

 

「えっ?あ…うそ、なんで?誰だよ笑いどころ潰した奴!あ…いや、ゴホン、では続けます」

 

 

嘘下手か?しかし、大丈夫か?こんな場所に姿を現わすとは。

 

「おい、人前に出るなと言っただろう!」

 

「大丈夫、変装も完璧ですから」

 

「(…どこがだ。何処からどう見ても怪しさ満載だわ)」

 

そして、それに続きビッチ先生が堂々と現れる。その美貌に全体が目を奪われていた。

 

「…何しに来た?」

 

「私もここの教師なんだから、来て当然でしょう?」

 

 

そんな事を言ってるとビッチ先生が渚に近づく。

 

「渚、あのタコがいないからちょうどいいわ。アンタあのタコの情報集めてるんでしょ?教えなさいよ。まだまだ隠してるんでしょ?」

 

「何言ってんのビッチ先生、メモした内容は全部教えたよ」

 

 

渚が慌ててそれを否定する。しかし、

 

「嘘つけー、そうやって肝心な情報隠す気ね。お姉さんお仕置きするぞ〜」

 

ビッチ先生は胸で渚の頭を挟む。

 

「ぶっ⁈む、胸はやめてビッチ先生…!」

 

あのままだと渚、窒息死しそうだな。それを見た本校舎のモブ二人が羨ましがってる。いやらしい視線…将来彼女できないなあれは。そして烏間先生が助けに入った事により窒息する事は免れた渚。

 

 

「烏間先生、ナイフケースデコったんだ〜!」

 

中村と倉橋がナイフケースを取り出す。へぇ…あんな感じにオシャレにする事も出来るのか、女子ならではの奴だなあれは

 

「頼むからここでは出さないでくれ!周囲の目もある。暗殺の事はあくまで内密にしてくれ!」

 

「「は〜い」」

 

2人は渋々ナイフケースをしまう。ホントご苦労様です烏間先生。

 

「あの人カッコいいな。いいなあ〜、仲よさげで。うちの男子、先生も生徒もブスばっかり」

 

 

「(お前らも中身も見た目もブスだろうが)」

 

この様に、なんだかんだE組はいつもの調子だった。いつの間にか俺も雰囲気に呑まれているのを感じた。

 

 

 

 

 

「矢田、足はどうだ?」

 

「うん、さっきよりはいいかな。けどE組まで戻るとなると厳しいかも」

 

「そうか。まっ、仕方ないか」

 

「……ごめんね。迷惑かけちゃって」

 

「別に迷惑とは思ってねぇよ、あそこでお前をほったらかしにする方が俺にとっては心苦しいしな。何かあったら他の奴にも言ってこいよ?」

 

「うん……ありがとう」

 

その後矢田は倉橋と片岡の手を借りてE組に戻っていく。俺はそれを見送った後磯貝と杉野と合流する。

 

「よし、じゃあ帰ろうぜ皆」

 

「あ、渚がジュース買いに行ってるぜ」

 

「俺が声かけるわ。ちょうど喉が渇いてたしついでにな」

 

「わかった。頼んだぞ燈志」

 

俺は自販機の方へと歩き出した。自販機はここからそう離れていないので直ぐに見つかるはずだ。

 

「いた。なぎ……あん?」

 

 

 

「渚、お前ら調子乗ってない?集会中に騒いで。」

 

「E組のくせに生意気なんだよ。どうせ人生詰んでんだから下向いてろよ」

 

「なんとか言えよ、殺すぞ!」

 

 

渚を見つけたが、渚が本校舎の2人に絡まれている様子だった。とりあえず渚を助けようと声を掛けようとしたが、それよりも先に渚がクスリと笑いながら

 

「……殺そうとした事なんて無いくせに」

 

 

 

「へぇ……」

 

殺気を込めながらそう言い放った。本校舎の2人組はそんな渚に臆した様子だった。その様子に思わず感嘆の声が出た。

 

 

「あ、燈志君ゴメン、もしかして探してくれてた?」

 

「……まぁな、それより行くぞ…磯貝達が待ってる」

 

「うん」

 

そう言って俺の前の歩く渚を見つめながら俺は少し笑いながら

 

「(こりゃ将来どんな方向に化けるのか楽しみだな……)」

 

 

そんな事を思いながら渚と一緒に磯貝達と合流してE組へと戻った。

仮に卒業後、燈志が呪術高専に入るとするならどの世代?

  • 虎杖世代
  • 真希世代
  • 秤世代
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