五条悟との邂逅から翌日、朝に呪術師の事情を知ってそうな烏間先生に相談しようと尋ねたが今日は少し遅れて学校にきた為昼休みに聞く事にした。現在E組では殺せんせーの分身がさらに増えていた。別キャラも混じってるような気がするが……
「先生、さらに頑張って増えました」
「せんせー疲れないの?」
カルマが尋ねる。
「大丈夫。分身が一匹、休憩していますから。」
「逆に疲れるだろそれ」
「でも殺せんせー、どうしてこんなやる気なの?」
「それはもちろん君たちのため。そうすれば……ヌルフフフ♪」
「(嘘つけ…おおかた昨日のこともあるだろうに)」
昨日の事は渚とバッチリと聞いていたので事情はしっている。だが殺せんせーの表情はピンクのだらしない顔になっていたからまた別の邪な気持ちが有るのは目に見てわかる。
だが、殺せんせーの言葉を聞いた一部を除いたクラスメイト全員が暗い顔をしていた。
「…いや、勉強の方はそれなりでいいよな」
「うん、なんたって暗殺すれば賞金100億だし」
「100億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ」
「にゅや!そういう考えをしてきますか‼︎」
「俺たちエンドのE組だぜ、殺せんせー」
「テストなんかより…暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」
「……」
成る程、これがE組か…少し甘く見ていたのかもしれないな。コイツら、未来の事なんざ全く考えちゃいない。
「ちょっとみんな…」
「お前らな…」
「渚君、天野君、大丈夫です。成る程、よく分かりました。今の君たちには渚君と天野の君以外暗殺者の資格がありませんねぇ」
顔にバツじるしをつけて、殺せんせーは扉を開けた。
「全員校庭に出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んでください」
招集をかけられ、俺らは直ぐに校庭に出た。
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが、あなたはいつも仕事をする時、用意するプランは一つですか?」
「?いいえ、本命のプランなんて思った通りにいくことの方が少ないわ。不足の事態に備えて予備のプランをより念密に作っておくのが暗殺の基本よ」
「次に烏間先生、ナイフ術を生徒に教える時、重要なのは第一撃だけですか?」
「……第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃第三撃を、いかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける」
「最後に天野君。キミから見て、このクラスの事をどう思っていますか?」
「コイツらにはワリィが、暗殺だけに頼りすぎて劣等感しか残っちゃいねぇ。加えて未来の事を考えてない。そんな奴にアンタを暗殺するなんざ100%無理だわ」
今のE組に最も欠けてるものがある。それを自覚する為に今殺せんせーはこの場にみんなを集めたのだ。
「先生方、そして天野君が言うように第二、第三の候補を考えるのはプロや強者として必要な物。暗殺者も同じです。だが、君たちは今『俺らには暗殺があるからいいや』と考え、勉強の目標を下げ、劣等感の原因から目を背けている。」
そう言いながら殺せんせーは高速で回り始める。そしてそのまま回りながら続ける。
「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし他の殺し屋が先生を先に殺したら?その時君たちにはE組の劣等感しか残らない。そんな危うい君たちに先生からのアドバイスです
第二の刃を持たざる者は……暗殺者の資格なし!」
説明しながら、殺せんせーの回転がます。その速度はどんどんと増していき、最終的には巨大竜巻を起こす並みの大きさになった。大丈夫かこれ?
「「「「おおっ!」」」」
そして数秒して殺せんせーの回転が止まり、旧校舎の校庭は、綺麗な校庭へと変わり果てていた。
「校庭に雑草や凸凹が多かったのでね。少し手入れをしておきました。先生は地球を消せる超生物、この一帯を平らにするなど容易いことです。もしも君たちが自信を持てる第2の刃を示さなければ、相手に価する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平らにして先生は去ります」
殺せんせーの逃亡宣言。それはこの場にいる者、政府にとっても望まれるものではなかった。
「第2の刃…いつまでに?」
「決まっています、明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい。君たちの第2の刃は先生が既に育てています。本校舎の教師たちに劣るほど…先生はトロい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振るって来なさい。ミッションを成功させ恥じる事なく笑顔で胸を張れるのです。自分たちがアサシンであり、E組であることに‼︎」
しかし、今回の中間テストはどうもきな臭い、あの理事長が何もしない訳がない、いや…間違いなく何か仕掛けるだろう。
「殺せんせー、理事長の奴はそんな甘い相手じゃねぇ。少しは疑わねぇと……」
一応殺せんせーに警告するが、殺せんせーは問題ないと言わんばかり○印の顔を作る
「大丈夫です天野君、先生がしっかりと教えてあげます」
「……そうかい」
昨日の会話を察するに、理事長はE組の成績が良くなることを良しとしない。今の殺せんせーは少し慢心気味だ。だが、現実を突きつけるのも殺せんせーの為でもあるか
昼休み……
「失礼します。烏間先生、いますか?」
「燈志君か、どうした?」
昼食を済ませた後職員室には烏間先生が1人おりパソコンを操作していた。おそらく防衛省の仕事だろう
「少し時間大丈夫すか?」
「問題ない。丁度こちらも終わらせたところだ」
そう言いパソコンを閉じ俺と向かい合う。そして一息置き要件を伝える。
「烏間先生……呪術師の事について聞きたい事が…」
「⁈、君…それを何処で?」
「その反応、やはり何か知ってそうですね。昨日、五条悟と名乗る呪術師と会いました」
「……そうか、彼と会ったのか。と言う事は君も」
「はい、呪いが見える側みたいです。呪術師と違い少し特殊な体質でもありますけど…」
「特殊?」
俺は烏間先生に、昨日の事と自身の体質……天与呪縛について話した。俺が今まで旧校舎やいろんな場所にいた呪霊を祓っていた事、白蛇呪霊のハクの事も、烏間先生はそれをただ黙って聞いていた。
「そうか、どおりで旧校舎の呪いが減っていた訳だ。では、首に巻き付いているその蛇は無害と言う訳だな?」
「っ⁈烏間先生、もしかしてアンタも見えて?」
「あぁ、因みに奴とイリーナも見えていない。この教室で見える側は俺と君だけだ」
「そうですか…殺せんせーは呪術師の事は…」
「あのタコは知っている。だが、アイツは呪いの事を話すと怖がってはいたがな」
「へぇー、もしかして殺せんせーオカルト関連が苦手か?」
そんな烏間先生との雑談も終え俺は本題に入る。
「……それで、五条悟とはどんな経緯で知り合ったんだ?」
「それなんすけど…さっき説明したようにこの辺りの呪霊を狩りすぎて目をつけられた。それだけです。そっちは呪術師になに依頼をしたんですか?」
「そうか……なら、こっちを見た方が早いかもな」
烏間先生はパソコンを操作し一つのサイトを開きそれを見せて来た。
「ッ!これは…まさか」
烏丸先生が見せて来たサイト。それは、仕事を依頼する事を目的に設立された謂わば闇サイトだった。烏間先生が見せたと言う事はマジの内容だろう。
そこには、ターゲットである殺せんせーの写真と説明欄、そして暗殺成功時の報酬の100億までしっかりと書き込まれており、書き込みには既に多くの者がその依頼を受諾していた。
「烏間先生…この受諾してる奴はもしかして」
「ああ、殆どが呪詛師だそうだ。どこからか、コイツと100億の情報が漏れいてな。この事は上も知ってはいるが、『奴を殺せるなら』と黙認している」
「は?ちょっと待って……黙認している?正気か⁉︎五条悟みたいな公認の呪術師に頼むならまだしも、話を聞いた限り呪詛師って奴らは人なんて簡単に殺すだろ⁉︎」
話を聞いた限り呪詛師は主に民間人の呪殺とかもしており警察では逮捕には至らず五条悟が言ったように呪詛師も呪術師が対応する話だった。
「しかも提示版には【ターゲット以外の生死は問わず、手段も問わないものとする】と書かれてる…下手したらクラスメイト全員が殺されるかもしれないんだぞ⁈」
「俺の方からも何度も上に掛け合ってはいたが、返って来る返答は全て同じだ」
烏間先生が拳を強く握る…それを見て俺は何も言えなかった。だが、これだけは分かる。烏間先生はまだ諦めていない。
〜♪
「……すみません」
こんな時に誰だよ、メールの送り主を見ると五条悟からだった。そこには依頼の内容が書かれていた。
【君の依頼内容、呪霊退治はもちろん、100%来るであろう呪詛師から君のクラスメイトや友達を守ってもらう。呪詛師と対峙した時の対応は君に任せるよ。決行は今から!燈志の実力なら余裕だよね♪バイト代も期待しといてね。今後ともよろしく!】
「『余裕だよね♪今後ともよろしく!』じゃねぇんだよあの白髪グラサン……」
「どうかしたのか?」
メールを見た俺を見て烏間先生が聞いてくる。俺はスマホの画面をそのまま烏間先生に向ける。それを見た烏間先生も何かを察したように一度息を吐いていた。
「なぁ、烏間先生……この依頼受けてもいいっすか?」
「ダメだと言っても君は受けるだろう?それにもう他の呪詛師に依頼が受理された以上、受ける以外の選択はないだろう?」
「まぁ……そうすね」
「先に行っておくが、私も力になる。君に負担をかけさるわけにもいかない。こう見えて多少呪力は扱えるからな」
「烏間先生…呪力扱えたんすか?」
「ああ、だがこの事はクラスには内密に頼む」
「了解っす」
「呪術?呪い?呪詛師?一体何の話しをしてるの…天野君」
職員室の扉の外に1人の少女が聞いていた事に気づかなかった。
昼休みが終わり教室に戻ると殺せんせーのマッハでのテスト勉強が再び始まった。
今作烏間先生を見える側の人間にしてみました。
天与呪縛 甚爾&真希(完成体)の強さ(呪具有り)は宿儺の指何本分のくらい?
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