※『陰の断罪者になりたくて!』まで既読を推奨
このシリーズ面白いと思った方、是非とも高評価宜しくお願いしまっす!
シェリーが『シャドウガーデン』に加わったある日の事。
俺は彼女の様子を見に行くべく、研究室へと向かっていった。
その途中、俺はエルフの番号構成員39番と出会った。
39番「おはようございます、ウルティオ様」
ウルティオ「うむ、おはよう39番」
39番「あぁ……!こんな私の番号まで覚えてくださるなんて……!
『ウルティオ派』リーダーを務めていたかいがありました……!」
ウルティオ「え、ちょ、何?その……『ウルティオ派』って……?」
(いつからそんなモン結成してるんだよ!?)
39番「ウルティオ様の魔力を与えられた者を幹部とし、ウルティオ様を信仰する者たちと、私を含めた『番号構成員』のみで構成され、私39番をリーダーとした、ウルティオ様を慕う派閥『ウルティオ派』でございますっ!
現在159人おります」
ウルティオ「ひゃ……!?」
(えぇ……うせやろ?そんな番号構成員だけで159人て……?
あ、でも今ガーデンの構成員は665人はいるから、別にそんな多いってわけじゃないのか。
……あれ?でも……)
「…おかしいな、159人も会って会話していない筈だが……?」
39番「ウルティオ様がお会いしてなくても、それだけウルティオ様をお目にかかっているということですよ。
……ところで、ウルティオ様はどちらへ?」
ウルティオ「研究室にな、ちょいとシェリーの様子を見に」
39番「あぁ……イータ様の助手ですね」
ウルティオ「話した事あるのか?」
39番「いえ、ただ、イータ様と会話したり研究してる所を見る限り、いい子だな、とは」
ウルティオ「気になるなら話してみてはどうだ?」
39番「……そうですね……ウルティオ様がそう仰るのなら」
ウルティオ「……何か不満そうだな」
39番「なっ…いえ!そのような事は!」
ウルティオ「ははは、まあ入ったばかりだからそう思うのも仕方ないか。
だがシェリーは俺が直に連れてきた子だ、出来れば仲良くしてやってくれ」
39番「は、はい……」
ウルティオ「んじゃ」
俺は39番と別れ、ささっと研究室へと向かう。
ちなみに39番は、俺の魔力を与えた、シャドウガーデンの番号構成員の中でも割と強めの部類に入る人物だ。
元々100番以内の古参というのもあるが、そこからさらに旅から帰還した俺の魔力を与えられた事により、その実力は名つきのナンバーズにも匹敵する程。
なのだが、未だ番号構成員のままなのは何故なのだろうか。
まあいいや、と思いながら、俺は研究室の扉を開く。
「うーい、入るぞー」
シェリー「あっ、レベ……ウルティオ君!おはようございます!」
ウルティオ「おはようシェリー。
……イータは…」
イータ「……おはよう……ウルティオ……」
※今起きた
ウルティオ「おはようイータ。
まーたなんか作ってたのか?」
イータ「うん……ちょっと面白いもの、作った」
するとイータが作ったであろうアイテムを彼女が取り出す。
それは……。
ウルティオ「・・・犬、耳?」
シェリー「ただの犬耳じゃないんですよ」
イータ「そう。
……これは、デルタの細胞と毛を元に、作った犬耳。
これをつければ、デルタと同じ種族の獣人に、なる」
ウルティオ「……一応聞くが、他に効果は?」
イータ「これから試す……ウルティオに」
ウルティオ「……要するに、完成したばかりで、これから俺に試すと」
イータ「……そう。
丁度いい所に、ウルティオが来た」
ウルティオ「ちなみにこれ、イータだけが作ったのか?」
シェリー「私も作りましたよ!」
イータ「vv」
ウルティオ「……そうか」
イータがブイブイして、シェリーも嬉しそうな顔をしている。
流石にそんな顔されると付けないわけにはいかない。
ましてや俺も実験したい気質だから尚更なのよね。
幸いなのは今夏休みだ、故にそこまで知り合いに会うことはない。
特にアレクシアなんかに会ったらとんでもない事になりそうだ、まあアレクサンドリアから出ることはないからありえないけど。
「取り敢えず、こいつ付けりゃあいいのか?」
イータ「うん。
そしてどんな影響を及ぼすかの、実験」
シェリー「だ、大丈夫ですよ……!
犬になったレ……ウルティオ君も可愛いと思います!」
ウルティオ「それはフォローになってるのか……まあいいや、付けてみるかねぇ。
……!?が、あぁ……!?」
こうして俺はイータとシェリーが作ったデルタの細胞と毛を元に作られた犬耳を付けることになった。
そして次の瞬間、犬耳は完全に俺の頭に、初めから俺の犬耳だったかのようになり、さらに俺の後ろから、スライムズボンを突き破って尻尾が出てくる。
シェリー「し、尻尾が出てきました……!動いてます……!」
イータ「指の爪も伸びて来てる、耳も動いてる、見た目は大成功、あとは……」
ウルティオ「な、なんなんだこれは……?これが、この犬耳の機能なのです……?」
シェリー「……?です……?」
ウルティオ「……あ、あれ?どうなってるので……んだ?これ?」
イータ「……デルタと同じ口癖に、なった……?
……ウルティオ、他に変化は……?」
ウルティオ「そうだな……さっきはそんなに気にしなかったのに、この部屋少し匂うような……」
イータ「シェリー、消臭剤……」
シェリー「は、はい!」
シェリーはイータに渡された消臭剤で、研究室を手当たり次第消臭していった。
イータ「嗅覚も獣人並になった……あとは、知能と身体能力、あと、魔力制御力……」
ウルティオ「それはどう試すのです……んだ?
……ああもう!まるで自分の口癖だったみたいにデルタの口癖になり始めてやがるで……オホンッ!」
イータ「ウルティオの今の身体能力を、最大限確かめるとなると、かなり限られる……。
こうなったら、マスターを……」
???「イータ、あなたの開発したアーティファクトについて聞きたいのだけど……」
ウルティオ&イータ&シェリー
「「「あ」」」
イータがこれから現在の俺の知識と身体能力を確認すべく、シドを呼び出そうとした途端、研究室の扉がゆっくりと開かれる。
そこに現れたのは、アルファだった。
当然、その青い瞳は、擬似的に獣人化した俺に向けられるわけで……。
アルファ「………………」
ウルティオ「………あ、アルファ……」
アルファ「ウルティオ……?その、姿は一体……?」
イータ「私とシェリーが作った、犬耳の成果……」
ウルティオ「結果、擬似的に獣人になったのでs…だ」
アルファ「今デルタの口癖が出ようとしてた?」
イータ「デルタの細胞と、毛と血を元に、作ったから……。
多分、その影響、あとは、身体能力の確認……。」
ウルティオ「それでシャドウを呼ぶかどうかって話になったってわけ」
アルファ「待って、今のウルティオの身体能力を確かめる前に……」
イータ「……?」
アルファが俺の後ろに回っていく。
そして俺の尻尾を……優しく触った。
続いて俺の犬耳まで。
ウルティオ「ひゃん……!?」
イータ「……耳と尻尾の感度も、確かめてなかった……」
アルファ「凄いモフモフしてるわ。
あら、ウルティオ、気持ちよさそうね」
ウルティオ「ひゃ……!?ちょ…待つので…待て!アルファ!ふひゃ…!」
アルファ「悪いけど、今の私は『待て』が出来ないわ」
ウルティオ「金髪エルフになったデルタかよ!?」
シェリー「・・・可愛い。
私も、触ってもいいですか!?」
ウルティオ「ちょ!?シェリーまでっ!?
まっ、ひゃあぁぁあ!!!」
この後俺は3人に耳や尻尾を弄られまくった。
めっちゃモフモフされた。
そして少し経つと……。
デルタ「ウルティオ様!遊ぼ!
……あれ?」
ゼータ「ワンちゃん、ウルティオに用があるのは私…え?」
デルタとゼータ以外の全員
「「「「あ」」」」
本家獣人2人、登場。
間が悪いと言うべきか、いいと言うべきか。
いや、間違いなく前者だろう。
この場にいる全員が少し硬直するも、デルタとゼータはウルティオの動いている耳と尻尾を見た途端――――――
デルタ「ウルティオ様っ!?」
ゼータ「え?ま、待って?なんで犬の獣人に……?
まさかまたウルティオの魔力―――」
イータ「……違う、私とシェリーの、発明でこうなった……」
デルタ「耳の形も尻尾も!デルタとお揃いなのです!」
ゼータ「ウルティオ触ってみてもいい?」
ウルティオ「そんな全員いっぺんには触れねぇだろ!『完全体・魔力分身』で増やすからちょっと待つのです!」
デルタ「………です?」
ゼータ「ワンちゃんと同じ口癖……でも、ウルティオならアリ、か……」
ウルティオ「あ……!また……!
とにかく増やすです!」
イータ「訂正、出来てない……」
そしてウルティオが『魔力分身』を使った、のはいいのだが……5人しか増えなかった。
アルファ「あら?いつもなら7人になるのにこれは……?」
ウルティオ「……あれ?なんで5人?」
イータ「……もしかして、デルタの細胞と毛を元にしたから……?」
シェリー「魔力の制御が上手くいってないのでしょうか……?」
ゼータ「バカ犬のせいか」
デルタ「ムッ!メス猫っ!デルタ何もしてないのです!」
ウルティオ(何にしても擬似的に獣人になった事で魔力制御にも影響が出たのか……。
特に七陰の中で魔力制御の訓練を最もやってないデルタだと尚更か)
「なあ、これもう取っていいか?」
ウルティオ以外の全員
「「「「「それはダメ(よ)(です!)(なのです!)」」」」」
見事に全員ハモった。
他の3人はともかく、なんでこういう時だけデルタとゼータは息が合うんだ。
取り敢えず分身を解除すると、ゼータが声をかけてくる。
ゼータ「あ、ウルティオにやって欲しい事があるんだけど」
ウルティオ「ん?なんだ?」
ゼータ「おすわり」
ウルティオ「」ブンブン
※座って尻尾を振っている。
ゼータ「お手」
ウルティオ「」ブンブンブン
ゼータ「キス」
アルファ「待ちなさいゼータ、あなた何を言ってるの」
ウルティオ「流石にやらないだろ」
ゼータ「チッ、上手く引っかかってしてくれると思ったのに」
デルタ「メス猫ずるいのです!デルタもウルティオ様と遊ぶっ!」
イータ「……遊ぶよりも、身体能力の確認……。
アルファ様とデルタ、ゼータと、確認するのに丁度いい相手が揃ってる。
出来れば、相手はマスターの方がいいけど」
アルファ「確かに…擬似的に獣人になったウルティオの身体能力、気になるわね……」
ゼータ「試すのはワンちゃんだけでよくないかな?
イータの最新の訓練用ゴーレムも簡単に倒しちゃうくらいだし」
デルタ「ウルティオ様と戦う!?でも、デルタじゃウルティオ様には勝てない………」
アルファ「あらデルタ?最新の訓練用ゴーレムを倒した後、イプシロンとラムダに戦えと言っておいて、ウルティオとは戦えないのかしら?」
(と言っても、ウルティオが旅をしていた頃の話だけど)
デルタ「うっ……」
ウルティオ(……なんか、アルファって、俺に似てきた……?)
アルファの有無を言わさぬ発言にデルタは黙ってしまった。
まあ日頃の行いだと思って、デルタには諦めてもらおう。
というわけで犬耳を付けた俺とデルタの訓練が始まった。
しかし、開始と同時、デルタが突っ込んできたのでカウンターで一発与えた途端だった。
デルタ「ふぎゃあぁぁあ!?」
イータ「…一発のパンチで、吹っ飛んで訓練所の壁にめり込んだ……」
なんとその一撃だけでデルタが吹っ飛んで、訓練所の壁に頭から激突し、めり込んでしまったのだ。
頭からめり込んだ故にわからないが、抜け出て来ない所を見るとデルタは今の一撃で気絶してしまったようだ。
シェリー「だ、大丈夫なのでしょうか……?」
ゼータ「バカ犬なら大丈夫だって。
ほら、尻尾が少し動いてるから死んでない」
ウルティオ「あ、あれ……?おかしいので……な……。
ほんのちょっとの力しか出してないで…ぞ…?」
アルファ「デルタの細胞と毛を元に作った犬耳の効果で、身体能力が上がり過ぎたのかしら……?」
イータ「その分、魔力制御力は落ちてた……。
デルタは魔力制御あんまりやらないから、当然と言えば、当然……。
これで、検証完了……」
シェリー「と、取り敢えず、デルタさんを引っこ抜いてきますねっ!」
ゼータ「流石に君だけじゃ無理でしょ、私も手伝うよ」
シェリーとゼータによって、身体の3分の1を壁にめり込まれたデルタの引っこ抜き作業が始まった。
ようやくデルタの細胞と毛を元にした犬耳を取った俺だったが……。
デルタ「ウルティオ様酷いのです!」
気絶するくらいの一撃を放った故なのか、それとも壁にめり込まれたのか、デルタがお冠になってしまった。
いや、犬耳の効果を考慮して、超手加減したつもりが、まさかあんな風になるなんて俺も思わなかったもん。
デルタの細胞を侮っていた、まさかここまでとは。
魔力制御力が多少落ちるが、身体のスペックがめっちゃ上がる、これは劇薬だな、俺だったからいいものの、これを付けてイキる人や身体を壊す人が出ないよう封印しといた方が良さそうだ。
でも効果抜群過ぎてイータとシェリーがさらなる研究をしないわけがないが……うん、俺はもう付けない、付けないぞ。
ウルティオ「ごめんデルタ。
デルタだったら耐えられると思ったんだけど……」
デルタ「あんなに強いの耐えられないのですっ!」
ウルティオ「まあ、それだけコレの力が強かったってのもあるかな。
なんせコレにはデルタの力が秘めているし」
ゼータ「ワンちゃんの細胞と毛を元にして作った犬耳だね」
デルタ「メス猫!デルタは犬じゃないっ!」
ウルティオ(あ、こらゼータ、折角犬耳って言わないようにしたのに)
「イータ、これ身体能力高い奴に付けたほうがいいと思う」
イータ「大丈夫、次はマスターに、付ける予定……」
ウルティオ(デルタの犬耳を付けたシドか……)
「アリだな……!」
アルファ「シャドウが犬耳……アリね」
シェリー「その……シャドウって人にもつけるんですか?」
イータ「うん、マスターにも実験、したい。
マスターの陰の叡智、劣化するかもしれないけど……」
ウルティオ「まあそこはひとまず大丈夫じゃないか?
俺の方は知性に影響なかったし」
イータ「……うん……マスターなら、大丈夫だと、思う」
ウルティオ「となると問題は、どうやって付けさせるかだな……」
イータ「ウルティオなら、簡単じゃない……?」
ウルティオ「まあ俺が動いてもいいんだが…折角だから、イータが直接付けたほうがいいと思うぜ?
少しでも研究成果を早く、長く見たいならな」
イータ「一理、ある……」
アルファ「なら、私も手伝うわ。
デルタとゼータも連れて、一緒に付けましょう」
シェリー「あ、あの……!私も……!」
イータ「シェリーは……ここに残って、猫耳の、研究……」
シェリー「あ……そうでしたね……」
ウルティオ(猫耳も作ってんのかよ……)
こうして俺とイータとアルファ、そして未だ口論してるデルタとゼータとで、シドにデルタの細胞と毛を元に作った犬耳を付ける計画を立て始めたのであった。
寮にいるシド「……くしゅんっ!」
ウルティオ
イータとシェリーの共同発明によって作られた、デルタの細胞と毛を元に作られた犬耳をつけられた転生者オリ主
口調がデルタと同じになったり、いつもの感じで魔力分身したらいつもは7人なのに5人しか分身出来てなかったり、1%の力しか出してないパンチでデルタをふっ飛ばして訓練所の壁にめり込ませたり等、デルタ寄りの変化が目立つが、知能に影響はなかった模様。
以降、デルタの犬耳(ゼータとイータ命名)を劇薬だと認知し、自身はもう付けないと決めた、のだが……。
アルファ
シャドウガーデン七陰第一席で、この回だけ一瞬デルタみたいになったキャラ。
デルタの犬耳を付けて擬似的な獣人になったウルティオの姿を見て、彼の尻尾と犬耳を触りまくる。
かなりのモフモフ具合だったのか、ウルティオが待てと言っても待てない、一瞬デルタになる程で、イータがウルティオと、後にシャドウにデルタの犬耳を試し終えた後イータから頂いた。
ウルティオに付けようと企んでいるかもしれない……。
デルタ
シャドウガーデン七陰第四席で、イータとシェリーの共同発明の被害者になってしまった、何故かこのシリーズだと引き立て役やら実験相手にさせられるワンコちゃんポジションキャラ
ウルティオの匂いを追ってイータの研究室に行く途中、ゼータと遭遇して少し嫌な気分になりながらも、研究室に来てデルタの犬耳を付けたウルティオを発見、自分とお揃いになったウルティオを見て大歓喜したところで、イータが現在のウルティオの身体能力を確認する為に、アルファにまで実験対象にされるよう命じられ、ウルティオのパンチ一発で気絶してしまう。
当然お冠になったが、自身の細胞と毛で作られたアイテムのお陰だと気づくとこれまた大歓喜した。
シェリー
ウルティオによってシャドウガーデン七陰第七席、イータの助手になった、またも増えたオリ主ヒロイン候補キャラ
デルタの細胞と毛を元にした犬耳をイータと一緒に開発した後、次は彼女主体でゼータの細胞と毛を元にした猫耳を開発してるらしい。
イータ
シャドウガーデン七陰第七席、己が欲求の為に研究、実験しまくるマッドサイエンティスター
デルタの犬耳をウルティオに付けて実験した後、シャドウにも試そうと、後にアルファやゼータの手も借りて付けようとしたらしいが……?
???「ちょっと待って、何で小話なのにキャラ紹介あるの?」
作者「細かい事は気にしない気にしない」