転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

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チョコを配ったら、一部の女性が……

 

 

 

 

 

 

ミドガル学園の、シドやレベリオが午前の授業を受ける教室……。

 

既に学園に登校していたシドだったが、レベリオはまだ来ていなかった。

 

 

 

ヒョロ「レベリオの奴おっそいな……」

 

ジャガ「珍しいですね、いつもなら僕達よりも先に来て、門の前に立っていますのに」

 

シド「そだねー…」

(下校後から一度も会っていない……本当に『陰の実力者』になるつもりなのかな?レベリオ……?)

 

レベリオ「ふぅ……間に合った」

 

 

 

3人がまだ来ていないレベリオの事を話していると、教室の扉が開かれレベリオが現れる。

 

鞄が少し膨らんでいるが、一体何を持ってきているのだろうか?

 

 

 

シド「あっ、おはよーレベリオ」

 

ヒョロ「えらい遅かったな」

 

ジャガ「遅刻ギリギリなのです」

 

レベリオ「…まっ、そこは訳アリってことで」

 

ヒョロ「ていうかえらい鞄の中パンパンじゃねーか」

 

ジャガ「もしかして、レベリオ君もチョコを!?」

 

レベリオ「ん?ああ……徹夜で作りまくって、な」

 

ヒョロ&ジャガ「「な……何ぃ!?」」

 

 

 

チョコを作ったという衝撃の事実にヒョロジャガは一斉に大声を上げる。

 

シドもその発想はなかったと驚嘆していた。

 

 

 

シド(チョコを作る、かぁ〜その発想はなかったな〜)

 

レベリオ「っっっっ、馬鹿、声デケーよ」

 

ヒョロ「わ、わりぃわりぃ」

 

ジャガ「となれば、レベリオ君もやるんですか!?」

 

レベリオ「何をだ?」

 

シド「えっと確か……『ただでさえモテ男の俺がチョコ1つで最強チートモテ男になってしまった件』作戦だっけ?」

 

レベリオ「………」(絶句)

「作戦はともかく…なんだそのネーミングセンスの無さは……それよりそろそろHR始まるからその話は後にするぞ」

 

ヒョロ「お、おう……」

 

シド(うん、確かにネーミングセンスないね)

 

 

 

取り敢えずヒョロジャガの下らん作戦は後で聞くことにして、俺は午前の授業を受けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてお昼の時間。

 

4人は食堂に集まっていた。

 

 

 

ヒョロ「よぉし!俺はあの女子を狙う!

いつも食堂で1人だからチョロそうなんだ!」

 

ジャガ「自分はあの子です!

相手のことも既に調査済み!!

交友関係から部屋番号、食事の好み、スリーサイズ、下着の色まで……」

 

ヒョロ「おっ、やる気だねぇ」

 

レベリオ(いやキモいわ)

 

ヒョロ「レベリオはどうすんだ?

やけにチョコ持ってきてるようだが……」

 

レベリオ「渡す相手は決まってる」

 

ジャガ「シド君はどうするのです?」

 

シド「まあ、適当に撒いとくよ」

 

レベリオ「阿呆、お前はクレアさんかアレクシア王女、どっちかにあげるんだよ」

 

シド「えー、姉さんはともかく、なんでアレクシアに……?」

 

レベリオ(シドに小声で言う)

「ばかたれ、お前クレアさんの約束すっぽかしたり、アレクシアにはただでさえ罰ゲームで告ったのにこっぴどく自分から振ったんだろ。

だったらどっちかにお詫びって事で渡しておけ、お詫びをしないモブなんて流石にいないぞ」

 

シド「……っ!?」チュドーン!!!

 

 

 

シドが、頭に落雷を撃たれたかのような衝撃を受ける。

 

確かに前世でも肩がぶつかっていちゃもんつけられたモブが謝ってない所なんて見たことがない。

 

レベリオからモブのアドバイスを1つ受けたシドは、彼の肩に手を置いた。

 

 

 

「わかった……レベリオ!なら僕は―――――――」

 

ヒョロ「とーぜんアレクシア王女に渡すよなぁ!?シドぉ!?」

 

ジャガ「あわよくば、チョコを渡して仲直りして再び――――」

 

シド「―――姉さんに渡しに行くよ!」

 

ヒョロ&ジャガ「「ズッコーーーーーーン!?」」

 

 

 

シドの次の言葉を聞いて、ヒョロジャガコンビは盛大にすっ転んだ。

 

そりゃあ、やっとモブルートに戻れたのに、何をシドが好き好んで王女ラブコメルートに戻ると思ってるんだ。

 

 

 

シド(いやまたラブコメルートに行くわけ無いでしょ。

ならまだ姉さんに渡す方が無難だって、それに、姉を思う良きモブ弟を演じるのも悪くない……!)

 

レベリオ「そうと決まれば行動あるのみだな」

 

ヒョロ「よ…よし!そんじゃあ善は急げだな!早速突撃ー!!」

 

ジャガ「次会う時は最強チートモテ男ですねー!!」

 

レベリオ(さて…シェリーは……やはり学術学園の図書館か)

「俺も行く……!」

 

シド「おー…」

(なんでレベリオまで乗り気になってるの?)

 

 

 

こうして4人はそれぞれ、目当ての相手にチョコを渡すべく行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side シド

 

 

 

シド「さてさて……姉さんは……っと、いたいた」

 

 

 

特待生専用の食堂に足を運んだ僕は、丁度食事を終えたばかりの姉さんを見つけた。

 

さて……いざ見つけたものの、どうやって姉を思う良きモブ弟として話し、チョコを渡そうか……?

 

などと考えていたら姉さんに気づかれた、席に立ってこちらに近づいてくる。

 

 

 

クレア「あら、シドから会いに来るなんて珍しいわね?

お姉ちゃんに甘えたくなったのかしら?」

 

シド「う、ううん、そうじゃなくて……その……」

(ここは敢えて自分から来ておいていざ姉に近づかれたら緊張するモブ弟を演じ…そこからっ……!)

「ね、姉さんに……チョ、チョコを、受け取って欲しくて……」

 

クレア「!?

な、な、アンタから……贈り物……!?」

(しかもチョコ……!?)

 

シド「う、うん、その……普段、姉さんとあんまり一緒にいられないから……」

 

クレア「嬉しいこと言ってくれるわねこの子は〜!

よし、どうせなら今日1日お姉ちゃんに付き合いなさい、午後の授業も私と一緒にしてもらう様に言っておくから!

そして帰りに一緒にチョコ食べるのよ!」

 

シド(あ、ヤバイこれはいけないパターンだ)

「いやいや、僕この後……」

 

クレア「何も無いわよね?シド?」

 

シド「……無いです」

 

クレア「決まりね!そうと決まれば午後の授業終わったらソッコー向かえに行くから!」

 

シド「ウン、タノシミニシテルヨー」

(嗚呼、これはまた振り回されるな〜、まあ、今日1日だけこのままモブ弟として過ごすか)

 

 

 

というわけで今日の予定を姉のクレアによって潰されてしまったシドであった。

 

今日はモブ弟として過ごす事は決めてはいるものの、やはり姉と接触すると時間を潰されると改めて思ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side レベリオ

 

 

 

 

学術学院の図書館に来ていた俺は、シェリーを探していた。

 

あの事件の翌日、本来ぶつかるのはシドだった筈だが、俺がぶつかってしまった以上、こうなったら俺がチョコを渡すという結論に至ったのだ。

 

原作通りになるべく行く、というのはどうしたかって?生憎やりたい事を悩んでいるのにもうそんなもん気にしてられないよ。

 

完全に開き直りである。

 

さて、そんなこんなで俺は専用の机に座って何かの本を読んでいるシェリーを発見した。

 

 

 

シェリー「この暗号……お母様が研究していたものと酷似している……」

 

レベリオ「ほい」

 

シェリー「……?」

 

レベリオ「あんまり根を詰め過ぎると良くないぞ、甘い物を口にするのだ」

 

シェリー「え……?」

 

 

 

俺はさらっとチョコを彼女の視界に入れた後読まれている本の横に置いてさらっと去っていく。

 

俺は思った、原作シド本当に何やってるんだろ。

 

彼女をモブムーヴの犠牲にしておいて、更には後に彼女の父親代わりの人をシャドウとして殺して………。

 

原作シェリーがシド=シャドウだと知ったらマジでどうなるんだろうか。

 

今となっては、俺はもう原作の続きを読んだり見たりする事は出来ないのだが……。

 

 

 

「え?あ…!待ってください…!」

 

 

 

後ろからシェリーの声が聞こえるが、生憎他にもチョコを渡す人がいるのでね。

 

特にあの人とは選抜大会で絶対に戦うことになる、アイリス程ではないがそんじょそこらの魔剣士に比べれば中々の実力だからな。

 

俺はここまで立場を大きくしてしまった都合上、今更ある程度勝ってから後で負けるなんてムーヴはもう無理だ。

 

ただでさえ『前回のブシン祭優勝者』なんてレッテルついちゃってるからな、《シャドウガーデン》のシャドウやらウルティオとかに負けるならともかく、今更八百長なんて無理無理。

 

さっさと学園に戻って生徒会室に行こう、魔力感知したがまだあそこにいる、書類仕事の最中だろう。

 

やはり疲れた時には甘い物に限……あ、そう言えば俺チョコ食べてないじゃん。

 

まあいいや、鞄の中にはまだまだチョコはあるし、ミドガル王女姉妹にあげても余る、問題ない。

 

ささっ、生徒会室に行くぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

???「ふぅ…午後の授業までに何とか終えましたわね……」

 

 

 

生徒会室にて、お昼を食べ終えた後に溜まっていた書類仕事をして、たった今終わらせていた金髪の髪を縦ロールにしている女子生徒がいた。

 

彼女の名前はローズ・オリアナ、オリアナ王国の王女にして、このミドガル魔剣士学園の生徒会長だ。

 

 

 

ローズ「これで心置きなく、ブシン祭の選抜大会戦えますわね……ん?」

 

 

 

書類仕事を終えて一息しようと思った矢先、生徒会室のドアからノックが聞こえた。

 

その直後……。

 

 

 

レベリオ「失礼しますよ……っと」

 

ローズ「レベリオ君じゃないですか。

こんにちは、どうかされましたか?」

 

レベリオ「いや〜ちょっと昨日チョコを作りすぎてしまいまして……よかったら、ローズ先輩もおひとついかがかと」

 

ローズ「チョ、チョコを作った!?レベリオ君はチョコも作れるのですか!?」

 

レベリオ(その意外そうな顔やめて欲しいところなんだが……)

「えぇ、まあ。

ブシン祭の選抜大会も近づいていますし、日頃の疲労回復の為にチョコを作ったんですよ。

疲れた時には甘い物と言いますからね、さて……ローズ先輩、お好きなチョコをどうぞ」

 

 

 

ここで俺はシェリーの時と違い、ローズにチョコを選ばせる。

 

シェリーは性格上遠慮しがちだと思ったので強引にチョコを渡したのだが、ローズの方は相手の好意を無駄にはしないと思い、俺はこの行動に出たのである。

 

 

 

ローズ「そ、それでは……こちらを」

 

 

 

彼女が指定した箱の中身は焼き菓子の一種チョコマカロンだ。

 

結構作る手順が多くて、少しでも間違えたらいけないから、そういう面ではこれを作るのは結構難しかったかな。

 

マカロンもそうだけど、幼少期にこっそり1人で汎ゆるチョコ作りに挑戦して、幾多の失敗を重ねてようやく作り上げた努力の結晶、俺はシェリーにあげたチョコ、ローズが選んでないチョコ、そしてミツゴシの調理場の冷蔵庫の中にもそれが入っている。

 

しっかりと味見はしたので味の方も問題はない。

 

後は各々の味覚次第である。

 

 

 

レベリオ「チョコマカロンを選ぶとは、お目が高いですねぇ。

さて、ローズ先輩にも選んで頂けた事ですし、私はそろそろお暇しましょう」

 

ローズ「もう行ってしまうんですか?午後の授業までゆっくりしていってもいいんですよ?」

 

レベリオ「お生憎、他にも配る相手がいますので、それではまた……選抜大会で」

 

 

 

そして俺はチョコの入った鞄を持って生徒会室を去っていった。

 

………あれ?マカロンの意味って……まあいいや、ローズが選んだ訳だし気にしない気にしない。

 

それにこっちの世界の人間が、チョコに込められた意味なんか知るわけ無いからね。

 

故に、変な勘違いが生まれることはない!

 

???(こんなの陰実じゃねぇ……)

 

そして、生徒会室に残された彼女は……。

 

 

 

ローズ「選抜大会……レベリオ君も勿論出ますよね。

アイリス王女を負かす程の剣……はたしてどれ程なのでしょうか、楽しみですわね。

あっ、いけない、折角頂いたので、早めに食べなければ…」

 

 

 

レベリオから頂いたチョコマカロンの入った箱を開けながらそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はアレクシアを探そうとしたものの、見つからずに午後の授業の時間が迫った為、一旦戻った。

 

そして午後の授業が終わった後……これからどうするか考えていた。

 

 

 

レベリオ(アレクシアが行きそうな場所……そう言えば、原作だとシャドウガーデンの名を騙った奴等との交戦後はわからないんだよなぁ……。

選抜大会の後なら、シェリーが会いに行ったのはわかるんだけど………。

仕方ない、彼女は後回しにしよう、学園内に潜入しているニューにはまだチョコを渡していない筈だ、彼女を探し―――――あ、後ろにいるか)

 

ニュー「お呼びでしょうか、レベリオ様」

 

レベリオ「……よく判ったね、ニュー」

 

ニュー「レベリオ様に呼ばれた気がしましたので」

 

 

 

ある感知技を使うと、俺の後ろにニューが接近してきた。

 

呼ばれた気がしたって……テレパシーでも使ったのだろうか?

 

 

 

レベリオ「ニューにチョコをあげようと思って、手作りの」

 

ニュー「れ、レベリオ様の手作りチョコ……!?

わ、私なんかが受け取ってもよろしいのでしょうか……?」

 

レベリオ「いいんだよ。

あ、それともニューはチョコ嫌いだった?」

 

ニュー「い、いえ!そんな事はありません!」

 

レベリオ「じゃあほい、早めに食べるんだじょー」

 

 

 

俺からチョコを貰うことに同意したニューがチョコバームクーヘンの入った箱を受け取る。

 

バームクーヘンの意味は『幸せが続きますように』だ、彼女にとっての幸せがなんなのかは知らないが。

 

……え?なんでこんなにあげるお菓子の意味を知ってるかって?前世で覚えていた知識を幼い頃に書き記して置いたのさ。

 

 

 

ニュー「ありがとうございます、レベリオ様」

 

レベリオ「うむ」

 

ニュー「ところで、昨日始末した2人とは別に、新たな教団の者が現れましたが……」

 

レベリオ「そいつ等も『3rd』か」

 

ニュー「はい、強い洗脳で精神が壊された者……ディアボロス・チルドレンの『3rd』に共通するものです」

 

レベリオ「使い捨ての尖兵ってところだな、こっちでも情報を抜き取ろうとしたが…記憶が壊されていた、まあ弱い奴が悪いんだが……。

一応聞くが『2nd』以上の奴はそっちで見つかったか?」

 

ニュー「いえ…残念ながら」

 

レベリオ「……まあいい、気長にやるさ。

主犯が痺れを切らして出てくるのを待つとしよう、何時まで使い捨ての奴を喋れないまま使い続けるか見ものだね」

 

ニュー「では、このまま現状維持で?」

 

レベリオ「うむ、主犯が出てくるのを待つ。

そして知るだろう、我等の名を騙って暴れるつもりが…おっと、ここから先、お楽しみはその時に、な?」

 

ニュー「畏まりました」

 

レベリオ(……この◯……そう遠くない場所にいるな、折角だから隠れ家に行って姿を変えて行くか)

「さてと、俺はそろそろ行く」

 

ニュー「はい、ではまた後程」

 

 

 

俺は足早にミドガル王都内の自身の隠れ家へと向かい、スライムロングコートを纏い、鞄を机の上に置いて中に入ってるチョコをいくつか収納して王都外に待機している自身の分身と入れ替わった。

 

勿論、鞄の中の残りのチョコが溶けないように、魔力で冷却するのを忘れないようにしてね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミドガル王国最寄りにいる分身と入れ替わった俺は、飛行してリンドブルム付近の森まで来ていた。

 

そしてスライムスーツを着ているSG構成員2人と、さらに1人は帽子を被っている白髪で褐色肌のエルフのSG構成員…『ナンバーズ』の1人である『ラムダ』を見つけた。

 

何かの訓練中なのはわからないが、徒歩で西側へと向かっているようだ。

 

俺は3人の前に降り立つ。

 

 

 

ラムダ「!?ウルティオ様!?」

 

ウルティオ「久しぶりラムダ。

……あれ?そっちの2人は?見ない顔だが……?」

(……なんてね、この2人、確か1期最終回と、2期の偽札編で666番となったローズと行動していた、確か……)

 

ラムダ「お久しぶりです、こちらは最近《シャドウガーデン》に加入したばかりの新米『664番』と『665番』です。

ほら、貴様らも挨拶しないか!」

 

664番「はっ、はじめまして!664番です!」

 

665番「はじめまして〜、665番です〜」

 

ラムダ「665番!シャキッと挨拶しろ!」

 

664番「そうだぞ!このお方はシャドウガーデンのNo.2!『七陰』の皆様よりも立場が上のお方なのだから!」

 

ウルティオ「まあまあ2人共、そう言ってやるなって。

最初は皆そんなもんだ、オメガだってそうだったしな」

 

ラムダ「しかし……!」

 

ウルティオ「今後のラムダの教育に期待って事で、いいよね?」

 

ラムダ「は、はい……!

それでウルティオ様、今日はどんなご要件で?」

 

ウルティオ「うむ、ラムダに俺の手作りチョコをあげようと思ってな。

そこの2人も」

 

ラムダ「なっ、えっ!?ウ、ウルティオ様の手作りチョコ……!?///」

 

 

 

俺の手作りチョコをあげようなんて言ったら、ラムダが顔を赤くしてしまう。

 

最近は普通に接してきたと思ったら、また極限訓練後のように戻ってしまったように見えた。

 

そもそも何で顔を赤くしたのか本当に判らん。

 

しかも半年前にリンドブルムに一緒に来た時も大胆発言するし……。

 

取り敢えず俺は何で彼女が顔を赤くしてるのかをスルーして、ラムダにはチョコマフィンでもあげるとしよう。

 

後の2人は……ガトーショコラでいいか、まだ会ったばかりだしね。

 

 

 

ウルティオ「うむ。

あ、甘いのダメだった?ビターチョコは作っていないが……」

 

ラムダ「い、いえ!///そんな事はありません!///

あ、ありがとうございます…///」

 

665番「ほえ〜ラムダ様顔真っ赤〜」

 

664番「こ、こら665番!」

 

ウルティオ「ほれ、お前達にもチョコだじょー。

疲れた時には甘い物なのだ」

 

664番「あ、ありがとうございます!」

 

665番「ありがとうございます〜。

いただきま~す♪」

 

 

 

665番はガトーショコラの入った箱を受け取って即オープンし、ガトーショコラを食べ始める。

 

………なんてマイペースな子なんだ、ラムダがわなわなと手を震えさせているぞ……?

 

 

 

ラムダ「こらっっっ!665番っ!!ウルティオ様のチョコをすぐに食べるんじゃあないっ!!!」

 

665番「あぁ〜ん♪」

 

664番「こ、こらっ665番っ!一旦食べるのをやめろっ!」

 

665番「うう〜ん、おいし〜♪」

 

ウルティオ「あははは……ラムダも664番もここで少し休憩して、俺のチョコを食べたらどうかな?

訓練には小休止も大事だし」

 

ラムダ「も、申し訳ありません、ウルティオ様……」

 

664番「そ、それでは遠慮なく……」

 

 

 

俺から少し休憩を言い渡されると、ラムダも664番も箱を開けてチョコを食べ始める。

 

 

 

ウルティオ「いいっていいって、寧ろ、美味しそうに食べてくれる方がこっちとしても嬉しいし。

さてと、俺はそろそろ行くね、訓練頑張ってな〜」

 

ラムダ「サー!イェッサー!」

 

664番「はい!」

 

665番「あむあむ〜」

 

 

 

まだチョコを食べ始めたばかりで悪いが俺ものんびりしてる暇はないのでね。

 

俺はリンドブルムへと向かうべく再び身体を宙に浮かせ飛ぶ。

 

今度はあの2人組だ、ここからならそう遠くない。

 

俺はさっと飛んでいった。

 

そして残されたラムダと664番と665番はと言うと……。

 

 

 

ラムダ「これは……なんと美味な味でしょうか……!」

 

664番「甘味と旨味のバランスが取れてる……なんて美味しさ……!」

 

665番「ね〜664番〜?」

 

664番「あげないからなっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にリンドブルムの近くに来た俺は、流石に目立つのは不味いので、街近くの森に隠れて『レベリオ・ヴェンデッタ』の姿となり、リンドブルムの街へと向かう。

 

そして魔力感知で2人の人物を探した。

 

その人物とは……。

 

 

 

カイ「おや、レベリオ様」

 

レベリオ「久しぶり、カイ、オメガ」

 

 

 

カイとオメガ、どちらもシャドウガーデンの幹部『ナンバーズ』である。

 

そろそろ女神の試練が近いせいか、またリンドブルムに視察に来ているのだろうか。

 

 

 

オメガ「レベリオ様も視察ですか?」

 

レベリオ「ううん、違うよ、頑張ってる2人に手作りチョコでもあげようかと、はるばる来たんだ」

 

カイ「なっ……!?レベリオ様の手作りチョコ!?」

 

オメガ「…一応、私達は異性なので、そんな事をされると、ねぇ……?」

 

レベリオ(まただよ……また似たような反応だよ……。

そんなに上司から突然チョコを貰うのが変なんだろうか?)

「もしかして、チョコ苦手?」

 

カイ「い、いえ!その様な事は……」

 

オメガ「突然チョコをあげるだなんて言われて、私達もびっくりしてるんですよ、そうだよね?カイ?」

 

カイ「そ、そそそそうですっ!///」

 

レベリオ「え?そんなに変か?

俺としては、頑張ってる部下への労いのつもりなんだけど……」

 

オメガ「変と言うわけではないのですが……あまりこういう事をされると、誤解してしまいますよ……?」

 

レベリオ「誤解って?」

 

オメガ「そ、それは……」

 

 

 

オメガが誤解してしまうと言うと、俺はその誤解とは何なのか聞くべく彼女に少し近づいていく。

 

なんだよ、オメガまで顔を赤くして、一体何だって言うんだ?

 

 

 

レベリオ「ねえ、答えてよ、何を誤解するの?」

 

オメガ「そ、それは……///」

 

カイ「レ、レベリオ様が……わ、私達の事を…その…い、異性として、見ている、という事ですっ!///」

 

オメガ「お、おいカイ……」

 

レベリオ「異性って…2人共魅力的な女性でしょ?別に変じゃないじゃん」

 

カイ「えっ……!?///」

 

オメガ「そ、それは……どういう意味でしょうか…?///」

 

レベリオ「……俺は2人の事、好きだよ?」

(部下としてって意味で)

 

カイ&オメガ「「!?///」」

 

 

 

俺が2人の事を好きだというと、2人共顔を真っ赤にしてしまう。

 

……何だろう、何か見たことあるんだけどこの光景。

 

ていうか俺そこまで差し入れしてない筈なんだけどなぁ。

 

そうでなくてもあんまり面識ないのに、マジでどうしたんだろ。

 

別に上下関係の好きで赤くする要素1ミリもない筈なのに。

 

……まあいい、チョコは渡したからもういいよね、そろそろ暗くなりそうだし帰るとしよう。

 

 

 

レベリオ「おっと、もうこんな時間か、んじゃ2人共、お仕事頑張ってな〜」

 

 

 

俺はさっさとこの変な空気から脱出すべく、一目散に去っていった。

 

……2人がどんな心境か、さらに俺の言った言葉がこの後どんな影響をもたらすかなど知らずに。

 

 

 

カイ「き、ききき聞いたかオメガ!?レ、レベリオ様はっ!た、確かに……!?///」

 

オメガ「私達の事を好きって言ったねぇ……///

これは……そう言うことだよね……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は隠れ家にいた分身と入れ替わり、家に帰ると……何故か家の明かりが暗いままだった。

 

 

 

レベリオ「ただいま……アイリス?」

 

 

 

いつもなら俺を出迎えてくれる筈だが、応答がない。

 

俺は部屋を手当たり次第探し、寝室にたどり着くと……。

 

 

 

アイリス「…………」

 

レベリオ「アイ、リス……?」

 

 

 

アイリスが膝を抱えて、丸まったままベッドにいた。

 

何でか今にも泣き出しそうな表情だった。

 

……あ、そう言えば昨日チョコ作りに夢中で帰ってないんだった、すっかり忘れてたよ。

 

作者(おい)

 

しかも、分身のウルティオを使ってわからせまでしてしまったから精神面で不安定になっててもおかしくないか。

 

取り敢えずもう一度声をかける。

 

 

 

「おーい、アイリスー?」

 

アイリス「……レベリオ、君?」

 

レベリオ「うん、あー……その、すまん、連絡寄越さず昨日帰れなくて――――」

 

アイリス「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 

 

 

俺に気づいたアイリスが、こちらに抱きついてなんかめっちゃ泣いた。

 

何だろう、昨日連絡寄越さずに帰らなかったのもあるんだが、そんなに分身の俺にわからされたのがショックだったのだろうか。

 

まあ、一撃も入れられなかったからなぁ。

 

ブシン祭の時ですら、俺とはほんの少し剣同士をぶつけられたのだが、昨夜はほぼ何も出来なかったに等しい。

 

それがショックだったんだな、そこからの俺が帰ってこないという、まさに泣きっ面に蜂。

 

しかも、レベリオとしての俺、ウルティオとしての俺、どっちにも傷1つつけてないもんなぁ、そりゃこうなるか。

 

 

 

レベリオ「お、おいおい?アイリス?」

 

アイリス「今までどごに行ってたんでずがレベリオ君〜!!

もう帰ってこないかと……!」

 

レベリオ(あ〜分身の俺の言葉が相当効いたな……うん。

でもこれくらいやらないと、ブシン祭、シャドウ襲撃後どうなるかわかんないもん。

でもあれだな、わからされたとはいえ、俺が1日帰ってこないだけでこれって……。

さて……どう言葉をかけるべきか……)

「落ち着いて、落ち着いて、何があったのよ?」

 

 

 

とりま俺はアイリスを落ち着かせて何があったのかを聞いた。

 

案の定、やはりウルティオとしての俺が突然現れた事を話し、いざ攻撃を仕掛けるも全く通じず、ただウルティオの言いたい放題を聞いているしか無かったことだった。

 

挙句の果てに、その後俺が帰って来る気配がなく、約20時間前からずっとこの状態だったらしい。

 

まあ、1日アイリスがいないだけで紅の騎士団は傾くことはないが……。

 

……うん、なんか……順調に俺なしじゃダメな女に出来上がってるなぁ〜。

 

ブシン祭シャドウ襲撃後、どうなることやらこれ。

 

 

 

「その……マジですまん……」

 

アイリス「うう……いいんです……。

レベリオ君が1人で頑張っているのを知ってますから……。

でも、今まで連絡無しに、帰ってこなかった事がなかったので……」

 

レベリオ「あ〜その事なんだが……アイリス、取り敢えず俺の手作りチョコ食べながら話そうか?」

 

アイリス「―――手作りチョコ!?」

 

 

 

あれ、おかしいな?

 

さっきまでの泣き表情何処いったんですかアイリスさんや?

 

……なんか、ローズまでは普通だったのに、今日会った女の人、変すぎない?

 

これがホントのキャラ崩壊という奴か。

 

まさかチョコに、一部の女性のキャラを崩壊させる効果があったとは……。

 

って!んなわけあるかーーー!?

 

なんかほんの少し前まで暗い表情だったアイリスの表情が180度変わってるんだけど!?

 

やめて!?その目を輝かせるのやめて!?

 

こんなの俺の知ってるアイリスじゃない!

※変えた張本人

 

 

 

レベリオ「う、うむ。

実は昨日帰れなかったのも、徹夜でチョコを作っていたからなのだ……」

 

アイリス「レベリオ君の手作りチョコレベリオ君の手作りチョコレベリオ君の手作りチョコ(中略)レベリオ君の手作りチョコレベリオ君の手作りチョコレベリオ君の手作りチョコ―――」

 

レベリオ(アイリスが壊れた、誰か助けて)(困惑)

※自業自得

 

 

 

その夜俺は壊れてしまったアイリスを最早介抱するハメになった。

 

ちなみに、この後やることをヤッたのは言うまでもない。

 

・・・

 

……え!?これで終わり!?なんかこの回メチャクチャだな!?

 

作者(語り手が言うなよ……)

 

語り手(書いたのキミだからね!?)

 

 

 

 

 

 








レベリオ・ヴェンデッタ
ウルティオ


やりたい事が決まらずに、シェリーやローズ、ニューやラムダ、カイやオメガ、最後はアイリスに手作りチョコを渡すという奇行に走った黒紫の髪と瞳を持つオリ主

自分のやった事で一体どれだけの女性から関心や好意を持たれているかに全く気づいてない。

結局最後に家に帰ってアイリスに手作りチョコを渡した後、一緒に食べて残ったチョコを使ってやることヤってる。



シド・カゲノー


ヒョロとジャガに巻き込まれて『ただでさえモテ男の俺がチョコ1つで最強チートモテ男になってしまった件』の為のチョコを昨日購入する事になり(実質タダで貰ってる)そこからレベリオが乗っかり姉のクレアにチョコを渡すことになって彼女に1日付き合わされた、クレアのモブ弟

この一件で本人は「まあ姉さんの気を良くしておけば、後で面倒に巻き込まれる事が少なくなるからいっか」と軽い考えでいるが、はたして……?



シェリー・バーネット


とあるアーティファクトの資料を読んでる最中に突然レベリオにチョコを渡された可愛いキャラ。

その後のルスランとの会話は原作と全く変わらないのでこのシリーズではカット。

レベリオにチョコを貰って彼に気を持つようになるも、彼がアイリスの婚約者である事を知っている為、実際どんな仲なのか気になっている。



ローズ・オリアナ


『標的を揺さぶってから陰の世界へ行こう』から初登場しているが、セリフ込みだとこの回が実質初登場の、オリアナ王国の王女にしてミドガル魔剣士学園の生徒会長。

レベリオとはごく、たまにではあるものの、お昼を共にする仲。

選抜大会にてアイリスを負かしたレベリオと戦える事を楽しみにしている。




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