転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

29 / 44





シャドウvsウルティオ、序盤戦です


本番・超激戦!アトミックvs魔力分身

 

 

 

 

 

side 七陰&ラムダ

 

 

 

アトミックと隕石の衝突、制したのはシャドウのアトミックだった。

 

とはいえ、ウルティオはアトミックの射程外にいた為に全くの無傷であった。

 

七陰とラムダは空中にいる2人を見ながらそれぞれ語る。

 

 

 

デルタ「いんせきが消し飛んだのです!」

 

ベータ「ああ……!隕石すら消し飛ばしてしまうシャドウ様の、なんて素晴らしいお力……!」

 

イータ「でも裏を返せば、マスターがアレを使わざるを、得なくなったと、捉えられる……」

 

ゼータ「確かに、隕石なんて落ちてきたら、他にどうやって迎撃すればいいか私には思いつかないかな」

 

ラムダ「ここまででも、そうは見れない戦いですね。

隕石対……核、とは……」

 

イプシロン「感心するのはまだ早いわよラムダ。

ここまでの戦いはお二人にとって……」

 

ガンマ「前座」

 

ベータ「茶番」

 

アルファ「まだ、始まってすらいないわ。

本当の戦いはここからよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウルティオ

 

 

 

ウルティオ(さぁて……シドと本気でやるのは初だ……“あの策”を上手く遂行出来れば、後は俺次第ってところだが……)

 

シャドウ「空中戦と地上戦、どっちがお好みだ?」

 

ウルティオ(おいおい……突然なんだ。

何処のフ◯ーザだよ……)

「選んだらその通りにしてくれるってか?」

 

シャドウ「うむ」

 

ウルティオ「そうかい、なら地上で戯れないか?」

 

シャドウ「よかろう」

 

 

 

これで2度目か、空中に浮いている互いは地上に降りて臨戦態勢を取る。

 

本気でやろうと言ってきたけど、俺としてはもう少し焦らしたいんだよねぇ。

 

焦らして、焦らして、焦らしまくれば、いけるかもしれない。

 

とはいえ流石に手を抜きすぎるのはダメだ、なので……。

 

 

 

ウルティオ「じゃあ……行くか!」

 

シャドウ「『魔力分身』か……。

どうやら形としては完成したようだな」

 

ウルティオ「まあ、本当に基礎という形としては、だけどね、さて……」

 

 

 

『完全体・魔力分身』を使い一瞬で7人に分身した。

 

そしてそれぞれスライムコートから複数スライムを分離させていく。

 

『スライムインコム』の改良型『スライムドラグーン』の初披露だ。

 

1人につき100、7人だから700だ。

 

 

 

(自分で言うのも何なんだけど、『女神の試練』による“制限”によって本来の力を出せなかったアウロラ並のえぐい攻撃と、もし聖域に出てきたオリヴィエが感情を持っていた場合、みたいな感じの二段構え……さて……)

「これをどう対処する……!?」

 

 

 

700個のスライムドラグーンを某機動◯士アニメに出てきたオールレンジ攻撃用兵器のように四方八方に散開させ、さらに本体含めた4人でシドに突っ込む。

 

残りの3人はあれだ、両腕を掲げて多数のドラグーンを制御してる「フリ」をする。

 

これを見てシドがどう動くか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side シャドウ

 

 

 

シャドウ(後ろにいる3人が多数のナイフ状のスライムの制御、そして4人が接近戦を仕掛ける。

と、普通の人ならそう考えそうだね。

陽動か後ろ、どっちに本体がいるか……。

魔力の質量が全く同じせいでどれが本体か全然わからない。

でもここは腕の見せ所かな『アトミックレーダー』を応用して……って、あれ?)

 

 

 

『魔力分身』で7人になったレベリオの中から本体を探るべく、『アトミックレーダー』の応用版を使う事に決めた。

 

僕は魔力を練った後、それを分子レベルに放出しようとする。

 

ところが、魔力を練ることは出来ても、何故か放出する事が出来ない。

 

となると原因は……

 

 

 

「……この霧か」

(まさか、ここで再び出てきた霧が効くのか)

 

ウルティオ「ちなみに、お前が晴らした霧はお前相手じゃ全く意味のないただの目眩ましだ」

 

シャドウ(成る程、そう言えばこの霧は地面から出てきた。

地中に潜っていたのはそういう事か)

「本命を後から出す、賢しいな」

 

ウルティオ「勝利の為の下準備は、戦いの最中にしていくものだ」

 

 

 

そして、4人のレベリオと、多数のナイフ状のスライムが一斉に襲いかってくる。

 

ナイフ状のスライムはレベリオが操って僕に突撃させてくる、この時の僕はそう思っていた。

 

突如、いくつかのナイフ状のスライムの先から、スライム弾が一斉に発射されたのだ。

 

 

 

シャドウ(え、ナイフ状にしてたから突っ込んで来る物だと思ってたのに?騙されたな〜)

 

 

 

僕はその一斉に放たれたスライム弾を避けていく。

 

残像を残して移動した場所、避けた場所、どちらも想定していたのか、別のナイフ状のスライムからスライム弾が多数発射される。

 

でも、その軌道には2人のレベリオがいる。

 

あれ?このままスライム弾撃ったらレベリオに当たるよね?

 

と、一瞬でも思ったのが間違いだった。

 

 

 

っっっ……!?

 

 

 

多数のスライム弾が、2人のレベリオをすり抜けて僕に命中した。

 

僕の身体にいくつかスライム弾が当たる、貫通する程じゃないけどこれは少し痛い。

 

例えるなら、普通の人が防弾チョッキを着てても50口径の銃弾を撃たれたくらいの痛みだろう。

 

僕は前世で防弾チョッキを着たことは無いけど、こんな感じなのかな、と思った。

 

同時に2人のレベリオが挟み撃ちしてきた。

 

そしてその後ろにはそれぞれナイフ状のスライムがある。

 

上空にもあるので上に飛んで逃げられない。

 

こちらもスライムを飛ばそうにも、飛ばしたら他の……スライムドラグーンだっけ?それが迎撃する、という仕組みだろう。

 

 

 

「……成る程、そういうことか……」

(これはちょっと厄介かなぁ……僕には当たる、でもあのスライムはレベリオの魔力を付与して動いてる。

つまり、少し魔力を弄れば本人は素通り出来ると言うことか。

ましてや分身はレベリオの魔力の塊だから素通りするための魔力操作なんて簡単。

避けても4人のレベリオと他のスライムの追撃が来る)

 

ウルティオ「さあ、どうする?」

 

 

 

挟み撃ちしてきた2人の攻撃を凌ぐと、再び無数のスライム弾と、今度は別の2人のレベリオが攻めてくる。

 

うーん、どちらかだけなら完全に避けられるけど、通過するようにレベリオも斬り掛かってくるから全部避けるのは難しい。

 

反撃しようとすればその隙をついてあのナイフ状のスライムからスライム弾を撃ち込んで来るだろう。

 

四方八方に飛んでくる上、攻撃速度も速い、最小限の動きで避けようとしても、それを先読みしてるかのようにレベリオとスライム弾がそれぞれ来る。

 

それぞれが間髪入れずに攻撃してくるから、スライム弾を撃ったり『漆黒旋』とかの中距離攻撃を放つ隙がない。

 

スライムコートを変形し、被弾する箇所を防御は出来るけど、数が多いからかなり集中しないとモロに受けてしまう。

 

さらに、それぞれのレベリオの後ろもしっかり見ておかないと行けない。

 

もしナイフ状のスライムが後ろにあって、こちらに向いていたら、接近してきたレベリオを通り抜けてスライム弾が来る。

 

スライム弾発射の癖を掴んでも、僕を囲んでる4人のレベリオの攻撃まで捌いて反撃は難しそうだ、反撃するには、もう少しパターンを読まないといけない。

 

しかも、仮にいずれかのレベリオを斬れたとしてもそれと同時にスライム弾が飛んでくる。

 

先に僕が受けたスライム弾は貫通しなかったから、次は僕の身体を貫通するくらいにスライム弾に魔力を籠めてくる。

 

仮に『アトミックレーダー』を今すぐ使えても、使って本体を探す隙もない。

 

僕の近くにいた2人だけが突っ込んで来て、他の2人が止まったのも、こちらが一定の距離を取った後追ってくるか、僅かな隙を見せれば何らかの攻撃をしてくる為だね。

 

もしレベリオが単純に数任せに来るなら、近くの4人で一気に来るし、多分後方の3人も一緒に攻めて来る筈。

 

このスライム弾を発射するナイフ状のスライムの操作に分身の攻め、これまでは見せてくれなかったけど中々の実力だ。

 

あんまりのんびり観察はしてられない。

 

となれば手段は3つ。

 

①手早く魔力を練って、急場しのぎのアトミックでこのスライムだけでも消し飛ばす。

 

却下、それじゃ4人のレベリオが耐えれたら格好の的だ。

 

昔、『もどき』とはいえレベリオが無傷で耐えたという前例がある。

 

もし撃つなら全力で魔力を練って撃つに限る、流石に全力で撃つには余程強固に魔力を練らないといけない。

 

それには当然ほんの少しとはいえ時間が掛かる、そしてそうなるとレベリオも勘付いて何らかの対策をする。

 

急場しのぎのアトミックを撃っても、耐えられたらその隙を狙われて詰みになるリスクがある、そんな博打は打てない。

 

②少し距離を取って、全く同じ数のスライム弾を飛ばして落とす。

 

ちょっと考えたけどこれ1番ダメだ、避けられたらスライムが無駄になるし、何より後ろの3人のレベリオがこちらに来たら完全に挟まれる。

 

③後方にいる3人のレベリオへ向かい、そこから活路を開く。

 

分身かスライム、どちらかを最短で処理するにはこれしか無い。

 

両方を相手にしていたら反撃の機会を探るのに凄く時間がかかる。

 

あんまり長く相手するのも面倒だから、これで行くしかないか。

 

 

 

(行ってみよっか)

 

 

 

僕は4人のレベリオの後方にいる、両腕を掲げた3人のレベリオに向かっていく。

 

すると4人のレベリオは追わずに、ナイフ状のスライムだけを差し向けてきた。

 

成る程、4人は動く必要は無い、か、それはありがたい。

 

そのスライム弾の射程距離は大体わかった、あとは3人に近づきながら魔力を素早く、かつなるべく強固に練り―――――――

 

 

 

ウルティオ「来るか………!」

 

シャドウ(こっちに近づいて接近戦を仕掛けると思っているね。

だけど僕の狙いは……レベリオのスライムだ!スライム相手ならこれで充分―――――――!)

「ライジング――――――」

 

ウルティオ「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャドウ「アトミック」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は一旦その場に止まって、それまでに練り込んだ魔力を使い、かつて74点と自己評価点を付けていた『ライジング・アトミック』を、追ってきたスライムに向けて放った。

 

本当は『アトミック・レイン』を撃ちたかったけど、あれはスライムを羽状に展開し、発動にほんの少し時間がかかるから、その僅かな隙を狙われる可能性もあったからね。

 

わざわざその僅かな隙を作るよりも、さらに少ない魔力を練ればすぐに撃てる『ライジング・アトミック』がいい。

 

これは一発の核にしか対抗出来ない程度だけど、相手がスライムならこれくらいで充分だと思う。

 

霧もある程度は晴らせたし、仕組みはわかった、どうやら『アトミックレーダー』のような粒子レベルの魔力は出せないけど、『ライジング・アトミック』クラスの魔力なら出せて使えるようだ。

 

あ、でもいくつかスライムを消し飛ばせていない。

 

レベリオも何かあると思っていたのか、いくつかのナイフ状のスライムを『ライジング・アトミック』の射程外に散開させていたんだ。

 

流石に全部は消し飛ばさせてくれないか……パッと見た感じまだ400くらい残ってる。

 

でもレベリオ、少し驚いてるね、僕がこの手段を取るのが意外だったのかな?

 

僕としては……全部消し飛ばせなかったのは残念だけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウルティオ

 

 

 

ウルティオ(な……何だ今のは……?『ライジング・アトミック』???アトミックの派生形か……?

少なくとも『アイ・アム・アトミック』程では無かったが……)

 

 

 

俺は少し困惑していた。

 

シドが、俺の知らない『アトミック』を使ってきたからである。

 

いや、まあアトミックもどきから本家アトミックまでは推定3、4年くらいはあったから、多分もどきと本家の中間地点に位置するもんだとは思うけど。

 

 

 

(それをここで使うか……アトミックを使わせたとはいえ、あれを“2回目”とカウントしていいものかどうか……。

取り敢えず今のでスライムドラグーンを300くらいやられたか……)

 

シャドウ「どうした?隙だらけだぞ?」

 

分身ウルティオ「……はぁ……」

(取り敢えず考えてもしゃーない、今度はこれだ)

 

 

 

迫りくるシドが、3人の俺を纏めて横薙ぎする。

 

それを、“俺達”は『炎化』を使い受けた。

 

『スライム化』対策の為に剣にそこそこ魔力を籠めているだろう、となればスライム化で受けるのはリスクがあるし、『霧化』だと斬られた直後に体術で追撃されたらかなり飛ばされる、これはアニメ2期6話でジョン・スミスvsアルファで覚えていた事だ。

 

となればそこそこ質量がある『炎化』で受けるしか無いと踏んだ。

 

 

 

シャドウ「今度は炎か」

 

分身ウルティオ「割と便利だぜ?質量もそこそこだ」

(と言っても、思ったよりも結構魔力籠めてるな、炎化でもほんのちょっと痛むか)

 

 

 

そこそこ魔力を扱った炎化によって攻撃をやり過ごしたつもりだったが、どうやらシドはそれよりほんの少し多めに魔力をスライムソードに籠めていたようだ、ダメージを完全に殺しきれなかった。

 

これが炎化の弱点とも言える、まあ、所詮魔力で炎になってるから、より強い魔力で攻撃されたらそうなるよな。

 

つまり、今のシドの剣を、“今の”炎化でそう何十回も受けられない。

 

ならもっと魔力込めて炎化すればいいじゃん、と思うだろうが、焦らすのが目的だから無闇に魔力は使いたくない。

 

斬られた3人の俺は一旦1つの炎となり、元の3人に戻ろうとする。

 

その間は丁度来た残り約400のスライムドラグーンでシドを足止めだ。

 

もうシドはドラグーン弾の発射の癖、そしてその弾速と射程距離を掴んできている、もう単純にドラグーンの弾を放つだけではシドを足止めこそ出来ても被弾すらしない。

 

何なら数が減った分、ほんの僅かな隙をついて魔力やスライムを飛ばしてさらに少し、数を減らしてきてる。

 

魔力での攻撃は距離を取ったつもりなんだけどな。

 

僅かな時間を稼いで元に戻った直後、俺はスライムの操作を変える。

 

 

 

(何にしても、アトミックはアトミック、2回目を使わせる事には成功した。

………と言っても、シドって一回の戦闘でアトミック何発撃てるんだろうか?

アトミック・ソードとか、通常のアトミックよりも魔力消費が少ないバリエーションもあるからなぁ……)

「やはり、もう癖を掴んできたか。

ならパターンを変えようか」

 

シャドウ「む……?」

 

 

 

シャドウにドラグーンの弾を数発撃つ。

 

それをもはや余裕でシドは躱してくる。

 

が、その弾は別のドラグーンに当たり跳ね、さらに別のドラグーンに当たり跳ねていく。

 

そして最終的に躱したシドの元に返ってくるように弾が向かう。

 

これぞ、スライム跳弾!何処に跳ねるか予測出来ない数十発以上の跳弾……!

 

無論、他のドラグーンからも四方八方弾が放たれている。

 

そこに分身の3人も突っ込んでいた。

 

 

 

「数任せとは、もうネタ切れか?」

 

分身ウルティオ「さあ、どうだろうねぇ!?」

 

 

 

3人の俺と、あと350ちょいのドラグーン跳弾が一斉にシドに襲いかかる。

 

マジか、跳弾式に変更し、発射速度も変えたってのに殆ど当たらねぇ。

 

もう完全に慣れてやがる、先程と違って反撃の手は止まったが、適正速度で展開するスライムソードで弾いたり、避けたり、残像残したりして凌いでる。

 

さっきの……『ライジング・アトミック』だったか?それを撃つ前よりも動きが速い、うーん………ドラグーンはもう潮時だな、次のネタに移行するか……っと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程、目に魔力を溜めて放出し爆破させる、か。

残念、惜しかったな」

 

分身ウルティオ「魔力の障壁か……」

 

シャドウ「中々面白かったが、そのスライムはもう見飽きた」

 

分身ウルティオ「奇遇だな、俺も潮時だと思っていた……!」

 

 

 

やっぱこいつに『イグニッション・バースト』は効かないか、ラムダの時よりは厳密に魔力を貯め、練っておいたんだがな。

 

所詮、小手先の技ではこいつには通じないか。

 

さて……これからどう焦らそうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 七陰&ラムダ

 

 

 

 

イータ「あれ…?もうおしまい……?

あのスライム兵器、もう少し見たかった……。

参考に、なるから…。」

 

アルファ「普通の相手ならあれで充分殺せるけど、シャドウには至らないわ。

でも、ウルティオもそれを判っている」

 

デルタ「じゃあ、なんでウルティオ様は?」

 

ゼータ「もしかして……主を焦らしている?」

 

デルタ「じらす?メス猫?どういう意味なのです?」

 

ゼータ「ワンちゃんに判りやすく教えるなら、いつものおやつの時間なのに、何分か待たされる、みたいな感じかな」

 

デルタ「う〜……デルタは待てが出来ないのです……!

同じ戦い方をされたらイヤなのです…!」

 

イプシロン「でも、その成果はあったわ。

主様は、アトミックを1度使用した。

それをウルティオ様はあのスライム300個の被害に抑えた」

 

ベータ「でも、たった1度だけでは、何も変わらないのでは?」

 

ガンマ「その1回が重要なんですよベータ。

普通なら、主様のあの一撃を受け切ったり、避けたり出来る者はいない。

でもウルティオ様は違う、ウルティオ様は主様の事をよく存じている。

更には私やデルタの短所を頭に入れた上で、私達を鍛えてくださる程の気の長さ。

だからこそ、あの戦い方が出来るのですわ」

 

ラムダ「しかし…シャドウ様のあの一撃を実質不発にさせるよう誘導して戦うとは……とても真似出来ませんね……」

 

アルファ「普通なら一撃受けるだけでも即死しかねないわ。

でもウルティオは、それを防ぐ術も避ける術も持っている……。

でも、シャドウの『アトミック』を防ぎ、しのぐだけでは勝てない………ウルティオがどう攻めていくか、見ものね」

 

 

 

アルファのその発言に他の7人も頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side シャドウ

 

 

 

 

えー……レベリオとの戦いを開始して割と経つんだけど……。

 

 

 

シャドウ(レベリオ、まだ全力を出してくれないの……!?

いや、スライムを扱ったハリネズミやスライム化、前世のロボットアニメに出てきたような兵器と類似したようなスライム兵器。

あとは隕石やら『アトミックレーダー』を妨害する程の霧とか、割とそこそこの実力と技と戦術を見れて僕も少しは満足してるよ?

でもね……僕はそろそろ全力勝負したいんだ!)

 

 

 

そう、そこそこの実力こそ見せてくれるけど、未だレベリオは全力を出してくれない。

 

レベリオが隠している全力と言えば、『黒』の魔力だ。

 

そう、あの時は暴走してるフリをして僕をやり過ごしたつもりだろうけど、今度こそ、あの魔力を扱えているであろう全力を出したレベリオの実力を見たいんだ!

 

それとも、やっぱり今回も最後まで見せてくれないのか……?

 

だったら、否が応でも全力を出させるだけだ。

 

とはいっても、多分普通に『アトミック』使ってもまた避けられると思うから、魔力の無駄遣いになってしまう。

 

なら、魔力をちょっとずつ練りながら接近し、零距離で放つ。

 

そうすれば流石に避けられないし、防ぎようがない。

 

 

 

「ようやく全力を出してくれるかと思ったが、残念だ」

 

ウルティオ「――――――っ!?」

 

 

 

僕はレベリオに急接近する。

 

そして、凝縮した魔力を籠めた剣を振るう。

 

 

 

シャドウ「『アイ・アム・アトミックソード』」

 

ウルティオ「チェン――――――」

 

 

 

レベリオが何か呟いたようだけどもう遅い。

 

僕の『アイ・アム・アトミックソード』がレベリオと、七陰の皆とラムダがいる山の反対側の山を横一文字に斬り裂いた。

 

そこはちゃんと考えて放ってるよ、ホントだって。

 

さて、流石にこれくらいじゃあ死なないとは思うけど……ん?

 

 

 

シャドウ(あれ……?)

 

 

 

僕が斬った筈のレベリオが、その身体を上下に分けること無く魔力の粒子となって消滅していく。

 

どういう事だ……?確かにレベリオの本体を斬った筈。

 

僕は指先に魔力を集め、本体が何処に行ったか確認する。

 

 

 

(本体がそこに……?

……!そう言えば、レベリオは何か呟いていた、まさか――――)

 

 

 

斬った筈の本体が、視界を変えた僕の目の前から見て、後ろから2番目にいる。

 

そして今僕の目の前にいるレベリオは……6人。

 

この結果の意味する事、それは………。

 

 

 

()()()()()、か……。」

 

ウルティオ「……全く、本当に急かすなぁ。

急かす所はデルタ、同じものにすぐ飽きる所はゼータだなオイ」

(正面衝突で焦らしていくしかないか……?出来たら小細工だけで焦らし切りたかったが……)

 

シャドウ「フン……。

ウルティオ、今のお前の戦い方は大体理解した。

残念だが、同じように戦うなら我に一切通じない」

 

ウルティオ「あ、そうですかぁ。

あと333個くらい小細工仕掛られるけどどうにかなりますかぁ」

 

シャドウ「蚊が群れても獅子は殺せんぞ」

 

ウルティオ「333匹なら獅子の赤子は殺せるけどなぁ。

獅子は獅子だし」

 

シャドウ「ほう、我を獅子の赤子と言うか」

 

ウルティオ「気が短い奴はそれで充分だ。

もうちょい気を長くしようぜ……?」 

 

シャドウ(そう言われてもね…いくら僕が相手に合わせるタイプだからといって、散々焦らされてるから気を長くするなんて無理な話だよ。

ていうか、レベリオもレベリオで、よくこんなに長く焦らして来るよね、そんなに真の実力を隠していたいのかな。

いや、もしかしたらギリギリまで隠して、クライマックスでパッーっと出すかもしれない。

……そこを期待して、こっちも気長に待つしか無いかな……?)

「フッ、認めよう。

気の長さなら、お前が上だとな」

 

 

 

それを言った直後、レベリオが両手にそれぞれスライムソードを手に取る。

 

どちらも片刃だ、本当に片刃剣が好きなんだなぁ。

 

そして、分身を残し、スライムソードに一旦手を擦って本体だけで僕に向かってくる。

 

 

 

ウルティオ「小細工ばっかは好かないみたいだから、真正面から行ってやんよ!」

 

シャドウ「正面衝突か、ようやくお前の剣を見せてくれるのか……?」

 

 

 

どうやら剣で勝負してくれるみたいなので、僕も同じく剣で応戦する事にした。

 

そして斬り合いになる。

 

汎ゆる剣術を駆使しての斬り合いだ。

 

レベリオは僕が産み出した剣術を全てコピーしているから、ここはどちらの剣術の技巧が優れてるかだね。

 

 

 

ウルティオ「うおぉっ!やべぇ!速いなぁオイィ!」

 

シャドウ「本当によく喋る」

(今は拮抗してるのに、あからさまな劣勢アピール…。

また何か仕込んで来るのかな……?)

 

 

 

僕は今現在、大体7割くらいの力で剣を振るって戦ってるけど、レベリオのこの様子からして……まだ僕が全力を出してない事を読んだ上で言ってるのかな?

 

まあ、実際まだまだ速く、力強く剣を振れるから、僕がまだ底を見せてないというのは間違いじゃない。

 

でもまーだ何かあるような気がするんだよねレベリオ。

 

盗賊を一緒に狩ってた時によく相手を精神的に誘導していたから、僕にもそれをしているのだろうか?

 

僕にそれは通じない事は判ってる筈。

 

ましてや特にどちらもピンチじゃないから尚更だ。

 

となると、地中のスライムか、後ろにいる分身の奇襲のチャンスを伺っているのかな?

 

それならそれで、一気に纏めて倒す好機だ。

 

なんて考えていたら、僕のスライムソードとレベリオのスライムソードがぶつかり、鍔迫り合いになる。

 

と、普通ならそう考えるんだけど……。

 

 

 

ウルティオ「一発貰ったぁ!」

 

シャドウ「っ!」

(剣を滑らせた……!?)

 

 

 

なんと、レベリオはスライムソードを滑らせて僕の身体に一撃、刺したのだ。

 

それと同時、僕のスライムソードもレベリオに突き刺さる、が、レベリオは事前に刺される身体の箇所をスライム化させて穴を開けた事で擬似回避した。

 

直後、その穴を塞いで僕のスライムソードを固定する。

 

まあスライムソード1本くらいは、と思ったら地中のスライムとレベリオの分身が一斉攻撃してきた。

 

これは避けるしかないと思いきや、本体がこちらの両腕を、地中のスライムが僕の両足を固定して離さない。

 

これでは本体のレベリオを対処しても、足を固定してきたスライムをなんとかしないと残像を残して離脱出来ない。

 

分身の距離、現在練ってる魔力とかを計算しても、これは『オールレンジアトミック』を撃つのは間に合わない。

 

うーん仕方ない、ちょっとフィジカル寄りに行こうかな。

 

僕は素早く魔力を籠めて強引に足を固定してるスライムを千切り、本体のレベリオを適当な分身目掛けて投げる。

 

 

 

ウルティオ「うぉあ!?」

 

 

 

そして残像を残して、残りのスライムと分身レベリオをやり過ごす。

 

そして魔力を精密に練りつつ新たにスライムソードを出し、固まっている6人のレベリオに向ける。

 

今度は隕石を蒸発させたときよりも強力だ、分身が本体の周りを囲ってるけど、分身もろとも纏めて倒す好機。

 

ところがレベリオの分身が本体を囲い始めた。

 

この感じ…防ぐ気だね、じゃあ……防いでみせてよ、レベリオ。

 

 

 

「………六式―――――」

 

シャドウ「アイ・アム――――」

 

ウルティオ「多重―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャドウ

「―――アトミック」

ウルティオ

「結界!」

 

 

 

僕は80%くらいのアトミックを、既に魔力の防壁を張った6人のレベリオにぶち込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 七陰&ラムダ

 

 

 

シャドウのアトミックが、6人のウルティオが展開した魔力の防壁に激突。

 

その約1分後……シャドウのアトミックが収まった。

 

 

 

イプシロン「っ〜〜〜!?」

 

イータ「こんなに遠くにいるのに、凄い、衝撃……。」

 

ゼータ「ど、どうなったの……?」

 

ベータ「…!あ、あれ……!」

 

 

 

ベータが魔力の防壁を展開していたであろうウルティオがいた場所を指摘する。

 

そこには、5人の分身ウルティオがそれぞれ本体を囲い、片腕を掲げており、本体のウルティオは腕を組んで仁王立ちしてドヤ顔していた。

 

 

 

「シャドウ様のあの一撃を、無傷で……!?」

 

デルタ「凄いのですウルティオ様!ボスのあの一撃を受け切ったのです!」

 

ラムダ「あれ程の攻撃を、無傷で受け切るとは……!」

 

ガンマ「見事に主様にアトミックを撃たせましたね……ウルティオ様……。」

 

アルファ「これが今の2人の力……。

改めて見ると、遠すぎるわね……」

 

 

 

アルファはシャドウとウルティオを交互に見ながら、そう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウルティオ

 

 

 

ウルティオ「……フッ」

(……『フッ』じゃねえよ!?俺!!

マジで危なかった……最初に撃ってきたアトミックよりもかなり魔力練ってたから、防げるかどうか不安だったけど、なんとか防げた……。

でも、結構魔力使ったな……まあ、それはあっちも同じなの……か?)

 

シャドウ「ふむ……」

 

 

 

互いに魔力を結構使ったと想定する俺に対し、シドは何か考え中の模様。

 

・・・という効果音が出ても不思議じゃない程である。

 

そして、チーンという効果音が鳴っても不思議じゃない、と言う程シドが何か閃いたような顔をした。

 

何をしてくるのやら。

 

 

 

「やはり、まずは『魔力分身』か……。

だが、分身出来るのがお前だけだと思うな」

 

ウルティオ「やはり……」

 

シャドウ「お前の様に長時間維持は出来ないがな」

 

 

 

その言葉を聞き、シドが俺と同じ『魔力分身』を使った途端、俺は目を見開いて少し口角を上げる。

 

そしてのシドの分身が攻めに来た直後だ。

 

 

 

ウルティオ「パクリ野郎が……感染しとけよ」ニヤリ

 

シャドウ「……!」

 

 

 

シャドウの分身体全員が、俺の『魔力細菌』によって蝕まれていく。

 

最初の仕込みが上手く機能したようだ、大変だったぜ、俺の魔力から霧、霧からシドの魔力に変化させ、シドの現在の免疫力、毒耐性を内部から調べて、現状効きそうな特殊な『魔力細菌』へと自動変化させていくのは。

 

ましてやシドは毒系統に耐性あるからマジで苦労した。

 

科学人工毒に完全耐性があるのは間違いないが、シドの毒耐性が、魔力で産まれた毒性物質にも有効なのかどうかは判らなかった。

 

まあそこはこちらが魔力細菌を徹底的に加工すればいいだけの話だ。

 

後はしっかり効くかどうか、こればっかりは賭けだったが、上手くいったようだ。

 

さて、今シドに機能した『魔力細菌』は相手の体内に潜ませた後、相手が俺と同じ、または類似する技を使ったら起動し感染する、現在の俺の『ラーニング殺し』『L・B・P』だ。

 

ラーニング殺しというより、ラーニングメタと言ったほうが正しいか。

 

始めからスライムソードとかに仕込んで中途半端に攻撃すると、その仕組みを読まれて対策されてしまう。

 

故に初っ端から敢えて『魔力細菌』は出さなかった。

 

ちなみにかつてオルバに感染させたのは割と単純な仕組みの細菌……科学人工毒とそこまで変わらないものだ。

 

ハッキリ言って、あの程度じゃ今のアルファどころか、ベータやイプシロンあたりにすら、割とすぐに除去されちまう。

 

デルタも強引に魔力を放出して除去してしまうかもしれない、まあそこまで頭が回るかどうかは不明だが。

 

さて、仕組みを複雑化し、強化した『魔力細菌』だが、シド程となると分身の動きだけを完全に止めるのが限界か。

 

シド本体も今は止まってこそいるが、治癒に特化していたのか、もう治してやがる。

 

まあ分身を止めただけでも御の字かな。

 

 

 

ウルティオ「最初に出した霧はただの目眩ましと言ったな?

あれは嘘だ」

 

シャドウ「……『魔力細菌』か」

 

ウルティオ「あれ?知ってた?

見せた覚えはなかった筈だけど」

 

シャドウ「クレア・カゲノーを誘拐した奴らの死体を見てな……」

 

ウルティオ「あらら、見られてたのね」

(まあ、見せるようにしたんだけど)

 

シャドウ「どうにもお前は搦め手の類が好みらしい。

そんなお前に相応しい技を見せよう」

 

ウルティオ「ん?」

 

シャドウ分身体『アイ・アム―――――』

 

 

 

『魔力細菌』によって蝕まれているであろうシドの分身体が俺の分身体に近づいてくる。

 

まあ、分身の役目は終わりだからスルーで。

 

俺は自分にだけ、魔力の障壁を張る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャドウ分身体

アトミックマイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると分身とはいえ、なんともシドらしからぬ、アトミックの自爆で互いの分身体は消えゆく。

 

障壁を解除した俺は何を仕掛けてくる、と思った途端シドに顔を掴まれた。

 

 

 

ウルティオ「あ、やっべ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side シャドウ

 

 

 

僕の分身体でレベリオの分身体を倒し、僕はレベリオの本体の顔を掴む。

 

自爆だなんて、分身とはいえ全然僕らしくない戦い方だけど、この戦法がレベリオの意表を突けたようで何よりだ。

 

前世じゃ相棒や右腕枠はいなかったからアレだけど、よく行動してる相手の意表を突く、これもある意味スタイリッシュな戦い方と言えると思う。

 

さて、それじゃあレベリオに見せてやろうか。

 

『細菌』よりもえげつない、『核』の『放射線』によるヤバさを。

 

 

 

 

 

 

 

 

シャドウ「『E(イロージョン)R(レディエイション)A(アトミック)』」

 

ウルティオ「―――――――!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、僕の新技である『E・R・A』

 

僕が掴んでいる手から、レベリオに直接流し込む。

 

確かレベリオのは『E・B・P』だったから、『B』の部分を放射線の英語のレディエイションの頭文字である『R』、『P』の部分をアトミックの頭文字である『A』に変えれば良い。

 

ていうかこの技いいよね、魔力消費も超少ないし、何より体術得意な僕と相性がいい。

 

あれ?となるとレベリオもこれを考えた上でこの技を産み出したんだろうか?

 

と思ってた矢先、レベリオは霧になって僕から逃れる。

 

ある程度しか注いでないのに、でも充分……。

 

 

 

ウルティオ

「がぁぁぁぁぁあ……!?うぐっ…!うがぁっ……!?」

 

 

効いてるみたいだね、うん。

 

とはいえ見た目にあまり変化がない、もっと注がないとダメだったか。

 

これに関してはまた色々と試そう。

 

さてさて、もういいでしょレベリオ。

 

そろそろ真の実力見せてよね。

 

 

 

 

 

 

 

 









ウルティオ


このシリーズのオリジナル転生主人公

シャドウに少し本気でやろうと急かされて、やむを得ず『完全体・魔力分身』と『スライムドラグーン』を駆使してシャドウに再度攻撃開始、スライムドラグーンの手数の多さと、通過するように剣の攻撃をしてシャドウにいくつかの傷を負わせるが、決定打を与えられずにいた。

やがてシャドウの『ライジング・アトミック』によってドラグーン300個を消し飛ばされ、以降も跳弾式に変えてももう当たらなくなった為に『イグニッション・バースト』を撃った後スライムドラグーンを収納して接近戦で焦らしにかかる。

接近戦中、『アイ・アム・アトミックソード』を喰らいかけるが、直後に『分身入替』で分身1体を犠牲にして難を逃れ、再度剣で激突、シャドウのスライムソードを滑らせて一撃与え、シャドウのスライムソードが同時に刺さる事を読んで自分の身体をスライム化で穴を開けて固定し、地中のスライムと待機していた魔力分身で一斉攻撃仕掛けるが、本人は投げ飛ばされる。

直後、シャドウがアトミックを撃つ事を『魔力感知』で察し本体と5人の魔力分身体で『六式多重結界』を貼り80%の『アイ・アム・アトミック』を完全に防ぐ。

その後はシャドウが『魔力分身』をしてきたが、最初の遊びの段階で撒いていた霧を、最初の段階でシャドウの体内に侵入させ、霧からシャドウの魔力に変化させ、シャドウが自分の技をコピーした途端に特殊な『魔力細菌』になるように強制発動出来るようにした『L・B・P』を起動しシャドウとシャドウの分身体の動きを止める。

改良した『魔力細菌』がシドに効果があるかは極めて賭けだったらしい。

『L・B・P』でシャドウとその分身体の動きを止めることに成功したものの、分身体のシャドウの『アイ・アム・アトミックマイン』によってウルティオの分身体が全滅、自爆という予想外の行動に意表を突かれて顔を掴まれ、シャドウの新アトミック『E・R・A』を受け、かろうじて『霧化』で逃げるもかなりの継続ダメージを追ってしまう。

が、顔を掴まれた直後「あ、やっべ」と余裕そうにしていた事からなにか企んでそうだが……?



シャドウ



原作陰実イカれた主人公


『オーバードライブ』(シャドウの目が赤くなるやつ、人によってはシャドウモードと読んだりする)を使用し、ウルティオに少し本気でやろうと急かした結果、『完全体・魔力分身』とスライムドラグーンの2段構え攻撃、さらには『アイ・アム・アトミックソード』を『分身入替』で事実上回避され、彼のそこそこの実力を見れて割と満足はしているものの、まだ真の実力を出さない点で相当しびれを切らしてる点は変わらず、ウルティオに汎ゆるアトミックを使用して全力を出させようとする。

その過程でやはり『魔力分身』の相手に相当時間がかかると判断したシャドウはウルティオの『魔力分身』をコピーするものの、最初にウルティオが仕掛けた霧の仕掛けが発動してかつて自分が見たのと相当アップデートされていた最新の『魔力細菌』によって除去の為に動きを止めざるを得なかった。

が、分身体を動かして『アイ・アム・アトミックマイン』という自爆技を使ってウルティオの意表を突き、ウルティオの顔を掴んで彼の『魔力細菌』から得たアイデアを元に『核』の『放射線』に特化したアトミック『E・R・A』を使用したがウルティオの『霧化』によって逃げられてしまう。

とはいえその後のウルティオの様子から見て、ある程度の量でもかなりの効果がある事を確認している。



『魔力分身』(シャドウVersion)


レベリオ=ウルティオの魔力分身をコピーした技。

本来の使用者であるウルティオと比べてシャドウが長時間維持出来ないと述べてはいるが、一回の戦闘に使うには充分である。

しかもなんとウルティオの『完全体・魔力分身』の分身体は魔力を練りこんで増やせない(魔力を練りこんで使う技は使用可能)のに対し、シャドウの魔力分身体は魔力を練りこんで魔力を増やせます。
※そもそも魔力練れなくてもウルティオの魔力量が多すぎ、かつ使用する魔力量は本体と共有なので、ウルティオの分身体は魔力を増やす目的で練る必要がないのだが。

だから、シャドウは「形としては完成したようだな」と言ったんですね。

※原作にてシドが『魔力分身』を使ったのがフェンリル戦のみ(『空蝉の亜斗美吊苦』の使用の為に使った)であり、以降魔力分身を使う描写がない為、ここからは作者の勝手な想像かつ考察ではあるが、おそらくシャドウは24時間の維持は不可能(維持が出来ていたら『シド・カゲノー』『シャドウ』『ジャック・ザ・リッパー』と1人3役ができる為)、または可能だとしても魔力の消費が甚大で、別の技と併用する時くらいしか使わない、或いは『空蝉の亜斗美吊苦』の為の1度かつ一瞬しか使ってない故に魔力分身の有用性を100%は知らない。

以上のいずれかの作者の勝手な想像かつ考察にて、シド=シャドウは魔力分身を24時間維持使用は出来ない、或いはしないと思われる。

ネタバレになるが、雑誌の陰実の第65話にてついに『空蝉の亜斗美吊苦』が登場したが、小説版と違い魔力の分身から龍になって攻撃するのではなく、複数のスライムソードから龍になって攻撃しており、陰実作者から見てもおそらく、魔力分身は魔力を大きく消費し、尚且つ維持するとさらに魔力を大きく消費する、尚且つシャドウは無駄に大きく魔力を消費しないため、やはりシャドウは24時間の魔力分身の維持は出来ない、或いは絶対にしない、のどちらがが濃厚と個人的に思われる。

YouTuberかげじつ情報局さん、情報提供ありがとうございます。



『L・B・P』(ラーニング・バクティリー・パンデミック)


最初に身体を動かすと同時に自然に体外から放出する魔力の霧を相手の体内に侵入させ、その後ゆっくりとした時間経過、または相手が魔力を使う技を使用したと同時に、霧から相手の魔力に変化し、相手の魔力から相手の現在の免疫力、毒性物質耐性を認知し、相手が、ウルティオが使う技と同じ技を使用した直後に起動する、内部に潜ませた相手に有効かつ特殊な『魔力細菌』を感染させる技。

ウルティオは前世で死ぬ少し前に陰実の情報をネットで集めていた際、シド=シャドウがラウンズ第五席、フェンリルの剣技『空蝉』や『空蝉の血牙』をコピー及びラーニングしてそれをアップデートした技である『空蝉の亜斗美吊苦』を使うという情報を知り、いざ陰実世界に転生してその情報を整理していると、もしかして自分が産み出した技もコピー&ラーニングされるのではないかと警戒し、その対策として産み出した現状、ラーニング殺しとは言えないがそれのメタとなる技がこれである。

弱点としては相手の体内に侵入した後、相手の免疫力及び毒性物質耐性の認知に時間がかかる点であり、認知完了してない段階で相手が使用者の使っている技と同じ技、または類似した技を使っても効果がない。
※その為ウルティオはシャドウを焦らす目的の1つとして認知完了するまで時間稼ぎしていた。

またこの技の為に、初めから通常の『魔力細菌』は使わず、かつてオルバに使用していた『魔力細菌』もウルティオ本人曰く極めて『稚拙』といえるレベルかつ科学で産み出された人工毒と大して変わらないもので、シャドウは当然として今のアルファやベータ、イプシロン辺りであれば簡単に除去出来るものだったらしい。

それをわざわざ、クレア誘拐事件にて、敵のアジトの地下にいたシドにわざと見せる様にオルバを逃がした目的とは……?

ちなみに完全なラーニング殺しの技をイメージトレーニングしてはいるが、本人曰く今はまだ使えないらしい。

また、レベリオはシドに毒が効かなそうなのは何となく知ってはいたものの、では、魔力を使った毒等は効かないのか?と疑問に思っていたらしく(レベリオが知る限り、作中で魔力を扱った毒を使う原作陰実敵キャラがいない為、イータが怪しそうだが、本人が作ってる毒類が魔力を使った毒なのか、あるいはそれをシャドウに仕込んだか不明の為)、『魔力細菌』の研鑽を重ねていたが、効くかどうかは賭けだったという天任せな考えで使用している。



『アイ・アム・アトミックマイン』


このシリーズオリジナルのシャドウのアトミックの1つ。

魔力分身を核地雷の様に爆発させる技。
※魔力そのものをアトミックとして爆発させてもおK

所謂分身を自爆させる技で、魔力分身と併用するのもあって魔力消費も激しい為、元来のシド=シャドウならこんな技は使わない(雑誌版でも『空蝉の亜斗美吊苦』にて、小説版が魔力の分身から龍になって攻撃していたのが、スライムソードから龍になって攻撃に変更されていた為尚更)だろうが、このシリーズではウルティオの意表を突き、次回解説する『E・R・A』のつなぎとして使用された。
※そもそも原作でのフェンリル戦以外で現状、シャドウは魔力分身を使っていない。

が、今後のシド=シャドウのやりたいムーブ次第では類似した技、或いはこれとほほ同じアトミックを原作シド=シャドウが使うかもしれない………。



『E・R・A』(イロージョン・レディエイション・アトミック)は、次回で解説、説明させていただきます。





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。