シャドウvsウルティオ、中盤戦です。
ちょっと超展開かもしれませんw
自分だけでも膨大な魔力があれば、自分の望む事をして、せめてこの平和な世界をのんびり暮らすことは出来る。
無いものねだりをしても仕方ない、そう思っていたら事故で死んだ。
自転車に乗っていたとはいえ、◯遊白書やこの◯ばや陰実等を筆頭とした主人公達のように。
そして死んだ直後に、せめて膨大な魔力があれば、こんなつまらない世界を少しでも楽しく生きていけると、そう思って少し経った後だった。
俺は、陰実世界に転生した。
……そのアニメでは、誰も持っていなかったであろう、黒色の魔力を抱いて。
転生してからは、その魔力との戦いだった。
魔力は持っていればいいもんじゃないと普通なら言うだろう。
だがこの『黒』の魔力は違った。
魔力を持っていればいいもんじゃない、なんてレベルのものじゃなかった。
その黒い魔力は常に、当時赤ん坊の俺の身体を纏っていた。
それを見た転生先の両親からは恐れられていた。
別に両親はいい、両親どころか人間関係なんて期待していない。
どうせこいつらも……おっと話を戻そう、転生してから、両親の目が離れてる隙に、まずは『黒』の魔力をなんとかすべく、当時赤ん坊のまま俺は魔力関連の修行をした。
流石にこのままだとこれからに支障をきたす、赤ん坊の身体ではどうにも出来ないからだ。
精神はそのままで転生したから、赤ん坊の身体とはいえ、魔力を自分から離したり、内部の魔力を扱うのにはそこまで時間はかからなかった。
そしてあらかた自身の魔力回路を鍛えた俺は、『赤』の魔力と『青』の魔力を発現させ、少しは使える様になった。
その魔力を少し使って飛んでる虫とかを殺せるくらいには
だが、別の魔力の色を発現させる程になっても、『黒』の魔力だけは扱えなかった。
いや、それよりも、この魔力は使ったら危険、と、前世含めて、当時20年以上生きていた俺は感じとった。
そしてさらなる魔力の訓練を続けて累計2年、当時2歳となった俺はある結論に至った。
使わないなら、制限して抑え溜め込めばいい、と。
そうだ、陰実2期とほぼ同時期にやっていたアニメ、葬送のフ◯ーレンの主人公のように魔力制限すればいい。
死んだせいでアニメの続きを見れなかったけど、死ぬ少し前にコミックをある程度読んでて良かったと思う。
そしてこれを、ほんのちょっとでも……なんて言うのはそれこそ危険だろうが、危険と思わない時が来たら、使えばいいと。
そして俺は『魔力制限』という技を産み出し使い、『黒』の魔力を、他の色の魔力の一部を含め、完全に抑え込んだ。
それからは両親が掌返したように甘やかしてきた……って、それはまたの話にしよう、ただでさえこの話長いから閑話を挟んでる場合じゃない。
話を戻そう、ただ魔力を抑え込むだけでは溜まっていってそう遠くない日に俺の身体は魔力暴発してDEAD ENDになるかもしれない。
アーティファクト『魔力の貯金箱』も用意してもらったが、あれだけでは限界がある、1日分の魔力1割を貯蓄しても、たかがしれていた。
その為、第二の特効薬として、某忍者漫画の主人公の技を使わせてもらう事にした。
そう、あちらが影◯身なら、こちらは『魔力分身』!
そして俺は『魔力分身』の維持を最優先に、鍛錬する事にした。
維持を優先する事で、暴発するかもしれないであろう魔力を少し吐き出せるし、何より分身の経験が蓄積されるから後々の鍛錬の効率も良くなるからだ。
『魔力制限』『魔力分身』と並行して、俺自身の魔力量も増やしていく。
今はまだこの膨大な魔力を、事実上封印している『黒』の魔力を使いこなせないが、研鑽を重ね、いつの日か、立ちはだかる汎ゆる強者を蹂躙する為に制限し、溜め込んでおく。
そしてそれから汎ゆる研鑽を重ね、6歳で盗賊を殺して『殺し』を覚え、盗賊や、『教団』の奴らを蹂躙しながら、シドと出会っては相棒にされたり、アルファの魔力暴走を治したり色々あってかなりの年月が経った頃……後のゼータとなるリリム以外の、彼女と同じ金豹族を皆殺した奴らを見て俺は心の中からドス黒いものが出てきた。
そこから先の事はよく覚えてなかった。
目が覚めた後、シドからは「明日全力で戦おうよ」なんて目を輝かせながら言われてなんでそうなったのかとアルファに聞いてみたら、「あの黒い魔力……貴方の新しい魔力なの……?」と曇った表情で尋ねられた。
詳しい事を聞いたら黒い魔力を纏った俺が『教団』の奴らを皆殺しにした後、俺は見境無しにシドを攻撃したらしい。
そしてその結末を見に行った後、黒の魔力が収まって無傷だった俺と、かなりの傷を負ったシドが倒れていたらしい。
その話を聞き、表向きは、そこそこの実力を出す貴族の息子や、『陰の実力者』となるシドの相棒を演じながら、俺は内心こう考えた。
『この黒の魔力を使いこなせれば、あの『陰実主人公』で、超強いシドを蹂躙出来るんじゃね!?』
と。
これを聞いたシャドウファンの人間は、「お前如きにシャドウを蹂躙出来るわけね―だろ」とか言うだろう。
言ってろ、別に他人の評価とか、そんなもん今更期待していない。
そもそも俺は捻くれてるしな。
それに、いざ勝負するとして、俺は『普通』の勝ち負けなんてどうでもいい。
それに拘るんだったら、とっくに食いついてるからな。
なら、お前にとっての『勝ち』は何か?だって?
それはなぁ、惨くなっても、俺が後で死んでも尚、相手を蹂躙出来ればいいんだよぉ!
そもそもあのシャドウだ、そう簡単に死なない、本気で苦しい表情になかなかならないから(モブ式奥義とかあるし)
思いっきり!
普通なら!!
死ぬくらい!!!
蹂躙出来るんだろうが!!!!
フハハハハハ!!!!!www
※オリ主
……なんて、あまりにも高すぎる理想、儚い夢、ありえない話をしてしまったが、とにかく俺は『黒』の魔力を使いこなすべく、さらなる魔力の鍛錬を続けた。
『赤』と『紫』の魔力を混ぜたとはいえオルバを『魔力細菌』漬けにしたり、旅先で会った『教団』や『テンプラー』の奴らに試しながら。
しかし、『黒』の魔力を完全には制御出来なかった。
寧ろ旅する前よりもさらに制御が難しくなってる、それどころか油断してると今にも出てきそうなくらいだ。
結構魔力を使ってる方だと思うけど、原因はわからない。
こうなったら、『極限の果て』に行ってみるしかない。
あとはどうやってそれを実行し、自身の生存本能を極限まで刺激するかどうか、悩みながら研鑽を重ねていたある日の事、シドから全力勝負を挑まれた。
まさかのチャンス到来である。
あとは、どうやってシドが、俺が窮地に陥るに相応しい技を使うように誘導するかと、考えながら………。
その時は、来た。
side ウルティオ
ウルティオ
「アァッ…!ガァアァァァァァァア!!!」
そしてシドとの戦いに戻る。
俺はシドの新たなアトミックを受け苦しんでいた。
『霧化』を使いシドから逃れたが、これは思った以上に苦痛だ。
多分少しでも霧になるのが遅かったらアカンやつだ。
シドがゆっくりと近づいてきてる、まずい、今の状態ではまともに剣も振れない。
シャドウ「確かこうだったな。
『お前と全く同じ強さを持った敵が現れて、そいつと戦って、今の俺とその時の俺が同じになったら、そいつは止まってくれるのか?』
かつてお前はそう言ったな」
ウルティオ「うぐっ!アァア……!!!」
シャドウ「故に容赦はしない」
ウルティオ「ぐうぅっっっッッッ!!!」
シドの無情な斬撃が俺に襲い来る。
身体を転がして必死に避ける、というか今の俺ではギリギリ避けるので精一杯だ。
シャドウ「もういいだろう。
さあ、秘めた真なる力を見せてみろ……そのままでは本当に死ぬぞ?」
ウルティオ「うぅぅ…っ!あァァ……!!ぐぅっ…!!!」
(くっ、くっそっ……!ここまではっ……、良かったが……!魔力の制御まで、乱れるっ……!
ヤバイっ!無茶苦茶、くるじぃ……!!)
「うぐぅ……!がぁあ……!」
シャドウ「………む?」
突如、黒い魔力がウルティオの身体を纏う。
ウルティオが苦しんでいるのは変わらない。
だが、シャドウはそれを見て、距離を取り身構えた。
ウルティオ「がぁぁぁぁあ!!!」
(ヤバイ、魔力制御が、みだされて……っ!『黒』の、魔力が……!!!)
シャドウ「3年余りの時を経て再び見れるか……!隠されし禁忌の力が……」
ウルティオ
「アァァァァァァァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!」
ウルティオから、抑えられなくなった『黒』の魔力が膨大に溢れ出す。
見た目だけなら、黒いアイ・アム・アトミックのように。
そしてその強大な魔力が徐々に、上半身だけの生物の形に変化していく。
そして……。
???
『ウオォォォォォォォォォォオ!!!!』
見た目が悪魔の如き魔力の生物は悍ましき咆哮をあげるのであった。
side 七陰&ラムダ
一方、ウルティオの底知れぬ『黒』の魔力を見た七陰とラムダは……。
ガンマ「な……なんですの……?あの、魔力は……?」
イプシロン「悪寒が止まらない…!」
イータ「…凄く、嫌な、感じ……。
でも、興味深い……ウルティオの、新しい、魔力……。」
アルファ「これが……ウルティオの『黒』の魔力。
かつて、無傷でシャドウに重症を負わせた…」
ラムダ「なっ……!?ウルティオ様が、無傷でシャドウ様を!?」
ゼータ「私も見てた……間違いない。
でも、あの時は、こんなに悪寒は感じなかった……!」
デルタ「こ、怖いのです……!デ、デルタ、ここで見ても、一歩も動けないのです……!」
ベータ「多分、シャドウ様の昔話に出ていた、これは…怨念のような……。
人の負の感情が渦巻いてるような……!
ウルティオ様は、こんな悍ましい魔力を……!?」
アルファ(ウルティオは以前よりもさらに強くなった……。
でも、それと同時にウルティオの『黒』の魔力にも変化が……まるで、彼とは別枠で、その力を増しているような……。
……!まさか、彼の言ったことは本当に……!?)
アルファはかつてウルティオと話していた事を思い出していた。
かつてウルティオが英雄の子孫と彼女が言った後、彼はディアボロスと同じ魔人かもしれないと言った。
(まさか……!彼がディアボロス!?
いえ……『ディアボロスの雫』の失敗作から感じた力とは別物。
仮にそうだとしても『教団』がとっくに目をつけてる筈。
『教団』にとっては、魔神ディアボロスを復活させるのに、言い方は悪くなるけど、彼は最高の素材になる筈。
だとしたら、まさか、別の……?)
腕が震えながら、『黒』の魔力の怪物を見ているラムダと、若干怯え気味の他の七陰を他所に、アルファは思考していた。
side シャドウ
シャドウ「以前よりも禍々しく、怨讐を纏いし力……」
(魔力だけじゃない、なんというか、色んな負の感情みたいな、そんなものを感じる。
修行の旅で何があったんだろう、取り敢えずは……)
「さて……あの時とは違うかどうか」
取り敢えず戦ってみよう、と言ったものの、見た目的にはどうも暴走してる風にしか見えない。
いやいやレベリオ、この期に及んで暴走するフリはやめよう?
でもあれか、前と違って魔力の質量もかなり上がってるからただ単に暴走してるフリってわけじゃないのか。
とにかく戦ってみよう、前はアトミックもどきが全く効かなかったけど、今はどうだろうか。
まずは試し斬りかな、前よりデカくなった分攻撃を当てやすい。
ところが僕の剣はレベリオの魔力から産まれた魔力の生物をすり抜けてしまう。
かなり魔力籠めて斬った筈なんだけどな。
???『…………』
シャドウ(以前と違って具現化してない…?
いや、これは……!)
???『…………』
シャドウ「!!」
剣を振った僕の隙をついて、魔力の生物はその腕を振るう。
すると僕は吹き飛ばされた。
攻撃する時だけ具現化する感じか。
成る程、ただ闇雲に大きくなったわけじゃないみたいだ。
また腕を振るって来る、攻撃を当てるならこのタイミングだ。
シャドウのスライムコートの背部が、4枚の漆黒の翼に変化していく。
それはまるで悪魔の翼のように。
そしてシャドウは飛ぶ。
空を覆い尽くし、荒野を陰で染めていく。
陰に染まった荒野が、青紫色に染まる。
それは漆黒の翼に、シャドウの魔力が集まっているという事。
青紫の魔力が、まるで一枚一枚の小さな羽根になったかのように集約される。
(まだレベリオに試していないアトミックがあったから丁度良かった)
「その単純な魔力だけではあるまい。
お前の真の力、引き出させてやるぞ」
黒い魔力の生物も危険を感じ取ったのか、その魔力を球体状にしていく。
それと同時、シャドウが美しく、残酷な悪魔の様に―――――。
「『アイ・アム・アトミックレイン』」
黒い球体目掛けて、凝縮した魔力の雨を降り注いだ。
その一撃一撃が、荒野の大地を穿つ。
無数の青紫の魔力の雨は、黒い魔力の球体にも容赦なく当たる。
しかし……。
「……ほう」
(マジかー……これを受けてダメージを受けた様子がない。
これだけ堅いんだったら、攻撃主体に回ったらさぞ強い筈なんだけど……)
「これを耐えるか……さて、次はどうしたものか」
???『…………』
防御形態だったのか、全くダメージがなかった。
球体状になったレベリオの黒い魔力がまたさっきのデカい生物型に戻っていく。
これだけの魔力なんだから、それを制御して圧縮し、解放した時の力は相当なものの筈なんだ。
いやぁ、まだ全力出さないつもりなんだろうか、流石の僕もここまで焦らされるとちょっとムカッてなるかな。
と思った直後、生物型の黒い魔力の塊が腕を振り下ろしてくる。
勿論避けるけど、回避行動を取った直後、その腕が巨大化した。
シャドウ(しまった、元が魔力だからこうなる事も予想しておくんだった)
僕はそれをモロに受ける。
が、今度は具現化されていないのかすり抜けた。
しかし僕の剣がすり抜けた時と1つだけ違う、それは黒い魔力に呑まれたという事だ。
そして黒い魔力の内部に引きずり込まれてしまう。
それと同時、レベリオじゃない、違う誰かの声が僕の頭の中に入ってくる。
(この魔力に呑まれたか――――――)
???(―――――――――)
???(―――――――――)
シャドウ(これは……)
ああ、聞き覚えがある。
聞こえてくる声は前世で、『陰の実力者』になりたい僕に対して、大体が「もうそろそろ現実を見ろ」とか「核に勝てるわけ無い」とか、そういう類の事しか言わない人の声ばかりだ。
他にも色々と、何かこう、怨み、妬みの類の言葉が多数聞こえる。
後者はどうでもいいとして、前者の方は今の僕を見ても面と向かって言える事なのかな?
と思ったら数多くの、何か前世で見たことがあるような多数の人の顔が現れた。
その中には、僕の前世の両親もいた。
side ウルティオ
ウルティオ「……ここは……何処だ?」
目を覚ますと、そこはシドと戦っていた荒野ではなく、あたりには何も無い、黒い空間のような場所だった。
そして何処だと言った直後、怨讐の如き多数の声らしきものが聞こえた。
「……なんだ、この感じは……?
恨み、妬み…それっぽいのばっかだな……」
???『これはお前が喰らった魂達……。
喰われた魂達は魔力に変わるも、
その思念は残る……』
ウルティオ「誰だ……?」
???『『黒』の魔力の持ち主に魂を喰われた者達は救われること無く、
やがて1つに集い、
汎ゆる常識を歪める力となる……』
俺が誰かと、その質問に答える事なく謎の声は語りつづける。
内容によるとどうやらここは俺が『
確かによく耳を澄ましてみたらなんか聞いたことある声も混ざってる。
だがそれよりも、気づいた事があった。
ウルティオ(シドから受けたあのアトミックの症状が治っている……?)
「まさか、これもこの魔力の力……?
常識を歪める力って何だ……?そしてお前は何者だ……?」
???『今の我は、
お前が喰らった人の魂の、
負の集合体……』
ウルティオ「負の集合体……。
もしかして、ペ◯ソナとかに出てきた、人の影そのもの……?」
???『かつてこの黒い力は、
単純に破壊しつくすだけの、
純粋な力だった……。
だが、喰われた魂の負の感情が集い、
集まる事で、
その力はさらに増大した……』
ウルティオ「……なるほどな。
それで道理でこの黒い魔力の制御が難しくなってるわけだ……」
???『だがそれと同時に、
人が持つ魔力と我の魔力が混ざり、
新たな魔力を産み出す可能性をお前は見出した……』
ウルティオ「………」
???『最後に我の魔力に適合した、
あの女が死んでそろそろ900年……
我は、この時を待っていた……
我の魔力に適合せし者を……!
レベリオ・ヴェンデッタ、
貴様の役目は終わった。
今こそ貴様の身体と魔力を取り込み、
我は生まれ変わるのだ……!』
ウルティオ「ぐっ……!?」
すると俺の身体が急速に、黒いものに覆われ始める。
こいつ、俺が産まれた時から……始めからこうするつもりだったのか……!
抗ったつもりが、弄ばれていたのか……!
???『抗う必要はない』
ウルティオ「くっ…うっ…っ!!」
くそっ……!シャドウだけじゃなく、こいつと戦う事も視野には入れてはいたが……!
いざやってみると、なんて不利な、極めて分の悪い賭けなんだ……!
徐々に俺は、黒い魔力に飲まれていく。
まずい、このままじゃ本当に死ぬ。
(……あぁ?今更何言ってんだ?俺?)
全く、本当何言ってんだ俺。
圧倒的不利、極めて分が悪くても、こういう『極限の果て』に行くって決めたのは俺自身じゃないか。
つうか、都合良すぎだよな俺、アルファやベータ、ガンマにデルタ、イプシロンにゼータ、イータとラムダには『極限の果て』に行かせておいて。
何ならあいつら全員、原作でもシドがいなかったら『悪魔憑き』という名の魔力暴走でどうにもならずに死にゆく運命だったんだ。
俺なんかよりもあいつ等の方が余っ程酷な道を行ってる、本人達が『悪魔憑き』になってしまう事なんて望んでないにも関わらずだ。
そう考えると、いざ自分が行ったら日和って諦めるとか、マジでふざけてる。
これじゃあ、大きなリスクを負うのを恐れて、生きる事を望んでないのに死ぬ事も恐れて、ただただ現実から逃げて、逃げて、逃避していた前世の頃と一緒じゃないか。
……そうだよ、マジでふざけんな俺。
あいつらにだって出来たんだ……!
あいつらに出来て……俺に出来ない訳が無い!!!
???『元より貴様は争いを好んでいないのだろう?
望んでいないのだろう?
転生前から……』
ああうるせぇな、俺は今自分への怒りで一杯なんだよ。
???『ならば、
こんな争いしかない世界で生きる必要はない』
勝手な事ばっか言いやがって。
『お前に変わって私が、
その身体と魔力を有効に活用してやる……』
……ふざけろ。
てめえ如きに。
俺の事全て知らねぇてめえ如きに―――――――
『そして、
ディアボロスなどと言う、
魔界で産まれなかった低級魔神を滅ぼし、
この世界を新たな魔界に――――――』
クワレテタマルカ
『――――――ぬっ!?』
こんな奴に喰われてたまるものか。
喰われるくらいなら、てめえを喰らい、俺の力にしてやる。
『青』の魔力を全て犠牲にし、『紫』の魔力を増やしていく。
……やっぱり、シドと同じ色の魔力にはならなかったか。
けどまあいい、別にあいつと同じ道に行けばいいわけじゃない。
俺は俺なりに、目の前の力を勝ち取り奪い、強くなるだけだ。
ウルティオ「――――お前、何か勘違いしてないか?」
???『何?』
ウルティオ「……確かに俺は、争いは好んで無い。
……それは転生する前も後も同じだ」
???『ならばこの世で生きる必要は無かろう、
だからこそ――――』
ウルティオ「違うな。
俺は争いが好きなんじゃない……俺が好きなのは、相手を蹂躙する事だ」
???『……!?これは……!?』
俺は目を閉じて冷静に、全身から紫の魔力を放出し、目の前にある黒の魔力を覆い尽くす。
それはまるで、黒が紫に喰われるように。
ウルティオ「相手の努力を全てひっくり返し、そしていたぶり、じわじわと潰していくのが好きなんだよ。
お前、俺の中にいてそれを知らなかったのか?」
???『……成る程、
相手をいたぶる、か……。
ならこの魔力も、
我をいたぶる為だと?』
ウルティオ「少し違うが、まあそうなるな」
???『フハハハハハハ!!!
愚かなり人の子よ!!!
我は、貴様が喰らった全ての人間の影だっ!
人に昏き心ある限り―――――』
ウルティオ「『私は消せん』
……確かにその通りだ、だが、お前は人を甘く見すぎている。
人は可能性そのものだ、その気になれば、人の心を動かす事も出来る。
お前が植え付ける、人の影もまた、人の可能性……」
???『!?バカなっ!?
我の……我の力が……!?』
ウルティオ「可能性があれば、どんな事だって出来る。
……前世の俺はそれに目を背けていた……。
だが今は違う、でなければ俺は、生まれた途端にお前に呑まれてるさ」
???『クッ……!?』
ウルティオ「それともう一つ言っておこう。
俺の身体と魔力を取り込む、とお前は言ったがそれは違う。
お前“ら”が俺を喰うんじゃない。
………俺がお前“ら”を喰うんだよ……!」
???『……またしてもっ……!
我を喰らうというのかっ……!
だが……覚えておけ……!
貴様らいる限り、我は―――――』
ウルティオ「くどいって……。
影のない奴はいないことはわかってる……。
……お前がいつでも俺を喰らおうとしてるってのは覚えておいてやる……。
だからさっさと……俺に喰われろ!」
???
『ぐわぁぁぁぁぁぁあ!!?!?!?!???』
そして喰われる直前、俺の顔を出した、『黒』の魔力の思念体は、俺の紫の魔力に呑まれていった。
side シャドウ
シャドウ「『ショートレンジ・アトミック』」
僕はアトミックをぶち込んで、黒の魔力の内部から抜け出した。
大体が前世で聞き慣れた事のある言葉だったけど、その後の言葉を聞いた時だった。
『お前のやっている事は人殺しとなんら変わらない』
『お前にとって『陰の実力者』はなんだ?』
『前世を含めて30年近くも時間があって、ただ鍛えてるだけで本当は何をしたいのか、その形も決めていないのかよ』
と、ちょっと変わった事と、事実を言われた事のいくつかは反論しようがなかった。
気がついたら、僕はアトミックをぶち込んでいた。
そう言えば、僕のなりたいものを否定こそされど、こんな風に、僕がなりたいものの形を聞いてきたり、僕がやった事に対してこんな風に言われたのはあんまりなかった気がする。
この世界ではレベリオにしか僕は『陰の実力者』になりたい、としか言っていない。
なら、これはそういう類の攻撃だろうか、この黒い魔力を持つと言うことはそういう事なんだろうか。
もしそうだとしたら、レベリオはこの世界に生まれてよくこんな魔力と付き合えたものだ。
これはただ単に魔力制御力を鍛えればいいものじゃない、これは自身だけでなく、人のありとあらゆる負の感情と向き合わないと使いこなす事は出来ない代物だ。
だとしたら、レベリオはこの魔力を使いこなせなくて暴走しているのかな?
もしそうだとしたら……あのアトミックの出番かな。
「試してみるか」
そして凄まじい魔力が漆黒の剣に集う。
青紫の魔力が、螺旋を描きながら収束していく。
それと同時だった。
黒い魔力が、紫の魔力に包まれ始めた。
side ウルティオ
ウルティオ「・・・ん」
俺は再び目を見開く。
そして視界にあったのは、俺の紫の魔力に包まれた、俺の黒い魔力だった。
そして視界のさらに奥には、シド。
(あの構え……ああ、俺が暴走してると、ついに思ったのか。
まだ『黒』の魔力を完全には喰らえていない。
あれを受けたらこの勝負は終わってしまう。
この魔力でも……3倍の速さは出せる筈だ……!『魔力加速』!)
俺は『魔力加速』で、『紫』の魔力の、『黒』の魔力を喰らう速度を速めていく。
『紫』の魔力じゃこの加速が限界だが、『防御結界』が使えない状況であのシドの『アトミック』を受けるわけにはいかない。
『紫』の魔力が、みるみると『黒』の魔力を喰らい、混ざっていく。
だが間に合わない。
もうシドがあの『アトミック』を放とうとしている。
……こうなったら、もう『解放』するしかない。
だが、これを一気に解放したらどうなるかわからない。
何故なら、2歳の頃から、転生直後の魔力含め、俺の転生後一生分の魔力7割をずっと制限し、抑え、溜め込んでいたからだ。
どれだけ魔力が溜め込まれているか、俺にもわからない。
転生直後から単純計算で、俺の最大魔力量の2割、つまり、俺が1日に使っている魔力量の3.5倍、そこからさらに約5400倍の魔力量、さらにそこから『魂喰らい』で食らった魂を変換した魔力も含まれる。
上手く行けば、完全な『ラーニング殺し』の技を使えるかもしれないが……。
俺の身体は万全ではない、シドから受けた『アトミック』の受けたダメージまでは回復してない。
今の俺の身体で、解放された魔力の奔流に耐えられるかどうかわからない。
下手をすると、身体が耐えきれなくなって、死ぬかもしれない。
やれやれ、折角『黒』の魔力を喰らう事が出来るようになったのに、また命懸けだよ。
……いや、シドの全力勝負を受けてる時点で命懸けだったか。
なら躊躇うことは……ない!
どうせ1度死んだのだから。
そして1度は『極限の果て』に行ったんだから。
1度という事は当然、2度目もある……!
2度目がない訳が無い、ならば、行って新たな力を掴む!
死んだ時は……それはそれだろっ……!
シャドウ「――――アイ・アム―――――」
ウルティオ「…………魔力…制限……」
シャドウ「リカバリー――――――――」
ウルティオ
「―――――――解放」
『解放』を宣言した直後だった。
俺は自分が抑え、溜め込んでいた15年分の魔力の大半を、天に向けて奔流させた。
side シャドウ
シャドウ「別の魔力で包んだか……。
だが遅い、アイ・アム――――――」
ウルティオ「…………魔力…制限…」
シャドウ「リカバリー―――――」
(……!
レベリオの魔力量が急激に増えた?しかも、安定してきている?)
ウルティオ「―――――解放」
レベリオの魔力が急激に上がったのを感知したのとほぼ同時だった。
黒と紫が混ざった、2種類の魔力が空に、天に上がっていく。
その2色の魔力は渦巻き、遥か高く上がる。
シャドウ(だけど、もうこれは止められない―――――)
「『アトミック』」
僕はレベリオ目掛けて、『アイ・アム・リカバリーアトミック』を放つ。
青紫の光が、空へ、天へと向かう2つの黒と紫の光の柱に向かう。
だが激突した直後、青紫の光は弾かれた。
(嘘っ、いくらリカバリーアトミックとは言っても、ただの魔力の奔流で弾いた!?)
魔力量よりも魔力制御力にこそ真の価値がある、と考えているシドにとって、己が持つ魔力の質量をその制御力によって産み出し放った、攻撃特化ではないとはいえ『リカバリーアトミック』を、ただの膨大な魔力の奔流によって弾かれてしまった事に彼は衝撃を覚えていた。
いくら最終的に必要なものは力と理解している彼ではあったが、自分の相棒がこれ程の魔力を持っていた事に驚いていたのも原因の1つである。
そしてレベリオの魔力は、シドのリカバリーアトミックを弾いても尚、まだ上を目指して奔流を続けていく。
それだけではない、天に向かって奔流してる魔力の柱が、徐々にその範囲を拡大していく。
「ここまでとはな……!」
(凄い!まだ奔流するのか……!)
リカバリーアトミックを撃つ前に、一瞬レベリオが本当に暴走したのかと思っていたシド。
しかし、未だ奔流された渦巻く2色の魔力が、1つの色の魔力に混ざり始めているのを見て、彼が何をしているか確信した。
(……まさか、このタイミングで僕の知らない、新しい魔力を……!
しかも、あの色……!レベリオのスライムロングコートのラインの色と同じ……!そういう事だったんだ……!
となると遂に見れるんだ!!レベリオの真の魔力、実力が……!!!)
レベリオが放出し、奔流させている魔力の柱にシドも呑まれていった。
side 七陰&ラムダ
一方シャドウだけでなく、七陰とラムダまで、ウルティオの魔力の柱に呑まれていた。
だが、先程までの嫌な感じはなくなっていた。
ベータ「さっきまでの感じが消えた……?」
イプシロン「もしかして、魔力の性質が変わってる……?」
アルファ「いいえ、安定しているのよ。
2つの魔力が1つになった事で」
デルタ「おー!また見れたのです!
ボスの魔力と同じくらい強そうな魔力!」
ゼータ「え?ワンちゃん見たことあるの?」
デルタ「ウルティオ様と一緒に狩りをした時に、1度だけデルタに見せてくれたのです!」
ラムダ「となると……ウルティオ様はその時既に……?」
アルファ「デルタの話が本当なら、そういうことね」
ガンマ「では、主様がウルティオ様に勝負を挑んだのは……!」
イータ「…この魔力を扱う、ウルティオとの戦いをしたい、そういう事」
ウルティオの魔力について話している七陰とラムダ。
すると徐々に、彼女達をも呑みこんだウルティオの魔力の柱が収縮していき、彼女達はその柱の外に出たのである。
side ウルティオ
ウルティオ「もっとだ……!もっと、高く……!」
(思ってたよりも随分と多いな……!
これなら、届く……!宇宙の果てに……!)
シドのリカバリーアトミックを弾いた事を確認した俺は、制限解放した魔力を奔流し続ける。
空へ、天へ、大気圏へ。
太陽系を越え、銀河系を越え、宇宙の果てへと。
自分の魔力を届かせ、真の『ラーニング殺し』の技を使用する為。
その過程で、俺はついに俺独自の魔力、『黒紫』色の魔力を産み出した。
そしてこの産み出した『黒紫』の魔力を宇宙の果てに届くまで奔流し続ける。
魔力感知で判る、もうとっくに銀河系までたどり着いた。
そもそも制限状態でも太陽系にまで魔力が届き、隕石を操れる程になっていた為、解放した魔力を銀河系まで奔流させるのに、そう時間は必要なかった。
そして1分足らずで、ついに魔力は宇宙の果てへと辿り着く。
そして俺は両腕を天に向け、左腕を“く”の字に曲げ、魔力を籠める。
そして―――――――――――
(ここから先は……如何に想像力が優れているかだ……!)
「『領域展開』……『独創至高』………!」
頭の中で想像し、イメージトレーニングして来た、真の『ラーニング殺し』の技を使用した。
その時、俺が奔流し拡大した魔力の柱が俺の中に戻るように収縮していく。
そして世界が一瞬黒紫色に染まり、ここに俺の『領域』は生み出された。
溜め込んだ15年分の魔力の内、転生直後から13歳までに制限し溜め込んだ13年分くらいの魔力は使ったが、小さな領域を張って、ガーデンの構成員にも試し、俺の技を使わせようとしたから間違いはないが、この領域がしっかり機能すれば、シドの長所の1つを完全に潰せる。
魔力制御だけじゃない、同じ量の魔力が無い限りは、理論上、これを完全に弄るどころか、干渉も不可能。
まさに「ぼくのかんがえたさいきょうのラーニングごろし」だ。
ただし使用から一定年数経過したり、世界と宇宙に放たれた俺の魔力を利用した技やアーティファクトが使われたりされると、維持された魔力が薄れるから、定期的に魔力分身体を通して魔力を注ぐ必要はある、だがそれをこなせればこれは永続で維持出来る。
これの魔力を使おうもんなら、必ず少しは魔力が漏れる筈だから、この魔力を使おうとしたやつの体内に漏れた魔力を入れりゃあ、イメトレした俺の技の1つがかえって使いやすい。
例えば後に学園襲撃を起こす、『強欲の瞳』を使うルスランかな、あいつはすぐに殺せそうだ。
俺はこの技の為に、この世界に産まれてから、魔力制御の鍛錬の過程で、『魔力制限』『魔力分身』『自分から離れた魔力の維持及び操作』を常に鍛えた。
最初は前世の陰実のシドの情報に、『魔力量よりも魔力制御力に真の価値がある』と記されていた為に、魔力制御を鍛えていたが、その過程で俺はある答えを見出した。
魔力で最も大事なのは、離れたら失う性質を持つ、自分から離れた魔力を如何に維持し、操作できるか、だ!
そして自分から離れた魔力を維持し、操作するには、やはりまず必要なのは膨大な魔力量だと言うこと。
総じて。
魔力量を増やす→自分から離れた魔力を維持し、操作する訓練→その過程で同時に魔力制御力も鍛えられる。
後はこの繰り返しをして、俺は魔力に関する事を今日まで鍛えてきたのである。
幼年時代は本当に大変だった、『魔力制限』は兎も角『魔力分身』を24時間常に維持するのは。
シドと会ったばかりの頃に『魔力分身』の質が全然完成していなかったのも、『維持』を最優先していたからである。
まあシドに魔力の制御を教わった事で魔力制御力がめっちゃ上達したのは有り難かった、普通の魔力制御は維持を優先していようがしてなかろうが、どの道かなり我流だったから制御出来ない部分もあったと言えばあったし。
話を戻そう、分身が経験した事が本体に還元される『魔力分身』が維持し、操作して、最終的に自律行動出来れば、いつの日か同じ時間でシドよりも何倍、何十倍も鍛錬出来るからだ。
なんなら何倍、何十倍ものんびり出来たりする。
かなり長くなったが閑話休題。
技を放った後、天に向けていた腕を下げ、顔を正面に向ける。
すると少し纏まった自分の前髪が視界に入る。
その前髪の色は、本来黒の筈だった、が……。
(上手くいった……ん?
……え、え?髪の色が変わってる?何で!?)
シャドウ(僕の『E・R・A』で受けた被爆が消えてる。
しかも、あの髪と目の色……!)
「そうか……お前も……」
ウルティオ(いや、シド!?何!?そうかって!?)
俺の髪の色が、今の自分の魔力の色と同じ、黒紫色に変わっていった。
えー、ちょっと待って、一旦『魔力感知』の視点を切り替える。
そして自分の今の姿を確認すると……。
(!?
何じゃぁこりゃあぁぁぁぁぁぁあ!?!?!!!?!?
何処の超サ◯ヤ人の黒紫版!?)
俺の髪と、目の色が黒紫色に染まっていた。
前の色の方が、デルタとお揃いで良かったんだけどな……。
これも俺の新しい魔力の影響なのだろうか。
……まあいいや、これについては後で考えるとしよう、今考えても仕方ない。
なんて考えてたら、シドが素の声で話しかけてくる。
シャドウ「『黒』の魔力を扱うのが真の実力だと思っていたけど、思った以上の力みたいだね。
まさか髪の色まで新しい魔力と同じ色に染まるなんてね」
ウルティオ「おいおい、過大評価はやめてくれ。
ただのハリボテかもしれないぞ?」
(たったさっき生み出したばっかりなんだけど、結局最後まで真の実力だと勘違いしちゃってるし……。
まさかとは思うけど、アルファ達もか…?これがよくある『陰実』勘違いか。
だが、ここまで勘違いしてなければ、俺の『魔力細菌』をラーニングし、それ以上に洗練した技の強化版の『アトミック』を使ってこなかったら……これ程上手く事は運ばなかっただろう)
シャドウ「いやいや、あんな魔力を大量に奔流しておいて、ハリボテは無理があるって」
ウルティオ「……え?やっぱり?」
※始めから隠してたと思わせてるだけ
ほんの少しの間、俺達2人は談笑していた。
戦いの最中であるにも関わらずだ。
だが、その談笑は本当にほんの少しだけ。
終われば再び戦いに戻る。
シャドウ「さて……もうよかろう」
ウルティオ「ああ……そうだな」
シャドウ
『遊びは終わりだ』
ウルティオ
『余興は終わりだ』
2人の戦いの、再開の火蓋が切って落とされる。
もう戯れは不要、あとは全力でぶつかるのみ。
決着の時は――――――――近い。
ウルティオ
この陰実シリーズのこの回で、髪と目の色が黒&紫から黒紫色にトランスした転生者オリ主
前回、シャドウの新アトミック『E・R・A』を受け、なんとか『霧化』を使い離脱したが、命の危機に瀕する程のダメージだった為に『魔力制限』で制限していた『黒』の魔力の一部を抑えきれず『黒の狂乱』が強制発動。
その後自身の精神世界にて『黒』の魔力の思念体らしき者に意識と身体を乗っ取られそうになるが、『青』の魔力全てを犠牲にして『紫』の魔力を爆発的に増やして抗い、最後に自分の顔になった黒の魔力の思念体ごと精神世界の黒の魔力を喰らう。
その後現実に戻されるが、シドの『リカバリーアトミック』の構えを見て受ける訳にはいかず、『魔力加速』を使い、まだ完全に喰らえてない黒の魔力を紫の魔力で喰らおうとするが間に合わず、一瞬死ぬかもしれないと躊躇うも、1度死んだから、死んだらそれはそれと割り切り、制限していた魔力を解放、リカバリーアトミックを弾いてそのまま宇宙全体に解放した魔力を奔流させようとした。
その過程で紫の魔力で黒の魔力を喰らい混ぜ始め、ついに『黒紫』の魔力を覚醒、宇宙全体に『魔力制限』で溜め込んでいた魔力が届いた事を確認した後『領域展開・独創至高』を発動した。
その後自分の髪と眼の色が変わった事に驚愕、シャドウと少し談笑した後彼と再戦する。
シャドウ
原作陰実イカれた主人公
『霧化』で『E・R・A』のダメージを極力抑えたウルティオの真の実力を見るべく容赦ない追撃をするが、その過程でウルティオが3年前の時と同じ様に黒の魔力を纏い、上半身のみの魔力の巨人となった為にそれと再び交戦。
前回戦った時とは違い攻撃時のみ具現化する事を看破したシャドウは、黒の魔力の巨人の攻撃のタイミングで『アイ・アム・アトミックレイン』をぶち込むも、ノーダメージだった為に次なる一手を思考する最中、巨人の攻撃が来てそれを回避するも攻撃時の腕が巨大化して受けてしまい、黒の魔力の巨人の腕の内部に引きずり込まれる。
そしてその内部にて、前世で『陰の実力者』になりたいと言った自分に否定的な言葉を言う、自身の前世の両親を含む数々の人々の声と、人殺しをしてるのと変わらないと言われたり未だ自身の『陰の実力者』像を確立させていない事実を突きつけられたり等エトセトラエトセトラ言われ、気がついたら『ショートレンジ・アトミック』を撃ち、内部から離脱。
そしてウルティオの『黒』の魔力の性質を知り、それが原因で暴走しているのかと感づき『アイ・アム・リカバリーアトミック』を撃ったが、ウルティオが制限していた魔力を解放し、天に向けて奔流させた黒と紫の魔力の柱にそれを弾かれ驚愕。
さらにその2色の魔力が混じり『黒紫』の魔力になった事で、自分がウルティオの真の実力のヒントをとっくに見ていたと、結局最後までウルティオが真の実力を隠していたと勘違いしながら高揚している。
そしてウルティオの魔力の奔流が収まった後、既にシャドウモードとなった目でウルティオの姿を見て、まさかレベリオも?と何か思っているが、何を思ったのかは不明。
その後ウルティオと少し談笑し、今度こそウルティオとの全力の勝負に挑む。
『黒』の魔力
レベリオ/ウルティオが、異世界転生なろう系でよくある転生特典の如く、転生直後から持っている謎の魔力。
転生直後からレベリオの身体と精神を少しずつ取り込もうしていた。
この魔力の特徴としては、魔力の密度が異次元レベルで高く、身体から離しても具現化出来る所である。
ただし、魔力制御力が低すぎるとこの魔力に肉体も精神も乗っ取られて死ぬというリスクがある。
レベリオの転生直後、この魔力の性質は純粋な、シャドウの『青紫』の魔力と何ら変わらない魔力だったが、レベリオが『魂喰らい』を使って数多くの盗賊、『教団』の人間たちの魂を喰らって魔力に変換してしまった為に魔力の性質が大きく変質し、この魔力の本来の持ち主の思念が目覚めてしまう。
レベリオ/ウルティオがシャドウの『E・R・A』によって命の危機に瀕した所を、この魔力の思念体が彼の身体と精神を取り込もうとしたが、ウルティオ自身の、自分への怒りによって、彼の『紫』の魔力に喰われ、『黒紫』の魔力を産み出す為の贄となった。
が、結局レベリオ/ウルティオは最後までこの魔力のポテンシャルを100%引き出せないまま『黒紫』の魔力を覚醒する事となった。
『E・R・A』(イロージョン・レディエイション・アトミック)
このシリーズのシャドウのオリジナルアトミックの1つ。
ウルティオの『魔力細菌』をキッカケに、シャドウが「そう言えば、僕の『アトミック』に放射線特化のレパートリーがないな〜」と思い、『E・B・P』をラーニングし、それをオリジナル以上に洗練させた発展強化技。
攻撃方としてはウルティオの『E・B・P』と同じ。
※そもそも、元々体術得意なシャドウとこの技の相性がいいので、攻撃方を変える必要がなかった。
魔力消費がなんと『ショートレンジ・アトミック』よりも遥かに少ないという、原作シャドウもびっくりの圧倒的燃費良きアトミックである。
ウルティオは霧化で被害をなるべく抑えていたが、実はあと5秒程退避が遅かったら、ウルティオを持ってしても死んでもおかしくない程の威力である。
現状、原作でシャドウのアトミック(リカバリーアトミックを除く)を受けて生きていた者がいない為、通常のアトミックに放射線みたいな被爆効果があるか不明だった為に作者が思いついたオリジナルアトミック、なのだが……。
『黒の狂乱』
ウルティオが命の危機に瀕した状態になる時に強制発動する、『黒の逆鱗』の上位互換
『アイ・アム・アトミックレイン』を受けてノーダメージである上、いかなる状態異常も即回復する程スペックが大幅アップしているのだが……。
結局は『黒の逆鱗』と同じく暴走してる為、シャドウのリカバリーアトミック一撃で……
完 封 さ れ ま す\(^o^)/
とはいえリカバリーアトミック以外での正攻法の攻略は極めて困難な為、もしシャドウがいなかったら世界が滅びてもおかしくなかった技である。
『魔力制限』
自身の魔力を一定量制限し、溜め込む技。
レベリオは前世で葬◯のフリー◯ンの主人公の魔力の制限を見ていた為、当時使いこなせなかった『黒』の魔力を抑え込む為に陰実世界に転生直後から2年の間にこれを習得し、『黒』の魔力全てを含む魔力、自身の基礎魔力量の7割を制限し溜め込んだ。
いつの日か『黒』の魔力を完全に使いこなせる様に魔力制御力を鍛え上げるその日まで、と……。
『魔力制限解放』
『魔力制限』で制限し溜め込んだ魔力を一気に解放する。
自分でつけたリミッターを自分で解除するようなものなので技といえる程のものではない。
解放する魔力量と肉体の強さ、及びその時の肉体の状態次第では肉体が耐えきれず最悪死ぬ可能性があるらしい。
余談だが、旅から帰還した頃のレベリオには『魔力制限』や『魂喰らい』で溜め込んでいた魔力の暴発の予兆があったらしく、もしシャドウとの全力勝負を断っていた場合、学園入学前に魔力の暴発によって死んでいた可能性があった。
『領域展開・独創至高』については次回で解説、説明させていただきます。