転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

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レベリオが今出せる本気を出すようです

 

 

 

 

ヴェンデッタ伯爵邸 レベリオの部屋

 

 

 

レベリオ「さてさて、今日も魔力を貯蓄貯蓄、と………」

 

 

 

ヴェンデッタ伯爵邸のレベリオの部屋にて、今日もレベリオは『魔力の貯金箱』に自身の魔力の1割を注いでいた。

 

これは歩けるようになってからの毎日の日課、来たる日が来た時の為の彼の備えの1つである。

 

シドと自分の魔力回復に使えるだけでなく、後々『七陰』のマッドサイエンティスト、イータも加わるのでこれらの備えがあれば彼女の研究にも少しは貢献出来るのだ。

 

そして魔力を注ぎ終え、部屋の窓を開けて伯爵邸の少し外れの広場を見下げると…。

 

 

 

ガンマ「わわっ!?あいたっ!?」

 

レベリオ「お、やってるやってる。

………ガンマ、またコケたな、アルファも少しずつ本気を出してるからそろそろベータの弓だけじゃ当たらない、さー、どぅーするんだ?」

 

 

 

その場所にて、アルファが新たに『シャドウガーデン』に加わった2人のエルフ、ベータとガンマの2人を相手に実戦訓練の最中だった。

 

アルファに関しては悪魔憑きから元に戻して数ヶ月、シドとレベリオによって相当鍛えられた為にシドとレベリオ、どちらも忙しい場合に新しく悪魔憑きからの治療で元に戻った………今回はベータとガンマの鍛錬を担当している。

 

が、ガンマがズッコケるのは相変わらず、アルファも少しずつ本気を出してきている為にベータの弓矢も徐々に当たりにくくなってきている。

 

ベータとガンマ、どちらもシドに先を越されて悪魔憑きから元に戻ったのだ。

 

本人は不定期にクレアに連れ去られる事がある為、レベリオは口出しのしようがない。

 

だがそれを利用されて見事に……見事に倍返しされた、当時アルファを鍛え上げている最中にシドが密かにベータとガンマの2人をそれぞれ悪魔憑きの呪いから開放しやがったのだ。

 

ちなみに、当の本人は今日もクレアに連れ去られてここにはいない。

 

その為今日は伯爵邸の少し外れの広場でアルファがベータとガンマを鍛錬してる最中だった。

 

お陰で俺とアルファで……ベータはまあ『殺し』での恐怖さえどうにかすればなんとかなるが、ガンマの壊滅的な運動神経をどうするか暗中摸索中であった。

 

 

 

(参ったな……原作でもシドですらガンマに関しては匙を投げたからなぁ……直そうとするとべらぼうに時間がかかる。

ベータの方からなんとかすべきか?それとも………)

 

 

 

結局その日のベータとガンマの鍛錬はアルファに任せ、レベリオは新作スライムを作りつつどうするか考え続けていた。

 

そしてその翌日。

 

今日も椅子に座って魔力をテーブルの上に置いてあるアーティファクトに注いでいるレベリオ。

 

だが注いでいる最中……。

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

 

彼の部屋からノックが聴こえた。

 

 

 

アルファ「レベリオ、いる?」

 

レベリオ「カギは開いてる」

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

アルファ「お邪魔するわね」

 

 

 

入ってきたのは、アルファだった。

 

が、レベリオはまだ注ぎ終えてないのか、アーティファクトの方に視線と手を向け続けていた。

 

にも関わらず、アルファは彼の隣の席に座る。

 

 

 

レベリオ「どうしたアルファ?何かあったか?」 

 

アルファ「新しい悪魔憑きの情報が入ったわ」

 

レベリオ(……後のデルタ、だな。)

「まさか……最近群れから追放された獣人の子か?」

 

アルファ「知ってたの?」

 

レベリオ「まっ、魔力を通してある程度の情報は頭に入ってくるからな」

※言ってることは実行してるが、前世で読んだコミックの知識で知ってるだけ。

 

アルファ「流石ね」

 

レベリオ「シドは?」

 

アルファ「今日はガンマの訓練、ベータは何か本を書いてるらしいわ」

 

レベリオ「となると、迎えに行けるのは俺とアルファだけか。

今すぐ行くんだったらあと30秒待てよ……こいつに魔力を貯蓄中でな」

 

アルファ「それで一体何個目なのかしら、本当に凄いわね、貴方の魔力量」

 

レベリオ「どうして産まれてからこんなに魔力があったのかはわからんがな」

 

アルファ「もしかしたら、貴方も英雄の子孫なのかもしれないわね」

 

レベリオ「おいおい、それは言い過ぎだろ。

もしかしたらディアボロスと同じ魔人かもしれないぞ?」

 

アルファ「それでも貴方は私を助けてくれた……そして、まだ悪魔憑きの姿だった私にこう言ったわ。

『これは俺のものだからな』って」

 

レベリオ「・・・へ?」

 

 

 

唐突なアルファの言葉にレベリオは大口を開けてフリーズする。

 

その間にアルファが彼の身体を抱き締めていた。

 

 

 

「え、あ、の?アルファ、さん?」

(え、ちょっと待って?あんな状態でも会話聴こえてたの!?ていうか俺そんな事言ったっけ!?)

※言いました

 

アルファ「私達はあの日初めて出会った筈だった。

その時の私の身体は醜い肉塊であったにも関わらず、でも、そんな私に貴方は言ったわ、『これは俺のものだからな』と。

そして貴方はシャドウよりも先に私を呪いから助けてくれた、その時思ったの、私はこの人のものになったのだと、だから私は……」

 

レベリオ「アルファ、待っ――――のわわっ!?」

 

 

 

アルファに迫られて、レベリオは彼女共々椅子から転げ落ちてしまう。

 

そして気づけば、彼はアルファに押し倒されていた。

 

 

 

アルファ「正確には私は貴方とシャドウに助けられた、でも貴方は私を俺のものと言ったわ、私だけじゃなく、シャドウの前で堂々と。」

 

レベリオ(え、ちょっと待って!?ちょっと待って!?そりゃ確かにあの時、俺とシドと悪魔憑きの状態だったアルファしかいなかったけど、その状況見えてたりしたの!?)

 

アルファ「だから私は、貴方の為なら………貴方が望むことなら何でもする。

今からそれを……証明するわ」

 

 

 

そうしてアルファは自分の着ている服のボタンに手をかけようとする。

 

だがそれを………レベリオが止める。

 

 

 

レベリオ「待て待てアルファ!話脱線し過ぎ!悪魔憑きを治しに行くんじゃなかったのか!?」

 

アルファ「!ごめんなさい……そうだったわね」

 

レベリオ「ふぅ……それに、まだ俺達会って数ヶ月しか経ってないんだから。

そういうのはもっと関係深めてからにしろ、まあ本当なら『ディアボロス教団』を潰してからがベストなんだけどな」

(……あれ?俺は何を口走ってるんだ?)

 

アルファ「……それもそうね、じゃあまたの機会にするとして……レベリオ、行きましょう」

 

レベリオ「ん、じゃあ行くか、とっくに魔力の貯蓄も終わったしね。

………今日は吹雪が来そうだ」

 

アルファ「……そうね、もう冬だもの」

(あと少しだったのに……『ディアボロス教団』やっぱり許せないわ)

 

 

 

アルファの心中(しんちゅう)も知らず、レベリオは彼女と共に、新たな悪魔憑きを治すべく部屋を後にしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

???「ぐっ……うぅ……」

 

 

 

吹雪の中にて、苦しみながら放浪する1人の獣人がいた。

 

彼女の名前はサラ、『悪魔憑き』に発症したことにより獣人の群れから追放され、今に至っていた。

 

後々醜い肉塊となる運命にあることを知らず、『悪魔憑き』の症状に苦しみながら野生の動物等を狩ってその日暮らしをしていたが……。

 

 

 

サラ「うう……まだ狩れるのです……」

 

 

 

その苦しみに耐えきれず、ついに彼女は吹雪に積もった雪の上にうつ伏せで倒れてしまった。

 

が、そんな彼女に1人の人物が近づいた事で、うつ伏せになっていた顔を上げる。

 

 

 

???「居たわ。

随分と症状が進行しているみたいね」

 

サラ「……ガルル!!!

 

 

 

得体の知れない、フード付きの黒マントの女性エルフが現れたことで、サラは起き上がって戦闘態勢を取る。

 

群れから追放された彼女に味方はいない、いるのは自分が狩る者か、今はまだ知らぬであろう自分より強い者だけである。

 

 

 

???「大丈夫、安心しなさい。

私はあなたを助けに来たの」

 

サラ「ガウッ!

 

 

 

黒マントの女性エルフの言葉も聴かず、サラは彼女に襲いかかる。

 

エルフの方は彼女の攻撃を躱す、だが、目の前の獣人は自分の話を聴くような相手ではなかった。

 

 

 

???「話しても無駄みたいね。

私じゃケガさせちゃうし………ここはお願い出来るかしら?」

 

サラ「!!」

 

 

 

エルフが別の人物の方を向くと同時に、サラもその人物に顔を向ける。

 

すると………

 

 

 

「……!?」ガクガク

(な、何なのです!?コイツ………!?)

 

???「………」

 

 

 

その人物の姿を見た瞬間、彼女は察し、そして恐怖した。

 

目の前にいるフード付きの黒コートの男が、自分よりも圧倒的に強い存在なのだと。

 

自身の野生の勘が、この男を敵に回したら自分が喰われるのだと。

 

その男に恐怖していた彼女に、男は声をかける。

 

 

 

ウルティオ「……我が名はウルティオ。

……力が欲しくば共に来い」

 

 

 

そう言ってウルティオと名乗った男はサラに向けて手を差し伸べる。

 

 

 

(当然、名前は……)

「……『デルタ』

それが今日からお前の名だ」

 

サラ「う……うう……」ガタガタ

 

 

 

圧倒的なその男の危険度と力ある雰囲気に、サラは完全に気圧されていた。

 

最早彼女に、戦意はなかった。

 

 

 

「うう〜〜〜〜っ」

 

 

 

そして、負けを認めるかのような獣人族なりの服従のポーズをしたのである。

 

 

 

ウルティオ「あれは………こちらに降るってことでいいのだろうか?」

 

???「いいんじゃないかしら。

それにしても私の時とはえらい違いね」

 

ウルティオ「まっ、精進するこったなアルファ。

さて、デルタの悪魔憑きを治療するとしようか」

(アルファの時と違ってまだ腐ってる部分が殆どないから簡単そうだ)

 

デルタ「よ、よよ、よろしくお願いするのです!」

 

 

 

こうしてウルティオによってサラ改め、デルタという獣人の子がシャドウガーデンに加わったのであった。

 

が、ウルティオは存じてはいるものの、シャドウとアルファは知らなかった。

 

この獣人の子が、ガンマ以上に手を焼く存在であることに……。

 

ちなみに、デルタを治した後のウルティオが1人になった後小踊りしたことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゲノー男爵家領地 廃村

 

 

 

シャドウガーデンにデルタが加わって数日後。

 

この日、廃村には、シャドウ、ウルティオ、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタと、現在のシャドウガーデンのオールスターが揃っていた。

 

 

 

シャドウ「うーん、ガンマの壊滅的な運動神経もそうだけど、デルタもデルタでね………」

(戦闘力だけなら僕より強くなれるかもなんだけど……いわゆる、『アホの子』だからなぁ…。

頭も使って戦えればアルファより強くなるはずなのに…。

ガンマが頭に良いところ全部行ったなら、デルタはその真逆なんだよなぁ)

 

ガンマ「申し訳ありません…主様…」

 

デルタ「デ、デルタもダメなのです…?」

 

ウルティオ「シャドウ、もしよかったらなんだが…」

 

シャドウ「ん?何かいい提案?」

 

ウルティオ「ガンマとデルタの事は、俺に任せてくれないか?2人まとめて俺が面倒見る」

 

アルファ「なっ…!?」

 

ベータ「えぇっ!?」

 

 

 

ウルティオは5人の前でとんでもねー事を言い出した。

 

あろうことか、ガンマとデルタ、2人の超・戦闘問題児達の面倒を見ると言い出したからである。

 

片方だけならまだわかるのだが、2人同時に面倒を、というか問題点を改善しようなどとあまりにも不可能に近い。

 

特にデルタに至っては原作にてどーやっても頭を使わせるのは無理であるにも関わらずである。

 

 

 

「ま、待ってくださいウルティオ様。

どちらか一人だけならともかく、2人まとめてって……」

 

アルファ「流石の貴方でも、ガンマとデルタ、2人を教育するのは手間がかかるんじゃないかしら?」

 

ウルティオ「ふっふっふ、安心しろアルファ、ベータ、今から、今俺が出せる本気を見せてやろう」

 

シャドウ「!

もしかしてウルティオ……アレをやる気?」

 

デルタ「アレ?アレって何なのです?」

 

ガンマ「主様?ウルティオ様が何をしようとしてるか知っているのですか?」

 

シャドウ「あ、そっか、そういえば4人とも知らないもんね、見たら驚くよきっと」

 

ウルティオ「見せてやろう!今俺が出せる本気を!

ぬおぉぉぉぉぉおぉお!!!

 

アルファ&ベータ&ガンマ&デルタ

「「「「!?」」」」

 

 

 

ウルティオが右手の3本の指を左手で握るようして、魔力を練り始める。

 

すると彼の全身から膨大な紫の高密度魔力が放出される。

 

そして10秒経過すると……

 

 

 

ウルティオ「ぬあぁぁぁぁあ!!!

 

アルファ「!これは…!?」

 

ベータ「な、な、な、な、な、な……!?」

 

ウルティオ(5人)

「「「「「………はぁ……」」」」」

 

ガンマ「う、ウルティオ様が……!?」

 

デルタ「ご、5人に増えたのです!?どうなってるのです!?」

 

シャドウ「これが、ウルティオのとっておき『魔力分身』……『第二段階』だっけ?ウルティオ?」

 

ウルティオ(本体)「ああ、まだ完全に極めたわけじゃないからな。

というわけで、『魔力分身・第二段階』だ」

 

アルファ&ベータ&ガンマ

「「「『魔力分身』!?」」」

 

デルタ「ぶんしん?ウルティオ様が増えた技みたいなやつです?よくわからないですけどすごいのです!」

 

 

 

『魔力分身』といういかにもな技名にアルファとベータとガンマは驚きを隠せなかった。

 

まさか魔力で、自分の分身を作ることなんて想像もしていなかったからだ。

 

いや、仮に出来たとしても、それに一体どれだけの魔力の量とコントロールを求められるのか、彼女達には想像出来ないからだ。

 

しかも、シャドウとウルティオ、互いにこれでまだ完全ではないと言ってる辺り、2人が目指す物が果てしないものだと理解する。

 

……最も、デルタだけはとにかく凄いみたいな風にしか考えていないだろうが。

 

 

 

ウルティオ「分身は本体の魔力の半分しか使えないが……所詮それだけ、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、君等4人と一対一の訓練をするには充分だ。

……そして、本体の俺は勿論、シャドウと訓練する」

 

シャドウ「大丈夫ウルティオ?

流石に5人に分身した状態で僕と訓練はキツイと思うけど?」

 

ウルティオ「だが裏を返せばこれで全員が効率良く訓練出来る、俺は大丈夫だ、何の問題もない。

さて、そういうことだ、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ。

もう一度言うが、今日君達は俺の分身体とそれぞれ一対一の訓練をしてもらう、訓練内容はそれぞれの分身体から聴くといい、どの分身体を選んでも性能は同じだからな?」

 

アルファ「成る程、まさかこんな奥の手を持ってたなんてね。

確かにこれなら全員を鍛られるけど……」

 

ベータ「で、でも、本当に大丈夫ですか?ウルティオ様?」

 

ガンマ「私達は『魔力分身』に関して詳しく知りませんが、恐らく相当な魔力と、ウルティオ様本体に負担がかかるかと……」

 

デルタ「ウルティオ様が大丈夫って言うなら大丈夫なのです!デルタ、早く訓練したいのです!」

 

ウルティオ「…シャドウとアルファはともかく、他は俺の心配をしてる場合じゃないんじゃないのか?

俺達は『ディアボロス教団』と戦うんだ、何時までも欠点をカバー出来るようにする時間があると思うなよ?」

 

ベータ&ガンマ

「「……!」」

 

デルタ「???」

 

 

 

ウルティオの言葉に、思い当たるフシを突かれたかのようにベータとガンマの表情が強張る。

 

……おい、デルタ、お前にも致命的な欠点あるんだからな?頭の上に?を出しまくるんじゃない。

 

 

 

ウルティオ「さてと、じゃあそろそろ始めようか。

どの分身体を選んでもやる訓練はそれぞれ決まってるからな?分身体!散!」

 

 

 

ウルティオが合図を送ると、彼の分身体4人がそれぞれ四方八方に散開した。

 

 

 

デルタ「行くのです行くのです!デルタは真っ直ぐに行ったウルティオ様のところへ行くのです!」

 

 

 

そして真っ先に、デルタから見て真っ直ぐに行ったウルティオの分身体を追うデルタ。

 

 

 

アルファ「どっちを選んでも変わらないなら早く始めましょうかしら。

私は東に向かったウルティオの分身の所へ行くわ。」

 

ベータ「で、では、私は北の方に………」

 

ガンマ「それでは私は西の方ですわね、一体どんな訓練をするのでしょう………」

 

 

 

そしてアルファとベータとガンマも、それぞれの分身体の方へと向かっていった。

 

そしてこの場に残ったのは、ウルティオの本体とシャドウだけとなった。

 

 

 

シャドウ「さてと……ウルティオは『魔力分身』のコントロールとかもしてるわけだから……剣術の訓練でもしよっか。

……どうせならちょっと本気でね?」

 

ウルティオ「望むところだ。

……行くぞっ!」

 

 

 

残った2人も、それぞれスライムソードを構えて、訓練を開始したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side アルファ

 

 

廃村 東地区

 

 

 

 

アルファ「……っ!」

 

ウルティオ(分身体A)

(剣戟が結構重くなってきてる……!アルファの成長速度は本当に凄まじいな……はたして、“今”の状態で続けられるかどうか)

 

 

 

廃村の東地区にて、アルファが分身体の1人とガチレベルの実戦訓練をしている最中だった。

 

アルファが距離を取ったり間合いを詰めたりして、ウルティオに向かって攻撃を仕掛けている。

 

一方、ウルティオは余裕がない。

 

というのも、彼はその場から“一歩も”動かずにアルファを迎撃しているからだ。

 

が、思ったよりもアルファの攻めが強い、今はまだなんとか剣で全て受けているが、彼が彼女の攻撃を身体に受けるのは時間の問題だった。

 

 

 

アルファ(彼はまだ……あの場から一歩も動いていない。

しかも、攻撃は全て剣で受け止められている、全力でいかないと今日という日が無駄になってしまうわね)

 

ウルティオA(まだアルファは余裕そうだな、だがまだだ、まだ当たるわけにはいかんよ!)

 

アルファ(一撃でも……彼に致命傷を与える!)

 

 

 

一撃、せめて一撃与えようと、アルファは全力で分身体へと向かっていく。

 

分身体は片手でスライムソードを持ちこれを迎え撃とうとする。

 

激しい剣戟による音が鳴り響く。

 

アルファの攻めに、一歩も動いていない分身体は徐々に余裕を無くしていた。

 

 

 

「そろそろそのハンデはいらないんじゃないかしら?」

 

ウルティオA「くっ!まだだ!まだ当たるわけにはいかんよ!」

 

アルファ「いいえ、当てて見せる!」

 

ウルティオA「!?」

(目の前から消えた!これは……)

 

 

 

瞬間、アルファが分身体の目の前から消える。

 

そして彼女が彼の背後へと向かう。

 

分身体が剣を後ろに回す。

 

だが、それは彼女のフェイントだった。

 

瞬間、彼女は分身体の前に回り込んだ。

 

 

 

(なっ、早い!?)

 

アルファ「取った!」

 

 

 

アルファが分身体の首目掛けて剣を振るう。

 

分身体は剣を後ろに回しているため剣での受けが間に合わない。

 

 

 

ウルティオA(…やりおる、これはもう…いいね)

 

 

 

分身体は笑みを浮かべて上半身を後ろに下げ、首を前に傾ける。

 

そしてアルファの剣が、彼の右顎を深く斬り裂いた。

 

が、それと同時―――――――

 

 

 

アルファ「ぐっ!?」

 

 

 

分身体の剣の側面がアルファの右腰に直撃。

 

強く振るわれた彼の剣によってアルファは吹き飛ばされてしまう。

 

その間に分身体はついに足を動かし、魔力でアルファから受けた傷を回復していく。

 

 

 

ウルティオA「…見事だ。

上半身をフルに使ってなかったら首に届いていた」

 

アルファ「うっ…ようやく…1発よ…ウルティオ」

 

ウルティオA「認めようアルファ、もう君にこのハンデは必要無さそうだ。

ここからは、俺も攻めに行くぞ!」

 

アルファ「!?来るっ…!」

 

 

 

ついに攻勢に入ったウルティオが超スピードでアルファへと向かっていく。

 

そして、2人の剣が激しくぶつかる。

 

ここから、一歩も動かないハンデをポイ捨てした彼とアルファの本格的な実戦訓練は始まったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ベータ

 

 

 

廃村 北地区

 

 

 

 

ベータ「やあぁぁぁぁあ!」

 

ウルティオ(分身体B)

「なんだその勢いだけの剣は!そんな剣で敵にダメージを与えられるかぁ!」

 

ベータ「くぅっ…!?」

 

 

 

一方、廃村の北地区にてベータも分身体の1人と実戦訓練をしていた。

 

彼女の場合は、普段使っている弓矢とは違い、剣による訓練を分身体から言い渡された。

 

慣れない武器の扱いに、一歩も動いていないウルティオに全く傷を与えられずにいた。

 

 

 

ウルティオB「どうした?まさかとは思うがもう終わりではあるまい?」

 

ベータ「くっ…まだ!まだやれます!」

 

ウルティオB「その割には震えてるな?何故だ?」

 

ベータ「そ、それは…」

 

ウルティオB「……恐いのか、人を殺めるのが」

 

ベータ「は、はい…」

 

ウルティオB「それは訓練で、しかも俺相手であってもか?」

 

ベータ「そ、そうです…」

 

ウルティオB「シャドウから色んな話を聞いても、不安こそ消えど人殺しの恐怖は改善されず、か…」

 

 

 

ベータは人殺しに対してかなりの恐怖を抱いている。

 

実際問題、まだ悪魔憑きとなったガンマをシャドウが治す前、ディアボロス教団と遭遇したシャドウとウルティオ、アルファとベータの4人で交戦。

 

そして、ベータは初めての人殺しを経験することになったのだが、この翌日から人を殺した事によって発生した悪夢によって碌に寝れない数日を過ごしていた。

 

それを改善するべくシャドウが、前世でのお伽話を多数聞かせたりなんやかんやして立ち直ったらしい。

 

……が、また人殺しをする時、その悪夢が再発してしまうかどうかだけは未だ不明だ。

 

 

 

(再発してシャドウに頼る、この繰り返しにするわけにもいかないからな……シャドウガーデンに居続けるのならベータには悪いが、ここは1つ荒療治でいくか。

シャドウなら、もっと良い案を考えるだろうが…裏で殺しをすることは甘くない事を教えてやらないと)

「なあベータ、それって少し言葉を変えたら…」

 

ベータ「な、なんでしょう……?」

 

ウルティオB

お前もしかして自分が、俺を殺せると思ってるんじゃないかね?

 

ベータ「!?」

 

 

 

殺気の交わった分身体の発言にベータは戦慄する。

 

彼女はシャドウにお伽話等多数の話を聴いている都合上、ウルティオとの関わりが少ない。

 

その分彼女はウルティオについてシャドウやアルファ程よく知らないのだ。

 

その為、ウルティオの発言に彼女は言葉を返せずにいた。

 

 

 

ウルティオB「もし本当にそうだとしたら自惚れるなよ?この俺が、裏の世界に入ったにも関わらず『殺し』に恐怖するような奴に殺られると思うなよ?」

 

ベータ「あ、あ……」

 

ウルティオB「よし決めた、訓練方式を変える」

 

ベータ「えっ…?」

 

ウルティオB「今からお前を殺す気でやるわベータ、本当の殺しとは……『シャドウガーデン』の人間として活動することがどういう事が……俺はこんなやり方でしか教えてやれんが教えてやる。

……俺はシャドウやアルファのように甘くはない、気を抜いてると……死ぬぞ?」

 

ベータ「あ、えっ、ちょ、ちょっと待ってくださいウルティオ様!?」

 

ウルティオB「問答無用!どんな時でもシャドウや俺、アルファに頼れるとは限らんのだ!『シャドウガーデン』に入った以上、誰かにいつでも頼るという脆弱な考えを持ってたら死ぬだけだ!」

(悪いなベータ、殺しの恐怖を持ってる人相手に俺はこういうやり方でしか教えてやれんのだ……!殺らなければ殺られる!それだけはせめて覚えてくれ……!)

 

ベータ「くぅ…!?」

 

 

 

そうして分身体から攻撃のスタートを切り、容赦のない斬撃がベータに襲いかかる。

 

はたして彼女は、地獄と化したウルティオの訓練から生き延びられるのだろうか……?

 

いや、彼女は後に『七陰』第二席となり、表舞台も裏の舞台でも大きく活躍する。

 

これは、そのための過酷な試練なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ガンマ

 

 

 

廃村 西地区

 

 

 

ガンマ「んっ……しょっ……!」

 

ウルティオ(分身体C)

「足の重心を前におくんだ、そして、なるべく足の裏全体を路面につける感じで歩くんだ」

 

 

 

一方、ガンマside

 

ガンマはウルティオから訓練というよりは最早転ばないように歩くことをしていた。

 

彼女の運動神経は日常生活でも歩いてる最中に転んでしまう程なので、ウルティオはまず転ばないように歩く訓練を彼女にさせていたのである。

 

というわけでまずは50mを目標に転ばず歩くことをさせていた。

 

そして元々頭が良いガンマは、ウルティオから教わった歩き方により、あと1mの所まで来ていたのである。

 

 

 

(ガンマは頭がいい、ここをしっかり教えておけば、後々走っても転ばなくなるはずだ……)

 

ガンマ「んしょっ……!」

 

ウルティオC「ほらほら、頑張れガンマ、俺まであと1mだぞー」

 

ガンマ「は、はい……!」

 

ウルティオC「焦るなよ?焦って転んだりしたらやり直しだからな?」

 

ガンマ「もう少し……!もう少し……!」

 

ウルティオC(これは……届く!)

 

ガンマ「はいっ……!」

 

 

 

そして、ガンマは見事、50mを転ばず歩ききり、分身体の身体にタッチしたのであった。

 

まだ歩くだけではあるものの、運動神経が壊滅的のガンマにとってこの一歩前身は大きいものとなる。

 

 

 

ウルティオC「さて、今日はこんな感じで、ガンマには転ばず歩く練習をしてもらう。

毎日『魔力分身』するから、練習してもらうから覚悟しておけよ?」

 

ガンマ「は、はいっ!ウルティオ様!」

 

 

 

というわけでガンマの転ばず歩く訓練は続くのであった?

 

え?ベータと比べて甘すぎる?仕方あるまい、ガンマの場合ここから訓練しないと、シャドウと同じ教え方では分身した意味ないからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side デルタ

 

 

 

廃村 南地区

 

 

 

 

デルタ「でやあぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

ウルティオ(分身体D)

「ふっ!スピードは申し分ない……だが!」

 

 

 

こちら、デルタside

 

デルタの方は、単純にウルティオとの実戦訓練だった。

 

が、違う点が2つ、1つはアルファとベータの時と違って分身体が初っ端から足を動かしている。

 

何故初めから足を動かしているかと言うとデルタは考えて戦うことこそ出来ないものの、単純な戦闘力だけならちょっとでも訓練するとアルファ以上に強くなるためである。

 

そしてもう1つは、他の3人の時と違ってデルタの訓練相手の分身体が素手であることだ。

 

デルタの攻撃を分身体は軽々と避けていく。

 

 

 

「そんな大振りだけでは俺に当たらん!」

 

デルタ「ギャッ!?ギャン!?」

 

 

 

分身体の右ジャブが3発、デルタの腹部に直撃し、左ストレートが決まってデルタが吹き飛ばされる。

 

が………

 

 

 

「うがあぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 

 

吹き飛ばされ、その身体が地面に叩きつけられた直後、彼女は素早く飛び起き再び分身体に襲いかかる。

 

すかさずデルタが分身体に噛みつこうとするも。

 

 

 

ウルティオD「隙だらけだ!」

 

デルタ「ぐぇ!?」

 

 

 

分身体のエルボーが彼女の頭部に直撃する。

 

先程からデルタが突っ込んでは避けられ、分身体の反撃を回避出来ずに受けてしまう、これの繰り返しだった。

 

 

 

ウルティオD「闇雲に突っ込むな!相手がどう攻撃するか勘で感じろ!」

 

デルタ「うぅ……まだ、まだ!やれるのです!」

 

 

 

間髪入れずにデルタが攻撃するも、彼に軽々と避けられる。

 

が、また同じ事の繰り返しをすること10分………

 

 

 

「はぁっ…はぁっ…ぜ、全然……当たらないのです……」

 

ウルティオD「さて、デルタ、何で全く攻撃が当たらないかわかるか?」

 

デルタ「うう……わからないのです……」

 

ウルティオD「んー、ちょっと休憩しようか、休憩した後にどうしてデルタの攻撃が全く当たらないか教えてやる、ほい水」

(ただでさえちょっと難しい話がわからないのに、疲れてたら余計わからんからな)

 

デルタ「あ、ありがとうなのです……」

 

 

 

10分後………

 

 

 

ウルティオD「よし、じゃあ口だけだとわかんないだろうから身体を動かして教えてやる。

まずなデルタ、お前の攻撃は身体で例えるとこんな感じだ」

 

 

 

分身体が腕を大きく振り回してデルタにジェスチャーする。

 

ぶっちゃけた話、デルタはちょっとでも難しい話をすると頭から『?』が出るので、身体を動かしてジェスチャーしながら分身体は彼女に説明する。

 

世の中口だけの説明よりも、実際に見てもらう方がわかりやすいという人もいるからである。

 

少なくとも、デルタはそっち側の人間だ。

 

 

 

デルタ「ふむふむ……」

 

ウルティオD「一方、デルタと戦ってた時の俺の動きは大体こんな感じだ」

 

 

 

そして今度はボクシングの動きで例えると、ジャブのように腕を動かして見せる。

 

その動きは先程と違ってかなり小さい。

 

 

 

デルタ「んんー?こんなに動きが小さいのにどうしてウルティオ様の攻撃は当たってデルタは当てられないのです?」

 

ウルティオD「じゃあ、実際にやってみようか、少しだけ今からデルタに攻撃するぞ?しっかり避けろよ?」

 

デルタ「はいなのです!」

 

 

 

そうしてウルティオはわざと、デルタのように大きな動きをして彼女に攻撃していく。

 

デルタは先程と違って、少しギリギリなところはあるがそれらを全て避けれたのだ。

 

 

 

「これなら避けられるのです!」

 

ウルティオD「そうか、なら、これはどうだ?」

 

 

 

そして今度は先程デルタと実戦訓練したように、ボクシングをベースとした動きの小さい攻撃スタイルで彼女に攻撃していく。

 

先程と違ってデルタは全然避けきれず、全部モロに受けてしまう。

 

 

 

デルタ「うう……避けられないのです……」

 

ウルティオD「というわけでなデルタ?ここまででわかったとは思うが闇雲に突っ込んで攻撃しても、相手がシャドウや俺、アルファみたいだとデルタの強さも全く意味ない。

これから俺達と戦う相手が常に自分より弱いとは限らないし、俺やシャドウ、アルファと全く同じ戦い方をするわけじゃないからな。

攻撃の動きを小さくするんだ、デルタの強さならこんな小さい動きでも力を込めれば充分効く。

あとは俺の言った事と動きをしっかり覚えて、ひたすら俺と模擬戦だ」

(あとはデルタの戦闘の勘次第だ、今教えたことを徹底的に覚えさせる、そうすれば、デルタは俺相手でも攻撃を当てられるようになって俺も本気を出したり防御に回るしか無くなる。

デルタの短所はどうやっても直しようがない、ならほんの少しだけ方向性を変えて長所を伸ばしまくる、これでしょ)

 

デルタ「はいなのです!ウルティオ様に攻撃を当てるのです!デルタ頑張るのです!」

 

 

 

こうして分身体からのアドバイスを受けたデルタは再び分身体との実戦訓練をすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウルティオ(本体)

 

 

廃村 中央区

 

 

 

4人の訓練が開始し、シャドウとウルティオ本体の方も訓練を始めてから3時間後………

 

 

 

ウルティオ「……!」

 

 

 

背後から突然現れたシャドウの剣を、ウルティオは素早く反転して自身の剣で止める。

 

そしてその後は斬り合い、シャドウが予備動作なしにウルティオの背後に回って攻撃、それを剣で防御し、逆にウルティオもやり返してはシャドウが剣で受け止めたり等の繰り返しであった。

 

 

 

「……ふっ!」

 

シャドウ「!大分慣れてきたね、お見事」

 

ウルティオ「はぁっ……はぁっ……その『魔力感知』を掻い潜って瞬間的に死角を攻める動きには初め散々やられたからな……。

しかも、真似をしてみてもお前には当たらない」

(シャドウの『自然の剣』……転◯したらス◯イムだっ◯件のハク◯ウやガ◯ルの攻撃と何となく似てるからわかるんだよね、何なら原作アニメの1期最終回でベアトリクス相手にそれやりまくってたし。

まあ実際に身体で覚えるには時間がかかったけど)

 

シャドウ「そりゃあね?自分の技で斬られるわけにはいかないからね」

 

 

 

シャドウのこの攻撃は、彼と初めて出会った数日間は初撃は防御こそ出来ても反撃は出来なかった。

 

が、彼は原作アニメと別のアニメの似たような展開を思い出して、後は身体で覚え、シャドウと出会って10日程で彼のこの攻撃を完全に防ぎきっていった。

 

そしてアルファを悪魔憑きの呪いから解く数日前に逆にウルティオがこの攻撃をするほどとなっていた。

(最もシャドウには全て防がれていたが)

 

アルファが元に戻ってからはしばらくシャドウと2人きりの訓練はしていなかったが、それでも彼と出会って数ヶ月の研鑽の経験が、彼をここまで成長させていたのであった。

 

 

 

ウルティオ「はぁっ……はぁっ……」

 

シャドウ「でも、やっぱり5人に分身しながら僕と訓練するには相当疲労が来るみたいだね。

……ここらでそろそろやめとく?」

 

ウルティオ「冗談を言うなシャドウ、この程度で音を上げてたまるか。

それに……」

 

シャドウ「それに?」

 

ウルティオ「もしお前と全く同じ強さを持った敵が現れて、そいつと戦って……今の俺とその時の俺が同じになったら……そいつは止まってくれるのか?」ニヤリ

 

シャドウ「確かに、止まらないね」

 

 

 

笑みを浮かべながら言うウルティオの言葉に、シャドウも笑みで返す。

 

そして、互いに再び剣を構え、出方を見る。

 

 

 

シャドウ(ほんと、ウルティオがいつか僕以上に強くなる日が楽しみだ)

 

ウルティオ「まだここからだ!行くぞっ!シャドウ!」

 

シャドウ「来い!」

 

 

 

互いに笑みを浮かべながら、シャドウとウルティオは廃村の中央で再び剣を交わった。

 

シャドウは自身が強くなり、さらに相棒の成長を見届けるために。

 

ウルティオはシャドウが、アルファが、ベータが、ガンマが、デルタが、強くなることを望むために……。

 

 

 

 

 

 

 

 







レベリオ・ヴェンデッタ
ウルティオ


『陰の実力者になりたくて!』の世界を謳歌する紫の瞳を持った転生者。

悪魔憑きになったデルタを治したり、その数日後に『魔力分身』を利用してシャドウ、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ全員と訓練する方法を見つけ、それを実行した。

シド「それにしても、5人に分身したのは驚いたね。
他の皆との訓練にも使えるし、汎用性抜群じゃん」

レベリオ「シドも魔力沢山持ったら出来るようになるさ」

シド「いや〜ここ数ヶ月魔力量を増やす特訓をしてるんだけどこれがなかなかレベリオと同じくらいにはいかなくてね………どうしても魔力を使った肉体と魔力刻印の強化を優先しちゃうんだよね〜」

レベリオ「まあ、そっちも大事だからな。
シドはシドの特訓でいいと思うぞ?」

シド「うーん、僕はこと強くなることには貪欲だからね〜そのための努力は欠かせないけど………。
ほんと、レベリオ見てると偶に魔力は量じゃなくて使い方、が揺らぐなぁ」



シド・カゲノー
シャドウ


よく姉のクレアに時間を取られて自身の修行の時間を削られる原作主人公。

今回レベリオが『魔力分身』の4人でアルファ、ベータ、ガンマ、デルタの4人を訓練しているため、予備動作を認識させない剣術の訓練をすることにした。

シド「流石に『魔力分身』を展開して、さらに魔力関連の訓練は大変だからね。
それに、剣術や武術の訓練も大事だし、まあレベリオの場合はあんまりそっちで言う事は無くなってるから、あとは研鑽の積み重ねだね。
でも……ガンマとデルタをどうやって訓練するつもりだろ?」



アルファ


レベリオの貞操を狙っている彼のヒロイン候補No.1キャラ
ひとえにレベリオが無自覚の内にフラグ立てるせいだが………

まだ2、3ヶ月の訓練の成果で、分身で尚且つ本人が足を動かしていないとはいえレベリオの右顎を深く斬れる程になった。
※レベリオはシドに近い実力を持っている。

が、これによりレベリオも少し訓練で本気を出したことから彼女の成長速度の速さが垣間見える。



ベータ


原作同様今作でもシャドウによって悪魔憑きから元に戻った銀髪エルフ

分身レベリオによって剣の訓練をすることになった。

ベータ「後の七陰第二席なのにガンマより扱い悪くて出番と解説少ないってどういうことですか〜!?」

レベリオ「確かに雑だな?何故だ?」
(恨まれるようなことはしてないはずだが………?)

?????「淘汰されるべき“天然”だからよ」

ベータ&レベリオ
「「誰!?」」
※?の数でベータに向けてのこのセリフ……あっ(察し)



ガンマ


原作同様今作でもシャドウによって悪魔憑きから元に戻った藍色の髪のエルフ

分身レベリオからはまず転ばないように歩く訓練をされて運動音痴更生訓練を開始されてる。

レベリオ「全速力で走っても転ばなくなったら、あとは彼女の戦術をどうするか、かな……。
◯るように戦えるようにして後に2つ名が『◯◯』になるのもいいし、もう1つは……いや、あれはガンマ向きじゃないからこれでいこう」

ガンマ「◯の中身が凄く気になるんですが!?レベリオ様!?」



デルタ


原作と違い、今作ではレベリオによって悪魔憑きの呪いから解かれた獣人の子

分身レベリオからはひたすら彼と模擬戦をするように言われ、模擬戦の過程で口頭だとデルタはわかりにくいので身体を動かして説明し、どうして攻撃が当たらないのか彼に指摘されながら訓練している。

ちなみに彼女の旧名はコミックだと9巻、アニメだと2期の4話で彼女の兄と名乗る男がデルタの事を『サラ』と呼んでいた。



『魔力分身・第二段階』


レベリオがシドからの魔力コントロール指導の元に強化された『魔力分身』

10kmまでなら精密操作可能になり、分身体も本体の魔力の半分が使えるようになった。

極めつけは5人まで分身できるようになったが、デメリットとして3人に分身するのに3秒、5人に分身するのに10秒かかるようになってしまった。

このデメリット克服も今後の課題となる。

レベリオ「作中でも言ったけど、この分身体は魔力が半分しか使えないだけでそれ以外のスペックは本体と変わらん、アルファとベータ、ガンマとデルタの訓練相手には充分だ。
でも5人分身の10秒のタイムラグは分身したい時に大きな隙になっちゃうから実戦の途中では使えなくなるな……はよなんとかしないと」

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