注意!
この回では、名前のみしか登場してない、または陰実原作で現在判明してないラウンズの席にオリジナルのキャラを、席次等をこちらで決めて搭載しています!
今後の陰実原作にて、新情報が判明してもこのまま、こちらのオリジナル設定で書いて行きたいと思います!
また、この回は完全に敵サイド、ただし原作で出ているフェンリルやモードレッド等は登場しない回なので、『ディアボロス教団』作者独自のオリジナルの教団の敵オリキャラ、及び名前のみ判明している、『ヘル』は作者独自のオリジナル設定の為、これらにそこまで興味のない方は、この回はスルーして次回の回までお待ちする事をオススメします。
以上をご了承の上、お読みいただける方のみ、お読みください。
リンドブルムの外れ付近。
レベリオが『ブラックホール・もどき』を使用した同時刻……。
私の名前はマーオウ・スーキ
マーオウ「おお……!!これがかの魔人と同じ……いや!それ以上の魔力……!!!
素晴らしい……!!!」
リンドブルムの外れにて、先輩の死よりもかの魔人と同じ、膨大な魔力を感じ感激している『ディアボロス教団』ラウンズ第十席だ。
席次は私より低いが、私より先輩のラウンズであるジャック・ネルソンに、私が開いた『魔界の扉』から出てきた魔人を扱った実験体を送った後の事。
実験体のデータ採取だけであれば、私は当にリンドブルムを離れていたが……。
私は気になって、かの魔力の力を感じ取るべく、リンドブルムの外れの簡易拠点で待つことにした。
するとどうだ、かの魔力によって、聖域の何もかもが消えるという事態が起こった。
あれはただの破壊ではない、間違いなく、聖域内を限定して破壊とは違う別の力で、聖域内のものを消し去った力だ。
これだ……!私の求めていた力は……!
「なんとしても欲しい!かの魔人……いや!古の時代、第一から第十二魔界の魔神全てを滅ぼした、あの魔神王の力……!!!」
※魔神と魔王は違います
私は産まれた頃から、人の力よりも人外の力に興味を持っていた。
だが人外の力にたどり着くには、まず己の力を磨かなければならない。
『ディアボロスの雫』及びその副産物など、所詮は一時の力、私も使えない部下に試したが、ただ摂取し続けなければならぬ力などなんの意味もない。
何故なら、それが無くなった時、それ以上強くなる事など期待出来ないからだ。
故に私は、魔力の扱いのみならず、遥か昔の古代文字、魔界に関する資料の調査等、この世界とは別の世界の事に関しても徹底的に調べ上げた。
そして『悪魔憑き』となった母親を教団に引き渡して私も『ディアボロス教団』に入った。
元々母親は、父親を間接的に殺して金を手に入れていた、それと同じ事を私にもやるつもりだったのだ、だからなんの罪悪感もない。
学術都市ラワガスだけでなく、教団であれば、別の世界の力について最も調べやすいと踏んだからだ。
そして調べる過程にて、私はついに『魔界の扉』を開く為の、アーティファクトではあるが『鍵』が完成した。
その扉を開いた事で私は別の世界の魔界の力……『黒』の魔力を目にした。
『鍵』で開いた未知なる魔界の魔人を手土産にした手柄として、第一席様は私にラウンズ第十席の席を用意してくれた。
他のラウンズに聞いてみると、どうやら第一から第十二魔界の、どこの魔界でもない、未知なる魔界の魔力だったそうだ。
そしてさらなる古い文献や記録を独自で調べた結果、かの魔界の扉にたどり着いたのだ。
ちなみに本来、第十席に座っていたのはセルゲイ・ゴーマンだったらしいが、流浪の旅人と名乗る者によって殺られたそうだ。
まあ龍ですらない龍もどきの研究しか出来ぬ奴の事などどうでもいい。
さて、昔話はここまでとして、取り敢えずは実験体のデータを持ち帰り、かの魔人について研究を進めていこう。
研究の指揮を取っているのは第二席様だが、私は独自に別の研究を進めている。
それは、私の細胞と、かの魔人の細胞の合成だ。
ただ魔人の力を取り込むだけでは、かの錠剤を飲むのと同じ事。
ならばいっそ、私の細胞と魔人の細胞を合成し、私がかの魔神王に近い力を手にし、鍛えれば、素晴らしい力を得られるだろう。
流石に全身の細胞と魔人の細胞を合成するにはリスクが高い故に、私の身体の一部を抜き取って魔人の細胞と合成させている。
今はまだ手と同じサイズまでしか合成出来ていないが、ゆくゆくは私の身体のある程度を合成し、取り込み、そこから新たに鍛える。
ひとまずはそれが私の目標である。
さて、長々と話してしまったが、そろそろ報告しに行くとしよう。
これ以上の戦闘は無いだろうから留まっても無意味だ。
『ディアボロスの左腕』に関しては残念だが、『第二席』様が『ディアボロスの雫』に変わる新たな物を開発している。
それで教団も身内争いは激化しないだろう。
世界のとある場所
ディアボロス教団・本部
円卓会議場
第二席「そうか、ネルソンが死んだか」
マーオウ「はい」
ヘル「いーんじゃないの〜?
ラワガスだったらちょっとは惜しいと思うけど、あんなハゲ死んだところで大した損害ないんだしぃ?」
ネルソンの死などどうでもいいと思っている純白の肌の白銀色の、如何にもお伽話に出てくる魔女が被りそうな帽子を被ったロングヘアーエルフの女が口を開く。
彼女の名前はヘル、『ディアボロス教団』最高幹部『ナイツ・オブ・ラウンズ』『第四席』にして、『ラウンズ』の紅一点である。
紅一点と言っても900年前、『第二席』の前任者が教団を離れてからの話である。
第二席「うむ。
『ディアボロスの左腕』を失ったが、雫に代わる新たな物の開発に成功した。
まだ試作段階だが、第八席、十一代目『スルト』に試し飲みさせて、上手くいった」
ヘルの軽薄な口調に、特に動じる事なく返事をし、さらに雫に代わる新たな物を開発したと言う『ディアボロス教団』ラウンズ『第二席』
ちなみにヘル以下の、今この場にいるラウンズが彼を『第二席』と呼ぶのは、彼より立場が上の『第一席』しか彼の名を呼ぶのを許していない故である。
十一代目スルト「…………」
『第二席』に視線を向けられて頷いているのは、『ディアボロス教団』ラウンズ『第八席』十一代目『スルト』
『ディアボロス教団』では、ラウンズの第八席に座る者は『スルト』の名を授けられる決まりである。
その分、通常の、例えばネルソンが研究で教団に貢献したり等の手柄ではその席に座る事は許されない。
『第四席』未満ではあるが、純粋な実力が強く、その実力で教団に貢献した、或いは『魔人ディアボロス』等の人外な力に相当適合した者のみがその席に着けると言われている。
しかし悲しいかな、この十数年間で、まさかの九代目と十代目がやられるという有り様。
単純な実力であれば、数年前に『第五席』についたフェンリルをも僅かに凌ぐと言われた、先代と先々代がやられてしまったのだ。
シャドウガーデンの盟主とその相棒であるシャドウとウルティオの首を取ろうとした所を七陰ともう一人によって先代はやられ、先々代はある子供を攫おうと、部下達に指示したが逆に返り討ちにされて自身が出向くも、死亡したとの事である。
しかしこの十一代目『スルト』は、『第二席』がディアボロスの雫に代わる新たな物を開発にそれを口にした事で先代の『スルト』達を凌駕する力を得ていた。
ただし、あくまでも力を得ただけ、技術面に関しては本人次第である。
ヘルは興味深そうにスルトを見る。
ヘル「へぇ……確かに魔力も強くなってるね。
それならぁ〜?すぐに十二代目が必要になる心配もないか」
ユーウェイン「ちなみに第二席様、その新しい雫は既に人数分……?」
『第二席』に新しい雫がいくつ作られているか尋ねているのは『ディアボロス教団』ラウンズ『第七席』ユーウェイン。
派閥の質と数だけであれば、ラウンズ中1番と言われている。
ひとえにユーウェイン自らによって鍛えられた、彼の部下が多いのが影響しているだろう。
第二席「いや、まだ完成はしていない。
それ故に、先に飲ませたスルトを除いて、まずはヘル、ユーウェイン、マーオウ。
お前達3人の分を先に用意した」
ヘル「あれぇ〜?ここにいないフェンリル以下の奴等は兎も角、アタシがロキよりも先に飲んでもいーの?」
第二席「奴は後でいいと言って、今回は来ていない。
ヨルムンガンド、モードレッドには……まだ諸君ら程の教団への貢献が足りないので後回しだ。
フェンリルに関しては……言うまでもないな?」
ヘル「あ〜ね……数年前からアレの派閥の幹部や構成員が大幅にやられて、フレイヤの子孫の誘拐に失敗した挙げ句、あの国の第一王女の………アイリスだっけ?あれに『十三の夜剣』をやられたそうじゃないの。
そりゃそんだけ失態犯せばそうなるよね〜」
第二席「そうだ。
右腕の回収を急ぐとは言っているが……ミドガルに送った刺客も次々とやられている。
学園の司書長を努めていた幹部もやられたそうだ。
となると、支援の為の物資や構成員を派遣しても無駄に減らすのがオチだな」
ヘル「まっ、仮に無事派遣出来たとしても、フェンリルはあまり部下の扱いがなってないからね〜。
しっかし『十三の夜剣』を粛清とは、ミドガルも思い切ったねぇ〜……まさかあそこの王様、いや、その王女のアイリスだったっけ?どちらにしてもミドガルがそこまで……。
あと、あそこの禁書庫にいた、司書長ってのもやられたんじゃ、ちょっとマズイんじゃない?第二席様?」
第二席「まだ月丹を筆頭とした幹部が残っているそうだから、暫くは様子見、だな。
さて、話はここまでにして。
3人には『アラストルの雫』を受け取ってもらおう」
ユーウェイン「『アラストル』………それが、マーオウが開いた魔界の扉の先の、魔界の魔王なのですか?」
第二席「かの魔界に関してはまだ情報が不足しているが……実験していた魔人の口から『アラストル』という名が出た。
恐らくはそうだろうと思ってな」
マーオウ(愚かな………単なる魔王で収まるものか。
あれは間違いなく、数多の世界を支配出来るほどの力……。
やはり、私独自に調べるしかなさそうだ、かの魔界に行ってでも………)
ヘル「新しい魔界ね〜。
ねぇマーオウ。
アンタもっと扉を開けらんないの?」
マーオウ「出来なくはありませんが。
その場合、魔人確保の手間もかかるかと。
魔人確保は第一席様と第二席様の管轄ですので……」
ヘル「それなら〜第二席様。
アタシも魔人確保に入ってもいーい?
もっと魔人を捕獲しときゃ、ディアボロスなんかと違って、この新しい雫の供給も増やせるんでしょ?」
第二席「ヘル……悪いが、今この場に第一席様がいない以上、それは聞けない話だ。
あくまでも決定したのはあの方なのだから。
一応、第一席様には話は通しておくが、あまり期待はしない事だ」
ヘル「ちぇー、まっ、いっか」
第二席「では、今回の円卓会議は以上だ」
会議が終わった後、マーオウは自身の拠点に戻り始めていた。
その途中………。
マーオウ「………やはり、『教団』は異形の力を少しずつ啜る事しか考えてない………。
ネルソンがやられたにも関わらず、だ。
やはり、私の計画を急がなければ。
起動式の『魔界の扉』
6つの内5つ目を早く準備せねば、こうなるとマージンがやられたのが少し響くな………」
マーオウは嘗てシャドウガーデンにやられた自身の1番の部下の事を思い出していた。
というのも、彼の計画には、この世界の6ヶ所にそれぞれ『魔界の扉』を瞬時に出現させ、同時に開門させる為の装置を作っていた。
彼が開発したアーティファクトの鍵も、その1つである。
ところがミドガルにてゼノンがアレクシアを誘拐した頃とほぼ同じ時期、シャドウガーデンの『七陰』の1人であるゼータと、謎の小人によって、彼の1番の部下であるマージンがやられ、アーティファクトの鍵が強奪されてしまった。
※幕間・ゼータと最強の小人を参照
これにより、新たに『魔界の扉』を瞬時に出現させ開門させる為の装置の作り直しにも時間をかけてしまった。
既に4箇所を設置済みだが、1箇所分作るのにも相当な時間を要する。
そしてマージンが持っていた分がようやく完成し、あとは設置場所をどうするか、という所だ。
マージンがやられた場所に、またそのまま設置しようとすると、またシャドウガーデンから襲撃される可能性がある。
滅ぼされた後とはいえ、可能性がゼロではないのは事実なのだから。
かの場所がベストポジションだったが、ここで設置場所を修正しなければならなくなった。
「さて……設置場所をどうしたものか………。
古城の跡地、リンドブルムの聖域跡地、どちらも危険だ……。
……いや、待て、あくまでも私個人で動けばいいだけの話。
……一先ず、双方の場所を調査すべきか。
ダメならまた別の場所を考えるしかないが………ベストポジションは大事だからな、さて………」
マーオウは教団本部を出て、飛行を開始する。
目指すはまず、シャドウガーデンのゼータによってやられた古城跡地。
「無駄足になると思いきや、思わぬ発見があるならそれに賭ける。
野望を達成する為には、これも大事……『世界魔界化計画』世界を魔界にするには、多少のリスクも必要、だな」
マーオウ・スーキ
ディアボロス教団ラウンズ第十席にして、この回の主人公及び敵オリキャラ
『悪魔憑き』を発症した自身の母親を手土産にして『教団』に入ったというイカれた経歴を持つ。
魔力量だけであればレベリオ/ウルティオに匹敵する程ではあるものの、彼と違って『黒の魔力』は持っていない。
世界各地に魔界の門を開く装置を6ヶ所設置して扉を一斉に開け、世界を魔界に変える『世界魔界化計画』というキチガイな計画を考えている。
その目的としては、扉を開けばこの世界に『黒の魔力』が多数出るという目算であり、実際に陰実世界の魔力が別の世界から来ていた、という事を知っての上である。
そしてリンドブルムですれ違ったレベリオと同じ『黒の魔力』を得ようとしている。
ヘル
※作者オリジナル設定
ディアボロス教団ラウンズ第四席
900年前、ラウンズ『第二席』の前任者が教団を去ってからは、ラウンズ唯一の女性、つまりはラウンズの紅一点となった。
割と軽薄な口調で喋り、ちょっとでも自分より立場が下の者に対しては相当見下している人物。
現『第二席』に対してすら軽薄な口調だが、これでも彼女なりには敬意を払っているつもりの模様。
性格面はオーバーロードに登場するクレマンティーヌとほぼ一緒くらいか。
ヘル「アタシの戦闘スタイルぅ〜?教えるわけねーだろ?一応、教団の最高幹部だしぃ〜?」