これは聖域の一件から数日経ったある日の事………。
ウルティオ「うーい、邪魔するぜぇー」
シェリー「あ、ウルティオ君!おはようございます!」
イータ「Zzz………」
ウルティオ「おはようシェリー」
シェリー「えっと……イータさんに用事ですか?」
ウルティオ「いや、今回はシェリーだけに用があるんだ」
シェリー「えっ?わ、私に……?」
シェリーが自分に用があると言われると、少しもじもじしだした。
うーん、シェリーよ、残念だが君の想像通り、とは少し違うんだよな。
一応君もシャドウガーデンに入ったのだから、少しは自分で戦えるようにはしておかないといけない。
なんせ魔力という、常識なんて簡単に外れるようなものがある世界で生きてるんだ、何が起こるかわからん以上、少しでも、自分の身は自分で守れるようにはしてもらわないと。
ウルティオ「そうだ。
というわけでさっさと行くぞ。
研究ばかりではなく、時には外に出てこそ、何か閃く時はあるからな」
シェリー「は、ははは、はい!
今すぐ支度してきますっ!」
ウルティオ「スライムスーツで来いよー。
一応、スライム扱えるようにはなってるんだよな?」
シェリー「も、勿論です!」
俺の問いに応えたシェリーが、白衣姿からスライムスーツを纏う。
※画像はイメージです。
どうやら、研究の過程でイータからスライムの扱いを少しは学んだようだ。
しかし……シェリーって、着痩せするタイプなんだな。
意外とOPIが……大きい。
※おい変態オリ主
っと、まじまじと見てたら気づかれるからな、ちゃちゃっと行くとしよう。
ウルティオ「よし、行こうか」
シェリー「はいっ!」
こうして俺はシェリーを連れて、アレクサンドリアの外へと出ることにした。
イータには……まあ、後で俺から言っときゃいいか。
そうしてシェリーを連れた俺が向かったのは、アレクサンドリアから少し南にある森。
この辺りの魔獣なら大して強くはないので、戦い慣れしてないシェリーにも丁度いい。
ウルティオ「さてと……」
シェリー「えっと……ウルティオ、君……?
ここは……?」
ウルティオ「ちょっとした魔獣が出る森だな。
今からシェリーには、魔獣と戦ってもらう」
シェリー「え、えぇえ!?
わ、私が……戦う!?」
ウルティオ「うむ、いざというときの為に、自分を守れる術は身に付けておいて損はないからな。
魔力がある世界、何が起きてもおかしくはない。
もしかしたら、後々、シェリー1人で一時期戦わないといけない日が来るかもしれない。
その時の為に、少しでも戦い慣れておくのだ」
シェリー「えと、えと…でも、私、戦った事、なくて……」
ウルティオ「そりゃ、俺も最初の時はそうだったからな……。
まだ相手が人じゃないだけ今はマシだと思っておいたほうがいいぜ?
大丈夫だ、この辺りの魔獣は大して強くない、何かあれば俺が守るさ。
というわけで……スライムでも何でもいいので、まずは相手に攻撃を当てるところから始めようか」
シェリー「は、はい!」
戦う決意が少し固まったシェリーは、取り敢えず近くにいるネズミ型の魔獣に視線を向ける。
そして彼女はスライムを針状にして、ネズミ型の魔獣に向けて発射する。
………が、ネズミ型の魔獣が避けるまでもなく、シェリーが発射したスライムの針は通り過ぎてしまった。
何かが飛んできたのに気付いた魔獣は警戒する。
ウルティオ「ありゃりゃ、当たらなかった」
シェリー「も、もう一度……!えぇい!」
シェリーがもう一度、スライムの針を出して、ネズミ型の魔獣目掛けて発射。
しかしまた外れてしまい、魔獣の方もこちらに気づいてしまった。
こちらに向かって走ってくる。
「わ、わわわっ!?こっちに来ますっ!」
ウルティオ「気づかれたんじゃしょうがないな……。
『ブラック・フレイム』」
俺は魔力を練って、掌に出した黒い炎をネズミ型の魔獣に振るう。
黒い炎が当たった魔獣は悲鳴を上げ、灰燼と帰した。
シェリー「す、凄いです……」
ウルティオ「……取り敢えず、まずは攻撃を当てないと何も始まらないな……」
(研究ばかりじゃなくて、戦闘も学ばせるべきだったか。
とはいえ、シェリーの近接戦闘の熟練度を伸ばすのに時間かかりそうだし……魔力の扱いを覚えさせようにも、まずは攻撃を当てれるようになってから、だし……アレを使わせてみるか)
「シェリー、これを使え」
シェリー「へ?」
俺は懐から、銃型のアーティファクトを取り出した。
これは嘗て、まだ俺がシドに会う3年程前、何処ぞの盗賊から奪った銃型アーティファクトを、俺がほんの少し改良したシロモノだ。
名前は適当に『ジャッジメント』とつけている、これには相応しくないが、名前からってのは意外と重要だったりするからな。
使用者の魔力を銃の弾にして、魔力の弾丸を撃つことが出来るシロモノだ。
反動とかそんなもんはないが、あんまり使いすぎると、使用者の魔力量にもよるが、魔力だけでなく使用者の体力も持っていくので、使いすぎると最悪死ぬシロモノだ。
まあ使い過ぎ、ダメ絶対!を考えてるなら問題はない。
今の俺には必要のないものだが、攻撃を当てるためだけに使うならいいんじゃないかな。
「こ、これ……銃、ですか?」
ウルティオ「そうだ。
俺が独自にほんのちょっと改造し、使っていた銃型アーティファクト『ジャッジメント』
攻撃を当てるだけだったら、コイツを使う方が手っ取り早い。
というわけで、次はソレで、攻撃を当てるところからシェリーにはやってもらう」
シェリー「で、でも……撃った時の反動とか、大丈夫でしょうか?」
ウルティオ「ああ、そんなもんないから安心してくれ。
ただし、それは使用者の魔力を弾丸にして使うもの、つまり
シェリーがそれを使い過ぎると、シェリーの魔力がどんどん無くなっていく、という点には注意だ。
立てなくなったら身体の危険信号が来た、と思っておいた方がいい」
シェリー「は、はい……!」
こうして、まずはシェリーが、魔獣に攻撃を当てる訓練から、俺は始める事にしたのであった。
そして攻撃を当てる訓練をする事1時間。
限界が来たのか、シェリーが座り込んでしまった。
シェリー「さ、流石に……もう、立てないです……」
ウルティオ(そこそこ当てられるようにはなったか……)
「よし、ここらで休憩しようか。
と、その前に………」
シェリー「え?んんっ……!?///」
俺はシェリーにキスをした。
そして彼女の舌を自分の舌で絡めていく。
そしてここで、魔力がかなり枯渇したシェリーに、俺の魔力を供給するのだ。
え?魔力供給するならキスする必要ないだろって?
せっかく、かのシェリー・バーネットとキス出来るチャンスを逃すわけ無いでしょ!
彼女に魔力を供給しつつ、彼女の唇と舌を堪能しなければ……。
大丈夫大丈夫、誰にでもやってるわけじゃないから、七陰の中でもアルファとゼータしかしてないよ。
ちなみにデルタにやらないのは、彼女が気持ちよさを覚えてしまって、積極的にねだられるのを事前に防ぐ為である。
まあデルタにやって嬉しいといえば嬉しいのだが、彼女の性格を考えるなら、もしヤってしまったらその後、俺を見つけた途端すぐに行為をねだるだろう。
それによって発生するトラブルは避けたい。
さて閑話を挟んだが、俺はシェリーとのキスを堪能していく。
ウルティオ「んちゅ……レロ……レロ……」
シェリー「んんっ……ちゅぐぅ……んん、んぷ……ちゅ、ちゅぅ……!んふ……///」
(ふぁぁあ……!?わ、わ、私……レベリオ君と……き、キス、しちゃってる……!?)
ウルティオ「ぷはぁ……これくらいでいいかな。
さて、リンドブルム辺りでお昼でも……」
シェリー「はぁ…♡はぁ…♡レベリオ君からの……キス……///」
ウルティオ「おーい、シェリー?」
(……アカン、上の空になってる。
仕方ない、ここで一息付くのもアリか……)
何故か顔を赤らめて上の空っぽくなったシェリーを見た俺は、その場で一息つくことにした。
そして少し休憩後、リンドブルムにて昼食を終えた俺とシェリー。
再び、俺は彼女に、攻撃を当てる訓練をさせる事にした。
この訓練を完璧にこなした後は『ジャッジメント』は返してもらう事にする。
使い過ぎに注意すればいいが、所詮はデメリット付きのアーティファクトだからな、これ任せというわけにもいかない。
あくまでも攻撃を完璧に当てられるようにする為の道具として、貸しただけ、ハッキリ言って実戦でこんなもんは使うべきじゃない。
そして、再び訓練して、もう何発目になるかわからないが、シェリーが『ジャッジメント』の引き金を引く。
『ジャッジメント』から放たれた魔力の弾丸が魔獣に命中し、魔獣は息絶える。
シェリー「はぁ……はぁ……」
ウルティオ「大分慣れてきたみたいだな」
(昼食後から1時間半訓練……息切れこそしてるがシェリーはまだ立っている。
供給した分だけじゃない、基礎魔力量が少し上がったか……?)
シェリー「はい……。
あの……ウルティオ、君……///」
ウルティオ「ん?どうした?シェリー?」
シェリー「えっと……その……///」
シェリーが顔を赤くしながら、もじもじしている。
なんだろう、何かあったのだろうか。
ウルティオ「?」
シェリー「そ、その……ウルティオ、君に、き、キス、しても、いいですかっ!?///」
ウルティオ「え?」
なんとシェリーが俺にキスしてもいいかと聞いてきた。
魔力が欲しいのだろうか。
まあ、別に魔力なんていくらでも増やせるから別にいいのだが。
「それは、シェリーから、キスする、ということかな?」
シェリー「〜〜〜〜〜〜〜!!!///」
シェリーがもうめっちゃ顔を赤くしてる。
どうやら図星のようだ。
ウルティオ「ん、いいよ、来て」
シェリー「で、では……///
………んっ……///」
ウルティオ「んむっ……」
(まさかシェリーの方からキスしてくるとは……ちょっと想定外だったな)
こちらからキスしたのを習って、シェリーの舌が俺の舌を絡めてくる。
女の子からのキスって割と久しぶりだな、大体ヤる時は俺からって事が多いからね。
そういえば、まだシェリーとヤッてない。
とはいえ彼女の性格を考えると、あんまりガツガツするわけにもいかないのでもう少し様子を見よう。
そんな事を考えながら俺は数分程、シェリーとのキスを堪能した。
彼女に魔力を与えながら。
そして改めてシェリーの表情を見てみると、もはや発情したメスの顔そのものである。
シェリー「はぁ…♡はぁ…♡」
ウルティオ(ヤバい、今すぐにでも押し倒してヤりたい。
……いや、もちつけ、流石にシェリーにとって初体験が野外プレイはあまりにも恥ずかし過ぎるだろ……やめておこう)
「………んん!シェリー、そろそろ次の訓練に移ってもいいだろうか?」
シェリー「は、はい……///」
ウルティオ「キスの先をやりたいなら後にしよう。
流石に外だしな」
シェリー「ふぇえ!?キ、キスの、さ、先…!?」
ウルティオ「こらこら、何を想像してるんだ」
シェリー「だ、だって、キスの先と言ったら……///」
ウルティオ「抱き締めるとかあるでしょ?
何を想像してたんだ?」
シェリー「あっ……!///」
シェリーがキスの先を想像し、俺が抱き締めると答えるとさらに彼女は顔を赤くする。
う〜ん、何を想像していたのかなぁ?凄く気になるなぁ〜?
ウルティオ「何を、想像してたのかなぁ〜?シェリ〜?」
シェリー「……う」
ウルティオ「ん?」
シェリー「う、ウルティオ君は意地悪ですっ!
わ、私の気持ちを、知ってて……」
ウルティオ「あはは、シェリーが可愛いから、ついな」
シェリー「っ!?///
か、可愛いだなんて……本当にずるいです……」
ウルティオ「まあ、そういった話は後にしようか。
さっ、攻撃を当てる訓練、再開だぜ」
取り敢えずシェリーの、攻撃を当てる訓練を再開する事にした。
そして数日後。
攻撃を当てる訓練は完璧になったので、今度は魔力を扱った訓練をさせる事にした。
それから魔力を扱った訓練をさせて、3日経ったある日。
シェリー「えぇい!」
39番「ふっ!甘いですよっ!」
シェリー「ひひゃあ!?」
俺はシェリーに、39番と模擬戦をさせていた。
ただ魔力を扱う訓練をすればいいと言うものではない。
ある程度の実力を持った相手と訓練させて、そこから何か閃きを得る、これも重要だ。
聞けば39番は、俺の知らぬ所で勝手に作られていた『ウルティオ派閥』のリーダーらしい。
その為か、戦闘スタイルも俺と似たように、スライムや魔力を扱った技を主体としたものだ。
彼女と戦えば、シェリーも何か閃く、と思っていたのだが………。
39番「悲しいお話ですが、殆ど動かないようではただの的ですよ、シェリー様!」
シェリー「ま、まだです!まだやれます!」
どうにも39番がめっちゃ攻めてきて、シェリーはその対応に必死、という感じだ。
シェリーは立ち上がるが、39番のスライムが容赦なく攻めてくる。
一見、39番が一方的に攻めているが、39番も決定打を与えられていない。
というのも、イータからスライムや魔力の扱いを少しは聞いて学んだのか、シェリーは39番のスライムや魔力を扱った攻撃に対して、魔力で干渉してある程度妨害し、39番の攻撃から決定打になる程の攻撃をなんとかやり過ごしている。
ただシェリーもあまり上手く攻めれてない。
なんとか攻撃のダメージは最小限にはしているが、シェリーから攻めても、攻撃が防がれたり避けられたりで通らない。
つまり、シェリーはジワジワと削られていってるのだ。
こればっかりは戦闘経験値ほぼ0と、戦闘経験値約……2年か、割と差があるから致し方ない。
一見すると模擬戦とはいえ、番号構成員が相手とはいえ、初回の対人戦でここまで粘るだけ御の字と思うかもしれないが、残念ながらまだ39番は接近戦を仕掛けておらず、本気も出していない。
そりゃ、いきなり接近戦と本気は無理があるだろうから、取り敢えず最初は程よく、割とやるようなら接近戦か本気、どちらか解禁してもいいという風に言ったからな。
って、あら、39番がスライムソード持って接近してきた。
流石に痺れを切らしたか……さて、シェリー、どうする?
39番「とった!」
シェリー「わわわっ!?えっと……こう!」
39番「くぅっ!?」
39番がスライムソードを横薙ぎにした途端、シェリーがしゃがむ。
するとほぼ同時、シェリーが39番のスライムソードの制御を奪って、39番の下半身を、制御を奪ったスライムでぐるぐる巻きにした。
これはチャンス、と思いきや……。
シェリー「い、今のうちにっ……!」
39番「はっ!」
シェリー「へ?いだっ!?」
ところがぎっちょん、下半身だけぐるぐる巻きになったら戦えなくなる程、39番は甘くない。
シェリーが魔力を使って何らかの攻撃をしようとした途端、39番が既に展開していた『スライムインコム』から発射されたスライム弾が彼女のおでこに命中。
シェリーは倒れて気絶してしまった。
脳震盪だろう、が、これが模擬戦で良かったぞ……?
もし実戦だったら頭を貫通して死ぬだろう。
やはり対人模擬戦……それも、番号構成員とはいえ、ガーデンでも古参の39番との相手は早かったか……?
ウルティオ「ありゃりゃ、こりゃもう模擬戦は無理だな」
39番「ふぅ……流石はイータ様の助手、といったところですか。
少し手こずらされました……」
ウルティオ「ここまでだな。
さて、39番、どうだった?シェリーと模擬戦した感想は」
39番「スライムや魔力の制御、そしてこちらのその制御の強奪は見事なものですが……。
やはり、対人戦での経験がない故か、まだまだ甘いところは沢山ありますね。
特に、ただ遠距離から攻撃を仕掛けるだけというのは致命的かと思われます」
ウルティオ「まあ、そりゃあ学園襲撃まで、戦いとは縁遠い生活してきたから、いきなり全部上手く対応、てのは無理だわなぁ」
39番「しかしながら、ウルティオ様は、シェリー様を少しでも戦えるようにしたいのですよね?」
ウルティオ「まあな。
だからまずは攻撃を当てる訓練から始めて、次に魔力の扱い。
そこから39番に模擬戦、というところなんだが……模擬戦は少し早かったかねぇ?」
39番「いえ、模擬戦というのはいい判断だと思います。
相手が接近戦を仕掛けてきた時の対応も、例え接近戦が出来なくても知っておく必要はありますので」
ウルティオ「そうか。
なら、後は魔力の制御を中心に訓練させつつ、たまに模擬戦、といったところか……」
39番「ですね。
ウルティオ様、私でよければいつでも協力致します!
『ウルティオ派閥』のリーダーとして!」
ウルティオ「う、うむ……」
(ウルティオ派閥なんて作られても困るんだけどなぁ)
「と、取り敢えず俺はシェリーを休ませる事にするか、いつまでもそのまま、という訳にはいかないからな」
俺はシェリーをお姫様抱っこして、ひとまずアレクサンドリアの一室へと向かった。
魔力の制御訓練、片手で数える程度の模擬戦をシェリーにさせて、さらに数日経った日の夜……。
俺はまた、シェリーを連れてある場所へと向かった。
ウルティオ「さぁて、幾度か訓練もこなしてきた事だし。
そろそろデカい魔獣を討伐してみようか」
シェリー「は、はいっ!」
シェリーがめっちゃ緊張しとる。
まあ今回はシェリー1人でデカい魔獣を倒す事になるのだから、無理もないか。
危なくなったら俺が助けに入ると言っても、緊張は解けないだろう。
だが、何度も頭の中に出ては来るが、シェリーには少しでも、自分の身を守れるくらいの力は身に付けておいて貰わないと。
いざという時、その力がないと最悪の事態になりかねないからだ。
さて、そんなわけで、今回の標的であるでっかいリザード型の魔獣が、こちらに近づいてくる。
これをシェリーが、1人で倒すのだ、ヤバそうになったら俺が助太刀するが、出来ればここは、彼女1人で倒して貰いたい。
この十数日間でシェリーも魔力とスライムの扱いは上昇した、まあ、それに特化してるから近接戦闘はてんでダメなのは変わらない。
だって、ガンマ程じゃないけどシェリーにそっちのセンスはないから、接近戦での攻めを教えるとなると物凄く時間がかかる。
というわけで彼女にはスライムも扱える魔法使いビルドにして、これまで鍛えて、なるべく目の前のリザード型の魔獣を1人で倒せるくらいに強くなってもらう。
今回はその仕上げだ、あとは訓練の成果を活かせるかどうかシェリー次第だな。
デスリザード「グォオオオオオ!!!」
ウルティオ「あっちも準備は出来たな。
よし!シェリー!行け!」
シェリー「はいっ!」
そして戦闘が始まる。
シェリーはまずリザード型の魔獣から距離を取って、自身の周囲に複数の『スライムインコム』を展開する。
どうやら彼女には魔力制御のセンスはそこそこはあったから、魔力制御の訓練をある程度させた後『スライムインコム』の訓練をさせてみたら、まだ4つしか展開出来ないようだが2時間程度で使いこなせたようだ。
そしてシェリーは展開した『スライムインコム』でリザード型の魔獣に牽制を仕掛ける。
魔獣の方も発射されたスライム弾を腕を振るって弾き落とす。
シェリー(スライム弾は牽制……本命は……)
シェリーは『スライムインコム』からスライム弾を撃ち続ける、彼女の魔力が強くなっていくのがわかる。
ウルティオ(成る程、『スライムインコム』のスライム弾を牽制に使って、本命に魔力を使った技を叩くという感じか。
だがはたして……そう上手く行くかな?)
デスリザード「ハァァァァァア……!!!」
シェリー「っ!」
(これは……睡眠効果の……!)
リザード型の魔獣がブレスを吐くと、シェリーはさらに距離を取る。
どうやら、魔獣の情報も集めていたみたいだ。
研究の過程で集めていたのだろうか。
どちらにしても、事前に知っているのだとしたら……この戦い、見えちゃったな。
あとは必殺の攻撃に踏み出せば、勝てる。
シェリーは後退しつつも、まだ魔力を練り込んでいるようだ、彼女の魔力密度が徐々に上がっていってるのがわかる。
だがなんだろう、見た目的に『ビッグバン・スフィア・ヴィレ』に似てるんだが、あれは『超神速』使わないと使えない筈。
いや、威力は程遠くても類似した技は使えるのか、そう言えばルスランにやった最後の一撃見てたもんなぁ。
(名前……名前……まだレベリオ君には程遠いから……)
「えっと……『プチ・ビッグバン』!」
ウルティオ(いやいやいや、技名呼ぶには早いって!?
しかも絶対試してないだろヴォ゛オ゛イ゛!!)
シェリー「ひゃあぁぁぁぁぁあ!?」
ウルティオ(ああもう!いわんこっちゃないっ!)
「『防御結界』!」
ツッコミどころ満載だが、シェリーが俺の『ビッグバン・スフィア・ヴィレ』をほんの少し真似た技である『プチ・ビッグバン』を放ち、それがリザード型の魔獣に命中。
ところがシェリーは試していなかったのか、『プチ・ビッグバン』の球体が凄い勢いで爆発。
巻き込まれそうになった所を急いで俺はシェリーの前に立ち『防御結界』を張って彼女を守り通した……のだが、『防御結界』が割れかけていた。
マジかよ、とっさとはいえ、二重以上の強化をしてないとはいえ、俺の『防御結界』壊しかける程ってやべーな。
魔獣の身体も、ほぼ木っ端微塵じゃねーかよ。
「……なぁ、シェリーよ」
シェリー「は、はい……」
ウルティオ「お前、これ試し撃ちした事ないだろ?」
シェリー「は、はい……」
ウルティオ「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。
……次からはもっと遠距離で撃てよ……そうしないと自爆してるも当然だからな」
シェリー「す、すみません……」
取り敢えず無事、シェリーの初の大魔獣戦は幕を閉じた。
やれやれ、俺は本当に甘いもんだなぁ。
後でシェリーを部屋に連れて、OHANASHIしようか。
その後は………ニヤリ
ウルティオ
なんだかんだで女に甘いこのシリーズのオリ主
シャドウガーデンに連れて来て加入させたシェリーを、彼女自身の力で少しは自衛出来るくらいには強くするべく、彼女に戦闘訓練を施した。
攻撃を当てる訓練や魔力の扱いの訓練、そして39番との模擬戦をさせ、最後にリザード型の大きめの魔獣(カゲマスでいうデスリザード)をシェリー1人に戦わせたりした。
その時彼女が放った自身の『ビッグバン・スフィア・ヴィレ』を参考にした『プチ・ビッグバン』の、籠められた魔力の質量を感知して彼女がそれを放った直後、とっさに、彼女の前に出て『防御結界』を張った。
とっさに出したとは言え自身の『防御結界』を割りかける程の威力を出したシェリーに内心驚いたが、今後は至近距離では撃たせないように彼女を咎めた。
ちなみに魔力譲渡の際にシェリーに濃厚なキスをしたり、後に彼女とヤったりと、相変わらず異性に対しての欲望には正直である。
シェリー・バーネット
レベリオ/ウルティオによって闇落ち回避した、シャドウガーデン『七陰第七席』イータの“助手”
※ガーデン内のポジションとしては『七陰』と、ラムダを筆頭とした『名つきのナンバーズ』の中間の位置。
彼女が『悪魔憑き』を発症していないのと、ひとえにイータ並の研究の頭脳がある故に『番号構成員』になる事なくこのポジションに収まった。
レベリオから戦闘訓練の指導を受け、まずは攻撃を当てる訓練としてスライムを使って魔獣に攻撃するも、当たらなかった為に彼から銃型アーティファクト『ジャッジメント』を渡され、それで訓練する事になる。
そこから数日後、攻撃を当てる訓練を粗方こなせた後は魔力の扱いをレベリオ/ウルティオから学んで魔力制御の訓練をしたり、ウルティオ派閥リーダーの39番と模擬戦したりと、徐々に成長していく。
そこからさらに数日後、彼からリザード型の魔獣(デスリザード)を単独討伐するように言われた彼女は、『スライムインコム』で牽制しつつ魔力を籠め、嘗て彼女が見たレベリオ/ウルティオの『ビッグバン・スフィア・ヴィレ』を参考に『プチ・ビッグバン』を放つ。
が、割と近い距離で放ってしまった為巻き込まれそうになった所を彼に守られた後、怒られた。
と、このように研究だけでなく、魔力制御の才もあったのか、魔力制限力は大きく上昇。
ただし近接戦闘の訓練は39番との模擬戦くらいしかしてないので、接近戦の経験値は全然上がらず。
※ガンマに近いレベルで接近戦のセンスがなかった為に近接戦闘の訓練をさせようとすると時間がかかる故である。
ちなみに、訓練の過程で、シェリーの方からレベリオ/ウルティオにキスしたりと、積極性は上昇している。
39番
このシリーズの、エルフのシャドウガーデン番号構成員オリキャラ
ウルティオの知らぬ所で、独自にシャドウガーデン内で『ウルティオ派閥』を作った、ウルティオ派閥のリーダー。
『ウルティオ派閥』のリーダーとして、元々黒髪だったが彼に習って髪を黒紫色に染めている。
ウルティオの役に立つべく、常に研鑽を重ねている。
この回では彼に頼まれて、シェリーと模擬戦する事になった。
『名つきのナンバーズ』ではないが、古参なだけあって一応559番(ウィクトーリア)よりは強く、『名つきのナンバーズ』では恐らく最強であるラムダと同じくらいの実力は持っているらしい。
何故彼女に名前が与えられなかったのかは不明。