転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

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これは日常というより、ネルソンの回想かつ、ネルソンが知っている黒の魔力についてですね。

パトブルペルさん、☆10評価有難うございます!


彼女が知る黒の魔力について

 

 

 

 

 

 

レベリオ「さてと、じゃあネルソンから調べた『黒の魔力』について聞かせてもらおうかな、アウロラ」

 

 

 

俺はある日、アウロラと会っていた。

 

理由は勿論、彼女に尋問を任せていたハゲソンが知っている『黒の魔力』についてである。

 

アウロラの様子からして、どうやら彼女よりもハゲソンの方が『黒の魔力』について知っていそうだった。

 

 

 

アウロラ「ええ、じゃあ早速教えるわね。

と言っても、口で説明するよりこうした方がいいと思うわ」

 

レベリオ「?

……へっ!?」

 

 

 

なんとアウロラが、自身のおでこを俺のおでこにゆっくりとくっつけたのだ。

 

Ti☆Ka☆Iって!?なんでおでこくっつけ!?

 

いや、待てよ、でもなんかこれ覚えがあるような………。

 

 

 

「………なあ、アウロラ。

まさか、これって……」

 

アウロラ「そうよ。

貴方の前世にあった子供向けアニメの……パー◯ン、だったかしら。

あれの『記憶のロード』ね。

こうすれば貴方の顔を近くで見れるし手っ取り早いわ」

 

レベリオ

「今度は子供向けアニメかいっっっっっ!?」

 

アウロラ「本体とコピーのロボットのおでこをくっつけて記憶を共有出来る、なかなかいいものね。

ちなみに安心して、あの男には別のやり方で記憶を搾り取ったから。

これでお互いの事がもっと判るようになるわね。

今度、これからの貴方の記憶と私の記憶を共有してみたいわ」

 

レベリオ「そ、それはまたの機会にしてくれ。

取り敢えず『黒の魔力』についての情報から先に頼む」

 

アウロラ「つれないのね。

……じゃあ、早速共有していくわね」

 

 

 

こうして俺は、アウロラの、ネルソンから搾取した記憶を見ていく事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

―――で、これはどれくらい前の記憶なんだ?アウロラ?

 

―――そうね……あの男の前任者の……ラワガス、だったかしら、ラワガスが教団を抜けて、あの男がラウンズ第十一席になってそこまで経ってない頃ね。

 

 

 

ネルソン『全く……あやつらめ、ラウンズになってから早速こき使いおって……』

 

???『あらあら、一人愚痴かしら。

ラウンズになっても相変わらずよねぇ』

 

 

 

―――……!?誰だありゃ……アウロラに似てないか?

 

―――あの男の記憶が正しければ……当時『ディアボロス教団』の第二席、だった女ね。

 

―――……だった?

 

―――まあ、これからを見ていけば判るわ。

 

 

 

ネルソン『こ、これはこれは!カーミラ様!』

 

カーミラ『そんなに畏まらなくていいわよ、ネルソンちゃん。

同じラウンズなんだから』

 

ネルソン『い、いや……しかし、カーミラ様と私では立場が大きく違いますし……』

 

カーミラ『そんなに硬くしなくても、少しくらいなら、くだけてもいいのよ?』

 

ネルソン『……では、お言葉に甘えて……』

 

 

 

―――随分フレンドリーだな。

 

―――他のラウンズに対しても同じ感じだったわ。

 

―――特に、ラウンズになる前からあの男は彼女に可愛がられたみたいだから。

 

―――ふーん、だからまだハゲてなかったのか。

 

―――随分、あの男をハゲにしたいのね。

 

 

 

カーミラ『最近どう?ラワガスの残した研究は上手くいってるかしら?』

 

ネルソン『なんとか、引き継いでやってる感じですな。

しかし……雫をこれ以上作るのはとても……』

 

カーミラ『やっぱりネルソンでもダメか………』

 

ネルソン『申し訳ございませぬ、いざ1年以内に13個以上に量産しようとなると、上手くいかず……』

 

カーミラ『もう少し、あの子が魔力を制御出来ていれば、いけたかもしれないのだけどね……』

 

ネルソン『それはそれで、捕らえるのに苦労するのでは……?』

 

カーミラ『あら、あれでも私の子孫だもの。

それくらい歯応えがないと面白くないでしょ?

どうせならオリヴィエやフレイヤ、リリやその他の戦士たちじゃなくて、私が直接戦って捕まえたかったわ』

 

 

 

―――………なぁ、カーミラの言ってる『あの子』って……。

 

―――囚われていた私の事ね。

 

―――!?じゃあ……アウロラはあのカーミラって女の、子孫!?

 

―――彼女の話が真実なら、そういう事ね。

 

―――ちなみに、彼女はここからさらに1000年以上前から生きているらしいわよ。

 

―――推定2000年か……その当時はまだ、ディアボロスという存在は出てこなかった筈、雫なしでどうやって命を延ばしていたんだろうか。

(いや、魔力を上手く使って伸ばしたのか、となると……)

 

―――今はそれよりも、このままあの男の記憶を見ていきましょ。

 

 

 

ネルソン『全く、カーミラ様と第一席様の強さには恐れ入りますわい』

 

カーミラ『英雄達もみーんな実験台にされて、最近退屈なのよね。

アルトリウス以外に強い相手いればいいのだけど』

 

ネルソン『いたらいたらで、他のラウンズ達が混乱するでしょうな』

 

カーミラ『大丈夫よ、真っ先に私が出ればいいもの。

そうしたらロキ達に手間がかかる事はないでしょ?』

 

 

 

―――おいおい、アウロラの先祖は随分戦闘狂だな。

下手したら、シド並じゃねーか?

 

―――私とは関係ないわよ、子孫とは言っても別に直接血が繋がってるわけじゃないから。

なんなら彼女が戦う所も、あの男の記憶に1度だけあったけど、見てみる?

 

―――………シドだったら喜んで見そうだが、俺はあんまり興味ないかな。

参考にはなれど、もう戦う事は叶わないし。

 

―――じゃあ続きを見ていきましょ。

 

 

 

ネルソン『しかし、カーミラ様はラウンズの第二席。

そうほいほいと前線に出ては……』

 

カーミラ『さっきも言ったでしょ?最近退屈だって。

私、強い人と戦うのが好きなのよ。

教団に入ったのだって、それが目的に過ぎないのだから。

ネルソンちゃんがもっと強ければ、少しは退屈しなくて済むのに、ねぇ…?』

 

ネルソン『も、申し訳ありませぬ……。

何しろ、教団に入ってからずっと研究づくしだったものでして……。』

 

カーミラ『貴方ももうラウンズなんだから、研究だけってわけにはいかないのよ?

あまり鍛える事を怠っていたら……すぐにラウンズの席から外されちゃうかもね。

そうなったら私も庇いようがないから』

 

ネルソン『そ、そう、ですな………』

 

 

 

―――そして、それから900年後、シャドウガーデンが現れて、俺によって聖域を消され、最後はアウロラにアンデッドにされて情報を吐かされ死ぬ……。

 

―――こうして見ると、ハゲソンのヤツ、よくここから900年もラウンズやってたものだな。

 

―――そろそろ次に行きましょう。

 

 

 

そして俺とアウロラは、次のネルソンの記憶を見ていった。

 

それはさらに数年後の出来事……。

 

ネルソンが扉の先へ向かって走っている光景を見る。

 

そして彼がその扉を開ける。

 

するとそこには、教団の幹部らしき者数人と、手合わせしているであろうカーミラがいた。

 

さらには、ラウンズの1人であるフェンリルまでいたのである。

 

 

 

ネルソン『か、カーミラ様、お待たせいたしました!』

 

カーミラ『あら、随分遅い到着ね、ネルソン。

待ちくたびれたわ』

 

フェンリル(当時ラウンズ第七席)

『全く……私まで待たせて随分と偉くなったものだな。

お陰でカーミラ様に散々やられた』

 

カーミラ『ほぼほぼ剣でしか戦わないフェンリルちゃんがいけないんじゃないの。

剣を極めるだけが『頂き』に行けるとは限らないんだから』

 

フェンリル『くっ……仰る通り……。

……ネルソン、カーミラ様の相手は、後はお前に任せる』

 

ネルソン『なっ……!?』

 

カーミラ(あらあら、私がネルソンを呼び出したのを狙って上手く逃げてったわね)

 

 

 

―――フェンリルがこうもボロボロとはな。

 

―――貴方の知っている前世のこの世界だと、彼(シド)の……確か、『空蝉の亜斗美吊苦』だったかしら、それでやられたという情報があったのだけれど。

 

―――ああ、俺の知る情報では、フェンリルの『空蝉』を主体とした剣技でも、シド……もとい、シャドウに傷1つつけられず、フェンリルはやられたとかなんとか……陰実の小説は読んでなくて、ネットでちょっと調べただけだからな。

 

―――もっと調べようとしたら、トラックに轢かれて死んだ……。

 

―――まあ、もっと早く陰実知って、ハマっていれば、もっと調べられたんだろうが……俺はやはり、遅すぎたんだな。

っと……それよりも続き続き。

 

 

 

カーミラ『さて、ネルソンちゃん、準備はいいかしら?』

 

ネルソン『ま、待ってくだされ!わ、私ではカーミラ様の相手などとても……!』

 

カーミラ『こーら、幹部達も頑張って私と手合わせしたんだから、ラウンズのネルソンちゃんが弱音を吐かないの。

ね?みんな?』

 

教団幹部達『』コクコク

 

 

 

一斉に首を、まるで壊れた機械のように縦に振る教団幹部達。

 

ネルソンは悟った、これは逃げるのは不可能だと。

 

 

 

カーミラ『さっ、いくわよ?』 

 

 

 

そしてなんと、カーミラは、レベリオと同じ『黒』の魔力を放出し、そして細剣を抜く。

 

彼女が放出した『黒の魔力』は彼女を囲う茨のような形になっていった。

 

 

 

―――おいおい、あれって。

 

―――貴方と同じ、黒い魔力ね。

 

―――…………。

(まさか……あの時黒い魔力の思念体が言ってたのは……いや、それよりも…)

さて、どんな扱い方を見せてくれるのか。

 

 

 

ネルソン『で、では行きますぞ!』

 

 

 

ネルソンも大剣を持って、カーミラに斬りかかる。

 

しかしそれは彼女の細剣で軽く受け止められてしまう。

 

カーミラはネルソンの大剣を受け止めた直後、滑らせていなし、彼の身体を次々刺していく。

 

そしてネルソンは、彼女の、無数の魔力の茨でふっとばされる。

 

 

 

『ぐほっ!?』

 

カーミラ『正面から行けばいいと言うものじゃないわよネルソンちゃん。

貴方、また研究づくしでこっちの鍛錬怠ったでしょ』

 

ネルソン『くぅ……お恥ずかしながら……』

 

カーミラ『その様子だと魔力の扱いも全然って感じね。

せっかくだから、見せてあげようかしら』

 

 

 

カーミラが自身を囲っていた『黒』の魔力の茨を、さらに長くして四方八方伸ばしていく。

 

そしてその黒い魔力の茨が、物凄い速度で変則的に向かい、ネルソンを囲い、収縮していく。

 

それはまるで、茨の牢の如し。

 

 

 

―――おいおい、まさか。

 

―――そのまさか、ね。

 

 

 

ネルソン『ギャアァァァァァァァァア!!!???』

 

カーミラ『そんなに大きく悲鳴をあげてたら大変よ?

まだ始まったばかりなんだから』

 

 

 

カーミラの、茨状の黒い魔力に囲われたネルソンが、まずはその黒い茨に身体を次々と突き刺されていく。

 

ネルソンの頭部にまで、複数突き刺さる。

 

それと同時、ネルソンが大きく悲鳴を上げていった。

 

 

 

―――あの男の身体を魔力で刺して、身体の痛覚を過剰に大きくさせて痛めつけているのね。

 

―――しかもあれは……身体の痛覚を過剰に過敏にしてるだけじゃない。

これは……ハゲソンの魔力にも影響を与えてるのか?

 

―――そうね。

あの男の魔力を彼女の魔力で操って、さらに痛みを与えているわね。

 

 

 

ネルソン『ギニャァァァァァァァァア!?!?!?!?』

 

カーミラ『ほらほら、ネルソンちゃん。

早くなんとかしないと』

 

 

 

―――無茶言うぜ、ハゲソンにはあれをどうにか出来る程の力はないっていうのに。

 

―――このままだと、あの男の身体に何らかの障害が残るわね。

 

 

 

そして俺とアウロラは、カーミラがネルソンを一方的にいたぶる光景を暫く見ることになった。

 

そして30分の時が経ち………。

 

 

 

ネルソン『』

 

カーミラ『あらあら、もうおしまいなの?

フェンリルちゃんともやったし……他に手隙のラウンズいたかしら……?』

 

 

 

―――うーん、俺とは違う『黒』の魔力の扱いが見れた、はいいのだが……。

 

―――肝心の、あの黒い魔力はどこから来たのかは判らずね。

まあ、所詮はあの男の記憶なのだから無理はないのだけど。

 

―――うーん、これ以上ハゲソンの知ってる『黒』の魔力について知るのは無理か……?

 

―――待って、もう少しだけ、私の先祖について興味深い事があるの。

 

―――………?まあ、見てみるか。

 

 

 

俺はアウロラによって、ハゲソンの記憶の次の場面を見せられる。

 

そこは何処かの会議室みたいな場所だった。

 

ナイツ・オブ・ラウンズだから、まさか円卓会議場とでも言うのだろうか。

 

 

 

???『それで、カーミラ。

ラウンズを全員招集して、どうしたのだ?』

 

 

 

―――あの男は?

 

―――今もそうなのかはわからないけど、教団のラウンズの第一席だったかしら。

 

 

 

カーミラ『アルトリウス。

悪いけど、私は今日限りで『教団』を抜けるわ』

 

ネルソン『なっ!?』

 

 

 

カーミラのその発言でネルソンが声を上げる。

 

他のラウンズはこうなる事がわかっていたのか、ネルソン以外はあまり変化はなかった。

 

 

 

アルトリウス(ラウンズ第一席)

『………そうか。

まあ、元々君は不老不死にも支配にも興味がなかったから、いつかこうなる事はわかってはいたが』

 

カーミラ『ごめんなさいね。

やっぱり私は強い相手と戦う事が楽しいもの。

それが出来ないとなれば……もう教団にいる意味はないわ』

 

アルトリウス『まあ、元々そういう目的で教団に入った事は、私が1番よく知っている。

………雫はもう渡せないが、構わないか?』

 

カーミラ『構わないわ。

なんなら100年分の雫、一滴も飲まずに保管してあるから、後で私の古城に行って回収してもいいわ』

 

ネルソン『おっ!お待ち下さい!』

 

 

 

アルトリウスとカーミラの話が進むと、ネルソンが席を立って待ったをかけた。

 

 

 

アルトリウス『ネルソン、君が待ったをかけてどうする?

カーミラの自主脱退に、君に出来ることなど何も無い』

 

ヘル(当時ラウンズ第五席)

『そーだよネルソン。

ていうか、散々カーミラお姉様に可愛がられたアンタなら、お姉様を止められない事くらいわかってんでしょ?』

 

フェンリル『そもそもラウンズの末席であるお前が待ったをかける事自体おこがましい』

 

ネルソン『くっ……!』

 

 

 

他のラウンズもカーミラの自主脱退を止める気配はなかった。

 

そもそもネルソンは現状ラウンズの末席、カーミラの自主脱退の件でなくても、通常、彼に発言権などある筈もない。

 

 

 

カーミラ『じゃ、世話になったわね、アルトリウス』

 

アルトリウス『……君には、戦いの面、そして各構成員達の訓練で何度も世話になった……。

今日まで、ご苦労だった』

 

カーミラ『あら、私はまだ死なないわよ?

……まあ、あと1年持つか持たないか、なのだけど。

それでも余生を楽しむには充分だわ』

 

 

 

アルトリウスに別れを告げたカーミラは、ささっと円卓会議場から出ていった。

 

そして慌ててネルソンが追いかける。

 

 

 

ヘル『あーあ、行っちゃった。

いいの?第一席様?ネルソンのバカを止めなくて?』

 

アルトリウス『構わん。

最後の別れをする時間くらい、許してやろうじゃないか。

お前達はいいのか?』

 

ヘル『アタシはまぁ……カーミラお姉様がまだすぐに死ぬと決まったわけじゃないから、何処かで会えるかもしれないってことで』

 

フェンリル『私は別に結構だ』

 

 

 

どうやら他のラウンズも同じ反応の様子。

 

カーミラの性格を知っている故か、特にそこまで拘りがないか、または別の理由があるか、それぞれ思惑があるのだろう。

 

 

 

アルトリウス『そうか。

では皆、今日はわざわざ集まってもらってご苦労だった』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻り―――――

 

 

 

レベリオ「その後、ハゲソンが引き止めるも、別れの挨拶しか出来ず、カーミラの姿を見た者は教団の中には誰もいなかった、か……」

 

アウロラ「彼女はずっと、その力で数多くの、ラウンズを含めた教団の構成員を鍛えてたみたいだけど、彼女にとっては退屈しのぎにしかならなかったみたいね」

 

レベリオ「………」

(結局、『黒』の魔力が何処から来たのかは判らず、か……)

 

アウロラ「大丈夫よ」

 

レベリオ「へ?」

 

 

 

ネルソンの記憶を見ても、結局『黒』の魔力が何処から来たのか判らない。

 

そう思っていた俺だったが、突然アウロラが優しく抱き締めてくる。

 

 

 

アウロラ「私はいなくならないから。

貴方に身体を貰った恩もあるもの」

 

レベリオ「へ?あ、あぁ……!

つうか、例えいなくなっても、地の果てまで追いかけて探すぞ?

まだ左腕しか見つけてないんだからな?」

 

アウロラ「!

まさか、他の身体の部位も探してくれるの?」

 

レベリオ「ああ。

といっても、俺は右腕の場所……すなわち、ミドガルの地下に『ディアボロスの右腕』がある事しか知らないんだけどな。

オリアナ王国の地下と……ネルソンの記憶の断片しか見てないから場所は判らんが、教団の本拠地にも多分、他の身体の部位はあるとは思うけど、頭か、胴体か、両足、どれがあるか判らないからな。

でも胴体か頭、どっちかだったら、それを上手く再生させて、アウロラの完全復活が出来るかもしれない」

 

アウロラ「完全復活……」

 

レベリオ「出来れば全部揃えたいところだけど、アウロラが捕まって1000年と考えると、全ての身体の部位が無事かどうかの保証はないからな。

2年近く旅してみたがミドガル王国、オリアナ王国、教団の本拠地以外の場所を探しても情報はなかった。

まあ、最悪胴体か頭のどっちかがあれば、再生能力を利用して完全に復活出来るとは思うけど……」

 

アウロラ「もし、私が完全に復活しても……」

 

レベリオ「ああ、依代の事は別にいい。

その依代はもうアウロラのものだ」

 

アウロラ「そういう意味じゃないわ。

私が完全復活しても、貴方は私を殺さずに止めてくれるの?」

 

レベリオ「止めてやるって。

……大体、なんで子供作りたい相手を殺さにゃならんのだ」

 

アウロラ「・・・」

 

 

 

突然アウロラが黙ってしまう。

 

何だよ?俺、なんか変な事言ったか?

 

 

 

「………ねぇ、貴方。

それ、本気で言ってるの……?///」

 

レベリオ「本気だけど?」

 

 

 

おいおい、今度はなんか顔を赤くしだしたぞ。

 

そう言えば、アウロラの赤らめた顔、陰実原作でもみたことないんだよなぁ。

 

なんかそんな顔にするような事言ったか?俺?

 

レベリオはアウロラがなんで顔を赤くしているのか全く気づいていない。

 

というのも、アウロラはレベリオの記憶の一部を見て、彼の言葉の意味を理解していた。

 

彼が言ったことを実行する事がどういう事かを、これまで教団によって囚われ、そういった色事以上の事を知らないであろう彼女は知ってしまったのだ。

 

それを知ってしまった彼女からしたら、レベリオの言った言葉はもはやある種のプロポーズである。

 

いくら彼の願望を知っているとしても、これまでの彼の、自分に対する行動と言動からして、間違いなく責任を取ると、アウロラは思っている。

 

しかも当たり前のように言ってきてるので余計にタチが悪い。

 

 

 

アウロラ「私と子供を作りたいって……そういう事よね?///」

 

レベリオ「……あれ?アウロラって子供嫌いだったか?」

(そればっかりは知らないんだよなぁ)

 

アウロラ「そんな事はないわ。

ただ……本当に私でいいの?ってだけ」

 

レベリオ「………ここまで言ったら、後は言わなくても察すると思うんだけどなぁ」

 

アウロラ「貴方の口から直接聞きたいわ。

それとも、私とは遊びだったの?」

 

レベリオ「何処の俺の前世のエ◯シリーズから覚えてきたんだ。

……オホンッ、いくら俺でも遊びでヤったりするものか」

 

 

 

全く酷いものだ、もし遊びでヤッてるんだったら、それこそシャドウガーデンの女全員、旅をした頃に見た良さげな女、アレクシアやローズを筆頭としたミドガルにいる女と全員ヤりまくってるわ。

 

そりゃシャドウガーデンの、番号構成員とも何人かヤッてるが、あくまでも精神(メンタル)ケアの一環に過ぎない。

 

実際、旅から戻ってきてみて、構成員達の顔を見に来たら、「やっぱり戦えない」とか「自分はこの先上手くやっていけるのか」等、不安になってる、或いは何らかの理由で精神面が不安定な子が何人もいたらしい。

 

名つきのナンバーズの、ラムダやオメガと同じダークエルフのシグマも、ベータの小説を読む前までは似たような状態だったからな。

 

まあそれでも俺の記憶を見たアウロラからしたら、俺は数十人の女とヤッてるから、確認はしたいのだろう。

 

これまでの自分に大しての行動や言動が、全て遊びではなく、本気(マジ)だと、確かめたいのだろう。

 

………どうやら、俺はアウロラの事をもっと知る必要があるようだ。

 

俺はアウロラを抱き締め返す。

 

 

 

「そして、好きじゃなかったら、こんな風に触れ合ったりするものか」

 

アウロラ「まだ肝心の言葉を聞けてないわ」

 

レベリオ「………。

(ヤバいわ、災厄じゃなくても、アウロラは魔女だったわ)

アウロラ、俺は―――――――」

 

 

 

それを言った後、彼女が凄く微笑んだ気がした。

 

 

 

 

 

 








カーミラ(このシリーズ開始時点では故人)


ネルソンの記憶にのみ登場した、オリジナルキャラクター。

このシリーズでは元ディアボロス教団最高幹部、ラウンズ第二席にして、アウロラの先祖。

レベリオ/ウルティオと同じく『黒』の魔力の使い手で、剣の扱いも得意。

900年前、当時ラウンズの第二席ではあったものの、純粋な戦闘力は第一席よりも高く、教団に入ったのも教団にいれば、自分よりも強い相手と戦えるかもしれないという理由でしかなく、何処となくシドに近いバーサーカー。

教団に所属していた頃、ネルソンを筆頭に何人かの団員を可愛がっていたらしく、幾度か第三席以下のラウンズや幹部以下の団員を呼び出して『手合わせ』という名目でまるで戦闘訓練のように戦っている。

魔人ディアボロスと化したアウロラ、そしてオリヴィエ、フレイヤ、リリの三英雄を筆頭とした強者達が捕らわれて以降、退屈を持て余し、魔人ディアボロスが現れて100年後、教団を脱退して何処ぞへと消えていった。

その後、彼女の姿を見た者はおらず、結局彼女の中にあった『黒』の魔力がどういう経緯で彼女の中にあったのか不明。

ちなみに、ディアボロスの雫を飲まずに、魔力のみで1000年以上、不老のまま生きているキャラでもあった。

彼女の一族は長命なのか?アウロラはざっと1000年以上拘束されていたという事実はあるが、その大半が聖域の記憶の存在としてのアウロラが拘束されていただけに過ぎない為、真相は不明。



フェンリル


現、ディアボロス教団最高幹部、ラウンズ第五席

ネルソンの記憶(900年前)の当時はラウンズ第七席だった。
※カゲマスでは10年弱前、フェンリルは当時ラウンズ第六席だったという情報が判明してる為、オリジナル設定として900年前は第七席とさせております。

当時第七席だった事から、教団設立からずっと、彼なりに教団に貢献していたが、当時第二席だったカーミラの脱退、それから数百年後、当時ラウンズ第五席だったシヴァの脱退込みで、繰り上がりでしか席次が上がっていなかった。

剣の腕だけならばラウンズの中でもピカイチなのだが、『黒』の魔力をメインに扱って戦うカーミラとの相性は最悪で、彼女には傷1つつけれることなくズタボロになる有り様である。



アルトリウス・オーディン
※オリジナル設定及びキャラ


現在は不明だが、ディアボロス教団最高幹部、ラウンズ第一席

カーミラからは『アルトリウス』と呼ばれており、教団設立当初からの同期。

強者との戦いを好む彼女とは別に、彼の方は不老不死や支配に興味を持っていた。

単純な実力はカーミラには劣るが、実のところ彼女との実力差はそこまではないらしい。

現在もラウンズ第一席なのか、はたして……?



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