転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

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クレア「ちょっと作者?こっちのシリーズの『◯◯◯祭』かなり早くない?」

作者「え?そこはご都合主義で」

レベリオ「いいのかそれで……?」

クレア「よくないわよ!?」

レベリオ「ていうかネタバレ防止とはいえ◯◯◯は使わない方がいいですよクレアさん……しかも祭隠れてないじゃないですか」


旅をしたいだけなのにマジでどうしてこうなった

 

 

 

これは、クレア・カゲノーが攫われる少し前の物語……

 

 

 

ヴェンデッタ伯爵邸

 

 

 

レベリオの父「……つまり、世界を知り、己を鍛えるために、魔剣士学園に入学する3ヶ月前までの期間、旅をしたいのだな?レベリオ」

 

レベリオ「はい、お父様」

 

 

 

ヴェンデッタ伯爵邸にて、レベリオが自身の父『フリーデン・ヴェンデッタ』に、旅をしたいと嘆願していた。

 

その理由は勿論、修行と世界を知るためという純粋な願いであった。

 

レベリオの言葉に、彼の母『パーチェ・ヴェンデッタ』が口を開く。

 

 

 

パーチェ「でもレベリオ、世界にはどんな危険が潜んでいるかわからないわ。

貴方が死ぬような事があれば、私達はどれだけ悲しむか………」

 

レベリオ「危険は承知ですお母様。

しかし、もし世界に危険が潜んでいるのだとしたら、それこそ知らなければなりません。

その危機が迫ったら、私はいざという時、自分や家族、大事な人を守れませんので」

 

フリーデン「うーむ……お前がクレア君やシド君と訓練しているのは知っているが、それでもな………」

 

 

 

フリーデンはレベリオの言葉を聞いて尚、腕を組んで唸る。

 

それもそうだ、彼とパーチェからすればレベリオはやっと産まれた愛すべき子供。

 

その子供が自ら危険かもしれない領域に足を踏み入れるのだ、彼の嘆願を渋るのも無理はない。

 

 

 

レベリオ「お願いします!お父様!お母様!

世界を知るためにも、どうか!」

 

フリーデン「むぅ……」

 

パーチェ「貴方、いい提案がありますの」

 

フリーデン「む?何だ?」

 

パーチェ「それは……ひそひそ」

 

フリーデン「む、そうか、確かにそれが出来れば許可出来るな。

出来たら逞しくなったとわかるし、ヴェンデッタ家の名も上がる。

出来なくても一緒にいれる、どちらにいってもいい事よ。」

 

レベリオ「お、お父様……?お母様……?」

 

 

 

パーチェが何かいい案を浮かび、レベリオが聞こえない用にひそひそとフリーデンにそれを提案する。

 

フリーデンもそれを聞いて納得し、レベリオに向き直る。

 

 

 

フリーデン「わかったレベリオ、お前の言葉も理解できる。

ただ旅をするなら、条件がある」

 

レベリオ「な、なんでしょう?」 

 

 

 

ここでフリーデンが、真剣な顔つきでレベリオを見て話す。

 

 

 

フリーデン「『ブシン祭』というのは知っているな?」

 

レベリオ「はい、2年に1度開かれるという、国を挙げて行われる剣術大会の名前で、世界各地から腕利きの魔剣士が集まるとか………」

 

フリーデン「そうだ。

レベリオ、もし旅をしたいのであれば、その『ブシン祭』に優勝することだ」

 

レベリオ(Wo……普通の魔剣士だとめっちゃヘビーな条件ですねぇ……お父様)

 

 

 

なんとフリーデンから言い渡された条件は、レベリオが『ブシン祭』に優勝することだった。

 

レベリオは心の中で、普通の魔剣士だったらほぼ無理ゲーだと呟くのであった。

 

そう、“普通の”魔剣士であれば。

 

 

 

フリーデン「世界にはどんな危険が潜んでいるかわからぬ。

故に、『ブシン祭』に優勝出来ないようでは、お前が旅をすることは認められん。

可愛い息子を危険な目には合わせられんからな。

だが『ブシン祭』に優勝出来るくらいであれば、私もパーチェも安心してお前の旅を見送れる。

……どうだレベリオ?この条件を達成するという約束をして、旅をするか?」

 

レベリオ「はい!お父様!お母様!」

 

フリーデン(え……即答……?)

 

パーチェ(これはこれで逞しいのはいいけど即答……?)

 

レベリオ「あ、でも1つだけ懸念点が……」

 

フリーデン「な、なんだ!?」

(やっぱり不安なんだな!?レベリオ?そうだ、そうであってくれ、お前を危険な目に合わせたくない……!)

 

 

 

懸念点を言おうとするレベリオに、フリーデンは興奮を隠せなかった。

 

それはそうだ、もし不安だと思えばそれはそれで旅を断念させるチャンスだからである。

 

フリーデンとパーチェとしては、愛する息子が危険な目に合ってほしくないというのもあるが、旅に出ることで寂しくなるのが嫌なのである。

 

どっちみち魔剣士学園に通ったら離れ離れになるのにだ。

 

 

 

レベリオ「エントリーって、どうやればいいんですか?」

(そこだけ覚えてないんだよなぁ、原作でシドが参加させられたのもヒョロかジャガ、どっちかが勝手にエントリーさせただけだし)

 

フリーデン&パーチェ

「「・・・へ?」」

 

 

 

しかし、想像の斜め上のレベリオの発言によって、ヴェンデッタ夫妻は一時固まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからブシン祭の数日前……。

 

ここは、ミドガル王国とベガルタ帝国の国境沿いの多島海峡沿岸部に位置する、犯罪件数と死亡件数がこの世界一である『無法都市』

 

そこには、黒いマントと上半分の仮面を身に着け、そこそこ上等な格好をした男がいた。

 

彼の名前は『ビアヘロ・ヴァンデルング』『放浪の旅人』を自称している放浪の魔剣士だ。

 

が、その正体は変装した『レベリオ・ヴェンデッタ』であることは彼の両親しか知らない。

 

彼は1つの店へと向かい、その扉を開ける。

 

 

 

妖狐の獣人「いらっしゃい、お待ちしておりやんした、ビアヘロはん」

 

 

 

そこは無法都市『雪狐商会』の店であり、白の塔の支配者兼『雪狐商会』の代表、白い妖狐の獣人である『ユキメ』が彼を迎えていた。

 

本来なら彼女が出るまでもないのだが、彼女がフリーデンと仲が良好ということもあり、彼の紹介でビアヘロにいい武器を売る事にしたのである。

 

そして彼女は1つの、ビアヘロが前払いで購入した黒鉄の剣を差し出す。

 

 

 

ユキメ「こちら、ビアヘロはんが購入をご希望した、魔力伝達70%の黒鉄を扱い、『雪狐商会』で作成した剣でございんす」

 

ビアヘロ「ふむ、成る程……想像以上だな」

 

ユキメ「ただ、1つ問題点が」

 

ビアヘロ「何か、ユキメさん?」

 

ユキメ「その剣はまだ、名前が決まってないでありんす。

故に、あんさんに名前を決めて頂かないことには本物の剣とは言えないんでありんす」

 

ビアヘロ「名前……それならいい名が浮かんでいます。

まぁ、私個人のセンスなので他の人が気に入るかどうかではありますが」

 

 

 

ビアヘロは『雪狐商会』にて購入した、黒鉄の剣の名前を瞬時に思いついていた。

 

当初は黒鉄の剣だった為とっくに思いついてはいたが、実物を見た時に瞬時に名前の案を変えていたのだ。

 

 

 

(……何となくだけど、この剣からは凄いものを感じる、ユキメさんを筆頭とした『雪狐商会』の力で産まれた物だろう、なら、この剣の名前は……)

「……『アパラージタ』うん、これで決まりだ」

 

ユキメ「成る程、それは中々いい名でありんすねぇ。」

 

ビアヘロ「お世話になりました、ユキメさん」

 

ユキメ「わっちは友人の紹介でそなたに剣を売っただけの事、今後もご贔屓にお願いしやすね」

 

ビアヘロ「ええ、それでは」

 

 

 

剣の名前も決めたビアヘロはユキメに別れを告げ店を去っていった。

 

その立ち振る舞いを、ユキメは扇子を開いて見続けていた。

 

 

 

ユキメ(成る程……フリーデンはんが紹介するだけあって、中々上品でありんすね。

今はまだ売り買いするだけの寂しい関係、しかし、何処かで聞いたことのある声……もしかしたら、いつかそれ以上の関係になりそうでありんすね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてブシン祭当日

 

『雪狐商会』で購入した黒鉄の剣『アパラージタ』……ではなくいつものミスリルの剣を持ってブシン祭会場へ辿り着いたレベリオ。

 

一見見渡す限りではかなり強そうな人が多いが、無論全員が『七陰』にも至らないので彼からすれば余裕だろう。

 

すぐに優勝して終わらせるのも面白くないので、レベリオは3つのとある縛り条件を自分につけてこの『ブシン祭』を優勝することにした。

 

それでもさっさと『ブシン祭』を優勝し、クレア誘拐事件を解決して旅をしよう、この時までの彼はそう楽観的に思っていた。

 

ブシン祭の開始前、赤い髪の少女……ミドガル王国最強との呼び名も高い、ミドガル王国第一王女『アイリス・ミドガル』から大会前に一言あると会場に登場した。

 

しかし、彼女の発する言葉が、レベリオの障害となる、それは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイリス「私、アイリス・ミドガルを、この大会で打ち負かした殿方と婚約します」

 

レベリオ「・・・は?」

 

 

 

突然の、アイリスの発言にレベリオは大きく口を開く。

 

それはそうだ、その言葉を意味することは即ち……『ブシン祭』に優勝してしまえば、レベリオは彼女の婚約者となってしまう。

 

彼女の実力なら、十中八九決勝で戦うことにはなるのだが、如何にミドガル王国最強と言われるアイリスでもレベリオの相手ではない。

 

普通の男なら彼女の婚約者になれるということは、莫大な富と名声と地位と美女が手に入る千載一遇の好機。

 

しかし、旅をしたい彼にとっては障害だった。

 

 

 

(えっーーーーーーーー!?!?!?

ちょっと待てやぁ!?

確かにね?確かにアイリスも魅力的だよ!?

一見真面目で硬派な女性と思いきや、自室に多数の可愛いぬいぐるみが置いてある可愛い一面あるし。

何より彼女の妹のアレクシアと比べて、初々しいから彼女の婚約者となって、彼女とヤレるってのは普通の男にとっては超・魅力的な望みだよ!?

けど俺は優勝して!クレア誘拐事件解決して!世界の旅兼修行をしたいんだ!!!そうなると彼女の婚約者になるのは弊害になるのよ!

婚約者になった後修行の旅を許してくれるかどうか判んないし!

許してくれても流石に学園入学まで全く会わない訳にもいかないし!

俺にとっては面倒な展開になったなこりゃ……。

原作だとアイリスが今回の『ブシン祭』優勝してるから、婚約者がいないのはそういう事か!)

 

 

 

アイリスの、自身を打ち負かした殿方を婚約者とする宣言にレベリオは内心面倒くさそうな感じになっていた。

 

他の男の参加者が、歓喜する中である。

 

が、レベリオは何か閃いたかのように思考する。

 

 

 

(……いや、待てよ?確か前世で最後に知った知識ではアイリス闇堕ち説もあったな。

彼女は原作、特にアニメではシャドウに完膚なきまでやられて初の挫折を味わい、その後はなんやかんやあって闇堕ちするとかなんとか……。

そうなると、彼女の婚約者になるということは彼女の闇堕ちルートを回避出来るかもしれない超ラッキーなルートでは!?

俺はその後の展開(原作小説も)を知らないから、原作をそこまで変えたということにはならない!

なら!ヤってやる!

どうせ旅の弊害になるのなら……!

それを利用して婚約者になって!

アイリスを俺の魔力で強化して!彼女を強くして!

彼女でこの世界の俺の童貞を………捨てるっ!)

※最低です。

 

 

 

立派な言葉と最低な言葉を混ぜ合わせ、心の中で呟きながら、彼は決意する。 

 

???(まぁ僕じゃないからねー)

 

何処かからイカれた原作主人公の声が聞こえたような気がしたが、今の彼にとってはどうでもいい。  

 

 

 

(でも旅の弊害になったのは別問題だから戦う事になったらちょっと『わからせ』をしないとなっ!

よし!そうと決まれば………!

『ブシン祭優勝して旅する計画!』イクゾー!ジャッ!ジャッ!ジャジャジャジャッ!ジャーン!)

 

 

 

どっかで聞いたことのあるリズムを心の中で歌い、彼は『ブシン祭』に挑むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手早く試合を進めること数時間、決勝でレベリオは、ついにミドガル王国第一王女のアイリスと戦う事になった。

 

レベリオはいつものミスリルの剣を片手で構え、アイリスと対峙する。

 

ここで普通なら審判が試合開始の合図をするところだが……

 

 

 

レベリオ(『アイリス・ミドガル』……

ミドガル王国最強の魔剣士にして、王国の第一王女。

伯爵家で生まれた俺でも、普通なら手の届かない人だ。

まあお父様の条件がなくても、後に『シャドウガーデン』のウルティオとして接触するんだけどね。

シャドウと『七陰』と後に出来るナンバーズでも彼女を簡単に倒せちゃうけど、それでもそんじょそこらの魔剣士に比べたら圧倒的に強い、3つの枷をつけた“今”の俺が勝てるかどうか……)

 

アイリス(『レベリオ・ヴェンデッタ』……

これまでの試合を見せて頂きましたが、各試合にてそれぞれ異なる片手で剣を扱う剣術スタイルを使い、無傷で勝利した男、間違いなく強敵。

しかし……()()()()()()()使()()()()のでしょうか?

魔力を使えば、恐らく彼の実力ならすぐに終わるはず。

今までの戦いを見る限りでは勝てない相手ではないですが、魔力を使った彼の剣は未知数。

剣術だけでもあの実力、魔力を使えるか使えないかはわかりませんが、もし使われたら恐らく私は負ける。

となれば全力で行き、それを使わせないようにするだけ。

それでも負けてしまったら、私はお父様との約束を果たしましょう。

私を打ち負かせば、彼なら婚約者には申し分ない。

けどどうしても………戦う前に聞きたい、いえ、聞いてみたい)

「レベリオ君、でしたね?1つ聞きたいのですが……」

 

レベリオ「何でしょう、アイリス王女」

 

 

 

審判の合図も始まらず、互いに相手に対して思考する中、試合開始前にアイリスがレベリオに声を掛ける。

 

彼女は出来ればこの場に立つ前に聞きたかったのだが、彼は何処にもいなかった為にこの場で聞くしかなかったからだ。

 

それ故に彼女は事前に、審判に試合開始のタイミングを、話が終わった後にするよう頼んだのであった。

 

 

 

アイリス「これまでの試合、見させて頂きました。

異なる剣術で数多くの魔剣士を倒した実力は見事です。

しかし……どうして貴方は、魔力を使わないのですか?」

 

レベリオ(成る程、一定の実力者ならその質問は当然か。

互いの試合じゃない時に聞こうにも、俺は『スライムアイ』を使って試合を見れるから、わざわざ観客席や会場にいる必要はない。

故にこの場で聞くしか無くなる。

まあ、ここは普通に事実をある程度言おうか)

「生憎修行中の身でございまして、現在魔力は使わないようにしているのです。

世界の魔剣士が集まる『ブシン祭』に参加しても例外はありません、例え、ミドガル王国最強の魔剣士が相手であったとしても。

負ければ所詮、私はその程度です」

 

アイリス(な、なんという強い精神……!そして高い目標……!)

「成る程、理解しました。

ですが勝負は別です、私もミドガル王国を背負う者として、例え相手が自分からハンデを背負っていても、負けるわけにはいきません。

申し訳ありませんが、最初から全力で行かせて頂きます」

(全力で行くと告げ、全力で挑み応える。

それが、自分からハンデを背負ってる彼に出来る、せめてもの……)

 

 

 

レベリオの魔力の使わない理由を聞いてアイリスは感動しつつも、試合は別だと、全力で行くと彼に宣言する。

 

全力を出すと告げ、全力で挑んで応える、それが修行中の彼にしてあげられる彼女なりの優しさだった。

 

最も、彼女のその優しさが、1回戦で敗退した自身の妹を逆に傷つけていることなど知る由もないが。

 

 

 

レベリオ「ええ、望むところです。

………そろそろ始めましょうか」

(全力で来るなら早く済むからありがたい。

いざという時は両手持ちも考慮しないとな、縛りには入ってないから問題ない)

 

 

 

レベリオとアイリス、互いに話が終わり、それぞれ剣を構える。

 

そして審判が、試合開始の合図をする。

 

 

 

審判「お話は終わりましたね。

それでは、『ブシン祭』決勝戦!

アイリス・ミドガル対レベリオ・ヴェンデッタ!

試合、開始!」

 

 

 

レベリオ&アイリス「「っ!」」

 

 

 

試合開始宣言がされ、開始と同時にレベリオとアイリス、互いの剣が激しくぶつかり鍔迫り合いになる。

 

レベリオは魔力を使わず、アイリスは魔力を使っている。

 

にも関わらず………

 

 

 

アイリス「くぅっ……!?」

 

レベリオ「……シっ!」

 

 

 

鍔迫り合いで、アイリスは競り負け体勢を崩す。

 

そこからレベリオの追撃が彼女に襲いかかる。

 

アイリスは身体を捻り回避を試みる。

 

 

 

アイリス「くぅっ……!?」

(彼は魔力を使っていないのに、私は全力で行ったのに!?

まさか、実際に戦うとこれ程とは……!

それとも、今まで本気じゃなかった!?)

 

 

 

が、回避しきれずにレベリオの斬撃が、アイリスの頬を掠める。

 

これまで彼の戦いを見てきたが、実際に戦うとかなり強い。

 

そもそも異なる剣術スタイルで戦っただけで、実際はこれまで本気を出していなかったのではないかとアイリスは思考する。

 

それなら自分相手に競り勝つのも納得だ、剣の腕はかなりの者。

 

おそらく自分と同類、つまり……『天才』ではないかとアイリスは思っていた。

 

 

 

アイリス(もし本気じゃないとしたら……今のままでは絶対に勝てない!

もっと……もっと魔力を……!)

 

レベリオ(シャドウと同じあのフェイント、そしてアニメでのベアトリクスに披露した、本気の剣技……あれをいきなりアイリスにやるのは酷だからな。

とはいえ、一瞬でも鍔迫り合いになるとは、やっぱ油断ならない。

少しだけ本気を出すしかないな…準決勝で使った『デルタ風』の戦闘スタイル残しとくべきだったねこれ。

だがこれで修行方針は決まった、『肉体強化』も含めないとね、元々スピード寄りだったから、バランス整えないと)

 

 

 

この決勝戦までで、レベリオは戦闘スタイルをかなり使っていた。

 

ある時は原作ガンマのようなシュシュシュシュ……!斬りのスタイルで戦ったり。

 

ある時はデルタの様に猪突猛進の如きスタイルで戦ったり。

 

ある時はアニメ第19話でジミナ(シャドウ)がアイリスに対してフェイントで身体を斬られる感覚を味あわせたのと同じ事をして棄権に追い込み。

 

またある時は目の前にいるアイリスの様に、こちらは魔力を使わないけど力任せで戦ったりと、数多くのスタイルで戦ってしまった為に、彼は縛りの1つによってそれらのスタイルを使えなかった。

 

その為割とごく普通に戦う戦闘スタイルで、アイリスに勝たなければならない。

 

『お遊び』レベルでこのまま行っても勝てるが、それでは時間がかかってギリギリ過ぎるかもしれないリスクがある、そろそろ20秒経ちそうなのでアイリス相手となると『1試合は5分まで』という最後の枷の意味がない。

 

万が一過ぎてしまったら彼は枷を破った自身への罰で降参しなければならないのだ。

 

となると『お遊び』から『普通』レベルでやるしかないと彼は思った。

 

そんな彼の心中を知らず、アイリスは魔力を全力で開放して剣を構える。

 

 

 

(原作のあの時は今の2年半後とはいえ、多分その時のシャドウは『お遊び』レベルだったんだろうなぁ。

そう考えると俺はまだまだだ)

 

アイリス「認めましょう……!『レベリオ・ヴェンデッタ』!

確かに貴方は強い……『天才』と言ってもいい程に!しかも、その強さを持ってしても全く満足せず、さらに上に行こうとするその謙虚さ……!

でも、私はミドガル王国を背負っている……負けるわけにはいかない!」

 

 

 

だがアイリスは知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レベリオ

「・・・は?」(ガチギレ)

 

 

 

自分の言った言葉の一部が、彼の地雷を踏んでしまった事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

???「………?」

(あのレベリオって奴、何で怒ってるの?姉様の今の言葉に。

何か怒るとこあったの?)

 

 

 

観客席にて自身の姉と、その相手の戦いを見て、尚且つ会話を聞いて首を傾げている白に近い銀髪のツインテールの少女がいた。

 

彼女の名はアレクシア・ミドガル、ミドガル王国の第2王女にして、現在『ブシン祭』の決勝戦で戦っているアイリスの妹だ。

 

1回戦で敗退した後、アイリスの掛けた言葉が切っ掛けで、自身の『凡人の剣』を嫌い始めていた。

 

その後せめて姉であるアイリスの試合は見るために観客席に座り、姉の試合を見ていたが、決勝の相手を見るために準決勝2回戦目も見ていた。

 

そう……いま自身の姉が戦っている相手『レベリオ・ヴェンデッタ』の試合を。

 

どうせ姉が勝つのだと思っていたのでついで程度に見ていたが、その戦闘スタイルが凄かった。

 

一見、猪突猛進のような戦い、あんな戦い方なら誰でも出来る程のものであった。

 

にも関わらず彼は準決勝の相手をその猪突猛進のような戦い方で倒した、一見雑に見えるが、それは間違いなく自身の姉と同じ『天才の剣』に近いものであった。

 

今もその剣で、目の前のアイリスと戦えてるどころか、何と押していたのだ、それ故に姉が称賛していたのだが、何故彼が右腕と顔に血管が出て音色が変わるほど怒り、怒気を放っているのかアレクシアには全くわからなかった。

 

あまりの怒気に全力で解放していたアイリスの魔力が消える。

 

 

 

アイリス「………!?」

 

レベリオ「『天才』……その言葉を2度と俺に言うな!

俺はそのような上等なものではない!!」

 

アイリス「な……!?」

 

アレクシア「!?」

(そこ!?何でよ?何で『天才』って言われて怒るのよ?)

 

 

 

どうやら彼は姉の言った『天才』という言葉に相当な怒りを感じていた。

 

が、アイリスは勿論、『凡人の剣』たるアレクシアには何故彼が、試合直前の丁寧な発言を崩すほど怒っているのかまるで理解出来ていなかった。

 

それは他の観客も同じだった。

 

どうして『天才』と言われて怒っているのかわやわやと言い始めている。

 

するとレベリオがそのまま語り続ける。

 

 

 

レベリオ「血反吐を吐き……何度も地面に倒れながらも這いずり回り、それでも剣を振り続けた……。

振れば振るほど、自らの才能の無さを思い知り、それでも剣を振り続けた。」

 

アイリス&アレクシア「「………」」

 

 

 

彼の語りに、アイリスはアレクシアを連想、アレクシアはレベリオに視線を向け、彼の話に夢中になりはじめていた。

 

その言葉はまるで『凡人』が経験したことを喋っているようなもの、アレクシアが夢中になるのも無理はなかった。

 

後者の剣を振り続けたの部分は自身も経験してるから当然として、はたして自分は前者の剣を振り続けたの部分を経験しただろうか?

 

そこまでの努力はしてきたのだろうか?

 

しかも本人はその修行の過程で、魔力を使わずにアイリス相手にも善戦している。

 

はたして自分は、魔力を全く使わない程、勝てるくらい努力はしたのだろうか?

 

そんな事を思っているアレクシアの事など知らずにレベリオは話を続ける。

 

 

 

レベリオ「魔力を扱うにしてもそうだ。

俺は極めて不器用だ、故にどれだけ試行錯誤しても、何度も挫折しかけ、自分の満足を得られる結果は出なかった。

だがそれでも俺は剣を、そして魔力の扱いの研鑽を積み重ねてきた。」

 

アレクシア「………」

 

 

 

その話にアレクシアは心を奪われていた。

 

観客達も同じだ、彼の努力の過程を聞かされ、中には涙を流し始める者すらいた。

 

そして準決勝から今まで片手で持っていた剣を両手に持ち………。

 

 

 

レベリオ「困知勉行!諦めの悪い……不器用な凡人が積み重ねてきた今!それがこの俺だ!」

 

アイリス「………!」

 

アレクシア「諦めの悪い、不器用な凡人………。

………?」

 

 

 

諦めの悪い不器用な凡人と告げ、構えを変えるレベリオ。

 

彼の話を聞くと立派な努力の軌跡の話だった。

 

が、アレクシアは突っ込みたいことがあった。

 

 

 

(困知勉行って……何?)

 

 

 

四字熟語があまり流行ってないこの世界で、アレクシアがその言葉の意味を知る由もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

side レベリオ

 

 

 

 

アイリスに対して、シドと初めて会って数日の鍛錬の日々を、『第二段階』から『第三段階』への『魔力分身』の進化の匙を投げかけた日をそれぞれ思い出しながら話し、それでも研鑽を積み重ね、自身を諦めの悪い不器用な凡人と彼女に告げ、今まで片手で持ってた剣を両手で持つレベリオ。

 

 

 

アイリス(今までと空気が違う……!?しかもあの見たこともない構え……!

まさか、ここからが本気……!?)

 

レベリオ「虎擲竜挐!

これから放つのは、その血反吐の末に得た技だ!!

絶対に躱せない……目で追うことすら不可能!!!」

(前世で見たYo◯Tu◯erの動画のアニメの登場人物のセリフ、これカッコイイんだよ、決まったら最高!)

 

アレクシア(だから最初のその言葉は何!?)

 

 

 

彼は建前の裏にそんな本音を思いながら両手で持った剣を背後に置き、身を低くした誰にも見せたことのない構えを取る。

 

その見たことない構えにアイリスは再び魔力を解放し始め身構える。

 

ちなみに、途中で観客席にいるアレクシアが心の中で突っ込むがそんなもん2人に聞こえるわけがない。

 

 

 

アイリス「何という気迫………!」

(次で……彼の本気がわかる……!)

 

レベリオ「うおぉぉぉぉぉお!」

アイリス「はあぁぁぁぁぁあ!」

 

 

 

レベリオは先に向かって来るアイリスに向かいはじめる。

 

それは先に向かったアイリスの懐近くへワープするかのような速さだった。

 

 

 

「なっ!?」

(は、速すぎる!?)

 

レベリオ「チェリャアァァァァァァア!!!

 

 

 

あまりの速さに、アイリスは右に身体を逸らすが間に合わない。

 

 

 

アイリス「がっ!?あぁ……!?」

 

レベリオ「………!」

(カッとなってやり過ぎだな、まあ流石に即死は無いでしょ。

なんなら試合終了宣言したら治すし)

 

 

 

その突きは……アイリスの左腹を貫通した。

 

しかも身体の中心に近い部分、ハッキリ言って致命傷だった。

 

レベリオは彼女の身体を貫通した剣を抜き、着いた血を振って落として鞘にしまう。

 

するとアイリスの身体が後ろに倒れ、背中から地に着いた。

 

 

 

アイリス「うっ………」

(こ、これが……レベリオ君の、本気……。

……悔しいですが……完敗、ですね……。)

 

レベリオ「ふぅ〜………」

(カッとなって話してたら4分近く掛かっちゃった、『普通』で行って良かった……)

 

審判「あ、あ……しょ、勝者!レベリオ・ヴェンデッタ!

ていうか、急いで医療班を!」

 

レベリオ「大丈夫です、私が治します」

 

 

 

審判が勝者の宣言をし、アイリスを運ぶための医療班の手配をする。

 

が、その前にレベリオが彼女に近づき、自分が彼女に傷つけた傷に手を当てる。

 

 

 

審判「な、何を……?」

 

レベリオ「治すと言ってるんです、まあ見ててください」

 

アイリス「レベリオく……!?」

 

 

 

審判が困惑している頃、レベリオは全身から赤い魔力を放ち、アイリスに対して『治癒魔法』を使う。

 

彼女がそれを受け、徐々に貫通した傷が塞がっていく。

 

その光景に審判は勿論、観客たちはどよめいている。

 

 

 

レベリオ(アイリスの魔力は赤だから、同じ赤の魔力を使うとやっぱり回復速いな、うん。)

 

アイリス「あっ……」

(凄い……レベリオ君から受けた傷が、塞がっていく…まさか、こんな事ができるなんて……)

 

審判「な、何という事でしょう……!

レベリオ選手が、アイリス王女の傷を治していく……!?」

 

 

 

魔法の存在を知らないこの場にいる人間からしたらそれは奇跡の光景。

 

審判と観客のどよめきなど知らず、レベリオはアイリスの傷を完全に治した。

 

 

 

アイリス「!?傷が……治った……!?」

 

レベリオ「ふぅ……アイリス王女、試合とはいえこれ程までの深手を追わせた事。

そして先程の無礼な発言、どうかお許し頂きたい」

 

アイリス「えっ!?」

 

 

 

突然頭を下げてきたレベリオに、アイリスは驚愕する。

 

致命傷でも試合は試合なので、こういった結果になることも無いことは無い。

 

だがそれでも彼は彼女に謝罪した。

 

そんな彼の顔をアイリスは両手で触れ、顔を上げさせる。

 

 

 

「か、顔を上げてください!?

『ブシン祭』は剣を使った催しなので、こうなることもありますし、何より、気に触るような事を言った私にも落ち度はありますから!」

 

レベリオ「アイリス王女……」

 

アイリス「それに、私の傷を治してくれましたし……。

多数の剣術スタイルを使い、相手に勝つ強さ。

『ブシン祭』の最中でも修行をする心構え。

そして戦った相手を治す優しさ。

そんな貴方に私は感服いたしました。

私も負けてしまいましたし、これで貴方は私の婚約者ですね」

 

レベリオ「アイリス王女、その件で1つお話が」

 

アイリス「な、何でしょう……?」

 

 

 

アイリスの言葉を受けて、罪悪感を感じたような表情をしていたレベリオが真剣な顔つきになる。

 

 

 

レベリオ「試合前にも良いましたが、私は修行中の身です。

その一環として大会が終わって少しした後、私は領地を離れて修行の旅に出るつもりなのです。

故に婚約者となっても、魔剣士学園に入学するまではアイリス王女とのお時間をあまりお作りすることは出来ません。

それでも……アイリス王女は私を婚約者と認めてくださるのですか?」

 

アイリス「……そうでしたね、旅をするのも修行の内ですから。

わかりました、レベリオ君、貴方の旅を認めましょう、勿論、婚約者という関係はそのままで」

 

レベリオ「あ、有難うございます!」

(やった!旅を認めて貰えた!)

 

アイリス「ただし!」

 

レベリオ「!?」

 

 

 

旅を認めて貰えて内心歓喜していたレベリオに藪から棒の如くアイリスが水をさしてくる。

 

まあ、そう都合いいようにはいかない。

 

 

 

アイリス「私達はまだお互いの事をよく知らないので、1ヶ月に1度、私に会いに来ること。

旅をするならそれが条件です、構いませんか?」

 

レベリオ「はい、大丈夫です」

(まあ、こうなったら仕方ないか)

 

アイリス「それではレベリオ君、これからよろしくお願いしますね」

 

 

 

こうして、互いの事を少し理解し合えた『ブシン祭』の決勝戦が終了し、レベリオは父親との約束を果たした。

 

………アイリスの婚約者という、称号まで得てしまって。

 

尚、帰宅後、『ブシン祭』を優勝しただけでなく、アイリスの婚約者になってしまった事を両親に告げ、あまりの驚きにフリーデンが失神したことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







レベリオ・ヴェンデッタ
ビアヘロ・ヴァンデルング


世界を見て修行の旅をしたかっただけなのに父親の条件が原因で『ブシン祭』優勝だけでなくアイリスの婚約者の称号を与えられてしまった紫の瞳を持った転生者オリ主

結局アイリスをわからせるどころか感服させて初っ端から好感度を大きく上げてしまい彼女に気に入られてしまった。

ちなみにガチな話でシャドウvsゼノン戦前のアレクシアが『凡人の剣』が地雷になるのに対してレベリオは『天才』や『エリート』が地雷になるという、彼女とは真逆である。

敵への性格の悪さは相手次第ではあるが(相手によっては敬意を払ってスパッと殺る事もある)『教団』の人間には特に自分なりに辛辣かつ悪辣かつ残虐非道、サイコパスになりきりつつ、相手を酷く、惨い死に方をさせる。
(まあ敵サイドでは『教団』の人間くらいしか酷い人間はいないだろうが)

ちなみにこの性格の悪さのベースとなったのはペルソナ2のラスボス『ニャルラトホテプ』でありそこを更に魔改造している。

また、ビアヘロはスペイン語で『旅人』ヴァンデルングはドイツ語で『放浪』である。



フリーデン・ヴェンデッタ


レベリオの父親で、過去に『ブシン祭』に何度か出場したが、最高成績は準優勝で終わっている

妻のパーチェと結婚して8年目にようやく産まれたレベリオを溺愛している。

世界を旅したがるレベリオに妻のパーチェからの提案で『ブシン祭』優勝を条件としたが、まさか優勝という約束を果たすどころかアイリスの婚約者になるというとんでもない功績残してきた結果失神してしまった。

ちなみに、フリーデンはドイツ語で『平和』という。

レベリオの名前の意味と比べるとある意味逆である。



パーチェ・ヴェンデッタ


レベリオの母親で、フリーデンと比べてレベリオに少し厳しめだがそれでも教育方針は甘い方

世界を旅したがるレベリオを見て彼の要望に答えたいが危険な目にも合わせるわけにもいかず、唸っているフリーデンに『ブシン祭』優勝を条件にしてみようと提案する。

敗退したらしたらで魔剣士学園入学まで一緒に暮らせるし、優勝したらしたらで息子が逞しいとわかるし家の名前も上がるという、それぞれの利点を理解した上で提案させてるという抜け目ない一面がある。

ちなみに、パーチェはイタリア語で『平和』というこれまたレベリオとはある意味逆である。

2人は『平和』なのに何でレベリオは『反乱』なんだ……。

3人とも名字の意味は『復讐』だが、夫妻は『平和』と『復讐』というよくわからない組み合わせになっている。

平和の為に復讐でもするのだろうか?



アイリス・ミドガル


原作にてアルファの圧倒的な力を目の当たりにするわ。
ルスランのおっさんのせいで部下のグレンが死ぬわ。
シャドウに手も足も出ずにかませにされるわで超・踏んだり蹴ったりされてるがこの作品で突然オリ主ヒロイン候補に入ったキャラ

レベリオの思惑の全てを知らず、彼の戦いと行動全てを見て『ブシン祭』決勝開始から終了までという圧倒的短いやり取りで彼への好意を大きくしている原作で言うローズがシドに対して好意を向けてる時とほぼ同じパターンである。

レベリオとの戦いを経て自身がまだ未熟であると理解し、さらなる研鑽を積み重ねる。

果たして、このシリーズで闇堕ち説ルートは回避できるのか……?



アレクシア・ミドガル


ミドガル王国第二王女にしてアイリスの妹

原作通り彼女は1回戦で敗退し、その後のアイリスの言葉を受けて『凡人の剣』である事を嫌い始めていたが、アイリスvsレベリオでの彼がアイリスに向けて言った言葉に夢中になる。

とはいえ自身が力不足である事に変わりはないので学園入学までの1ヶ月に1度、レベリオがアイリスに会いに行くところを狙って彼からなんとか剣を教わる時間を作らせるついでに欠点か弱点がないかもっと調べるつもりである。

レベリオが知らない内に原作のシャドウvsゼノンまでに『凡人の剣』を嫌って自己嫌悪に陥るところが少し無くなりつつある。



ユキメ


原作で月丹にやられた後いつ作り、なったのかは不明だが『無法都市』白の塔の支配者兼『雪狐商会』の代表者

フリーデンの紹介でビアヘロに変装したレベリオに魔力伝達率70%の黒鉄を使った剣を売った。

ちなみにフリーデンとは『雪狐商会』を作ったばかりの頃に資金援助をしてもらい、経済安定するまでパトロンとなってくれた為に仲がいい。

本人は何処かでビアヘロ(レベリオ)の声を聞いたことがあると言っているが………?




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