転生したら陰実の世界にいた件   作:リベリオンβ

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注意!

この回は『七陰列伝』第1部第15章のネタバレを含みます!

その為、既に見ている、またはネタバレOKの方のみお読みください!

また、シド=シャドウがお好き&ファンの方は大変申し訳ございません!

優雅な旅・前編中編後編の中で全くシド=シャドウが出てきません!
※つまり学園編開始するまでまともに出番がない、あっても後編の最後にほんの少しあるかないかだけ。

カゲマスの七陰列伝でも各章の最後辺りにはちょいと出るのですが………。

レベリオ君が旅する設定にしてしまい、出す機会がなくなってしまいました!大変申し訳ございません。
m(_ _)m

それでもいいと言って頂ける方のみお読み頂くようお願いします。






優雅な旅・前編 旅の邪魔をした白い集団

 

 

 

これは、レベリオ改めビアヘロの旅の一部の、3つの物語の1つである―――

 

 

 

ビアヘロ「フンフフンフーン♪フンフフンフーン♪」

 

 

 

魔力を使って飛行訓練兼空の旅をし、鼻歌を歌いながら、今日もビアヘロ(レベリオ)は旅をしている。

 

単純に真っ直ぐ飛ぶのではなく縦横無尽に、かつ宇宙に行くくらいに飛んだりなどしてご機嫌なようだ。

 

その為1人旅にて他の人の前では歌わない鼻歌を歌いまくっている。

 

 

 

「飛びまわ〜る♪ほーうろ〜うの〜♪たーびびーとさ〜♪

……んー?」

 

 

 

そうして飛行しまくっていると、ビアヘロはそれぞれ多数の集団が固まっている所を2箇所発見する。

 

一箇所目は炎が出つつも、白い謎の集団と、数人程の黒い集団が戦い、その白い集団が別方向に行っている。

 

恐らく白い集団は逃走しているのだろう。

 

もう一箇所目はそこよりも距離がかなりある、前者よりも、人数がかなり多い同じく白い謎の大集団だった。

 

大集団の方は動く気配がない、恐らく前者の後詰め部隊か何かだろうか。

 

 

 

「何だ?あいつら?」

 

 

 

ビアヘロは2箇所の集団をまじまじと見る。

 

その表情は折角歌いながら飛行している最中だったのに、水を差されて少し不機嫌だった。

 

 

 

「なんかムカつくし邪魔だなぁ、あの白い集団。

折角飛び回りながら歌ってるところに俺の視界に入りやがって。

よし、今日の俺は暇だー、魔力使って色んな魔法試しまくりたいし、ちょっと潰しに行くっ!

とはいえ旅人が目立ち過ぎるのはまずいから……」

(魔法の概念は、俺が作る!

というかもう作ってるんだけど)

 

 

 

なんとも酷く理不尽な理由で、ビアヘロがスライムを使って容姿を変えていく。

 

それは他の構成員と違い、黒紫色のラインがあるスライムボディコートを着た、『シャドウガーデン』のウルティオの姿だ。

 

 

 

ウルティオ「ちょっとだけ『シャドウガーデン』のウルティオとして、行くー」

 

 

 

こうして、白い謎の大集団に、最悪かつ残虐非道でサイコパスになりきる男が接近していくのであった。

 

そして白い大集団からもう少し距離がある所まで近づいたウルティオは………。

 

 

 

「これを実戦で使うのは久しぶりだな、最後に使ったの『ブシン祭』に参加する2ヶ月前に、1人で教団のアジト潰した時くらいかなぁ?

一旦大陸各地にいる分身を解いて……。

行くぜ『魔力分身』!」

 

 

 

そしてウルティオは右手から立てた人差し指から薬指までを左手で握り魔力を練りこんで『魔力分身・第三段階』を使い、瞬時に7人に分身する。

 

『第三段階』に進化したことで、『第二段階』にあったデメリットが消滅していた。

 

その7人が並ぶ姿はもう1人で『七陰』みたいなものである。

 

最も『七陰』より戦闘力が圧倒的に高いのが7人も強襲するなんて余程の相手じゃない限り恐怖しかない。

 

 

 

「さあ、蹂躙と実験を始めようか。

分身体!散!」

 

 

 

そして各分身体達は謎の白い大集団を囲うように散開していく。

 

そして、大集団の1人が遠目から見てウルティオを一瞬見つける。

 

 

 

謎の白い構成員A「ん……?何だありゃ?」

 

謎の白い構成員B「どうした?」

 

謎の白い構成員A「いや……何か人みたいなのが通り過ぎたような……」

 

謎の白い構成員B「おいおい、疲れてるのか?

そんな状態で『シャドウガーデン』の奴らがやれるわけ―――――」

 

ウルティオA「2択クイズでーす。

君たちは切り刻まれて死ぬでしょうか?

それともあらゆる塊ぶつけられて死ぬでしょうか?」

 

謎の白い構成員A「や、やっぱり人だっ!?」

 

謎の白い構成員B「何で飛んでるうぅぅぅ!?」

 

 

 

ウルティオの分身体が、両腕を掲げながら白い構成員がハッキリ見える位置まで現れた。

 

分身体の1人を見つけた約70人程の構成員が気づき攻撃体勢に入ろうとする。

 

しかし、分身体の方が早い、既に両腕を掲げて2つの大型重力玉を出現させていたのだ。

 

それをそれぞれ約70人の左右の中心に行くようにして、両手の2本指を降ろす。

 

 

 

ウルティオA「正解は押し潰されるー!

『ツイン・ダーク・グラヴィティ』!」

 

謎の白い構成員A「選択肢入ってなぐおぉぉぉお!?」

 

謎の白い構成員B「お、押しつぶ…グァアッ!」

 

謎の白い構成員軍団

『グァァァァァァァァア!?!?』

 

 

 

分身体の2つの『ダーク・グラヴィティ』によって、約70人の白い集団が大型重力玉によって押し潰されていく。

 

事前に準備し奇襲した彼の突然の攻撃に白い集団は対抗する術はなかった。

 

 

 

ウルティオA「なんだー?雑魚ばっかだなー?

取り敢えず、生存者は1人も残さないー!」

 

 

 

分身体は70人の全員死亡を確認するため、地上に降り立った。

 

そして同時刻、2人目の分身体は………。

 

 

 

ウルティオB「『クリスタル・キングアイス・ジャベリン』!

氷塊の槍を落としまくってー。

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッースッ!!!

 

謎の白い構成員60人

『ギャアァァァァァア!!!』

 

 

 

上空に巨大な氷塊の槍を多数召喚し、それらを次々と落下させて60人いる白い集団を串刺しにしていく。

 

こちらも素早く出し尚且つ空中にいる為に迎え撃てる白い構成員は1人たりともいなかった。

 

 

 

ウルティオB「フハハハハハハハハ!

ハーッハッハッハッハッハッハッハッ!!

あっー!空中にいる敵に対抗する術のない奴らを!!!

一方的に蹂躙するのさいっこー!!!!」

(真ゲス顔)

※オリジナル主人公です。

 

 

 

あまりにも酷い顔をしながら、白い集団達の上から巨大な氷塊の槍を落としまくる。

 

一方的な攻撃、あまりにも卑怯で卑劣なものだった。

 

 

 

「空中戦も出来ぬぁいお前らが悪いのだ!

フハハハハハハハハ!!!」

 

 

 

2人目の分身が高らかに笑う声が響き渡る。

 

その戦闘音を聞いた80人の集団が視線を向ける。

 

 

 

謎の白い構成員C「な、何だ!?敵襲か!?」

 

謎の白い構成員D「何だアレは!?氷塊の……槍ぃ!?」

 

ウルティオC「光に覆われし爆炎よ……闇を纏いし獄炎の炎よ………」

 

謎の白い構成員E「な、何だ!?何処から!?」

 

謎の白い構成員F「う、上だっ!?」

 

ウルティオC「我が前に統べよっ!『ビッグバン・エクスプロード』!!!」

 

謎の白い構成員80人

『ぐおぁぁぁぁぁぁぁあ!?』

 

 

 

視線を向けた後、別方向から同じ声が聞こえ、上を向く白い集団だったがもう遅い。

 

分身体の1人がはなった魔法『ビッグバン・エクスプロード』によって80人の構成員は一気に爆ぜてしまう。

 

その威力は『アイ・アム・アトミックもどき』と同レベルで爆破範囲は狭いが80人程度を爆死させるのは十分だった。

 

 

 

ウルティオC「ハーッハッハッハッハ!

我が爆炎に!爆ぜぬものなしっ!」

 

 

 

この爆炎を撃ち込んだ、ゲームとアニメのキャラのセリフを混ぜ合わせた分身体の1人も高らかに笑い出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 七陰

 

 

 

 

ウルティオが、『テンプラー』の後詰め部隊に奇襲する1分前……。

 

 

 

ゼータ「ぐっ……!」

 

デルタ「それじゃあ!メス猫が奴らを逃がしたも当然なのです!

どうして獲物を殺さなかったのです!」

 

 

 

ウルティオが発見したもう一箇所の場所、『シャドウガーデン』vs『テンプラー』約200人程度(テンプラーが召喚したゴーストの化物含む)との戦闘が終戦していた。

 

結果その場にいた大半の構成員は殲滅したものの、そこにいた『テンプラー』を率いていたウィクトーリアという宗教国家『オルム』の聖女が、残った『テンプラー』の構成員を連れて逃走。

 

その結果、ウィクトーリアと交戦していたにも関わらず逃してしまったゼータはデルタからの制裁を受けていた。

 

折角全員狩れるチャンスをゼータが台無しにしたことで、デルタが怒るのは当然だった。

 

 

 

「お前、本物の役立たずなのですっ!

不甲斐ないお前を、デルタが殺してやろうかです!」

 

ガンマ「デルタ!落ち着いて―――」

 

イプシロン「くっ……な、何て馬鹿力なのよっ……!」

 

 

 

ゼータへの制裁を止めないデルタを、ガンマとイプシロンの2人がかりで止めようとする。

 

しかし2人がかりでもデルタを抑えるので精一杯だった。

 

そんなデルタを最後に制止したのは……アルファだった。

 

 

 

アルファ「デルタ!」

 

デルタ「………………。

……わうぅぅ……。

…………ガァァーーーー!!!!」

 

ゼータ「……くそっ……!」

 

 

 

アルファに制止されればデルタは止まりざるを得ない。

 

彼女は獲物を逃してしまった事を悔やみきれず、ゼータへの制裁も止められ、咆哮を上げた。

 

ゼータも悔しそうにしている。

 

そして、デルタの咆哮が止み終わりそうになった直後――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルファ「っ!?地震!?」

デルタ「ふぎゃあ!?」

ゼータ「な、何だ……!?」

ガンマ「ふがっ!?」

ベータ「わ、わ、わ、わ、わ、わ……!?」

イプシロン「今度は何よ!?」

イータ「そこそこ……大きい……」

 

 

 

突如、地震が発生して『七陰』は混乱する。

 

デルタとレベリオによって走っても転ばなくなったガンマがコケた。

 

地震の発生にイータ以外の、アルファとイプシロン、ゼータは驚き、ベータは慌てふためく。

 

 

 

デルタ「な、何が起きてるのです!?」

 

ベータ「!?

アルファ様!?アレを!?」

 

アルファ「なっ!?」

 

 

 

ベータが指差す方向に、『七陰』全員は一斉に向く。

 

その方向はここからかなり距離があるが、無数の巨大な氷塊の槍らしき物が浮いていたからだ。

 

 

 

イータ「氷塊の……槍?かなり……大きい」

 

イプシロン「大きいってだけじゃないでしょ!?何あの数!?」

 

ガンマ「あたた……一体向こうで、何が……?」

 

ゼータ「主……?いや、主にしては攻撃が派手だし……」

 

アルファ「……!まさか……!?」

 

デルタ「すんすん……

……♪」

 

 

 

巨大氷塊の槍を多数出している人物に、アルファは心当たりがあるように閃く。

 

自分達の主は恐らく現在家だろう、流石にいるはずがない。

 

だとすれば、先程既に収まった地震を発生させ、今向こうで巨大氷塊の槍を多数出している人物、どうやらデルタも嗅覚と聴覚を最大限使って気づいたようだ。

 

 

 

「ウルティオ様なのです!」

 

アルファ「デルタ!イプシロン!今すぐあの場所へ行って!」

 

デルタ「わかったのです!

わーい♪」

イプシロン「畏まりました!」

 

 

 

アルファの指示を聞いて、デルタとイプシロンが巨大氷塊の槍が降り注いでる場所へと急行する。

 

デルタは獲物を逃がした不完全燃焼なのと、ウルティオがその場所にいることで一気に機嫌が良くなり、かなりスピードを出して向かっていった。

 

 

 

ベータ「氷塊の槍を多数出しているのがウルティオ様……!」

 

ガンマ「何という攻撃……!」

 

アルファ「シャドウは今カゲノー邸にいるから、もしかしたらと思ったけど…。

やっぱりあそこにいるのは、現在旅に出ている……ウルティオしかいない」

 

ゼータ「ウルティオ様が何故…!?」

 

イータ「…ウルティオが…どうして…?」

 

アルファ「旅の途中に『テンプラー』の後詰め部隊と遭遇したのかもしれないわ。

そして、今交戦している、つまり……」

 

ベータ「つまり、私達が『テンプラー』を討伐対象としていることを見抜いて……!?」

 

ガンマ「主様に変わって、先を見据える……何という慧眼でしょう!」

 

アルファ「とにかく、現場に行かせたデルタとイプシロンの報告を待ちましょう。

何かあっても2人ならすぐに戻ってくるわ。

私達まで行ったら、彼の邪魔になる」

 

 

 

アルファの判断を聞いて残りの『七陰』も首を縦に降る。

 

それと同時、現場にとてつもない爆発が発生したが、5人はデルタとイプシロンの帰りを待つことにしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ウルティオ’s

 

 

 

ウルティオD「大旋風の柱よ!暴風の柱よ!重なり合わせ!踊り狂い!眼前の敵を切り刻み吹き飛ばせ!『トルネード・ロンド』!」

 

謎の白い構成員90人

『ぎゃあああぁぁぁぁぁあ!!!』

 

 

 

同時刻、4人目の分身体が前方左右に産み出した2つの強大な風の柱を混ぜ合わせて白い集団の90人を切り刻み吹き飛ばしていく。

 

風の刃によって吹き飛ばされ、構成員達は全身深い傷だらけで大半が死んでいった。

 

生き残りも放っておけば1時間と経たずに死ぬ者ばかりである。

 

 

 

ウルティオD「うーん、やはり風系は威力にムラがあるな、雑魚ばっかの筈なのに全員即死させられない……。

しょうがない、降りて生き残りを殺るか」

 

 

 

が、確実にトドメを刺すために分身体の1人は地上に降り立つ。

 

残り2人の分身体もそれぞれ………

 

 

 

ウルティオE「『ヴォルテックス・インフィニティ』!」

 

ウルティオF「『ホワイト・ノヴァ』!」

 

謎の白い構成員150人

『ギャアァァァァァア!!!』

『ぐわぁぁぁぁぁぁあ!!!』

 

 

 

無数の大雷を落としまくる『ヴォルテックス・インフィニティ』

魔力から産み出した火と光を瞬時に混ぜ合わせて圧縮した小型の光の玉を落として、前方に超範囲爆発を引き起こす『ホワイト・ノヴァ』

 

いずれも前世にてアニメやコミック、ゲームからの技や魔術等を模倣してアレンジしたものを、6人のウルティオはそれぞれ放っていった。

 

これにより謎の白い集団の9割が全滅。

 

残りは50人となった。

 

そしてその残りは空中に浮いてる本体のウルティオと対峙していた。

 

 

 

謎の白い構成員G「くっ!空中から奇襲とは!?」

 

謎の白い構成員H「しかもあんな高い所では攻撃が当たらない!

我々の『魔力障壁』も全く効果が無いぞ!?」

 

謎の白い構成員I「あの格好……奴も『シャドウガーデン』の者だと言うのか!?」

 

謎の白い構成員J「そんなバカな!?全く同じ奴が7人もいるんだぞ!?」

 

謎の白いリーダー「落ち着け貴様ら、何のために俺がいると思ってる」

 

謎の白い構成員達

『ド、ドミニオン様!』

 

 

 

空中に浮いている本体のウルティオをどう対処するか、混乱している謎の白い構成員達を落ち着かせたリーダー格らしき男がいた。

 

彼の名前は『ドミニオン・キュリオス』ウィクトーリアがやられた時の後詰め部隊のリーダーとしてここにいる謎の白い組織に扮している『ディアボロス教団』の幹部だった。

 

ドミニオンは刀を取り出して臨戦体勢に入る。

 

 

 

ドミニオン「奴は俺が相手をする、貴様らはその間に――――!?」

 

謎の白い構成員G「!?ドミニオン様!?」

 

ドミニオン

「貴様ら!急いでこの場から離れ――――――」

 

ウルティオ「もう遅い!喰らえ!

『キング・メテオリィト』!」

 

謎の白い構成員H「!?

……は、はは……」

 

謎の白い構成員I「う、嘘、だろ……」

 

謎の白い構成員J「な、何だよこれ……」

 

ドミニオン「…ば…バカな……!?」(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)

 

 

 

ドミニオンを筆頭とした白い集団が真上を見る。

 

それは、宇宙のそんじょそこらにある巨大な隕石の1つが、真上から落ちてきていた。

 

あまりに次元の違いすぎる光景に、白い集団達は完全戦意喪失。

 

その隕石の落下地点はウルティオ本体も含んでいた。

 

流石にイカれ過ぎる攻撃にドミニオンが、飛んでいる身体を逆さまにひっくり返したウルティオ目掛けて大声を出す。

 

 

 

「正気かっ!?貴様も潰れるのだぞっ!?」

 

ウルティオ「ハッハッハッハ!

俺の心配より、貴様らの心配をしろっ!

ハーッハッハッハッハッハッハ―――――――」

 

 

 

そうしてウルティオに隕石が衝突しようとする。

 

が、衝突する前に、自身の身体を足から徐々に、ドミニオンを嘲笑うように霧に変え、隕石の落下地点から逃れる。

 

その光景を見たドミニオンは絶望する。

 

自分達は死に、あの男だけは生きるという状況を。

 

 

 

ドミニオン「そ、そんな――――――――」

 

 

 

そして隕石は地面に激突し、ドミニオンを筆頭とした残りの50人の白い集団が、隕石の下敷きとなり死亡した……。

 

それから数十秒後、落ちた隕石の頂上で霧から身体に戻ったウルティオはさらなる魔法を使う。

 

 

 

ウルティオ「さてと、貴様らには死ぬだけでは足りん、その魂、我が力の糧となるがいい!

魂の集合(ソウル・セット)』!」

 

 

 

ウルティオは新魔法『魂の集合』で自身が殺した500人の白い集団の魂を集めていく。

 

そしてその魂達を圧縮しまくり、人間サイズの球体へと変化する。

 

 

 

「光栄に思え、お前達は我が目的を達成するための生贄となるのだ!

魂喰らい(ソウル・イーター)』!」

 

 

 

そして『魂喰らい』でその球体に触れて体内に取り込み食らい尽くす。

 

するとウルティオの魔力量が急激に上昇、食した量ならシャドウと同じくらいの量だろう。

 

 

 

「いいぞ……いい感じだ!あとは食らった魂を俺の魔力に変換すれば、俺の魔力量はさらに多くなる!

魔力は肉体!魔力回路!魔力制御力!全てを強化する源だ!ハーッハッハッハッハッ!」

(自分の力で喰って得た力だから

『借り物の力』じゃないよね☆)

 

 

 

天変地異が起きたような場所で、ウルティオの高らかな笑い声が響くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side デルタ&イプシロン

 

 

 

デルタ「あと少し!あと少しなのです♪」

 

イプシロン「!デルタ!止まって!」

 

デルタ「何を言ってるのです!あと少しでウルティオ様に会えるので―――――――!?」

 

 

『テンプラー』の後詰め部隊と戦闘しているであろうウルティオの下へ行く途中、イプシロンによって制止させられたデルタ。

 

後少しでウルティオの所に行けるのを止められたデルタはイプシロンに抗議しようとするも、自分の立っている所に少し影が出たことで上を見る。

 

すると、小さな町ならひとたまりもなく潰せる程の巨大な隕石が向こう側に落下していた。

 

 

 

「な、ななな何なのです!?おっきい!おっきい岩なのです!?」

 

イプシロン「落ち着いてデルタ!後から地震が来るから備えて―――――――」

 

デルタ「うがあぁぁぁぁぁあ!?

イプシロン「うわあぁぁぁぁぁあ!?

 

 

 

デルタに地震に備えるように言うも間に合わず、隕石は完全落下。

 

その余波で地震が発生してデルタはイプシロンに抱かれながらも慌てまくる。

 

そしてようやく地震が収まったのであった。

 

 

 

「来る途中に向こうで発生した爆発、暴風、無数の大きな雷に新たな爆発、そしてイータが落とす落石なんて比較にならない巨大隕石……全部、ウルティオ様が……?

まさか、これ程とは……」

 

デルタ「こ、恐かったのです……。

!あ、そうです!ウルティオ様ー!」

 

イプシロン「あ、ちょっとデルタ!」

 

 

 

地震が収まって少し思考停止していたデルタだったが、後少しでウルティオに会えることを思い出して走っていき、イプシロンもその後を追った。

 

そして現場に辿り着くと、まるで天変地異でも起きたかのように、各所で燃えてたり、無数の巨大氷塊の槍が突き刺さってたり、大雷が落ちた跡やその他何かに押し潰された跡、そして先程落ちた隕石があった。

 

そして爆炎により爆死焼死、巨大氷塊の槍に刺され、大雷に打たれ、暴風に切り刻まれ、別の大爆発による爆死、隕石に潰されてそれぞれ死んでいた『テンプラー』の死体の数々があった。

 

 

 

デルタ「ど、どうなってるのです!?あちこち燃えたり、壊れてたり、でっかい氷の塊があるのです!

あっちの岩が1番大きいのです!」

 

イプシロン「ま、まるで天変地異が起きたようですわね……。

一体、ここで何が……」

 

???「――――――この腐敗と自由と暴力の真っ只中〜♪」

 

デルタ&イプシロン

「「!?」」

 

 

 

天変地異な光景にデルタが驚き、イプシロンが大災害を目の当たりにするかのような発言をしていると、何処かから歌声が聞こえる。

 

デルタは巨大隕石の方を見上げて、駆ける。

 

 

 

デルタ「あっちにウルティオ様がいるのです!

ウルティオ様ー!」

 

イプシロン「あ!ちょっとデルタ待ちなさい!」

 

ウルティオ?「産まれつーきの♪スピード〜で〜♪しろ~い虫どもやっつける〜♪」

 

 

 

デルタとイプシロンが、歌声が聞こえる方向……つまり、巨大隕石の方へと駆けつけていく。

 

2人が走ってる最中にも、独特な歌声は続いていく。

 

 

 

ウルティオ?「シャドウガ〜デン〜のナンバー2〜♪ウルティオと〜はこの俺だ〜♪」

 

イプシロン「やはり……ウルティオ様!」

 

 

 

独特な歌声の中にウルティオの名前が入ると、イプシロンもウルティオだと確信する。

 

まあデルタは自前の嗅覚と聴覚で初めから知ってはいるが。

 

そしてデルタが巨大隕石の所に辿り着くと、隕石の頂上にウルティオがいた。

 

デルタは嬉しそうに隕石を駆け登る。

 

 

 

デルタ「ウルティオ様ー!!!」

 

ウルティオ「ん?うおお!?デルタっ!?久しぶりだなー!?ちょっと髪伸びたか?」

 

 

 

隕石の頂上まで辿り着いたデルタはウルティオ目掛けて飛んで抱きついてくる。

 

ウルティオも何とか立ったまま彼女を抱き抱える。

 

 

 

デルタ「そうなのです!ウルティオ様が髪を伸ばした方が可愛いと言ったから伸ばしてるのです!」

 

ウルティオ「そうかそうか、んー?デルタ1人か?」

 

イプシロン「イプシロンもいますわ、ウルティオ様」

 

ウルティオ「イプシロンまで?2人共何故ここに?」

 

イプシロン「それは……」

 

 

 

デルタに続いて隕石を飛んで登ってきたイプシロンは先程ウルティオが交戦していた同じ『テンプラー』と交戦していた事を説明した。

 

そしてこちらの状況を確認するため、デルタとイプシロンの2人が来たのである。

 

 

 

ウルティオ「成る程、じゃああっちで戦ってたのは『七陰』の皆ってわけか。

……なんか一部逃げてたようだけど、もしかしてそっちは放ってここの奴ら殺っちゃまずかったか?」

 

イプシロン「そ、そんな事はありません!その……」

 

デルタ「メス猫が奴らを逃がしてしまったのです!メス猫は役立たずなのです!」

 

ウルティオ「……あのゼータが取り逃がした……?

そんなに強い奴がいたのか?」

 

デルタ「デルタならあんな奴ら全部狩れるのです!それをメス猫の奴……!」

 

ウルティオ「うーん……」

(ゼータと、その『テンプラー』って奴らの間に何かあったのか………?)

 

イプシロン「ところで、ウルティオ様はこれをたった1人で……?」

 

ウルティオ「うん、全部。

全部で大体500人くらいだったかなぁ……雑魚ばっかだったけど」

 

デルタ「ウルティオ様は強いのです〜!もしかしてボスより強い?」

 

ウルティオ「はっはっは、そんな事はないってデルタ」

 

イプシロン「私達は200人程でやっと…しかも何人か逃がしてしまったのに、ウルティオ様は500人をたった1人で………やはり、流石です」

 

 

 

ウルティオからここの状況を聞いて格の違いを見せられ、流石と言わざるを得ないイプシロン。

 

そりゃそうだ、如何に雑魚ばかりとはいえ、『七陰』全員で約200人を相手にし、しかも逃がしてしまった中で彼はその2.5倍の人数を1人残らず殲滅したのだ。

 

しかもその攻撃法が、隕石を除けば魔力を扱い産み出した物だ。

 

本来、この『陰実』の世界の魔力は肉体から離れると制御を失う性質であり、魔力を扱って遠距離から攻撃するのは相当緻密な魔力制御力が必要となる。

 

それが、ただでさえ『魔力分身』で魔力の塊である『分身』を自分から離して遠隔操作し、その『分身』が魔力を扱う攻撃をするということは極めてとんでもないことなのだ。

 

ましてやこれはゼータしか知らないが、今のウルティオの『魔力分身』は本体から1万km以上離れても問題なく操作出来るため、魔力量が多いだけでなく如何に彼の魔力制御力の高さがわかるだろう。

 

その結果、とある秘密をその魔力制御でこなしているイプシロンからは尊敬の的であった。

 

デルタなんてもうボスより強いんじゃないかと過大評価する有り様である。

 

 

 

ウルティオ「別に褒めることじゃないだろ。

これらの技で大軍を倒せても、たった1人の強者は倒せないのだから」

 

デルタ「それって、ボスのことです?ウルティオ様、ボスと戦うのです?」

 

ウルティオ「ないない、俺ではシャドウには勝てないし、そもそも戦う機会なんてないしなぁ……」

(それに、最強に興味ないしな)

 

イプシロン「主様はお強いですから。

でも、確かにデルタの言う通り、主様とウルティオ様が戦うところは見てみたいかもしれません。

ウルティオ様も主様に近いお力を持っていますし」

 

ウルティオ「おいおい、イプシロンまでそんな事言うのかよ、勘弁してくれ……」

 

イプシロン「ふふふっ、冗談ですわ」

 

 

 

デルタがウルティオがシャドウと戦うのかという話になってしまってイプシロンもそれに乗っかっていく。

 

そうして3人で少し話し、2人から今の『シャドウガーデン』の拠点を聞いてもう少し話をした後、ウルティオが抱きついているデルタを降ろす。

 

 

 

ウルティオ「……さてと、俺はそろそろ旅を続けるかな」

 

デルタ「えー!?もう行ってしまうのですー!?」

 

ウルティオ「ははっ、生憎まだまだ修行の旅の途中なんでね」

 

デルタ「じゃあ、デルタも行く!」

 

イプシロン「デルタ、ウルティオ様を困らせないで」

 

デルタ「デルタはウルティオ様に聞いているのです!イプシロンは黙っているのです!」

 

ウルティオ「はっはっは、確かに、俺と旅をすりゃデルタは獲物を狩り放題だし、強くもなれるな」

 

イプシロン「ウ、ウルティオ様!?」

 

ウルティオ「だがな、デルタ?お前は力だけならアルファの次に強いんだ、万が一シャドウとアルファがいない時、強い敵が現れたらお前がいないと困るんだぞ?」

 

デルタ「うぅ…それは…そうだけど…」

 

ウルティオ「もしその強い敵が現れたらデルタ、お前の力が必要なんだ。

だから、俺が旅から戻るまで、『七陰』の皆と『シャドウガーデン』の敵を狩りまくるんだ、いいか?」

 

デルタ「わかったのです!ウルティオ様が戻るまで、デルタ、『シャドーガーデン』の敵を狩りまくるのです!」

 

イプシロン「ほんと、ウルティオ様ってデルタの扱いわかっていますわね」

 

ウルティオ「まっ、伊達に根気よく教えていないからな。

んじゃデルタ、イプシロン、そろそろいくわ、ここの後処理やっといてー」

 

イプシロン「はい!ウルティオ様、有難うございます!」

 

デルタ「おぉー!ウルティオ様が飛んでるのです!」

 

 

 

イプシロンは空を飛ぶウルティオに頭を下げ礼を言い、デルタは空を飛ぶウルティオを見て興奮していた。

 

デルタとイプシロンに後始末を任せたウルティオは空を飛んで旅を続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ビアヘロ・ヴァンデルング
ウルティオ


絶賛世界を見ながら修行をし、修行には常に『魔力分身』を大陸の各地に配置して使用し、実行している紫の瞳を持つ転生者オリ主
※『魔力分身』を利用しての修行は使用可能になってからやっている。

既に大分慣れていた飛行の修行の仕上げとして、上空を飛んでいた所に謎の白い大集団(テンプラー)を見つけたことで不機嫌になって殺しに行くという何とも理不尽を発揮しているが、これは彼が今使える魔力を使った遠距離攻撃の各種を試すための実験が本音である。

全滅させた後は、『魂の集合』で殺した者の魂を集めて圧縮し、『魂喰らい』でそれを喰らって最大魔力量を増加させるというとんでもないことをする。

その後、同じく『テンプラー』との戦闘を終え、駆けつけたデルタとイプシロンと再会、彼女達が自分が殺した500人が所属している組織を壊滅させるのが目的と判明すると内心驚きつつ旅の途中でたまたま通りかかった事をいい事にそれに合わせて話していた。

その後は2人から現在の拠点を聞き、後始末を任せて旅を続けている。



ドミニオン・キュリオス


『テンプラー』に扮していた『ディアボロス教団』の幹部のオリキャラ。

ウィクトーリアがやられた場合の保険として500人の後詰め部隊の総隊長を努めていたが、分身ウルティオに9割の構成員がやられ、自身もウルティオ本体の『キング・メテオリィト』で、霧になったウルティオを見て絶望しながら下敷きとなり死亡。

折角ネームドなのに原作アイリスなんか比じゃなく、次回登場予定の『アンネローゼ・フシアナス』よりも酷いKa☆Ma☆Se役にされた何しに出てきたんだ感半端ないキャラ。



『魔力分身・第三段階』


イータの悪魔憑きを治して『七陰』が全員そろった1ヶ月後、『魔力分身』がなかなか進化出来ずに匙を投げかけたが、シドと『七陰』の訓練をこっそり見て、その後両親から悩みがある事を看破され、その悩みを打ち明けた後の両親からの激励により、さらなる思考と肉体、魔力、魔力制御力の強化を重ねてさらに1ヶ月後、ついに『第三段階』に進化した『魔力分身』

『第二段階』の3人以上分身すると数秒かかるデメリットが完全に無くなり、右手の真ん中3本指を左手で握って魔力を使うだけで即分身出来るようになった。

鍛えた影響で魔力制御力が尋常じゃない程上がり、分身体も1万km以上離れても問題なく操作出来るようになり(これにはゼータに他の人に内緒にしてもらう上で協力してもらった)距離の問題も完全に解決した。

元々の魔力量もさらに上昇したことで分身の魔力の使用量は本体の50%から60%とあまり変化は無いが、その代わり最大7人に分身出来るようになった。

ちなみにこれまで説明していなかったが元々『第一段階』の時点で分身が経験した事が本体に蓄積されるため、ある意味シドの数倍訓練出来る時間があるという本当にチートな技。
※シリーズ2話にて分身がシドに即やられたと本人が理解してるのがその伏線

レベリオ曰く『完全体』まであと一息らしいが、まだ進化し足りないのか。



『魂の集合』(ソウル・セット)


死んだ生物か自分よりも遥か格下の生きてる生物の魂を集めて人間サイズの球体に圧縮させる魔法。

次に紹介する『魂喰らい』(ソウル・イーター)の使用に必要。

レベリオは前世で読み、見てた『転生し◯らスラ◯ムだっ◯件』の魂を使って魔王やその上位種に進化という概念を参考にしてこの技と次に紹介する技を産み出した。



『魂喰らい』(ソウル・イーター)


『魂の集合』で集めた魂達を喰らって自分の魔力に変換させ、自身の魔力を回復したり最大魔力量を上昇させる魔法。

これによりウルティオは自身が殺した『テンプラー』500人の魂を喰らって自身の魔力に変換し、自身の最大魔力量を大幅に底上げしていく。

自分の力で他の人間の魂を喰らい、それで己の最大魔力量を上げる技の為、これをシャドウが見たら『借り物の力』と言うかどうか少し怪しいが、自分の魔力に変換するというウルティオ自身の力、つまり使用者自身の扱う技量が必要な魔法のためまあセーフだろう。

最もこれを『借り物の力』なんて言ったら普段皆が食べる肉等も他の生物の命であると同時に生物の生きる力、戦う身体の元を作り、力を増やす物である為、全員が『借り物の力』で、世の中生きて戦っていることになるとシャドウは言う事になる。
※肉やら魚やら野菜でも育つ『命』の力なので食事をする以上はシャドウも該当する。

レベリオ「もし言ってきたら上の説明の様に徹底的に論破してやる。
絶対見せる気無いけど(当たり前だ、見られて眼鏡に叶ったら間違いなくラーニングされるわ。
まあ『陰の実力者』ムーヴがつまらなくなるだろうからやりすぎないとは思うけど見せるのダメ!絶対!)」

その為、ウルティオは『ラーニング殺し』の様な魔法を産み出そうと研究しているが上手くいってない。
※そんな都合のいい魔法早々作れねーよ。



ちなみに流石に多すぎるので残りの今回出た新技魔法の紹介は次回にて。



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