そして今回とうとうエジェイ会戦が終わります。
それではエジェイ会戦の終わりをお楽しみください。
日付にミスが有ったので修正しました。
「ありがとう。じゃあ、あそこで喚いてる立派な鎧までの距離よろしく。」傭兵は新兵に感謝すると相方の少女に測距を頼んだ。「あれね。うん。距離2,100mってとこかな。風向きは・・・」相方の少女はあそこで喚いてる立派な鎧の測的諸元を返した。傭兵は相方の測的諸元を聞きながらバイポッドを壁に乗せてスコープ付きの対戦車銃を構える。そして照準すると静かに引き金を引いた。
ズドンという大きな銃声と共に12.7✕99mmNATO弾が音よりも速く飛翔する。そして発砲から数秒後、あそこで喚いてる立派な鎧が弾け飛んだ。「命中、ターゲットスプラッシュ。」砲隊鏡を覗いていた相方の少女は報告する。そしてジューンフィルア軍の挑発部隊は敗走した。
クイラ傭兵による狙撃の影響で完全に睨み合いとなり、壁に三個志願兵軍団15万を張り付けておく意味も無くなったため比較的練度が高い()一個志願兵軍団を下げて予備に回すことになり、それによって浮いた一個志願兵軍団をクイラ王國軍クワ・トイネ公國派遣軍の支援に回すことになる。
そうして両軍が睨み合ったまま7時間が経過した時、クイラ王國軍クワ・トイネ公國派遣軍支援のために派遣した志願兵軍団からクイラ王國軍正面のロウリア軍の包囲撃滅と追撃への移行という知らせとノウ将軍から壁の後ろに控えさせていた二個戦車聯隊の出撃準備命令が届いた。出撃準備命令を受けた戦車聯隊は暖気と点検を行い、エンジンなどを傷めないように注意しながらゆっくりと移動を行って聯隊本部を先頭に中隊番号順で門のすぐ後ろに並んだ。整列を完了したのは
歩兵と工兵を乗せた戦車聯隊は歩兵と工兵を乗せたまま
そして戦車隊は更に前進する。
そして中央歴1639年7月1日、敗走を続けるパンドール将軍以下東方討伐軍残党は遂に後方拠点たるギムに辿り着いた。そしてギム中央の広場で休憩を始めた。
ところが、その直後パンドール将軍は眉間を撃たれて戦死した。直後東方討伐軍残党は四方八方から銃撃に晒される。アデム将軍の猛攻や暴虐の結果隠れる場所が一切残っていないギム中央の広場で敗残兵は右往左往してバタバタと斃れていく。
銃撃に晒されながらやっとの思いでギムを脱出した敗残兵はあちこちで伏兵に遭い斃れていった。そして僅かに伏兵に遭うこと無くギムから離脱した敗残兵は一息入れたところで恐怖と絶望に直面する。それは自分たちを追撃してきた西部方面軍集団麾下の二個戦車聯隊であった。どうしようもなくなった彼等は武器を捨ててへたり込んだ。ロウリアの敗残兵がへたり込んだのを見た戦車聯隊長は燃料と弾が勿体無いので歩兵と工兵に対処を丸投げした。そして戦車から降りた歩兵や工兵は彼等を拘束して捕虜とした。ここにロウリア王国東方討伐軍は全滅した。*10
ところでギム周辺の伏兵は何者かって?
ということで中央歴1639年6月20日
護衛の戦闘機のうち数機が低空に降りて敵が居ないか捜索したが、既に守備隊の生き残りが逃げ出したこともあって敵は一人も居なかった。そして輸送機はわざと編隊の間隔を開けてギム周辺の上空を真っすぐ飛行し、挺進第二聯隊は訓練通りにギム周辺に降下した。そして降下した挺進第二聯隊の将兵はそれぞれの降下地点で集まって九九式軽機関銃やパンツァーファウスト及びパンツァーシュレックなどが収められた物量箱を回収して築城を行い、敗走するロウリア兵が来るまで余りにも暇だったので毎日3回点呼と体操をして過ごした*12。その間ぽつぽつとロウリア王国東方討伐軍のギム守備隊残党数名ずつが警戒網に引っかかったのでその度にこれを奇襲して撃滅する。
中央歴1639年7月1日、挺進第二聯隊の警戒部隊が東から妙に統率が取れた敗走部隊がギムに接近しているのを発見した。挺進第二聯隊は出撃前からの作戦と降下してから立案した作戦の双方を実行する。
まずは敢えてギムの広場で休憩を始めさせてから物量箱から回収した九九式短狙撃銃で敵の指揮官を狙撃して射殺し、次いで物量箱から回収した九九式軽機関銃と二式小銃とで銃撃を加える。その後市内各所から敗残兵を銃撃しながら東以外に脱出した敗残兵は伏兵として伏せた部隊で撃滅し、東に逃げた敗残兵は追撃部隊に正面から鉢合わせして全滅した。
かくしてロウリア王国東方討伐軍は全滅したのである。そしてギムも奪還され戦線はクワ・トイネ=ロウリア戦争開戦前の国境線に戻っていった。
だが、中央歴1639年6月29日、捕虜への尋問の結果ギムを暴虐したアデム将軍がロウリア本国に戻ったことを知ったクワ・トイネ公國はロウリア王国への反攻を決定した。そして同日
そんな
その一方で作戦構想上の理由から西部方面軍集団に七個戦車聯隊と一個独立砲戦車中隊*14と二個機動歩兵師団分の
そして西部方面軍集団に配備された合計九個戦車聯隊と一個独立砲戦車中隊を指揮統制するため新たに西部方面装甲集団が新設された。だが、ノウ将軍は
かくして反攻作戦の準備が進んでいった。
「ふん。ロウリアめ、口ほどにも無い奴だ。だが、見てろよクワ・トイネの奴等。パーパルディアはお前等のような急造戦列歩兵など軽く蹴散らしてくれる。」アデム将軍はクワ・トイネ公國籍の貨物船でパーパルディア皇国行きの一般貨物に紛れてパーパルディア皇国に密航、そのまま亡命した。
因みに歩兵を戦車に乗せて一緒に行動するというのは割と何処の軍でもやっていたそうです。
大日本帝國陸軍の場合は『對戰車戰鬪ノ參考(戰車關係)』という戦車対戦車戦闘マニュアルにその要領が書いてあったり。
尤もこれは徒歩歩兵と徒歩工兵とを随伴させているからという理由もあるのですが。
原作でも割と不憫枠なところがあるジューンフィルア将軍ですが、本作ではナレ死という更に輪をかけて不憫なことになりました。まあ戦車戦はテンポ速いから仕方ないね。
そして流石に70万人は多過ぎたと判断されたのか30万人以上が軍からリストラされました。とはいえ丁度すぐそばに大量の人員を募集している工事現場もあるなど仕事はいっぱいあるのですぐに再就職出来ることでしょう。
再編成された西部方面軍集団はかなり数が少なくなりましたが、その代替戦力として九五式軽戦車105輌、
ところでどうしてアデム将軍はクワ・トイネ公國の貨物船に乗っているんですか?
ということで次回予告です。
次回予告
西部方面軍集団の再編成を経て作戦能力を回復したノウ将軍は新たに配属された装甲戦力を直率してロウリア王国東部諸侯たちを急襲する。
動員した兵を全て喪失したロウリア王国東部諸侯に装甲部隊による攻勢を止める力は最早残っていなかった。
次回、「外道鎮守府召喚第十七回 クワ・トイネ=ロウリア戦争 〜暴れん坊ノウ将軍〜」
大日本帝國陸軍由来のドクトリンが兵力の大半を喪失したロウリア王国を襲う。
毎度恒例紹介コーナー
クワ・トイネ公國(
小銃
マスケット
前装滑腔銃。滑腔銃というのは銃身内部がつるつるしている銃のことである。
黒色火薬を使用しているものは口径がかなり大きい。
精度劣悪なため
因みに速射性を重視したことから銃弾の直径は銃の口径より若干小さい。
ライフルドマスケット
フランスのミニエーという軍人が発明したミニエー弾及びその派生型の銃弾を用いる前装ライフル銃の総称。
ミニエー弾登場以前のライフルは弾の直径が銃の口径より大きかったため装填するのがとても大変だった。そのため軍用としては殆ど用いられなかった。
だが、ミニエー弾は普段銃の口径より小さな直径なので装填が簡単に出来るが、発砲時に底部が膨らんでライフリングに食い込むことで発砲時の燃焼エネルギーはより効率良く弾に伝わるしライフリングによる旋転により弾道は安定するようになった。
その結果精度が悪い銃を戦力化することが始まりの戦列歩兵戦術を精度が良い銃でやることになり、その結果ある国では、内戦と主張していることも手伝い、その国始まって以来現代に至ってもなお破られることのない犠牲者数を出すに至った。
フルメタルジャケット以前の小銃であるため被弾時のダメージが結構大きかったりする。
九九式短小銃
大日本帝國陸軍が日魯戦役の教訓に基づき改良された三八式歩兵銃の後継銃として開発した新小銃。
有坂式と呼ばれる作動方式のボルトアクションライフルである。
使用弾薬は九九式普通実包(7.7×58mm)であり、開発経緯は銃身膨張という銃口辺りが膨らんで撃てなくなるという不具合への対応や支那事変時に国府軍が使用した7.92×57mm弾使用小銃との撃ち合いで威力が敵より弱いと前線から苦情が入ったなど諸説ある。
初期型は対空照尺や
二式小銃
大東亜戦争初期の空挺作戦で物量箱の回収に手間取り暫くの間拳銃と数発の手榴弾のみを頼りに戦わなければならなかったという教訓を基に九九式短小銃を基に二つに分解できるようにしたテイクダウンライフル。
二つに分解出来ること以外九九式短小銃と同じである。そもそも九九式短小銃の派生型だし。
機関銃
九九式軽機関銃
大日本帝國陸軍の制式軽機関銃。
前身の九六式軽機関銃を基に使い易さと作りやすさを強化して使用弾薬を九九式実包とした軽機関銃である。
射撃精度が良いのと照準眼鏡が標準装備されているため狙撃にも用いられた。
銃剣を装着出来、着剣すると射撃精度が良くなるという逸話がある。
銃剣突撃するにはフラッシュハイダーが邪魔な気がする。
7.7mm軽機関銃42型
MG42を九九式普通実包仕様とした本作オリジナル軽機関銃。
元ネタはMG3というドイツ連邦共和国が使用している軽機関銃。
MG3は7.92×57mm弾を使用するMG42を7.62x51mmNATO弾仕様とした軽機関銃である。
因みに着剣出来ない。
射撃速度の速さから、今後使用する部隊が増えていく予定である。
M2重機関銃
制式が1933年でありながらつい最近まで改良型すら出なかったロングセラー。
使用弾薬は12.7x99mmNATO弾でありその威力は歩兵用としてはかなり大きい。
本作で登場するのは基本的にFNにより開発されたFN M2HB-QCBという改良型及び同改良型をベースとしたQCB改修仕様となっている。また、もし開発などでQCB改修が行われていないM2が何らかの形で出てきた場合は当該銃に対して即座にQCB改修を行うようにという命令が防衛省から各鎮守府に下されていて、転移後も同命令は依然有効であるという設定である。
携行対戦車兵器
パンツァーファウスト
第二次世界大戦期にドイツで開発された使い捨て携行対戦車兵器。
本作では明示されていないが何種類かバリエーションがある。そしていずれも重装歩兵相手にはオーバーキルである。
第二次世界大戦末期に「銃は無いがパンツァーファウストはある」と謳われたほど生産性に優れるため、恐らく完結まで幾つもの國家で量産されてラヴァーナルとアニュンニール以外の全軍事組織で使用され続けることだろう。
パンツァーシュレック
第二次世界大戦期にドイツで開発されたドイツ版バズーカ。
有効射程ではパンツァーファウストを大きく上回るが、使い勝手ではパンツァーファウストに大きく劣ることから専門の戦車猟兵でしか運用されなかった。
挺進第二聯隊で運用されていた*1が、今後別の対戦車兵器に置き換えられることが予定されている。