とはいえ本話の最終時でも、まだロウリア王国軍は国境付近に展開しただけです。
もしかするとただ演習しに来ただけかもしれませんしちょっと脅そう程度の行動かもしれません。(え?侵略準備だろって?原作ではそうでしたが本作では違うかもしれませんよ?)
という訳で今回は国家発展ダイジェスト&会議回です。
それでは会議室で北條提督率いる外道鎮守府の外道振りの片鱗をお楽しみください。
ところで本作初の戦闘シーンが原作に無いどころか主人公と完全に無関係とか、作者は本当に正気なのでしょうか?
追記
あとタグのエラーがあったので修正しました。
第五話 対ロウリア王国防衛会議
鐵道開業以来、クワ・トイネ公國とクイラ王國は経済発展し続けていた。両国では
クワ・トイネ公國では
マイハーク旧港*1の近くにある酒場でクワ・トイネ公國籍船の船長達が会話していた。そこに一人の美少女が入ってきた。船長たちはその美少女に注目した。「注目されるの、苦手なんだけど。」その美少女は呟いてカウンターに座った。「なんかお勧めの飲み物無い?あ、酒以外で。」彼女はマスターに注文すると、「おいおい嬢ちゃん、ここどこだと思ってるんだ。」マスターは返答し船長たちはどっと笑った。「ウチ飲酒には結構厳しいんだよね。」美少女は苦笑して返す。船長たちはその笑顔に見惚れると美少女は恥ずかしそうに顔を赤らめる。「甘酒ならあるよ。」釣られて笑ったマスターは氷入りの甘酒を出した。「この辺り結構良い酒作ってるんじゃない?」美少女は甘酒を飲んでマスターに尋ねると、「酒呑まない奴がそれ知ってどうするんだ?」と聞き返す。すると「マスターもここどういう場所だか分かってる?船出して売りに行くのよ、海を越えてね。」美少女は答えを返すと一同爆笑。その笑い声に釣られて新たな客が入る。マスターは釣られて苦笑し、「なるほど、それは道理だ。ところで売る先は
そしてその後、クワ・トイネ公國の農産物が愛国丸などを中心とした大型仮装巡洋艦の一部によって大東洋諸国や第三文明圏などに輸出されてクワ・トイネ公國経済を大いに潤していく。
クイラ王國では鐵道が開業してからというもの、その需要は
ある日の大東洋周辺の何処かの戦場。一方の軍は以前よりも強くなったクイラ傭兵を雇っていた。両軍は戦場において中央に戦列歩兵を配し、その両翼に散兵を展開、その更に両翼には軽騎兵を展開させていた。一方でクイラ傭兵を雇っていた方は本軍の前面にクイラ傭兵による散兵を展開させていた。両軍は歩いて少しずつ距離を詰めていき、彼我の距離は300mまで近づく。その時、一人のクイラ傭兵が銃を構えて発砲した。これにクイラ傭兵を雇っていない方の軍の兵士は驚き浮き足立つ。それを見たクイラ傭兵を雇っていない方の軍を率いる将軍は叫んだ。「こんな遠くから撃ったところでリンドブルムにも当たりようがないだろ!」そうして将軍が前を向くや否や別のクイラ傭兵が発砲、将軍は眉間を撃たれて即死した。これを見たクイラ傭兵を雇っていない方の軍の将兵は完全に動揺、直後クイラ傭兵を雇っていた方の軍を率いる将軍は「今だ、突っ込め!」と突撃を指示した。そしてクイラ傭兵を先頭に全軍突撃に移行した軍はその相手の軍を瞬く間に崩壊させていった。
このような戦闘や劣勢になっても踏みとどまり続けることで逆転の目を引き寄せるなどの戦い振りによりクイラ傭兵のブランド化が進んでいく。しかしながらその政策は
そんなこんなで経済発展を続けていたクワ・トイネ公國であったが、元々亜人撲滅を掲げるロウリア王国との関係はあまり良くないものであったし、なんならその経済発展に伴い悪化していた。とはいえ現状のクワ・トイネ公國軍の兵力は陸軍が7万人、海軍が1,400隻前後*5、空軍がワイバーン120〜140騎前後であり、恐らくロウリア王国相手では独力で戦線を維持出来るか不明瞭であるという。
その戦力差とロウリア王国との関係悪化を重く見たカナタ首相はクワ・トイネ防衛への
とはいえ戦時体制への移行などはしておらず、故に全金属製荷馬車やリヤカーの製造は農法の変更に伴う生産量増強の試みと搬出量増加を名目として行われる。一方でダイタル*9平野における軍事基地建設はクワ・トイネ公國の西側を開発するための拠点という名目で補給基地の建設及び飛行場の設営が開始された*10。
また、常雇クイラ傭兵の雇い入れによる戦力増強も行われることになる。そして彼等には
そうしてクワ・トイネ公國の水面下における戦争準備が進んでいく中で、クワ・トイネ公國国境警備隊から報告が届く。曰く「ロウリア王国軍、国境付近に展開を開始せり。」
クワ・トイネ公國政府
カナタ首相は「ロウリア王国軍が我が国との国境付近に展開したそうだ。どうやらロウリア王国が我が国と戦端を開くことを決意したらしい。各々我が国を守る為に忌憚の無い意見を聞きたい。」と呼びかけた。
それに対して松永先任参謀は「まだ国境付近に展開しただけでしょう。それを以て攻撃意思ありと見做すのは早計と言わざるを得ません。ここは敢えてロウリア王国にその意図を尋ねては如何でしょうか?」と意見を述べると、ハンキ将軍は「何を言うか!奴等が攻めるつもりだとしてもそれを正直に言う訳無かろう!」と反論した。
その反論に対して松永先任参謀は「それの何処が問題になりましょうや?もし侵略以外の意図であると説明した上で攻めてくれば、その非道を喧伝することで我が方の士気を高めることが出来ましょう。そうなれば我が方の兵力を積み増すことも叶うでしょう。幸い歩兵用の小火器ならば我が鎮守府で30万人分用意してございますし、更に動員完了までに30万人分を製造出来る見通しです。彼等が西部方面師団と共にエジェイに籠城すれば、航空戦力で大幅に我等を上回るか余程大型の攻城砲でも持ちこまぬ限りまず負けることはございますまい。」と説いた。
その説明に対してノウ将軍は「ではエジェイより西側の民はどうするというのだ。」と尋ねると、松永先任参謀は「国境付近に展開したロウリア王国軍を入念に監視した上で越境するようであれば即時に疎開を命じることになりましょうな。国境近辺の集落は近くで身を潜めるのが精々でしょうが、それ以外の場所であれば急げば十分エジェイまで逃げ切れましょう。加えて念の為我が鎮守府でも機動力の高い人員輸送部隊を派遣しますから民間人の犠牲は最小限まで抑え込める見込みです。」と解答する。
モイジ団長は「わかった。それならば民を救うため、喜んで捨て石となろう。」と発言した。
そして松永先任参謀は「街や集落は避難の終わった後にそこの一切を破却し田畠は全て荒らした上で井戸に重石を乗せるなり埋めるなりします。これによりロウリア王国軍は現地調達そのものが不可能となりましょう。その上でエジェイに籠城すればロウリア王国軍は飢えと渇きで士気が失われましょう。そこをノウ将軍の軍勢で突けば、御味方勝利間違いなくござりましょう。」などという意見を述べた。
カナタ首相は「それではエジェイより西側が荒廃してしまうではないか。」と動揺しながら思わず反論すると、「それは兵備を怠ってきたツケというものでしょうな。」と松永先任参謀はぐうの音も出ない正論を返した。
とはいえカナタ首相の立場ではそう簡単に焦土作戦を行えないのも確かであろう。それ故に陸上では出来うる限り西方での邀撃を行うことと総動員令の手順を確認することが決定された。
一方海上では
加えて巡洋艦群*12及び仮装巡洋艦による通商破壊戦や巡洋戦艦による沿岸襲撃及び低速戦艦群や強襲揚陸艦などを動員したピカイアなどへの強襲上陸作戦を
ついで空ではエジェイ周辺に航空戦力を集中し、
そして外交面ではロウリア王国に現状のロウリア王国軍の行動に関して問い合わせることが決定される。
かくして
かくしてクワ・トイネ公國の戦争準備が本格化する中、クワ・トイネ公國からロウリア王国へ、クワ・トイネ公國国旗と交渉使節であることを示す旗を掲げて使者が派遣されることになる。そしてその使者は
因みに装備と戦術で物量と野戦築城の不利を覆した実例は
cf.第二次長州征伐又は四境戦争。
如何だったでしょうか?
ちょくちょく他作品のネタを仕込んでみました。
そして海賊どころか機甲戦列艦すらも蹴散らせそうな武装で貿易しようとする愛国丸さん。ちょっと民間船としての経験が不足していそうな気がしますし、アスタラス王國や第三文明圏諸國からすわ侵略かと思われないか心配です。
さて、会議では初っ端から焦土作戦を提案しましたが受け入れられませんでした。
まあ確かにいきなり焦土作戦は抵抗ありますよね。なので焦土作戦はしないことに決定されます。
それから、
ヒント:ヴィシー・フランスと自由フランス
それでは次回予告です。
クワ・トイネ公國国境附近に展開したロウリア王国軍。一体何を意図して軍を展開させたのか。そしてその目的は一体何なのか。
それに対してクワ・トイネ公國と
次回、「第六話 〇〇」。ロデニウス大陸の歴史に、新たな1ページが刻まれる。
それでは恒例の紹介コーナーです。
オリジナル艦娘紹介
愛国丸
報國丸型貨客船で、民間航路に就くこと無く特設巡洋艦として徴用された。通商破壊戦で活躍したものの英海軍の警戒強化により特設運送船に改装された。トラック泊地にて第58任務部隊の航空攻撃により爆沈。
本作品では今のところ貨物船をやったり輸送船をやったりすることが多いのだが、第四章〜第五章辺りでは姉妹船共々かなりの大立ち回りで活躍する予定。なお民間船としての経験が足りないためトラブルメーカーとなる模様。
本作で多用される馴染みの無い漢字紹介
竝
読み ならびに
意味 「と」や「及び」などと同じ接続詞で、前後で同じものを並べて表すために用いられる。
本作品以外での使用される箇所 どうも明治期の印刷された文書でよく使用されるようだ。
iPadでの出し方 「なら」と入力すると候補に出てくる。たぶん候補の下の方にあるはず。
國
「国」の旧字体。
本作品では勢力名に「国」という字がつく味方勢力で用いられる。例:クワ・トイネ公國、エスペラント王國など。
但し国名が長くかつ略称で「国」を使いようが無い国は除く。*1
聯
「連」の旧字体。
用例として聯合艦隊、〇〇第N聯隊などが挙げられる。
最近では余り用いられないけれど、大日本帝國陸海軍の部隊名はこちらの漢字が正式である。
実は「隊」の方も正式名称は字体が異なるのだけれど、どうしても使えないみたいで已む無く「隊」を使用している。*2
鐵
「鉄」の旧字体。
割と民間の鉄道会社で使用される。なんでも鉄という字は金を失うとなって縁起が悪いかららしいと聞いたことがある。
それでは次回、いよいよ〇〇です。
追記
アンケートを追加してみました。選択肢以外の回答は活動報告の「試しにアンケート機能使ってみました。」の方に送ってください。
URLはこれ→ https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=308428&uid=358199
ロウリア王国軍の意図は一体何でしょうか?
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侵攻
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挑発
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与圧
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ただ演習しに来ただけ
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遊びに来た