前回
因みに本作のロウリア主力艦隊は原作の4,400隻から5,800隻に増強されていましたが、どうやら質的にもかなり増強されているようです。
果たして
それではロデニウス沖海戦、開戦です。
「素晴らしい景色だ。」シャークン海将は感想を漏らした。何しろ見渡す限りの船船船。これだけの大艦隊であればパーパルディアにも勝てるかもしれないだろうと幕僚達は思ったし航海中興奮気味にシャークン海将の前で口々に言ったが、「いや、パーパルディアにはこれ以上に大きな軍艦が居るし、何より甲板にナニカを埋め込んであって意のままに動ける。その上パーパルディアが使用する魔導砲は我等の使用する魔導砲より遠くまで届き、4倍近い距離を狙える。そんな相手に勝てると思うか?」“冷静なる”シャークン海将はそう幕僚達を諭した。
ロウリア主力艦隊はレントル級重フリゲート20隻、トクサ級フリゲート180隻、ガレオン*1200隻、キャラック*2300隻、キャラベル*3700隻、ガレアス*4 1,400隻、ガレー*5 3,000隻の合計5,800隻からなる大艦隊であり、装備する魔導砲は49,600門にも及んだ*6。そのような大艦隊の行く手にクワ・トイネ公國側の邀撃部隊が姿を表したのは中央歴1639年4月25日
「前方に巨大船見ゆ。」前方偵察のため前衛に
中央歴1639年4月25日
そして20分が経過し、彼我の距離は僅か8ケーブル*8となる。
ロウリア王国の二檣キャラベルであるピカイアの見張り員は顔面が蒼白となった。「このままだと激突するぞ!」見張り員が船橋に向けて叫んだ。「面舵!アフトセイルを中央に、
「Prepare to ram!」HMSヴァンガードが命じると、乗員妖精は直ちに顔を艦首に向けてその場で腹這いになる。そしてHMSヴァンガードとピカイアは衝突した。
排水量100トンも無いキャラベルのピカイアでは30ノットで航行する常備排水量48,500トンの軍艦との衝突に対して大したエアバッグにならなかった。ピカイアは
「バケモノだ・・・」HMSヴァンガードの
「艦隊、対水上戦闘用意。」摩耶が号令をかけると「対水上戦闘用意。」麾下の各艦が各艦に号令をかける。各艦の艦内にカーンカーンカーンカーンというアラームが響き緊張が走る。
「対水上戦闘用意良し。」各艦の各部から報告が上がり、「左対水上戦闘。CIC指示の目標。主砲装填。」の号令がかかる。摩耶は艦隊に逐次回頭による右2点正面変換を命じて左舷側の敵艦に全主砲を向けられるようにした。
「HMSヴァンガード。主砲榴弾、攻撃始め。」摩耶はロウリア主力艦隊主力前衛との距離を30
HMSヴァンガードはその主砲を初めて敵に向けて発砲した。
「何だ?」シャークン海将は突然敵巨大船で起きた爆発に何事かと目を凝らす。そして信じられないことがシャークン海将の前で起こる。なんと前方に展開したトクサ級フリゲートが突如爆発を起こして瞬く間に沈没したのだ。
HMSヴァンガードが放ったMark VIIIb榴弾は前衛に展開するトクサ級フリゲートの一隻を瞬く間に撃沈した。初弾にて敵艦を撃沈したHMSヴァンガードは別の船に狙いを移す。「ほう、アイツ意外とやるじゃないか。」摩耶はその射撃を見て思わず独り言を漏らした。一方ブルーアイ海尉艦長はその射撃にドン引きしていた。
HMSヴァンガードは別のトクサ級フリゲートに狙いを定めると発砲した。流石に二連続で奇跡が起こる訳も無く初弾は夾叉であった。「アイツ、とんでもねえな。」摩耶はHMSヴァンガードの射撃を見てその技量を称賛した。一方ブルーアイ海尉艦長は一安心していた。そしてHMSヴァンガードは次弾を命中させて撃沈した。
なんなのだアレは。あの巨大船が爆発を起こす度に我がフリゲートの周囲に水柱が立ち、2回に1回から3回に1回我がフリゲートが爆発して沈没する。一体何が起こっている?シャークン海将は起きた出来事を理解しようと試みた。今までの知識に拠るとアレは巨大な魔導砲だろう。それならやることはひとつだ。シャークン海将は決断した。「ワイバーン部隊に支援を要請!我、巨砲を備えた敵巨大船と交戦中とも付け加えろ!」シャークン海将は不利を見て取り逆転の目を掴むべくCAS*12を要請した。
ギムより東方5km付近。パンドール将軍の陣所。
「敵は巨砲を備えた巨大船か。よし、ワイバーン部隊は全力出動!これを沈めればかなり大きいぞ!」パンドール将軍はシャークン海将からのCAS要請に応えることを決め、750騎にも及ぶワイバーン*13を発進させた。出撃したワイバーンは高度3280.8399フィートを100ノットの速力で敵巨大船に向けて進撃を始めた。
舞台は再びロデニウス沖に戻る。
HMSヴァンガードは1隻当たり2〜3斉射で前衛に展開したフリゲート群を次々と撃沈していく。そうして10隻が轟沈した頃、「主砲三式弾、攻撃始め!」ロウリア主力艦隊主力前衛との距離を27.3
そうしてロウリア主力艦隊主力前衛の半数が撃沈或いは戦闘不能となった時、「方位215、Type 960早期警戒レーダーにて敵大編隊発見。距離100海里。」HMSヴァンガードはその電探で飛来するロウリア軍ワイバーン部隊を捕捉した。「むっふーん。生まれ変わった摩耶様の本当の力、思い知れ!CAP、方位205、高度14,000フィートに向かえ。艦隊、右正面変換。新針路305。対空戦闘用意!」摩耶は予め葛城が上げたCAPをロウリア軍ワイバーン部隊の上空に誘導し、麾下の艦娘たちに対空戦闘を下令した。「対空戦闘用意。」各艦は復唱し、「主砲、三式弾装填。」HMSヴァンガードは主砲に三式弾を装填するように命じた。「全高射砲は…ちっ違う、回せー!直掩隊、発艦準備!」葛城は直掩機の用意を命じ、用意が出来次第発艦させた。
葛城からCAPとして飛び立ち上空に展開していた
それから間も無く、CAPの
「敵騎直上!急降下!」突如聞こえてきた上からの音に見上げた竜騎士の一人が魔信で絶叫する。その叫びを聞いたワイバーン部隊は対処を試みるもその速度差*17を前に手も足も出ず立て続けに8機が撃墜される。襲ってきた敵騎はそのままワイバーン部隊の下へ抜けていった。「追え!何としても落とすんだ!」一部の小隊長が襲撃してきた敵騎を攻撃することを命じたことで編隊に乱れが生じる。
その乱れを、上空に待機していた歴戦のエース達は見逃さない。「第二波、行くぞ!」麾下の
「何をしている!敵騎はたった8騎だぞ!数で揉み潰せ!」一連の襲撃により一方的に20騎撃墜されたロウリア軍ワイバーン部隊の隊長は全力でたった8騎の襲撃者を撃滅するように命じた。だが、その命令はクワ・トイネ公國軍のワイバーンが相手の場合は有効であっても
「燃料残量が少なくなったためこれより帰投する。」格闘戦を挑んだ
「回せー!爆戦隊も邀撃に当たれ!」葛城は爆戦の
「ようやく来たか。」シャークン海将は南の方からワイバーンが来たという報告を受けて安堵した。これなら勝てる。そう思ったのも束の間、ワイバーン部隊の上空から機龍が16騎突っ込んできていることに気付く。「通信士!ワイバーン部隊に緊急連絡!上から敵騎が16騎突っ込んで来る!」シャークン海将は急いで命じる。
「何だあれは!?」フェリキシマ・ハークに乗ったアキリーズ観戦武官は南方を見て驚いた。ロウリア王国軍ワイバーン部隊に上空から突っ込んでいるのはどう見ても
「かかれ!」
何度も急降下で襲撃されたロウリア王国軍ワイバーン部隊は敵騎の急降下に追随出来ないと理解したようで、敵艦隊への攻撃に注力することにした。その数秒後、敵の最も大きな船が爆煙に包まれた。「何事だ?」隊長は訝しみながらも敵巨大船へと接近を続ける。そして30秒位が経過したその時、編隊の前方で突然”花火“が8発炸裂しワイバーン部隊の先頭を包み込んだ。
「敵機32機を撃墜。」HMSヴァンガードは主砲三式弾による対空戦闘の結果を報告した。それを受けて摩耶は邀撃隊に再襲撃を命じると、「艦隊、左対空戦闘。」と艦隊に指示を出して「左対空戦闘、CIC指示の目標。」と号令を出す。摩耶の主砲塔が左を向く間、邀撃隊の
「ちい、もう主砲三式弾の弱点に気付きやがった。邀撃隊は艦隊前方に向かった敵編隊を攻撃しろ!」摩耶は敵編隊の行動に悪態を吐くと邀撃隊に左転した敵ワイバーンへの攻撃を命じた。
そしてロウリア王国軍ワイバーン部隊の右翼に新手が緩降下で襲いかかる。その新手は
「よし、敵左翼は放っといても全滅するだろ。ヴァンガードとあたしと葛城は敵中央を、那智と冬月は敵右翼をそれぞれ射撃。照月は反対側に回り込む奴を警戒。そろそろ高角砲の出番だ。行くぞ!」一連の空戦を見た摩耶は各艦に大まかな射撃目標を割り振ると、「全戦闘機は敵左翼が壊滅し次第敵艦隊に嫌がらせに機銃掃射。かかれ!」戦闘機に離脱と機銃による対艦攻撃を命じた。
そうしてまもなく、「高角砲、攻撃始め。」各艦は高角砲の射撃を始める。手始めにHMSヴァンガードが5.25"/50 (13.4 cm) Mark I速射砲を斉射、飛翔する一団の砲弾は狙い過たずロウリア王国軍ワイバーン部隊中央の先頭集団を捉え内蔵された近接信管が作動し炸裂する。その
「なんなのだアレは。何故ワイバーンがこうも容易く墜とされる!?」シャークン海将はクワ・トイネ公國側の巨大船の船団の対空戦闘を見て驚愕した。だが、それでもワイバーンへの対処でいっぱいいっぱいのように思えた。そこで、「ガレー船団、突入せよ!ガレオンやガレアスは敵巨大船の船団に接近してガレーの突入を支援するのだ!」シャークン海将は一気に接近することを決心した。だが、彼の思惑を打ち崩す存在が上空からガレー船団に襲ってきた。「ガレーに敵機龍が攻撃を開始!我が船団のガレーがやられています!」シャークン海将は見張りの報告にガレー船団の方向を見ると、どうやらその機龍が鼻先や左右の翼の真ん中辺りをチカチカさせるとそこから光弾が放たれるようだ。それから間も無くして敵の機龍は引きあげた。この状況ならまだやれる。シャークン海将はそう判断して接近を続けさせた。
「進め!目標、敵船団先頭の超巨大船!恐らくあれが旗艦だ!*19かかれ!」ロウリア王国軍ワイバーン部隊の隊長は先頭に立ってHMSヴァンガードに突撃を開始し、直後に40mm/56.3 (1.57") OQF Mark IXから放たれた榴弾の直撃により跡形も無く吹き飛んだ。そして61騎が撃墜される。加えて摩耶が援護のために60口径五式4cm連装機関砲を放ち、これによりさらに残り29騎のうち23騎が撃墜された。
一方「我々も攻撃するぞ!目標、甲板が妙に平たい敵巨大船!かかれ!」右に分かれた編隊は葛城を目標として突撃を開始、直後に反対側にいた巨大船から放たれた三式弾(近接信管装備)によりその4分の1が撃墜される。そして巨大船から光弾が連続で放たれ、ワイバーンは2騎を残して撃墜された。
「九六式25mm機銃、攻撃始め。」残り2騎のワイバーンに狙われた葛城が25mm対空機銃を撃ち始める。その弾幕に残る2騎も絡め取られてロウリア王国軍ワイバーン部隊右翼は全滅した。そして葛城は照月と冬月を随えて北へ針路をとり、ロウリア主力艦隊から距離をとった。
一方HMSヴァンガードは40mm/56.3 (1.57") OQF Mark IXを撃ち続けていた。だが距離が詰まってきたため回避のため取舵をきる。そこに残った2騎が火炎弾を放った。彼等は直後に撃墜されたため知る由も無いが放たれた火炎弾は2発とも命中し、HMSヴァンガードの艦中央の艦載艇置き場と左舷後部速射砲群周辺で火災を発生させた。
「消火急げ!」HMSヴァンガードは消火を命じると5.25"/50 (13.4 cm) Mark I速射砲及び40mm/56.3 (1.57") OQF Mark IXを接近するロウリア主力艦隊のガレーに向けた。
それから間も無くして一旦北に針路をとった葛城が西に針路を転じて発進させた邀撃機が着艦し始めた。「邀撃機の収容終わり次第攻撃隊用意!爆戦隊は爆装して敵主力を爆撃、戦闘機隊はガレーに機銃掃射で攻撃せよ!」葛城は攻撃隊の用意を命じる。そして邀撃機が全機着艦すると葛城は右16点回頭を行い針路を東に取る。
東進する葛城の後部エレベータから
一方HMSヴァンガード、摩耶、那智の3隻は接近してくるガレーを5.25"/50 (13.4 cm) Mark I速射砲や八九式十二糎七高角砲で射撃する。HMSヴァンガードは榴弾で直射して一隻一隻撃沈していき、摩耶と那智は三式弾で数隻ずつ掃射する。戦況はもはや一方的となっていた。
「何ということだ。あれだけのワイバーンが全滅とは。」シャークン海将は独言を吐くと、「見ろ!奴は火炎弾を二発も喰らい火災が起きている!あれだけ燃えているんだ、そう長くは持たん!我々のワイバーンが為した戦果じゃ!これで我等の勝利は間違い無いぞ!」麾下の艦艇を鼓舞した。
しかしながらHMSヴァンガードは怯むことなく速力を維持して戦闘を継続しガレーを40mm/56.3 (1.57") OQF Mark IXで掃射する。「ヴァンガード、一旦列外に出ろ。消火に専念するんだ。」摩耶はHMSヴァンガードの状況を見て同艦に消火を命じる。「了解。」指示を受けたHMSヴァンガードは右転して減速し、しばらく消火に専念した。その間摩耶と那智は八九式十二糎七高角砲や60口径五式4cm連装機関砲でロウリア主力艦隊のガレーを掃射した。
HMSヴァンガードは消火に成功すると那智の後方に占位して戦列に復帰した。そして主砲をロウリア主力艦隊のガレオンに向けた。
火炎弾で燃えた敵の巨大船が戦列から離れたのを見たロウリア主力艦隊は士気が上がり、斬り込みをかけるべく突入を行った。しかしながら他の巨大船から放たれる光弾や光弾を撒く砲弾に掃射されて士気が怪しくなってくる。そこへ戦列を離れた巨大船が火を消して戦列の復帰したのを見た彼等は絶望し士気が崩壊した。だが、帆を巻き上げた彼等に戦略機動力など無いに等しいし、何より機銃が届く距離で帆を張るなど自殺行為でしか無い。そもそも後ろからは味方が続々と来ているから後進も出来ない。彼等に出来るのは自棄になって突撃し続けることだけであった。
HMSヴァンガードの戦列復帰に衝撃を受け絶望したのはガレー船団だけでは無かった。寧ろこちらの方が決定的だったと言えよう。「ここまでか・・・全船、針路を南へ!陸に乗り上げたら船を棄てて海兵として味方に合流する。急げ!」シャークン海将は船を座礁させて放棄し、将兵だけを陸上部隊に合流させることを命じた。
命令が各船に届きロウリア主力艦隊は南進を始める。そして旗艦ハーク・ロウリアXXXIII世が針路を南に向け終えたところで敵巨大船が爆煙に包まれる。
そしてHMSヴァンガードの第二斉射にて旗艦ハーク・ロウリアXXXIII世にMark VIIIb榴弾が直撃し同艦は轟沈した。運良く(?)爆風により海に投げ出されたシャークン海将は海を漂いながら果たしてどれだけの部下が生き残れるだろうかと思案していた。*20
旗艦ハーク・ロウリアXXXIII世轟沈の3分後、葛城から発進した攻撃隊が到着しロウリア主力艦隊に攻撃をかける。20mm機銃で掃射されたガレーや爆弾が直撃したガレオンが波間に沈み、戦場に取り残されたガレアスはHMSヴァンガード、摩耶、那智の3隻に殿と誤解されて一方的に撃沈されていく。そうして
航空爆弾の至近弾を受けて沈没しつつあるフェリキシマ・ハークでは端艇を降ろす作業が進んでいた。無論、船体を放棄して脱出するためである。アキリーズ観戦武官もこの海戦で見聞きしたものを記したノートを懐中に納めて端艇降下作業を手伝っていた。そして端艇が降ろされたところで優先して乗せてもらうと端艇はゆっくりとフェリキシマ・ハークから離れていく。そうしてフェリキシマ・ハークはアキリーズ観戦武官の前で脱出し損なった水夫や海兵を乗せたまま波間に消えた。アキリーズ観戦武官は静かにフェリキシマ・ハークへ向けて敬礼した。その後アキリーズ観戦武官は
南下するフェリキシマ・ロウリアではパーパルディアのヴァルハル観戦武官が震えていた。彼の見たものはおよそ彼の想像を超えたものであった。
何しろ蛮地には存在し得ないほどの巨砲を備えた帆の無い巨大船、ワイバーンを一方的に翻弄する
そう確信したヴァルハル観戦武官は見たままを魔信で本国に報告した。そして間も無くフェリキシマ・ロウリアは
それから中央歴1639年4月25日
如何だったでしょうか。
現実では世界で最も新しい戦艦が就役の半世紀前には既に廃れつつあった戦法を使用したり敵艦が可燃物製なのを良いことに焼き払ったり航空兵力で蹂躙したりと色々やりたい放題なことになりました。ロウリア主力艦隊の乗員たちに合掌。
本来なら艦砲射撃で初弾命中はあり得ないことなのですが、撃ったのはあのRoyal Navyが誇る最新の戦艦である上にFCレーダーを何度も照射して照準を修正していましたのでね。まさに世界で最も新しい戦艦の面目躍如。
そして現代のヤーポン法の使用という更なる外道が投入されました。なお地の文での海戦描写は現代のヤーポン法が標準仕様となる模様。
因みに今回の海戦描写における距離はNavWeapsというウェブサイトなどを参考にしております。
とはいえロウリア王国軍のワイバーン部隊も数が二倍弱まで増えたことで一矢報いる結果となりました。
そして偶然にもムーとの初接触がとても早まりました(待て)。あとなんか原作で生き残ったキャラが早速爆死しちゃったみたいです。
では今回も長めの後書きですが、最後までお読み頂けると幸いです。(今回は後書きの最後の方にも史実ネタや他作品ネタ仕込んだからね。)
次回予告
ロウリア主力艦隊壊滅す。この報せはロデニウス大陸を驚嘆させた。だが
果たしてロウリア王国の戦争計画は実行可能であり続けられるのか。
次回「第九話 クワ・トイネ=ロウリア戦争 〜海上戦闘 弍〜」
ロウリア王国籍海員の運命や如何に。
なお次回もかなり難産となる見込みな模様。マッケンゼン級巡洋戦艦達の随伴艦どうしよう・・・
紹介コーナー
オリジナル艦艇紹介
ピカイア
ロウリア王国が建造したキャラベルの1隻で、その帆装からキャラベル・ラティーナに分類される。
第16キャラベル戦隊に所属していたが、常備排水量48,500トンを誇るHMSヴァンガードにラムられて轟沈した。
満載排水量は僅か85トンであるため魔導砲は装備せず。
名前は王都の北になる港町の名前から採られた。
ハーク・ロウリアXXXIII世
ロウリア主力艦隊の旗艦として今回シャークン海将が将旗を掲げたガレオン。
他のガレオンよりは(20門程度ながら)多くの魔導砲が装備されている。
でも装甲なんて貼ってないので15インチ砲弾の直撃を喰らって轟沈した。シャークン海将よく生きてたな。
フェリキシマ・ハーク
ムーからの観戦武官が搭乗したガレオン。
航空攻撃で撃沈されたものの沈没まで猶予があったことからムーの観戦武官は無事生還することが出来た。
割と優遇されている気がする。
フェリキシマ・ロウリア
パーパルディア皇国からの観戦武官が搭乗したガレオン。原作ではパーパルディア皇国からの観戦武官が登場した船は生き残りましたが本作では爆撃されて瞬時に轟沈しました。当然生存者はいません。
二つ名紹介
“忠実なる”パンドール
パンドール将軍は原作の記述などから真面目に部隊を指揮している人物なので本作では”忠実なる“という二つ名が付きました。
“冷静なる”シャークン
原作の記述から冷静な判断が出来る人物なので、本作では”冷静なる“という二つ名が付きました。
原作非登場キャラ紹介
アキリーズ観戦武官。
Red October氏由来のムー将校。マイラスさんの後輩なのも同じ。
本名はリアス・アキリーズという。人物名が苗字+官名で表記されることも多い本作ではアキリーズという苗字での表記が多い。
Red Octoberさん、使用許可を頂きありがとうございます。
別にオリジナルでは無い単位紹介
ケーブル
ケーブルは主に船舶で用いられる距離の単位。1ケーブル=1/10海里=185.2m。
投錨時の錨地までの距離や入港時に使うことが多い。
現代ヤーポン法の距離基本単位
1
なお本作の海戦描写はこれが基本となる模様。
フィート
現代ヤーポン法の距離単位で、主に航空機の高度を表す際に用いられる。
1フィート=1/3
本作では航空クラスタに倣い飛行物体の高度は専らフィートで表記される。
今回登場した艦娘が装備している艦これ非登場装備紹介
15-inch Mark I/N RP 12
艦これにも登場する「38.1cm Mk.I連装砲」の小改良型である15-inch Mark I*をHMSヴァンガード向けに改造した連装砲塔。
最大仰角が30度となっている。
5.25"/50 (13.4 cm) Mark I速射砲
ロイヤルネイヴィーによって開発された両用砲で、ダイドー級防空巡洋艦の主砲として使用された。
しかしながら本砲は第二次世界大戦中に使用されたタイプの砲架の場合俯仰速度旋回速度共に10度/秒であるため敵機への追従性に難があった。因みにHMSヴァンガードに搭載されたものは俯仰速度旋回速度共に20度/秒まで改善された。*1加えて弾丸重量が36.3kgもあったため装填速度に難があった。*2
とはいえ王立海軍は40mm機銃を新型に変えたから問題無いと判定したそう。
40 mm/56.3 (1.57") OQF Mark IX
ボフォース社が開発した40mm機関砲を2ポンドポンポン砲の後継として英国がライセンス生産したもの。
つまりボフォース40mm機関砲じゃんと言われるだろうがそこは英国。なんとMark VI砲架という六連装砲架を開発して装備したのである。
HMSヴァンガードはそのMark VI砲架を10基、形式不明連装砲架を2基、形式不明単装砲架を9基搭載している。
因みに改良型砲架に搭載された本砲はフォークランド紛争でA-4攻撃機を撃墜したという活躍を見せたとか。
60口径五式4cm連装機関砲
本作オリジナル装備で、大日本帝國海軍が開発した60口径五式4cm機関砲を連装砲架に乗せたもの。
因みに60口径五式4cm機関砲はボフォース40mm機関砲のコピー品である。
要するに日本で生産されたボフォース40mm機関砲である。
マリアナ沖海戦に於いて主に小型空母に搭載された代用艦爆。つまり史実の爆戦。
元が戦闘機なので空戦にも使える。
中島が生産していた
因みに
本作では
魚雷を使わなかった理由
魚雷ってね、とっても高いんだよ。
何しろ魚雷一本家一軒なんて言葉があるくらいだからね。
それに帆走時代の軍艦やガレーは喫水も浅いから魚雷が当たらない可能性もあるんだよね。
実際日清戦役の
あと磁気信管は船が鉄主体の金属で出来ているから地磁気と干渉するという原理で動くけど、そういう原理だから木造船には効かないんだ。だから掃海艇はついこないだまで木造船が主流だったんだよね。最近になってから海上自衛隊がFRPで出来た掃海艇を就役させたらしいよ。
何故シャークン海将は撤退しなかったのか。
出来ねえのさ。
だってロウリア主力艦隊は
つまりこの時戦場には西風が吹いていたのさ。そして帆船ってえのは|特別な事情でも無い限り《機関とか風神の涙とかでも装備していない或いは縦帆を装備しかつ船員の練度がそれなり以上でない限り》風上には行けねえんだ。
そして当時のロウリア王国には帆船に積める機関も風神の涙も無い上に人的資源の質も良くねえ。つまりロウリアの船じゃあどうやっても風上には行けねえんだ。
だから風向きでも変わらねえ限りロウリア主力艦隊はそもそも帰れねえんだ。
おまけに最終段階では大半の船が大ダメージを受けていたからそもそも港に入れるかすら怪しい状況だ。そうなると余計撤退出来ねえことになる。
だから彼は船を座礁させて将兵を救おうとしたんだ。まあ、殆ど無駄になっちまったけどな。
アンケートに関して
伊勢型改仕様(史実計画準拠)の場合
搭載機が
伊勢型改仕様(史実準拠)
搭載機が
伊勢型改二仕様
搭載機は中小型空母に準じて
本作の伊勢型は改仕様と改二仕様(思い切ったif改装)のどっちが良い?
-
伊勢型改仕様(史実計画準拠)
-
伊勢型改仕様(史実準拠)
-
伊勢型改二仕様(思い切ったif改装)