(#ー#)<昔から活動してきた<プレイヤー>である<ノーブル>。
(#ー#)<名家で相伝の術技、能力、武器がある。
(・▽・)<……呪○廻戦の御三家?
(#ー#)<まさにな。……まあ家によっては腐っていない家もある。
(#ー#)<因みに、動乱期に幾つか無くなったり、復活したりもある。
(㈩*㈩)<やらかしの大惨事は?
(#ー#)<あるよ。
(・▽・)<田○要次!?
◇◆◇◆
お互いの間合いは五メートル。どちらも近接戦主体。近づかなければならない。
最初に動いたのはカナタ。右手に持った刀を振るう。すると斬撃がオウカ目がけて飛ぶ。
(結構早い!)
避けるオウカ。そこへ左手に違う刀を持ち、カナタが飛びかかる。
「そこ!」
「おっと」
かなり早い。まるでコマ落としかのようなスピード。オウカは手に持ったドスと咄嗟に抜いたナイフで受け止める。二刀が鍔迫り合いを起こす。
そんなオウカにカナタは説明を始める。
「右手の刀は【
定寸で反りがあまりなく、刃紋がギザギザしている打刀。
「左手の刀は【翼】。猛禽型の<モンスター>が封じられている。加速なしの高速行動が可能。まあ急停止とか苦手なうえ、スタミナが倍減るけど」
鍔と目貫に翼の意匠があり、刀身の鍔に近い部分に鷹が彫られた太刀。
「説明してくれるとはお優しい」
「知ってもらおうと思って。それに知ってくれていた方が強力になるの」
知っているでしょう? と微笑むカナタ。
<スキル>はこちらが説明し、相手もそれを知る事で強力になる特性がある。……中には
「フッ」
「ハッ」
そこから四本の刃により乱戦が起こる。連続する金属音が響く。
その最中、カナタが感心したように言う。
「凄いわね。そのエモノ。生半可な武器なら刃毀れ起こすのに」
鍛冶師としても優秀なカナタ。だからわかった。オウカが使うエモノは中々の業物。
(素材も良いけど、作った人の腕が凄い。当主様以上かもしれない)
その言葉にオウカは笑う。
「俺の友達が作ってくれた物です。そう言ってくれて嬉しいです」
我が事のように嬉しそうなオウカ。
二人とも喋りながらも斬り合いを止めない。
「へえ、今度紹介して頂戴?」
「……すいません。出来ないんです」
一気にテンションが下がるオウカ。どうやら何かあると察したカナタは話題を変える事にする。
「そう。まあいいわ」
「!」
五月雨の攻撃を縫って刃がオウカに迫る。それをどうにか回避。その隙をカナタは見逃さず一気に下がる。
「なら他の刀を見せましょう」
そう言うと彼女は【斬切風】と【翼】を納刀。代わりに違う刀を抜く。
右手に持つのは大太刀。左手に持つのは長脇差。
「さあ踊りましょう」
カナタは大太刀を上に掲げる。嫌な予感がしたオウカは横っ飛びに移動。
「!?」
そこへ雷が落ちる。そのまま連続で襲い掛かる雷を、オウカは移動しながらどうにか避ける。
「この大太刀は【雷丸】。雷を落とせる。気力を結構消費する」
鍔がない、柄巻と刀身が黄金の大太刀。
「気力を、消費する、なら、連発は、出来、ないで、しょう?」
避けながら訊ねるオウカにカナタはその答えを言う。
「それを補えるのがこの長脇差」
こちらは鍔があり、刃紋と反りがない長脇差。
「銘は【助格】。抜刀時に使う<スキル>のコスト・インターバル半減」
「なるほど!」
「そして、私が今付けているアクセサリーはほぼ全て回復系」
だからこそ消耗を抑えられる。
「【雷丸】には必殺技があるけど、今は使わない」
そう言うと二刀を納刀。
「ふう」
動きを止めるオウカ。一息付く彼にカナタは説明を始める。
「さあお待ちかね、最後の二本よ」
代わりに、抜刀したのは先程の四つの刀とは別の二本。
「まずはこっち」
その言葉と同時、左手の薄い刀が振るわれる。どう見ても間合いの外だが、嫌な予感がして飛びのく。
「!」
予感的中。刀身が伸びた。
「これは【薄閃】。刀身が伸びるのが効果」
定寸ギリギリの長さ、刀身が恐ろしく薄い刀。
「なら!」
オウカは間合いを詰める。そんな彼にカナタは最後の一刀を振るう。その刃は炎を纏う。
「ハア!」
「!」
どうにか受け止めるも熱波が迫る。
「熱!?」
「これは【
定寸より少し長く、刀身が分厚い鉈のような刀。
「そんなモノ使って大丈夫なの?」
「貴方が使わせたんでしょう?」
それを言われると弱いオウカ。
「す、すいません」
「気にしないで。これのおかげで軽減できるから」
カナタが見せたのは右手首にある腕輪。
「【焔火炎】を安全に使うための対策」
「ちゃんと対策しているんです、ね!」
一時的にパワーを上げてカナタを吹き飛ばす。カナタは空中で吹き飛びながらも耐性を立て直す。
「さあこっちの手札は明かしたわ。斬り合い再開よ」
「ええ」
カナタは【翼】と【助格】を抜刀。地面を蹴り抜く。オウカはドスを鉄棒に戻し、両方をナイフにして同時に踏み込む。
そうして斬り合いが再開された。
そして、
「二人ともストップ」
マユが止めた。
「!」
「ッ!」
どうにか止まる二人。
「いつまでやるの?」
「あ」
「確かに」
どうやら熱くなっていたらしい。
「す、すいません」
「いいえ、私も悪いのよ」
そういう訳で体力回復に努める。
【ポーション】を飲み、栄養を補給する。
そんな中、カナタが口を開く。
「それにしても」
「?」
「私には手札を使わせたのに、貴方は全然使わなかったわね」
「うぐ」
それに何も言えなくなるオウカ。暫く黙っていたが、ややあって口を開く。
「元々、よく
「友達?」
「はい。俺はどうにも手札を出し惜しむんですよ」
色々手札を持つオウカ。だが、どうにもその手札を出し惜しむのが彼。
「……まあテンション上がると色々使う時もありますけど」
ザンカとの戦いは正にそれ。実際アレは確実に相手を殺す際に使うモノ。
「まあ、なので今幾つかお見せします。実際、初見だと驚くモノもあるので」
「驚く?」
そういう訳で説明を始めた。
******
一分もしない内に、オウカ、カナタ、マユがゲートから出て来た。
「……それにしても」
「?」
「出来る事多すぎない? しかもまだあるんでしょう?」
「えっへん」
オウカの手札の数に呆れるカナタ。胸を張るマユ。それにオウカは苦笑する。
「確かに色々できますけどね……」
言葉を切る。
「先輩ってゲームってやります?」
「ゲーム? やるわよ。実は当主様の趣味が糞ゲーをクリアする事なの」
「そうなの!?」
意外な趣味に驚くオウカ。
「だから私……というか久遠家一同全員ゲームはわかる。私も偶にやる」
因みにカナタは色々手を出しているが、他の面々はジャンルを絞っている。コナタはリズムゲーが好きらしい。
「そうですか。なら格ゲーってわかります?」
「ス○リートファイターみたいな?」
「わかるんだ!?」
因みに現在も新しいシリーズが出ている。カ○コン恐るべし。
「それで俺は格ゲーで言うなら、コマンドが何十種類も用意されている様な感じなんです」
「うん。理解した」
汎用性は高い。その代わり、その都度手札を組み合わせなければならない。
「ほとんどの<冥刀>って必勝パターンがあるんです。でも俺にはそれがない」
本当はあるにはある。
だが色々な制限があったり、インターバルなどの問題がある。そして、戦闘が終わったとしても、更なる戦闘の可能性がある。ならば余力が残っていなければならない。使いたいときに使える手札がないのでは困る。
「究極の一の方が色々便利なんです」
「……」
苦笑いするオウカにカナタは何も言えなくなる。
そんな二人を見てマユはボソリと呟く。
「だから持っていけって言ったのに」
小声で呟いた。
その後、雑談をしながら歩く三人。
「近づいているんですよね?」
「ああ、そろs」
カナタの言葉が止まる。
そして、
「来る!」
言葉と同時、何かが猛スピードで落ちて来た。それを三人は飛びのき回避する。
『アアァァ……』
唸り声を上げるソレ。
相手は分かっている。クドウ=カナタ。そのはずだった。ちゃんとオウカ(とマユ)も写真を見せて貰い、その特徴を聞いている。
なのだが、三者三様の反応。
「おいおい」
「兄さん!?」
「……」
一人沈黙していたマユがボソリと呟いた。
「人? 本当に?」
その言葉が全てを表していた。
そこにいたのは一言で言うなら鬼。
だが、他の生物や怪物の要素も混ざり合い
人型はギリギリ保っており、着流しの和服を着ている。
ザンバラの銀髪の中に触覚がある。
赤銅の肌には鱗と甲殻が付いている。
黒くなった結膜に黄金の瞳。
右腕は普通の五本指だが爪が長く、左腕は右腕より一回り巨大で、肘から先が巨大な刃になっている。
背中に翼と翅。しかし片翼で右側に伸びていた。
その足は右は普通の五本指の人間の足だが、左側は猛禽類の足になっている。
蜥蜴や恐竜のような尻尾が付いている。
「人外になる<冥刀>はあるけど、もっと姿はちゃんとしている」
「んな事言っている場合か!?」
マユのコメントにツッコミを入れるオウカ。もう一方に助けを求めようとしたが、
「兄さん……、そんな……」
ここまで人を辞めているとは思わなかったのだろう。呆然自失としている。
とは言えしょうがない。ならば自分一人でやるしかない。
「チッ、仕方ない。マユ!」
「わかった」
相棒同士以心伝心。
マユはカナタに駆け寄り、オウカはコナタに対峙する。そして、まず自己紹介。
「どうも~、ただの魔王です」
「グゥゥ……」
返事はあるが、唸るだけ。理性すら残っていない可能性がある。
「本当はぶち殺す所ですけど、事情が事情。なので無力化します」
オウカが出したのは抜き身の段平。そして片手で構える。これがオウカの戦闘スタイル。片手は空にして状況に応じて色々使う。
「サイコロステーキと刀削麺。どっちがいい?」
どっちも死ぬ。
それを知ってか知らずか、挑発と受け取ったか、コナタは咆哮を上げて襲い掛かった。
先手を先手を切ったのはコナタ。
「アアアアアアァァァァァァ!」
咆哮と同時、左腕を振るう。その刃から放たれたのは斬撃。なのだが、禍々しく喰らったら確実に不味い。
「よっと」
オウカは飛びのき避ける。そして、斬撃が通り過ぎた後を見ると、
「うわあ……」
木や岩がボロボロになって崩れ落ちた。これは不味い。
「なら接近戦だな」
身を低くして一気に間合いを詰める。
「アアァァ!」
コナタは左手を連続で振るう。その度に斬撃が飛んで来る。
「同じ手は喰らわないよ」
だがそんなものは当たらない。間合いが詰まる。そして、
「オラァ!」
「アア!」
激突する刃。打ち勝ったのは、
「アァ!」
「ありゃ」
コナタだった。オウカは吹き飛ぶ。だが、糸をアンカー代わりに展開しどうにか留まる。
(パワーは向こうが上。見た目通り)
思考するオウカ。
そんな彼を追撃せんと迫るコナタ。刃を振り下ろす。それをオウカはひらりと避ける。
(スピードも中々。さっきの見る限り空中飛行も可能)
振り終わりを狙いオウカは一気に間合いを詰める。
「とりあえず腕を貰うわ」
「!」
その一刀は左腕を斬り落とそうとするが、刃が止まる。
「む。(防御力も高い)」
しかも刃が抜けない。高い再生力で取り込まれ、筋肉で固定されている。
その隙に右腕が襲い掛かる。咄嗟に刀を放してどうにか避ける。
「再生力も高いのか……」
オウカは分析していく。
(パワーとスピードは高い。防御と再生力も中々)
近接戦が主体であるが、斬撃により中・遠距離もこなせる。
(問題は再生の種類)
完全な不死はない。何かしらの核があるか、回数性のどちらかが多い。偶に変わり種もあるが、そういう場合は、まとめて消し飛ばせばいい。
(それと、他にも隠し玉があるのか)
まだ隠し札があるかもしれない。
「後は……」
オウカは嫌な予感を感じていた。これを倒したとしても何かあると。
「どうするかねえ」
思考する。そして決めた。
「良し。決めた」
オウカは笑う。
「ぶん殴ろう」
【TIPS】
刀剣系<アーティファクト>関連
(#ー#)<良い機会だから、まだ登場していないモノも含めて説明する。
(・▽・)(㈩*㈩)<パチパチパチパチ!!
(#ー#)<……馬鹿にされてるな。まあいいや。こんな感じだ。
<聖剣>:術技・能力を持つ刀剣。
〈魔剣〉、〈秘剣〉:技。奥義。必殺技。
<心牙>:近接戦闘系<プレイヤー>の最終奥義。
<妖刀>:<モンスター>を封じ込めて作った刀剣。
<霊刀>:一部の<モンスター>の死後にチカラが残留した刀剣。
<名刀>:<モンスター>に通用する業物の刀剣全般。
<冥刀>:STORY参照。
<■剣>:無量大数叢雅の最高傑作の十本。<冥刀>の上位交換。
<準■剣>上記に匹敵するモノ、超えうるモノ。
<■■>――現状閲覧不可――
(#ー#)<こんな感じだな。
(・▽・)(㈩*㈩)<色々ツッコミ満載!?