冥刀抜錨トリニティGEAR   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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【前書】
(・▽・)<これにてこの章は完結。

(・▽・)<描写が足りないとか、ここがもっと見たいという要望があれば

(・▽・)<カクヨムのサポパスでやろうかなと思ってます。

(・▽・)<……まあ執筆時点(七月)でサポーターいないんですけどね……。

(#ー#)<まあこんな文章じゃ出来ねえよな。

(・▽・)<ぐは!?

(㈩*㈩)<地道にやるしかない。

(・▽・)<皆さん! 応援お願いします。

(・▽・)<やる気が減っていくので!


CⅣ

 オウカの言葉に二人は笑みを浮かべたが、直ぐに申し訳なさそうな顔になる。

 少し口ごもっていたが、まずジンナが口を開く。

 

「久しぶりサク君」

「おう。その様子だとお前も無事だったのか」

「うん。ごめんね。忘れたふりしてて」

 

 ペコリと頭を下げるジンナ。

 そんな彼女にキョウコが続ける。

 

「怒るならワタシを怒って。発案者だから」

「へ?」

 

 オウカの疑問にキョウコは答える。

 

 何でもこの二人、改竄装置の影響を受けなかったらしい。

 そして、オウカの立ち位置に、別の人物が成り代わっている事に気づいた。

 

「でも、演技する事にしたんだ」

 

 実はジンナ、演技が結構得意。だから怪しまれなかった。

 

「それでどうにか影響を受けてなかったキョウコ先生と合流して作戦を立てたんだ……」

「あのクロス窃盗の犯人でもあると思ったからね……」

 

 あのオウカが黙ったままにしておくはずがない。

 絶対に何かしら報復に動く。

 その時に援護ができるようにしていたとの事。

 

「色々大変だったよ~。特にバレないようにするのが~」

 

 キョウコの眼が糸目に戻り、口調も間延びに戻っていた。

 

「まあ敵を騙すなら味方からだから~」

 

 そうして理由を言い終えた二人は改めて頭を下げる。

 

「「ごめんなさい」」

 

 そんな二人にオウカは笑う。……久しぶりに上手く笑えた。

 

「頭を上げて。良いんだ。終わりよければ全て良しだ」

「そう言って貰えると嬉しいよ」

 

 ジンナが笑うが、そこへ横槍が入る。

 

「いえ、まだです」

 

 それはマリア。どうにか歩ける程度には回復したらしい。

 

「肝心の装置がどこにあるかがわかりません」

「「あ!」」

 

 どうやら皆忘れていたらしい。

 気を取り直して、オウカがキョウコに訊ねる。

 

「見つかっていないんですか?」

「ここにあるのは~、確かなんだけど~」

「なら簡単です。コイツに聞けば良い」

 

 そしてオウカは容赦なく叩き起こす。

 

「お前に安眠が許されると思っているのか?」

「ギャア!」

 

 脛を圧し折り、関節を増やしてやる。きっと嬉しいだろう。

 

「な、何をs」

「取り敢えず……お前殴るわ」

「ゴバァアアア!」

 

 状況が理解出来ないワクイを、オウカは問答無用で蛸殴りにする。

 ワクイの顔面が、原形が無い程壮絶に腫れ上がる。

 

「「……」」

「風船人間ですね」

 

 凄惨さに二人は絶句するも、マリアは呑気。

 オウカは問いかける。

 

「装置の場所を言え。言わんとフォルムを変えるぞ?」

「も、もう変わってましゅ……」

 

 もう答えるしかないワクイだった。

 

 そうして今回の騒動は決着をみた。

 

 

 ★☆★☆★

 

 

 こうして今回の騒動は決着した。

 “大教授”の発明は完膚なきまで破壊され、部品の欠片より聖霊教が回収した。

 

 マリアは首を捻る。

 

「これで大丈夫なのでしょうか?」

「そのはずである」

 

 ノワールがそう言った。

 実際、少しずつ戻って行った。

 

 そして、カチコミに赴いた愉快なメンバー。

 

 全員大なり小なり傷を負っていたので、問答無用で病院に叩き込まれた。

 幸いな事にほぼ全員が、数日で後遺症もなく回復した。

 

「病院食は味薄いですね……」

「姐さん元気ですね~」

 

 これは余談だが、一番早く復帰したのが、一騎当千して一番ズタボロだったルラである。

 ……なんなんだアンタ。

 

 流石にやった事がやった事なので、彼らもある程度の罰は覚悟したが、抜き打ちの訓練と言う事で無理矢理誤魔化した。

 ……まあ聖霊教とキョウコが根回しに動きまわった。

 

「大丈夫なの?」

「今回は全面的にあっしらの責任でござんすので」

 

 マックスはこう語った。

 

 装置を破壊してから翌日、休眠状態だったマユとネラも目覚めた。

 彼女らの最初の行動は……

 

「「御免(ごめんなさい)」」

 

 オウカに土下座で謝る事だった。因みに二人共人形態になっている。

 

「危ない時に何も出来なくてごめん」

「本当、申訳」

「ふ、二人共頭上げて……」

 

 流石に女の子二人に土下座させているのは、何か居心地悪い。

 なので、どうにか顔を上げて貰った。

 

「そうだ。マユ」

「何?」

「お前に会わせたい人がいるんだよ」

 

 そして、再会が叶った。

 

『久しいな。刹那』

 

 須臾の登場にマユは目を見開き、口をポカンと開ける。そして……

 

「ロリコン!」

『フェミニストだ』

 

 第一声は罵倒だった。

 そうしてから、色々話を始めた。

 オウカとネラ(蟻形態に戻った)は離れる。

 

「サクヅキ=オウカはクールに去るぜ」

「同意」

 

 暫くして戻ると、そこにはマユが一人で立っていた。

 その寂しそうな背中を見て、オウカは後ろから抱きしめる。

 

「!? サク……」

「嫌なら離れるけど」

「良い。暫くこのままで」

 

 マユはオウカの手を握りしめた。

 

 こうして全て解決した。

 だが、ずっと授業に出れてなかったオウカは補習と相成った。

 

「俺悪くないのに……」

「まあ仕方ない」

 

 ちなみにヒナタも一緒。丁度休んでいた時期と期間が似たようなものだったので、二人一緒に昴咲で受ける事になった。

 

 そして、二人共無事に進級が決まった。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 三学期終了の日。

 この日、改竄装置破壊に動いていた面々の打ち上げとなっていた。

 何でこの日かと言えば、入院していたり、補修だったり、仕事があったり、後始末があったりと様々。

 擦り合わせた結果、大分月日が経ったこの日と相成った。

 

「それにしても」

「?」

「│私《わてくし》も参加して宜しいんですの?」

「ボクに至っては最後に美味しい所持っていっただけだし」

 

 久しぶりに天ノ角高校の制服を着たオウカの両脇にはヒナタとジンナ。

 彼女達二人も誘われていた。因みに、ベニバナとキョウコも誘われており、今向かっているとの事。

 

「当事者達が良いって言っているんだから、良いんだよ」

「「う~ん」」

 

 二人共納得いっていないようだったので、オウカは言う。

 

「二人共、ナイスタイミングで助けてくれたんだ。だから胸を張れ」

「「……エッチ」」

「何で!?」

 

 オウカのツッコミに二人は笑う。どうやらボケただけらしい。

 そうして雑談しながらふと思うオウカ。

 

(あの二人も行けば良かったのに……)

 

 今回はいつもどこ行くのにも一緒なマユとネラが居ない。

 誘ったのだが……

 

『わたし達の分まで楽しんできて』

『私達、不行』

 

 との事。

 

(まだ気にしているんだな……)

 

 そう思ったオウカだった。

 

 

 ………………

 …………

 ……

 

 

 打ち上げの場所に選ばれたのは個室がある焼き肉屋。

 色々込み入った話や聞かれたくない話もあるので、この店と相成った。

 オウカ達三人が店に入り、店員に案内され、その部屋に入ると、既に来ていた面々が出迎えた。

 

「久しぶりですね」

「お~う」

「時間的に丁度良いのである」

 

 ルラ、ジョージ、ノワールだった。

 それにオウカは席に着きながら訊ねる。

 

「他はどうしました?」

「マックスは用事があるそうで遅れて来るそうです」

「あの情報屋は常連客の急な要請で少し遅れるらしい」

「後は、そちらの方がよく知っているであろう?」

 

 その返答にオウカは納得する。

 

「じゃあそろそろ皆揃うk」

 

 最後まで言えなかった。

 

「だ~れだ?」

 

 急に目隠しされたオウカ。

 誰かが近づいているのには気づいていたが、殺気や悪意はなかったので放置していた。

 

(この声と手の感触はヒナだな)

 

 すぐにわかった。

 なので、答える。

 

「ソラナキ=ヒナタ」

「残念でした。答えは……」

 

 後ろを向くとそこには……

 

マリア(ワタクシ)です」

「「そこまでやる!?」」

 

 ベニバナとジンナがツッコミを入れる。

 何とマリアがヒナタと義手を借りてオウカに目隠しをしていた。

 そのせいで今のヒナタは腕無しになっていた。 

 

 ヒナタの体を張ったボケ(?)も終わり、義手を戻したヒナタとマリアは席に座る。

 

「二人一緒とはな……」

「途中で会ったの」

「色々な事を話せました」

 

 意味深な笑みを浮かべる二人に、オウカは問いかける。

 

「何を話したの?」

「「内緒」」

 

 笑う二人を見て、微笑ましい気持ちと不安な気持ちに襲われる。

 すると、そこへ……

 

「遅れたでござんす!」

「間に合ったようだよ」

 

 マックスとシロがやって来た。

 ジョージが問いかける。

 

「用事は終わったのか?」

「何とかでござんす……」

「ああ」

 

 二人が席に着く。

 ふとオウカが時間を確認すると、集合時間はあと僅か。今回のメンバーで足りないのはあと一人。

 

(アシヤ先生……)

 

 実は一緒に行こうと誘ったのだが、まだ仕事があると言っていたのだ。

 壁の時計の秒針が、集合時間丁度を指したその時……

 

「ギリギリ~」

 

 狩衣姿のキョウコが飛び込んで来た。

 

「遅刻~?」

「いえ、丁度です」

「ギリギリとも言いますわね」

 

 ジンナとベニバナが律儀に答えた。

 

 

 ………………

 …………

 ……

 

 

 そうして打ち上げと開始となった。

 店員が持ってきてくれた食材を網で焼いていく。

 

「……」

「モグモグ」

「口で言うんだ……」

 

 全員ほとんど喋らず黙々と肉を中心に食べて行く。

 沢山頼んだので、取り合いになる事もあまりない。

 野菜もあるのだが、あまり食べない人が多い。

 

 ………………

 …………

 ……

 

 

 食べるペースが落ち着いて来た頃、マリアがオウカに話しかける。

 

「サク様」

「うん?」

「その腕はどうですか」

 

 その言葉に食べるのを一旦止めて、左腕を見せる。片方だけ手袋を付けているので、それを外すと……

 

「「!?」」

 

 幾人かが息を呑む気配が伝わる。生身の腕ではなく黒い腕が出てきたからだ。

 

「そ、それって……」

「馬鹿の置き土産だな」

 

 経緯を説明すると、幾人かが顔を顰める。

 それにオウカは手袋をつけ直して続ける。

 

「まあ、チカラ無くしたからね。ありがたい」

 

 その言葉にルラがふと気になった事を訊ねる。

 

「戻らなかったのですか?」

「……ええ」

 

 実はあの後、オウカはワクイを連れ帰っていた。

 

 曰く。

 

『この外道には、生まれてきた事と、生きてきた事を後悔させてから、地獄に落として、跡形も無く消す』

 

 穏健な面々が止めようとしたが、オウカの凄まじいプレッシャーに誰も止められなかった。

 なので始末が着いたら報告する事にはなっており、完了の報せをルラとキョウコは貰っていた。

 

「アイツ奪う事は出来ても返す事は出来ないんですって」 

「なにそれ」

「聞きしに勝る外道ですわね」

 

 友人達のコメントに微笑するオウカ。

 そんな彼にキョウコが問いかける。

 

「そういえば〜、サクヅキくんさ〜、蜈蚣の刺青入れたメイドに心当たりない〜?」

 

 その言葉にオウカは眼を見開く。

 少しして言葉を絞り出す。

 

「師匠です」

「やっぱり~」

 

 何でもオウカ達が天ノ角高校にカチコミした際、あちらこちらから増援が来るはずだった。だが、蜈蚣の刺青を入れたメイドによって足止めを喰らっていたとの事。

 

「どおりで思ったより敵が少なかったのですね」

 

 ルラが納得する。

 そして、ふと気になる事をオウカに訊ねる。

 

「そのメイド師匠さんは強いのですか?」

 

 その言葉にオウカは少し考えこう言う。

 

「地震、津波、竜巻、台風」

 

 一拍置いて続ける。

 

「自然災害と喧嘩しようと思いますか」

「「……」」

 

 その言葉に一同沈黙してしまった。

 どうやらかなりヤバイらしい。

 雰囲気が暗くなったのでルラは……

 

「ジョージ、マックス。漫才やれ」

「「何故に!?」」

 

 何か飛び火した。

 

 

 ■□■□

 

 

 打ち上げが終わり、二次会となる。

 ここからは学生と大人に分かれる。

 

「俺も酒飲みたいな~」

「「法律違反!」」

 

 ボケるオウカをベニバナとジンナが引きずって行った。

 

 そうして個室のある飲み屋で大人組が飲んでいると、キョウコがある事を訊ねた。

 学生組が居る所では聞けなかった事。

 

「あの装置のさ、効かない条件って何?」

 

 開眼し、口調も間延びしていない。

 そんな彼女の雰囲気にノワールもただ事ではないと感じ、素直に答える。

 

 そして、彼女は考え始める。

 それは効かなかった面々の事。

 

(サクヅキくんと糞野郎は範囲外)

 

 かつての教え子でもあんな外道、名前を出すのも嫌。

 

(ハナヤマさんは遠方だったのと、対状態異常に特化してた)

 

 普通の対策では防げない。強力な何かしらを使うか、合わせ技で使うしかない。

 

(じゃあ……)

 

 そうすると疑問が生まれる。

 

(何でジンナさんには効かなかった?)

 

 彼女の手札――スキル、冥刀、装備。

 どれもが一般的なモノ。なのに、彼女には改竄装置が通じなかった。

 

(と言う事はつまり……範囲外だったとしか考えられない)

 

 範囲外……最初から除外されていたか、人間ではない。

 この二つのいずれか。つまりは……

 

(……まあいいや)

 

 ここまで考えてキョウコは考えを打ち切った。

 

(知らぬが~。仏さ~)

 

 後に、この判断を後悔する事になるのを、彼女は知らなかった。

 

 

 伍ノ章 Fin. Next 陸ノ章……




【後書】
(・▽・)<……。

(・▽・)<最後がどうにも駆け足になってしまいました。

(#ー#)<前もそうだったよな。

(・▽・)<どうにもペースがつかめないと言うか……。

(・▽・)<書き直したい欲が出てきます。

(㈩*㈩)<そういえばこの作品もリメイクだよね。一応。

(・▽・)<まあそうですね。なのでリメイクのリメイクは躊躇われます。

(・▽・)<やるとしても全く別作品ですかね。

(・▽・)<さて、この章に出た最後のフラグですが、これが明かされるのはだいぶ先。

(・▽・)<ジンナさんが主役の章の時ですね。いつやるかは不明ですけど。

(㈩*㈩)<じゃあ、メイド師匠の本格的に登場するのは?

(・▽・)<それもだいぶ先になりそう。次の章はまだ完全に決まっていないけど、

(・▽・)<まあまあ平和な章になる……といいな。

(#ー#)(㈩*㈩)<願望!?
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