(・▽・)<作中のキャラの設定は、明確に決まっている人と、
(・▽・)<ふんわりしか決まっていない人がいます。
(㈩*㈩)<ふんわり?
(・▽・)<ふんわり。身長とかが良い例です。
(#ー#)<そういや
(・▽・)<小さい頃の影響ですね。だから平均より低めです。
(・▽・)<なので、友達の幾人か……女性にも負けている人もいます。
(・▽・)<百合女とか、毒舌メイドとか、ヴィーとか。
◇◆◇◆
そうして七人でハンバーガーショップに入り注文する。
まもなく、注文の品を受け取り、席に付く。
「いただきます」
全員席に付いたのを確認し、オウカは挨拶をしてから食べ始める。
大きなハンバーガーに齧り付くオウカに、隣に座るヒナタが訊ねる。
「いつもそれ言うよね」
「感謝しないとだからな」
食事を取れる事に。
ハンバーガーの素材となってくれた物に。
作ってくれた人に。
その他諸々に。
オウカの言葉にクインが頷く。
「その通り」
そんな彼女にオウカはある事を悟る。
「そうか。お前もか……」
「ん」
実はこの二人、食うに困る時があった共通点がある。
お互いが感づいた。
なので……
「いる?」
「ん。……ん?」
「貰う」
オウカはポテトを、クインはナゲットを渡した。
そして食べる。
そんな二人に、何となく察した人と、察せられなかった人がいた。
「……ワンコちゃんどういう事?」
察せられなかったレイリがイヌコに小声で訊ねる。
それにイヌコは答える。
「多分だけど、二人共あまり御飯を食べられなかった時期があるのよ」
レイリは察せられたので説明する。
「何で?」
「何でって……」
流石に言いづらい。
(虐待とかよね? きっと……)
そう思っていると、オウカとクインが口を開く。
「小さい頃、食事をまともに食えなかったんだ」
「ん。食事抜きがよくあった」
「ああ。おかげで背が伸びなかった」
「アタシも」
苦笑する二人。因みにこの二人平均身長よりも低い。
オウカは百六十程、クインは百四十程。
結構小柄である。
その言葉にレイリが謝る。
「ご、ごめんなさい」
「いや、いいよ別に」
「ん」
悪気はないので許す事にする二人。
そんな空気を変えようとイヌコが他の面々を見渡し、ヒナタで視線が止まる。
「ええと、ソラナキさん? でいいのよね?」
「ええ」
昔のヒナタだったら、無視したかもしれないが、今の彼女はちゃんと会話をする。
「その服装は?
「……ああ、あのハイカラさんとは違う」
昔のヒナタだったら、答えなかっただろうが、今の彼女はちゃんと答える。
「これは代償。このコート、冥刀なの」
「あ、そうなの……。ごめんなさいね。嫌な事聞いちゃって」
「気にしないで」
少し笑うヒナタ。
かつてあった、ぎこちなさが取れていた。
「これしか着れないけど、猛暑も極寒も平気だから」
おしゃれは出来ないけど、と心の中で付け足すヒナタだった。
そういう風に七人は食事を楽しみながら、会話を楽しんだ。
■□■□
食事が終わり、帰り道。
レイリとイヌコは家が隣通しなので、一緒に帰っている。
「今日は楽しかった!」
「良かったわね……」
お気楽なレイリに溜息を吐くイヌコ。
そして考える。
(サクヅキ=オウカ。話してみてわかったけど、そこまで悪い人じゃなそうね)
噂は所詮噂なのだろう。多分。
偶に出て来る発言は物騒だが。
(これからこの子も関わっていきそうだし……)
横目で幼馴染を見やる。
(私も関わって行かないと駄目か……)
そんな事を思ってると、レイリが訊ねて来る。
「ねえワンコちゃん」
「ワンコ言うな」
……もう先輩を付けさせるのは諦めた。
だが、ワンコと言う呼び方は認めない。
「サクヅキさんと模擬戦してみたいんだけど、どうすればいいかな?」
「え、普通に誘えば良いんじゃない?」
模擬戦とかで使える部屋がプレイヤー養成高校には存在している。
勿論天ノ角高校にもある。
「でも予約一杯だって聞くよ?」
「あ~」
とは言え、いつも予約で一杯なうえ、何かあった時に決闘で決着を着けるため、空きがあるにはあるが、普通の在校生は使えない。
「だったら、サクヅキさんに相談してみたら?」
「そうだね! うんわかった」
端末を出して操作し始めたレイリ。
実は別れ際に連絡先を交換し合ったのだ。
◇◆◇◆
一方、オウカはヒナタの副業に付き合っていた。
復讐は終わったが、続けるとの事。
曰く。
『実戦を積めるし、お金も稼げるし』
との事。
オウカは何かしらの武器が手に入るので、付き合う事にしていた。
「……」
「どうしたの?」
場所へ向かう道中、ヒナタが訊ねてきた。
「いや、ちょっとな」
それに言葉を濁すオウカ。
それにヒナタは踏み入るか、ここまでにして置くか、少しの間考えて。
「もしかして、│昴咲《ウチら》の後輩について?」
踏み込む事にした。
何かあったら遅いのだから。
ヒナタの問いにオウカは少し逡巡してから、頷いた。
「ほら、シワスとか言う女の子」
「ああ、あの子? おっぱい大きかったよね」
「何の話!? 違うよ!?」
ヒナタのボケにオウカはツッコミを入れた。
それに少し笑いながら、ヒナタは続ける。
「冗談。何か気づいたの?」
ヒナタが見て話した限りは、普通の少女に見えたが。
それにオウカは顔を真面目にして告げる。
「アレ、死の匂いがかなり濃い。かなりの数殺ってる」
「!」
ヒナタの顔が驚きに染まった。
「そうは見えなかったけど?」
「上手く隠せるタイプなんだろうな」
戦闘者や殺戮者は同業者に気づかれやすい。
だが、偶にその事を悟らせない人がいる。
「……よく気づいたね」
ヒナタの言葉にオウカは笑みを浮かべこう言う。
「俺がどれだけの修羅場を潜って来たと思っている?」
それにはヒナタは沈黙するしかない。
ヒナタも色々修羅場を潜ったが、質も量もオウカには劣る。
「だからこそ……」
オウカは棒手裏剣を出し、
「こういうのにも気づく!」
後ろに投擲した!
そこには誰もいないはずなのだが……
金属音が響き、棒手裏剣が撃ち落とされた。
「!?(気づけなかった……。ウチ、鈍った?)」
「出て来いよ」
ヒナタの表情が驚きに染まる。同時に自身の衰えにしかめっ面をする。
オウカは姿を見せぬ相手に呼びかける。
その言葉に隠れ潜んでいた者が姿を見せる。
透明化していたのが、色が付く。
それは――
「驚き。バレちゃった」
クインだった。
「クインちゃん!?」
「……お前さん何している?」
オウカの問いにクインは答える。
「面白そうだったから、付いて来た」
「ピクニックに行くわけじゃないんだから……」
「行っても良いけど?」
「深夜に行く奴があるか!?」
ボケるヒナタにツッコミを入れるオウカ。
(なんだろう……。目を覚ましてから明るくなったというか……)
よくボケるようになった。
これが地だったのかもしれない。
(今までは無理してたのかな?)
そんな事を思った。
(まあ今はそれは置いておこう)
そして、クインに言う。
「今から行くのはカチコミだ。だから帰れ」
死ぬ可能性もあるのだから。
だが、クインは平然と言い放つ。
「大丈夫」
そんな彼女にオウカは至近距離まで近づき。
「ほう……?」
圧を浴びせる。
熟練の戦闘者でも怯える程の圧。
だが、クインはそれに平然としている。
なので。
「ヒナ。連れてっても良いか?」
「いいけど……」
チラリとクインを見てオウカに確認する。
「強いの?」
気配遮断の腕前は凄かったが、それ以外はどうなのだろう?
それにオウカは肩を竦める。
「わからん」
「はい!?」
「戦っている所、見た事ない。でも……」
チラリとクインを見てオウカは続ける。
「強いとは思う」
その言葉にクインは無表情を崩し、笑った。
******
そうしてオウカ、ヒナタ、クインの三人がやって来たのは……
「豚共が学び舎とは場違いだ」
今は使われていない学校。いわゆる廃校。
「まさか、廃校の体育館がアジトとは思わなかった」
今回の的は≪
強盗やカツアゲを収入源としている屑共。
なのだが、その資金で傭兵を雇ったり、武装を整えており、かなりの武闘派。
なのだが……
「虫唾が走る」
「同感。腹が立つ」
「ん」
この三人は平然としている。
オウカはヒナタとクインに確認する。
「さて俺達の主目的は、この下衆共を圧倒的に壊滅させる事だ」
頷く二人。
ヒナタが訊ねる。
「一人も逃がさず?」
その問いにオウカは、無言で自分の首に親指を付け、横に引き、言葉を発する。
「み・な・ご・ろ・し……だ」
「……おもてなしの親戚」
「そんな訳あるか!?」
ボケるクインにツッコミを入れてから、最終確認する。
「オホン……。で? 殺せるか?」
「ん。直接は初めてだけど行ける」
「え!?」
クインの言葉に驚くヒナタ。
だが、オウカは何かを感じ取ったらしく。
「じゃあ頼む」
こう言った。
そうして武装する三人。
「今日は……これで行くか」
オウカは左腕の黒腕から大鉈を作り出す。
「試し切り……、試し打ちかな?」
ヒナタは外套のポケットからアクセサリーを出し、それを少し奇妙な形のグレネードランチャーに変える。
このグレネードランチャーは【ムジョルジア】である。
オウカはヒナタに譲ったのである。
当然の如く断ろうとしたヒナタだったが……
『【テーセウス】が消えて武器ないんだから、受け取って置け』
こう言われては返す言葉がなかった。
実は、目覚める事は出来たヒナタだったが、それは身代わりに【テーセウス】がなったからだった。そのチカラは彼女に遺ったが、武器は消えてしまった。
この間の騒動の時は、接近戦があまり出来ないので、外套を使った後衛で戦っていた。
なので、幾つか条件付きで受け取った。
「んんん……。ん」
クインは少し逡巡していたが、決めたのか武器を出す。
それは大剣だった。しかも身の丈を遥かに超える上、二つ持っている。言うなれば双大剣。
なのだが、クインは軽々と持っている。
「……使えるの?」
素朴な疑問をぶつけたヒナタ。
それにクインは答える。
「腕力じゃ無理だから、インチキする」
「インチキ?」
「お楽しみに」
クインは口元に笑みを浮かべた。
そうして突入と相成った。
■□■□
体育館の入り口には門番がいる。
「ふあ~あ、眠い」
「おい、しゃっきりしろ!」
「でもこんな時間にカチコミなんて来ないだろう」
だらけきっていたのだが……。 何かが近づいて来る気配に一人が気づく。
「んん?」
「どうした?」
「お、おいアレ……」
「あん?」
指さす方向にいたのは三人の少年少女。……多分。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ」
身の丈以上の大剣を二本持ち、ヘッドホンを付けた小柄の少女。
「とりあえず……死んで詫びて貰う」
奇妙な形のグレネードランチャーを持った、トレンチコートを着た少女。
「一人も逃げられません。全員死にます」
大鉈を持った、長髪の少年……多分。
(な、なんだアイツら……。か、確実にヤベぇ……)
呆然とする中、もう一人は咄嗟に反応して中に呼びかけようとする。
「て、敵s」
最後まで言えなかった。
「喰らえ、グレネードラン……ちゃ~」
「何その言い方!?」
コートの少女――ヒナタがグレネードランチャーを構え発射する。
「ギャアアア!?」
「ガバア!?」
雷電の榴弾が門番と扉を粉砕する。
丁度入れるようになったので、三人は突入。
「な、なんだお前ら」
「俺達が誰だかわかってるのか!?」
臨戦態勢も取らず、喚く奴ら。
真っ先に動いたのはヘッドホンの少女――クイン。
「……ん」
まるで高所から落ちたかのような、凄まじいスピードで集団に飛び込み、双大剣を振るう。
「ギャアアア!?」
「ポベ!」
「ピュギャ?」
一振りで三人が両断される。
そのままクインは縦横無尽に暴れて行く。
「な、何だコイツ!」
「う、撃て撃て!」
無事だった面々が銃を乱射する。
「……無駄」
だが、対プレイヤー・モンスターを想定した弾丸は、クインに当たらない。
到達する前に止まり、地面に落ちる。
「糞! チャカが効かねえ」
「だったら
接近戦を挑もうとする半グレ達。
だが、リーチの差で到達前に倒されていく。
そんな様子を見ていたヒナタが、大鉈の少年(?)――オウカに問いかける。
「アレって重力操作?」
「ああ、だろうな」
この二人は気づいた。
物の重さを変える事で双大剣を振るい、重力の向きを変える事で自身のスピードを上げ、重力の障壁で弾丸を防いだ。
「このままだと全部やられちまうな」
「そうなったら試せない……」
「「行こう」」
そうしてオウカとヒナタも戦場に飛び込んだ。
【コソコソ話】
(#ー#)<そういえばさ、
(・▽・)<どうしました? トイレ?
(#ー#)<アホ! ちょっと気になった事あったんだけど。
(・▽・)<何です?
(#ー#)<今聞く事じゃないかもだけど、
(#ー#)<前に述べられた“勇者”って誰?
(・▽・)(㈩*㈩)<……。
(#ー#)<二人して無言!? 怖いよ!?
(・▽・)<簡単に言えば、世界をどうにかしようとした人。
(㈩*㈩)<かなり昔の人だもね。
(#ー#)<へえ。
(・▽・)<前にサクがカナタさんとの模擬戦で述べた。
(・▽・)<戦闘スタイル合一出来た人。……人?
(#ー#)<……人じゃねえの?
(・▽・)<ホモサピエンスなんですけど、スペックがおかしいので。
(㈩*㈩)<因みに冥刀二本持ち。……というか片方は天剣。
(㈩*㈩)<そして作中故人。というか何十年も前に死んだ。
(#ー#)<あん? じゃあ何でアイツと戦ってるの?
(㈩*㈩)<簡単に言えば……ジ〇ジョ一部のアレ。
(#ー#)<おいおい……。