(・▽・)<まずはステルス能力。透明人間になれます。
(・▽・)<しかも視覚だけでなく、五感全てを隠蔽可能です。
(・▽・)<まあ攻撃すると解除されてしまうのですけど。
(#ー#)<追跡にはぴったりだな。……アレ? じゃあアイツなんで気づけたの?
(・▽・)<そこにいる者が見えなくても、周囲の物は見えているので。
(#ー#)<……?
(㈩*㈩)<分からない人は、呪〇廻戦で刀爺が呪霊の攻撃を、
(㈩*㈩)<躱して、攻撃出来た理由と同じと思ってくれれば良い。
「何だこの化物は!?」
「こんなのやってられるか!」
「おい、何処へ行く?」
「逃げ場なんてねえよ! 戦え!」
禰御の一部構成員達は逃げようとする。
だが、二手に分かれ、出入り口に陣取ったオウカとヒナタのせいで逃げられない。
「どこ行くの?」
「どけよぉ、お前!」
一人が剣片手にヒナタに襲いかかる。だが、
「アンタみたいなのは、鳥になって空を飛びなさい」
「トリィー!?」
ハンマーになった【ムジョルニア】のフルスイングで、グシャグシャになって吹っ飛んだ。
「潰れなさい。スフレみたく」
「クチドケェー!?」
返すハンマーが振り下ろされ、身長が半分以下になった半グレ。
「糞。こっちは駄目か……」
「だったらあっちだ!」
オウカの方へ向かう生き残り達。
だが、それは悪手。
「悪党にしては良く生きた。さあ、死のう」
「ギャ」
「ヒデブ」
「ヒ」
大鉈の横薙ぎで、三人が真っ二つになる。
「腹の中見せてみろ!」
「チャーハン!?」
大鉈の一振りで、真っ二つになる半グレ。
そして最後にボスが出て来た。護衛らしき屈強な男達と一緒。
「テメェら人んちで何w」
「傭兵を舐m」
「殺しt」
「「「うるさい」」」
最後まで言えなかった。
三人が投擲した武器によって、呆気なく死んだ。
「り、リーダーが殺られた!?」
「雇った傭兵まで!?」
「に、逃げるぞ!」
完全に総崩れとなった半グレ達。
だが、オウカ達が逃がす訳がない。
そうしてしばらくすると、そこには命だったものが大量に転がっていた。
「雑魚しかいない」
「歯ごたえのない奴らばかり」
「烏合の衆なんて所詮こんなもんさ」
三人は武器を仕舞い、戦利品を検分していく。
「現金と武器ばかり……」
「レア物はないみたいね……」
オウカとヒナタが溜息を吐く。
この二人の狙いは、何かしらのアーティファクトや邪眼など。
結構高値で売れる上、有用なら自身の武器になる。
なのだが、今回はあまり良くない。
(使い切るタイプなのか?)
そんな時だった。
「ん」
クインが何かに気づき、二人を呼ぶ。
「どうした?」
「どうしたの?」
「アレ」
そこは体育館の床下収納。
何かが厳重に保管されている。
「もしかして……」
見てみると、そこにはアーティファクトと金目の物がある。
「なんだあるじゃないか……」
「今日一番の整理品ね」
ハイタッチするオウカとヒナタだった。
「ありがとう」
そして、オウカはクインの頭を撫でた。
「んん」
「あ、悪い」
思わずな行為。だが、クインは首を横にフルフルと振る。
「別に良い。撫でるの上手」
「そう?」
なので撫で続ける。
そんな様子にヒナタは羨ましそうな顔をする。
そして。
「ウチも撫でて!」
「最近、キャラ変わった?」
ツッコミを貰ったヒナタだった。
その後、三人は金目の物を三分割する。武器はオウカが貰った。
そして。
「夜のラーメンって美味しいよね」
「ああ。何でだろう?」
「ん」
ラーメン屋でラーメンを食べて解散と相成った。
因みに、オウカは味噌、ヒナタは醤油、クインは豚骨だった。
★☆★☆★
オウカが暮らしている場所は、学校近くにある土地にあった廃バス。師匠が寝床代わりにしていた物を譲り受け、DIYして住みやすい環境に整えた物だった。
だが、とある騒動――リアの護衛――で跡形も無く消し飛んだため、 彼女が代わりに用意してくれたトレーラーハウスに住んでいた。それもコツコツと住みやすくし、別邸代わりの小屋も立てたりした。
ところが、これもゴタゴタ――認識改竄事件――でまたまた無くなってしまった。なので、今度はルラ達――協力してくれた円卓勢が用意してくれた仮設住宅に住む事になった。
一日も経たずに建てられる仮設住宅とは言え、様々な技術で補強されているので、住みやすく頑丈。
しかも前に住んでいた廃バスやトレーラーハウスよりも広く、部屋が幾つもある。そのため、オウカ、マユ、ネラの三人の個室だけでなく、客間、鍛冶場、倉庫、作業場まで存在する。
◇◆◇◆
家に着いた時はもう深夜。
同居人が寝てる可能性があるので、小声で挨拶。
「ただいま」
帰ってドアを開けると、出迎えたのは二人の人物。
「おかえり」
赤紫の髪の毛をした少女――マユ。
「無事、帰宅、何寄」
漢字二文字の喋りの女性――ネラ。
オウカは二人に訊ねる。
「起きてたのか?」
「うん」
「待機」
そんな二人に微笑む。
そのままオウカは作業部屋に向かう。
それに付いていく二人。
「もしかして」
「武器、冥刀?」
「ああ」
因みにこの二人は、最近オウカが手に入れたチカラの事を知っている。
だからこそ、オウカが何をしようとしているのかも知っている。
「普通の武器ばかりだけど、数打てば当たるだろう」
「確率、極低。業物、確率、程々」
「何であんなもの作ったんだろう……あのロリコン」
「「
二人のツッコミを受けるマユだった。
☆★☆★☆
オウカがこの間の騒動で手に入れた冥刀――【グウェンゾライ・アプ・カイディオ】。
普通の物品――武器やアーティファクトだけでなく、その辺の石ころすら――を冥刀にする事が可能なのだが、確実に出来るとは限らない。普通の物品で一%程。そこから良品だったり、粗悪品だったりで、確率が上限する。
更に、冥刀に出来たとしても、どんな能力になるかはわからない。更に、冥刀化したモノを代償とする事で、他の武器を強化する事も可能。
だからこそ、この間の決戦で、コツコツ集め冥刀化させたモノを全て失った。
なので、集め直している訳だった。
知り合い全員に協力を頼み、オウカ自身も武器を調達する。
なのだが、結果は芳しくなく、十二の
◇◆◇◆
オウカが手に入れて来た武器達。それをマユに渡す。
「頼む」
「任せて」
「支援」
それを複数同時に調整していくマユ。それのサポートに入るネラ。
彼女は冥刀の刀工であるが、同僚の補助が主な仕事だった。
そして、その同僚達は鍛冶師だけでなく、アクセサリーのデザイナー、ガンスミス、楽器職人、建築士まで居る。そのため色々器用なのである。
武器の調整や修理などお茶の子さいさいである。
「♪~」
ネラがマルチタスクを補助しているとはいえ、あっという間にオウカが持って帰って来た武器達を調整し終える。
「はい。出来たよ」
「ありがとう二人共」
「いいよ、気にしないで」
「感謝、不要」
「……」
そんな二人の様子にオウカは少しだけ顔を歪める。
(アレ以来どうにもなあ……)
あの騒動で、この二人は何も出来なかった事を気にしているらしい。
(敵に回るより遥かにマシだったけど……)
負い目があるのか、前は四六時中一緒にいたのに、離れて行動する事が多くなっている。
(とは言えこればっかりはな……)
時間の経過を待つしかないだろう。
「……じゃあやってみる」
そして、オウカは抜錨。そして、武器を一気に冥刀化させる。
だが……。
「全部駄目かよ……」
「うわあ……」
「唖然」
数十はあった武器群全てが塵になって消えた。
「まあ是非もないか……」
溜息を吐くオウカだった。
■□■□
時間は戻る。
ハンバーガーショップでの食事が終わり、解散と相成った時。
「じゃあまた」
「お誘いありがとう」
オウカとヒナタは二人同時に跳び上がり、近くの建物の屋根に着地。そのままパルクールを使い、その場から離れて行く。
何でもヒナタには副業があり、その手伝いをオウカがするとの事。
(何かしら副業って……)
イヌコが一人考える。
物騒な事じゃないか、と思った。
「アレ? クインちゃんは?」
キョロキョロとレイリが見渡す。
クインがいつの間にか消えた。
それにミユがこう言う。
「あの二人に付いて行きましたよ」
彼女は見ていた。
クインがその二人に付いていくのを。
しかもステルス状態になって追跡していくのを捉えていた。
(ネコハさん、あんな能力持っていたのね)
そんな事をミユが思う中、バイカが声を掛けて来た。
「ミユ、私達、どうする?」
「う~ん……」
その問いかけにミユは少し考えてから言う。
「ゲーセンとか寄ってみたいです」
実はミユはそういう所に行った事がない。
その言葉にバイカは頷く。
「わかった。まだ、時間、平気」
「あ、私も行きたいです。ワンコちゃん!」
「はいはい。それとワンコ言うな」
そういう訳でゲーセンで暫く遊んで解散となった。
******
夜道を一人の少女が歩く。
見た目は文学少女のシワス=ミユ。
今日会った事を思い返していた。
(今日は楽しかった)
新入生のオリエンテーション、同級生との会話、バイカに連れてった貰ったハンバーガーショップでの人との交流、ゲーセンでの遊び。
どれもが新鮮だった。
口元に笑みを浮かべるミユ。
だが、その笑みがある人物を思い返して消えた。
(あの人、サクヅキ=オウカ……。何なのアレ?)
対校戦は偶然映像で見てた。
あの戦いは、あまりのスケールに立体映像だのなんだの言われている。
だが、直接会った事でわかった。
アレはマジ。
(確実に殺してる。下手をすれば私以上に)
そして、あの少年はヤバイ。
(それに気づかれた……わよね?)
そして、オウカに挨拶した時、彼の目が細まり、僅かに警戒された。
とは言え、意識を集中していたからこそ気づけた事だが。
「どうしよう……」
思わず口に出てしまう。
とは言え、ハンバーガーショップでは普通に会話してくれた。
(あの感じなら吹聴する気はなさそう)
そう思った。
希望的観測かもしれないが、勘が大丈夫と告げていた。
「ここに至るまで色々あったな……」
思わず呟いたミユ。
そうして色々考え思い返していると、自宅に到着。
自身の養父……という事になっている人が持っている家。そこに彼女は一人で暮らす事になっていた。
鍵を開け、扉を開け挨拶する。
同居人はいないが、いつもの事。
「ただい」
だったが、言葉が止まる。
「……」
誰かがいる。
ミユは警戒しながら奥へ向かう。
リビングの扉を開けると、そこにいたのは一人の男。
黒ずくめの恰好をして、手袋をして帽子を目深に被っているので肌が全く出ていない。
ソファに悠々と座っている。
その男はミユの姿を確認すると、手を上げて挨拶する。
「おかえりなさい。お久しぶりですね。
その呼びかけにミユは顔を顰める。
そして、眼鏡を外し、三つ編みを解き、後ろにまとめる。
その途端、雰囲気が一変する。そのまま告げる。
「その名前は捨てた。今はシワス=ミユだ。
声音と口調すら変わった。
それにγと呼ばれた男は曖昧に笑った。
「そうですか」
「……で? 何の用だ?」
ミユと問いかけにγは答える。
「何、簡単な事ですよ。終わったらすぐに帰りましょう」
「もったいぶらず、サッサと言え」
「何。簡単な事です――仕事を頼みたいのです」
「帰れ」
即答だった。けんもほろろだった。
ミユは続ける。
「私は組織とは縁を切った」
一拍置いて思い返す。
「それに私以外にもメンバーはいるはずだ。後任者もいるだろう?」
かつての同僚達を脳裏に浮かべる。
「だから、消えろ」
もう自分には関係ないと話を切ろうとする。
だが、γはそれに笑みを浮かべ続ける。
「そうですか。なら残念です。貴方を――殺さなきゃなりません」
「あ?」
ミユの声音が低くなる。まさに絶対零度。
更に凄まじい圧が放たれる。
その場にこの二人以外がいたら、寒気を感じていただろう。
「何言っているんだ? 私は円満に退職するために……」
思い返すのはここに至るまでの地獄の日々。
「無茶・無理・無謀な仕事を幾つも引き受けたんだぞ?」
死に掛け、大怪我を負いながらも完遂した。
「
その理由に
「その事なんですがね……」
言いづらそうに続ける。
「実は最近内部抗争がありまして」
「!?」
「その結果、幹部の大半と、メンバーの半数が死にまして……」
「まさか……」
「はい。
その言葉にミユは沈痛そうな顔をした。
【TIPS:クインのチカラ その二】
(・▽・)<そして二つ目。重力操作。
(・▽・)<有効範囲は狭いのですけど、自身や触れたものにも掛けられます。
(・▽・)<なので、浮遊したり、重い物を軽々持ち上げる事も可能。
(・▽・)<更に常時リソース半分を割いて、重力の障壁を張っているので
(・▽・)<生半可な攻撃は通りません。
(㈩*㈩)<同じ重力でも【エッケザックス】とはかなり違うね。
(#ー#)<……なあ、これ攻撃全振りしたらどうなるの?
(・▽・)<とある奥義が使用可能になります。それは追々。
(㈩*㈩)<重力使いの奥義って言ったらアレだね。