(・▽・)(㈩*㈩)<今更……?
(#ー#)<それな。まあ良い機会だから作者がやれってさ。
(・▽・)<言われてみれば……、クルセイダーだの、デュナミストだの変わったプレイヤーばっかりですね。
(㈩*㈩)<だからやって置こうという訳なの?
(#ー#)<ああ。上記二つじゃない奴は二択を選ぶ。魔力か、オーラか。
(・▽・)<属性とか使える人は前者、魔力であまり色々出来ない人は後者?
(#ー#)<その認識で間違えない。因みに前者が多い。色々応用効くから。
(#ー#)<両方習得はオススメしない。どっちつかずになるからな。
(㈩*㈩)<そこから色々やってく感じなの?
(#ー#)<ああ。スロット埋めるなり、クロス習得するなり、
(#ー#)<冥刀手に入れるなり、モンスターと契約するなりな。
(#ー#)<まあ基礎が整っていれば、自然習得のスキルだけでも結構やっていける。
そんな彼女にオウカは答える。
「別にいいけど……」
「即答!?」
イヌコがツッコミを入れる。
そんな幼馴染のツッコミを気にせず、お礼を言う。
「ありがとうございます!」
「じゃあどこでやる? ここ?」
「……流石にそれはどうかと思う」
オウカの言葉に、クインがツッコミを入れる。
その言葉にイヌコがレイリに訊ねる。
「レイリ、貴方まさか……場所の事聞かなかったの?」
「あ!」
「お馬鹿! 肝心な事忘れてんじゃないわよ!」
「ごめん~」
そんな様子に疑問符を浮かべるオウカとクイン。
それにイヌコが説明する。
「ほら、模擬戦に使える場所って予約が一杯じゃない? だからサクヅキ君ならどうにか出来ないかなって思って」
「いや、俺にそんな権力ないよ?」
大抵先輩や教師頼り。なのでどうにもならない……と思ったが。
「あ」
ある事を思い出す。
なので、こう言う。
「場所ってさ、違う学校の施設でも良い?」
「「はい?」」
「ん?」
◇◆◇◆
そして、放課後。
オウカ達の姿は昴咲高校の前にあった。
「何か本当によく来てるな……」
呟いたオウカ。
その姿は女子生徒用のブレザーに身を包んでいる。
オウカは中性的な顔立ちをしているうえ、小柄。更に胸に詰め物をして、薄いながらも化粧までしており、もはや脱がなければ、わからない。……というか全裸にならなければ多分バレない。
そんな彼の姿に初めてみる面々は唖然。
「うわあ……」
「女の子にしか見えないです!」
「ん。凄い」
そんな言葉を漏らした。
△▲△
なぜ彼らがここにいるかと言えば、オウカの提案だった。
元々、そこの学長であるカモノ=カヤとは知り合いなオウカ。紹介されたのはキョウコを通じてだが、カヤは友人であるヒナタの叔母なので、キョウコよりも関係が深い。
そんな彼女からオウカはある事を打診されていた。
それは……
『新入生に見せる模擬戦に出て欲しい?』
『はい。お願いできるでしょうか?』
それにオウカは気になった事を訊ねる。
『他にもやれる人はいるでしょう?』
『高度な戦闘を見せたいのです。他の人だと、戦い方の問題で……』
『あー』
納得するオウカ。
バイカなら高火力殲滅、ヒナタならコートによる攻撃。
確かにあまり参考にならない。
『でも天ノ角でもするんですけど……』
『その辺はご安心を。キョウコと相談して、時間はズラしてあります』
なので引き受けたオウカ。
その報酬として、施設の使用を打診し、快く了承して貰えたのだ。
◇◆◇◆
そういう訳でオウカ達は学校に入り、施設に向かう。
違う制服なのだが、幸いにも目立たない。多少交流があるので、何も言われない。
「それにしても……」
レイリがオウカに聞く。
「本当に入って良いんですか?」
「許可貰っているから」
「いや、そこじゃなくて……」
言いにくそうにレイリは言う。
「ここって男子禁制ですよ」
「だからここの制服着てるんだ」
「「そういう問題!?」」
レイリだけでなく、イヌコもツッコミを入れる。
それにオウカは言う。
「今の時代男女平等だろ? だからその一環なんだと」
「それで、女装?」
「そういう事」
「「……」」
その言葉に一同、納得できるような、できないような気がした。
………………
…………
……
そうして施設までやって来て、準備をしてから向かい合う二人。
「よろしくお願いします!」
レイリがペコリと挨拶。
制服であるセーラー服姿に、手には巨大斧。
「おう」
答えるオウカ。
こちらはブレザー姿に、手には大鉈。
二人共、V.F.は展開済み。
欲を言えば、VRの方を借りたかったのだが、今日はメンテナンスとの事。
そして
「今日は無理を言ってすいません」
「いえ、気にしないでください」
イヌコがカヤに頭を下げ、彼女はそれに気にしないように言った。
「……(ワクワク)」
「楽しみ」
クインとヒナタが、今か今かと待ちわびていた。
「私も居て良かったのでしょうか?」
「問題、ない」
場違い感に疑問を浮かべたミユに、返事をしたバイカ。
どこからか聞きつけた面々が来たおかげで、人数が増えた。
(倍になったわね。それにしても……)
イヌコがオウカを見た。
実は彼がもう一人呼んだらしく、これから来るらしい。
(誰が来るのかしら?)
天ノ角の人だろうか?
そんな事を思っていると……
「じゃあ五秒後に開始で」
「はい!」
カウントダウンが始まる。
「五、四、三、二、一」
レイリのリストが固まる。
オウカは構えも取らず立っている。
「零」
始まりの合図と同時、レイリが地面を砕くかの勢いで踏み込みで間合いを潰し、
「ハア!」
無数の斬撃が凄まじいスピードで襲い掛かる。
それをオウカは紙一重で避けて行く。
(重い武器を小枝みたいに扱うな……)
レイリは自らの膂力を活かし、巨大斧を刀剣みたいに使う。
オウカはそれを大鉈で受ける。
(重っ!)
だが、止まらない。オウカは激しく吹き飛んだ。
……ように見えた。
(アレ? 手応えがほとんどない……。なんで?)
その勢いで、オウカは一回転していた。
「吹き飛びすぎた」
そのまま反撃の体勢に入る。
「くるっと回った」
懐に入る。
そして、次の瞬間……
「やられなさい。力持ちさん」
オウカの大鉈がレイリの胸に当たり、V.F.を深く削る。
かなりの衝撃があったであろう一撃だが……
「お返しです!」
レイリは怯まず、斬り返す。
「うお!」
それはオウカのV.F.を浅く削る。
「……」
「……」
「「……」」
両者無言。だが、その顔には笑み。
そして、そこから壮絶な斬り合いと雪崩れ込む。
どちらの攻撃が当たる。V.F.があるので、ダメージはないが、衝撃はある。だが、どちらも全く怯まない。
V.F.がなかったら、両者共に血塗れになっているだろう。
そんな光景にヒナタが感嘆する。
「凄い。あそこまでサクと斬り合えるなんて……」
クインとイヌコも驚いている。
「ん~」
「あの子あそこまで強くなっていたの……?」
一方、猛者二人は、
「「……」」
冷静に分析している。
(速さはサクヅキ君、力はオウジマさんが上)
カヤは後衛だが、視力を強化し観戦中。
(与えているダメージはサクヅキ先輩が上……だけど、オウジマ先輩は武器が武器だから一発逆転が可能)
ミユはどちらもこなせるので、余裕で見える。
彼らが観戦する中、戦いは加速する。
隙を見つけたレイリは巨大斧で頭を狙う。
「貰った!」
それはオウカの狙い通り。
「(ギリギリまで引きつける)……。ここだ!」
オウカは一気に一回転。
彼のV.F.が結構削れる。それほど引きつけた。
「女金太郎。綺麗に倒れろ」
「くうぅぅ」
大鉈がレイリのV.F.を大幅に削る。
だが、レイリは動き続ける。
「最短距離を!」
そして、巨大斧の柄頭が飛ぶ。
「わ。(パワーだけじゃなく、タフネスもある。避けるのは無理)」
「肋骨粉砕です!」
「ぐ……」
その一撃はオウカの胸に入り、彼を吹っ飛ばし、V.F.を削る。
「(斬撃が間に合わないと、棒術みたいに使ったか。)やるね」
「そちらこそ。(まさか自分から吹っ飛んでダメージ減らすとは……)」
二人共に笑う。
「さあて。温まって来たしここからクライマックスと行くか?」
「はい! 喜んで!」
二人共結構楽しそうだった。
オウカは大鉈を消す。そして、首に掛けていたペンダントを握る。すると腕輪と指輪に変わる。
それにヒナタが反応する。
「使うんだ。サク」
この中で唯一オウカの新しい鬼札に付いて知っているのが彼女である。
「アレ、何?」
大半が知らないので、代表してバイカが訊ねる。
それにヒナタは答える。
「冥刀」
「「え」」
全員の目線が向く中、オウカが出したのは――二つの武器。
一つは、分厚く大きな剣鉈。柄頭にはチェスの駒であるナイトの彫刻がある。
もう一つは、長ドスサイズの片刃の剣。柄頭にはこちらにはビショップの彫刻がある。
剣鉈を右手に持ち、片刃剣を左手に持ち、柄頭同士をくっつける。
「〈フィアンケット〉」
その言葉と同時、剣鉈と片刃剣が合体して、双刃剣となる。
それを見たレイリはゾクゾク……とする。
(ああ……、この人は私を認めてくれたんだ……)
それが嬉しい。ならばこそ。
(私もそれ相応の手札を出さなくちゃ)
そして、レイリの体から炎のようなオーラが揺らめき立ち昇り始める。
それは巨大斧に注ぎこまれていき、オーラを更に強力なモノへと変えていく。
そして、両者準備を終え、構えを取る。
だが、どちらも動かない。
「……」
「……」
観客達も固唾を飲んで見守る。
「「……!」」
そして、一番最初に動いたのは――レイリ。
「行くぞぉー!」
「来い!」
応えるオウカ。
地面を踏み砕き――実際に砕ける――先程とは比べ物にならないスピードで、オウカに迫り、巨大斧を振るう。
「ハア!」
(不味!?)
先程のように引きつけてから避けようとしたが、嫌な予感がしたので、変更しようとする。
だが、それは少し遅かった。
轟音と共に振り下ろされた巨大斧。
直撃は避けたオウカだったが、余波である衝撃波と、砕けた地面の破片を喰らって吹っ飛ぶ。かなりのV.F.が削れる。
(マリアみたくなってる!?)
剛力無双にして、怪力乱神の友人を思い浮かべたオウカ。
「まだまだです!」
そこへレイリが追撃を入れてくる。
それをオウカは双刃剣で受け止め、
「川の流れのように〜」
受け流す。そして、
「ハア!」
受け流した力と、自身の力を合わせた一撃をレイリに叩き込もうとする。
だが、それをレイリは織り込み済み。
「!」
「えヘヘ、止まりました」
レイリはオーラを攻撃が当たる場所にして集中させ防ぎ切った。
「逃がしませんよ」
更にオウカを逃さないように腕を掴んだ。
お互い武器は使える距離ではない。
となれば使えるのは……
「ゴッツンコです!」
「どっちの頭が割れるかなぁ!」
頭突き。
両者共に頭を振りかぶり、ぶつけにかかる。
……実は石頭が自慢な二人。
そして轟音が響く。結果は……
「あら……」
オウカがふらついた。
レイリは告げる。
「私はトリケラトプスと頭突して勝てるんです!」
そして、巨大斧を振りかぶり……
「終わりです!」
全力で振り下ろした!
(決まったわ……)
そう思ったのはイヌコ。
だが他の面々――オウカをよく知っている面々はそうは思わない。
((あの程度で彼が終わる訳がない))
それは――すぐに観客の目に現れる。
「!?」
レイリが驚愕する。
巨大斧が双刃剣で受け止められている。
そして、地の底から響くような声を出すオウカ。
「俺を――舐めるなよ?」
ナイトの剣鉈は膂力に高い補正があり、それがビショップと合体した事により。更に強化されている。
「おおおおおお!」
「わ!?」
巨大斧を押し返していく。
一瞬驚愕するも、レイリは怯まない。
「力勝負なら負けませんよ!」
更に力を籠め、双刃剣の押し込みを止める。
そうして競り合う二人。
だったが……。
「忘れたか? これは力比べじゃない」
「え?」
オウカが双刃剣に込めていた力を抜き、巨大斧が受け流される。
そのせいで、地面に巨大斧がめり込む。
「わ!?」
どうにか地面から引き抜こうとするが……
「させるかよ」
オウカが巨大斧――片刃斧――の峰に足を降ろして固定。
そして、双刃剣を振るう。
パワーとスピードを兼ね備えた一撃。
それがレイリを捉える。
「きゃん!?」
悲鳴をあげ、吹っ飛ぶレイリ。
それと同時、V.F.が零になった合図のブザーが鳴る。
オウカの勝利だった。
■□■□
(負けちゃった……)
倒れ伏したレイリが呟く。
そのままの体勢で何が悪かったのかを分析する。
(あの場面……アレは想定出来なかった……)
正確に言えば、熱くなり過ぎて吹っ飛んでいた。
(あーあ。言われていたのに……)
イヌコにも言われている事だった。
『良い? レイリ』
『?』
『戦いでは相手が何をしてくるかはわからないから、色々な事を想定しておきなさい』
『わかった。ワンコちゃん』
『ワンコじゃない! イヌコよ!』
【TIPS:レイリの巨大斧】
(・▽・)<これって冥刀?
(㈩*㈩)<違う。魂がない。材質も違うから、多分この世界の製品かな?
(㈩*㈩)<特殊な金属製の折り畳み式の武器。
(・▽・)<こういうのって普通に売っているんです?
(#ー#)<……ん、俺か。ああ。ショップとかに行けば売ってるし、通販も可能。
(#ー#)<値段はピンキリ、んでオーダーメイドとかもあるな。
(・▽・)<なるほど。それで? この斧の機能は?
(㈩*㈩)<機能は単純。オーラを濾過して強力なモノに出来る。
(㈩*㈩)<そして、それ以外にも秘密があるけど、それは追々。